ダンケルフェルガーとは、
- ユルゲンシュミットの大領地の名前
- 領主の城がある街の名前
- 領主の家名
である。本項では1.について記述する。
概要
「欲しいものは手に入れる。勝ち取るために必要な力を付け、諦めずに何度でも手を変え、品を変え、挑戦し続ける。それがダンケルフェルガーだ」
土地柄
最南に位置するためユルゲンシュミット内では暑い地域。
特に
国境門の辺りは火の属性が強いせいか植物の成長が目を見張るほど早く、平民も森へ採集に行けば食べていけるレベル。
その反面、魔獣の成長も早いので平民もある程度強くないと生きていけない。
果物の種類が豊富で、
ロウレというぶどうによく似た果実が特産品。
13年冬までに干したロウレを入れた
カトルカールが開発されている。
エーレンフェストでは春でも厚いカーペットが敷かれていることに比べ、冬でも廊下に敷物が使われない。
ツェントの剣を自認しており、強さ重視で、爽やかな脳筋、もとい、騎士コースを選択する者が多い武に特化した領地。
何事も実践してみるという気概のある土地柄で、強くなるためには手間暇も魔力も惜しまない。
男に戦うことしか考えない騎士が多い分、女は文官が多くて、策士が多い。
騎士の志望者が多いため、貴族院入学前に選抜試験が行われるが、選抜に漏れた者も騎士訓練を受け、武よりの側仕えや武よりの文官と呼ばれる。なお、領地による規制で、貴族院での複数コースの掛け持ちは認められていない。
二の鐘よりも早い時間(貴族院での訓練同様、一の鐘で起床するものと推測)から朝の訓練を行う習慣がある。
貴族院でも一の鐘で起床した後すぐに領主候補生も含めた全員参加の早朝訓練が行われる。
ちなみに運動量は「騎士(見習い)>>>>>
領主候補生・文官(見習い)>側仕え(見習い)」。
座学よりも実技が得意な者が多い。
ディッター
ディッター常勝領地で
フェルディナンドの
貴族院在学中だけ優勝を逃している。
ディッターの勝負は神聖な物、ディッターで決まったことは覆らない、ディッターの恥はディッターの勝利で雪ぐ、ディッターが兄より強いからアウブに選ばれた、ディッターで負けたから次期アウブに相応しいのか疑問視される等々、ディッター至上主義。
先代領主がフェルディナンドの婿入り提案を受け入れる主要因となるレベルでディッターに強い男はイイ男だという価値観がある程である。
他領から輿入れした女性はあまりのディッターぶりに馴染むのに苦労する。
貴族院では、文官・側仕え見習いも含めた在校生の希望者全員が参加する
新入生歓迎ディッターが行われる。
また、
嫁取り(嫁盗り)ディッターという
ディッター文化も存在する。
ディッターの儀式
ディッター前には古い戦歌を歌い
ランツェの槍を使って踊ることで士気を高揚させ、ディッター後には勝利を祝って
フェアフューレメーアの杖を使って戦い系の神々に魔力を奉納する儀式がある。
ルーフェンが騎士見習いのコースに少し取り入れており、真剣に行っていたダンケルフェルガーだけが多少の魔力奉納となり、戦い系の眷属の加護がつく結果となっていた。
古い戦歌は実際には
祝詞であり、
ライデンシャフトの槍を使ったり、ランツェの槍で魔力を打ち出すなどの方法で大きく魔力奉納する事で、神々から祝福を得られる本来の儀式の形となる。
また、ディッター後の儀式も本来は得た祝福を神々にお返しする儀式であり、元々は
暑さを和らげるための儀式であった。
歴史
建国時から存在している領地で、それが歴史書にも残っている。
ローゼマインが読んだ歴史書によれば、かつてダンケルフェルガーから王が立ったことがある。
その一方で、建国時と完全に同じサイズを維持している訳ではなく、当時のツェントの承認を受けた上で、ダンケルフェルガーから独立した、元ダンケルフェルガーの領主一族に、周辺の一部の領域を割譲している。
13年冬、エーレンフェストとの共同研究の一環で
ローゼマインが披露した正しいディッターの儀式に感銘を受け、
貴族院でも領地でも試行錯誤が行われた。
魔力奉納の効率化のために神具を求めたアウブや騎士達が
