階級
階級社会。大まかに、魔力を持ち国を治める
貴族と、下に付く
平民に分かれる。
洗礼式前に
養子に出される(例、
レティーツィア)場合は養家で家族の数に入れられるが、本来「洗礼式前の子供は人として数えられていない」。
神殿は洗礼前の子供を人とは認めていない。洗礼式を受け、市民登録をされて初めて、人として扱われる。
神々が人を認知するのはメダルを登録した時点である。
旅商人はメダル登録をしておらず、何処の領地にも所属しない人間のため、神々から認知されておらず祝福を受ける事も出来ない。
なお、貴族の人口比は全体の一割程度である。
洗礼後の階級
序列 |
階級 |
備考 |
1 |
貴族 |
王(ツェント) |
- |
2 |
王族 |
- |
3 |
領主(アウブ) |
領地の順位が、そのまま領主間の序列になる |
4 |
領主一族 |
現役及び引退した領主の配偶者と領主候補生からなる 領地内では、年齢や母親の地位に応じて序列が定まる 領地間では、領地の順位が、そのまま序列になる |
5 |
上級貴族 |
家庭内では、母親の地位に応じて、 領地内では、実家の地位に応じて、 領地間では、領地の順位に応じて序列が定まる |
6 |
中級貴族 |
7 |
下級貴族 |
8 |
、ふぁんぶっく4 Q&A) |
青色神官 青色巫女 |
青色神官または青色巫女として認証された者 役職や実家の地位等で序列が定まる |
9 |
平民 |
(貴族の血縁者) |
貴族の血縁者の内、魔力が足りず平民として登録した者 貴族の家の下働き等になる |
10 |
富豪 |
平民内は貴族内ほど厳密な階級差はない 所属する職場の役職が、個人間の序列となる為 貧民が、富豪家庭の人間より上位にたつ場合もある |
11 |
(一般) |
12 |
貧民 |
13 |
孤児 |
- |
(14) |
無戸籍 |
(貴族の血縁者) |
貴族の血縁者の内、洗礼式をしなかった者 貴族の血縁ではない平民との序列は不明 |
(15) |
旅商人 |
平民の富豪より下位だが、他との序列は不明 |
平民
保有
魔力が非常に少ない者や、保有魔力が一定以上あっても貴族に引き取られなかった者の内、平民として戸籍登録をした存在を指す。
平民の両親の子として
洗礼式を受けた者と、
貴族階級に生まれて洗礼式を受けたものの魔力が足りず
魔術具を光らせることができなかった者が主な対象となる。
以下は、貴族の血縁者を除いた平民の説明となる。
衛生観念がない。
感情を非常にストレートに出す。
家族の服を作るということは、余所からの見栄えと実用のどちらをとっても大事なこと。
美人の条件は裁縫と料理が上手であることとされている。
生活環境と人種自体が違うため、子供でも日本人の小学校低学年に比べたら、体格がずいぶんと違う。
女の子はだいたいが親の仕事を手伝いながら、親の紹介する男と結婚して、男の仕事を手伝うことになる。
田舎の農村ならば農作業を手伝ってそのまま
農民と結婚して
農民になり、
兵士の娘の場合は適当な仕事に就きながら支える妻の役割を期待される。
平民が
貴族の分を荒らせば、一気に潰される。
エアヴェルミーンや神々にとって平民は人にカウントされない。
下町の住人
トイレは無いため、おまるを使い、排泄物は窓から外に放り投げていた。
識字率は低く、仕事で字を読める必要がある者でもなければ、値段くらいしか読めない。
子供は基本的に、親や親戚の口利きで、家業に連なる職業に就く。
計算機もなく大きな数の計算ができない。
子供同士の小競り合いはよくあることだが、相手をよく見てケンカしなければならないという暗黙のルールがある。
何に関しても身体が資本の下町で、やり過ぎは御法度。
親がしていることが子供の常識となるため、
商人や
職人、
富豪や
貧民でも常識が違う。
偏見の目はかなりきつく、孤児や孤児だった神官に対する風当たりや神殿に対する意識は良くない。
貴族が何をしているのかよく知らず、神への信仰心があまりない。
下町の住人にとって魔力は滅多に見るものではないため、不思議で強大な力としか知らない。
貧民
病人であっても包む布は擦り切れて薄いぼろぼろな物を使う。
肌や髪の手入れをするには、時間も金も品物もかかるため、そんなものにかける余裕がない。
洗礼を終えてない子供も労働力の一つと考えられ、3歳を越えて体力がついてくると、家事の手伝いや、子供達で集合して森へ採集に行く。
洗礼式を終えた
見習い達も仕事が休みの時は森で採集や狩りをする。
礼前の子供と違って、自由に森と街を行き来できるようになるので、勝手に森へ行く子も多い。
お金が残らないギリギリの生活をしているため、貯金の概念は薄い。
新しい服が着られないため、普段着は兄姉や近所から回ってきた服がほとんど。
個人の部屋はなく、自分の物は木箱に入れられるだけしか持てない。
森や最寄りの農村に行く以外、街の外に出ることが滅多にない。
富豪
主に商家で、商家の子供達は親の手伝いで何度も商業ギルドに出入りするので、書類を出しに行く手伝いは日常的に行っている。
識字率はかなり高い。大体の人が従者を連れている。
下級貴族よりお金を持つ者もいる。
下町でいくら影響力のある大富豪でも、
貴族に睨まれると一溜りもない。
貴族社会に係る者は、強かさと計算高さを身につける必要がある。
直轄地の住人
農村では祈念式が行われて目の前で聖杯に魔力が満たされ、自分たちの生活に直結している。
