「自然の痛みを知りなさい」
流派
:シカンナカムイ流刀舞術
武器銘
:宝刀・チチウシ
出身地
:アイヌモシリ・カムイコタン
生年月日
:明和八年(1771年) 十月十一日 明け方
身長
:五尺一寸(155cm)
体重
:語らず
三体数:二尺五寸(B76),一尺六寸(W48),二尺八寸(H85)
血ノ型
:AB型
好きなもの
:シクルゥ、リムルル
嫌いなもの
:道義的に悪党と区別できる人間
特技
:シクルゥと話ができる
コンプレックス
:いつも見ているだけの自分
尊敬する人
:父様
剣の道について
:邪魔者を排除する手段
平和を感じるとき
:シクルゥ、リムルルと昼寝(してみたい)
好みのタイプ
:父様
『
サムライスピリッツ』のキャラクター。
プレイアブルキャラとしては『サムライスピリッツ零』が初登場だが、正確にはPCゲーム
*1 が初出。
『斬紅郎無双剣』~『アスラ斬魔伝』での「羅刹」
ナコルルが独立した存在にあたる。
「レラ」とはアイヌ語で「
風」を意味するもので、
師匠を意味する言葉ではない。
設定
「
もう1人のナコルル」で、「大切なものを守るか、相手の命を奪うか」というジレンマを抱えるナコルルの中に潜む
心の闇が分離した存在。
ナコルルが追い詰められ、心の均衡が崩れた時に現れる。
いわゆる2Pカラーの
紫ナコルルの設定の延長線上に誕生したキャラである。
その性格からか、
リムルルが作中そう呼んでいるからか、ファンの間では
「レラさん」と
さん付けで呼ばれることが多い。

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紫ナコルルとは? |
「自然の報いを受けなさい」
初代から既にグラフィッカーの遊びにより、2Pカラー(紫)のアップ絵の表情が異なっていたナコルル。
当時のナコルルの異常な人気はこの紫ナコにも固定ファンが付いてしまうほどの勢いとなり、
ファンの間では赤ナコは清楚、紫ナコは勝ち気(というかS)という具合に二次設定が行われるまでに至った。
この設定は『真サムライスピリッツ』で公式に取り入れられ、さらに差別化が進んでいくのだが、この時点ではまだファンサービスの範疇である。
スタイルも若干良い…と設定原画などで言われているが、具体的な数字は明らかにされていない。
なお、ゲーメスト編集部による『侍魂の謎』では、「あるコタンに伝わるトゥイタク(昔話)」という体で、
ナコルルと紫ナコルルを別人として扱った小話が掲載されている
(ちなみに、ゲーメスト編集部によるSNK系の謎本は、
一応読者からの質問から目ぼしいものをSNKに送って回答を得て書籍化しているのだが、
公式回答そのままの内容と編集部が脚色した内容が基本的になんの説明もなく混在しているため、
この情報の公式性については言及を避ける)。
それによると、戦士でも巫女でもないアイヌのある少女が、近くのコタンの神送りの儀式を訪れ、自分と同じ日に生まれ同じ名前を持った巫女の姿を目にする。
そして、いつの日か彼女と命のやり取りをするという直感に襲われた少女は、帰り道に巣から落ちてしまった鷹の雛を保護する…という所で話は終わっている。
これが『斬』ではさらに発展し、いっそ1Pカラーと2Pカラーで性能も変えてしまおうという「 対極選択」システムが登場。
あくまで推測だが、格ゲー史上初とも言えるモードセレクトシステムはナコルルが生んだといっても過言ではないのだ。
ナコルルの場合は
- 修羅…赤ナコ。従来通りママハハを連れて戦うトリッキーキャラ
- 羅刹…紫ナコ。新たに登場した狼のシクルゥを連れて戦うスピードキャラ
という具合に差別化が行われた。ただし初代・『真』と同じく表情の違いはあるが、ナコルル自身のドット的には差異は無い。
その後、ポリサム2こと『アスラ斬魔伝』では修羅と羅刹で各キャラの外見も明らかに変化するようになる。
羅刹ナコルルは髪型が ポリゴンの処理をシクルゥに食われる都合上ショートボブになり、別キャラにしか見えなくなってきた。
また『天草降臨』以前は顔はともかく基本的にゲーム中の口調はそれほど変わらなかったが、
「あ~あ、こんなもんなの?」だの 「あなたじゃ私に勝てないわ」だのと、妙にはっちゃけた台詞も吐くようになった。
さらには相手の股間に蹴りを喰らわせて 「こんなモンなの?」なんて口走ったりもするように… (・∀・)イイ!
