エーレンフェストの領地

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&b(){エーレンフェスト}とは、 +ユルゲンシュミットの中領地の名前 +[[領主の城がある街の名前>エーレンフェスト]] +[[領主の家名>アウブ・エーレンフェスト]] である。本項では1.について記述する。 #contents() *概要 円形のユルゲンシュミットの北東寄りの辺境にある、土地は広いものの貴族の人数や領地の力は小領地に限りなく近い少なさ/弱さな中領地&footnote(第329話 領地対抗戦の話し合いとユストクスの女装)で南北に長い形をしている&footnote(第146話 祈念式)。 洗礼式を終えた貴族の数は800人程度&footnote(第220話)。貴族の人口比は全体の1割程度&footnote(本好きの下剋上 設定等まとめ ふぁんぶっく6 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン&回答既出)。 南西に[[フロレンツィア]]の出身地で[[コンスタンツェ]]が嫁いだ[[フレーベルターク>地理#フレーベルターク]]、南に[[ガブリエーレ]]の出身地で[[ゲオルギーネ]]が嫁いだ[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]、北西に[[旧ザウスガース>地理#ザウスガース]]がある。 また、北に[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]があるが、境界門が閉鎖されているため直接の交流は途絶えている。 領主が直接治める[[城下街>#エーレンフェスト]]および[[直轄地>#エーレンフェストの直轄地]]と、領主に任じられた各ギーベが治める土地に分かれており、各ギーベ領には共通して[[夏の館>用語一覧#夏の館]]が設置されている。 また、農業地域には農村がいくつか集まって冬を過ごすための[[冬の館>用語一覧#冬の館]]も領内共通で設置されている。 **土地柄 北東寄りの辺境にある200年以上の歴史を持つ、土地は広いものの貴族の人数や領地の力は小領地に近い少なさ/弱さな中領地で&footnote(第329話 領地対抗戦の話し合いとユストクスの女装)、南北に長い形をしている&footnote(第146話 祈念式)。 全体的に寒さが厳しく、雪が深くて冬が長い土地。&footnote(第355話 エントヴィッケルン) 冬に降水量(雪)が多く、春から秋にかけては晴れている日が多い。&footnote(ふぁんぶっく・Q&A) 冬の盛りには[[冬の主>用語一覧#冬の主]]が現れ、吹雪を巻き起こす。 ギーベ騎士団を含めた騎士団総出で討伐にあたることになり、討伐後は吹雪が収まり季節が春に向かう。 エーレンフェストの貴族街では春を寿ぐ宴の後が春とされている。 下町では冬の成人式から後が春とされ、直轄地の農村やハルデンツェルでは雪が残っていても祈念式から後が春とされる。 土地は広くても人口は少ない方で、人数の不足を実力で補わなければならない。 これといった特産品もなく、主な産業は農業である。 他領の者が足を運ぼうとする魅力に乏しく、他領の貴族の出入りが少ない。 人材は、才能はあっても我が道を行く者ばかりで独身者が多い。貴族は平民の使い方がとんでもなく下手。 他の領地とは情報網が断絶しているため、秘密裏に動くのは得意&footnote(第555話 得られた条件)な一方、他領に対して根回しを行ったり味方についてもらったりする外交は苦手&footnote(第514話 初めての表彰式)。 魔力的には、キルンベルガにある国境門に[[風の女神>神々#風の女神]]シュツェーリアの記号が刻まれている影響で、[[風の属性>魔力#属性]]の影響が強い。&footnote(第585話 メスティオノーラの書) **&aname(エーレンフェストの歴史,option=nolink){歴史} ***エーレンフェスト前史 かつてユルゲンシュミットの北東に[[アイゼンライヒ>地理#アイゼンライヒ]]という大領地があった。 アイゼンライヒは、キルンベルガにある国境門にある転移陣で[[ボースガイツ>地理#ボースガイツ]]につながっており、魔石や鉱石やその加工品の交易で栄えていた。 [[アウブ・アイゼンライヒ]]がボースガイツに唆されて[[ツェント>用語一覧#ツェント]]の地位を狙ってクーデターを企てた。 アウブの娘が単身で騎獣を駆って中央へ向かい知らせたことで、クーデターは未遂で終わったものの、その罪によりアイゼンライヒは、分割され国境門は閉ざされた。 その結果、産業の中心であった鉱山は[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]に割譲され、残りの地域はアイゼンライヒと[[フレーベルターク>地理#フレーベルターク]]の二つの中領地に分割された。 クーデターを通報したアウブの娘は、王族との婚約を破棄され、別の領主候補生と結婚し、[[アウブ・アイゼンライヒ]]を継承した。 しかし、鉱山を失ったことで中領地となったアイゼンライヒは衰退し、穀倉地帯の[[ライゼガング系>用語一覧#ライゼガング系]]貴族が台頭した。 国境門を閉ざされたために帰国できなくなったボースガイツ系住民は望郷の念を募らせることになる。 月日は流れ、アウブ・アイゼンライヒの後継者争いに端を発した派閥争いは、衰退していく領地への不満から過去の栄光を取り戻したいと考える貴族と、このままの罰を受けるのが当然だとする貴族との間で領地を二分する内乱にまで発展した。 アウブ・アイゼンライヒは、長い内乱の末、子供たちの派閥争いすら抑えることができなかったことに絶望し、アウブの位をツェントに返上することを決意し、新たなアウブの派遣をツェントに依頼した。 ***初代-第三代アウブ・エーレンフェストの治世 本編より200年ほど昔に、当時のツェントと共にアイゼンライヒに攻め入り内乱を平定したのが、現在につながるアウブ・エーレンフェストの一族である。 当時のツェントが礎の場所を改め、領地の名もエーレンフェストとなった。 この時、グレッシェルにあった領主の居城を、現在のエーレンフェストに移すとともに、再開発を行った。 また、鉱山が割譲された頃~内乱の頃に起きた現地住民による騒動の始末として、[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]との境界門が閉ざされ、領地間の交流が無くなった。 この内乱により多くの貴族が失われたために中領地でありながら小領地並みに貴族の数が少なくなり、もとより主要産業を奪われた上に他の特産品もなかった辺境のエーレンフェストは経済的にも衰退し、以後領地の影響度による順位は万年底辺を彷徨うことになる。 残されたわずかな産業である農業を担うライゼガング系貴族は、新しい領主であるエーレンフェストの一族と姻戚関係を持つことで影響力を盤石のものとしていった。 何代にも渡って大人数の騎士団を派遣しなければならないような事変が起こらなかったため、ギーベの館に設置された[[転移陣>魔術具と神具#人を転移させるための転移陣]]の存在は忘れ去られる。 ***第四代-第六代アウブ・エーレンフェストの治世 ****第四代アウブ・エーレンフェストの時代 エーレンフェストに代わって四代目領主が治める時代、[[前ライゼガング伯爵]]の愛娘が次期領主と目されていた領主候補生に望まれて、第一夫人として嫁入りする。 だが、その領主候補生に惚れた[[ガブリエーレ]]が大領地[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]の権力を用いて輿入れしたため、前ライゼガング伯爵の愛娘は第二夫人に落とされた。 アーレンスバッハの姫を娶ったことで領地内の波乱を生む事を懸念した四代目領主により、その領主候補生は次期領主から外され、直轄地から土地を得て[[初代ギーベ・グレッシェル]]を任じられた。 前ライゼガング伯爵の愛娘をもギーべ第二夫人に落としたことに対するライゼガング系の不満を抑えるため、四代目領主は五代目の息子の領主候補生である[[ボニファティウス]]に前ライゼガング伯爵の末娘を嫁がせた(だが、結局後にボニファティウスは地位に頓着せず、六代目領主の座を弟に譲ってしまう事となる)。 結局、五代目領主には初代ギーベ・グレッシェルの兄が就任した。 なお、この頃のエーレンフェストは、小領地と並んで最下位から五本の指に入るという状態であった&footnote(第345話)。 ****第五代アウブ・エーレンフェストの時代 [[初代ギーベ・グレッシェル]]と前ライゼガング伯爵の愛娘とその子供達がエーレンフェストの街から出ることになったため、領主一族の魔力量が一時的に一気に落ちた。中央から汚物を処理するネバネバの権利を買い取ったが魔力に余力がなく、見栄を張るために貴族院の寮、領主の城、貴族街を数年ごとに改造したが下町は放置された。 [[ガブリエーレ]]はエーレンフェストになかった流行を発し、[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]から連れてきた側近をエーレンフェストの貴族と婚姻させて派閥を作ろうとしたが、[[前ライゼガング伯爵]]をはじめ上級貴族達に冷遇されて容易ではなかった。その為、魔力が高めでライゼガングに反発心を抱く中級貴族を積極的に取り込み、勢力を築いていった。 また、自分の子供達を守るためエーレンフェストに[[名捧げ]]文化を持ち込み、自分の忠臣達とその子供達に強要した。 ガブリエーレは長男、[[ヴェローニカ]]、[[ベーゼヴァンス]]を産むが、産後の肥立ちが悪く死亡する。長男は三人の子供たちの中で最も魔力が高くギーべ・グレッシェル後継の有力候補だったが早くに死亡してしまい、元第一夫人の息子がグレッシェルの後継者となった。 ****第六代アウブ・エーレンフェストの時代 [[ヴェローニカ]]は[[ガブリエーレ]]の築いたアーレンスバッハ系・中級貴族系を中心とした派閥をそのまま取り込み、その魔力の高さから領主夫人となるべく育てられた。[[六代目領主>先代アウブ・エーレンフェスト]]に嫁ぐと、長いものに巻かれる[[中立派>用語一覧#中立派]]を取り込み&footnote(ふぁんぶっく3 Q&A)、領主の第一夫人として長く君臨し続ける。 ヴェローニカ派は上級貴族を抑える程の権勢を誇るようになり、ライゼガングは最大の土地を持つ上級貴族でありながら権力の中枢から少しずつ外されていく。元第一夫人の子孫たちであるグレッシェル系・ハルデンツェル系の上級貴族達もヴェローニカによる迫害を受け、ライゼガングと共に反発を強めていく。 そんな中、[[初代ギーベ・グレッシェル]]は娘のヴェローニカに疎まれていた孫娘の[[エルヴィーラ]]を守るため、[[カルステッド]]と婚約させた。その事をきっかけに、エルヴィーラは同じ境遇の者たちを集め、後の[[フロレンツィア]]派を作り、迫害される者を擁護し庇おうと奮闘するようになった。 ヴェローニカの娘である[[ゲオルギーネ]]は、次期領主として育てられ努力し、[[ゲルラッハ子爵>グラオザム]]らが心酔して名捧げをした。 妹の[[コンスタンツェ]]はゲオルギーネより魔力が低く、姉の敵意が面倒で、後の[[アウブ・フレーベルターク]]に第一夫人として嫁ぎ、エーレンフェストから離れた。 次期領主はゲオルギーネと目されていたが、弟の[[ジルヴェスター]]が生まれ、男で魔力が高かったことからジルヴェスターに決まった&footnote(第191話)。 ゲオルギーネはそれまでの努力を全否定されたこととその気性から、ジルヴェスターに嫌がらせをするようになり&footnote(第253話)、[[六代目領主>先代アウブ・エーレンフェスト]]の判断で[[アウブ・アーレンスバッハ]]の第三夫人として嫁がされた&footnote(第272話)。 こうして[[ガブリエーレ]]から連なる[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]の血を引く領主候補生がジルヴェスターだけとなり、ヴェローニカ派はジルヴェスターの後援につく事となった。 その後、前6年の春に[[フェルディナンド]]が六代目領主の庶子として洗礼を受ける。 フェルディナンドが[[貴族院]]に在籍している間(前3~02年)は、領主候補生・文官・騎士コースの最優秀を取り続け、エーレンフェストの順位が浮上した。 ジルヴェスターを次期領主に推すヴェローニカ派にとってフェルディナンドは邪魔な存在であり、好成績を収めるたびにヴェローニカから危険視され、嫌がらせが激化していく。高学年の頃(01~02年)には六代目領主が病に臥せる事が多くなり、更にその傾向が強まっていった。 また、前1年頃ジルヴェスターに[[フロレンツィア]]が嫁いでくるが、ヴェローニカは第一子の[[ヴィルフリート]]の養育権を奪って手元に抱え込む事で、次々期領主への擁立の意向を示し、今後も自派閥の権勢が維持されていくことを領内に示していた。 ****初代ギーベ・グレッシェルの婚姻から繋がる派閥と血縁関係 |>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):四代目アウブとの関係|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):派閥|>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):夫人|>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):子供|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):子供の配偶者|>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):孫| |弟|[[初代ギーベ・グレッシェル]]|BGCOLOR(#F2EDD8):ライゼガング系&br()&br()土着の上級貴族中心|BGCOLOR(#F2EDD8):元第一夫人|[[前ライゼガング伯爵]]の愛娘&br()恋愛結婚だった|BGCOLOR(#F2EDD8):娘|[[ヴェローニカ]]より年上だった為&br()迫害の手は緩かった|前ギーべ・ハルデンツェル|BGCOLOR(#F2EDD8):クラウディオ|[[ギーベ・ハルデンツェル>クラウディオ]]&br()ヴェローニカに領地ごと迫害される| |~|~|~|~|~|~|~|~|[[エルヴィーラ]]|ヴェローニカに迫害される&br()[[カルステッド]]の第一夫人へ| |~|~|~|~|~|BGCOLOR(#F2EDD8):長男|同上|不明|>|不明| |~|~|~|~|~|BGCOLOR(#F2EDD8):次男|前ギーべ・グレッシェル(二代目)となる&footnote(ヴェローニカの異母弟/公式設定等まとめ 人物設定 第四部)|第一夫人&footnote(ふぁんぶっく2 家系図)|BGCOLOR(#F2EDD8):息子|[[ギーベ・グレッシェル]]&br()後に[[ベーゼヴァンス]]の遺品の受取拒否| |~|~|~|~|~|~|~|~|娘|&footnote(ふぁんぶっく2 家系図)| |~|~|BGCOLOR(#F2EEFF):後の旧ヴェローニカ派&br()&br()アーレンスバッハ系&br()中級貴族中心|BGCOLOR(#F2EEFF):[[ガブリエーレ]]|アーレンスバッハの領主候補生&br()義務的な関係だった|BGCOLOR(#F2EEFF):長男|魔力が最も高く後継と目されたが早世|>|>|―| |~|~|~|~|~|BGCOLOR(#F2EEFF):[[ヴェローニカ]]|魔力が高く従兄弟の[[六代目アウブ>先代アウブ・エーレンフェスト]]の第一夫人となる|[[六代目アウブ>先代アウブ・エーレンフェスト]]|BGCOLOR(#F2EEFF):[[ゲオルギーネ]]|[[アウブ・アーレンスバッハ]]の第三夫人となり領外へ| |~|~|~|~|~|~|~|~|[[コンスタンツェ]]|ゲオルギーネに敵視される&br()[[アウブ・フレーベルターク]]の第一夫人となり領外へ| |~|~|~|~|~|~|~|~|[[ジルヴェスター]]|ヴェローニカに溺愛され、洗礼式後はゲオルギーネに虐待される&br()アウブ・エーレンフェスト(七代目)| |~|~|~|~|~|BGCOLOR(#F2EEFF):[[ベーゼヴァンス]]|魔力が低く神殿へ|>|>|―| |兄|五代目[[アウブ・エーレンフェスト]]|CENTER:―|第一夫人|&footnote(ふぁんぶっく2 家系図)|[[ボニファティウス]]|四代目アウブの勧めで結婚するも&br()地位に興味が無く領主の座を弟に譲り、騎士団長へ|BGCOLOR(#F2EDD8):[[前ライゼガング伯爵]]の末娘|[[カルステッド]]|ジルヴェスターが生まれるまで領主候補生&footnote(ふぁんぶっく2 Q&A)&br()ジルヴェスターに仕え、騎士団長へ| |~|~|~|~|~|~|~|第二夫人&br()(非ライゼガング系&footnote(書籍版第四部II 主が不在の間に))|息子|カルステッドと比べられて育てられる&br()[[グードルーン]](元ゲオルギーネの側仕え)と結婚| |~|~|~|~|~|娘&footnote(ふぁんぶっく2 家系図)|領外へ降嫁、恐らく[[政変]]で処刑&br()フェルディナンドの[[卒業式>貴族院#卒業式]]のエスコート相手&footnote(ふぁんぶっく3 Q&A、2018年11月10日活動報告 11/12感想返し https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/2167133/)|[[ベルケシュトック>地理#ベルケシュトック]]の上級貴族|不明|恐らく連座処刑| |~|~|~|~|~|弟|[[アーデルベルト]](六代目)&br()ヴェローニカの専横を許す|BGCOLOR(#F2EEFF):[[ヴェローニカ]]|BGCOLOR(#F2EEFF):[[ゲオルギーネ]]|[[アウブ・アーレンスバッハ]]の第三夫人となり領外へ| |~|~|~|~|~|~|~|~|[[コンスタンツェ]]|ゲオルギーネに敵視される&br()[[アウブ・フレーベルターク]]の第一夫人となり領外へ| |~|~|~|~|~|~|~|~|[[ジルヴェスター]]|ヴェローニカに溺愛され、洗礼式後はゲオルギーネに虐待される&br()アウブ・エーレンフェスト(七代目)| |~|~|~|~|~|~|~|(庶子)|[[フェルディナンド]]|ヴェローニカに迫害される| |~|~|~|第二夫人|&footnote(ふぁんぶっく2 家系図)|[[イルムヒルデ]]&footnote(ふぁんぶっく2 家系図)|独身、フェルディナンドの洗礼式前に死去&footnote(お茶会セット特典SS 「フェルディナンド視点 神殿用の食器」)|―|>|―| |>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):四代目アウブの息子|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):派閥|>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):夫人|>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):子供|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):子供の配偶者|>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):孫| ***ジルヴェスターの第七代アウブ・エーレンフェスト就任 02年冬、[[フェルディナンド]]が[[貴族院]]を卒業して騎士団長に就任する。同じ頃に[[六代目領主>先代アウブ・エーレンフェスト]]が死亡し、その後はあからさまに排斥され始める。フェルディナンドは命の危険と政治的な煩わしさを避ける為、[[ジルヴェスター]]の勧めもあって神殿入りした。 03年春の[[領主会議>用語一覧#領主会議]]での承認をもって[[ジルヴェスター]]が七代目領主に代替わりした。 この頃に終結した[[中央>地理#中央]]の[[政変]]で見向きもされなかったエーレンフェストは、結果的に中立で乗り切り、巻き込まれた他の領地が沈んだため順位がやや浮上するが、フェルディナンドが貴族院を卒業した影響は大きく、その後は右肩下がりに落ちていった。 また、政変後の粛清の影響で優秀な騎士が中央に引き抜かれ、[[青色神官や青色巫女>青色神官]]で一定以上の魔力を持つ者も引き抜かれた。青色見習いを対象とした[[特別措置>用語一覧#特別措置]]が認められたこともあり、粛清の結果の貴族不足を補うべく、若い青色神官や青色巫女、青色見習い達の多くが貴族社会へと還俗した。魔力的にも人数的にも神殿の能力が激減したため、[[祈念式>暦#祈念式]]で土地を満たす際の魔力が減り、直轄地の収穫量が目に見えて減っていった。同時に、祈念式で渡される小聖杯の魔力も少なくなった&footnote(第326話。魔力がたっぷりと詰まった小聖杯とあるので、それ以前は魔力量が少なかった)為、土地の貴族達は自身の魔力も注いだ&footnote(第226話)。 ジルヴェスターが、ヴェローニカの意向に逆らい[[フロレンツィア]]を第一夫人としたことから、ジルヴェスターの領主就任後、ヴェローニカの権勢が弱まる可能性があると考え、領地内の[[中立派>用語一覧#中立派]]は中立のまま様子見をしていた。 ところが、フェルディナンドが神殿入りしたり、ライゼガング系の冷遇が強まったり、[[ヴィルフリート]]の洗礼式の準備をヴェローニカが行ったりと、ジルヴェスターがヴェローニカを抑制する気配が見られなかったことから、今後もヴェローニカの権勢が続くと判断され、中立派が次々とヴェローニカ派へと派閥替えを進めた。&footnote(ふぁんぶっく2「お姉様とのお茶会」) 最大派閥のヴェローニカ派は[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]との関係強化を推奨し、[[ヴィルフリート]]を次期領主として推戴した。肉親間の競争に辟易していたジルヴェスターもヴィルフリートを後継者として発表していた為、これが領内での既定路線となる。 ヴェローニカがますます権勢を振るう中、領地全体の税が引き上げられる事が決定した。[[ハルデンツェル>#ハルデンツェル伯爵領]]は被害が大きく、民の生死が関わるようになってしまう。 ライゼガング系は影響力をどんどん失っていき、中立派やフロレンツィア派の中でも領主のジルヴェスターはヴェローニカの傀儡になる事を選択したと評されていた。&footnote(第562話)ジルヴェスターの側近は母親が斡旋した者達であったので、この時点での貴族達の認識はヴェローニカ派=ジルヴェスター派となっていた&footnote(ふぁんぶっく3 Q&A)。 ライゼガング系の間では、フロレンツィアに教育された[[シャルロッテ]]を引き合いに出し、我儘放題で全く教育されていなかったヴィルフリートを糾弾する事で、ヴェローニカを権力の座から追い落とそうとする計画が立てられていた。&footnote(SS31話 ハルトムート視点 クラリッサとの出会い) ***本編第二部~第三部 アーレンスバッハとの関係変化 07年夏から[[マイン]]が青色巫女見習いとして神殿に従事する。 07年秋には、神官長を務める[[フェルディナンド]]の信頼を得、[[ジルヴェスター]]を上回る膨大な魔力量や商才、知識を有効活用するために上級貴族の養女とする方が良いと判断され、3年後の[[貴族院]]入学と同時に[[カルステッド]]との養子縁組を結ぶ事が決定した。 冬の間、平民であるマインを貴族から守るため、フェルディナンドとカルステッドがジルヴェスターに働きかけ、領主の許可がない貴族はエーレンフェストの街へ入れないように規制をかけた。 08年春、ジルヴェスターは身分を偽り、マインが行う[[祈念式>暦#祈念式]]に同行した。その際何度か[[ビンデバルト伯爵]]の私兵から襲撃を受けたが撃退。のちに神殿見学も行い、マインに養子縁組の契約用の[[黒いお守り>魔術具と神具#黒いお守り]]の首飾りを渡す。領主でありながら貴族社会から何日も姿を消したため、その間の貴族街は騒然となった。 その後の[[領主会議>暦#領主会議]]の最中、神殿長の[[ベーゼヴァンス]]が[[アーレンスバッハ>アーレンスバッハの領地]]の[[ビンデバルト伯爵]]を招き入れ、マインに[[従属契約>用語一覧#従属契約]]を迫った。襲撃されたマインはお守りを使って知らぬ間に領主の養女となっており、逆に不敬として処断する大義名分を手に入れていた為、フェルディナンドがこれを退ける。 知らせを受けたジルヴェスターは領主会議の最中であるにも関わらずエーレンフェストへ戻り、神殿長とビンデバルト伯爵を捕らえ、公文書偽造と他領貴族を引き入れた罪で[[ヴェローニカ]]を[[白の塔>エーレンフェスト#白の塔]]に幽閉した。 権勢を誇っていたヴェローニカとその側近の突然の失脚、傀儡と思われていた領主による自らの支持基盤の切り捨てが何の根回しも無いまま断行されたこの事件で、領内の貴族はどの派閥の者も大いに混乱した。権力の中心を失った上、”ヴェローニカを罪に導いたアーレンスバッハ”と関係の深かった旧ヴェローニカ派は、年月と共に関係性が薄まるのを待つしかなくなった&footnote(書籍版第四部III 特典SS 私の心を救うもの)。祈念式の襲撃の件も含めて[[アウブ・アーレンスバッハ]]へは宣戦布告の意図を問う事となり、首脳陣は距離感を持つ事となっていく。 //***本編第三部 ジルヴェスターによるヴェローニカ処分以降 08年夏、[[ローゼマイン]]の[[洗礼式>暦#洗礼式]]が行われ、領主の養女としてエーレンフェスト貴族に対するお披露目が行われた。[[ジルヴェスター]]はローゼマインを神殿長の後釜に就任させ、領地の事業として印刷業を広げていくことを宣言する。 派閥争いの中でも中立寄りだった者は、様々な流行の中心であるフロレンツィア派に次々と旗色を変えた。 エーレンフェスト神殿で平民にも本物の祝福を与えられるようになった事から、エーレンフェストの下町の平民は真剣に祈るようになった。 洗礼式を終えた貴族の子供達はローゼマインの教材と教育計画によって、[[子供部屋>エーレンフェスト#子供部屋]]で派閥や身分に関係なく競い合い、学力が大幅に上がった。 09年夏、[[ヴェローニカ]]の処分から既に1年経ったことから、[[フェルディナンド]]は貴族社会に還俗して、正式にローゼマインの後見人となる。 ライゼガング系はこの1年で大きな活躍を見せるローゼマインや還俗したフェルディナンドを取り込む為に動き始める。&footnote(第349話 消えるインクと城への帰還) このころ、[[アウブ・アーレンスバッハ]]の第一夫人に繰り上がっていた[[ゲオルギーネ]]が叔父である[[前神殿長>ベーゼヴァンス]]の死亡を知り、エーレンフェストに来訪した。旧ヴェローニカ派の者達はゲオルギーネに助力を求め、薄まっていたアーレンスバッハとの関係を強化し、ライゼガング系に対抗しようとする。&footnote(第253話 閑話 お茶会) その中でもゲオルギーネに名を捧げた者達は、主がエーレンフェストの礎の場所を知った事を手紙で伝えられ、ジルヴェスターの治世に揺さぶりをかける計画を立てる。標的となった[[ヴィルフリート]]は旧ヴェローニカ派の子供たちに誘導され、領主の許可なく白の塔に入るという大罪を犯してしまう。これにより、犯罪者として記憶を覗かれ、次期領主の内定から外されて、関わった者達は今後重用されないことが知らしめられた。 09年冬、旧ヴェローニカ派の[[ゲルラッハ子爵>グラオザム]]が暗躍し、[[洗礼式>暦#洗礼式]]の日に城内で襲撃事件が起こる。ローゼマインは[[ジョイソターク子爵]]から[[シャルロッテ]]を助け出すが、毒を受けて死の淵に立つ。毒の影響で固まった魔力を溶かすために[[ユレーヴェ>薬と毒#ユレーヴェ]]に浸かり、2年間の眠りについた。 