そのため信仰心が高く、普通に神へ祈りを捧げている。
農民では
村長くらいしか字が読めない。
ギーベの土地の住人
孤児
親がおらず、庇護者がいない者。
治安維持のために
町長の屋敷の離れに
孤児院を設け、孤児を発見次第、収容することが何代も前の
領主によって定められている。
エーレンフェストの下町では、洗礼式を終えた子供は基本的に就職している為、両親が亡くなった場合は、
住み込み見習いという形式で店が面倒を見る。
洗礼前に捨てられたり、行き先が無く
神殿に預けられた場合は、神殿の孤児院に入る。
農村などの場合は、親が死んだ時点で畑が接収され、子供は町や村の共有財産として、町長や村長が預かる。
貴族の孤児は、親族の判断によって魔力を供給する
下働きになったり、政略結婚の道具になったり、餓死するにまかせられたりと様々である。
神殿の孤児
孤児院に入った孤児は
灰色神官/巫女として教育を受ける。下町からの偏見は厳しく成人後も孤児院に残ったり、
貴族や
富豪の
下働きとして買われていったり、
青色神官/巫女の側仕えとなったりする。
洗礼式でメダル登録はされず、誰かに買い取って貰うことで初めてメダル管理の対象となる。
花捧げした
灰色巫女の子供もいるため、孤児の半分くらいは貴族の血を引いている。
下町の住人と常識が全然違う。
暴力はいけないこととされ、基本的におとなしくて従順で、食べ方も綺麗。
躾は
反省室で反省させたり
神の恵みを一回禁じるなど。
食事は仕事をしなくても、神の恵みを平等に与えられる。
神殿の外を歩くことがないため、下町では当たり前のことを知らない。
買い物をしたことがなくて、お金の概念や使い方がいまいちわかっていない。
後見人がいないため、神殿の外での生活を保障できる人がおらず、何もかも神の恵みとして与えられることに慣れているため、一人で生活するのは厳しい。
孤児に対する風当たりや神殿に対する意識はあまり良くないため、あまりいい目で見られない。
エーレンフェストの孤児院では、
灰色巫女がいなくなってからは、洗礼前の子供の面倒をみる人がいなくなった。
洗礼前の子供の部屋は、小さい子がどんどん死んでいく、家畜小屋の方がマシな環境になっていた。
マイン達によって
平民ならば当たり前にしている事を教えられ、自活する術を与えられた。
神殿以外の孤児
エーレンフェストの街以外の
孤児は、
町長や有力者によって運営されて、
神殿と併設されているわけではない。
町長は孤児達に食事を与える代わりに、孤児達を奴隷のようにこき使う権利を得ている。
成人する前に、町長や村長によって人身売買対象とされなかった場合は、成人と同時に畑が与えられる。
ただ、女性は与えられる畑の面積が小さいため、一人で生きていくのは難しく、結婚相手が必要となる。
元孤児の男性を取り込むのは、自分の娘を手元から離さずに一族の数が増えるという意味で歓迎されるが、女性は結婚資金もないため、悲惨な結婚になることが多い。看護の必要な老人の後添えになったり、乱暴な扱いをされたりすることも珍しくない。
無戸籍
それぞれの理由で、洗礼式に魔力登録を行わなかった者。
街に住む正式な権利(
市民権)は持たないこととなり、仕事、結婚、家を借りる等において制約を持つ。
高額な金銭を払うことにより、後追いで市民権を得ることは可能であり、
旅商人は、市民権を持つことを目標にしている場合が多い。
神殿の孤児たち(灰色たち)も買い取り時にメダル登録をしてもらって初めて戸籍の管理対象となるので、厳密には無戸籍となる。
貴族の血縁者
魔力や金銭の問題で、貴族にする予定がない者として育ち、洗礼式を行われなかった者。
実家の
下働き等をしている。
少数だが、実家或いは親族の家の執事や、貴族達が貴族街に全員移動する冬の間ギーベ領の留守を任される者もいる。
旅人
旅商人や
吟遊詩人など街を転々としている者の事。
街の暮らしと旅の暮らしは全く違う。
貴族
魔力を持ち、
貴族院を卒業してシュタープを取得した者のこと。
魔力がなければ国を動かすことはできないと言われ、魔力を持つ貴族は国民の上に立ち、国を治める。
位の高い者は美人ばかりを妻にするため、美しい者が多い。
結婚は親子ほどの年の差なら、さほど珍しくない。
領主一族や
上級貴族が第二夫人を娶るのは、派閥のバランスを考えた結果だったり、第一夫人に子ができないことが理由だったり、子を増やすことが目的だったりする。
生まれはともかく、第一夫人の子として
洗礼式をしていなければ異母兄弟と交流が少ないことは珍しくない。
妊娠したら赤子に魔力を注いでいく。魔力を流さなければ魔力が低い子が生まれるが、初期に大量に注ぎすぎると流産しやすく母体にもよくない。
正妻の子供は生まれた時に祝いをするが、第二夫人や第三夫人の子の場合、生まれた知らせをわざわざしないことも珍しくはない。
貴族社会にその家の子供としてお披露目されるのは洗礼式の時で、よほど仲の良い友人でもなければ、それまで知られることは少ない。その家にふさわしい魔力がなければ、洗礼式前に格下の家に養子に出されたり、
神殿に預けられたりする。
跡取りは長男と決まっているわけではなく、領地を担えるだけの魔力量を持っていることが一番重要で、基本的には実家の後ろ盾がしっかりしている正妻の子から選ばれる。
貴族は母親の魔力の影響が大きいため、私的な場所では同腹でなれれば兄弟扱いされない。(公的な場所では、別腹や義兄弟も兄弟となる)