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参考動画(ポリ) |
ここまですれば流石の 彼だって悶絶・・・むしろサムスピ的には 死(ry
SNK…恐ろしい子…!
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とは言えまぁ、初代ナコルルは案外軽い性格だったので、この手の軽口も叩いてることを考えれば原点回帰と言えなくもない。
ただしエンディングは修羅と同じなので違和感バリバリだったりするのだが。紫ナコ×ガル……そういうのもあるのか!
紫ナコルルはあくまでも「ナコルルの別の可能性、そうであったかもしれないナコルル」という存在であり、
つまりは 赤ナコルルと紫ナコルルが同時に存在することは有り得ないはずだったのだが、
『斬魔伝』のプロローグを描いたOVAでは、何故か紫ナコルルがリムルルや ガルフォードにも ナコルルと同時に見えてしまっている。
いったいてめぇはなにモンだ―――――っ!?
一応、出来としてはサムスピのアニメの中では一番マトモな作品だが、いかんせん知名度は低い。
また、ネオジオポケットの『 頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM』ではキャラ選択時にボタンを押しっぱなしにすると、
2Pカラーになるという裏技というか小技があったのだが、例によってナコルル だけ顔つきまで変わるようになっている。
それだけに留まらず対戦後の 勝ち台詞も大幅に変わり、
「こーんな小娘に負けちゃって… 辛いよねぇ? …悔しいよねぇ?」だの、
「あなたにかける情けは無いわ。大自然のために死になさい」だのと、さらに強烈な性格になっていた。
……で、PCゲーム『ナコりもの』で本当にレラという別人になってしまったという訳である。
この作品はサムスピ本編とはあまりに違うナコルルの性格付け他、
様々な理由によりサムスピの黒歴史認定を受けており、レラの存在も無かったことにされかけていたので、
『零』でまさかの本編参入を果たした時はファンに大きな驚きをもたらした。
OVAの描写がもしかしたら本編に入るのではとファンをガクブルさせたとかさせなかったとかいう噂も
左の画像から分かる通り、「頭のかぶりもの」「首のマフラー」
「ナコルルが白をベースにした服装であるのに対して暗色系をベースにした服装」と、
零レラのデザインはナコりものレラを元にしている。
また、紫ナコルルの勝ち気な性格からクールな性格へと変わったのもナコりもののレラからである。
『ナコりもの』はナコルルが初代の天草との戦いを終えて1年間カムイコタンで過ごし、
最後に羅将神ミヅキと戦いナコルルは消滅してしまう『真』寄りの展開になるのだが、
レラENDではナコルルをカムイコタンに残したまま主人公とレラは共に旅立ち、
『斬紅郎無双剣』と『天草降臨』に参戦する結末となる。
レラの参入の結果、ナコルルから紫カラーが無くなった点を惜しむ声も少なくない。
実際の話、現在でもなお「レラ」ではなく「紫ナコルル」の方を支持するファンも根強く存在する。
「ちょっと育ち方が違ったのか何なのか知らんがあくまでこれがナコルル本人」、
「影とか別人格じゃない、“ナコルルが”この顔でこの性格だから良いんだ」という主張など、