領内で襲撃事件が起きた事で、対外的警戒措置として、エーレンフェスト貴族街への他領の貴族の立ち入りを禁じ&footnote(書籍第四部III特典SS 私の心を救うもの)、[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]との縁談や[[ゲオルギーネ]]の再訪などは断る事となった。また、領主一族に危害を与えた旧ヴェローニカ派の子供達は居場所がなくなり、以前の子供部屋の雰囲気が失われた。 旧ヴェローニカ派に代わってライゼガング系が少しずつ重要なポストに就き、[[ヴィルフリート]]と[[シャルロッテ]]の二人で次期領主を競う空気が2年の間に作られていく。この時二人がローゼマインの仕事を引き継いだ事で、これ以降エーレンフェストでは領主候補生が率先して[[祈念式>暦#祈念式]]などの[[神事>魔力#神事]]を行うようになった。ローゼマインが残した[[イルクナー>#イルクナー子爵領]]の製紙業や、[[エルヴィーラ]]がハルデンツェルで引き継いだ印刷業、[[ローゼマイン式魔力圧縮法]]などの影響力も大きく、フロレンツィア派も勢力を伸ばしていく。 ローゼマインの教材を使って学んだ世代が[[貴族院]]に通い始めたことで、座学の成績が急激に上がり、他の領地から探りを入れられるようになる。また、ローゼマインが眠る前に貴族院で情報収集をするように指示を出していたため、貴族院や各領地の情報が入ってくるようにもなった。 ***本編第四部 エーレンフェストの躍進 11年秋、[[ローゼマイン]]が眠りから目覚める。 [[貴族院]]での情報収集はローゼマイン個人が指示していたものだったが、有益な情報に対してエーレンフェストの首脳陣などから報酬が渡されるようになり、恒例化された。 [[アーレンスバッハ>アーレンスバッハの領地]]との確執を考え、対抗できる力を持つためにエーレンフェストは他領への影響力を上げていくことが決まる。2年間停滞していた製紙業と印刷業と[[ローゼマイン式魔力圧縮法]]を領内で広げていきながら、対応準備が整い次第、他領へも流行発信などを行っていく方針となった。 旧ヴェローニカ派の子供達は距離を置かれていたが、一番の被害者であるローゼマインが率先して公平に評価したり、[[成績向上委員会]]を設置して他領に対抗意識を向けさせたりした結果、貴族院にいる間は派閥に関係なく協力し合う空気が醸成された。この年からエーレンフェスト領の早期座学合格者が増え、1年生は全員が座学を初日合格した。 また、[[ダンケルフェルガー>地理#ダンケルフェルガー]]と[[シュバルツとヴァイスの争奪戦>ディッター#シュバルツとヴァイスの争奪戦]]を行い、奇策を用いて勝利する。それにより、[[シュバルツとヴァイス>貴族院の図書館#シュバルツとヴァイス]]の管理について[[アナスタージウス]]王子からお墨付きを頂く。 ダンケルフェルガーの騎士見習い達から再戦に誘われたり、エーレンフェストに関する情報を求める上位領地の文官見習い達から情報交換の場に招かれるようになり、それまで入手が難しかった上位領地の情報を収集できる機会が唐突に増えた。 一方、領内では、フロレンツィア派が最大派閥となりハルデンツェルが息を吹き返す中、[[ライゼガング伯爵>ギーベ・ライゼガング]]を中心にローゼマインから小聖杯や印刷業で恩恵を受けた[[ハルデンツェル伯爵>クラウディオ]]や[[グレッシェル伯爵>ギーベ・グレッシェル]]、[[イルクナー子爵>ヘルフリート]]らが、[[ガブリエーレ]]の血筋ではないローゼマインを次期領主に推そうと動く。 しかし、11年冬の終わりの[[春を寿ぐ宴>暦#春を寿ぐ宴]]で[[ヴィルフリート]]とローゼマインの婚約発表がなされる。この婚約は、ローゼマインを領主夫人とする事で事実上ヴィルフリートの次期領主内定を復活させ、二人の下で派閥の融和を目指す領主方針を示すものであり、二人をそれぞれ推して反目しあう両派閥へ波紋を投げかける結果となった。 12年春、[[ローゼマイン]]が[[祈念式>暦#祈念式]]でハルデンツェルを訪れた際、[[春を呼ぶ儀式>呪文と祝詞#春を呼ぶ儀式]]が復活した。この事をきっかけに、じわじわと神事への意識改革がされるようになり、神殿も貴族街の一部として扱われる事となった。 また、[[領地対抗戦>貴族院#領地対抗戦]]で王族や大領地からの取引の打診があった為、春以降の商人受け入れの為に[[エントヴィッケルン>呪文と祝詞#エントヴィッケルン]]を行ってネバネバの導入をし、下町を整備した。この際、これまでは命令するだけだった平民と連絡を密にする伝達ルートの雛形が作られた。 この年の[[領主会議>暦#領主会議]]ではエーレンフェストは影響力を伸ばして13位から10位に上がり、[[中央>地理#中央]]や[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]との取引も正式決定され、印刷事業の予算が増加された。 ローゼマインと[[ヴィルフリート]]の婚約を王が承認したことで、他領からのローゼマインへの縁談を跳ね除け、それぞれの派閥は表立って文句を言えなくなった。 しかし交流を持たないように徹底していた[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]には圧力をかけられ、[[アウレーリア]]と[[ベティーナ]]をエーレンフェストに迎え入れさせられてしまった。 この強引な介入に対してエーレンフェスト首脳陣が警戒心を強める中、旧ヴェローニカ派は[[星結びの儀式>暦#星結びの儀式]]の為に[[境界門>地理#境界門]]へ向かう神殿関係者への襲撃を計画していた。だが、馬車を使わずに移動したこと、旧ヴェローニカ派の子供達からの密告により、未然に防がれた。旧ヴェローニカ派の子供達は功績が考慮され、領主一族の誰かへの[[名捧げ]]という厳しい条件ながら[[ローゼマイン式魔力圧縮法]]を教わる権利を得た。 13年春の[[領主会議>暦#領主会議]]では順位が8位になり、[[ダンケルフェルガー>地理#ダンケルフェルガー]]との取引も決定した。 また、様々な思惑が絡んだ王命により、[[フェルディナンド]]が領主一族の数が少ない[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]を支えるために婿入りする事も決まった。 フェルディナンドがエーレンフェストから離れることで[[ローゼマイン式魔力圧縮法]]を公開する条件が満たせなくなり、以降教えられる者はいなくなった。 婿入りが決まったことで[[ゲオルギーネ]]と[[ディートリンデ]]が来訪し、歓迎の宴にて婚約式が行われた。この来訪でゲオルギーネは旧ヴェローニカ派の者に接触し、[[ゲルラッハ>#ゲルラッハ子爵領]]の館で行われた集会では自らに名捧げした者達へ[[アウブ・アーレンスバッハ]]の死後に、エーレンフェストの礎を奪う計画を実行に移すことを伝えた。 旧ヴェローニカ派の貴族達は暗躍し、エーレンフェスト神殿の[[聖典>神々#聖典]]と[[その鍵>魔術具と神具#聖典の鍵]]を入れ替え、同時にローゼマインの毒殺を謀った。ローゼマインが神殿の異常を察知したことで、毒は除去、聖典は奪還された。 13年秋の終わり、フェルディナンドはアーレンスバッハに移動した。同じ頃、[[アウブ・アーレンスバッハ]]が死亡する。 ***本編第五部 旧ヴェローニカ派粛清とそれ以降の動き ****&aname(13年冬の粛清,option=nolink){旧ヴェローニカ派粛清} 13年冬、犯罪の証拠が固まったことと、[[マティアス]]からもたらされた情報で、旧ヴェローニカ派に対する粛清が行われた。予定が早まってしまい、[[エルヴィーラ]]が任されていたライゼガング系を抑える根回しが終わってない状態で粛清が開始した。&footnote(第562話 カルステッド宅でのお話 後編) [[ヴェローニカ]]に名捧げしていた者や便宜を図るために罪を犯していた者は次々と罰せられ、他領の貴族である[[ゲオルギーネ]]に[[名捧げ]]をしていた者は一斉に処刑され、旧ヴェローニカ派は一掃された。 ヴェローニカの幽閉以降、特にゲオルギーネに名捧げしていた者達の起こした数々の事件に対しての軽処分やポストの入れ替えは行われていたものの、実務を行う城の者の大部分を占めていた者たちを急激に切り捨てる事はできず、[[ジルヴェスター]]の周辺の半数はまだ旧ヴェローニカ派だった。側近でありながら処罰された者が何人もおり、[[フロレンツィア]]と側近を共有せざるを得ない程、体制を切り崩す結果となった。ゲオルギーネに名捧げしていた者達の中には粛清の際に自爆した者もおり、ギーベだけでも3人([[ギーベ・ゲルラッハ>グラオザム]]、[[ギーベ・ヴィルトル>シドニウス]]、[[ギーベ・ベッセル]])が失われた。また、青色神官も捕縛された事でさらに数を減らし、エーレンフェストを支える魔力が足りなくなってしまった。 元々エーレンフェストは貴族の数が少ないこともあり、連座対象であっても自身が罪を犯しておらず、かつ、ゲオルギーネに名捧げをしていない者には生きるための道が与えられた。親族が処刑対象で連座が及ぶ成人及び学生は領主一族へ名捧げを行い、入学前の子供は城の寮で預かり、洗礼前の子供は神殿の孤児院で預かった。 ****貴族院での貢献 一方、貴族院の学生達は、[[ダンケルフェルガー>地理#ダンケルフェルガー]]、[[ドレヴァンヒェル>地理#ドレヴァンヒェル]]、[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]との共同研究を行った。エーレンフェストが失伝していた[[地下書庫>貴族院の施設#図書館]]の存在を王族に知らせたことで、[[ローゼマイン]]は王命を受け、現代語への翻訳作業に従事するようになる。ダンケルフェルガーとの共同研究では、ダンケルフェルガーの古の儀式を復活させ、[[神の加護>魔力#神の加護]]の取得方法の再発見に成功する。更に[[貴族院]]で[[奉納式>暦#奉納式]]を実演し、大半の学生や[[ツェント>トラオクヴァール]]を含む王族が参加した。 ローゼマインの様々な実績を評価したダンケルフェルガーはローゼマイン獲得に動く。領主候補生である[[レスティラウト]]がローゼマインに求婚し、[[ヴィルフリート]]との婚約解消を迫った。大領地の圧力で[[嫁取りディッター>ディッター#嫁取りディッター]]の勝負を断れないよう脅され、戦った結果、エーレンフェストが勝利した。その後の[[領地対抗戦>貴族院#領地対抗戦]]でダンケルフェルガーと交渉し、ローゼマインへの求婚を諦めさせ、エーレンフェストへディッター勝負を持ち掛けることを禁止させた。 ****ライゼガング系の暗躍 その頃の領地内では、粛清により空いた地位の後釜を狙ったライゼガング系の暗躍が始まっていた。 ローゼマインの活躍が群を抜いて領地内や貴族院で目立ち、不安だった健康面でも順調に成長していることや旧ヴェローニカ派が粛清されたことなどにより、ローゼマインこそ領主となるべきだという声が大きくなる。ライゼガング系も一枚岩ではなかったものの、ローゼマインを次期アウブに望む一点は共通していた。その気がないローゼマインを担ぎ上げるため、領主一族に亀裂を入れさせ、立ち上がらせようとの根回しが行われた。 長く下位領地だった上に領内の派閥争いに明け暮れ、他領との外交を重要視しないライゼガング系の大人世代の貴族達は、”ライゼガングの総意”として、領地の順位を維持もしくは十位くらいに下げるように[[ジルヴェスター]]と[[ヴィルフリート]]に要求した。 ジルヴェスターはライゼガングの支持を餌に出され、[[フロレンツィア]]の懐妊という弱みも重なり、ローゼマインとの間に亀裂を入れるであろうこの工作を受け入れた。[[ボニファティウス]]はその動きの監視と、直接ローゼマインの意思確認を行うようライゼガングから依頼され動き、確執を生む。 ローゼマインの婚約者である事で次期領主と見なされていたヴィルフリートは、その立場の弱さに付け込まれ課題と偽って罠を張られ、過激な貴族からは命を狙われた。名捧げした側近の[[バルトルト]]さえもこの工作に加担していた。 しかし[[フェルディナンド]]と在学を共にした世代や、下位領地として扱われたことがない若手世代は完全に意見を異にし、”総意”などではないとローゼマインに報告する。結局、ローゼマインや側近達はライゼガングの大人達の後ろ盾など必要ないと判断、直接ボニファティウスやジルヴェスターと情報共有する事で個別に摩擦を解消した。 ジルヴェスターは[[春を寿ぐ宴>暦#春を寿ぐ宴]]でグレッシェル出身の[[ブリュンヒルデ]]を第二夫人に娶り、ギーベの後釜にはライゼガングの貴族を3年の猶予付きで任命する事で、ライゼガング系からの賛同を得る。こうしてライゼガングを盛り立てる形を取る事で時間を稼ぎながら、若手中心の派閥を作って世代交代を密かに推し進めつつ、旧ヴェローニカ派の中で無実や軽微罰だった者も取り立てていく事が今後の方針となった。 [[メルヒオール]]はローゼマインが成人した後に神殿長に就く事が決まり、引き継ぎのため側近と共に神殿へ出入りするようになる。また、城の寮預かりになって放置されていた旧ヴェローニカ派の子供達4名を、青色神官見習いとして遇する事とした。一方、[[祈念式>暦#祈念式]]ではヴィルフリートが全く根回しができてないライゼガングへ向かい、返り咲いたことで興奮していたライゼガングの古老達を更に焚きつけてしまう事となった。 ****アーレンスバッハへの警戒の継続 同時期、粛清されたギーベの館の血族しか開けられない扉を開ける為、貴族院から帰還した[[名捧げ]]済みの学生達が騎士団の調査に協力した。ゲルラッハの館の調査で[[グラオザム]]が粛清から逃れた可能性が発覚し、魔力を通さない[[銀の布>銀製品]]も発見された。魔力を受け付けない銀の布は、ボニファティウスやジルヴェスター、文官、騎士団によって研究が行われ、その性質による危険性が発覚する。銀の布に対応する訓練が行われるようになり、騎士達は[[シュタープ>魔力#シュタープ]]以外の普通の武器を携帯するように命じられた。 ****ローゼマインの中央への移動決定とその影響 14年春の[[領主会議>暦#領主会議]]では、通常は[[中央神殿]]が行う[[星結びの儀式>暦#星結びの儀式]]をエーレンフェスト神殿が担当した。中央神殿の文献から古の方法を再現して[[ジギスヴァルト]]と[[アドルフィーネ]]を祝福した。 中央神殿が神殿長として[[ローゼマイン]]を欲しがり、[[ゲオルギーネ]]を始めとした他の領地が賛同する。エーレンフェストは反論するが、旗色が悪くなる。 この情勢を知った[[フェルディナンド]]は、ローゼマインの中央行きを阻止する為、魔術具の[[グルトリスハイト]]作成を計画する。 同時期、ローゼマインによって過去の王族が使っていた魔術具のグルトリスハイトの入手方法が発見される。ローゼマインが最もグルトリスハイトに近い事も判明したためエーレンフェストは守りきれなくなり、王族と内密に交渉して、1年後に王族へ養子縁組されることが決まった。 養子縁組に伴い、エーレンフェストの者との婚姻は五年の間婿入り嫁入りだけに限定され、[[子供が生まれた時に与えられる魔術具>魔術具と神具#魔力を溜めこむ魔術具]]四十個を中央から受け取り、エーレンフェスト出身の中央貴族に一度里帰り命令が出された。エーレンフェストは順位を変えない代わりに、[[勝ち組領地>用語一覧#勝ち組領地]]として扱われるようになった。それにより、[[負け組領地>用語一覧#負け組領地]]から妬まれる事となった。 -領主会議内での各陣営の主張については[[ローゼマインのグルトリスハイト取得と養子縁組について]]を参照 また、未成年でもローゼマインに[[名捧げした側近>側近#ローゼマインの側近]]は中央へ同行することが許可された。更に、王族に不敬を働いた[[ディートリンデ]]を処罰しても婚約者であるフェルディナンドは連座を回避されることが確約され、王命で隠し部屋を与えられることになった。 領主会議の最終日、王族主催で[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]以外の全領地が参加した[[奉納式>暦#奉納式]]が行われた。その際に、エーレンフェストは[[採集地>貴族院#各領地の採集場所]]を回復させるための[[祝詞>呪文と祝詞#癒しの儀式]]を参加した領地に知らせた。今後この奉納式は、貴族院での学生参加の奉納式と同じく、恒例化する事が決定された。 1年後にローゼマインが婚約解消してエーレンフェストを離れる事になったため、[[ヴィルフリート]]の次期アウブへの内定が消えた。 [[シャルロッテ]]は中継ぎ的な役目をこなすためアウブを目指し、体制の維持と貴族の意識を変化させ、ライゼガングを抑える土壌を作ろうとする。 [[メルヒオール]]は神殿の引き継ぎに専念し、ローゼマインは自身がいなくなってもエーレンフェストの運営が回るように体制を整えていく。 14年夏、「ローゼマインが中央神殿に送られる」との噂を聞いたライゼガングの古老達が城を訪れて、[[フロレンツィア]]へ不敬を働いた。ただしこれはフロレンツィアと[[レーベレヒト]]の計画であり、不敬罪によるライゼガングの勢力の削ぎ落としと[[バルトルト]]への牽制が目的だった。 この計画は[[ハルトムート]]から報告を受けた領主候補生達の動きにより破綻するが、結果的に呼び出しを受けた[[ギーベ・ライゼガング]]が謝罪して、[[ジルヴェスター]]へ寄り添うことが約束された。 残留するローゼマインの側近を取り込もうと、領主一族が水面下で動くが、ローゼマインは側近や専属とその家族に紋章付きの魔石を渡して、引き抜きを防ぐための身分保障にした。 14年秋、グレッシェルにて[[エントヴィッケルン>呪文と祝詞#エントヴィッケルン]]が実施された。領主一族の側近の上級貴族全員が訪れて[[広域>魔力#広域魔術]][[ヴァッシェン>呪文と祝詞#ヴァッシェン]]で洗浄した事から、主導した[[ジルヴェスター]]は[[ギーベ・グレッシェル]]から好感を寄せられた。 [[春を呼ぶ儀式>呪文と祝詞#春を呼ぶ儀式]]の舞台を来年以降にエントヴィッケルンで作り直すことで、シャルロッテは冬が長い北部の貴族達を取り込むことを画策する。 14年冬の[[貴族院]]では[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]や[[フレーベルターク>地理#フレーベルターク]]と[[神事>魔力#神事]]に関する共同研究が行われた。 クラッセンブルクとの共同研究で[[奉納式>暦#奉納式]]を行った後、ローゼマインは失踪した。エーレンフェストではハルトムートにより英知の女神[[メスティオノーラ>神々#メスティオノーラ]]によって神々の世界に招かれて神々の祝福を受けて成長していると伝えられ、領地外へは体調を崩して臥せていると周知される。 冬の社交界で、翌春にローゼマインが王族の養女となり、次期ツェントとされていた[[ジギスヴァルト]]王子に嫁ぐことが貴族達に伝えられた。 ****アーレンスバッハとの戦準備 14年冬の終わり、[[春を寿ぐ宴>暦#春を寿ぐ宴]]の翌日、[[ローゼマイン]]は[[メスティオノーラの書>グルトリスハイト]]を得て帰還した。 ローゼマインによって、[[ジルヴェスター]]は失伝していた[[礎の魔術>魔術具と神具#礎の魔術具]]や[[転移陣>魔術具と神具#人を転移させるための転移陣]]についての情報をもたらされる。また、礎の鍵でもあるエーレンフェストの[[聖典の鍵>魔術具と神具#聖典の鍵]]が、アーレンスバッハのものと入れ替えられてたことも判明した。 [[ゲオルギーネ]]がエーレンフェストへ侵攻する際の経路と時期がほぼ特定され、エーレンフェストの防衛計画が練り直された。[[貴族院]]の[[シュバルツとヴァイス>魔術具と神具#シュバルツとヴァイス]]を参考に[[資料検索特化のシュミル>魔術具と神具#アドレット]]と[[戦闘特化のシュミル>魔術具と神具#戦闘特化のシュミル]]が作成されて、戦闘特化のシュミルは神殿の門に配置された。防衛のため、若い騎士達が宝盗りディッターを経験している世代に色々と尋ねたことで、地域によっては世代間の溝が多少埋まった。領地外の共通の敵を見据える事で、ライゼガング系と旧ヴェローニカ派が協力し合う姿勢が生まれた地域もあった。 15年春の[[洗礼式>暦#洗礼式]]の日に、[[ディートリンデ]]達の策略で、[[アーレンスバッハ>アーレンスバッハの領地]]の供給の間で[[フェルディナンド]]は毒を受けて倒れた。同時に[[ローゼマイン]]へ情報が伝わり、ディートリンデや[[ゲオルギーネ]]達が中央やエーレンフェストへ侵攻し始めたことが判明する。 ローゼマインは[[ダンケルフェルガー>地理#ダンケルフェルガー]]に協力を取り付け、最速でアーレンスバッハの[[礎>魔術具と神具#礎の魔術具]]を狙うため、約二百年ぶりにキルンベルガの[[国境門>地理#国境門]]を動かした。 -以降の詳細は[[エーレンフェストとアーレンスバッハの礎争奪戦]]及び[[貴族院防衛戦]]参照 **他の領地が持つ情報と認識 エーレンフェストに関する情報は非常に少ない。 [[貴族院]]でエーレンフェストの学生に尋ねても[[聖女伝説>エーレンフェストの聖女]]ばかり語られて、他の領地の者はそれを受け流していた。 [[政変]]を中立で乗り切ったことで順位を急浮上させたため、魔力が温存されていると認識されている。領地の生産量が上がり、安定していることが土地を満たす魔力が豊富という認識の根拠になっている。 片田舎で見るべきところがない領地だと思われていた。 貴族院においては低学年から座学の順位が上がって嘲笑されていた。が、実技でも成績を上げる生徒が出始め、中領地とは思えない魔力量で実技を終える学生が現れる。半数以上の学生の成績が上がっていたことから、魔力圧縮の良い方法を思いついたのだろうと噂される。 [[ローゼマイン]]が入学してからは座学の初日全員合格で周囲の注目を集め、数々の新しい物を披露し、後に王族と繋がりができていたことに多くの領地が驚愕する。&footnote(第493話 閑話 聖女の儀式 前編) 中央や王に対する忠誠は低いのに、影響力だけは上げてきている危険領地と考えられていた。&footnote(第435話 私的な報告会(二年)) ローゼマイン3年生の頃には、学生達の間では貴族院での初日合格は当たり前の反応になっていたし、先生達(中央貴族)の間では継続できている点で評価がさらに上がった。 ダンケルフェルガーとの共同研究の成果で、神の加護を得る方法やその効果が知られた影響で、他領では上級貴族から領主一族への養子縁組が増えた。 急速に順位を伸ばしているが上位領地としての振る舞いができず、自領地の産業に詳しくない者が多いため、ローゼマインによって順位を持ち上げられたという認識が強い。 中央ではアーレンスバッハに向かったフェルディナンドが裏で糸を引いていたと主張する者もいた。&footnote(第468話 ヒルシュールと加護のお話) エーレンフェストの領主一族は、[[洗礼式>暦#洗礼式]]を終えると、魔石を使って魔力供給をしたり、神事の手伝いをしたりすると王族には知られている。 一方、[[政変]]で負けた方に与して苦境に立たされている領地や、勝った方に与したものの魔力不足に陥っている領地からは妬まれ、成績の上昇と比例して領主の[[ジルヴェスター]]には「実子以外の領主候補生を神殿に押し込めて魔力を奪っている」などの悪い噂が急激に増えた。&footnote(第468話 ヒルシュールと加護のお話) エーレンフェスト出身の中央貴族は非常に少なく、独身者が多くて帰郷したがらないため、急成長するエーレンフェストの内部情報を王族が集めようとしても集まらない。&footnote(SS.23 アナスタージウス視点 奉納式の準備) 貴族の常識に則って動くと迷惑がられるため、王族に常識が噛み合わなくて何を考えてるかよくわからない未知の存在と評される。 14年春には勝ち組領地への仲間入りを果たしたため、負け組領地に更に妬まれることとなる。 [[採集地>貴族院#各領地の採集場所]]を回復させるための[[祝詞>呪文と祝詞#癒しの儀式]]を知らせたことで、いくつかの領地からはお礼を述べられるようになる。 15年春の[[グルトリスハイト]]の継承式では、[[メルヒオール]]が神殿長の服を纏って参加したため、ダンケルフェルガーの領主候補生からはメルヒオールが次期アウブになるのではないかと目された。 *&aname(エーレンフェスト,option=nolink){}[[エーレンフェスト]] 領主の城がある街で、領主の家名が名前になっている。 直轄地の中でもかなり西寄りに位置する。 全体を外壁で囲まれており、北から領主のいる城、貴族街、神殿、下町がある。 貴族街と下町の境界線も壁で区切られ、神殿はその境界の中央に建てられている。 08年夏の時点で、貴族街に住んでいる洗礼式を終えた貴族は300人程となっている&footnote(第193話)。 北から南へ行く程に住民の[[階級>階級と職務]]が低くなり、貴族街の南部には下級貴族、下町の南部には貧民が住む。 外壁の外側の南には農村と森、小さな街がある。西は大きな川があり、隣の領地の街と比較的近く、行き来が盛ん。東は街道があり、旅人が一番多い。 西を流れる太い川はかなり汚れているが、森を回って合流する細い支流は綺麗になっている。 この川は、[[イルクナー子爵領>#イルクナー子爵領]]及び[[ライゼガング伯爵領>#ライゼガング伯爵領]]が上流であり、領地の北の境界を越え[[クラッセンブルグ>地理#クラッセンブルグ]]の海に流れ込んでおり&footnote(本好きの下剋上 設定等まとめ ふぁんぶっく3 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン)、客船や商船の航行に利用されている。&footnote(第621話 それぞれの武勇伝 その2、書籍第五部VIII エピローグ(ゲオルギーネ視点)&エーレンフェスト防衛戦(前半) ギュンター 誓いを果たす日) 詳細は[[個別ページ>エーレンフェスト]]参照。 *&aname(エーレンフェストの直轄地,option=nolink){エーレンフェストの直轄地} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき2220。面積量は1/29位。 グレッシェル、ロウィンワルト、クレマー、ランセル、バウアー、フーバー、ブロン、グラーツ、ヒルシュ、キルンベルガ、ダールドルフ、ジョイソターク、ライゼガング、ハーゼナイ、カルクに加えて、フレーベルターク境界線と隣接する。 領主が直接治めている土地で、農村などがあり、畑が多い。 [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]近隣の[[農民>階級と職務#農民]]が、農作物を売りに向かうことがある。 [[政変]]の影響で[[青色神官・青色巫女>青色神官]]が減って、[[祈念式>暦#祈念式]]の祝福も激減して、直轄地の収穫量が目に見えて減っていた。 マインから直接祝福を行うようになってからは安定して、収穫量が周辺貴族の土地を越えるほどになった。&footnote(第226話 冬の終わりへ) [[神殿長]]になった[[ローゼマイン]]が直轄地を回ると熱狂的に歓迎されるようになる。&footnote(第259話 リュエルに再挑戦) **&aname(エーレンフェストに一番近い農村,option=nolink){エーレンフェストに一番近い農村} [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]の[[南門>エーレンフェスト#南門]]を出て15分の所にあり、[[下町の住人>階級と職務#下町の住人]]が[[冬支度>暦#冬支度]]に食肉加工をしに行ったりしている。 [[冬支度>暦#冬支度]]での[[豚肉加工の日>暦#豚肉加工の日]]には、[[下町の住人>階級と職務#下町の住人]]のご近所さんで集まって[[豚>動植物#豚]]を買って、手分けして作って分け合う。 [[塩漬け>食品と油#塩漬け]]や[[燻製>食品と油#燻製]]、[[ポットミート>食品と油#ポットミート]]、[[ベーコン>食品と油#ベーコン]]、[[ソーセージ>食品と油#ソーセージ]]などが作られる。