一族の存続と繁栄を一番に考える。
上級、中級、下級は洗礼式を行う生家の格によって決まる。
突出した個人が階級を移動するのは養子縁組や婚姻のときだけ。
三代以上安定して上の階級の魔力を示すと、家の格が上がる。
逆に、当主とその子供の魔力が下がり続け、(血縁等から)養子を取る事もなく、家としての魔力が基準値を満たさなくなれば貴族としては取り潰しになる(明確に何代続けばという基準があるわけではない)。
貴族院の実技の講義の運用上の制約で、各階級毎の魔力の下限は、ユルゲンシュミット内で統一されている。
従って、大枠では、魔力は
上級貴族の方が強く、
下級貴族が弱い傾向となる。
その一方で、上限の規定はない為、下位領地の領主一族より、上位領地の上級貴族(特に領主傍系)の方が魔力が多いことはよくある。
爵位は土地に付属しており、伯・子・男の位が存在する。(公・侯の爵位は存在しない)
ギーベ以外に爵位を持つ貴族はいない。土地の広さと爵位と上級・中級・下級は連動している。
移動に大人は騎獣を使い、幼い子供を連れる時は馬車を使うため、街を歩く者は滅多にいない。
跡取りではない貴族が領都の貴族街で夫婦として生活し子供を育てようとする場合、貴族街に家を購入する必要がある。
神々や貴族にとって、貴族と
平民は同等ではない
下級貴族
貴族の中では一番下の階級。
下級貴族の中でも貧しい方の貴族は、
平民の
富豪層よりもお金がない。
貧乏貴族は生まれた子供全員のために魔術具を準備できない。
魔力の多い跡取りだけ家に残して、他の子供は
神殿に預けるということも珍しくはない。
下級貴族でも下位の家は、身分差の理不尽を呑み込むばかり。
少しでも有利な陣営につかなければならない下級貴族は中立が多く、情報が飛び交いやすい。
女性のお茶会で話題になったことは、下級貴族同士の繋がりであちらこちらへと流れる。
下級貴族が
領主一族に取り立てられることは少ない。
中級貴族
中級貴族が
貴族院で優秀者に選ばれることは滅多にない。
上級貴族
上級貴族が
下級貴族の真似をするのは美しくないとされ、流行に乗る側ではなく、流行を作る側でなければならない。
お金を稼ぐことは
下級貴族や
中級貴族がやるものと考えて、自ら稼ぐのに消極的。
領主一族
領主や先代領主の親兄弟姉妹および妻子からなる。実子のみならず、養子も対象となる。
また両親が領主一族の場合も、その子は領主一族となる。
片親のみ領主一族の場合は、状況による模様。
初代領主の場合は、その配偶者や子供以降が領主一族のスタートであり、初代領主の親兄弟等は領主一族には含まれない。
例としては、エックハルトやコルネリウスはリンクベルク家の息子(ゾーン・リンクベルク)であってアレキサンドリア家の息子ではない(ゾーン・アレキサンドリアではない)ため領主一族とはカウントされない(領主傍系として扱われる)。
結婚等で他領の人間となったり、上級貴族に移ったりした場合は、領主一族から外れるが、上級貴族に移る基準は領地によって異なる。
貴族院では自領の歴史を詳しく習うことがないため、普通は領主一族でなければ自領の歴史を詳しく知らない。
魔力供給の間には領主一族しか入れないが、(まずあり得ないが)婚姻で領主一族となり入室資格を得れば、下級貴族でも魔力供給可能。
領主
傍系王族
傍系王族として登録されることで
貴族院の図書館への出入りは可能になるが、
グルトリスハイトが置かれた
地下書庫の更に奥に行くことはできなくなっている。
政変以前は、傍系王族の夫婦によって
アダルジーザの離宮の管理が行われており、
ランツェナーヴェの王となる者とユルゲンシュミットの姫として育てられる女子が傍系王族夫婦の子として登録されていた。
アダルジーザの離宮で生まれた者の
登録メダルは、普通の傍系王族登録とは異なるらしく、
中央神殿が管理している。
管理が異なるものの、アダルジーザの離宮にいる女性の登録は傍系王族である。アダルジーザの離宮では生まれてすぐにメダル登録をする。アダルジーザ出身の傍系王族の血縁として、男児も女児も同じように登録されている
ツェントから新領主に任命される場合がある。
15年春の王族の解体(中央の閉鎖)に伴い、中央には傍系王族が一人もいない状態となっている。
王族
建国時の
ツェントの選定方法ではなく、血筋によって選定されるようにした一族の末裔。
直系王族としてメダル登録されている人物のことを指す。
初代になる
ラオヘルシュトラは、闇の国境門を有する領地の出身とされている
。
各領地から
領主候補生以外の優秀な貴族を
中央貴族として集め、従える。
アウブより強い権力を持つが、それぞれの領地で定められている特殊な決まりを王族が廃することはできない。
政変で王族から
グルトリスハイトが失われ、過去の王族の行いでメスティオノーラの書へ至る道も失伝してため、ユルゲンシュミットが崩壊の窮地に陥っている。
洗礼式を終えると離宮で生活するようになり、会食等がない夕食時には
王から招かれるようになる。
本来は王族の子も領主候補生と同じように、洗礼式後に北の離れで独立の準備を学ぶのだが、政変や粛清の影響で魔力・人員不足に陥っていたため、やむを得ず洗礼式直後から離宮を与えられていた。
成人して結婚すると、報告することや話し合うことがなければ第二王子以下は滅多に王と食事をする機会がない。
15年春以降は、「血筋によってツェントの地位を独占する一族」としての王族は解体された。
