バーナード・ワイズマン

登録日:2009/12/25 Fri 09:06:24
更新日:2025/03/14 Fri 02:20:58
所要時間:約 6 分で読めます





頑張れよ、ポンコツ!


バーナード・ワイズマンは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の登場人物。
CV:辻谷耕史

『ポケ戦』の裏の主人公にして、真の主人公。最高のアンちゃん。俺達のお兄ちゃん。
愛称は「バーニィ」



◆人物

ジオン公国軍のMSパイロットで、階級は伍長。
大戦末期に徴兵された、学徒兵に毛が生えた程度の即成兵である。
とはいえ、一応正規の訓練を受けているので、素人とは明確に差がある。

初陣でサイド6へ出撃するが、乗機であるザクⅡ改は被弾して墜落。
中破した状態で森林地帯に放置され、味方に救出される。
しかしその際、野次馬でビデオを撮りにきていた少年、アルフレッド・イズルハ(アル)のビデオディスクを押収した事により彼の運命は急変する事になる。
自身を撮られたからという理由で押収したディスクに新型ガンダムがサイド6へ運ばれて来ていた映像が映っていたのである。
これにより、彼は新型ガンダム追撃にあたっていた特殊部隊「サイクロプス隊」に編入される事となる。

そして再びサイド6へ潜入。
が、運悪くアルに見つかってしまい、彼にサイクロプス隊の前線基地まで特定されてしまう。
事を大きくしない為に、サイクロプス隊はバーニィを彼のお守り役に当てる。
ガンダム破壊作戦「ルビコン作戦」の準備が整うまで彼はアルと行動を共にする。
その過程で、アルの隣人であるクリスチーナ・マッケンジー(クリス)に空き巣と間違えられてバットで殴られお互いに仄かな好意を抱きあったり、アルに自分はエース(敵MS5機撃墜)直前だったと嘘をついたり楽しげな日々を送る事になる。

また、この際アルとバーニィの活躍?により連邦軍秘密基地…ガンダムの保管場所を見つける事に成功する。

その後、「ルビコン作戦」は決行される。
陽動としてミーシャの乗るケンプファーが基地に攻撃。
バーニィ、シュタイナー、ガルシアは基地に潜入し、ガンダムを破壊するというものだった。
中立地帯の保護という南極条約を思いっきりブチ破っているが、気にするジオンではない。

が、バーニィのミスにより潜入が発覚。

基地内で銃撃戦となり、シュタイナーは戦死。ガルシアは爆弾を持ってアレックスに特攻するが、傷つける事すらかなわない。クワラン曹長の爆弾を借りてくればよかったのに

ミーシャのケンプファーはアレックスにチェーンマインを直撃させるも、チョバムアーマーに防がれ、アレックスのガトリングガンで返り討ちにあい、結果としてバーニィを除いてサイクロプス隊は全滅してしまう。


「バーニィ・・・ガンダムはどうなった・・・?」

「ガンダムは・・・ミーシャが撃墜しました・・・」

「・・・バーニィ・・・嘘が下手だな・・・」


ガンダムの所在を確認したジオン軍上層部はガンダム破壊の為にサイド6への核攻撃を決定。南極条約を二つぐらいブチ破っているが、気にするジオンではない*1

それを知ったバーニィはサイド6を脱出しようとするが、アルやクリスの事を思い翻意、ガンダム撃破を決意。
U.C.0079年12月25日、修理したザクⅡ改を駆って単身新型ガンダム「アレックス」に挑む。

森林の地形、サンタのバルーンを使ったトラップを利用し、ゲリラ戦の末アレックスを行動不能にさせる。
しかし、ザクもまたコックピットをビームサーベルで貫かれた。そして、ザクⅡ改は、アルの目の前で爆散した…

「マッケンジー中尉は!?」

「生きてます! 気を失ってるだけです!」

「ザクに乗ってたやつは?」

「バラバラに吹っ飛んじまってる。ミンチよりひでぇよ」

アレックスに搭乗していたのはクリスであったこと。
既に核攻撃の艦隊は連邦に投降していたこと*2
それを知らせようとアルがその場に駆けつけていたこと。
結局それら全ての事実をバーニィが知る事は無かった。その最期は、誰よりも無残な姿になって…
無駄なことであると笑えばいい、だが青年は誰よりも少年の、そして彼女の未来を守りたかっただけだったのだ…。

