矢車想
「これこそがパーフェクトハーモ二ー、完全調和だ」
かつて渋谷隕石に乗って地球に飛来し、人間を殺害してその姿に擬態し、社会に溶け込み
地球侵略を狙う「ワーム」を倒すために設立された組織「ZECT」のメンバーの一人。
ZECT精鋭部隊「シャドウ」のリーダーでスズメバチのライダー、仮面ライダー ザビーの最初の資格者。
完全調和(パーフェクトハーモニー)のもとに行動する完璧主義者で、その的確な指示と人間性から部下の信頼も非常に厚い。
偶然審判を務めた人間の好みを突いたとはいえ、プロ以上の腕を持つ天道に一度は勝ったほど料理上手でもある。
しかしその料理は、天道曰く「調和を気にしすぎるあまり、一つ一つの素材の持ち味を殺してしまっている」ものだったらしい。
仮面ライダーカブトの資格者、天道総司に勝つことができず(天道に止めを刺したと思ったら生きていた、完璧な警備で固めたはずの教会内にワームがいたことを天道に指摘されたetc)苛立ちが募りカブトを執拗に追うようになってしまった。
そのために部下を見殺しにしてしまい、ザビーゼクターに見限られ変身の資格を失う。
さらにその後、部下の影山瞬の 下克上によりシャドウのリーダーの座をも奪われ、ZECTから追放され行方不明となる。
「もう……パーフェクトもハーモニーもないんだよ……」
行方不明の間、彼の身に何があったのかは不明だが、彼曰く「地獄を見てきた」とのこと。
後半で突如として再登場したが、今までの完全調和など知ったことかと完全にやさぐれてしまい、
常に自分を卑下するネガティブな性格になってしまった。
そのためファンからは「やさぐるま」とも呼ばれる。
いつの間にかキック力に特化したショウリョウバッタ型ライダー、仮面ライダーキックホッパーの資格者となっていた。
孤立してしまった影山と兄弟の契りを交わし、その後は「地獄兄弟」として二人気の向くままにぶらぶらし、
気分気ままにワームやライダーと戦った。
本来はZECTがとある事態への抑止力として新たにゼクターを与えたのだが、全く従う気はなかったようである。
尤もワーム大ボスとの戦闘で(乱入した形で)天道達を手助けしたり、弟と一緒に再生した大ボスを倒したりと、
皮肉にも結果的にはZECTのワーム根絶に手助けしていた。
また「光を求める」(栄光を取り戻そうとしたり、善行や正義を行う)ことに対して強い忌避感を持っており、
未練がましくZECTに戻ろうとする影山を度々諭していた。
実力は相当高く、天道がハイパーカブトにならないと苦戦する上級ワーム2体に対して
多くの雑魚ワームというハンデがありながらそのキック技で圧倒する程。
終盤では光を求めることを忌避しつつも天道達と協力してしまった己を恥じ、自らを鎖で縛り上げて
協力を要請してきた天道を拒絶するも、ワームとの決戦の地に向かい「光を求めてみるか」と戒めを解いて参戦、
影山と共に大ボスのワームを撃破した。
そのことで「地獄に堕ちた俺達でも、掴める光がある」という結論に至り、「光の世界」である白夜を見に行こう
とするが(何故そんな結論に至ったのかは一切不明)、その矢先に影山がワーム化してしまう。
彼の望み通りライダーキックで介錯をした後、その死体と共に船で白夜の世界へ旅立っていった……と、
本筋とは全く関係のないところで退場を遂げた。兄貴、自由すぎるぜ……
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テレビではそういう終わり方だが |
本編での設定や描写を独自に解釈した後日談を行うことで知られる某アトラクショーでは、影山に止めを刺さず
勇気付けるために自らもワーム化、共に白夜の世界へ旅立ったことになっている。
その後再び始まったワームの大侵攻に苦戦する天道達の前に影山と共に颯爽と登場、
「人間の世界で生きるワーム」として世界を守るために戦った。
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劇場版では平成ライダーお得意のパラレル展開で、完全作戦(パーフェクトミッション)を掲げる策略家として描かれ、序盤と同じく仮面ライダーザビーに変身する。
裏切り者の集団であるNEO ZECTを罠に嵌めて迎撃するが、リーダーである織田秀成(仮面ライダーヘラクス)との交戦で敗北、呆気なく戦死した。
演じているのは徳山秀典氏。
徳山氏はこの後『炎神戦隊ゴーオンジャー』においてゴーオンゴールドこと須塔大翔の役も演じている。
ここでも兄貴キャラである。(ただしいるのは 妹。弟分もいる。)
まぁカブトの影の戦士とは反対に金銀という光の戦士で対比させていたり、影山同様義兄弟の弟とややブラコン気味の妹、
タッグで戦う等、ゴーオンジャースタッフも地獄兄弟を意識してるようである。
まぁ、朝枠の子ども番組なのに コレとかパロったりする等、パロディに定評のあるゴーオンジャースタッフだから 仕方ない。
そのうち、 スキマから 少女臭\外道衆/なノリでシンケンジャーがシリアスブレイクしそうである。 おお、こわいこわい。
また『 仮面ライダー電王』でも声優として特別出演しており、ビーファイターカブトにもゲスト出演、更には
『 ウルトラマンマックス』の36話でノンクレジットでエキストラに近い形ではあるが出演しており、
ウルトラ・ライダー・戦隊・メタルヒーロー出演の四冠を成し遂げていたりする。
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