ただしエグランティーヌの子供は未成年の間は中央の離宮で生活するとなっており、ツェントとその家族という意味での王族は残されているともいえる。
王
平民の職務
契約
見習い
この世界では、洗礼式後、住民と認められてから、何かしらの職務につかなくてはならない。
子供達は基本的に親や親戚の紹介で、見習い仕事を始める。
但し、「本来なら登録も仕事もできないはずの洗礼前の子供に、商人が家業を手伝わせるために編み出した法の抜け道のようなもの」として、
商業ギルドへの「仮登録」もある。露店の主が店番をさせるため我が子を登録する等で、血族でもない子供が仮登録される前例はエーレンフェストではなかった。
見習いになると、親から仕事道具や見習い服を親から贈られる。
親からの紹介で仕事先が決まることが多いが、人気のある仕事先には希望者も殺到する。
親が頼む先を変えることもあるが、選抜試験のようなものがあるところもある。
選抜試験を邪魔するのは子供達にとって絶対にしてはならないことで、邪魔したという噂が広がれば仕事先を見つけることも難しくなる。
店や工房にとって、見習いを抱え込むのは負担になる。
見習いのうちは、面倒をずっと見ていると仕事がはかどらないため、週に半分仕事をする。
商人や
職人の見習いには
ダルア契約と
ダプラ契約の二種類あり、契約金や契約内容に大きな違いがある。
ちなみに貴族の子供も成人までは見習いとして働く事になる。
住み込みの見習い
最悪の生活環境。
見習いで、週の半分しか仕事ができないため給料が低い。
頼れる家族はいなく、子供がいきなり一人暮らしで家事全般をするため、体力的にも時間的にかなり難しい。
住むところは最上階の屋根裏部屋になり、夏は暑くて、冬は寒い。雨漏りをすることも珍しくはない。
水を運ぶのも大変。屋根裏部屋のスペースで鳥を飼っていることも珍しくないので、匂いもひどい。
家族向けに貸すための部屋と違って、煮炊きするような場所は無く、店の人に頼んで借りるか、外食が基本。
金が手元に残らず、前借りをして借金ばかりが貯まっていく。
死なない程度には店が面倒を見るが、一人前になるまではほとんどただ働き。
ダルア
旦那や
親方との雇用契約。協議で決められて、3年から4年が多い。
基本的にさせるのは単純作業で、基礎を叩きこむのが主。
勤め先が店や工房を立ち上げる場合、オープン作業に駆り出されることはあっても、出店のための契約や工事に携わることはない。
商人の子供の場合は視野を広げるため、使われる立場を知るため、甘やかされがちな立場から引き離すため、次代の店長となる者たちとの交友を持つためなど、いろいろな理由がある。
職人はダルアでも成人になると親から一人前としての仕事道具が贈られる。
商人のダルアは契約が切れたらそれまでというのが多いため、わざわざお祝いは贈らない。
ダプラ
店を任される幹部候補生のような扱い。店からの保障も待遇も仕事内容も全く変わってくる。
普通はダルア契約で仕事する様子を数年間見た後で、ダプラとして契約するかどうかを考える。
雇用主が食住を保障し生活の面倒を見る。
商人ダプラの見習い期間は8年。他店で
ダルアとして修業した後、およそ10歳から12歳くらいの間にダプラとして契約する。
そのため20歳になった頃には
旦那の代わりに店を任されるようになる。
成人になると親から一人前としての仕事道具や衣装を与えられる
主人や工房長を支える立場のため、対外的な評価や店・工房の将来などを考える必要がある
専属
パトロン
工房に来る客で、
職人の腕を認めて、出資してくれる者の事。
職人を指名して仕事を注文した時点で、パトロンになる資格を有する。
未成年がパトロンになる場合、親や保護者の許可と保証が必要。
職人はパトロンに様付けするのが基本。
親方
ベルーフの資格を所有する
工房長。
工房を持てば
工房長を名乗れるが、
ベルーフの資格が無ければ親方にはなれない。
冬の手仕事では、工房の親方は手数料を取る。
工房で品物の売買ができるのは、基本的に親方だけ。
同業の別の工房に仕事を回す際、親方が一緒に向かい、直々に紹介する。
本来はどこの客かをしっかり知らしめるためで、工房間の力関係にも色々ある。
親方と呼ばれる人は、大体40歳以上の風貌の人が多い。
旦那
店長。
役員
工房長
商業ギルドに登録する必要があり、小銀貨5枚かかる。
通常、工房長として認められるには、所属する協会から課題を受けてこなす必要がある。
課題は成人していないと受けられず、かつ、協会によって異なる。
⇒
親方
協会長
協会に所属する親方の中から選抜される。
所属する職人に、
ベルーフの資格を与える権限を持つ。
ギルド長
商業ギルドに所属する(大店の)店主達から選別される。
商人
物を移動させることでお金を生み出す。
複数ルートから情報を仕入れて、情報の精度を上げるのは商人の基本。
商人にとっては
見習いが一人増えるということは、出費が大きく増えるということ。
損を覚悟で抱え込まなければならないような義理がなければ、よほどの根性にやる気、売れそうな商品の情報など利になるものがないと、即刻切られても文句は言えない。
最低限の身だしなみを整えることと、お願いした相手より早く待ち合わせ場所で待つことは商人にとっては当たり前。
商人の
見習いになるのは基本的に親が商人なので、洗礼式の頃に文字の読み書きや計算が多少できる子供も少なくはない。