尚、アニメ版ではミンチより酷い状態になって戦死する彼だが、小説版では奇跡的に助かった旨を記した新聞をアルの父が読んでいる。*3
この展開は当然ファンの間では賛否両論であり、小説版の筆者結城恭介も「一流の悲劇を三流の喜劇とする蛇足」「それでも入れたかった」と自らあとがきで述べている。
また上述のセリフは「ミンチよりひでぇや」「ミンチよりひどいな」などとよく間違われる。
「バーニィ」でGoogle検索するとサジェスト上位に「ミンチ」が出るほど有名なシーンでもある。

ちなみに、宇宙世紀においてザクでガンダムを倒した人物は、「闇夜のフェンリル」の隊長であるゲラート・シュマイザーと整備作業用旧ザクの現地改修機、「サンダーボルト作戦」のダリル・ローレンツとサイコ・ザク、バーニィとザクⅡ改、そしてアムロが搭乗するガンダムを無傷でパイロットごと鹵獲したククルス・ドアンボロッボロのF型ザクの4名しかいない。(宇宙世紀以外ならまだ居るが、この項目においては省略する。)

……無粋な話をするとアレックスは頭部と武装の一部を損失しただけで稼動状態にありクリスも生存しているので撃破とは言えず、精々中破止まりと言った所なのだが。
アムロに言わせれば「たかがメインカメラをやられただけ」である。どう贔屓目に見ても、バーニィの完敗だろう。

更に言うと他の敗れたガンダムは本調子だったのに対し、アレックスは
  • ケンプファーとの戦闘で一部が破損したまま
  • 一部の武装は未完成で使えない
  • パイロット(クリス)にとって操作性は最悪
  • コロニーに被害を出せないという理由で市街地では攻撃をせず、バーニィが罠を仕掛けたエリアまで誘い込まれざるを得なかった
と不利な条件を数々背負っていた。
…もっともそれらを考慮したとしてもジオンから見たら、充分化け物であるガンダムましてやザクやドムは勝負にすらならず、ジオングですらあっさり撃墜されるかもしれないと言われている化け物中の化け物のアレックスを武装はハンドグレネードとヒートホークだけという状態をあり合わせの物と併用して善戦し、最終的に機能停止に追いやるという
ジオンの並みいるエースパイロット達ができなかった事をやってのけたバーニィもパイロットとしての素質自体は非常に優秀であったのも事実だが。
何よりアムロの手にアレックスが渡ることを阻止できているので、ア・バオア・クーにおけるジオン側の戦死者を減らした(最たるものとしてシャアの生還に繋がった)事も間違いなく、
試合に負けて勝負に勝ったと言っていいだろう。その後のシャアの行動を思えばバーニィがアレックスを食い止めてくれてよかったのか悪かったのか何とも言えない点はあるが

またザクでガンダムを倒した点が印象に残るが、それ以外も十分すぎるほどに新兵とは思えない活躍である。
  • 初陣かつアウェーのサイド6内での戦闘を中破で生き残る
  • アルと仲良くなり協力を得る
  • 子供どころかクリス一家とも親しくなるコミュニケーション能力
  • ビデオからお目当てのガンダムの情報を見つける
  • 連邦兵に囲まれたが銃撃戦を生き残る
  • 瀕死の隊長を担いで連邦の工場から逃走
  • 捜査網をかいくぐって潜伏
  • しかも単身コロニー脱出を成功させかける
  • 新兵、先輩たちが目の前で戦死、完全アウェーのコロニー、核攻撃寸前という極限状況下でも奮起する精神力
  • 警備員を殴り倒してサンタバルーンを強奪
  • 連邦軍の目を盗んで武装トラックを回収
  • リボーに散らばっていた連邦MSのジャンクパーツからザク改を補修
  • 先手を取って脅威となる(弾の残った方の)ガトリングガンをヒートホークで斬り落とし接近戦に持ち込む
  • 死を覚悟した心を一切見せない
アルの協力もあったとはいえ、補給も整備も白兵戦もこなしている新兵ということで、実にサイクロプス隊向けの人物であったと言えるだろう。
現場におけるメンタル面はまだまだだったとはいえ伸びしろは大いにあった。
一応は正規の軍人ということを差し引いても、数多の主人公たちにも負けず劣らずの存在であったことは間違いない。