いわゆるギャップ萌えとか、そういうアレだろう。
そういう需要に応えたのか、『剣』ではレラとは別で隠しキャラとして紫ナコルルが登場した。
つまりこの作品には通常の赤ナコ、レラ、紫ナコの3人が揃い踏みしている。
紫ナコの性能は赤ナコと同じだが性格は初代のナコルルに近く、勝利台詞でも明るく勝ち気な性格ながらS方面に傾きすぎもせず、
ちょうど良い感じのバランスになっている。
ちなみに、『剣』のナコルルとレラのEDには『真』のナコルルEDを、
紫ナコルルEDには初代のナコルルED(生足)を彷彿させるシーンがある。
また、2019年発表のサムライスピリッツでは当初紫カラーはなかったが、後のアップデートで追加された。
しかしそのために緑カラーが削除されてしまった……
もちろん表情も変化する。
『KOFXV』のDLCで追加されたナコルルにも紫カラーが実装されており、勝利デモの表情も専用のものになる(台詞は変わらない)。
いずれの作品でも「心優しく大人しいタイプの赤ナコルルと対照的な性格」というのは共通ではあるが、
「対照的」の解釈が人によって異なるためか作品ごとに結構性格のブレが大きかったりする。
+
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in漫画 |
島本和彦氏による初代の漫画版では、公式に先駆けて紫ナコルルが独立したキャラとして登場している。
他に覇王丸にも2Pカラーが登場しているが、彼は「心に巣食う魔」という設定で精脳内のみの登場だったのに対し、
彼女は「同名の別人」という設定で赤ナコルルの使命と宝刀チチウシを奪おうとつけ狙い、最終決戦の場にも同行している。
ここまではシリアスっぽいが、魔に憑かれた覇王丸に宣戦布告して赤ナコルルの方へ向かおうとしたら そのまま斬られそうになって慌てふためいたり、
不知火幻庵から「話が分かりそう」と思われたり、天草の誘惑に唯一人興味を示したり、案の定操られた時も 赤ナコルルが全く驚かなかったり、
ネタキャラ扱いであった。
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性格は冷静沈着で、かなり勝ち気なキャラ付けがされていた(という傾向が強い)紫ナコとはまた違った性格をしている。
あくまでナコルルと同一人物のため、身体に関するプロフィールも
同一…かと思いきやレラのほうが
胸が大きい。紫ナコからの設定踏襲であろう。
実際、キャラクター絵でも
ドット絵でも分かるぐらい差がある。その差は3cm。
カップにしてCからD。素晴らしい。
しかもナコルルと同じモーションの技も、胸を揺らすためにドット絵の枚数が増えている。
*2
また、武器はナコルルと同じ「チチウシ」であるが、レラの場合は何故か
鞘を持っていない。
戦闘開始時に服の袖から出すのだが、そんな所に入れといたら服とか肌が切れてしまいそうな……。
基本的にキツい物言いで、OPでは必要な戦いすら拒むナコルルに厳しい言葉をぶつけるが、最後はナコルルに歩み寄る姿勢を見せている。
また「好きなもの」である
リムルルに泣かれるとうろたえる(『剣』の掛け合いで確認できる)。
「あぅ…」とうろたえている時のレラさんは
とても可愛いぞ!
更に『零SP』での同キャラ戦
勝利台詞では
「化けるならもっと綺麗に化けなさい!」と怒っていて、これまた可愛いぞ!