客が不愉快な気分にならないように、身なりを整えている。
職人と比べると浮き沈みの激しい職。
お金は取れる時に、取れるところから、取れるだけ、取る。
ここの商人にとっては、対価のお金を払うとそれ以上の見返りは不要。
大商人
見栄えを気にする客を相手に商売をしている大商人の店は、店がすごく清潔で従業員の恰好や動きが周辺より綺麗。
大店の旦那の会食は仕事の話が中心になるため、必ず資料や筆記具を持った従者が脇に控えている。
旅商人
市民権を持たない者がなる、忌避されている職業。
生活のほとんどを馬車の上で過ごす。街の暮らしと違って、旅の間は決まった井戸がないため水場を探すことから始まる。
常に川に沿って移動するわけではないため、大体同じルートをたどって商売をする。
年を重ねるごとに知人が増え、情報をやり取りして、使える水場や安全な道がわかるようになる。
それを子供に教えて、子供はそのルートを継いでいく。
そのため
見習いの制度はなく、狭い馬車の中での生活に他人が入れる余地はない。
不安定で厳しい旅の生活を止めて、いつかは街で暮らすのが旅商人の夢。
キルンベルガの国境門が閉ざされたことで取り残された
ボースガイツの商人達のほとんどは、旅商人となって各地へ散った。
ユルゲンシュミットの神々に認められていない存在なので、旅商人同士で飲む場合は、
ヴァントールに祈らない。
職人
職人の仕事場では、親方がまとめて売買するため、商人ギルドに登録する必要はない。
代わりに、それぞれの職人ギルドで職人としての登録がある。
裏方はともかく、客が来た時に案内したり、話し相手を務めたりする人は身綺麗にしている。
商人が手数料を取って利益をピンはねしていくため、
商人をあまりよく思っていない。
商人と比べると、堅実な職。
仕事がなくなってつぶれる工房もあるため、絶対に安定しているとは言えない。
腕が良ければ同業の工房で雇ってもらえるので、店を経営して借金を背負うようなことにはならない。
顧客に出された要望を達成できない職人は無能扱いされる。
工房によっては、冬の間は閉鎖する。
大工
木造建造物の建築・修理を行う職人。
仕事は基本的に短い命令文句で済む。
木を加工するための大きい道具は持つが、細かい細工をするための道具はない。
木工職人
建造物の建築・修理を除く、木工全般を行う職人。
小さな木板の切りだし・面取りから、家具、内装、印刷機や乗り物等の製作まで幅広く対応する。
インク職人
色素を抽出したり、インクの配合をしたりする細かい仕事。
没食子インクを製造しているが、ローゼマインが印刷協会と契約を結んだことで、エーレンフェストのインク職人は油絵具インクも製造できるようになった。
鍛冶職人
金工全般を行う職人。
活版印刷用の活字や飾りボタンの製作から、手押しポンプや乗り物の機構の製作まで幅広く対応する。
ダプラ契約した未成年の鍛冶職人は鍛冶協会に課題を与えられ、工房に来る客の中で自分の腕を認めてくれて、出資してくれる
パトロンを成人式までに捕まえなければいけない。
そして
パトロンが指示した物を一年以内に作り、作り上げたものの品質、出資した
パトロンの満足度、どのような
パトロンが捕まるかが採点基準になる。
この試験に失格すると
ダプラ契約は打ち切られ、
ダルア契約に落とされる。
大雑把な注文でも客の欲する物を作れるのが良い腕の持ち主とされ、細かく聞くのは腕が良くても客受けが悪い。
蝋職人
蝋や蝋燭をつくる職人。
冬支度の頃が一年で一番忙しい。
ローゼマインが塩析の方法を協会に売却した為、エーレンフェストの蝋職人は臭いの少ない獣脂の蝋燭を製作できるようになった。
染色職人
グナーデの樹液にハイラインの花の茎を入れて、とろりとするまで煮詰めることで得られる定着剤の原液を、熱湯で20倍ほどに溶いて用いることで、布を染色している。
エーレンフェストの染色職人は、均一に染める技術が導入された後、従来からあった絞り染めの技術を失っていた。
ローゼマインが染色コンペを開いたことにより、蝋結染や絞り染めを用いた新しい染色方法が職人達によって開発された。
ルネッサンスの称号を得ることが、エーレンフェストの染色職人の憧れとなっている。
織物職人
パン職人
オーブンの使い方をマスターしている。
靴職人
細工師
細かい加工などを請け負う。
針子
お金持ちの人達がどんな服を好むのか、今の流行はどんなものか、よく観察しないと思いつかない。
貴族、富豪、貧民で衣装が違う。
腕のいい針子になるためには、見比べたり、流行している色やデザインを調べたりなどして参考にする必要がある。
基礎の練習は大事で、縫い目を揃えて丁寧に縫えなければ、綺麗な服にはならない。
裁縫師
料理人
屋台や飲食店で働く。
腕によっては貴族の館で働かないかと声をかけられることがある。下っ端は下拵えや皿洗いなど。
貴族の館で上に上がろうとすれば、技術だけでなく、血筋や縁故が必要になる。
料理女を雇っている富裕層は多いが、料理女は基本的に平民。
使える金額が多くなっても、食事の量が多くなるだけで作る料理自体にはそれほどの違いはない。
貴族の食事は、腕の良い料理人が貴族の館でしか作らないレシピを使うため、味が違い、品数が違う。
貴族に雇われた場合、
貴族院の寮で
下働きの一員として働く場合もある。
絵師
写実的で繊細な物でなければ、認められない。
芸術家
楽師
貴族の食事会であれば、奏者が複数呼ばれて、代わる代わる演奏する。