NTや特殊訓練などで常人を逸した能力のない凡人としてこれだけの事をやってみせたのは、彼とシロー・アマダぐらいのものである。

そのため、仮に末期とかではなく、開戦初期とかに軍隊に加わっていたら、アナベル・ガトーヤザン・ゲーブルラカン・ダカラン等のオールドタイプ最強候補レベルの実力者になってたのでは?と考えるファンもそこそこいる。
あと、完全に余談ではあるが、バーニィのミスの内容から、ジオン公国の季節の移り変わりが北半球に準拠していることがわかる。


「最高だね。今頃街は雪で真っ白だろうな」

劇中では、「南半球は季節が逆」という点を考慮していなかった、コロニー育ちらしいミスとして描かれたこのセリフだが、
(0083での後付け設定ではあるが)コロニーはオーストラリアに落とされた為シドニーも当然ただの大穴となっていて、街なんて残っているはずがない。
また、(これまた08小隊での後付け設定であるが)コロニーを落とした影響で地球は常時異常気象といった有様になっており、真夏のアフリカで雪が降ったり、その翌日に急に真夏日になったりとそもそも現実の地域と季節による天候変化が一切参考にならない状態になっている。

これらを踏まえた上でこのセリフを考えると、自分たちがコロニーを落とした場所やそれによる影響も把握していないという、
自分たちの所業に対する罪悪感がまるで欠如している末期ジオンの凄惨な泥沼の様相がうかがえる。
まぁ、それ言い出すとそもそもバーニィにオーストラリアの話題を振ってきたのは連邦兵の方なので、落とされた連邦側も認識がおかしい事になってしまうが。
フォローしておくと、現実のアメリカ軍は核爆弾の試作や実験まで成功しておきながら核についての危険性を侮っていたような節があり
自分で核爆弾を起爆して上がった キノコ雲に自軍兵士を進軍させて大量の被爆者を出す という現代の視点から見れば狂ってるとしか思えない訓練をしたこともあったので
ジオンにしてみれば地球の環境自体すら見たことがない者も多い中で、もちろん事前に試してデータを得てるわけでもないコロニー落としの実害を把握しろと言う方が無茶かもしれない。
尤も、パラレルとはいえサンダーボルトではジオン兵がコロニー落としによる気候変動等を「大したことがない」と認識していた事を考えると、
バーニィのこの認識はシドニーを持ち出した事以外はジオン兵(あるいは上記の連邦兵を含めたスペースノイド)としては案外普通のものだった可能性も否めない。
根本的には後付け設定との齟齬にすぎないが

さらに言えば、連邦サイドとしてもまさに機密の塊とも言うべき新型ガンダムが置かれているという事情も相まって、
それだけスパイ対策に躍起になっていたとも受け取れる。
(もっとも中立であるサイド6で連邦軍の兵器の試験を行おうとしたり、そもそも連邦軍の基地がある事が本来は問題では?と言う意見もあるが。ただ、ジオン側もフラナガン研究所を堂々と作っている*4あたり、基地建設はあまり問題にならないのかも知れない。兵器の試験はともかく、兵器の搬入自体はFGでも見られるし*5
ちなみに我々が住む現実の地球のシドニーは温暖で、冬(7月前後)でも郊外や山間部はともかく都市部が真っ白になるほど雪が降ることはほとんどない。

???「違うな! われわれはジオン星人なのだよ! 地球人がそう呼ぶようにっ! 違う惑星の生き物なのだよ! すでに! SF映画に出てくる異星人のようにね!