(『剣』では残念ながら真面目な台詞に差し替えられている)
+
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余談 |
江戸時代はお尻が大きいことが良い女の条件とされていた為か、はたまたスタッフの趣味か、サムスピの女性陣は皆お尻が大きい。
ウェストが51cmにも拘らずヒップ87cmもある 色はもちろん、幼児体型な印象のある ナコリムもかなり安産型。
実は スリーサイズが判明しているサムスピ女性キャラは ミナ、 いろは、
『サムライスピリッツ閃』のアンジェリカの3人を除いて皆バストよりヒップが大きかったりする(ミナも同値)。
そして、その頂点に立つのがレラであり、紳士達による「女性キャラ安産型ランキング」で長年お尻の女王の座を欲しいままにした。
後にヒップ102㎝の公式 ゲニ子というオリキャラの ナイア・ルラトホテップすら上回る強敵が現れたが、
彼女は身長165㎝、ウエスト55㎝とレラに比べれば体格が良いため、
身長155cm、ウェスト48cmと言う小柄な身体にも拘らず85cmのサイズを誇るヒップはただただ驚異的の一言である。
ゲーム中でも背を向けた 勝ちポーズなどでその姿を堪能することが出来る(このページ上部参照)。
その他の部分も非常に色っぽく、一番最初の画像でもその片鱗は見えるが、やはりネームエントリー時(2つ目の画像)が非常に良い。
その見えそうで見えない胸や神々しき腋などを見るため狂ったようにスコアアタックに挑む漢達がいたとかいないとか。
ちなみにこの袖なし版勝利ポーズ、製作時のディレクターやメインデザイナーの「消せ」という指示(主に容量上の都合)を押し切り、
ユーザーサービスの意味も込めて残されたという経緯がある。 よくやった!*2
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+
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inギャルゲー |
SNK公式ギャルゲー『Days of Memories』では、第3作『大江戸恋愛絵巻』と第9作『世界で一番熱い冬』に登場。
第3作ではサブキャラとしての登場のみ。外見は短髪のポリサム仕様で、キャラ名は「ナコルルの風」。
巫女としての使命と主人公への恋心で揺れるナコルルの前に現れ、
「そんなに使命が大事ならその男を斬れ。それが嫌ならもっと素直になれ(意訳)」と諭し(?)た。
ナコルルが「やっぱり主人公のことが好きだ」と言うと、満足して風と共に消えていった。
ちなみに表示されるCGではシクルゥも傍にいるのだが、本文では特に語られないためどうなったのかは不明。
出たり消えたりする主人を持って、シクルゥも大変である。
また、第9作『世界で一番熱い冬』では「ナコルル」として、ヒロインの一人となった。
キャラ名としては「ナコルル」なのだが、外見や性格は紫ナコ……と言うか むしろ完全にレラ。
本作は第7・8作の続編で、 地獄門の開放を企む 羅将神ミヅキを追ってシクルゥと共に主人公達の住む街に現れた。
主人公などから「以前会ったナコルルさんじゃないか?」などと問いかけられているが、本人は否定している。
ぶっちゃけそんなに似てないような気もするが、やはりこちらの方がややスタイルが良いとか。
なお、前&前々作のナコルルとの関係は 最後まで不明のまま。と言うか、本人も知らない模様。
エンディングでは 「例の私に似てるっていう人を見てみたい」などと発言しており、
もしかしたら本当に ただの同名の別人なのかもしれない。一体何者なんだ…。
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性能
ここではレラの前身である『斬』~ポリサムの「
羅刹」ナコルル(通称紫ナコ)も併せて解説。
(修羅)ナコルルの鷹に対して狼の
シクルゥをオプションとして従えているのが特徴。見た目は似ているが狼であって
犬ではない。
単体での性能はかなり貧弱だが、シクルゥに乗ることで機動力と崩し能力が大幅に強化され、ずば抜けたスピードキャラになる。
空中では『零』以降の
劉雲飛に劣るが、地上からの動きの多彩さは作中随一と言っても良い。
非常にテクニカルな動きで相手を翻弄することが可能だが、一方で火力の低さ・リーチの短さといった弱点はナコルルと変わらない。
特に『零』以降は狼に乗っている間は剣気
ゲージが回復しないため火力が伸び悩み、手数で勝負をかけていくキャラとなっている。