貴族になれなかった者に芸術的な才能があった時に、専属楽師として身を立てることもある為、平民の楽師も珍しくない。
灰色巫女出身の専属楽師も、ユルゲンシュミット全体で見れば、珍しいけれど他にも見たことがあるレベルで存在する。
音楽的な才能と貴族社会で浮かない立ち居振る舞いができれば、貴族の専属楽師として特に問題はない。
曲のリクエストと褒め言葉以外で声をかけられることは少なく、基本的には主が受け答えをする。
吟遊詩人
兵士
町の中で貴族が係るような大きな事件は騎士階級がやってくるため、街の治安維持が仕事。
一応字の読み書きを求められる。
見習いは、新人教育で文字、計算、街の見取り図、兵士の心得を教わる。
冬の吹雪の日でも休みにならない。
冬は大通りの
雪かきにも駆り出され、特別手当のようなお金が貰えるが、重労働で割に合わない。
鍛錬には熱心でも書類仕事を疎かにする男が多い。
仕事の時間が不規則な兵士の妻はなかなか大変で、身内に兵士がいて仕事内容をわかっているかいないかで適応率が違う。
門番
人の名前や役職名が読み書きできなければ、門番として立つことができない。
街の住人は基本的に顔パスだが、他の街に入る時には名前を聞いたり、書かせたりする。
他の街の人間にはチェックが厳しい。
余所の
貴族は街の
貴族の紹介状や招待状を持たずに入ってくることはないため、全ての紹介状や招待状に目を通すことができる立場。
癒着を防ぎ、兵士同士の結束を深め、仕事の均一化を目的に、3年に一度班ごとに門の異動をする。
勤務は3交代制で、朝番:開門前~昼、昼番:昼前~閉門、夜番:閉門前~開門まで。
士長
門を束ねる兵士。各門毎に配属される。
部長
士長が不在で印章が必要な時に、部長の印章を使う。
班長
班を束ねる兵士。3年に一度班ごとに門の異動をする。
農民
夏は畑を耕しやすいように、各家は畑の中心にある。
冬は畑を耕すこともできないため、農村の中心にある冬の館で過ごす。
農民と
灰色神官を秤にかけた場合、作物を作り、税を納める農民が優先される。
盗賊
盗賊となるのは大抵がそのあたりの
農民。
道を通る
商人から商品やお金を少しでも巻き上げようと
農民が盗賊化することが多い。
盗賊が出れば、
商人はその道を避けようとする。
その道を通る場合は護衛が増えて手を出しにくくなり、あまりにも被害が多いと
騎士団の討伐が出る。
集団として生きていけるだけの物を何度も盗めない。
貴族を襲えばその地には
聖杯が運び込まれなくなるため、
祈念式に向かう
貴族や
青色神官に手を出す者はいない。
漁師
船を持ち、アーレンスバッハの海で漁業を行っている。
ボロ服をまとっている。
日に焼けていて、腕っぷしが強そう。
武具を持つランツェナーヴェの兵にも臆さず乱戦にもつれ込んだ。
灰色神官
男性は灰色神官で、女性は灰色巫女。
孤児は親戚や身内のように仕事を紹介をしてくれたり、面倒を見てくれたりする人がいない。
どうしても孤児は就ける仕事が限られ、神官や巫女の
見習いになるしか道がない。
青色神官の
従者や
下働きとして、給料もなく奴隷のようにこき使われて、
神殿で働いている。
孤児院で与えられる
神の恵みより、灰色神官の
側仕えに与えられる恵みの方がより多い。
側仕えは仕事をしなければ、入れ替えられることがある。
仕えている灰色神官は身綺麗だが、そうでない者は恰好があまり綺麗ではなく雰囲気が違う。
孤児上がりの灰色神官にも、仕えているかいないかや仕える相手で階級が変わる。
成人すると、神殿から灰色として日常に着る服が支給される。
側仕えとなっている灰色は主から贈り物をされることもある。
個別ページ参照
在宅の職務
冬の手仕事
長い冬の間に家の中で行う仕事。
商人が手数料を取って、
親方が手数料を取る。
親方がどのくらい手数料を取るかにもよって、多少の違いある。
仕事場で割り振られた手仕事の場合、
親方が割り振った仕事を回収するため、
職人自身が
商業ギルドに登録する必要はない。
手仕事は数をこなさなければ、手取りが増えない。
誰が作ったか知ろうとしても、工房までは特定できるが、一斉に集められる冬の手仕事を作った
職人を特定できない。
ノルマはない。お小遣い稼ぎのため、いっぱい作る人もいれば、忙しくて手仕事まで手が回らない人もいる。
手仕事の材料は、自分で準備するのがほとんど。
- 籠作り
- 籠作りに使う素材を集めるところから行う。
- エーファの職場の手仕事。トゥーリの職場の手仕事より高い。
- 髪飾り
- 手仕事料金が他と比べてとんでもなく高い。
- お金になるため、エーファが暴走して夜なべまでした。
代筆屋
役所や
貴族に出す書類を代わりに作る。
実入りは良く、身体への負担は少ない。
在宅の仕事。
その他の職務
下働き
富豪や
貴族に仕えて働く。
主が通るところは丁寧に清め、下町の下働きは身の回りの世話もする。
領主の城や
貴族院で働く者もいる。
下働きの平民は貴族街の職場への住み込みとなる。
貴族の下働きの中には、貴族になれなかった一族の者もいる。
その場合、平民としての
洗礼も受けずに
無戸籍となる場合もある。
なお貴族家の平民の下働きは、直接主に触れたり、日常的に主の部屋へ出入りしたりする仕事はしない。それらの仕事は側仕えの仕事となる。
従者
給仕
下町で募集してやってくるのは
貧民に近い女性ばかり。
平民の給仕
下町の飲食店の給仕は、大体が
売春婦も兼ねた女給。