二次創作ではシドニーの話題を喜々として語るバーニィを「コロニー落としで故郷を失って精神を病んでしまった青年」と判断して連邦兵が気を遣うなんてネタもあったりする


ゲーム作品でのバーニィ

スーパーロボット大戦シリーズ

●第〇次シリーズ(ウインキー時代)
めでたくクリスと共に仲間になるが、EXで乗機のザクを馬鹿にされたことへの反論や、「ザクには趣味で乗ってる」等と言う珍言のせいで、
以後アンソロジーコミックなどでザクならなんでもいいマニアとして弄られ続ける事になり、Gジェネのアンソロなどにも影響を及ぼした。
そのせいで「スパロボのせいでバーニィはザクオタクに改変された」と怒るファンも。
ただし、ギラ・ドーガに乗れる機会が巡ってくると「ザクとはおさらばだ!」と喜んだり、F完結編で補給物資が来ても
自分に新しい機体が巡ってこないことを愚痴り、クリスに「ザクは良い機体」とフォローされたら「じゃあアレックスと変えて」と
カウンターを入れてみたりするなど、「ザクなら何でも良い」というよりは、
「ザクしか回ってこないので、仕方無しに乗ってることへの強がり」の側面も大きい。
良く考えると原作でも見栄を張ってアルに「あと少しでエースになれる」とかついてたしな…。
とはいえ、スパロボで珍しいザクや指揮官用のザクを見ると目の色変える描写もあったのは事実だが。

ウインキー時代では上記のように「ザクが弱い」という事を認識しつつ、他の高性能機にあこがれながらも
3度に渡る戦いをザクと共に潜り抜けた事もあって愛着がわいており、SFC第4次、F完結編双方で
前者は強制廃棄時に別れを惜しみ、後者ではブライトに処分しないでくれと頼み込んだりした。
当時のスパロボで、主役でもないのに、ここまで乗ってる機体に描写を割いているのはバーニィ(おまけでクリス)ぐらいである

どちらかと言えば第3次での初登場時に「あれ、見てわかんない? ナンパだよ、ナンパ! あ、そこのロングヘアの彼女、かわいいね! あ、オレ、バーナード=ワイズマン。バーニィって呼んでよ」と宣いながら沖縄のビーチでロンド・ベルの女性をナンパしていたほうが問題である。こちらは原作では絶対に言いそうにない発言である。
原作よりシュタイナーの隊に所属している期間が長く、特殊部隊員として口が上手くなっているのかもしれないが、それにしてもおかしい。
第4次のエンディングでSDガンダムシリーズのドラマCDでクリスが私立探偵をやっていた影響かバーニィが私立探偵になり、その上クリスと結婚するという厚遇もあったが、ウインキー時代から暫くはややおかしな扱いが目立った。

●αシリーズ以降
α以降このようなザクにまつわるようなエピはほとんど無く*6真面目な好青年であり、元ジオン兵ということでノリスを説得できた事もある。
加えてシリーズのゲームバランスが見直され、後年のスパロボになればなるほど1軍でエースになれる可能性を秘める。
IMPACTでは能力の伸び良く、最初から強力な精神コマンドの奇襲を覚えており、獲得資金が増加するスキル「強運」を所持もしていたので、
高威力の全弾発射を持っているEz-8に乗せれば序盤のボスキラーで大活躍する。
また、コマンダー・ベンメルが所有しているG-3ガンダム並びにシャア専用ザクの入手条件にも関わっており、シャアザクはバーニィで、G-3はクリスで撃墜すれば機体をそのまま奪取可能。
特に格闘の高いバーニィと最強武器が格闘武器のG-3はノリス共々相性抜群であり、しっかり強化と育成すればかなり終盤でも大活躍するので取得条件や台詞とは裏腹に大抵シャアザクには乗せられない

GC
アルがシナリオで初登場*7し、ようやく原作再現が行われた。
プレイヤー次第で原作の悲劇を再現したり回避したりできる。死亡した場合はビデオレターもしっかり再現。
ちなみに、自軍加入後になぜか説得コマンドが出るバグがある。特に実害はない。
Xbox360移植版の『XO』ではザクⅡ改搭乗時にクリスのアレックスとの合体攻撃が追加されたので、愛があればザクで最後まで戦い抜くのもいいかもしれない。
勿論、他の強力なMS・MAに乗せ換えてもいい。

