初代に登場する8人のジムリーダーの内、最初に対決するニビジムの「タケシ」が繰り出す切り札として有名である。
最初に貰える3匹のポケモンの内、 ヒトカゲを選んだプレイヤーはタイプ相性で苦戦……
と思われるだろうが、タケシのイワークはいわタイプの技を使わない上、前述の特防の紙さ故、
半減される「ひのこ」でもゴリ押しは可能(無論時間はかかるが)。
タケシは「なんでもなおし」を使用するため追加効果「やけど」での継続ダメージを狙うのは不可(ターン潰しには使える)。
ポッポの「すなかけ」でひたすら命中率を下げたり、トキワの森でキャタピーを捕まえ、
バタフリーに進化するとすぐ覚える「ねんりき」で戦うのも手。
相性的に絶望のはずのピカ版では事前にマンキーが入手でき、ニドラン♂もレベル12で「にどげり」を覚えられるようになったため、
やたらと楽勝モードになっている。
その他、『ポケモンスタジアム』では初代作の段階で使用できるが、
前半戦のトレーナーが使うばかり。
そもそも強ポケ使用禁止の99大会でも使える事で察して欲しい。
ヒトカゲ自身がいわタイプに強いはがねタイプの技「メタルクロー」を早い段階で覚えるようになった…が、
覚えたての状態だと、例え有効な技でも 悲しいダメージしか出ない上に、イワークの方も
タイプ一致の攻撃技「がんせきふうじ」を得た事で逆に辛くなってしまっており、
ヒトカゲだけでなく上述のポッポやバタフリーも簡単には通用しなくなった。
とはいえ、ピカ版同様、序盤からマンキーが使える(しかも、ニャースと合わせてバージョン関係なしに)上、
マンキーがすぐ覚えるかくとう技「けたぐり」が「相手の体重に威力が比例」という仕様になったため、
非常に有効(イワークの体重だと、威力は「ばかぢから」「インファイト」と同等の120)。やっぱり楽勝モードである。
トレードで序盤に入手でき、最初に対決するキキョウジムの「ハヤト」(ひこうタイプオンリー)との対戦に有利ではあるが、
それより先に野生のイシツブテ(攻撃種族値80)をゲットできるのでやっぱり目立たない。
また殿堂入り後のお楽しみとしてカントー地方へ行く事ができ、タケシとも再び戦う事ができた。
当時のエースであったイワークも健在。その脇をオムスターやカブトプス、ゴローンに サイホーンで固めた結果、
エースのイワークが最も弱い。
上記2世代で四天王を勤めるシバもイワークを使用するが、彼は 格闘ポケモンの使い手なので立場としては数合わせに近い。
『ファイアレッド・リーフグリーン』との通信交換でないと入手できない。
当時から登場した特性は「いしあたま」「がんじょう」だが、ゴローニャも同じ特性を得ていた。
やはり最初のジムリーダー「ヒョウタ」が使用。野生としても早い段階で出てくるが出現率は低い。
弱いと言ってもまだまだ能力差が小さい時期、「いやなおと」で防御力を半減させてくるため意外と侮れない。
ただし、イワークの後には 攻撃種族値125を誇る ズガイドスが控えているため、このイワークは完全に 前座である。
また、これまで通信交換でイワークを進化させなければ手に入らなかったハガネールが野生でも出現するようになった。
手軽にハガネールを捕獲できるようになって喜んだ者は多いが、シナリオ攻略におけるイワークの立場が殆ど無くなった事を嘆く者もいるとか。
タケシのイワークは健在。時代が変わってもやっぱり弱い。
注目すべきはお楽しみ要素、ジムリーダー・四天王強化であろう。
強さが良心的だったタケシのパーティーも当然、対人戦でも通用するほどの超ガチ編成(岩タイプ縛りだけど)に進化したわけなのだが…
それでもなお、イワークがエースの座を守っているのである。
進化もリストラもさせずにエースをイワークで通した辺りにゲームフリークのこだわりが伺える。よくやった。
ポケスタ金銀では普通に進化させていたが。
…実はメタ的な事を言うと、進化してハガネールになると、いわタイプが無くなりはがねタイプが付いてしまうため。
そのため、同作でのシバや『プラチナ』の強化版ヒョウタが使用する時には リストラされている。
旧世代ポケなのでクリア前は一切入手できず、クリア後に行ける「こだいのしろ」の一部エリアに野生でちょこっと出るだけ。
ハガネールが再び野生で出現しなくなったため、捕獲の必要性が少しだけ増えた。
「がんじょう」の仕様変更で使い勝手が大きく改善されたものの、やはりゴローニャもその恩恵を受けていたことには変わりなかった。
イッシュ図鑑の改訂により、全国図鑑入手前からイワークが野生で出現するように。
イシツブテやサイホーンは復活しなかったものの、これまでのイシツブテの立ち位置に相当するダンゴロがいるため、やっぱりストーリー攻略では影が薄い。
また、かなり終盤であるためストーリー攻略には関係ないものの、 洞窟内に現れる土煙からハガネールが再び野生で出現するようになった。
新要素の『ポケモンワールドトーナメント』でもタケシのイワークは健在。
エースの座を守っている…というか
ガチガチの超実戦構成
になっており、多くのプレイヤーを驚かせた。
所持技は「すなじごく」「すなあらし」「ステルスロック」「まもる」。
特性は「がんじょう」、持ち物はカムラの実(瀕死時素早さUP)、さらに努力値は素早さに全振りというもの。
攻撃面が話にならない一方、同タイプの中でも高めの素早さと一撃で倒されない特性「がんじょう」を活かし、
「すなじごく」・「すなあらし」・「ステルスロック」の固定ダメージで削り取るという、正しくイワークの強みを引き出した構成である。
単なるネタポケからここまでの個性を打ち出した、タケシのイワーク愛には感服せ ざるを得ない。
余談だが、対戦考察の方でも「イワーク・ハガネール限定の技構成」という他ポケモンとの確実な差別化点が確立されたため、イワークの評価は少し上昇した。
ワイルドエリアに行けるようになってから最初に入れるエリアである「うららか草原」に固定シンボルで出現。
草と水が4倍のため、御三家はサルノリかメッソンを選んでいれば楽勝…と思いきや、そうは問屋が卸さない。
固定シンボルのポケモンはレベルが高めに設定されており、イワークもこの時点では倍くらいのレベルで立ちはだかるのだ。
(エンカウント時のメッセージも「とても強そうな」という表示が出る。この場合は捕獲もできない)
少なくとも初めてワイルドエリアに来た時点ではスルーしたほうが無難だろう。特に天候が砂嵐の時は…。
導入当初から出現するが、野生での出現はかなり稀な部類。
ただ、CPがあまり高くないため、テコ入れされたサイドンとゴローニャに比べて使用人口は少ない。
しかも素早さ・特攻・特防がないため、原作では耐えられた技でも即死する危険性があり、
無効化できた電気タイプの技も効果はいまひとつとはいえ食らうようになった事から、
能力値次第では漫画版よろしくスプリンクラーなしで感電する事になる。
導入当時は第1世代のみが登場していたためハガネールには進化できなかったが、2017年2月以降はアメ50個とメタルコート使用で進化可能に。
|