&footnote(第11話 石板GET!) :冬の館|昔の小学校のような木製の大きくて広い建物。 冬の間、周辺の農村から人が集まって暮らす。 :広場|運動場のような広場。 [[冬支度>暦#冬支度]]の豚肉加工の日に、[[豚>動植物#豚]]の解体をした。 祈念式では千人くらいの人が集まっていた。 広場の前方に作られている小さな舞台のような場所で、祈念式の儀式を行う。 :燻製小屋|燻製作りに使う小屋。 たくさんの煙が出るため、[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]に燻製小屋はない。 [[冬支度>暦#冬支度]]では、[[下町の住人>階級と職務#下町の住人]]は一番近い農村に小屋を借りる。&footnote(第11話 石板GET!) **&aname(ハッセ,option=nolink){ハッセ} [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]の東側にある。&footnote(第342話 春を寿ぐ宴)騎獣で移動した場合、農地を越えて小さな森を越えたところにある町。[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]から馬車で移動した場合は半日かかる。&footnote(第186話 小神殿) 街道に面した部分が町長の館で、鍛冶工房、木工工房などの職人の店が同じ建物に並ぶ。その奥に、冬にしか使われない冬の館がある。 木造の大きな建物がコの字型に並び、中央は広場になっていて[[収穫祭>暦#収穫祭]]の会場に使われる。&footnote(第212話 ハッセの収穫祭) ハッセの町は特殊で、町長の権力が非常に強かった。 貴族の宿泊地はハッセからさらに進んだ[[ディンケル>#ディンケル]]の町になるため、よほどの用事がないかぎり、[[祈念式>暦#祈念式]]と[[収穫祭>暦#収穫祭]]以外で貴族が立ち寄ることがない。 [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]の商人にとっての価値も余所と比べて低く、地方から向かってくる商人が品物を買い取っている。 冬の館があり周辺の農村から人が集まってくるため、采配を配る町長の影響力が大きい。&footnote(第200話 孤児の扱いと町の調査) 領主一族が建てた[[小神殿>#小神殿]]へ攻撃したことから反逆罪に問われることになり、[[ハッセの町長]]とそのシンパが処刑され、次の[[祈念式>暦#祈念式]]に[[青色神官]]が派遣されず、十年増税された。&footnote(第230話 ハッセへの罰)&footnote(第231話 選別の扉) その後[[ローゼマイン]]は世話を焼き、[[リヒト]]の教育に[[灰色神官]]の派遣、[[手押しポンプ>創作物一覧#手押しポンプ]]の融通、自粛していた[[ボルフェ>用語一覧#ボルフェ]]の許可を与えたりと支援している。 住民は数百人いる。&footnote(第202話 新しい課題と冬支度の手配) :住人|[[ハッセの町長]]、[[リヒト]] :町長の館| :鍛冶工房|木工工房と同じ建物に並んでいる。 :木工工房|鍛冶工房と同じ建物に並んでいる。 [[マルク]]の顔なじみがいる。 :冬の館|冬の間、周辺の農村から人が集まって、ハッセの住人を含め千人ほどが暮らす。 :孤児院|町で管理され、孤児は共同体の財産の一部として利用されている。 :水車小屋|小神殿と距離を取った対岸にある **&aname(小神殿,option=nolink){小神殿} 領主が[[ローゼマイン]]の要望を聞き入れて、創造の魔法によって一瞬で建てられた、工房と孤児院と礼拝室のある建物。 実際は[[イタリアンレストラン>エーレンフェスト#イタリアンレストラン]]で満足した[[ジルヴェスター]]の気が大きくなり、[[ローゼマイン]]が自分の有利な立場で要求を通そうとしてると勘違いした[[フェルディナンド]]が内心喜んで、その場の勢いで建てられたもの。&footnote(第230話 ハッセへの罰) [[ハッセ>#ハッセ]]の近くの森と川に挟まれた場所にあるのに、不自然なほどに美しく真っ白で、シュール。 工房の広さは[[エーレンフェスト神殿>エーレンフェスト#神殿]]と同じで、孤児院の広さと部屋の数は半分になっている。 建造で時間を稼ぐつもりだったが、一瞬で建てられて、[[ベンノ]]達が急いで専属の工房を回し、家具や道具を搬入していくことになった。 守りの魔力を込めるのはローゼマインが担当している。&footnote(第186話 小神殿) 小神殿の周囲の土地は、[[ハッセ>#ハッセ]]よりも魔力に満ちて肥えている。&footnote(第371話 収穫祭とグレッシェル) :住人|[[組織>組織#ハッセ小神殿]]参照 ***男子棟 :礼拝室|1階にあり、彫刻のある立派な両開きの扉が付き、それほど広くはないが礼拝室らしい威厳が出ている。 祭壇に神の像が飾られ、エーレンフェスト神殿から持ち込まれたカーペットが敷かれている。 一番奥の壁に魔石のようなものが埋め込まれており、込めた魔力は神殿の守りに使われる。&footnote(第198話 ハッセの孤児院) :ローゼマインの部屋|礼拝室から出入りできるようになっている。魔力登録がされていて、普段は閉ざされいる。 [[ローゼマイン]]の魔力で作られて、エーレンフェスト神殿のローゼマインの部屋と同じくらいの広さがある。 :地階|工房で、主に植物紙の生産やガリ版印刷を行う。 ***女子棟 :食堂|男女共用の部屋で、1階にある。 :地階|厨房になっている。 **&aname(ディンケル,option=nolink){ディンケル} [[ハッセ>#ハッセ]]から更に半日進んだところにある町。 [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]を出発した貴族の宿泊地になっている。&footnote(第200話 孤児の扱いと町の調査) **&aname(ドールヴァン,option=nolink){ドールヴァン} 南にある小さな町。冬の館がある。&footnote(261話でイルクナーに比較的近いとの表記はあるが、371話によるとギーべの土地で祝福を与えるのはグレッシェルが初めてなので直轄地) 周辺にある農村の外れには[[リュエル>魔獣と魔木#リュエル]]があり、エーレンフェストの秋の素材で最も品質が高いものが採れる。&footnote(第209話 収穫祭の準備) [[シュツェーリアの夜>暦#シュツェーリアの夜]]には[[リュエルの実>魔獣と魔木#リュエルの実]]を求めて[[ザンツェ>魔獣と魔木#ザンツェ]]、[[フェルツェ>魔獣と魔木#フェルツェ]]、[[アイフィント>魔獣と魔木#アイフィント]]が大量に集う。 **&aname(フォンテドルフ,option=nolink){フォンテドルフ} //[[エーレンフェストの直轄地>#エーレンフェストの直轄地]]ではない。 #co(){ 229話で祈念式は直轄地のみとの表記有り } [[女神の水浴場>#女神の水浴場]]に一番近い村。 周辺の小型の魔獣は基本的に食料豊富な森にいるが、畑を始める頃になると農村にやって来る。 害獣退治は農作業と平行して行うため、骨の折れる仕事になる。&footnote(第234話 女神の水浴場) :冬の館|冬の間、周辺の農村から人が集まって暮らす。 ***&aname(女神の水浴場,option=nolink){女神の水浴場} 春の女神たちが集う泉だと言われている&footnote(第234話 女神の水浴場)、パワースポット的な場所&footnote(本好きの下剋上 設定等まとめ ふぁんぶっく3 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン)。 [[フォンテドルフ>#フォンテドルフ]]から人里を離れた小高い山となっている森の奥にあり、馬で向かっても数日必要になる。 [[フリュートレーネの夜>暦#フリュートレーネの夜]]に近い日に上空から探しても、不自然なほど水の流れや木々の切れ目もなく隠されて、到着できない。 森の入口に女神の像があり、甘い物を捧げると、木々が動いて道ができて迷うことなく泉に到着できる。 森に雪が積もっていても女神の水浴場は完全に春で、さんさんと眩しい光が降り注ぎ、冷たくない澄み切った水が湧き出る泉があり、[[レンフール>動植物#レンフール]]が咲き乱れている。 その更に奥に女神の愛した花と言われる[[ライレーネ>魔獣と魔木#ライレーネ]]があり、エーレンフェストの春の素材で最も品質が高いものが採れる。&footnote(第234話 女神の水浴場) [[フリュートレーネの夜>暦#フリュートレーネの夜]]では女性は招かれて、男性は[[フェルディナンド]]でも魔力の壁に阻まれ近寄ることができない。 森には[[ザンツェ>魔獣と魔木#ザンツェ]]や[[アイフィント>魔獣と魔木#アイフィント]]が出没し、泉には[[タルクロッシュ>魔獣と魔木#タルクロッシュ]]が現れる。 #co(){ 貴族が治める農村とは明らかにギーベの治める土地のことであり直轄地の情報としてはふさわしくないためコメントアウトしました(第147話)。必要な情報であるなら直轄地とは別に記述してください } //**&aname(貴族が治める農村,option=nolink){貴族が治める農村} //直轄地にいくつかある。 //領主から農村の管理を任されている貴族は、祈念式から収穫祭までの間、農村のある土地の館で過ごし、冬は領主の街へ行って、一年間の報告や納税を行い、貴族間の情報収集に励む。&footnote(第146話 祈念式) // //:夏の館|春から秋にかけて過ごす館。 //:離れ|領地内の農村を預かる貴族の館の離れには、[[祈念式>暦#祈念式]]や[[収穫祭>暦#収穫祭]]に訪れた[[青色神官]]の宿泊場所として準備されている。 //貴族階級出身であっても、厳密には貴族ではない神官達を隔離しておくための建物。 //神官達の代表者が到着の挨拶にさえ向かえば、後は目通りする必要もない。 **&aname(穀倉地帯,option=nolink){穀倉地帯} 直轄地内で一番大きな農村が集まる地域。 祈念式の際、1日がかりで5カ所の冬の館を巡った。&footnote(第147話 襲撃) *&aname(北西の領地,option=nolink){北西の領地} **&aname(ハルデンツェル伯爵領,option=nolink){ハルデンツェル伯爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき1128。面積量は2/29位。 アスマン、キューネ、ヘルツフェルトに加えて、クラッセンブルク境界線、旧ザウスガース境界線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) [[ハルデンツェル伯爵>クラウディオ]]が治める土地で、エーレンフェストの最北にある。 [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]から馬車で数日かかるが、騎獣で駆ければ半日もかからない。&footnote(第352話 ハルデンツェル 前編) 川が凍るほどの極寒の土地で、人々は身を寄せ合って暮らしている。南の方に人口が集中していて、北の方はほとんど人がいない。&footnote(第326話 ギーベ・ハルデンツェルとの面会) 余所者に厳しい。身内同士はとても結束が固く、一度受け入れたものは大事に守っていく土地柄。&footnote(第326話 ギーベ・ハルデンツェルとの面会) 南側には森があるが、北側は雪解けが遅く低木の方が多い。 広く開けた土地に白い石造りの大きな城がある。夏はギーベの夏の館になり、冬は民が過ごす冬の館になる。 冬の主が現れる確率が高い。 魔獣が力を求めて食らい合い、最終的に一番強い魔獣が冬の主になるため、少しでも抑えるために魔獣狩りを行っている。 昔から最も騎士が多い土地で、平民でもある程度の魔獣が倒す必要があるため、強い者が多い。 ハルデンツェルの南側の住人は、[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]周辺の農民達と同じような生活をしている。 北側の住民はいくつもの狩猟部族に分かれ、夏の間は駆け回って過ごし、冬は城で暮らす。&footnote(第352話 ハルデンツェル 前編) [[六代目領主>先代アウブ・エーレンフェスト]]が亡くなってからは[[ヴェローニカ]]によって対応が厳しくなり、冬の厳しい土地のため他の土地より被害が大きく、民の生死にかかわった。 [[ローゼマイン]]が神事に携わってから魔力の満ちた小聖杯が届くようになり、[[ヴェローニカ]]が退けられたことで息を吹き返した。&footnote(第322話 お母様とハルデンツェルの印刷業) 11年春から秋と12年春にグーテンベルクが派遣された結果、印刷協会と印刷工房が立ち上がっている。&footnote(第275話 閑話 オレ達に休息はない、第277話  閑話 神殿の二年間 後編 、第353話 ハルデンツェル 中編) [[ローゼマイン]]が[[ユレーヴェ>魔術具と神具#ユレーヴェ]]で眠っている間に[[エルヴィーラ]]が印刷業を引き継ぎ、実家のハルデンツェルで大々的に事業を行った&footnote(第275話 閑話 オレ達に休息はない) 予想以上に売れたため、印刷業を推し進めていく。&footnote(第322話 お母様とハルデンツェルの印刷業)冬が長い土地柄で、植物紙の工房は見送られている。 [[祈念式>暦#祈念式]]で[[ローゼマイン]]が訪れた際に[[春を呼ぶ儀式>呪文と祝詞#春を呼ぶ儀式]]が復活し、一晩で雪解けして、例年での初夏の光景が広がった。&footnote(第354話 ハルデンツェル 後編) 春の暖かい気候が長く続いて、収穫量が倍近くになった。 代わりに気候が大幅に変わったせいか、魔木が妙な成長を見せたり、魔獣が出てくる時期が違ったりと大変なことも多かった。&footnote(第374話 冬の社交界の始まり(二年生)) :住人|[[組織>組織#ハルデンツェル領]]参照 :ハルデンツェルの城|白い石造りの大きな城。 上は仕事場とギーベ達の居住区。 地下は住民たちの冬の住居区。真っ白の廊下に等間隔で扉が並んで、貴族院の寮のように見える。 中心部は大きな広場があり、その中心部で[[祈念式>暦#祈念式]]を行う。 まるで小さな町。 :印刷工房|[[エルヴィーラ]]が実家に頼んで作った工房。 初めに作った印刷機の金属関連の部品は、[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]から持ち込まれた。 [[インゴ]]が組み立てた物と、教わりながら作った物、ハルデンツェルの者達で作ってみた物の三つが置かれている。 文字を読める平民が全くと言っていいほどいなかったため、活字の校正には文官がついている。 夏は畑仕事や狩猟で人がいなくなるため、ハルデンツェルでは長い冬の間の仕事。 恋物語専門の印刷所と化している。 :鍛冶工房|印刷機の作り方を教えたが、精密さを求められ技術が足りず、金属活字や部品の数々で[[ヨハン]]の合格が出なかった。 [[グーテンベルク]]が二度目に訪れた際、説明不足の[[ヨハン]]に反発するが、[[ローゼマイン]]が仲裁して和解する。 [[ヨハン]]と[[ザック]]と職人達で[[祈念式>暦#祈念式]]をほっぽり出して、真剣に金属活字を作り、最終的には晴れがましい笑顔と握手で別れを惜しんでいた。 :木工工房|印刷機の木の部分の作り方を教えられた。 :インク工房|印刷のために建てたお抱えの工房。 :印刷協会|平民と取引する上で必要になる書類の数々がある。 商業ギルドと[[アウブ・エーレンフェスト>ジルヴェスター]]と[[ギーベ・ハルデンツェル>クラウディオ]]から許可を得て作られている。 :植物紙協会|11年春に立ち上がった。&footnote(第279話 浦島太郎なわたし) ***&aname(クラッセンブルクへの境界門,option=nolink){クラッセンブルクへの境界門} [[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]との[[境界門>地理#境界門]](閉鎖中)。 クラッセンブルク側も春を呼ぶ儀式を失伝しているため、春が来るのが非常に遅い。 さらに鉱山やそこの住人の騒動によって、昔の[[アウブ]]同士が境界門を封鎖した。 これまでは全く困らなかったが、取引を多めにしたい[[アウブ・クラッセンブルク]]は封鎖を解きたいと考えている。 しかし、道を作るところから始めなければならない状態である。&footnote(2016年 03月22日活動報告 http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1375867/index.php?p=6) **&aname(アスマン領,option=nolink){アスマン領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき177。面積量は17/29位。 ハルデンツェル、キューネ、ロウィンワルトに加えて、旧ザウスガース境界線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(クレマー領,option=nolink){クレマー領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき158。面積量は21/29位。 直轄地、ヘルツフェルト、キューネ、ランセル、ロウィンワルトと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(キューネ領,option=nolink){キューネ領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき151。面積量は22/29位。 ハルデンツェル、ヘルツフェルト、アスマン、クレマー、ロウィンワルトと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) *&aname(北東の領地,option=nolink){北東の領地} **&aname(ヘルツフェルト領,option=nolink){ヘルツフェルト領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき381。面積量は7/29位。 ハルデンツェル、キューネ、クレマー、ランセル、レーデに加えて、国境線、クラッセンブルク境界線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(バウアー領,option=nolink){バウアー領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき184。面積量は16/29位。 直轄地、ランセル、レーデ、フーバーに加えて、国境線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(ランセル領,option=nolink){ランセル領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき163。面積量は19/29位。 直轄地、ヘルツフェルト、クレマー、レーデ、バウアーと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(レーデ領,option=nolink){レーデ領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき106。面積量は27/29位。 ヘルツフェルト、ランセル、バウアーに加えて、国境線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) *&aname(西の領地,option=nolink){西の領地} **&aname(グレッシェル伯爵領,option=nolink){グレッシェル伯爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき407。面積量は6/29位。 直轄地、ロウィンワルトに加えて、フレーベルターク境界線と隣接する。また、フレーベルタークとの境界門を有する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) [[グレッシェル伯爵>ギーベ・グレッシェル]]の治める土地で、[[エーレンフェレスト>#エーレンフェスト]]の西の川を越えてしばらく騎獣でかけたところにある。 元々アイゼンライヒ時代の古都で直轄地だったが、[[領主候補生]]だった[[初代ギーベ・グレッシェル]]に[[ガブリエーレ]]が嫁いだことで次期領主から外されて土地を与えられたのが始まり。&footnote(第364話 グレッシェルへの来訪と星結びの儀式) アーレンスバッハの姫君に配慮して、直轄地の中でも人口が多い、街道沿いの土地が与えられていた。 第二の[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]で、貴族達が過ごす小さな貴族街と平民達が過ごす下町がくっきりと分かれている。 直轄地と違って冬の館は見当たらず、ギーベの城のすぐ近くで儀式を行うわけでもない。 収穫祭では農村のような収穫はない。[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]の下町と同じで、ご近所で祝いの宴がある。 12年夏から秋にグーテンベルクが派遣された結果、植物紙協会、印刷協会、製紙工房、印刷工房が立ち上がっている。&footnote(第364話 グレッシェルへの来訪と星結びの儀式、第372話 グレッシェルの貴族と印刷業) エーレンフェストの順位が上がって他領の商人が増えているため、街道沿いにあるグレッシェルを交易都市に発展させる計画が挙がる。&footnote(第372話 グレッシェルの貴族と印刷業) 下町や川が汚いことが&footnote(第371話 収穫祭とグレッシェル)、製紙業と交易都市化に悪影響を及ぼす為、エントヴィッケルンを申請し14年秋に実現した。&footnote(第576話 アウブの面接とエントヴィッケルン) ローゼマインの助言とブリュンヒルデの努力の結果、グレッシェルの下町の住人や兵士、グレッシェル周辺の木工工房、エーレンフェストの下町の木工工房や商人達とも連携をとり、他領の商人に期待されるレベルの仕上がりになった。&footnote(第524話 領主一族の会議 後編、第528話 ブリュンヒルデの提案、第535話 クラリッサの来襲、第576話 アウブの面接とエントヴィッケルン、第577話 収穫祭とグーテンベルクの選択) :住人|[[組織>組織#グレッシェル領]]参照 :グレッシェルの城|第二の貴族街のような印象。城の内部と外の下町で隔絶されている。 :離れ|[[祈念式>暦#祈念式]]や[[収穫祭>暦#収穫祭]]に訪れた[[青色神官]]の宿泊場所として準備されている。 [[グーテンベルク]]の滞在場所になったが、印刷工房と遠いため、[[グーテンベルク]]は下町に居を移した。 :下町|14年秋までは、不衛生な環境が全く整備されないまま放置されていた。 :広場|[[収穫祭>暦#収穫祭]]の儀式を行う場所。 余所の土地と比べて人口は多いが、お祝いの当人達と身内だけで集まる人は少なかった。 [[ローゼマイン]]に本物の祝福を与えられて、かなりの人が集まる。 :製紙工房|小さな川のすぐ近くに作られている。 川が汚いため、エーレンフェストで作られている紙と比べると品質が良くなく、藁半紙のように見える。 そのことを逆手にとって、色のついた紙を製作することにした。 :印刷工房|平民の居住区に造られている。 :鍛冶工房|金属活字で[[ヨハン]]の合格をもらえなかった。 [[ハルデンツェル>#ハルデンツェル伯爵領]]を教訓に、[[ヨハン]]が会話を増やすように頑張って[[ザック]]が上手く間を取り持ち、職人達と信頼関係を築いた。 冬の間は[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]の鍛冶工房で二人の職人を預かって、鍛えられた。 :木工工房|鍛冶工房と共同作業で印刷機の作り方を教えられた。 [[グーテンベルク]]の滞在中に印刷機は二台作られた。 :インク工房|色インクの材料が周辺で取れないものがあったため、周辺の素材で試して研究が始まった。 :植物紙協会|12年夏~秋に立ち上がった。 :印刷協会|12年夏~秋に立ち上がった。 :プランタン商会|14年秋のエントヴィッケルン実施後に、二号店として開店した。&footnote(第565話 魔紙の準備) ***&aname(フレーベルタークへの境界門,option=nolink){フレーベルタークへの境界門} [[フレーベルターク>地理#フレーベルターク]]への[[境界門>地理#境界門]]。 14年春に[[クラリッサ]]がフレーベルターク側から入り込み、[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]の西門まで到達した。&footnote(第536話 クラリッサの取り扱い) **&aname(ロウィンワルト伯爵領,option=nolink){ロウィンワルト伯爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき481。面積量は4/29位。 直轄地、グレッシェル、アスマン、キューネ、クレマーに加えて、フレーベルターク境界線、旧ザウスガース境界線と隣接する。また、旧ザウスガースとの境界門を有する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) 12年秋に製紙工房が完成。紙作成の教師役として灰色神官を、植物紙協会設立のためプランタン商会の人員を受け入れた。&footnote(書籍版第四部V染色コンペの後と収穫祭)&footnote(Web版では第370話 染色コンペの後と収穫、ただしWeb版ではロウィンワルトの地名は出て来ない) :製紙工房|[[イルクナー>#イルクナー子爵領]]に派遣された[[灰色神官]]と、[[ハッセ>#ハッセ]]の滞在経験のある灰色神官が派遣された。 :植物紙協会|[[プランタン商会>エーレンフェスト#プランタン商会]]の[[ダプラ>階級と職務#ダプラ]]が派遣された。 ***&aname(旧ザウスガースへの境界門,option=nolink){旧ザウスガースへの境界門} 旧[[ザウスガース>地理#ザウスガース]]への[[境界門>地理#境界門]]。 15年春以降は旧ザウスガース側が正式に[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]となったため、この境界門の有無や扱いは不明(詳細は[[地理>境界門>地理#境界門]]の項の注釈を参照)。 *&aname(東の領地,option=nolink){東の領地} **&aname(キルンベルガ伯爵領,option=nolink){キルンベルガ伯爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき430。面積量は5/29位。 直轄地、フーバー、ブロン、グラーツ、ヒルシュ、ダールドルフに加えて、国境線と隣接する。また、境界門と国境門を有する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) [[キルンベルガ伯爵]]の治める土地で、エーレンフェストの領地の中では東にある。 約200年前に国境門が閉められるまでは、人の行き来が多く賑わっていた為、下町の規模は大きい。現在は、人口が少なく空き家が多い。&footnote(第538話 グーテンベルクの弟子達) 国境門から入ってくる他国の者が多かったため、国境門から見て奥にギーベの館が作られた。