OE
同様にアルと共演…したが、アルの出番はあまりなかった。
こちらではコネクト・フォース*8に連邦は協力、ジオン軍もキシリアやシャアを筆頭に一部は協力をしようとしているタイミングでサイド6でのアレックス強奪が発生。
この戦闘でやられたサイクロップス隊は順次撤退していくのだが、バーニィだけ撤退に失敗し捕虜としてコネクト・フォースに捕まる事となる。
実はこのガンダム強奪に失敗した場合、サイド6に南極条約を無視して核攻撃をしようとする者がいた為、シャアはその情報を流す代わりに捕虜(バーニィ)をコネクト・フォースに所属させるよう要請する。
(ジオン軍のコネクト・フォースへの共同歩調の一環としての側面もある。)
バーニィも当初は核攻撃への対処が必要だと慌てたが、核への対策を取ってくれるという話を聞いて落ち着き、クリスのいるコネクト・フォースへの所属を決定する。
ただしそれでもあくまで本来の所属はジオン軍である為、ジオンとの戦闘の際には出撃不可(参加拒否)となる。
ジオンとの最終決戦で急に制限なくなるけどな!(ガイアとの戦闘前会話を見る限り覚悟を決めた様子だが、それ以外のシナリオで一切言及がない為、バグと勘違いされやすい。)
今作ではシステム上乗り換え不可だが、ザクⅡ改が普通に最後まで使える性能なので、あまり問題ない。
自軍に2機しかいない設置型MAP兵器と、敵のそれを解除できる「機雷解除」の技能を持つ希少な存在でもある。
エースボーナスは「脱力」で、敵に攻撃を命中させるたびに気力を下げることができる希少かつ強力なもの。
ただし、クリスのアレックスとグループ出撃になるにも拘わらず、クリスは強制出撃でバーニィは出撃不可のステージが多いので、一人だけレベルが置いてけぼりになりやすい。



ちなみに彼の戦闘で一番頻繁に扱われて印象に残るであろう

ザクだからって、なめるな!

というセリフは、実は本編では一度も言ったことが無い*9


Gジェネレーションシリーズ

やは即成兵では一般兵レベルの技量なのか敵として出てくる作品では総じてそんなに強くない。

一方、仲間になる作品ではレベルが上がっていくと大化けする大器晩成型の成長を見せ、最初の内は他と比べて見劣りする能力だが、最終的には他作品の主人公達と並べても見劣りしないレベルに成長する。
OWでは専用アビリティ「約束」の効果が凄まじく*10、交戦の回数の多いガンダムタイプに対してやたら強いという、ガンダムキラー以上のガンダムキラー。必要キャピタルも少ないので序盤に入れておくと終盤に化ける。
ならザクと共に最強レベルまで鍛え上げ、並みいるガンダム達をヒートホークでぶったぎろう。

ちなみに『NEO』では自軍加入しない単なる敵パイロットの一人、それも0080関係にあまり尺を割かれない関係もあってか「ガンダムを倒して名を挙げようと血気にはやるだけの未熟者」といった描写で歴代のゲーム作品でもトップクラスに扱いが悪い。


ギレンの野望シリーズ

シリーズ皆勤賞。登場時はかなり頼りない能力値で、初期レベルも低いためせいぜいジーンあたりと同レベルの性能。しかし成長度がアムロカミーユ級に高く、成長するにつれてエースパイロットの風格が出てくる。
最終的にはケリィやノリスを抜き去り、シン・マツナガ黒い三連星に肉薄するほどの能力値となる。連邦軍側だとコウバニングなどのオールドタイプトップエースと同じ程度の数値である。

新兵なためか最初は軍におらず、「ルビコン作戦」のイベントを行うことで登録されるパターンが多い。一定条件を満たしていれば作戦が成功し、NT-1アレックスを捕獲してきてくれるというイベントなのだが、プレイヤー的には「メインの報酬はバーニィで、ガンダムはオマケ」という認識が一般的である。それほど優秀なパイロットなのだ。条件を満たせず作戦が失敗した場合は史実通りの展開になり一度も姿を見せないまま退場となる。