大量の料理を運ぶせいで、乱暴だろうが、零れようが気にしない。
忙しい時は料理人見習いも駆り出される。
貴族の給仕
貴族の給仕は、平民の給仕と姿勢や物腰や言葉遣いが大違い。
売春婦
花捧げ
神殿では
灰色巫女が相手をつとめる売春が、花捧げと呼ばれている。
マインが改革する前の
灰色巫女は、
神の恵みも少なく厳しい
下働きの生活だったため、花捧げであろうとも、愛人であろうとも構わないので、満足できるだけのご飯を食べられる生活がしたいと考えていた。
なお、花捧げを目当てにやってくる貴族への対応は本来は
神殿長の仕事であるが、ローゼマインが神殿長の間は、
神官長が代行している。
乳母
雪かき
重労働。子供達の良い小遣い稼ぎ。
町長
町の孤児の管理、冬の館の管理運用、祈念式での青色との対応、収穫祭での青色や貴族の文官達との対応を行う。
村長
貴族の職務
青色神官
男性は
青色神官で、女性は青色巫女。
正確には
貴族の血を引いて魔力を持つ者で、一部の例外を除いて
貴族院を卒業していないため、
貴族の称号は与えられていない。
世間に疎く、
貴族の常識を知らない。
個別ページ参照
孤児院長
神官長
神殿長
学生
10歳から15歳まで貴族院で教育を受け、卒業しなければ
貴族の称号は与えられない。
領主候補生以外の一般貴族は基本的に卒業までは騎士、文官、側仕え、それぞれの見習いである。
特別な事情があれば卒業しても見習いの期間が延びることもある。
貴族院参照
文官
文官見習いは、
貴族街に家があれば通いになる。
親や親戚の仕事を手伝いながら仕事を覚えていくことがほとんどで、見習い中は地元の親族の下で仕事をする。
貴族街に住む者は城で、どこかの
ギーベに仕えているならば、その土地で、見習い仕事を行う。
貴族院の卒業後、成績優秀な者が
領主に命じられれば
寮に入って
領主の城に勤めることもあるが、大半は地元へ帰って行く。
領主の城で働くのは、
貴族街の文官がほとんど。
他のコースの者は小学校の中学年から高学年程度の計算ができる程度で、それ以上の算術は文官が学ぶ。
領主一族の場合、文官見習いの教育係を兼ねた30代から40代くらいの筆頭文官を、側近任命の際に親が選ぶのが普通とされている。
代官
土地持ちの貴族を支える文官。
平民の町へ行くことがあり、平民の生活を知っている。
徴税官
収穫祭を行う
青色に同行して徴税を行う。あわせて、
洗礼した子供や死亡した人間の
登録証の転移も行う。
収穫祭の際中に、
町長や
村長らと納税物の内容を話し合い、翌朝、話し合いの通りの物が収められているかを確認した後、
転移陣を用いて
城に送る。
城に戻った後、収穫量と調整した物の控えを資料にまとめる。
税に関わるような重要な仕事である為、その時々の主流派閥の文官がおさえている。
司書
医者
魔法陣を用いた健康診断や、診察結果に応じた投薬や、メンタルケア等を行う。
魔力の流れや応急手当等人体に関する講義・薬や魔術具の調合・怪我人や病人の看護の仕方等を学ぶため、騎士・文官・側仕え全てのコースで必修科目を取得する必要がある。
必修講義を取得しており、かつ癒しの魔術を容易に使えることが医者の最低条件となる。
文化>日常生活>医療の項も参照
騎士
騎士見習いは、
貴族街に住まいがある場合は通いで城へやってきて、
ギーベに仕えている者は地元で騎士達の訓練を受けながら過ごす。
騎士は成人してから数年間、団体行動を叩き込まれるため、全員が問答無用で
騎士寮生活をすることになっている。
その後は実家に帰ったり、どこかに配属される。
黒の武器に変化させる呪文は、黒の武器が絶対に必要な魔物が出現する領地の騎士見習いだけに教えられる。
エーレンフェストでは以前は騎士見習いで加護を得ることができるようになると教えられたが、
シキコーザの暴走で新人教育の見直しが行われたときに改変された。遠征に連れていけると判断された騎士だけに教えられる。
青色神官上がりの
貴族が増え、
政変後の教育課程の変化によって新人のレベルが著しく下がっているため、問題を起こさずに連携を取れるようになった騎士だけが遠征に連れていかれる。
騎士が怪我などで戦力にならなくなった場合でも文官になることは無く、騎士として騎士団の書類仕事をすることになる。
現役復帰して騎士団で活躍する女性騎士はそれなりにいる、女性(母親)目線でのフォローが出来るので未成年の訓練をすることが多い。
護衛騎士
王、
王族、
領主や
領主一族の
側近となり、仕えている主の身辺警護を専任として行う騎士。
ギーベにもつく。
それ以外の者については、遠出の際に個人的に護衛を雇うことはある。
作中では
クラリッサが道中を護衛してもらうための騎士(
グリゼルダ)を連れていた。
結婚・出産で辞任することが多いため、基本的に女性の護衛騎士は見習いが多い。
長期間訓練から離れることで戦闘力が低下する女性が殆どのため、子育て後に護衛騎士に復帰出来る女性は非常に少ない。
筆頭護衛騎士
護衛騎士を束ねる者。
女性騎士が子育て後に復帰しても、訓練不足と体力の低下から領主一族の護衛騎士を務めるには戦闘能力が足りないと判断されることが多く、女性領主一族(領主夫人や領主の娘など)の筆頭護衛騎士は殆どの場合女性ではなく男性が担当する。
騎士団
エーレンフェストでは
政変後に優秀な騎士は中央に引き抜かれた者が多く、本来の魔力量から考えると入団できないくらいの貴族が騎士団に入っているような状況になっている。