西からギーべの館、貴族街、下町と続き、白い外壁に囲まれ、境界門があり、東端は国境に接していて、国境門がある。&footnote(第473話 領主候補生の講義終了) 昔は国境門の開閉にツェントが訪れていたため、歓迎していた春と秋の祭の話がいくつも残っている。&footnote(第539話 キルンベルガの国境門) 14年春から秋にかけてグーテンベルクが派遣された結果、植物紙協会、印刷協会、製紙工房、印刷工房が立ち上がっている。&footnote(第538話 グーテンベルクの弟子達、第577話  収穫祭とグーテンベルクの選択 ) :住人|[[組織>組織#キルンベルガ領]]参照 :夏の館|昔のボースガイツの商人の動きに関する定量的な報告書が残されている。 フェルディナンドを救出に行く際、国境門に向かうため、エーレンフェスト城からこの館の[[転移陣>魔術具と神具#人を転移させるための転移陣]]に転移した。 :離れ|[[祈念式>暦#祈念式]]や[[収穫祭>暦#収穫祭]]に訪れた[[青色神官]]の宿泊場所として準備されている。 :下町|白の建物の上に木造部分が増築されている。空き家が多い。 :鍛冶工房|[[ヨハン]]、[[ダニロ]]、[[セアド]]が派遣された。 :木工工房|[[ディモ]]が派遣された。 :インク工房|[[ホレス]]が派遣された。 :製紙工房|事前の情報収集と[[ユーディット]]と[[テオドール]]の連携の元準備された。 :印刷工房|同上。 :植物紙協会|14年春~秋に立ち上がった。 :印刷協会|14年春~秋に立ち上がった。 ***&aname(国境門への境界門,option=nolink){国境門への境界門} 国境門への[[境界門>地理#境界門]](常時は閉鎖)。 国境門見学の際と&footnote(第539話)、[[礎争奪戦>エーレンフェストとアーレンスバッハの礎争奪戦]]の際に&footnote(第600話)、アウブの許可で開門された。 ***&aname(国境門,option=nolink){国境門} 境界門の外側にある。 200年以上前のアイゼンライヒ大領地だった頃に閉められ、それ以降は開けられていない。&footnote(第538話 グーテンベルクの弟子達) [[国境門>地理#国境門]]が開かれると、そこには巨大な魔法陣が浮かび上がっていて、ツェントの許可がない者は魔力の有無に関係なく通れないと伝わっている。 昔は国境門の開閉にツェントが訪れ、春から秋の間に開かれて、冬の間は閉ざされていた。 国境門を通り、さらに境界門を通ってキルンベルガへ入るため、通行にはツェントとアウブの両方の許可が必要となる。&footnote(第539話 キルンベルガの国境門) :国境線|アウブの作る境界線は肉眼では見えないが、ツェントの作った国境線は国境門と同じように淡く虹色に光る壁となっている。 国境の壁はキルンベルガの外にも長く続いていて、万里の長城を思い出させる。 地形に合わせて曲がりくねっているのではなく、誰かが線を引いたように真っ直ぐにずっと続いている。&footnote(第539話 キルンベルガの国境門) :国境の外| 国境門の向こうに広がるのは砂の海で、さらさらとした魔力の全くない砂の状態が見渡す限り広がっている。 **&aname(ヒルシュ領,option=nolink){ヒルシュ領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき130。面積量は25/29位。 直轄地、グラーツ、キルンベルガと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) 元々はアウブ・エーレンフェストの直轄地であり、分割されてギーベ領として与えられた。&footnote(ふぁんぶっく7 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン) **&aname(フーバー領,option=nolink){フーバー領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき123。面積量は26/29位。 直轄地、バウアー、ブロン、キルンベルガに加えて、国境線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(グラーツ男爵領,option=nolink){グラーツ男爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき87。面積量は28/29位。 直轄地、ブロン、ヒルシュ、キルンベルガと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) 13年冬の旧ヴェローニカ派の粛清までは[[グラーツ男爵]]の治める土地だったが、その後は不明。 元々はアウブ・エーレンフェストの直轄地であり、分割されてギーベ領として与えられた。&footnote(ふぁんぶっく7 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン) :住人|[[組織>組織#グラーツ領]]参照 :夏の館|[[グラオザム]]夫妻、[[グローリエ]]などが[[神殿長>ベーゼヴァンス]]とアーレンスバッハの[[ビンデバルト伯爵]]・[[ザイツェン子爵]]を招いた会合の場として提供された。&footnote(本好きの下剋上 第二部 神殿の巫女見習いIV プロローグ) **&aname(ブロン男爵領,option=nolink){ブロン男爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき82。面積量は29/29位。 直轄地、フーバー、グラーツ、キルンベルガと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) [[ブロン男爵]]の治める土地。 元々はアウブ・エーレンフェストの直轄地であり、分割されてギーベ領として与えられた。&footnote(ふぁんぶっく7 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン) ***&aname(農村,option=nolink){農村} :住人|[[組織>組織#ブロン領]]参照 :夏の館|カルステッド達が剣舞ができるような、大きな食堂がある。 :離れ|[[祈念式>暦#祈念式]]や[[収穫祭>暦#収穫祭]]に訪れた[[青色神官]]の宿泊場所として準備されている。 神官は大体二人で移動するので、神官のための豪華な部屋は三部屋しか準備されていない。 従者の部屋はマインの家より広い。 *&aname(南西の領地,option=nolink){南西の領地} **&aname(イルクナー子爵領,option=nolink){イルクナー子爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき188。面積量は15/29位。 フォルスト、ビュルス、グリーベルに加えて、フレーベルターク境界線、アーレンスバッハ境界線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) [[イルクナー子爵>ヘルフリート]]の治める土地で、エーレンフェストの領地の中では南西にある。 森や山が多い土地で、山から湖へ川があり、川に沿うようにして数件ずつ家が建つ。冬になっても川は凍らない。 一番大きな集落の中に、白くて広い屋敷があり、ギーベの夏の館になっている。 イルクナー子爵領では民と貴族の関係が随分と近く、食事を共にして、他の土地と比べて馴れ馴れしい。物々交換でのやり取りが主。&footnote(第248話 イルクナーへ行く) 水がとても綺麗。汚物を農地に使っていたため、臭いはそれほど気にならない。&footnote(第371話 収穫祭とグレッシェル) 広さはあるが、田舎で人口は少なく、特筆するほどの特産物もなかった。木材を特産としているが、それは周囲の領地も同じ。 家具や建材として使われる丈夫で硬い木はイルクナー辺りの林業が盛んな土地で切られ、[[ライゼガング>#ライゼガング伯爵領]]を経由して流れていく川を使って[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]に運ばれている。&footnote(第222話 お茶会、第621話 それぞれの武勇伝 その2) [[ローゼマイン]]の後ろ盾を得て9年夏から秋にグーテンベルクが派遣された結果、植物紙協会と製紙工房が立ち上がっている。&footnote(第248話 イルクナーへ行く、第262話 イルクナーの収穫祭) 他の土地に先行して植物紙の研究と生産を行うと同時に、他の貴族が視察に訪れるようになるため、[[灰色神官]]達から礼儀作法も学んだ。&footnote(第257話 灰色神官の移動) [[エルヴィーラ]]と[[プランタン商会>エーレンフェスト#プランタン商会]]から次々と商品の催促が来て、嬉しい悲鳴があがるようになる。&footnote(第323話 冬の社交) 近くのギーベのところへ紙の作り方を教えた。 新しい紙の作成に奮闘している。&footnote(第375話 貴族院へ出発) 植物紙に適する魔木は[[ナンセーブ>魔獣と魔木#ナンセーブ]]や[[エイフォン>魔獣と魔木#エイフォン]]が生息している。&footnote(第205話 イルクナーのブリギッテ) 15年春に、旧ベルケシュトック貴族からの侵攻を受けた。 :住人|[[組織>組織#イルクナー領]]参照 :夏の館|調度品は芸術的なものではなく、素朴な物が多くて、手作りの温もりを感じる。 貴族が訪れるようになるため、そして[[フォルク]]のために、[[神殿>エーレンフェスト#神殿]]のやり方を取り入れた。 :離れ|[[祈念式>暦#祈念式]]や[[収穫祭>暦#収穫祭]]に訪れた[[青色神官]]の宿泊場所として準備されている。 植物紙の研究に訪れた[[プランタン商会>エーレンフェスト#プランタン商会]]や[[灰色神官]]の滞在場所に使った。 :製紙工房|リンファイ紙、ナンセーブ紙、エイフォン紙が生産される。 :植物紙協会|形式上作られている。 紙の値段が取り決められていて、商人からの交渉なく簡単に売買が終わる。 **&aname(フォルスト領,option=nolink){フォルスト領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき281。面積量は10/29位。 ライゼガング、ハーゼナイ、ビュルス、イルクナーに加えて、フレーベルターク境界線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(ハーゼナイ領,option=nolink){ハーゼナイ領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき193。面積量は14/29位。 直轄地、カルク、フォルスト、ライゼガングに加えて、フレーベルターク境界線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(カルク領,option=nolink){カルク領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき147。面積量は23/29位。 直轄地、ハーゼナイに加えて、フレーベルターク境界線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) *&aname(南の領地,option=nolink){南の領地} **&aname(ライゼガング伯爵領,option=nolink){ライゼガング伯爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき921。面積量は3/29位。 直轄地、ハーゼナイ、フォルスト、ビュルス、ガルドゥーン、ヴィルトル、ゲルラッハ、ベッセル、ジョイソタークと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) [[ライゼガング伯爵>ギーベ・ライゼガング]]が治める土地で、ギーベの中では最大の土地を持つ。 (面積自体はハルデンツェル伯爵領のほうが大きいため、この「最大の土地」とはギーベが管理している耕作可能な土地を意味していると思われる) [[アウブ・エーレンフェスト]]の一族が領主になる前から存在する。 農地を整備し、どんどんと広げていく過程で利便性が良いように本拠地を次々と変えていった。&footnote(第431話 曾祖父様) [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]の南側にあるため、雪解けが早い。[[イルクナー>#イルクナー子爵領]]同様に山や森がある。 イルクナーから流れライゼガングを経由してエーレンフェストの西側を通る川が客船や商船の航行に利用されている。&footnote(第621話 それぞれの武勇伝 その2、書籍第五部VIII エピローグ(ゲオルギーネ視点)&エーレンフェスト防衛戦(前半) ギュンター 誓いを果たす日) 農地の面積が広く、「エーレンフェストの食糧庫」と言われるほど農業が盛ん。 森に囲まれた農地に、青々とした葉が茂る長閑な田園風景。 冬明けはあちらこちらに雪が残った黒っぽい土ばかりが広がり、緑が少なくて寂しい景色に見えて、季節が違うと雰囲気も違う。 農業を中心にしているため、人口密度は低い。 ライゼガングの収穫量は冬の社交界の食糧に直結する。&footnote(第430話 ギーベ・ライゼガング) 穀倉地帯で、皆が農業に全力を尽くし、商売っ気が少ない分、非常にのんびりとした雰囲気の土地。 富に執着するのではなく、己の役目を全うすることに全力を尽くす。&footnote(第443話 準備と共に過ぎる秋) 南側は旧ヴェローニカ派が多いため、南側で領主一族を迎え入れることができる少ない場所。&footnote(第365話 ランプレヒト兄様の結婚) 13年春から秋にグーテンベルクが派遣された結果、植物紙協会、印刷協会、製紙工房、印刷工房が立ち上がっている。&footnote(第430話 ギーベ・ライゼガング、第443話 準備と共に過ぎる秋) :住人|[[組織>組織#ライゼガング領]]参照 :夏の館|小高い丘の上にあり、森に囲まれている。 壁が取り巻いているだけで、下町はなく、すぐに農地が広がっている。 :離れ|[[祈念式>暦#祈念式]]や[[収穫祭>暦#収穫祭]]に訪れた[[青色神官]]の宿泊場所として準備されている。 [[マイン]]の頃の[[祈念式>暦#祈念式]]で宿泊した。 あまり大きくない。 :製紙業|林業に携わる者がかかわることになっている。 [[孤児院>用語一覧#孤児院]]の子供でも手伝えることで、女子供や老人の仕事。 新しい紙ができそうな木がみつかって、イルクナーに売って研究してもらう。 :印刷協会|[[プランタン商会>エーレンフェスト#プランタン商会]]と契約を結ぶ。 :植物紙協会|[[プランタン商会>エーレンフェスト#プランタン商会]]と契約を結ぶ。 ***&aname(フルース,option=nolink){フルース} ライゼガングの夏の館に最も近い平民の町。 どことなく[[ハッセ>#ハッセ]]に似た雰囲気で、平民たちの仕事は農業が中心。 冬の館付近には、農業以外の仕事をする者が集まっている。 :冬の館|冬の間、周辺から人が集まって暮らす。 冬を越えると農民達は自分達の土地へ戻っていく。 [[グーテンベルク]]の滞在場所に使った。 :鍛冶工房|印刷業に必要な細かい作業は無理だと早々に諦めた。 :木工工房| :印刷工房|冬の館の隣にある。冬の手仕事の一環として行う。あくまで副業で、本業にはしない。 平民達にとっては、印刷業はちょっと小金を設けることができる娯楽のような位置づけになっている。 金属活字は他の土地から買い取り、植物紙で足りない分はイルクナーから取り寄せている。 稼働時間が短く、住民総出で取り組むわけでもないため、利益は少ない。 **&aname(ガルドゥーン子爵領,option=nolink){ガルドゥーン子爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき218。面積量は12/29位。 ライゼガング、ビュルス、グリーベル、ヴィルトルに加えて、アーレンスバッハのザイツェン、ビンデバルトと隣接する。また、アーレンスバッハとの境界門を有する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図、活動報告の感想返信 http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1432721/) 08年春、[[ビンデバルト伯爵領>アーレンスバッハの領地#ビンデバルト伯爵領]]との境界線付近で、祈念式一行への襲撃事件が発生した。 [[ガルドゥーン子爵]]は[[ライゼガング伯爵]]と仲が良い。&footnote(本好きの下剋上 第二部 神殿の巫女見習いIV プロローグ) ***&aname(アーレンスバッハへの境界門,option=nolink){アーレンスバッハへの境界門} [[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]](15年春以降は[[アレキサンドリア>地理#アレキサンドリア]])への[[境界門>地理#境界門]]。 アーレンスバッハの[[ザイツェン子爵領>アーレンスバッハの領地#ザイツェン子爵領]]へと繋がっている。 街道はあるものの、森の中にある白い巨大な建造物の為、上空から見ても非常に目立つ。 12年夏、簡易祭壇を内部の部屋に設置して、[[ランプレヒト]]と[[アウレーリア]]、[[フロイデン]]と[[ベティーナ]]の星結びの儀式が行われた。&footnote(第366話 境界線上の結婚式) **&aname(グリーベル領,option=nolink){グリーベル領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき205。面積量は13/29位。 イルクナー、ビュルス、ガルドゥーンに加えて、アーレンスバッハのザイツェン子爵領と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図、活動報告の感想返信 http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1432721/) エーレンフェストでは最も南に位置する。領内にローエンベルクの山が存在する。 15年春に、旧ベルケシュトック貴族からの侵攻を受けた。 ***&aname(ローエンベルク,option=nolink){ローエンベルク} [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]から南へ、[[直轄地>#エーレンフェストの直轄地]]を飛び越えて、森や丘が多いところの先にある。 いくつかの連なる山の中でもひときわ高い火山。近くに村はない。 麓には背の高い樹林が広がり、中腹から上は丈の短い木や草が目立つ。山頂付近に植物はなく、岩肌だけが見える。 中腹に裂け目のような洞窟の入口がある。中には泉ができていて、硫黄臭がひどい。 最奥の泉で、エーレンフェストの夏の素材で最も品質が高い[[リーズファルケの卵>魔獣と魔木#リーズファルケの卵]]が採れる。 周囲の魔力が流れ込みやすい、パワースポット的な土地である為&footnote(本好きの下剋上 設定等まとめ ふぁんぶっく3 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン)、ローエンベルクの魔力が余りすぎると、ライデンシャフトが怒り、噴火する&footnote(第250話 ローエンベルクの山)。 そのため魔力を消費する魔獣は極力殺さないようにして、素材の採集には細心の注意を払う必要がある。&footnote(第250話 ローエンベルクの山) ローエンベルクがある山岳地帯は南のアーレンスバッハ領内にも延びており、ザイツェンの西からヴルカタークの辺りと繋がっている。&footnote(第667話 魔力散布祈念式 中編) ***&aname(バルシュミーデ,option=nolink){バルシュミーデ} 夏の素材が採れる山。 ローエンベルクの素材よりは品質が落ちる。&footnote(書籍十巻 エピローグ) ***&aname(一番南に位置する貴族の館,option=nolink){一番南に位置する貴族の館} 境界の結界が近い。&footnote(第148話 撃退) :離れ|[[マイン]]が[[祈念式>暦#祈念式]]の際に宿泊した。 **&aname(ビュルス領,option=nolink){ビュルス領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき145。面積量は24/29位。 ライゼガング、フォルスト、イルクナー、グリーベル、ガルドゥーンと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) *&aname(南東の領地,option=nolink){南東の領地} **&aname(ゲルラッハ子爵領,option=nolink){ゲルラッハ子爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき365。面積量は8/29位。 ライゼガング、ヴィルトル、ベッセル、ジョイソタークに加えて、アーレンスバッハのビンデバルト伯爵領および国境線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図、活動報告の感想返信 http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1432721/) 13年冬の旧ヴェローニカ派の粛清までは[[グラオザム]]が治めていた土地。 粛清後、調査に赴いた騎士団が、領地内にいくつか魔術具を隠してある小屋を発見した。開けたらわかるようにボニファティウスが罠を仕掛けた。&footnote(第589話 聖典の鍵) 粛清後に3年の監視期間付きでライゼガング系のギーベが任命されたが、15年春の侵攻時に殺害される。 //その後はまたライゼガング系のギーベが任命されたが、元々旧ヴェローニカ派の土地柄のため統制が取れず、→ 後任を任命した後に難しいと判断したのか、難しそうだという判断の元、後任を任命せずに保留しているのかは不明。 [[ヴィルフリート]]が成人後にゲルラッハとその周囲をまとめた土地のギーベに就任予定。&footnote(ハンネローレの貴族院五年生 第12話) :住人|[[組織>組織#ゲルラッハ領]]参照 :夏の館|13年冬の旧ヴェローニカ派の粛清後、銀の布が発見された。 15年春の旧ベルケシュトック貴族による侵攻の際に[[グラオザム]]の拠点となり、ローゼマインによって破壊された。 その修理も[[ヴィルフリート]]に任されている模様。&footnote(ハンネローレの貴族院五年生 第12話) **&aname(ダールドルフ子爵領,option=nolink){ダールドルフ子爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき334。面積量は9/29位。 直轄地、キルンベルガ、ジョイソタークに加えて、国境線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) ヴェローニカに名捧げしている[[ダールドルフ子爵]]の治める土地。 :住人|[[組織>組織#ダールドルフ領]]参照 **&aname(ジョイソターク子爵領,option=nolink){ジョイソターク子爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき269。面積量は11/29位。 直轄地、ライゼガング、ダールドルフ、ベッセル、ゲルラッハに加えて、国境線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) 09年冬に誘拐事件を起こした[[ジョイソターク子爵]]の治める土地だったが処刑された為、中立から旧ヴェローニカ派寄りの貴族がギーベに任命された。 :住人|[[組織>組織#ジョイソターク領]]参照 **&aname(ヴィルトル子爵領,option=nolink){ヴィルトル子爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき165。面積量は18/29位。 ゲルラッハ、ライゼガング、ガルドゥーンに加えて、アーレンスバッハのビンデバルト伯爵領と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図、活動報告の感想返信 http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1432721/) 13年冬の旧ヴェローニカ派の粛清までは[[ヴィルトル子爵>シドニウス]]の治める土地だったが処刑された為、その後は3年の監視期間付きでライゼガング系のギーベが任命された。 ([[ヴィルフリート]]が成人後にギーベ就任予定のゲルラッハとその周囲をまとめた土地の「その周囲」に入る可能性がある。&footnote(ハンネローレの貴族院五年生 第12話)) :住人|[[組織>組織#ヴィルトル領]]参照 **&aname(ベッセル子爵領,option=nolink){ベッセル子爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき161。面積量は20/29位。 ゲルラッハ、ライゼガング、ジョイソタークと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) 13年冬の旧ヴェローニカ派の粛清までは[[ベッセル子爵>ギーベ・ベッセル]]の治める土地だったが処刑された為、その後は3年の監視期間付きでライゼガング系のギーベが任命された。 ([[ヴィルフリート]]が成人後にギーベ就任予定のゲルラッハとその周囲をまとめた土地の「その周囲」に入る可能性がある。&footnote(ハンネローレの貴族院五年生 第12話)) :住人|[[組織>組織#ベッセル領]]参照 *&aname(地図,option=nolink){地図} -面積や輪郭線は参照レベル #googlespreadsheets3(https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vQzndAUFLECe6Ae_K8CpgR-kqJXAbklZSVXuzQK7bjaiReuphRP7-9tC9SPsjeHSYmhwbshNtafJtZI/pubhtml?gid=0&single=true&widget=true&headers=false){500,955} [[配置図を編集>https://docs.google.com/spreadsheets/d/1mFsFIXLEv2v8LMyg-0LQipNADE8R_I3Gvq5S98xML7s/edit?usp=sharing]] //*その他の土地 *コメント #blockquote{&b(){このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。} 編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。 &color(red,){表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。}} #pcomment(noname,reply,size=100,new,エーレンフェストの領地/コメント)