原作の都合上、登場が遅く実質的に第二部からの育成となるため、あまり活躍の期間が残されていないのが残念。
また、キシリア・ザビを総帥とする正統ジオンでは最初から加入しているが、こちらでもシナリオが短いのが逆風となる。
しかし近年では殆どのタイトルで一年戦争終結後にも次のシナリオである「第二部」「第三部」が存在するため、そちらで存分に活躍してもらおう。

◇ガンダムvsシリーズ

ガンダムvs.ガンダム
タイトル通りのガンダム祭りのためロックを変える度に「なんだあれ、ガンダムの新型…?」とぼやくバーニィが見れる。
そしてアレックスに乗っているのがクリスだと速攻で見抜く(原作の悲劇回避である)

Extreme.Vsシリーズでも継続参戦し、特に初代エクバでは全国を制した新兵となった。
覚醒中のグレネード3連×3発の絨毯爆撃は最低コストの域を完全に外れており、誰が呼んだか「ボンバーニィ」

◇カードビルダー

コスト70の私服版とコスト75のパイロットスーツ版の2種類が存在。
専ら使われるのは私服版であり、特殊能力【相打ち覚悟】の嫌らしさが半端ではない。

コストを抑える場合はザクⅡ改に乗せて伏兵、普通に運用する場合は陸戦型ゲルググガーベラ・テトラブルーディスティニー2号機が多い。
あまりのウザさにカードビルダーでバーニィが嫌いになったという人もいるので、バーニィファンの方は注意。


SDガンダムバトルアライアンス

残念ながらプレイアブル、僚機にはならない。
しかし歴史が歪められた「ブレイクミッション」にて、鉄血のオルフェンズに出てくるプルーマからリボーコロニーを守る為主人公達と協力する事となる。
またここでは時系列的に既に全滅しているスカーレット隊と、同じく鉄血世界からやってきたジュリエッタらと共闘するクロスオーバーが成される。まぁバーニィは仕方ないとはいえ何故かジュリエッタもライブラリ出演なのでその絡みはどこかふわふわしているが。
だがその後、あのグレイズ・アインも乱入して大暴れする。
果たしてバーニィはリボーコロニーを守ることができるのか…!ちなみに舌戦ではアインに勝っていた。

アーセナルベース

LINXTAGE Season04からポケ戦参戦に伴い、彼も参戦。
本ゲームでは、主人公扱いされているのか愛機のザクⅡ改共々最高レアリティで収録されている。
バーニィ自身は、制圧の3コスでパイロットアビリティは攻撃力とダメージ軽減効果が同時に発動するもので、
特にダメージ軽減効果が強く、強力な防衛機でも落とすには、時間がかかる。

アビリティ効果で硬い上に、所持リンクアビリティが2つともHPアップの為、本命の制圧の時間稼ぎとしてはこの上ないパイロット。
本ゲームでは、間違いなく制圧機のエースとも言える大活躍っぷりである。
皮肉にも同弾で収録されたクリスとは、所持リンクアビリティが両方とも同じの為、非常に相性が良い。

また、同弾のクリスマスシーズンに収録されたプロモーションキャンペーンのカードでは、
街にクリスと一緒に仲良く買い物をする姿やパラレル版ではアルとクリスと共にクリスマスを過ごすというファン感涙の光景が
描かれている。存在しない記憶
なおパラレル版の裏面のフレーバーテキストでは、ザクマニアネタについて触れられている。