ただし狼乗り中に攻撃を受けると空中喰らい扱いになるので、連続技を受けにくいというのは大きな利点。
シリーズを通して素早く正確な操作が要求されるためあまり初心者向きではないが、技術の向上が確実に強さに結び付くキャラである。
+
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必殺技解説 |
- 「狼に乗る(狼にまたがる)」
- その技名の通り、シクルゥの背中にまたがって乗る技。
- シクルゥに乗っている間は通常技が変化し、専用の必殺技を出せるようになる。
- 作品によっては狼に乗った状態でないとほとんどの必殺技が出せないため、彼女とは切っても切れない重要技である。
- どっかの犬に任せっきりだったり任せない方が強かったりする忍者とは良い勝負のような、大違いのような。
- 隙は比較的小さいが、近距離でおもむろに乗ろうとすると危険なため、遠距離や相手のダウン中などに出すのが基本。
- 狼乗り状態は相手の攻撃を喰らうか、蹴りボタンを押すことで任意の方向にジャンプして分離する(「狼から降りる」)か、
- 各狼乗り必殺技からの追加入力で真上と真下以外の任意の方向に突進する「分離攻撃」を出すことで解除される。
- 狼乗り通常技はダッシュでキャンセルできるため、強引にラッシュをかけ続けることが可能。
- また、『天』以降は狼乗りダッシュに接触判定が無く、相手をすり抜けることもできる。
- 『剣』では「カムイ リムセ」の追加入力で乗ることも可能(他の技をキャンセルして出した場合はバクステするのみで乗れない)。
- 「メル シキテ」(閃く牙)
- シクルゥに乗って前方に高速で突進する技。
- 狼版「アンヌ ムツベ」と言った所だが、無敵や判定の強さは基本的にアンヌに劣る。
- 『斬』ではただの移動技で、分離攻撃を出さないと攻撃判定が出ない上に、分離攻撃自体の入力猶予も短いため使いにくい。
- 『天』では突進そのものにも攻撃判定が付き、怒り時に多段ヒットになって威力が上昇するようになった。
- 単発で出すことはあまりなく、主に連続技に組み込んで使う。
- 「カント シキテ」(天空の牙)
- シクルゥに乗って上方に跳び上がる、狼版「レラ ムツベ」。
- この技も『斬』時代はメルシキテと同じく単体では攻撃判定を持たず、分離攻撃の入力猶予が短いためほとんど使い道がない。
- 『天』では攻撃判定が付いて対空技っぽくなり、同じく怒り時にパワーアップするが、やはりレラムツベ同様判定が弱いので微妙。
- コマンドの関係上暴発が厄介なのもレラムツベと同じである(分離攻撃で逃げられる分マシではある)。
- 「イメル シキテ」(稲妻の牙)
- シクルゥに乗って前方斜め下に突進する、狼版「カムイ ムツベ」。
- サムスピの空中技の例に漏れず、地上でコマンドを入力してからジャンプ後にボタンを押すことで昇り中段として使える。
- 『斬』では発生が非常に早く、同じく中段の不意打ちと合わせて崩しで猛威を振るう…かに思われたのだが、
- 実は狼乗り中は下段技(と投げ技)が全く出せない(=立ちガードで全ての攻撃を防げる)上に、
- 分離攻撃による隙のフォローもできないため、相手が知っていればぶっちゃけ何の役にも立たない。
- 強いて言えば永久連続技のお供か、相手の真上に当てて表裏二択を狙う程度。
- 『天』以降は発生が遅くなったものの、狼乗り屈強斬りが下段になったため中下段二択が機能し、下段すかしとしても有効。
- さらに分離攻撃ができるようになって総ダメージが上がり、ガード時のフォローも可能になった。
- 「ホロケウ ポック」(狼人間)
- 『剣』で追加された小ジャンプして分離しながら回転攻撃を繰り出す技で、ナコルルの「ヤトロ ポック」に相当する。
- 山なりの軌道を利用してめくりを狙ったり、他の狼乗り技からの派生技として出せるが、ヒットさせないと隙は大きい。
- 「エプンキネ シキテ」(守る牙)
- シクルゥが単独で突進する技だが、
- ガルフォードの「ラッシュドッグ」のような攻撃技ではなく、名前の通り本体のダウン時のみ発動できるリバーサル専用技。
- ダメージは皆無に近いがヒットすると一瞬相手がよろけるため、至近距離なら追撃が入る。
- 起き攻めを牽制するのに便利で、天サムでは14連斬を喰らった直後に出すことで多くのキャラの怒りを阻止することができる
- (14連斬は最後の1段が終了する瞬間に決めた側が怒り状態になる効果がある)。