&b(){エーレンフェスト}とは、 +ユルゲンシュミットの中領地の名前 +[[領主の城がある街の名前>エーレンフェスト]] +[[領主の家名>アウブ・エーレンフェスト]] である。本項では1.について記述する。 #contents() *概要 円形のユルゲンシュミットの北東寄りの辺境にある、土地は広いものの貴族の人数や領地の力は小領地に限りなく近い少なさ/弱さな中領地&footnote(第329話 領地対抗戦の話し合いとユストクスの女装)で南北に長い形をしている&footnote(第146話 祈念式)。 貴族の数は全員で800人くらい&footnote(第220話)。貴族の人口比は全体の1割程度&footnote(本好きの下剋上 設定等まとめ ふぁんぶっく6 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン&回答既出)。 南西に[[フロレンツィア]]の出身地で[[コンスタンツェ]]が嫁いだ[[フレーベルターク>地理#フレーベルターク]]、南に[[ガブリエーレ]]の出身地で[[ゲオルギーネ]]が嫁いだ[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]、北西に[[旧ザウスガース>地理#ザウスガース]]がある。 また、北に[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]があるが、境界門が閉鎖されているため直接の交流は途絶えている。 領主が直接治める[[城下街>#エーレンフェスト]]および[[直轄地>#エーレンフェストの直轄地]]と、領主に任じられた各ギーベが治める土地に分かれており、各ギーベ領には共通して[[夏の館>用語一覧#夏の館]]が設置されている。 また、農業地域には農村がいくつか集まって冬を過ごすための[[冬の館>用語一覧#冬の館]]も領内共通で設置されている。 **土地柄 北東寄りの辺境にある200年以上の歴史を持つ、土地は広いものの貴族の人数や領地の力は小領地に近い少なさ/弱さな中領地で&footnote(第329話 領地対抗戦の話し合いとユストクスの女装)、南北に長い形をしている&footnote(第146話 祈念式)。 全体的に寒さが厳しく、雪が深くて冬が長い土地。&footnote(第355話 エントヴィッケルン) 冬に降水量(雪)が多く、春から秋にかけては晴れている日が多い。&footnote(ふぁんぶっく・Q&A) 冬の盛りには[[冬の主>用語一覧#冬の主]]が現れ、吹雪を巻き起こす。 ギーベ騎士団を含めた騎士団総出で討伐にあたることになり、討伐後は吹雪が収まり季節が春に向かう。 エーレンフェストの貴族街では春を寿ぐ宴の後が春とされている。 下町では冬の成人式から後が春とされ、直轄地の農村やハルデンツェルでは雪が残っていても祈念式から後が春とされる。 土地は広くても人口は少ない方で、人数の不足を実力で補わなければならない。 これといった特産品もなく、主な産業は農業である。 他領の者が足を運ぼうとする魅力に乏しく、他領の貴族の出入りが少ない。 人材は、才能はあっても我が道を行く者ばかりで独身者が多い。貴族は平民の使い方がとんでもなく下手。 他の領地とは情報網が断絶しているため、秘密裏に動くのは得意&footnote(第555話 得られた条件)な一方、他領に対して根回しを行ったり味方についてもらったりする外交は苦手&footnote(第514話 初めての表彰式)。 魔力的には、キルンベルガにある国境門に[[風の女神>神々#風の女神]]シュツェーリアの記号が刻まれている影響で、[[風の属性>魔力#属性]]の影響が強い。&footnote(第585話 メスティオノーラの書) **&aname(エーレンフェストの歴史,option=nolink){歴史} ***エーレンフェスト前史 かつてユルゲンシュミットの北東に[[アイゼンライヒ>地理#アイゼンライヒ]]という大領地があった。 アイゼンライヒは、キルンベルガにある国境門にある転移陣で[[ボースガイツ>地理#ボースガイツ]]につながっており、魔石や鉱石やその加工品の交易で栄えていた。 [[アウブ・アイゼンライヒ]]がボースガイツに唆されて[[ツェント>用語一覧#ツェント]]の地位を狙ってクーデターを企てた。 アウブの娘が単身で騎獣を駆って中央へ向かい知らせたことで、クーデターは未遂で終わったものの、その罪によりアイゼンライヒは、分割され国境門は閉ざされた。 その結果、産業の中心であった鉱山は[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]に割譲され、残りの地域はアイゼンライヒと[[フレーベルターク>地理#フレーベルターク]]の二つの中領地に分割された。 クーデターを通報したアウブの娘は、王族との婚約を破棄され、別の領主候補生と結婚し、[[アウブ・アイゼンライヒ]]を継承した。 しかし、鉱山を失ったことで中領地となったアイゼンライヒは衰退し、穀倉地帯の[[ライゼガング系>用語一覧#ライゼガング系]]貴族が台頭した。 国境門を閉ざされたために帰国できなくなったボースガイツ系住民は望郷の念を募らせることになる。 月日は流れ、アウブ・アイゼンライヒの後継者争いに端を発した派閥争いは、衰退していく領地への不満から過去の栄光を取り戻したいと考える貴族と、このままの罰を受けるのが当然だとする貴族との間で領地を二分する内乱にまで発展した。 アウブ・アイゼンライヒは、長い内乱の末、子供たちの派閥争いすら抑えることができなかったことに絶望し、アウブの位をツェントに返上することを決意し、新たなアウブの派遣をツェントに依頼した。 ***初代-第三代アウブ・エーレンフェストの治世 本編より200年ほど昔に、当時のツェントと共にアイゼンライヒに攻め入り内乱を平定したのが、現在につながるアウブ・エーレンフェストの一族である。 当時のツェントが礎の場所を改め、領地の名もエーレンフェストとなった。 この時、グレッシェルにあった領主の居城を、現在のエーレンフェストに移すとともに、再開発を行った。 また、鉱山が割譲された頃~内乱の頃に起きた現地住民による騒動の始末として、[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]との境界門が閉ざされ、領地間の交流が無くなった。 この内乱により多くの貴族が失われたために中領地でありながら小領地並みに貴族の数が少なくなり、もとより主要産業を奪われた上に他の特産品もなかった辺境のエーレンフェストは経済的にも衰退し、以後領地の影響度による順位は万年底辺を彷徨うことになる。 残されたわずかな産業である農業を担うライゼガング系貴族は、新しい領主であるエーレンフェストの一族と姻戚関係を持つことで影響力を盤石のものとしていった。 何代にも渡って大人数の騎士団を派遣しなければならないような事変が起こらなかったため、ギーベの館に設置された[[転移陣>魔術具と神具#人を転移させるための転移陣]]の存在は忘れ去られる。 ***第四代-第六代アウブ・エーレンフェストの治世 ****第四代アウブ・エーレンフェストの時代 エーレンフェストに代わって四代目領主が治める時代、[[前ライゼガング伯爵]]の愛娘が次期領主と目されていた領主候補生に望まれて、第一夫人として嫁入りする。 だが、その領主候補生に惚れた[[ガブリエーレ]]が大領地[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]の権力を用いて輿入れしたため、前ライゼガング伯爵の愛娘は第二夫人に落とされた。 アーレンスバッハの姫を娶ったことで領地内の波乱を生む事を懸念した四代目領主により、その領主候補生は次期領主から外され、直轄地から土地を得て[[初代ギーベ・グレッシェル]]を任じられた。 前ライゼガング伯爵の愛娘をもギーべ第二夫人に落としたことに対するライゼガング系の不満を抑えるため、四代目領主は五代目の息子の領主候補生である[[ボニファティウス]]に前ライゼガング伯爵の末娘を嫁がせた(だが、結局後にボニファティウスは地位に頓着せず、六代目領主の座を弟に譲ってしまう事となる)。 結局、五代目領主には初代ギーベ・グレッシェルの兄が就任した。 なお、この頃のエーレンフェストは、小領地と並んで最下位から五本の指に入るという状態であった&footnote(第345話)。 ****第五代アウブ・エーレンフェストの時代 [[初代ギーベ・グレッシェル]]と前ライゼガング伯爵の愛娘とその子供達がエーレンフェストの街から出ることになったため、領主一族の魔力量が一時的に一気に落ちた。中央から汚物を処理するネバネバの権利を買い取ったが魔力に余力がなく、見栄を張るために貴族院の寮、領主の城、貴族街を数年ごとに改造したが下町は放置された。 [[ガブリエーレ]]はエーレンフェストになかった流行を発し、[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]から連れてきた側近をエーレンフェストの貴族と婚姻させて派閥を作ろうとしたが、[[前ライゼガング伯爵]]をはじめ上級貴族達に冷遇されて容易ではなかった。その為、魔力が高めでライゼガングに反発心を抱く中級貴族を積極的に取り込み、勢力を築いていった。 また、自分の子供達を守るためエーレンフェストに[[名捧げ]]の文化を持ち込み、自分の忠臣達とその子供達に強要した。 ガブリエーレは長男、[[ヴェローニカ]]、[[ベーゼヴァンス]]を産むが、産後の肥立ちが悪く死亡する。長男は三人の子供たちの中で最も魔力が高くギーべ・グレッシェル後継の有力候補だったが早くに死亡してしまい、元第一夫人の息子がグレッシェルの後継者となった。 ****第六代アウブ・エーレンフェストの時代 [[ヴェローニカ]]は[[ガブリエーレ]]の築いたアーレンスバッハ系・中級貴族系を中心とした派閥をそのまま取り込み、その魔力の高さから領主夫人となるべく育てられた。[[六代目領主>先代アウブ・エーレンフェスト]]に嫁ぐと、長いものに巻かれる[[中立派>用語一覧#中立派]]を取り込み&footnote(ふぁんぶっく3 Q&A)、領主の第一夫人として長く君臨し続ける。 ヴェローニカ派は上級貴族を抑える程の権勢を誇るようになり、ライゼガングは最大の土地を持つ上級貴族でありながら権力の中枢から少しずつ外されていく。元第一夫人の子孫たちであるグレッシェル系・ハルデンツェル系の上級貴族達もヴェローニカによる迫害を受け、ライゼガングと共に反発を強めていく。 そんな中、[[初代ギーベ・グレッシェル]]は娘のヴェローニカに疎まれていた孫娘の[[エルヴィーラ]]を守るため、[[カルステッド]]と婚約させた。その事をきっかけに、エルヴィーラは同じ境遇の者たちを集め、後の[[フロレンツィア]]派を作り、迫害される者を擁護し庇おうと奮闘するようになった。 ヴェローニカの娘である[[ゲオルギーネ]]は、次期領主として育てられ努力し、[[ゲルラッハ子爵>グラオザム]]らが心酔して名捧げをした。 妹の[[コンスタンツェ]]はゲオルギーネより魔力が低く、姉の敵意が面倒で、後の[[アウブ・フレーベルターク]]に第一夫人として嫁ぎ、エーレンフェストから離れた。 次期領主はゲオルギーネと目されていたが、弟の[[ジルヴェスター]]が生まれ、男で魔力が高かったことからジルヴェスターに決まった&footnote(第191話)。 ゲオルギーネはそれまでの努力を全否定されたこととその気性から、ジルヴェスターに嫌がらせをするようになり&footnote(第253話)、[[六代目領主>先代アウブ・エーレンフェスト]]の判断で[[アウブ・アーレンスバッハ]]の第三夫人として嫁がされた&footnote(第272話)。 こうして[[ガブリエーレ]]から連なる[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]の血を引く領主候補生がジルヴェスターだけとなり、ヴェローニカ派はジルヴェスターの後援につく事となった。 その後、前6年の春に[[フェルディナンド]]が六代目領主の庶子として洗礼を受ける。 フェルディナンドが[[貴族院]]に在籍している間(前3~02年)は、領主候補生・文官・騎士コースの最優秀を取り続け、エーレンフェストの順位が浮上した。 ジルヴェスターを次期領主に推すヴェローニカ派にとってフェルディナンドは邪魔な存在であり、好成績を収めるたびにヴェローニカから危険視され、嫌がらせが激化していく。高学年の頃(01~02年)には六代目領主が病に臥せる事が多くなり、更にその傾向が強まっていった。 また、前1年頃ジルヴェスターに[[フロレンツィア]]が嫁いでくるが、ヴェローニカは第一子の[[ヴィルフリート]]の養育権を奪って手元に抱え込む事で、次々期領主への擁立の意向を示し、今後も自派閥の権勢が維持されていくことを領内に示していた。 ****初代ギーベ・グレッシェルの婚姻から繋がる派閥と血縁関係 |>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):四代目アウブとの関係|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):派閥|>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):夫人|>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):子供|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):子供の配偶者|>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):孫| |弟|[[初代ギーベ・グレッシェル]]|BGCOLOR(#F2EDD8):ライゼガング系&br()&br()土着の上級貴族中心|BGCOLOR(#F2EDD8):元第一夫人|[[前ライゼガング伯爵]]の愛娘&br()恋愛結婚だった|BGCOLOR(#F2EDD8):娘|[[ヴェローニカ]]より年上だった為&br()迫害の手は緩かった|前ギーべ・ハルデンツェル|BGCOLOR(#F2EDD8):クラウディオ|[[ギーベ・ハルデンツェル>クラウディオ]]&br()ヴェローニカに領地ごと迫害される| |~|~|~|~|~|~|~|~|[[エルヴィーラ]]|ヴェローニカに迫害される&br()[[カルステッド]]の第一夫人へ| |~|~|~|~|~|BGCOLOR(#F2EDD8):長男|同上|不明|>|不明| |~|~|~|~|~|BGCOLOR(#F2EDD8):次男|前ギーべ・グレッシェル(二代目)となる&footnote(ヴェローニカの異母弟/公式設定等まとめ 人物設定 第四部)|第一夫人&footnote(ふぁんぶっく2 家系図)|BGCOLOR(#F2EDD8):息子|[[ギーベ・グレッシェル]]&br()後に[[ベーゼヴァンス]]の遺品の受取拒否| |~|~|~|~|~|~|~|~|娘|&footnote(ふぁんぶっく2 家系図)| |~|~|BGCOLOR(#F2EEFF):後の旧ヴェローニカ派&br()&br()アーレンスバッハ系&br()中級貴族中心|BGCOLOR(#F2EEFF):[[ガブリエーレ]]|アーレンスバッハの領主候補生&br()義務的な関係だった|BGCOLOR(#F2EEFF):長男|魔力が最も高く後継と目されたが早世|>|>|―| |~|~|~|~|~|BGCOLOR(#F2EEFF):[[ヴェローニカ]]|魔力が高く従兄弟の[[六代目アウブ>先代アウブ・エーレンフェスト]]の第一夫人となる|[[六代目アウブ>先代アウブ・エーレンフェスト]]|BGCOLOR(#F2EEFF):[[ゲオルギーネ]]|[[アウブ・アーレンスバッハ]]の第三夫人となり領外へ| |~|~|~|~|~|~|~|~|[[コンスタンツェ]]|ゲオルギーネに敵視される&br()[[アウブ・フレーベルターク]]の第一夫人となり領外へ| |~|~|~|~|~|~|~|~|[[ジルヴェスター]]|ヴェローニカに溺愛され、洗礼式後はゲオルギーネに虐待される&br()アウブ・エーレンフェスト(七代目)| |~|~|~|~|~|BGCOLOR(#F2EEFF):[[ベーゼヴァンス]]|魔力が低く神殿へ|>|>|―| |兄|五代目[[アウブ・エーレンフェスト]]|CENTER:―|第一夫人|&footnote(ふぁんぶっく2 家系図)|[[ボニファティウス]]|四代目アウブの勧めで結婚するも&br()地位に興味が無く領主の座を弟に譲り、騎士団長へ|BGCOLOR(#F2EDD8):[[前ライゼガング伯爵]]の末娘|[[カルステッド]]|ジルヴェスターが生まれるまで領主候補生&footnote(ふぁんぶっく2 Q&A)&br()ジルヴェスターに仕え、騎士団長へ| |~|~|~|~|~|~|~|第二夫人&br()(非ライゼガング系&footnote(書籍版第四部II 主が不在の間に))|息子|カルステッドと比べられて育てられる&br()[[グードルーン]](元ゲオルギーネの側仕え)と結婚| |~|~|~|~|~|娘&footnote(ふぁんぶっく2 家系図)|領外へ降嫁、恐らく[[政変]]で処刑&br()フェルディナンドの[[卒業式>貴族院#卒業式]]のエスコート相手&footnote(ふぁんぶっく3 Q&A、2018年11月10日活動報告 11/12感想返し https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/2167133/)|[[ベルケシュトック>地理#ベルケシュトック]]の上級貴族|不明|恐らく連座処刑| |~|~|~|~|~|弟|[[アーデルベルト]](六代目)&br()ヴェローニカの専横を許す|BGCOLOR(#F2EEFF):[[ヴェローニカ]]|BGCOLOR(#F2EEFF):[[ゲオルギーネ]]|[[アウブ・アーレンスバッハ]]の第三夫人となり領外へ| |~|~|~|~|~|~|~|~|[[コンスタンツェ]]|ゲオルギーネに敵視される&br()[[アウブ・フレーベルターク]]の第一夫人となり領外へ| |~|~|~|~|~|~|~|~|[[ジルヴェスター]]|ヴェローニカに溺愛され、洗礼式後はゲオルギーネに虐待される&br()アウブ・エーレンフェスト(七代目)| |~|~|~|~|~|~|~|(庶子)|[[フェルディナンド]]|ヴェローニカに迫害される| |~|~|~|第二夫人|&footnote(ふぁんぶっく2 家系図)|[[イルムヒルデ]]&footnote(ふぁんぶっく2 家系図)|独身、フェルディナンドの洗礼式前に死去&footnote(お茶会セット特典SS 「フェルディナンド視点 神殿用の食器」)|―|>|―| |>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):四代目アウブの息子|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):派閥|>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):夫人|>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):子供|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):子供の配偶者|>|BGCOLOR(#009CD1):CENTER:COLOR(white):孫| ***ジルヴェスターの第七代アウブ・エーレンフェスト就任 02年冬、[[フェルディナンド]]が[[貴族院]]を卒業して騎士団長に就任する。同じ頃に[[六代目領主>先代アウブ・エーレンフェスト]]が死亡し、その後はあからさまに排斥され始める。フェルディナンドは命の危険と政治的な煩わしさを避ける為、[[ジルヴェスター]]の勧めもあって神殿入りした。 03年春の[[領主会議>用語一覧#領主会議]]での承認をもって[[ジルヴェスター]]が七代目領主に代替わりした。 この頃に終結した[[中央>地理#中央]]の[[政変]]で見向きもされなかったエーレンフェストは、結果的に中立で乗り切り、巻き込まれた他の領地が沈んだため順位がやや浮上するが、フェルディナンドが貴族院を卒業した影響は大きく、その後は右肩下がりに落ちていった。 また、政変後の粛清の影響で優秀な騎士が中央に引き抜かれ、[[青色神官や青色巫女>青色神官]]で一定以上の魔力を持つ者も引き抜かれた。青色見習いを対象とした[[特別措置>用語一覧#特別措置]]が認められたこともあり、粛清の結果の貴族不足を補うべく、若い青色神官や青色巫女、青色見習い達の多くが貴族社会へと還俗した。魔力的にも人数的にも神殿の能力が激減したため、[[祈念式>暦#祈念式]]で土地を満たす際の魔力が減り、直轄地の収穫量が目に見えて減っていった。同時に、祈念式で渡される小聖杯の魔力も少なくなった&footnote(第326話。魔力がたっぷりと詰まった小聖杯とあるので、それ以前は魔力量が少なかった)為、土地の貴族達は自身の魔力も注いだ&footnote(第226話)。 ジルヴェスターが、ヴェローニカの意向に逆らい[[フロレンツィア]]を第一夫人としたことから、ジルヴェスターの領主就任後、ヴェローニカの権勢が弱まる可能性があると考え、領地内の[[中立派>用語一覧#中立派]]は中立のまま様子見をしていた。 ところが、フェルディナンドが神殿入りしたり、ライゼガング系の冷遇が強まったり、[[ヴィルフリート]]の洗礼式の準備をヴェローニカが行ったりと、ジルヴェスターがヴェローニカを抑制する気配が見られなかったことから、今後もヴェローニカの権勢が続くと判断され、中立派が次々とヴェローニカ派へと派閥替えを進めた。&footnote(ふぁんぶっく2「お姉様とのお茶会」) 最大派閥のヴェローニカ派は[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]との関係強化を推奨し、[[ヴィルフリート]]を次期領主として推戴した。肉親間の競争に辟易していたジルヴェスターもヴィルフリートを後継者として発表していた為、これが領内での既定路線となる。 ヴェローニカがますます権勢を振るう中、領地全体の税が引き上げられる事が決定した。[[ハルデンツェル>#ハルデンツェル伯爵領]]は被害が大きく、民の生死が関わるようになってしまう。 ライゼガング系は影響力をどんどん失っていき、中立派やフロレンツィア派の中でも領主のジルヴェスターはヴェローニカの傀儡になる事を選択したと評されていた。&footnote(第562話)ジルヴェスターの側近は母親が斡旋した者達であったので、この時点での貴族達の認識はヴェローニカ派=ジルヴェスター派となっていた&footnote(ふぁんぶっく3 Q&A)。 ライゼガング系の間では、フロレンツィアに教育された[[シャルロッテ]]を引き合いに出し、我儘放題で全く教育されていなかったヴィルフリートを糾弾する事で、ヴェローニカを権力の座から追い落とそうとする計画が立てられていた。&footnote(SS31話 ハルトムート視点 クラリッサとの出会い) 中央へ行ったエーレンフェスト貴族は故郷に帰りたがらず&footnote(554話)、ヴェローニカ失脚以前のライゼンガング系貴族は、中央へ出るのを想定して貴族院のコースを選ぶのが当然だった&footnote(ふぁんぶっく8 SS。次期ギーベ教育を受ける立場でありながらブリュンヒルデが文官ではなく側仕えを選んだのも、中央への出やすさから選択した結果)。 ***本編第二部~第三部 アーレンスバッハとの関係変化 07年夏から[[マイン]]が青色巫女見習いとして神殿に従事する。 07年秋には、神官長を務める[[フェルディナンド]]の信頼を得、[[ジルヴェスター]]を上回る膨大な魔力量や商才、知識を有効活用するために上級貴族の養女とする方が良いと判断され、3年後の[[貴族院]]入学と同時に[[カルステッド]]との養子縁組を結ぶ事が決定した。 冬の間、平民であるマインを貴族から守るため、フェルディナンドとカルステッドがジルヴェスターに働きかけ、領主の許可がない貴族はエーレンフェストの街へ入れないように規制をかけた。 08年春、ジルヴェスターは身分を偽り、マインが行う[[祈念式>暦#祈念式]]に同行した。その際何度か[[ビンデバルト伯爵]]の私兵から襲撃を受けたが撃退。のちに神殿見学も行い、マインに養子縁組の契約用の[[黒いお守り>魔術具と神具#黒いお守り]]の首飾りを渡す。領主でありながら貴族社会から何日も姿を消したため、その間の貴族街は騒然となった。 その後の[[領主会議>暦#領主会議]]の最中、神殿長の[[ベーゼヴァンス]]が[[アーレンスバッハ>アーレンスバッハの領地]]の[[ビンデバルト伯爵]]を招き入れ、マインに[[従属契約>用語一覧#従属契約]]を迫った。襲撃されたマインはお守りを使って知らぬ間に領主の養女となっており、逆に不敬として処断する大義名分を手に入れていた為、フェルディナンドがこれを退ける。 知らせを受けたジルヴェスターは領主会議の最中であるにも関わらずエーレンフェストへ戻り、神殿長とビンデバルト伯爵を捕らえ、公文書偽造と他領貴族を引き入れた罪で[[ヴェローニカ]]を[[白の塔>エーレンフェスト#白の塔]]に幽閉した。 権勢を誇っていたヴェローニカとその側近の突然の失脚、傀儡と思われていた領主による自らの支持基盤の切り捨てが何の根回しも無いまま断行されたこの事件で、領内の貴族はどの派閥の者も大いに混乱した。権力の中心を失った上、”ヴェローニカを罪に導いたアーレンスバッハ”と関係の深かった旧ヴェローニカ派は、年月と共に関係性が薄まるのを待つしかなくなった&footnote(書籍版第四部III 特典SS 私の心を救うもの)。祈念式の襲撃の件も含めて[[アウブ・アーレンスバッハ]]へは宣戦布告の意図を問う事となり、首脳陣は距離感を持つ事となっていく。 //***本編第三部 ジルヴェスターによるヴェローニカ処分以降 08年夏、[[ローゼマイン]]の[[洗礼式>暦#洗礼式]]が行われ、領主の養女としてエーレンフェスト貴族に対するお披露目が行われた。[[ジルヴェスター]]はローゼマインを神殿長の後釜に就任させ、領地の事業として印刷業を広げていくことを宣言する。 派閥争いの中でも中立寄りだった者は、様々な流行の中心であるフロレンツィア派に次々と旗色を変えた。 エーレンフェスト神殿で平民にも本物の祝福を与えられるようになった事から、エーレンフェストの下町の平民は真剣に祈るようになった。 洗礼式を終えた貴族の子供達はローゼマインの教材と教育計画によって、[[子供部屋>エーレンフェスト#子供部屋]]で派閥や身分に関係なく競い合い、学力が大幅に上がった。 09年夏、[[ヴェローニカ]]の処分から既に1年経ったことから、[[フェルディナンド]]は貴族社会に還俗して、正式にローゼマインの後見人となる。 ライゼガング系はこの1年で大きな活躍を見せるローゼマインや還俗したフェルディナンドを取り込む為に動き始める。&footnote(第349話 消えるインクと城への帰還) このころ、[[アウブ・アーレンスバッハ]]の第一夫人に繰り上がっていた[[ゲオルギーネ]]が叔父である[[前神殿長>ベーゼヴァンス]]の死亡を知り、エーレンフェストに来訪した。旧ヴェローニカ派の者達はゲオルギーネに助力を求め、薄まっていたアーレンスバッハとの関係を強化し、ライゼガング系に対抗しようとする。&footnote(第253話 閑話 お茶会) その中でもゲオルギーネに名を捧げた者達は、主がエーレンフェストの礎の場所を知った事を手紙で伝えられ、ジルヴェスターの治世に揺さぶりをかける計画を立てる。標的となった[[ヴィルフリート]]は旧ヴェローニカ派の子供たちに誘導され、領主の許可なく白の塔に入るという大罪を犯してしまう。これにより、犯罪者として記憶を覗かれ、次期領主の内定から外されて、関わった者達は今後重用されないことが知らしめられた。 09年冬、旧ヴェローニカ派の[[ゲルラッハ子爵>グラオザム]]が暗躍し、[[洗礼式>暦#洗礼式]]の日に城内で襲撃事件が起こる。ローゼマインは[[ジョイソターク子爵]]から[[シャルロッテ]]を助け出すが、毒を受けて死の淵に立つ。毒の影響で固まった魔力を溶かすために[[ユレーヴェ>薬と毒#ユレーヴェ]]に浸かり、2年間の眠りについた。 