戦士達の軌跡

シャア編「光る宇宙」をクリアすることで使用可能。初期レベルは3。
能力値はまずまずで、予測射撃はセイラに並んでワースト2タイ・集中力はアイナに次いで15人中ワースト2だが、精神力は第4位。
原作通りザクIIFZに搭乗し、リボー・コロニーへの核攻撃を防ぐために単身アレックスに戦いを挑む。もちろんMMP-80マシンガンは弾切れのため、原作通りヒートホーク1本だけで勝負する必要があるが、一方のアレックスはガトリングガンが300発フル装填済みになっている。
とはいえこちらは地雷があるため、うまく誘導すればダメージを稼ぎやすい。初期レベルでは機動力も低いのでこれだけで削り切るのは困難だが、立ち回り次第では十分撃破可能。
アビリティも通常時は3秒間プレッシャーゲージの回復量を減少させる「不屈」のみで、初期レベルではそもそもプレッシャーレベルが上昇する前に耐久力がもたないのであまり有効ではない。一応プレッシャーレベルが2~3になればレーダー不可視と攻撃力2倍の効果を得る「隠密」が使えるようになるが、初期レベルでは集中力が2しかないのでそもそも使うことすらできず、レベルを5以上に上げても「不屈」と同じ理由で使うことは難しいのでこちらもアテにはできない。
また、戦闘前のタクティカルブリーフィングで「斜面の森林地帯に、うまい事引き込まないとな…市街地に被害を出したくない」とバーニィが言っている通り、クリス編とは違って建物を破壊しすぎるとトータルポイントが下がる点に注意。
見事クリアすればアレックスは爆散。エンディングではサイド6への核攻撃が中止になってアルたち住人を救うことができたこと、そのまま彼はコロニーを脱出して帰還し、MSパイロットとして終戦まで戦い抜いたことが語られている。
見方を変えればクリスがミンチになってしまうのでそれはそれでバッドエンドとも取れるが。
アルは名前のみの登場だが、タクティカルブリーフィングでは例のビデオを託したことが語られるなど彼の悲壮な覚悟を垣間見れる。

逆にクリス編では攻撃目標として登場。レベルは8。
原作通りリーア軍から支援行動を断られたことで単独で出撃することになるが、初回プレイ時はケンプファーを倒した原作設定を意識してかガトリングガンがわずか20発しか残っておらず*11、60mmバルカンもこのミッションでは搭載されていないのでビームサーベルで接近戦を挑む必要がある。
森林地帯には地雷が埋められており、初見では誤って踏んづけてしまってやられることもしばしば。うまく回避しても初期レベルではヒートホークの一撃でやられてしまうため、原作とは違ってクリスがミンチなったプレイヤーもいるかもしれない。
なお、クリス・バーニィ両編ともにサンタのバルーンが登場する。建造物の扱いなので内部的なポイント判定があり、クリス編では1つでも破壊しないとSランクを取ることはできず、バーニィ編では破壊されすぎると無傷でクリアしてもやはりSランクを取得できない。
いずれも難易度の割に入手できる経験値が比較的多く、レベルの低いうちは繰り返しバーニィやクリスを倒し続けることで簡単にレベルアップすることが可能。

全てのパイロットの全てのミッションをクリア後に出現するEXステージ「ハードコア」では戦闘ヘリに搭乗。シャアやランバ・ラルなどのジオン軍エースとともに、アムロやクリスなどの連邦軍エースたちが乗る61式戦車部隊に戦いを挑む。
こちらはアムロを倒せばクリアだが、アレックスを破壊された怒りからか他のキャラも含めてプレイヤー(バーニィ)を重点的に狙ってくる。

その他のパイロットではシロー・アマダ編ではマゼラアタックに乗って他のジオン軍エースたちとともにプレイヤー(シロー)をはじめとする61式戦車軍団と戦う。
カイ・シデン編ではザクIIFZに搭乗し、ジョニー・ライデンの次に登場。Lv.18・耐久力110とそれなりに高く、ミッションの性質上徒手空拳だけで戦う必要があるが、カイのレベルが十分育っていれば直撃しやすく、ヒートホークも使わないのでそれほど難しい相手ではない。
なお、味方として登場するミッションはない。

キャンペーンによって500本限定で生産された特別版『角川書店連合企画 特別編』では最初からMMP-80マシンガンがフル装填済みであり、さらにバズーカやシールドの装備も可能。原作とは違ってほぼ万全の状態で挑めることから初期レベルでも容易にクリアできるようになっている。
ハードコアでも機体を変更できるため、自分だけMSに乗る虐殺プレイも可能である。