騎士団において、命令違反と任務放棄は重罪。
護衛を任されておきながら、護衛対象を害するのは騎士として許されないことで、弁護がなければ処刑と共に一族に累が及ぶ。
領主直属のものの他に、ギーべ傘下のギーベ騎士団もある。
アウブの命令による騎士団の遠征の際は、食事は転移陣で城から送られる。
騎士団長
領主一族が就任する場合以外は、(
領主の)
護衛騎士を兼ねる。
そのため、
名捧げをしている者は騎士団長になれない。
側仕え
主の部屋に入って行う仕事や、主に触れる仕事を行う。
主の目に触れない、井戸からの水汲み、洗濯、料理等の仕事は、側仕えは行わず、平民の下働きが請け負う。
側仕え見習いは、最初は自分の親族の側仕えとなって仕事の仕方を教えられる。
最低一年以上の訓練期間があり、この訓練に合格しなければ側仕え見習いとして認められない。
親族から合格が出たら、
貴族街出身の者は
領主の城へやってきて、
ギーベに仕える者は地元で見習い仕事をする。
貴族街の
上級貴族に仕える仕事もある。
側仕えは2の鐘の前に動き出す。
主によって側仕えに求めるものが違う。
王族、
領主一族の専属楽師は、側仕えを兼任した貴族階級であることが多い。
貴族の側仕えを使えるのは、王族、領主一族、上級貴族、ギーベ、
中級貴族の一部くらい。個人に専属側仕えが付くのは上級貴族以上で、中級貴族では一家に1人くらい、
下級貴族では稀。代わりに、貴族になれなかった親族などが
下働きとして側仕え業務をしている。
貴族院の学生が領地から連れていける成人側仕えは一人と決まっており、専属がいない中級下級の学生は家の側仕えや親戚に頼む事が多い。貴族院での成人側仕えは共同部屋でお互いに貴族服を着せ合ったり、足りない所は寮の下働きに頼むなどして、身の回りの事をまかなっている。
筆頭側仕え
一般的に一家の主の筆頭側仕えが家庭内の側仕えを仕切る。
そのため、妻子の側仕えは主の筆頭側仕えの下に入る。
領主候補生の筆頭側仕えを決めるのに必要なのは、主と側近仲間の承認のみなので、主と側近仲間が認めるのであれば、中級貴族であっても問題ない。
楽師
側仕えを兼任している。
側近
教師
奉納舞を教える教師は、補佐役の領主一族・自領の上級貴族に嫁いできた他領の領主一族・領主一族傍系の中で体を動かす事が得意で(領主候補生である)従兄弟と一緒に親から奉納舞を教えられた上級貴族などが担当する。
エーレンフェストでは、親から奉納舞を教えられた傍系上級貴族が指導役である。クラッセンブルクでは、領主一族が甥や姪に指導している。
乳母
洗礼式前の子供につく、母親の信頼を受けた世話係兼教育係。
生活のほとんどを共にする、もう一人の母親と言える存在。
魔力の問題があり、実際にお乳をやることはしない。
家庭教師
親に招かれて、洗礼式前の子供等に、読み書き計算などを教える。
芸事の教師
親に招かれて、洗礼式前の子供等に、楽譜の読み方や
フェシュピールの演奏方法などを教える。
写字生
写本ができる者は安定した高収入を得ることができる。
実家がそれほど裕福ではない
貴族院の
学生や
青色神官は、写本で生活費を稼いでいることが多い。
中央貴族
各領地から中央の役人となれる人材を集めている。
他領における冬の社交のシーズンは、子を持つ者は子供を
貴族院へ入れるために里帰りする者が多い。
冬の社交のシーズンでは中央から最も人が少なくなる時期で、その里帰りでそれぞれの領地の情報を中央へ持ってくる。
エーレンフェスト出身の中央貴族は非常に少なく、帰郷したがらないためエーレンフェストの情報が集まらない。
移籍するためには、最低一度は表彰され、専門コースでの師匠による推薦を受け、師匠である教師から王族に申請して貰う必要がある。その後王族が推薦を受け付け、領主会議で領主に異動を打診し、最終的に領主の許可が得られて始めて移籍が確定する。
中央貴族の子供は親の領地から貴族院へ行くことになる。
15年春の中央再編(新領地分割)に伴い、中央貴族は出身領地の貴族院寮を住まいとすることになった。
中央騎士団
貴族院の教師
領地に関係なく優秀な
学生をユルゲンシュミットのために育てるために、全員中央に籍を移している。
冬の間に合格できず、春の間に補講で残る学生は寮監が責任をもって面倒をみる。
詳細は
貴族院>教員・職員の項を参照
領主候補生
土地持ちの貴族
ギーベ
アウブから土地を下賜された陪臣。
ギーベは階級に合わせた爵位を持つ。
ギーベになった者は治める土地の名前を襲名し、それを名乗る。
代官や専属の
騎士団など多数の貴族が支えている。
個別ページ参照
男爵
子爵
伯爵
アウブ
領主の事で、現代においては
王から土地を下賜された直臣を指す。
アウブになった者は治める領地の名前を襲名し、それを名乗る。
個別ページ参照
ツェント候補
元々は
王族や
グルトリスハイトを手に入れた者ではなく、メスティオノーラの書を手に入れた者の事を指していた。
建国神話の頃は
アウブ達もメスティオノーラの書を持っており、国境門を染めるのもアウブの仕事だった。
メスティオノーラの書へ至る道が失伝したため、作中では不完全な情報に基づいて、条件を満たせない者がツェント候補を名乗る事態が起こってしまった。
ツェント
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最終更新:2025年04月19日 16:59