領内で襲撃事件が起きた事で、対外的警戒措置として、エーレンフェスト貴族街への他領の貴族の立ち入りを禁じ&footnote(書籍第四部III特典SS 私の心を救うもの)、[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]との縁談や[[ゲオルギーネ]]の再訪などは断る事となった。また、領主一族に危害を与えた旧ヴェローニカ派の子供達は居場所がなくなり、以前の子供部屋の雰囲気が失われた。 旧ヴェローニカ派に代わってライゼガング系が少しずつ重要なポストに就き、[[ヴィルフリート]]と[[シャルロッテ]]の二人で次期領主を競う空気が2年の間に作られていく。この時二人がローゼマインの仕事を引き継いだ事で、これ以降エーレンフェストでは領主候補生が率先して[[祈念式>暦#祈念式]]などの[[神事>魔力#神事]]を行うようになった。ローゼマインが残した[[イルクナー>#イルクナー子爵領]]の製紙業や、[[エルヴィーラ]]がハルデンツェルで引き継いだ印刷業、[[ローゼマイン式魔力圧縮法]]などの影響力も大きく、フロレンツィア派も勢力を伸ばしていく。 ローゼマインの教材を使って学んだ世代が[[貴族院]]に通い始めたことで、座学の成績が急激に上がり、他の領地から探りを入れられるようになる。また、ローゼマインが眠る前に貴族院で情報収集をするように指示を出していたため、貴族院や各領地の情報が入ってくるようにもなった。 ***本編第四部 エーレンフェストの躍進 11年秋、[[ローゼマイン]]が眠りから目覚める。 [[貴族院]]での情報収集はローゼマイン個人が指示していたものだったが、有益な情報に対してエーレンフェストの首脳陣などから報酬が渡されるようになり、恒例化された。 [[アーレンスバッハ>アーレンスバッハの領地]]との確執を考え、対抗できる力を持つためにエーレンフェストは他領への影響力を上げていくことが決まる。2年間停滞していた製紙業と印刷業と[[ローゼマイン式魔力圧縮法]]を領内で広げていきながら、対応準備が整い次第、他領へも流行発信などを行っていく方針となった。 旧ヴェローニカ派の子供達は距離を置かれていたが、一番の被害者であるローゼマインが率先して公平に評価したり、[[成績向上委員会]]を設置して他領に対抗意識を向けさせたりした結果、貴族院にいる間は派閥に関係なく協力し合う空気が醸成された。この年からエーレンフェスト領の早期座学合格者が増え、1年生は全員が座学を初日合格した。 また、[[ダンケルフェルガー>地理#ダンケルフェルガー]]と[[シュバルツとヴァイスの争奪戦>ディッター#シュバルツとヴァイスの争奪戦]]を行い、奇策を用いて勝利する。それにより、[[シュバルツとヴァイス>貴族院の図書館#シュバルツとヴァイス]]の管理について[[アナスタージウス]]王子からお墨付きを頂く。 ダンケルフェルガーの騎士見習い達から再戦に誘われたり、エーレンフェストに関する情報を求める上位領地の文官見習い達から情報交換の場に招かれるようになり、それまで入手が難しかった上位領地の情報を収集できる機会が唐突に増えた。 一方、領内では、フロレンツィア派が最大派閥となりハルデンツェルが息を吹き返す中、[[ライゼガング伯爵>ギーベ・ライゼガング]]を中心にローゼマインから小聖杯や印刷業で恩恵を受けた[[ハルデンツェル伯爵>クラウディオ]]や[[グレッシェル伯爵>ギーベ・グレッシェル]]、[[イルクナー子爵>ヘルフリート]]らが、[[ガブリエーレ]]の血筋ではないローゼマインを次期領主に推そうと動く。 しかし、11年冬の終わりの[[春を寿ぐ宴>暦#春を寿ぐ宴]]で[[ヴィルフリート]]とローゼマインの婚約発表がなされる。この婚約は、ローゼマインを領主夫人とする事で事実上ヴィルフリートの次期領主内定を復活させ、二人の下で派閥の融和を目指す領主方針を示すものであり、二人をそれぞれ推して反目しあう両派閥へ波紋を投げかける結果となった。派閥バランスや次期領主、領地間問題を考えると、ローゼマインとフェルディナンドとするのは大変よろしくない状況だった。&footnote(書籍第四部IV プロローグ、原作者Twitter) 12年春、[[ローゼマイン]]が[[祈念式>暦#祈念式]]でハルデンツェルを訪れた際、[[春を呼ぶ儀式>呪文と祝詞#春を呼ぶ儀式]]が復活した。この事をきっかけに、じわじわと神事への意識改革がされるようになり、神殿も貴族街の一部として扱われる事となった。 また、[[領地対抗戦>貴族院#領地対抗戦]]で王族や大領地からの取引の打診があった為、春以降の商人受け入れの為に[[エントヴィッケルン>呪文と祝詞#エントヴィッケルン]]を行ってネバネバの導入をし、下町を整備した。この際、これまでは命令するだけだった平民と連絡を密にする伝達ルートの雛形が作られた。 この年の[[領主会議>暦#領主会議]]ではエーレンフェストは影響力を伸ばして13位から10位に上がり、[[中央>地理#中央]]や[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]との取引も正式決定され、印刷事業の予算が増加された。 ローゼマインと[[ヴィルフリート]]の婚約を王が承認したことで、他領からのローゼマインへの縁談を跳ね除け、それぞれの派閥は表立って文句を言えなくなった。 しかし交流を持たないように徹底していた[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]には圧力をかけられ、[[アウレーリア]]と[[ベティーナ]]をエーレンフェストに迎え入れさせられてしまった。 この強引な介入に対してエーレンフェスト首脳陣が警戒心を強める中、旧ヴェローニカ派は[[星結びの儀式>暦#星結びの儀式]]の為に[[境界門>地理#境界門]]へ向かう神殿関係者への襲撃を計画していた。だが、馬車を使わずに移動したこと、旧ヴェローニカ派の子供達からの密告により、未然に防がれた。旧ヴェローニカ派の子供達は功績が考慮され、領主一族の誰かへの[[名捧げ]]という厳しい条件ながら[[ローゼマイン式魔力圧縮法]]を教わる権利を得た。 13年春の[[領主会議>暦#領主会議]]では順位が8位になり、[[ダンケルフェルガー>地理#ダンケルフェルガー]]との取引も決定した。 また、様々な思惑が絡んだ王命により、[[フェルディナンド]]が領主一族の数が少ない[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]を支えるために婿入りする事も決まった。 フェルディナンドがエーレンフェストから離れることで[[ローゼマイン式魔力圧縮法]]を公開する条件が満たせなくなり、以降教えられる者はいなくなった。 婿入りが決まったことで[[ゲオルギーネ]]と[[ディートリンデ]]が来訪し、歓迎の宴にて婚約式が行われた。この来訪でゲオルギーネは旧ヴェローニカ派の者に接触し、[[ゲルラッハ>#ゲルラッハ子爵領]]の館で行われた集会では自らに名捧げした者達へ[[アウブ・アーレンスバッハ]]の死後に、エーレンフェストの礎を奪う計画を実行に移すことを伝えた。 旧ヴェローニカ派の貴族達は暗躍し、エーレンフェスト神殿の[[聖典>神々#聖典]]と[[その鍵>魔術具と神具#聖典の鍵]]を入れ替え、同時にローゼマインの毒殺を謀った。ローゼマインが神殿の異常を察知したことで、毒は除去、聖典は奪還された。 13年秋の終わり、フェルディナンドはアーレンスバッハに移動した。同じ頃、[[アウブ・アーレンスバッハ]]が死亡する。 ***本編第五部 旧ヴェローニカ派粛清とそれ以降の動き ****&aname(13年冬の粛清,option=nolink){旧ヴェローニカ派粛清} 13年冬、犯罪の証拠が固まったことと、[[マティアス]]からもたらされた情報で、旧ヴェローニカ派に対する粛清が行われた。予定が早まってしまい、[[エルヴィーラ]]が任されていたライゼガング系を抑える根回しが終わってない状態で粛清が開始した。&footnote(第562話 カルステッド宅でのお話 後編) [[ヴェローニカ]]に名捧げしていた者や便宜を図るために罪を犯していた者は次々と罰せられ、他領の貴族である[[ゲオルギーネ]]に[[名捧げ]]をしていた者は一斉に処刑され、旧ヴェローニカ派は一掃された。 ヴェローニカの幽閉以降、特にゲオルギーネに名捧げしていた者達の起こした数々の事件に対しての軽処分やポストの入れ替えは行われていたものの、実務を行う城の者の大部分を占めていた者たちを急激に切り捨てる事はできず、[[ジルヴェスター]]の周辺の半数はまだ旧ヴェローニカ派だった。側近でありながら処罰された者が何人もおり、[[フロレンツィア]]と側近を共有せざるを得ない程、体制を切り崩す結果となった。ゲオルギーネに名捧げしていた者達の中には粛清の際に自爆した者もおり、ギーベだけでも3人([[ギーベ・ゲルラッハ>グラオザム]]、[[ギーベ・ヴィルトル>シドニウス]]、[[ギーベ・ベッセル]])が失われた。また、青色神官も捕縛された事でさらに数を減らし、エーレンフェストを支える魔力が足りなくなってしまった。 元々エーレンフェストは貴族の数が少ないこともあり、連座対象であっても自身が罪を犯しておらず、かつ、ゲオルギーネに名捧げをしていない者には生きるための道が与えられた。親族が処刑対象で連座が及ぶ成人及び学生は領主一族へ名捧げを行い、入学前の子供は城の寮で預かり、洗礼前の子供は神殿の孤児院で預かった。 ****貴族院での貢献 一方、貴族院の学生達は、[[ダンケルフェルガー>地理#ダンケルフェルガー]]、[[ドレヴァンヒェル>地理#ドレヴァンヒェル]]、[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]との共同研究を行った。エーレンフェストが失伝していた[[地下書庫>貴族院の施設#図書館]]の存在を王族に知らせたことで、[[ローゼマイン]]は王命を受け、現代語への翻訳作業に従事するようになる。ダンケルフェルガーとの共同研究では、ダンケルフェルガーの古の儀式を復活させ、[[神の加護>魔力#神の加護]]の取得方法の再発見に成功する。更に[[貴族院]]で[[奉納式>暦#奉納式]]を実演し、大半の学生や[[ツェント>トラオクヴァール]]を含む王族が参加した。 ローゼマインの様々な実績を評価したダンケルフェルガーはローゼマイン獲得に動く。領主候補生である[[レスティラウト]]がローゼマインに求婚し、[[ヴィルフリート]]との婚約解消を迫った。大領地の圧力で[[嫁取りディッター>ディッター#嫁取りディッター]]の勝負を断れないよう脅され、戦った結果、エーレンフェストが勝利した。その後の[[領地対抗戦>貴族院#領地対抗戦]]でダンケルフェルガーと交渉し、ローゼマインへの求婚を諦めさせ、エーレンフェストへディッター勝負を持ち掛けることを禁止させた。 ****ライゼガング系の暗躍 その頃の領地内では、粛清により空いた地位の後釜を狙ったライゼガング系の暗躍が始まっていた。 ローゼマインの活躍が群を抜いて領地内や貴族院で目立ち、不安だった健康面でも順調に成長していることや旧ヴェローニカ派が粛清されたことなどにより、ローゼマインこそ領主となるべきだという声が大きくなる。ライゼガング系も一枚岩ではなかったものの、ローゼマインを次期アウブに望む一点は共通していた。その気がないローゼマインを担ぎ上げるため、領主一族に亀裂を入れさせ、立ち上がらせようとの根回しが行われた。 長く下位領地だった上に領内の派閥争いに明け暮れ、他領との外交を重要視しないライゼガング系の大人世代の貴族達は、”ライゼガングの総意”として、領地の順位を維持もしくは十位くらいに下げるように[[ジルヴェスター]]と[[ヴィルフリート]]に要求した。 ジルヴェスターはライゼガングの支持を餌に出され、[[フロレンツィア]]の懐妊という弱みも重なり、ローゼマインとの間に亀裂を入れるであろうこの工作を受け入れた。[[ボニファティウス]]はその動きの監視と、直接ローゼマインの意思確認を行うようライゼガングから依頼され動き、確執を生む。 ローゼマインの婚約者である事で次期領主と見なされていたヴィルフリートは、その立場の弱さに付け込まれ課題と偽って罠を張られ、過激な貴族からは命を狙われた。名捧げした側近の[[バルトルト]]さえもこの工作に加担していた。 しかし[[フェルディナンド]]と在学を共にした世代や、下位領地として扱われたことがない若手世代は完全に意見を異にし、”総意”などではないとローゼマインに報告する。結局、ローゼマインや側近達はライゼガングの大人達の後ろ盾など必要ないと判断、直接ボニファティウスやジルヴェスターと情報共有する事で個別に摩擦を解消した。 ジルヴェスターは[[春を寿ぐ宴>暦#春を寿ぐ宴]]でグレッシェル出身の[[ブリュンヒルデ]]を第二夫人に娶り、ギーベの後釜にはライゼガングの貴族を3年の猶予付きで任命する事で、ライゼガング系からの賛同を得る。こうしてライゼガングを盛り立てる形を取る事で時間を稼ぎながら、若手中心の派閥を作って世代交代を密かに推し進めつつ、旧ヴェローニカ派の中で無実や軽微罰だった者も取り立てていく事が今後の方針となった。 [[メルヒオール]]はローゼマインが成人した後に神殿長に就く事が決まり、引き継ぎのため側近と共に神殿へ出入りするようになる。また、城の寮預かりになって放置されていた旧ヴェローニカ派の子供達4名を、青色神官見習いとして遇する事とした。一方、[[祈念式>暦#祈念式]]ではヴィルフリートが全く根回しができてないライゼガングへ向かい、返り咲いたことで興奮していたライゼガングの古老達を更に焚きつけてしまう事となった。 ****アーレンスバッハへの警戒の継続 同時期、粛清されたギーベの館の血族しか開けられない扉を開ける為、貴族院から帰還した[[名捧げ]]済みの学生達が騎士団の調査に協力した。ゲルラッハの館の調査で[[グラオザム]]が粛清から逃れた可能性が発覚し、魔力を通さない[[銀の布>銀製品]]も発見された。魔力を受け付けない銀の布は、ボニファティウスやジルヴェスター、文官、騎士団によって研究が行われ、その性質による危険性が発覚する。銀の布に対応する訓練が行われるようになり、騎士達は[[シュタープ>魔力#シュタープ]]以外の普通の武器を携帯するように命じられた。 ****ローゼマインの中央への移動決定とその影響 14年春の[[領主会議>暦#領主会議]]では、通常は[[中央神殿]]が行う[[星結びの儀式>暦#星結びの儀式]]をエーレンフェスト神殿が担当した。中央神殿の文献から古の方法を再現して[[ジギスヴァルト]]と[[アドルフィーネ]]を祝福した。 中央神殿が神殿長として[[ローゼマイン]]を欲しがり、[[ゲオルギーネ]]を始めとした他の領地が賛同する。エーレンフェストは反論するが、旗色が悪くなる。 この情勢を知った[[フェルディナンド]]は、ローゼマインの中央行きを阻止する為、魔術具の[[グルトリスハイト]]作成を計画する。 同時期、ローゼマインによって過去の王族が使っていた魔術具のグルトリスハイトの入手方法が発見される。ローゼマインが最もグルトリスハイトに近い事も判明したためエーレンフェストは守りきれなくなり、王族と内密に交渉して、1年後に王族へ養子縁組されることが決まった。 養子縁組に伴い、エーレンフェストの者との婚姻は五年の間婿入り嫁入りだけに限定され、[[子供が生まれた時に与えられる魔術具>魔術具と神具#魔力を溜めこむ魔術具]]四十個を中央から受け取り、エーレンフェスト出身の中央貴族に一度里帰り命令が出された。エーレンフェストは順位を変えない代わりに、[[勝ち組領地>用語一覧#勝ち組領地]]として扱われるようになった。それにより、[[負け組領地>用語一覧#負け組領地]]から妬まれる事となった。 -領主会議内での各陣営の主張については[[ローゼマインのグルトリスハイト取得と養子縁組について]]を参照 また、未成年でもローゼマインに[[名捧げした側近>側近#ローゼマインの側近]]は中央へ同行することが許可された。更に、王族に不敬を働いた[[ディートリンデ]]を処罰しても婚約者であるフェルディナンドは連座を回避されることが確約され、王命で隠し部屋を与えられることになった。 領主会議の最終日、王族主催で[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]以外の全領地が参加した[[奉納式>暦#奉納式]]が行われた。その際に、エーレンフェストは[[採集地>貴族院#各領地の採集場所]]を回復させるための[[祝詞>呪文と祝詞#癒しの儀式]]を参加した領地に知らせた。今後この奉納式は、貴族院での学生参加の奉納式と同じく、恒例化する事が決定された。 1年後にローゼマインが婚約解消してエーレンフェストを離れる事になったため、[[ヴィルフリート]]の次期アウブへの内定が消えた。 [[シャルロッテ]]は中継ぎ的な役目をこなすためアウブを目指し、体制の維持と貴族の意識を変化させ、ライゼガングを抑える土壌を作ろうとする。 [[メルヒオール]]は神殿の引き継ぎに専念し、ローゼマインは自身がいなくなってもエーレンフェストの運営が回るように体制を整えていく。 14年夏、「ローゼマインが中央神殿に送られる」との噂を聞いたライゼガングの古老達が城を訪れて、[[フロレンツィア]]へ不敬を働いた。ただしこれはフロレンツィアと[[レーベレヒト]]の計画であり、不敬罪によるライゼガングの勢力の削ぎ落としと[[バルトルト]]への牽制が目的だった。 この計画は[[ハルトムート]]から報告を受けた領主候補生達の動きにより破綻するが、結果的に呼び出しを受けた[[ギーベ・ライゼガング]]が謝罪して、[[ジルヴェスター]]へ寄り添うことが約束された。 残留するローゼマインの側近を取り込もうと、領主一族が水面下で動くが、ローゼマインは側近や専属とその家族に紋章付きの魔石を渡して、引き抜きを防ぐための身分保障にした。 14年秋、グレッシェルにて[[エントヴィッケルン>呪文と祝詞#エントヴィッケルン]]が実施された。領主一族の側近の上級貴族全員が訪れて[[広域>魔力#広域魔術]][[ヴァッシェン>呪文と祝詞#ヴァッシェン]]で洗浄した事から、主導した[[ジルヴェスター]]は[[ギーベ・グレッシェル]]から好感を寄せられた。 [[春を呼ぶ儀式>呪文と祝詞#春を呼ぶ儀式]]の舞台を来年以降にエントヴィッケルンで作り直すことで、シャルロッテは冬が長い北部の貴族達を取り込むことを画策する。 14年冬の[[貴族院]]では[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]や[[フレーベルターク>地理#フレーベルターク]]と[[神事>魔力#神事]]に関する共同研究が行われた。 クラッセンブルクとの共同研究で[[奉納式>暦#奉納式]]を行った後、ローゼマインは失踪した。エーレンフェストではハルトムートにより英知の女神[[メスティオノーラ>神々#メスティオノーラ]]によって神々の世界に招かれて神々の祝福を受けて成長していると伝えられ、領地外へは体調を崩して臥せていると周知される。 冬の社交界で、翌春にローゼマインが王族の養女となり、次期ツェントとされていた[[ジギスヴァルト]]王子に嫁ぐことが貴族達に伝えられた。 ****アーレンスバッハとの戦準備 14年冬の終わり、[[春を寿ぐ宴>暦#春を寿ぐ宴]]の翌日、[[ローゼマイン]]は[[メスティオノーラの書>グルトリスハイト]]を得て帰還した。 ローゼマインによって、[[ジルヴェスター]]は失伝していた[[礎の魔術>魔術具と神具#礎の魔術具]]や[[転移陣>魔術具と神具#人を転移させるための転移陣]]についての情報をもたらされる。また、礎の鍵でもあるエーレンフェストの[[聖典の鍵>魔術具と神具#聖典の鍵]]が、アーレンスバッハのものと入れ替えられてたことも判明した。 [[ゲオルギーネ]]がエーレンフェストへ侵攻する際の経路と時期がほぼ特定され、エーレンフェストの防衛計画が練り直された。[[貴族院]]の[[シュバルツとヴァイス>魔術具と神具#シュバルツとヴァイス]]を参考に[[資料検索特化のシュミル>魔術具と神具#アドレット]]と[[戦闘特化のシュミル>魔術具と神具#戦闘特化のシュミル]]が作成されて、戦闘特化のシュミルは神殿の門に配置された。防衛のため、若い騎士達が宝盗りディッターを経験している世代に色々と尋ねたことで、地域によっては世代間の溝が多少埋まった。領地外の共通の敵を見据える事で、ライゼガング系と旧ヴェローニカ派が協力し合う姿勢が生まれた地域もあった。&footnote(第594話 防衛についての話し合い) 15年春の[[洗礼式>暦#洗礼式]]の日に、[[ディートリンデ]]達の策略で、[[アーレンスバッハ>アーレンスバッハの領地]]の供給の間で[[フェルディナンド]]は毒を受けて倒れた。同時に[[ローゼマイン]]へ情報が伝わり、ディートリンデや[[ゲオルギーネ]]達が中央やエーレンフェストへ侵攻し始めたことが判明する。 ローゼマインは[[ダンケルフェルガー>地理#ダンケルフェルガー]]に協力を取り付け、最速でアーレンスバッハの[[礎>魔術具と神具#礎の魔術具]]を狙うため、約二百年ぶりにキルンベルガの[[国境門>地理#国境門]]を動かした。 -以降の詳細は[[エーレンフェストとアーレンスバッハの礎争奪戦]]及び[[貴族院防衛戦]]参照 **他の領地が持つ情報と認識 エーレンフェストに関する情報は非常に少ない。 [[貴族院]]でエーレンフェストの学生に尋ねても[[聖女伝説>エーレンフェストの聖女]]ばかり語られて、他の領地の者はそれを受け流していた。 [[政変]]を中立で乗り切ったことで順位を急浮上させたため、魔力が温存されていると認識されている。領地の生産量が上がり、安定していることが土地を満たす魔力が豊富という認識の根拠になっている。 片田舎で見るべきところがない領地だと思われていた。 貴族院においては低学年から座学の順位が上がって嘲笑されていた。が、実技でも成績を上げる生徒が出始め、中領地とは思えない魔力量で実技を終える学生が現れる。半数以上の学生の成績が上がっていたことから、魔力圧縮の良い方法を思いついたのだろうと噂される。 [[ローゼマイン]]が入学してからは座学の初日全員合格で周囲の注目を集め、数々の新しい物を披露し、後に王族と繋がりができていたことに多くの領地が驚愕する。&footnote(第493話 閑話 聖女の儀式 前編) 中央や王に対する忠誠は低いのに、影響力だけは上げてきている危険領地と考えられていた。&footnote(第435話 私的な報告会(二年)) ローゼマイン3年生の頃には、学生達の間では貴族院での初日合格は当たり前の反応になっていたし、先生達(中央貴族)の間では継続できている点で評価がさらに上がった。 ダンケルフェルガーとの共同研究の成果で、神の加護を得る方法やその効果が知られた影響で、他領では上級貴族から領主一族への養子縁組が増えた。 急速に順位を伸ばしているが上位領地としての振る舞いができず、自領地の産業に詳しくない者が多いため、ローゼマインによって順位を持ち上げられたという認識が強い。 中央ではアーレンスバッハに向かったフェルディナンドが裏で糸を引いていたと主張する者もいた。&footnote(第468話 ヒルシュールと加護のお話) エーレンフェストの領主一族は、[[洗礼式>暦#洗礼式]]を終えると、魔石を使って魔力供給をしたり、神事の手伝いをしたりすると王族には知られている。 一方、[[政変]]で負けた方に与して苦境に立たされている領地や、勝った方に与したものの魔力不足に陥っている領地からは妬まれ、成績の上昇と比例して領主の[[ジルヴェスター]]には「実子以外の領主候補生を神殿に押し込めて魔力を奪っている」などの悪い噂が急激に増えた。&footnote(第468話 ヒルシュールと加護のお話) エーレンフェスト出身の中央貴族は非常に少なく、独身者が多くて帰郷したがらないため、急成長するエーレンフェストの内部情報を王族が集めようとしても集まらない。&footnote(SS.23 アナスタージウス視点 奉納式の準備) 貴族の常識に則って動くと迷惑がられるため、王族に常識が噛み合わなくて何を考えてるかよくわからない未知の存在と評される。 14年春には勝ち組領地への仲間入りを果たしたため、負け組領地に更に妬まれることとなる。 [[採集地>貴族院#各領地の採集場所]]を回復させるための[[祝詞>呪文と祝詞#癒しの儀式]]を知らせたことで、いくつかの領地からはお礼を述べられるようになる。 15年春の[[グルトリスハイト]]の継承式では、[[メルヒオール]]が神殿長の服を纏って参加したため、ダンケルフェルガーの領主候補生からはメルヒオールが次期アウブになるのではないかと目された。 *&aname(エーレンフェスト,option=nolink){}[[エーレンフェスト]] 領主の城がある街で、領主の家名が名前になっている。 直轄地の中でもかなり西寄りに位置する。 全体を外壁で囲まれており、北から領主のいる城、貴族街、神殿、下町がある。 貴族街と下町の境界線も壁で区切られ、神殿はその境界の中央に建てられている。 08年夏の時点で、貴族街に住んでいる洗礼式を終えた貴族は300人程となっている&footnote(第193話)。 北から南へ行く程に住民の[[階級>階級と職務]]が低くなり、貴族街の南部には下級貴族、下町の南部には貧民が住む。 外壁の外側の南には農村と森、小さな街がある。西は大きな川があり、隣の領地の街と比較的近く、行き来が盛ん。東は街道があり、旅人が一番多い。 西を流れる太い川はかなり汚れているが、森を回って合流する細い支流は綺麗になっている。 この川は、[[イルクナー子爵領>#イルクナー子爵領]]及び[[ライゼガング伯爵領>#ライゼガング伯爵領]]が上流であり、領地の北の境界を越え[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]の海に流れ込んでおり&footnote(本好きの下剋上 設定等まとめ ふぁんぶっく3 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン)、客船や商船の航行に利用されている。&footnote(第621話 それぞれの武勇伝 その2、書籍第五部VIII エピローグ(ゲオルギーネ視点)&エーレンフェスト防衛戦(前半) ギュンター 誓いを果たす日) 詳細は[[個別ページ>エーレンフェスト]]参照。 *&aname(エーレンフェストの直轄地,option=nolink){エーレンフェストの直轄地} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき2220。面積量は1/29位。 グレッシェル、ロウィンワルト、クレマー、ランセル、バウアー、フーバー、ブロン、グラーツ、ヒルシュ、キルンベルガ、ダールドルフ、ジョイソターク、ライゼガング、ハーゼナイ、カルクに加えて、フレーベルターク境界線と隣接する。 領主が直接治めている土地で、農村などがあり、畑が多い。 [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]近隣の[[農民>階級と職務#農民]]が、農作物を売りに向かうことがある。 [[政変]]の影響で[[青色神官・青色巫女>青色神官]]が減って、[[祈念式>暦#祈念式]]の祝福も激減して、直轄地の収穫量が目に見えて減っていた。 マインから直接祝福を行うようになってからは安定して、収穫量が周辺貴族の土地を越えるほどになった。&footnote(第226話 冬の終わりへ) [[神殿長]]になった[[ローゼマイン]]が直轄地を回ると熱狂的に歓迎されるようになる。&footnote(第259話 リュエルに再挑戦) **&aname(エーレンフェストに一番近い農村,option=nolink){エーレンフェストに一番近い農村} [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]の[[南門>エーレンフェスト#南門]]を出て15分の所にあり、[[下町の住人>階級と職務#下町の住人]]が[[冬支度>暦#冬支度]]に食肉加工をしに行ったりしている。 [[冬支度>暦#冬支度]]での[[豚肉加工の日>暦#豚肉加工の日]]には、[[下町の住人>階級と職務#下町の住人]]のご近所さんで集まって[[豚>動植物#豚]]を買って、手分けして作って分け合う。 [[塩漬け>食品と油#塩漬け]]や[[燻製>食品と油#燻製]]、[[ポットミート>食品と油#ポットミート]]、[[ベーコン>食品と油#ベーコン]]、[[ソーセージ>食品と油#ソーセージ]]などが作られる。&footnote(第11話 石板GET!) :冬の館|昔の小学校のような木製の大きくて広い建物。 冬の間、周辺の農村から人が集まって暮らす。 :広場|運動場のような広場。 [[冬支度>暦#冬支度]]の豚肉加工の日に、[[豚>動植物#豚]]の解体をした。 祈念式では千人くらいの人が集まっていた。 広場の前方に作られている小さな舞台のような場所で、祈念式の儀式を行う。 :燻製小屋|燻製作りに使う小屋。 たくさんの煙が出るため、[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]に燻製小屋はない。 [[冬支度>暦#冬支度]]では、[[下町の住人>階級と職務#下町の住人]]は一番近い農村に小屋を借りる。&footnote(第11話 石板GET!) **&aname(ハッセ,option=nolink){ハッセ} [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]の東側にある。&footnote(第342話 春を寿ぐ宴)騎獣で移動した場合、農地を越えて小さな森を越えたところにある町。[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]から馬車で移動した場合は半日かかる。&footnote(第186話 小神殿) 街道に面した部分が町長の館で、鍛冶工房、木工工房などの職人の店が同じ建物に並ぶ。その奥に、冬にしか使われない冬の館がある。 木造の大きな建物がコの字型に並び、中央は広場になっていて[[収穫祭>暦#収穫祭]]の会場に使われる。&footnote(第212話 ハッセの収穫祭) ハッセの町は特殊で、町長の権力が非常に強かった。 貴族の宿泊地はハッセからさらに進んだ[[ディンケル>#ディンケル]]の町になるため、よほどの用事がないかぎり、[[祈念式>暦#祈念式]]と[[収穫祭>暦#収穫祭]]以外で貴族が立ち寄ることがない。 [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]の商人にとっての価値も余所と比べて低く、地方から向かってくる商人が品物を買い取っている。 冬の館があり周辺の農村から人が集まってくるため、采配を配る町長の影響力が大きい。&footnote(第200話 孤児の扱いと町の調査) 領主一族が建てた[[小神殿>#小神殿]]へ攻撃したことから反逆罪に問われることになり、[[ハッセの町長]]とそのシンパが処刑され、次の[[祈念式>暦#祈念式]]に[[青色神官]]が派遣されず、十年増税された。&footnote(第230話 ハッセへの罰)&footnote(第231話 選別の扉) その後[[ローゼマイン]]は世話を焼き、[[リヒト]]の教育に[[灰色神官]]の派遣、[[手押しポンプ>創作物一覧#手押しポンプ]]の融通、自粛していた[[ボルフェ>用語一覧#ボルフェ]]の許可を与えたりと支援している。 住民は数百人いる。&footnote(第202話 新しい課題と冬支度の手配) :住人|[[ハッセの町長]]、[[リヒト]] :町長の館| :鍛冶工房|木工工房と同じ建物に並んでいる。 :木工工房|鍛冶工房と同じ建物に並んでいる。 [[マルク]]の顔なじみがいる。 :冬の館|冬の間、周辺の農村から人が集まって、ハッセの住人を含め千人ほどが暮らす。 :孤児院|町で管理され、孤児は共同体の財産の一部として利用されている。 :水車小屋|小神殿と距離を取った対岸にある **&aname(小神殿,option=nolink){小神殿} 領主が[[ローゼマイン]]の要望を聞き入れて、創造の魔法によって一瞬で建てられた、工房と孤児院と礼拝室のある建物。 実際は[[イタリアンレストラン>エーレンフェスト#イタリアンレストラン]]で満足した[[ジルヴェスター]]の気が大きくなり、[[ローゼマイン]]が自分の有利な立場で要求を通そうとしてると勘違いした[[フェルディナンド]]が内心喜んで、その場の勢いで建てられたもの。&footnote(第230話 ハッセへの罰) [[ハッセ>#ハッセ]]の近くの森と川に挟まれた場所にあるのに、不自然なほどに美しく真っ白で、シュール。 工房の広さは[[エーレンフェスト神殿>エーレンフェスト#神殿]]と同じで、孤児院の広さと部屋の数は半分になっている。 建造で時間を稼ぐつもりだったが、一瞬で建てられて、[[ベンノ]]達が急いで専属の工房を回し、家具や道具を搬入していくことになった。 守りの魔力を込めるのはローゼマインが担当している。&footnote(第186話 小神殿) 小神殿の周囲の土地は、[[ハッセ>#ハッセ]]よりも魔力に満ちて肥えている。&footnote(第371話 収穫祭とグレッシェル) :住人|[[組織>組織#ハッセ小神殿]]参照 ***男子棟 :礼拝室|1階にあり、彫刻のある立派な両開きの扉が付き、それほど広くはないが礼拝室らしい威厳が出ている。 祭壇に神の像が飾られ、エーレンフェスト神殿から持ち込まれたカーペットが敷かれている。 一番奥の壁に魔石のようなものが埋め込まれており、込めた魔力は神殿の守りに使われる。&footnote(第198話 ハッセの孤児院) :ローゼマインの部屋|礼拝室から出入りできるようになっている。魔力登録がされていて、普段は閉ざされいる。 [[ローゼマイン]]の魔力で作られて、エーレンフェスト神殿のローゼマインの部屋と同じくらいの広さがある。 :地階|工房で、主に植物紙の生産やガリ版印刷を行う。 ***女子棟 :食堂|男女共用の部屋で、1階にある。 :地階|厨房になっている。 **&aname(ディンケル,option=nolink){ディンケル} [[ハッセ>#ハッセ]]から更に半日進んだところにある町。 [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]を出発した貴族の宿泊地になっている。&footnote(第200話 孤児の扱いと町の調査) **&aname(ドールヴァン,option=nolink){ドールヴァン} 南にある小さな町。冬の館がある。&footnote(261話でイルクナーに比較的近いとの表記はあるが、371話によるとギーべの土地で祝福を与えるのはグレッシェルが初めてなので直轄地) 周辺にある農村の外れには[[リュエル>魔獣と魔木#リュエル]]があり、エーレンフェストの秋の素材で最も品質が高いものが採れる。&footnote(第209話 収穫祭の準備) [[シュツェーリアの夜>暦#シュツェーリアの夜]]には[[リュエルの実>魔獣と魔木#リュエルの実]]を求めて[[ザンツェ>魔獣と魔木#ザンツェ]]、[[フェルツェ>魔獣と魔木#フェルツェ]]、[[アイフィント>魔獣と魔木#アイフィント]]が大量に集う。 **&aname(フォンテドルフ,option=nolink){フォンテドルフ} //[[エーレンフェストの直轄地>#エーレンフェストの直轄地]]ではない。 #co(){ 229話で祈念式は直轄地のみとの表記有り } [[女神の水浴場>#女神の水浴場]]に一番近い村。 周辺の小型の魔獣は基本的に食料豊富な森にいるが、畑を始める頃になると農村にやって来る。 害獣退治は農作業と平行して行うため、骨の折れる仕事になる。&footnote(第234話 女神の水浴場) :冬の館|冬の間、周辺の農村から人が集まって暮らす。 ***&aname(女神の水浴場,option=nolink){女神の水浴場} 春の女神たちが集う泉だと言われている&footnote(第234話 女神の水浴場)、パワースポット的な場所&footnote(本好きの下剋上 設定等まとめ ふぁんぶっく3 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン)。 [[フォンテドルフ>#フォンテドルフ]]から人里を離れた小高い山となっている森の奥にあり、馬で向かっても数日必要になる。 [[フリュートレーネの夜>暦#フリュートレーネの夜]]に近い日に上空から探しても、不自然なほど水の流れや木々の切れ目もなく隠されて、到着できない。 森の入口に女神の像があり、甘い物を捧げると、木々が動いて道ができて迷うことなく泉に到着できる。 森に雪が積もっていても女神の水浴場は完全に春で、さんさんと眩しい光が降り注ぎ、冷たくない澄み切った水が湧き出る泉があり、[[レンフール>動植物#レンフール]]が咲き乱れている。 その更に奥に女神の愛した花と言われる[[ライレーネ>魔獣と魔木#ライレーネ]]があり、エーレンフェストの春の素材で最も品質が高いものが採れる。&footnote(第234話 女神の水浴場) [[フリュートレーネの夜>暦#フリュートレーネの夜]]では女性は招かれて、男性は[[フェルディナンド]]でも魔力の壁に阻まれ近寄ることができない。 森には[[ザンツェ>魔獣と魔木#ザンツェ]]や[[アイフィント>魔獣と魔木#アイフィント]]が出没し、泉には[[タルクロッシュ>魔獣と魔木#タルクロッシュ]]が現れる。 #co(){ 貴族が治める農村とは明らかにギーベの治める土地のことであり直轄地の情報としてはふさわしくないためコメントアウトしました(第147話)。必要な情報であるなら直轄地とは別に記述してください } //**&aname(貴族が治める農村,option=nolink){貴族が治める農村} //直轄地にいくつかある。 //領主から農村の管理を任されている貴族は、祈念式から収穫祭までの間、農村のある土地の館で過ごし、冬は領主の街へ行って、一年間の報告や納税を行い、貴族間の情報収集に励む。&footnote(第146話 祈念式) // //:夏の館|春から秋にかけて過ごす館。 //:離れ|領地内の農村を預かる貴族の館の離れには、[[祈念式>暦#祈念式]]や[[収穫祭>暦#収穫祭]]に訪れた[[青色神官]]の宿泊場所として準備されている。 //貴族階級出身であっても、厳密には貴族ではない神官達を隔離しておくための建物。 //神官達の代表者が到着の挨拶にさえ向かえば、後は目通りする必要もない。 **&aname(穀倉地帯,option=nolink){穀倉地帯} 直轄地内で一番大きな農村が集まる地域。 祈念式の際、1日がかりで5カ所の冬の館を巡った。&footnote(第147話 襲撃) *&aname(北西の領地,option=nolink){北西の領地} **&aname(ハルデンツェル伯爵領,option=nolink){ハルデンツェル伯爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき1128。面積量は2/29位。 アスマン、キューネ、ヘルツフェルトに加えて、クラッセンブルク境界線、旧ザウスガース境界線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) [[ハルデンツェル伯爵>クラウディオ]]が治める土地で、エーレンフェストの最北にある。 [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]から馬車で数日かかるが、騎獣で駆ければ半日もかからない。&footnote(第352話 ハルデンツェル 前編) 川が凍るほどの極寒の土地で、人々は身を寄せ合って暮らしている。南の方に人口が集中していて、北の方はほとんど人がいない。&footnote(第326話 ギーベ・ハルデンツェルとの面会) 余所者に厳しい。身内同士はとても結束が固く、一度受け入れたものは大事に守っていく土地柄。&footnote(第326話 ギーベ・ハルデンツェルとの面会) 南側には森があるが、北側は雪解けが遅く低木の方が多い。 広く開けた土地に白い石造りの大きな城がある。夏はギーベの夏の館になり、冬は民が過ごす冬の館になる。 冬の主が現れる確率が高い。 魔獣が力を求めて食らい合い、最終的に一番強い魔獣が冬の主になるため、少しでも抑えるために魔獣狩りを行っている。 昔から最も騎士が多い土地で、平民でもある程度の魔獣が倒す必要があるため、強い者が多い。 ハルデンツェルの南側の住人は、[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]周辺の農民達と同じような生活をしている。 北側の住民はいくつもの狩猟部族に分かれ、夏の間は駆け回って過ごし、冬は城で暮らす。&footnote(第352話 ハルデンツェル 前編) [[六代目領主>先代アウブ・エーレンフェスト]]が亡くなってからは[[ヴェローニカ]]によって対応が厳しくなり、冬の厳しい土地のため他の土地より被害が大きく、民の生死にかかわった。 [[ローゼマイン]]が神事に携わってから魔力の満ちた小聖杯が届くようになり、[[ヴェローニカ]]が退けられたことで息を吹き返した。&footnote(第322話 お母様とハルデンツェルの印刷業) 11年春から秋と12年春にグーテンベルクが派遣された結果、印刷協会と印刷工房が立ち上がっている。&footnote(第275話 閑話 オレ達に休息はない、第277話  閑話 神殿の二年間 後編 、第353話 ハルデンツェル 中編) [[ローゼマイン]]が[[ユレーヴェ>魔術具と神具#ユレーヴェ]]で眠っている間に[[エルヴィーラ]]が印刷業を引き継ぎ、実家のハルデンツェルで大々的に事業を行った&footnote(第275話 閑話 オレ達に休息はない) 予想以上に売れたため、印刷業を推し進めていく。&footnote(第322話 お母様とハルデンツェルの印刷業)冬が長い土地柄で、植物紙の工房は見送られている。 [[祈念式>暦#祈念式]]で[[ローゼマイン]]が訪れた際に[[春を呼ぶ儀式>呪文と祝詞#春を呼ぶ儀式]]が復活し、一晩で雪解けして、例年での初夏の光景が広がった。&footnote(第354話 ハルデンツェル 後編) 春の暖かい気候が長く続いて、収穫量が倍近くになった。 代わりに気候が大幅に変わったせいか、魔木が妙な成長を見せたり、魔獣が出てくる時期が違ったりと大変なことも多かった。&footnote(第374話 冬の社交界の始まり(二年生)) :住人|[[組織>組織#ハルデンツェル領]]参照 :ハルデンツェルの城|白い石造りの大きな城。 上は仕事場とギーベ達の居住区。 地下は住民たちの冬の住居区。真っ白の廊下に等間隔で扉が並んで、貴族院の寮のように見える。 中心部は大きな広場があり、その中心部で[[祈念式>暦#祈念式]]を行う。 まるで小さな町。 :印刷工房|[[エルヴィーラ]]が実家に頼んで作った工房。 初めに作った印刷機の金属関連の部品は、[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]から持ち込まれた。 [[インゴ]]が組み立てた物と、教わりながら作った物、ハルデンツェルの者達で作ってみた物の三つが置かれている。 文字を読める平民が全くと言っていいほどいなかったため、活字の校正には文官がついている。 夏は畑仕事や狩猟で人がいなくなるため、ハルデンツェルでは長い冬の間の仕事。 恋物語専門の印刷所と化している。 :鍛冶工房|印刷機の作り方を教えたが、精密さを求められ技術が足りず、金属活字や部品の数々で[[ヨハン]]の合格が出なかった。 [[グーテンベルク]]が二度目に訪れた際、説明不足の[[ヨハン]]に反発するが、[[ローゼマイン]]が仲裁して和解する。 [[ヨハン]]と[[ザック]]と職人達で[[祈念式>暦#祈念式]]をほっぽり出して、真剣に金属活字を作り、最終的には晴れがましい笑顔と握手で別れを惜しんでいた。 :木工工房|印刷機の木の部分の作り方を教えられた。 :インク工房|印刷のために建てたお抱えの工房。 :印刷協会|平民と取引する上で必要になる書類の数々がある。 商業ギルドと[[アウブ・エーレンフェスト>ジルヴェスター]]と[[ギーベ・ハルデンツェル>クラウディオ]]から許可を得て作られている。 :植物紙協会|11年春に立ち上がった。&footnote(第279話 浦島太郎なわたし) ***&aname(クラッセンブルクへの境界門,option=nolink){クラッセンブルクへの境界門} [[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]との[[境界門>地理#境界門]](閉鎖中)。 クラッセンブルク側も春を呼ぶ儀式を失伝しているため、春が来るのが非常に遅い。 さらに鉱山やそこの住人の騒動によって、昔の[[アウブ]]同士が境界門を封鎖した。 これまでは全く困らなかったが、取引を多めにしたい[[アウブ・クラッセンブルク]]は封鎖を解きたいと考えている。 しかし、道を作るところから始めなければならない状態である。&footnote(2016年 03月22日活動報告 http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1375867/index.php?p=6) **&aname(アスマン領,option=nolink){アスマン領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき177。面積量は17/29位。 ハルデンツェル、キューネ、ロウィンワルトに加えて、旧ザウスガース境界線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(クレマー領,option=nolink){クレマー領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき158。面積量は21/29位。 直轄地、ヘルツフェルト、キューネ、ランセル、ロウィンワルトと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(キューネ領,option=nolink){キューネ領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき151。面積量は22/29位。 ハルデンツェル、ヘルツフェルト、アスマン、クレマー、ロウィンワルトと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) *&aname(北東の領地,option=nolink){北東の領地} **&aname(ヘルツフェルト領,option=nolink){ヘルツフェルト領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき381。面積量は7/29位。 ハルデンツェル、キューネ、クレマー、ランセル、レーデに加えて、国境線、クラッセンブルク境界線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(バウアー領,option=nolink){バウアー領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき184。面積量は16/29位。 直轄地、ランセル、レーデ、フーバーに加えて、国境線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(ランセル領,option=nolink){ランセル領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき163。面積量は19/29位。 直轄地、ヘルツフェルト、クレマー、レーデ、バウアーと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(レーデ領,option=nolink){レーデ領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき106。面積量は27/29位。 ヘルツフェルト、ランセル、バウアーに加えて、国境線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) *&aname(西の領地,option=nolink){西の領地} **&aname(グレッシェル伯爵領,option=nolink){グレッシェル伯爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき407。面積量は6/29位。 直轄地、ロウィンワルトに加えて、フレーベルターク境界線と隣接する。また、フレーベルタークとの境界門を有する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) [[グレッシェル伯爵>ギーベ・グレッシェル]]の治める土地で、[[エーレンフェレスト>#エーレンフェスト]]の西の川を越えてしばらく騎獣でかけたところにある。 元々アイゼンライヒ時代の古都で直轄地だったが、[[領主候補生]]だった[[初代ギーベ・グレッシェル]]に[[ガブリエーレ]]が嫁いだことで次期領主から外されて土地を与えられたのが始まり。&footnote(第364話 グレッシェルへの来訪と星結びの儀式) アーレンスバッハの姫君に配慮して、直轄地の中でも人口が多い、街道沿いの土地が与えられていた。 第二の[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]で、貴族達が過ごす小さな貴族街と平民達が過ごす下町がくっきりと分かれている。 直轄地と違って冬の館は見当たらず、ギーベの城のすぐ近くで儀式を行うわけでもない。 収穫祭では農村のような収穫はない。[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]の下町と同じで、ご近所で祝いの宴がある。 12年夏から秋にグーテンベルクが派遣された結果、植物紙協会、印刷協会、製紙工房、印刷工房が立ち上がっている。&footnote(第364話 グレッシェルへの来訪と星結びの儀式、第372話 グレッシェルの貴族と印刷業) エーレンフェストの順位が上がって他領の商人が増えているため、街道沿いにあるグレッシェルを交易都市に発展させる計画が挙がる。&footnote(第372話 グレッシェルの貴族と印刷業) 下町や川が汚いことが&footnote(第371話 収穫祭とグレッシェル)、製紙業と交易都市化に悪影響を及ぼす為、エントヴィッケルンを申請し14年秋に実現した。&footnote(第576話 アウブの面接とエントヴィッケルン) ローゼマインの助言とブリュンヒルデの努力の結果、グレッシェルの下町の住人や兵士、グレッシェル周辺の木工工房、エーレンフェストの下町の木工工房や商人達とも連携をとり、他領の商人に期待されるレベルの仕上がりになった。&footnote(第524話 領主一族の会議 後編、第528話 ブリュンヒルデの提案、第535話 クラリッサの来襲、第576話 アウブの面接とエントヴィッケルン、第577話 収穫祭とグーテンベルクの選択) :住人|[[組織>組織#グレッシェル領]]参照 :グレッシェルの城|第二の貴族街のような印象。城の内部と外の下町で隔絶されている。 :離れ|[[祈念式>暦#祈念式]]や[[収穫祭>暦#収穫祭]]に訪れた[[青色神官]]の宿泊場所として準備されている。 [[グーテンベルク]]の滞在場所になったが、印刷工房と遠いため、[[グーテンベルク]]は下町に居を移した。 :下町|14年秋までは、不衛生な環境が全く整備されないまま放置されていた。 :広場|[[収穫祭>暦#収穫祭]]の儀式を行う場所。 余所の土地と比べて人口は多いが、お祝いの当人達と身内だけで集まる人は少なかった。 [[ローゼマイン]]に本物の祝福を与えられて、かなりの人が集まる。 :製紙工房|小さな川のすぐ近くに作られている。 川が汚いため、エーレンフェストで作られている紙と比べると品質が良くなく、藁半紙のように見える。 そのことを逆手にとって、色のついた紙を製作することにした。 :印刷工房|平民の居住区に造られている。 :鍛冶工房|金属活字で[[ヨハン]]の合格をもらえなかった。 [[ハルデンツェル>#ハルデンツェル伯爵領]]を教訓に、[[ヨハン]]が会話を増やすように頑張って[[ザック]]が上手く間を取り持ち、職人達と信頼関係を築いた。 冬の間は[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]の鍛冶工房で二人の職人を預かって、鍛えられた。 :木工工房|鍛冶工房と共同作業で印刷機の作り方を教えられた。 [[グーテンベルク]]の滞在中に印刷機は二台作られた。 :インク工房|色インクの材料が周辺で取れないものがあったため、周辺の素材で試して研究が始まった。 :植物紙協会|12年夏~秋に立ち上がった。 :印刷協会|12年夏~秋に立ち上がった。 :プランタン商会|14年秋のエントヴィッケルン実施後に、二号店として開店した。&footnote(第565話 魔紙の準備) ***&aname(フレーベルタークへの境界門,option=nolink){フレーベルタークへの境界門} [[フレーベルターク>地理#フレーベルターク]]への[[境界門>地理#境界門]]。 14年春に[[クラリッサ]]がフレーベルターク側から入り込み、[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]の西門まで到達した。&footnote(第536話 クラリッサの取り扱い) **&aname(ロウィンワルト伯爵領,option=nolink){ロウィンワルト伯爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき481。面積量は4/29位。 直轄地、グレッシェル、アスマン、キューネ、クレマーに加えて、フレーベルターク境界線、旧ザウスガース境界線と隣接する。また、旧ザウスガースとの境界門を有する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) 12年秋に製紙工房が完成。紙作成の教師役として灰色神官を、植物紙協会設立のためプランタン商会の人員を受け入れた。&footnote(書籍版第四部V染色コンペの後と収穫祭)&footnote(Web版では第370話 染色コンペの後と収穫、ただしWeb版ではロウィンワルトの地名は出て来ない) :製紙工房|[[イルクナー>#イルクナー子爵領]]に派遣された[[灰色神官]]と、[[ハッセ>#ハッセ]]の滞在経験のある灰色神官が派遣された。 :植物紙協会|[[プランタン商会>エーレンフェスト#プランタン商会]]の[[ダプラ>階級と職務#ダプラ]]が派遣された。 ***&aname(旧ザウスガースへの境界門,option=nolink){旧ザウスガースへの境界門} 旧[[ザウスガース>地理#ザウスガース]]への[[境界門>地理#境界門]]。 15年春以降は旧ザウスガース側が正式に[[クラッセンブルク>地理#クラッセンブルク]]となったため、この境界門の有無や扱いは不明(詳細は[[地理>境界門>地理#境界門]]の項の注釈を参照)。 *&aname(東の領地,option=nolink){東の領地} **&aname(キルンベルガ伯爵領,option=nolink){キルンベルガ伯爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき430。面積量は5/29位。 直轄地、フーバー、ブロン、グラーツ、ヒルシュ、ダールドルフに加えて、国境線と隣接する。また、境界門と国境門を有する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) [[キルンベルガ伯爵]]の治める土地で、エーレンフェストの領地の中では東にある。 約200年前に国境門が閉められるまでは、人の行き来が多く賑わっていた為、下町の規模は大きい。