- ただし『零』~『零SP』では削除されていたため、レラでこの技を使えるのは『剣』のみ。
- 「ヌベキ カムイ シキテ」(輝く神の牙)
- 武器飛ばし技。
- シクルゥに乗って高速で突進し、ヒットすると垂直ジャンプで相手を真上に斬り上げ、
- そのまま上空でマントを振って(カムイリムセの動作)地面に叩き付ける。
- 天サム以前はヌ「ペ」キだったが、アイヌ語的にどっちが正しいのかは不明。
- 通常状態からでも出せるが、この場合はシクルゥに乗る動作が加わるため発生が遅くなる。
- 威力がそこそこ高く発生も遅くはないが、直接当てられる場面はほぼ無いので、狼乗り通常技(主に中斬り)からの連続技がメイン。
- 「キムン カムイ シキテ」(山の神の牙)
- 『剣』での秘奥義。
- 強化メルシキテといった感じの技で、天サムの怒り版メルシキテとほぼ同じというのがちょっと寂しい。
- 「イルスカ エムシ ネワ シキテ」(怒る刀と牙)
- 『アスラ斬魔伝』での羅刹ナコルルの秘奥義及び『零SP』における絶命奥義。
- 相手を打ち上げ、シクルゥとともにX字攻撃を繰り出すというものなのだが…演出がむやみにダサいのが特徴。
- これは演出を調整する時間がなく、試作品がそのまま採用されてしまったためらしい。
- その見た目から「ウェポンX」などと呼ばれている(エフェクト的には「フェイタルクロー」の方が近いのだが)。
- ちなみに『アスラ斬魔伝』ではアンヌなどと同様の輪型のエフェクトが連なる形で、普通にかっこいい。ポリゴンの粗さに目を瞑れば。
この他、『斬』では「アンヌ ムツベ」「レラ ムツベ」「カムイ リムセ」「レラ オ チキリ」、『天』と『剣』では「カムイ リムセ」、
シリーズ共通で空中 特殊技「カムイフム ケスプ」(雷鳴の踵)が(修羅)ナコルルとの共通技になっている。
それぞれの詳細は ナコルルの項を参照。
なお、レラのカムイフムケスプは攻撃判定が2回出るのでナコルルのものより使い勝手が良い。
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『斬』では最大の特徴であるはずの
狼技が使えないものばかりな上に、主力技は全て修羅と共通しているため
ぶっちゃけやることは修羅とほとんど同じで、
武器飛ばし技が貧弱になっただけの修羅の下位互換に近い。
まあ、
それでも最上位クラスに入ってしまうあたり、本作のナコルルは高性能だったのだが。
シクルゥの存在意義は
リバサ専用技のエプンキネシキテのみであると言っても過言ではない。せっかく赤と紫で性能が変わったのに…。
続く『天』では差別化の意味を無に還していた共通技が大幅削除され、カムイリムセを除く全技が狼乗り技になった。
非常にテクニカル・スピーディーな攻めが可能なキャラになり、
なぜか
ガード不能技になった狼乗りジャンプ強斬りを始め全体的に技の性能も向上。
テレポートバグ(怒りカントシキテ→逆方向に分離→武器飛ばし技 と素早く入力することで位置関係を無視して本体がシクルゥに乗る)など、
使い込めば使い込むほど
立ち回りの自由度が広がるキャラで、強キャラであると同時に面白いキャラとして人気が高い。
レラとして独立した『零』ではついにカムイリムセも削除され、
全ての必殺技が狼乗り技という極端なキャラに変化。
『零SP』では本体がやや強化されたが、やはりシクルゥに乗らないと必殺技が出ない。
『天』から続くシクルゥに乗ってからの機動力を生かした不意討ちor下段の
二択と、そこからの攻めの継続が強力だが、
攻め続けるほど火力が落ちるのでやや決定力不足が目立つ。それでも圧倒的な機動力による立ち回りは脅威で、『零』『零SP』共に強キャラとされている。
ちなみに『零』では
(狼乗り立ち弱斬り>ダッシュ停止)×nの
永久ができるものの、
難易度が
どこぞの闇ブローカーの蛇キャン永久以上にキツい上に減らないので、
厨ナデのようなバランス崩壊は起こしていない。
余談だが通常含め
ボイスがどことなく
エロい。実に良し。
『剣』では必殺技の追加や狼乗りの一部弱点が克服され、扱いやすくなった。
凄まじい速さを誇り、隙を
特殊技でフォローできるダッシュ強斬りや謎の持続を持つジャンプ蹴りなどを中心に全体的な技の性能は悪くなく、
狼乗り時の機動力や各種分離行動を生かしたトリッキーな動きで相手に的を絞らせずに立ち回ることができる。
だが、とにかく
安い。大斬り当てても1.5割、必殺当てても1割。高火力コンボもなし。これサムスピか?