「アル、いいかい?よく聞いてくれ。この包みの中には俺の証言を収めたテープや証拠の品が入っている。
このコロニーが核ミサイルの標的になった訳を知る限りしゃべった。
もし俺が死んだらこれを警察に届けてくれ。
大人が本当だと信じてくれたらこのコロニーは救われると思う。
俺が直接警察に自首しようとも思ったんだが、何て言うか、そうするのは逃げるみたいに思えて、ここで戦うのを止めると自分が自分でなくなるような…
連邦が憎いとか、隊長たちの敵を討ちたいとか言うんじゃないんだ。」

「うまく言えないけど、あいつと…ガンダムと戦ってみたくなったんだ。
俺が兵士だからなのか…理由は自分でもよく分からない。
アル、俺は多分死ぬだろうがそのことで連邦軍の兵士やガンダムのパイロットを恨んだりしないでくれ。彼らだって、俺と同じで自分がやるべきだと思ったことをやってるだけなんだ。
無理かもしれないけど他人を恨んだり自分のことを責めたりしないでくれ。これは俺の最後の頼みだ。
もし運良く生き延びて戦争が終わったらさ、必ずこのコロニーに帰ってくるよ。会いに来る。約束だ。」

「これでお別れだ。じゃあなアル。元気で暮らせよ。クリスによろしくな」




「俺も後1回追記・修正してれば、エースってとこだったのにな」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ガンダム
  • ポケットの中の戦争
  • 0080
  • バーナード・ワイズマン
  • クリスマス
  • 辻谷耕史
  • ビデオレター
  • バーニィ
  • うそだと言ってよ
  • いつか空に届いて
  • ザクⅡ改
  • ジオン
  • ジオン公国軍
  • ミンチ
  • クリスマスになるとファンが活気づく項目
  • ミンチよりひでぇよ
  • ミンチよりひでぇや
  • バーニィ・ミンチ
  • ボンバーニィ
  • 涙腺崩壊
  • 真の主人公
  • ガンダム登場人物項目
  • スパロボ救済対象者
  • サイクロプス隊
  • 金髪
  • 突撃機動軍
  • 宇宙世紀
  • 宇宙世紀キャラクター項目
最終更新:2025年03月14日 02:20

*1 なお連邦も「サイド6へのMS極秘持ち込み」をしているが、ジオンもフラナガン研究所を作っており、これが南極条約に違反するのかはやや不明。もっとも、これに先立つ12/6、コンスコン艦隊がサイド6領空内で発砲した(「ええいかまわん撃て!撃て!」)ため、ジオンは文句を言えない立場である。ただしこの核攻撃自体は当時のグラナダ基地で参謀を務め、制止した司令官を射殺して指揮権を強奪したキリング中佐の独断で下された命令であり、後年の漫画作品『ギレン暗殺計画』ではこれをキシリアや本国の要人から痛烈に批判されている。

*2 ティベ級重巡洋艦「グラーフ・ツェッペリン」の艦長がキリングに嫌気が差していたのもあるが

*3 小説版ではアルはアレックスのパイロットがクリスであること直前に聞いており、さらに核攻撃もシュタイナーが上着に残していた遺書によって連邦軍に露見し未然に防げていた……というように改変されている。これによって「ミンチよりひでぇや」のセリフはなくなったのだが、二人の戦いを止めようとするアルの悲壮感はより高まったと言えよう……

*4 小説版ではフラナガン研究所の存在はサイド6政府はおろか、連邦軍にも知られており、スパイの暗闘と駆け引きが繰り広げられている。

*5 ホワイトベースやザンジバルの入港自体がそれに当たる。

*6 ただし、「ザクのどこが悪いんだよ!」、「ザクだからって、なめるな!」といった戦闘台詞はその後の作品でも残っている

*7 それまでの出番は第3次のゲームオーバー画面のみ。

*8 主人公の所属する部隊

*9 似たような例としてアムロが「フィン・ファンネル!」という必殺技を使うように武装名を言うのだが、これも実は原作では言ったことが無くスパロボでの発案だったりする

*10 ガンダム系ユニットに最大でダメージ+40%。ガンダムと付く機体はもちろん、リ・ガズィやアカツキなどの「ガンダムっぽい機体」も全て含まれる

*11 本作のガトリングガンは右腕に装填された300発という設定になっており、左腕を使うことはない。