神殿に押しかけようとする騒ぎとなったが、結果的にはこれが神殿改革の成功に繋がった。
(15年春時点で
ハイスヒッツェを含む騎士数人は
ライデンシャフトの槍を使えるようになっている。
フリュートレーネの杖を使える者も出ている可能性もある)
15年春の
本物のディッターおよび
貴族院防衛戦では、
ローゼマイン側に与し、ユルゲンシュミットを守った。
その報奨として、エグランティーヌの治世の間は順位をクラッセンブルクより上位とすること(2番→1番)、旧ベルケシュトックの南半分を正式に領地に編入することとなった。
領地が広がったため、15年冬時点ではそちらを整えることに力を注いでいる。
領主一族と伝統
伝統継承のため次期領主の妻には必ず領地の者を1人は入れ、後からでも他領から妻を迎えた場合は第二夫人となり第一夫人に伝統を教える事となっている。
領主一族はディッター後の武勇の神
アングリーフに勝利の報告とお礼を述べる儀式に半強制的に参加させられる。
領主一族には海の女神
フェアフューレメーアの杖の作り方と祝詞が継承されている。
領主一族は全員歴史書の現代語訳を行うが、古語を覚え伝えていくことも務めとされている為、訳文を残していない。
次期領主は王の剣となるための厳しい戦闘訓練を受ける。
ユルゲンシュミットとエアヴェルミーンのために己の魔力を使うので自己防衛や敵の排除が困難なツェントを護り、或いはツェントの代わりに敵を討つため、「ツェントの武器の象徴であるエアヴェルミーンの双剣となる」ことを初代ツェントに誓ったと言われており、代々のアウブは王の剣たる責を担うと誓った上で就任する。
ダンケルフェルガー
- 領主の城がある街の名前で、領主の家名が名前になっている。
- 白の建物の内部の様子は貴族院のお茶会室の様子から多少類推する事が可能と思われる
神殿
他領の
神殿と同じく貴族は近寄らない場所だったが、13年冬以降に改革され、ライデンシャフトの槍を欲した騎士達が出入りし、御加護を欲する貴族達が出入りする場所となった。
領主の城
- 本館の領主の居住区域内に洗礼式前の領主の子供が過ごす子供部屋、領主夫人の私室、アウブの私室が並んでいる
- 北の離れがある
- 城から貴族院への転移の間がある
アウブの私室
衝立で仕切られた部屋の奥、いくつかの扉が並んでいる内の一つに代々のアウブに継承される鍵で開く扉がある。
扉には魔法陣がついており、
隠し部屋の扉に似ている。
アウブの鍵の形状は様々で、ダンケルフェルガーの場合は腕輪状。腕輪の魔石を軽く押すと鍵が現れる。鍵は魔石に触れさせると消えて戻る。
扉を開けただけでは中は黒くなっていて見えず、鍵に触れた状態で入口をくぐると
小部屋がある。
小部屋
白い壁だけの狭い部屋。
アウブの鍵を使用した手順を踏むと、小部屋の壁が消えて虹色の転移の膜が現れる。
そこを抜けると神殿の礼拝室の地下にある礎の間に転移する。
手順は各領地の初代
アウブが決めるため領地によって異なり、ダンケルフェルガーの場合は、
- 鍵に魔力登録をする
- 鍵を左手に持って左側の壁に押し付ける(他の壁に触れると槍が飛び出す)
- 魔力を流すと、指輪が光を放って鍵を中心に魔法陣が展開、完成すると目の前に「火の神ライデンシャフトへ誓え」という文字が現れる
- スティロを使って古語で誓いの文言を書くと目の前の壁が消え、礎の間に転移する虹色の膜が現れる
街
平民が森で狩った魔石を買い取る石屋が存在し、上級貴族である
クラリッサがその存在を知っている(街が領都であるかは不明)。
森
魔獣に遭遇するのが当然の森が存在する。
国境門付近の森では植物の成長が非常に早く、魔獣の成長も早い。
アーレンスバッハへの境界門
国境門
未登場国への国境門。政変で開かなくなったため不使用。
15年春に広がった領地を整える方に注力するため、16年以降に受け付けられる開門申請ももう少し先のことになる見込み。
その他・関連事項
人物
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最終更新:2023年11月12日 17:14