剣サム自体が(サムスピから見たら)低火力ゲーではあるのだが、その中でも屈指の安さ。
スピリッツは連斬である程度火力を底上げすることができる天スピほぼ一択となるが、それでも安い。どう考えても安すぎる。
理論上のランクは中堅~中堅上位とされるが、この低火力で相手を最後まで撹乱し続けるのは非常な集中力を要する。
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参考動画 |
画面を縦横無尽に駆け回り、表裏上下から猛攻をかける姿は正に空間殺法。
しかしここまでレラの機動力を生かした戦い方をするにはかなりの技術がいるだろう。
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MUGENにおけるレラ
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伊吹川氏製作 |
アレンジ仕様。
同氏のナコルルとSFF(画像)ファイルとSND(音)ファイル、アレンジ部分以外が同じというキャラであり、
STARTボタンを押しながらキャラを選択すると、封印されているナコルルの技も使用可能(シクルゥだけでなくママハハも連れている EXモード)になる。
同氏曰く「MUGENオリジナルであり、 原作再現はされてない」とのこと。
ちなみに、一部に『ナコりもの』のボイスが使用されている。
同氏のナコルルと同じくコケココ氏が2012年3月まで AIを公開していた。
HP閉鎖に伴い公開終了となっていたが、現在はhamer氏によって代理公開されている。
ナコルルと比べると遊びが少なく若干強めになっている。
2012年10月10日に誠治氏の AIが公開された。
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Roque氏製作 |
『零SP』ベース。
基本的な部分は再現されているが、剣気ゲージなど一部の仕様は搭載されていない。
また コマンドや技の仕様が、サムスピ仕様の「Samurai」と、
KOFっぽくなる「Fighter」の2パターン用意されている。
氏製作の他のキャラ同様、AIも搭載されているが対人向き?
2011年12月24日にほうとう氏による外部AIが公開された。
レベル制AIとなっており、下記の動画で紹介されてるのは公開初期のもの。現在は細かく分かれている。
レベルは1~4まで調整でき、1はバランスよく技を使用し、2以降から永久を使用しはじめる。
レベル3以上だとシクルゥ永久とは別に、乗ってない状態からの永久も容赦なく使用してくる。こちらは人操作でも不可能な難易度のもの。
一応、永久を自重するスイッチも搭載しているのだが、レベル4にもなるとそれでも容赦がない立ち回りを見せる。
なお、このAIパッチにはRoque氏の説明書を簡易で翻訳したバージョンにできるパッチも付属されている。
余談だが、sndファイルの幾つかのボイスにノイズが混じる模様。気になる人は自分で調整しよう。
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操氏製作 |
炎邪や フェリシア等の製作者で知られる操氏のレラ。『零SP』ベース。2011年7月公開。
2023年6月23日の更新により MUGEN1.0以降専用となったが、WinMUGENで使用可能な旧版も引き続き公開中。
無の境地・ 絶命奥義・剣気ゲージなど、零SPのシステムをほぼ全て搭載しており、
かなり原作の仕様に近い形で再現されている。
なお、ファイル名が「Rera」で他の製作者のものと被る恐れがあるため、DL・解凍の際には注意。
2014年7月の更新で簡易AIがデフォルトで搭載された。
外部AIの製作は「性能改変はしない」ならば自由とのこと。
|
他、アリ氏及びAinotenshi氏が紫専門ナコルルを製作している。詳しくは
こちらを参照。
ちなみに、ナコルル・リムルル以上に動画の登場率は低かったり。不憫。