現在は、人口が少なく空き家が多い。&footnote(第538話 グーテンベルクの弟子達) 国境門から入ってくる他国の者が多かったため、国境門から見て奥にギーベの館が作られた。西からギーべの館、貴族街、下町と続き、白い外壁に囲まれ、境界門があり、東端は国境に接していて、国境門がある。&footnote(第473話 領主候補生の講義終了) 昔は国境門の開閉にツェントが訪れていたため、歓迎していた春と秋の祭の話がいくつも残っている。&footnote(第539話 キルンベルガの国境門) 14年春から秋にかけてグーテンベルクが派遣された結果、植物紙協会、印刷協会、製紙工房、印刷工房が立ち上がっている。&footnote(第538話 グーテンベルクの弟子達、第577話  収穫祭とグーテンベルクの選択 ) :住人|[[組織>組織#キルンベルガ領]]参照 :夏の館|昔のボースガイツの商人の動きに関する定量的な報告書が残されている。 フェルディナンドを救出に行く際、国境門に向かうため、エーレンフェスト城からこの館の[[転移陣>魔術具と神具#人を転移させるための転移陣]]に転移した。 :離れ|[[祈念式>暦#祈念式]]や[[収穫祭>暦#収穫祭]]に訪れた[[青色神官]]の宿泊場所として準備されている。 :下町|白の建物の上に木造部分が増築されている。空き家が多い。 :鍛冶工房|[[ヨハン]]、[[ダニロ]]、[[セアド]]が派遣された。 :木工工房|[[ディモ]]が派遣された。 :インク工房|[[ホレス]]が派遣された。 :製紙工房|事前の情報収集と[[ユーディット]]と[[テオドール]]の連携の元準備された。 :印刷工房|同上。 :植物紙協会|14年春~秋に立ち上がった。 :印刷協会|14年春~秋に立ち上がった。 ***&aname(国境門への境界門,option=nolink){国境門への境界門} 国境門への[[境界門>地理#境界門]](常時は閉鎖)。 国境門見学の際と&footnote(第539話)、[[礎争奪戦>エーレンフェストとアーレンスバッハの礎争奪戦]]の際に&footnote(第600話)、アウブの許可で開門された。 ***&aname(国境門,option=nolink){国境門} 境界門の外側にある。 200年以上前のアイゼンライヒ大領地だった頃に閉められ、それ以降は開けられていない。&footnote(第538話 グーテンベルクの弟子達) [[国境門>地理#国境門]]が開かれると、そこには巨大な魔法陣が浮かび上がっていて、ツェントの許可がない者は魔力の有無に関係なく通れないと伝わっている。 昔は国境門の開閉にツェントが訪れ、春から秋の間に開かれて、冬の間は閉ざされていた。 国境門を通り、さらに境界門を通ってキルンベルガへ入るため、通行にはツェントとアウブの両方の許可が必要となる。&footnote(第539話 キルンベルガの国境門) :国境線|アウブの作る境界線は肉眼では見えないが、ツェントの作った国境線は国境門と同じように淡く虹色に光る壁となっている。 国境の壁はキルンベルガの外にも長く続いていて、万里の長城を思い出させる。 地形に合わせて曲がりくねっているのではなく、誰かが線を引いたように真っ直ぐにずっと続いている。&footnote(第539話 キルンベルガの国境門) :国境の外| 国境門の向こうに広がるのは砂の海で、さらさらとした魔力の全くない砂の状態が見渡す限り広がっている。 **&aname(ヒルシュ領,option=nolink){ヒルシュ領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき130。面積量は25/29位。 直轄地、グラーツ、キルンベルガと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) 元々はアウブ・エーレンフェストの直轄地であり、分割されてギーベ領として与えられた。&footnote(ふぁんぶっく7 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン) **&aname(フーバー領,option=nolink){フーバー領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき123。面積量は26/29位。 直轄地、バウアー、ブロン、キルンベルガに加えて、国境線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(グラーツ男爵領,option=nolink){グラーツ男爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき87。面積量は28/29位。 直轄地、ブロン、ヒルシュ、キルンベルガと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) 13年冬の旧ヴェローニカ派の粛清までは[[グラーツ男爵]]の治める土地だったが、その後は不明。 元々はアウブ・エーレンフェストの直轄地であり、分割されてギーベ領として与えられた。&footnote(ふぁんぶっく7 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン) :住人|[[組織>組織#グラーツ領]]参照 :夏の館|[[グラオザム]]夫妻、[[グローリエ]]などが[[神殿長>ベーゼヴァンス]]とアーレンスバッハの[[ビンデバルト伯爵]]・[[ザイツェン子爵]]を招いた会合の場として提供された。&footnote(本好きの下剋上 第二部 神殿の巫女見習いIV プロローグ) **&aname(ブロン男爵領,option=nolink){ブロン男爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき82。面積量は29/29位。 直轄地、フーバー、グラーツ、キルンベルガと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) [[ブロン男爵]]の治める土地。 元々はアウブ・エーレンフェストの直轄地であり、分割されてギーベ領として与えられた。&footnote(ふぁんぶっく7 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン) ***&aname(農村,option=nolink){農村} :住人|[[組織>組織#ブロン領]]参照 :夏の館|カルステッド達が剣舞ができるような、大きな食堂がある。 :離れ|[[祈念式>暦#祈念式]]や[[収穫祭>暦#収穫祭]]に訪れた[[青色神官]]の宿泊場所として準備されている。 神官は大体二人で移動するので、神官のための豪華な部屋は三部屋しか準備されていない。 従者の部屋はマインの家より広い。 *&aname(南西の領地,option=nolink){南西の領地} **&aname(イルクナー子爵領,option=nolink){イルクナー子爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき188。面積量は15/29位。 フォルスト、ビュルス、グリーベルに加えて、フレーベルターク境界線、アーレンスバッハ境界線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) [[イルクナー子爵>ヘルフリート]]の治める土地で、エーレンフェストの領地の中では南西にある。 森や山が多い土地で、山から湖へ川があり、川に沿うようにして数件ずつ家が建つ。冬になっても川は凍らない。 一番大きな集落の中に、白くて広い屋敷があり、ギーベの夏の館になっている。 イルクナー子爵領では民と貴族の関係が随分と近く、食事を共にして、他の土地と比べて馴れ馴れしい。物々交換でのやり取りが主。&footnote(第248話 イルクナーへ行く) 水がとても綺麗。汚物を農地に使っていたため、臭いはそれほど気にならない。&footnote(第371話 収穫祭とグレッシェル) 広さはあるが、田舎で人口は少なく、特筆するほどの特産物もなかった。木材を特産としているが、それは周囲の領地も同じ。 家具や建材として使われる丈夫で硬い木はイルクナー辺りの林業が盛んな土地で切られ、[[ライゼガング>#ライゼガング伯爵領]]を経由して流れていく川を使って[[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]に運ばれている。&footnote(第222話 お茶会、第621話 それぞれの武勇伝 その2) [[ローゼマイン]]の後ろ盾を得て9年夏から秋にグーテンベルクが派遣された結果、植物紙協会と製紙工房が立ち上がっている。&footnote(第248話 イルクナーへ行く、第262話 イルクナーの収穫祭) 他の土地に先行して植物紙の研究と生産を行うと同時に、他の貴族が視察に訪れるようになるため、[[灰色神官]]達から礼儀作法も学んだ。&footnote(第257話 灰色神官の移動) [[エルヴィーラ]]と[[プランタン商会>エーレンフェスト#プランタン商会]]から次々と商品の催促が来て、嬉しい悲鳴があがるようになる。&footnote(第323話 冬の社交) 近くのギーベのところへ紙の作り方を教えた。 新しい紙の作成に奮闘している。&footnote(第375話 貴族院へ出発) 植物紙に適する魔木は[[ナンセーブ>魔獣と魔木#ナンセーブ]]や[[エイフォン>魔獣と魔木#エイフォン]]が生息している。&footnote(第205話 イルクナーのブリギッテ) 15年春に、旧ベルケシュトック貴族からの侵攻を受けた。 :住人|[[組織>組織#イルクナー領]]参照 :夏の館|調度品は芸術的なものではなく、素朴な物が多くて、手作りの温もりを感じる。 貴族が訪れるようになるため、そして[[フォルク]]のために、[[神殿>エーレンフェスト#神殿]]のやり方を取り入れた。 :離れ|[[祈念式>暦#祈念式]]や[[収穫祭>暦#収穫祭]]に訪れた[[青色神官]]の宿泊場所として準備されている。 植物紙の研究に訪れた[[プランタン商会>エーレンフェスト#プランタン商会]]や[[灰色神官]]の滞在場所に使った。 :製紙工房|リンファイ紙、ナンセーブ紙、エイフォン紙が生産される。 :植物紙協会|形式上作られている。 紙の値段が取り決められていて、商人からの交渉なく簡単に売買が終わる。 **&aname(フォルスト領,option=nolink){フォルスト領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき281。面積量は10/29位。 ライゼガング、ハーゼナイ、ビュルス、イルクナーに加えて、フレーベルターク境界線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(ハーゼナイ領,option=nolink){ハーゼナイ領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき193。面積量は14/29位。 直轄地、カルク、フォルスト、ライゼガングに加えて、フレーベルターク境界線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) **&aname(カルク領,option=nolink){カルク領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき147。面積量は23/29位。 直轄地、ハーゼナイに加えて、フレーベルターク境界線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) *&aname(南の領地,option=nolink){南の領地} **&aname(ライゼガング伯爵領,option=nolink){ライゼガング伯爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき921。面積量は3/29位。 直轄地、ハーゼナイ、フォルスト、ビュルス、ガルドゥーン、ヴィルトル、ゲルラッハ、ベッセル、ジョイソタークと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) [[ライゼガング伯爵>ギーベ・ライゼガング]]が治める土地で、ギーベの中では最大の土地を持つ。 (面積自体はハルデンツェル伯爵領のほうが大きいため、この「最大の土地」とはギーベが管理している耕作可能な土地を意味していると思われる) [[アウブ・エーレンフェスト]]の一族が領主になる前から存在する。 農地を整備し、どんどんと広げていく過程で利便性が良いように本拠地を次々と変えていった。&footnote(第431話 曾祖父様) [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]の南側にあるため、雪解けが早い。[[イルクナー>#イルクナー子爵領]]同様に山や森がある。 イルクナーから流れライゼガングを経由してエーレンフェストの西側を通る川が客船や商船の航行に利用されている。&footnote(第621話 それぞれの武勇伝 その2、書籍第五部VIII エピローグ(ゲオルギーネ視点)&エーレンフェスト防衛戦(前半) ギュンター 誓いを果たす日) 農地の面積が広く、「エーレンフェストの食糧庫」と言われるほど農業が盛ん。 森に囲まれた農地に、青々とした葉が茂る長閑な田園風景。 冬明けはあちらこちらに雪が残った黒っぽい土ばかりが広がり、緑が少なくて寂しい景色に見えて、季節が違うと雰囲気も違う。 農業を中心にしているため、人口密度は低い。 ライゼガングの収穫量は冬の社交界の食糧に直結する。&footnote(第430話 ギーベ・ライゼガング) 穀倉地帯で、皆が農業に全力を尽くし、商売っ気が少ない分、非常にのんびりとした雰囲気の土地。 富に執着するのではなく、己の役目を全うすることに全力を尽くす。&footnote(第443話 準備と共に過ぎる秋) 南側は旧ヴェローニカ派が多いため、南側で領主一族を迎え入れることができる少ない場所。&footnote(第365話 ランプレヒト兄様の結婚) 13年春から秋にグーテンベルクが派遣された結果、植物紙協会、印刷協会、製紙工房、印刷工房が立ち上がっている。&footnote(第430話 ギーベ・ライゼガング、第443話 準備と共に過ぎる秋) :住人|[[組織>組織#ライゼガング領]]参照 :夏の館|小高い丘の上にあり、森に囲まれている。 壁が取り巻いているだけで、下町はなく、すぐに農地が広がっている。 :離れ|[[祈念式>暦#祈念式]]や[[収穫祭>暦#収穫祭]]に訪れた[[青色神官]]の宿泊場所として準備されている。 [[マイン]]の頃の[[祈念式>暦#祈念式]]で宿泊した。 あまり大きくない。 :製紙業|林業に携わる者がかかわることになっている。 [[孤児院>用語一覧#孤児院]]の子供でも手伝えることで、女子供や老人の仕事。 新しい紙ができそうな木がみつかって、イルクナーに売って研究してもらう。 :印刷協会|[[プランタン商会>エーレンフェスト#プランタン商会]]と契約を結ぶ。 :植物紙協会|[[プランタン商会>エーレンフェスト#プランタン商会]]と契約を結ぶ。 ***&aname(フルース,option=nolink){フルース} ライゼガングの夏の館に最も近い平民の町。 どことなく[[ハッセ>#ハッセ]]に似た雰囲気で、平民たちの仕事は農業が中心。 冬の館付近には、農業以外の仕事をする者が集まっている。 :冬の館|冬の間、周辺から人が集まって暮らす。 冬を越えると農民達は自分達の土地へ戻っていく。 [[グーテンベルク]]の滞在場所に使った。 :鍛冶工房|印刷業に必要な細かい作業は無理だと早々に諦めた。 :木工工房| :印刷工房|冬の館の隣にある。冬の手仕事の一環として行う。あくまで副業で、本業にはしない。 平民達にとっては、印刷業はちょっと小金を設けることができる娯楽のような位置づけになっている。 金属活字は他の土地から買い取り、植物紙で足りない分はイルクナーから取り寄せている。 稼働時間が短く、住民総出で取り組むわけでもないため、利益は少ない。 **&aname(ガルドゥーン子爵領,option=nolink){ガルドゥーン子爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき218。面積量は12/29位。 ライゼガング、ビュルス、グリーベル、ヴィルトルに加えて、アーレンスバッハのザイツェン、ビンデバルトと隣接する。また、アーレンスバッハとの境界門を有する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図、活動報告の感想返信 http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1432721/) 08年春、[[ビンデバルト伯爵領>アーレンスバッハの領地#ビンデバルト伯爵領]]との境界線付近で、祈念式一行への襲撃事件が発生した。 [[ガルドゥーン子爵]]は[[ライゼガング伯爵]]と仲が良い。&footnote(本好きの下剋上 第二部 神殿の巫女見習いIV プロローグ) ***&aname(アーレンスバッハへの境界門,option=nolink){アーレンスバッハへの境界門} [[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]](15年春以降は[[アレキサンドリア>地理#アレキサンドリア]])への[[境界門>地理#境界門]]。 アーレンスバッハの[[ザイツェン子爵領>アーレンスバッハの領地#ザイツェン子爵領]]へと繋がっている。 街道はあるものの、森の中にある白い巨大な建造物の為、上空から見ても非常に目立つ。 12年夏、簡易祭壇を内部の部屋に設置して、[[ランプレヒト]]と[[アウレーリア]]、[[フロイデン]]と[[ベティーナ]]の星結びの儀式が行われた。&footnote(第366話 境界線上の結婚式) **&aname(グリーベル領,option=nolink){グリーベル領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき205。面積量は13/29位。 イルクナー、ビュルス、ガルドゥーンに加えて、アーレンスバッハのザイツェン子爵領と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図、活動報告の感想返信 http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1432721/) エーレンフェストでは最も南に位置する。領内にローエンベルクの山が存在する。 15年春に、旧ベルケシュトック貴族からの侵攻を受けた。 ***&aname(ローエンベルク,option=nolink){ローエンベルク} [[エーレンフェスト>#エーレンフェスト]]から南へ、[[直轄地>#エーレンフェストの直轄地]]を飛び越えて、森や丘が多いところの先にある。 いくつかの連なる山の中でもひときわ高い火山。近くに村はない。 麓には背の高い樹林が広がり、中腹から上は丈の短い木や草が目立つ。山頂付近に植物はなく、岩肌だけが見える。 中腹に裂け目のような洞窟の入口がある。中には泉ができていて、硫黄臭がひどい。 最奥の泉で、エーレンフェストの夏の素材で最も品質が高い[[リーズファルケの卵>魔獣と魔木#リーズファルケの卵]]が採れる。 周囲の魔力が流れ込みやすい、パワースポット的な土地である為&footnote(本好きの下剋上 設定等まとめ ふぁんぶっく3 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン)、ローエンベルクの魔力が余りすぎると、ライデンシャフトが怒り、噴火する&footnote(第250話 ローエンベルクの山)。 そのため魔力を消費する魔獣は極力殺さないようにして、素材の採集には細心の注意を払う必要がある。&footnote(第250話 ローエンベルクの山) ローエンベルクがある山岳地帯は南のアーレンスバッハ領内にも延びており、ザイツェンの西からヴルカタークの辺りと繋がっている。&footnote(第667話 魔力散布祈念式 中編) ***&aname(バルシュミーデ,option=nolink){バルシュミーデ} 夏の素材が採れる山。 ローエンベルクの素材よりは品質が落ちる。&footnote(書籍十巻 エピローグ) ***&aname(一番南に位置する貴族の館,option=nolink){一番南に位置する貴族の館} 境界の結界が近い。&footnote(第148話 撃退) :離れ|[[マイン]]が[[祈念式>暦#祈念式]]の際に宿泊した。 **&aname(ビュルス領,option=nolink){ビュルス領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき145。面積量は24/29位。 ライゼガング、フォルスト、イルクナー、グリーベル、ガルドゥーンと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) *&aname(南東の領地,option=nolink){南東の領地} **&aname(ゲルラッハ子爵領,option=nolink){ゲルラッハ子爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき365。面積量は8/29位。 ライゼガング、ヴィルトル、ベッセル、ジョイソタークに加えて、アーレンスバッハのビンデバルト伯爵領および国境線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図、活動報告の感想返信 http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1432721/) 13年冬の旧ヴェローニカ派の粛清までは[[グラオザム]]が治めていた土地。 粛清後、調査に赴いた騎士団が、領地内にいくつか魔術具を隠してある小屋を発見した。開けたらわかるようにボニファティウスが罠を仕掛けた。&footnote(第589話 聖典の鍵) 粛清後に3年の監視期間付きでライゼガング系のギーベが任命されたが、15年春の侵攻時に殺害される。 //その後はまたライゼガング系のギーベが任命されたが、元々旧ヴェローニカ派の土地柄のため統制が取れず、→ 後任を任命した後に難しいと判断したのか、難しそうだという判断の元、後任を任命せずに保留しているのかは不明。 [[ヴィルフリート]]が成人後にゲルラッハとその周囲をまとめた土地のギーベに就任予定。&footnote(ハンネローレの貴族院五年生 第12話) :住人|[[組織>組織#ゲルラッハ領]]参照 :夏の館|13年冬の旧ヴェローニカ派の粛清後、銀の布が発見された。 15年春の旧ベルケシュトック貴族による侵攻の際に[[グラオザム]]の拠点となり、ローゼマインによって破壊された。 その修理も[[ヴィルフリート]]に任されている模様。&footnote(ハンネローレの貴族院五年生 第12話) **&aname(ダールドルフ子爵領,option=nolink){ダールドルフ子爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき334。面積量は9/29位。 直轄地、キルンベルガ、ジョイソタークに加えて、国境線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) ヴェローニカに名捧げしている[[ダールドルフ子爵]]の治める土地。 :住人|[[組織>組織#ダールドルフ領]]参照 **&aname(ジョイソターク子爵領,option=nolink){ジョイソターク子爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき269。面積量は11/29位。 直轄地、ライゼガング、ダールドルフ、ベッセル、ゲルラッハに加えて、国境線と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) 09年冬に誘拐事件を起こした[[ジョイソターク子爵]]の治める土地だったが処刑された為、中立から旧ヴェローニカ派寄りの貴族がギーベに任命された。 :住人|[[組織>組織#ジョイソターク領]]参照 **&aname(ヴィルトル子爵領,option=nolink){ヴィルトル子爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき165。面積量は18/29位。 ゲルラッハ、ライゼガング、ガルドゥーンに加えて、アーレンスバッハのビンデバルト伯爵領と隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図、活動報告の感想返信 http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1432721/) 13年冬の旧ヴェローニカ派の粛清までは[[ヴィルトル子爵>シドニウス]]の治める土地だったが処刑された為、その後は3年の監視期間付きでライゼガング系のギーベが任命された。 ([[ヴィルフリート]]が成人後にギーベ就任予定のゲルラッハとその周囲をまとめた土地の「その周囲」に入る可能性がある。&footnote(ハンネローレの貴族院五年生 第12話)) :住人|[[組織>組織#ヴィルトル領]]参照 **&aname(ベッセル子爵領,option=nolink){ベッセル子爵領} エーレンフェストに占める割合は、エーレンフェスト全体を10000としたとき161。面積量は20/29位。 ゲルラッハ、ライゼガング、ジョイソタークと隣接する。&footnote(書籍第六および七巻掲載地図) 13年冬の旧ヴェローニカ派の粛清までは[[ベッセル子爵>ギーベ・ベッセル]]の治める土地だったが処刑された為、その後は3年の監視期間付きでライゼガング系のギーベが任命された。 ([[ヴィルフリート]]が成人後にギーベ就任予定のゲルラッハとその周囲をまとめた土地の「その周囲」に入る可能性がある。&footnote(ハンネローレの貴族院五年生 第12話)) :住人|[[組織>組織#ベッセル領]]参照 *&aname(地図,option=nolink){地図} -面積や輪郭線は参照レベル #googlespreadsheets3(https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vQzndAUFLECe6Ae_K8CpgR-kqJXAbklZSVXuzQK7bjaiReuphRP7-9tC9SPsjeHSYmhwbshNtafJtZI/pubhtml?gid=0&single=true&widget=true&headers=false){500,955} [[配置図を編集>https://docs.google.com/spreadsheets/d/1mFsFIXLEv2v8LMyg-0LQipNADE8R_I3Gvq5S98xML7s/edit?usp=sharing]] //*その他の土地 *コメント #blockquote{&b(){このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。} 編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。 &color(red,){表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。}} #pcomment(noname,reply,size=100,new,エーレンフェストの領地/コメント)

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