プラスチックマン

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プラスチックマン - (2021/12/11 (土) 13:20:10) の編集履歴(バックアップ)



+ 日本語吹替声優
羽佐間道夫
1979年アニメ版
川田紳司
『バットマン:ブレイブ&ボールド』

アメリカのDCコミックに登場するスーパーヒーロー。初登場は1941年の『POLICE COMICS #1』とけっこう古い。
同社のスーパーマンバットマンと比較して、コメディ色がかなり強いキャラクター。
実は元々別会社のクオリティ・コミックス出身で、同社の倒産の際DCに版権を買い取られたという経緯があったりする。

本名は、パトリック・"イール"・オブライアン。「イール」は英語で「うなぎ」の意である。おまえおいしそうだな!
元々はストリートで生活する孤児であり、大きくなるとギャング団の一員となった。
だが、逃走中に肩を撃たれ、そのまま謎の薬液槽に転落し、ギャング団からは見殺しにされた。
その後、助けてくれた修道士に善の性質を見いだされ、改心する。
そして、薬液が血液中に流入した事により能力に目覚め、世のため人のためにその能力を使う事を決意し、
ヒーロー「プラスチックマン」として犯罪者と戦う事になる。

ヒーローとしての能力は、全身を好きなように操れるというもの。
長く伸ばしたり顔を変えたりなどというのは序の口で、液状化して平べったくなったり、
指先を万能鍵に変えたり、体を風船のようにして腹の中に大量のものを入れて運んだり、
果てはバイクや飛行機に変形したりと応用範囲がとんでもなく広い。
当然、銃で撃たれても簡単に復元できるため、殆ど不死身に近い。
ただし、色は赤や黄色から変える事が出来ない(単純にしないだけかもしれないが)。
また、映像にしたときにはなんでもありだと判別が難しいため、トレードマークのサングラスとにやにや笑う口元は何に変身しても残っている。
アニメ『バットマン:ブレイブ&ボールド』ではバットマンのコスチュームになったりもした。

弱点は、体が柔らかいため、低温高温に晒されると変形しにくくなってしまう。
また、アセトンをはじめとする一部の薬品に対しても耐性が低い。

なお、こんなに柔らかいキャラクターが硬いプラスチックの名前な事に疑問を感じる向きもあるだろうが、
「プラスチック」という言葉には「可塑性の」という意味があり、何にでも変形できる性質をそのまま表していると言える。

(コイツめんどくせぇ…)

後に(というかDCがプラスチックマンを買い取る前に)エロンゲイテッドマンという似たような能力のヒーローが登場しており、
彼とはライバル関係にあったりなかったりするようだ
(ちなみに彼は南国で見付けた果実で能力を得たそうである。……どっかで聞いた話だけど彼の方が世間に出たのは先ですよ?)。

+ 水木しげる版『プラスチックマン』
DCやマーベルのアメコミヒーローは、我が国日本においても輸入された原作や映像作品が好評を博する事で、
日本独自の漫画や映像作品が製作される事も多いが、このプラスチックマンも日本で単独の漫画が製作されている。
その作者とは何を隠そう、『ゲゲゲの鬼太郎』で知られる日本漫画界の巨匠・水木しげる氏である。

水木版『プラスチックマン』は1958年に、全1巻の貸本漫画として発表された作品
(ちなみに水木御大の事実上の漫画デビュー作は、かのスーパーマンそっくりさんが出てくる『ロケットマン』)。
水木御大最初期の作品で、かつ単行本収録の機会も半世紀以上の長きにわたり無かったため幻の作品と化していたが、
2013年に講談社より刊行された『水木しげる漫画大全集』第1巻の収録作として『ロケットマン』共々ラインナップされた。

本作のプラスチックマンはDC版とは大きく異なり、日本人の科学者・水木博士が製造した人造人間という設定。
悪の科学者・不吉博士に毒殺されて事切れる寸前の水木博士が、息子・三吉に「オタマジャクシ程の生物」の姿で託し、
博士の助手だった男性・デブさんの体内に無理やり入って寄生……もとい妊娠させ、
彼がプラスチック製品を食べ続ける事で十月十日かけて成長、成人男性の姿をしたプラスチックマンとして、
無事出産される……という、物凄い水木しげるテイスト全開な経緯を辿って誕生している。
「なるほど、そんな事より二母性マウスの話、しませんか?」

見た目はクオリティ・コミックス当時のジャック・コール版まんまで、
先述のデブさんも本家のサイドキック「ウージー・ウィンクス」そのままの外見をした翻案キャラクターである。
出生こそヒーローというよりは妖怪と言わんばかりの怪奇奇天烈だが、プラスチックマン本人はお惚けやであるものの、
本家同様に性格面では真っ当なヒーローそのものであり、最終的には不吉博士の野望を挫く活躍を見せた。

余談だが、マトリックス三部作で有名なウォシャウスキー兄弟が、
「エコテロリストがプラスチックマンとなり、環境に悪い物質になった自らの身体に苦悩しながら戦う」という、
それはひょっとしてギャグで言ってるのかな設定で映画化しようとしているなんて噂もある。


MUGENにおけるプラスチックマン

海外のMambojambo氏が製作したものが海外サイト「The Mugen Multiverse」で代理公開されている。
ドット絵アイスマンを素体にしてその他色々付け加えた(手描き含む)ようである。
技は腕が伸びる宝箱になる、扇風機になる、ボールになって画面を跳ね回るなど非常にフリーダム。
イントロでもテレビからの変身を見せてくれる。
AIは搭載されていないが、Mammalman氏による外部AIが公開中。
Mammalman氏AI

余談だが、体にぴっちりした服とサングラスのせいで変な人に見えるのは気のせいだろうか……。

+ 大会ネタバレ
素晴らしき筋肉の祭典において大会用のAIで参戦。
スパイラルを素体にした伸びる連続パンチとボールになる超必殺技がAI戦ではかなり有効に働いたようで、順調に勝ち進んだ。
しかし4回戦にてAI製作者とぶつかり敗退した。
ちなみに大会用AIのキャラでは最も長く勝ち残っていた。
実際上記2つの技は強く、特に連続パンチはフルヒットで3~5割持って行く。

また、ビザロの世界「Htrae」における同一存在も同作者により製作されている。

出場大会