レラの長所である「機動力を生かした撹乱戦法」というのは、元々画面を見ない
AIにはあまり効果が無い。
AI同士の戦いが主である現在のMUGEN動画で出番が少ないのはこのせいだろうか。
とはいえエプンキネ シキテという結構な
AI殺しを持っているし、事実かなりの強さを持つ伊吹川氏のレラでさえ出番が少ないのは、
やはり人気の上で他のサムスピ女性陣との競争に遅れを取っているからなのかもしれない。
「弱き心は淘汰される。
それが自然の掟よ」
出場大会
+
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一覧 |
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示
|
出演ストーリー
プレイヤー操作
関連項目
*1
SNK倒産後にインターレッツから発売された『ナコルル ~あのひとからのおくりもの~(通称『ナコりもの』)』のこと。
ナコ、リム、レラを攻略する恋愛ADV……のように思えるが、主人公は
7歳児のボクっ子幼女である。
ちなみにレラの紫ナコ服が見れるのはこのゲームのみ。
OVAも出ているが、とある事情によりファンからは
黒歴史とされている。
また一向に下巻が出る気配が無い。
この作品にいるレラは『零』以降のレラとは別人……というか後述の通り設定からして全く異なっている。
なお、OVAの時点から氷上恭子女史がレラの声優を担当していた。
『ナコりもの』のレラと『零』以降の本編に登場するレラの違いを簡潔にまとめると以下の通り。
- 『ナコりもの』に登場するレラ
- 戦いを拒むナコルルの「戦士としての心」が分離し独立した存在。
- ナコルルと二人同時に存在するし、レラには独自で実体もある。
- 「レラ」という名前は「風のような人だから」という理由で同作の主人公・ミカトが付けたもの。
- 本編に登場するレラ
- ナコルルの第二人格のような存在で同じ肉体を共有している。
- そのため、レラが表に出る時はナコルルと人格が入れ替わるので(そのついでに何故か容姿も変化するので)、
- ナコルルとレラが同時に存在することは無い。
- ナコルルとは互いの記憶を共有できる(一部例外あり)。
- 何故「レラ」という名を名乗っているかは不明。
*2
『零-GRAPHICAL MANIACS-』(零スタッフ作成の同人誌)より。
なお、同誌ではこの他にも興味深い記述が多い。以下、レラに関する部分を数点ピックアップして紹介する。
製作当初のレラはナコルルの単なる
カラーパレット変え、
もしくは新ドットのナコルルに対して『天草降臨』時代の羅刹ナコルルのドットを丸々使った流用キャラになる所、
ナコルル担当の尋常でない
愛と鬼神のような作業進行により(ナコ・リム・レラに対し
3ヶ月で1800枚のドット絵を描き下ろす)、
『零』版ナコルルをベースとしつつも完全新規ドットとなった。
このナコルルから一部ドットを流用したことで、描くのに苦労するズボンを一から作業せず描けた。
なら残った上半身に力を注ごう!と進行したことで、髪の毛と胸の質感にやたらこだわりのあるドット絵が完成。
イラストだけでなくドット絵でもナコルルとの胸の差が明らかなのはこのため。
なお、3ヶ月という製作期間で描いたことで件のナコルル担当は納得できなかった部分があったらしく、
『零SP』ではレラ(とリムルル)の全ドットにリペイントやドットそのものの修正を入れたという。
稼働当時誰も気付かなかったというものの、今後レラ・リムルルを作るなら覚えておくと良いだろう。
また、レラの
絶命奥義は技後の決めポーズが2種類ある。これは全キャラの絶命奥義中最後まで手間が掛かった上、
「シクルゥを動かすだけで力尽きた」「(絶命奥義製作を)やり直したいキャラナンバーワン」と製作側に言わせる状態であったので、
その贖罪として決めポーズを増やしたというのが真相。
最終更新:2024年11月24日 09:30