『α』では ゲッタードラゴンが 力技で使徒を倒した事で自分がエヴァに乗る意義に悩むが、
(ちなみにミサトもこの件に「(ゲッターが)あそこまでやれるなんて思わなかった」と発言しており、この頃のネルフはスーパーロボットを相当侮っていた事が伺える)
すれ違った当時面識のない自軍のパイロット陣が「エヴァが味方にいれば、使徒との戦いも楽になるのに…」と
言っているのを聞いて、自分の力を必要としている事から戦う決意を固める一幕がある。
同作では「シンジ 男前ポイント」が設定され、達成すると劇場版でヘコんでた場面が丸々なくなり、
一瞬躊躇するものの仲間を意識し、(「何かあった」としか知らないのに) 宇宙から仲間の元へ向かい、
欠けた自我につけこまれるシーンもカットされる。
「…僕は… 僕はもう逃げない。 僕が何のためにここにいるのか…その答えを自分で見つけるために…! そして…僕の仲間達を助けるために…!」
その設定を受け継いだ『第3次α』では終盤まで一貫して「 男前」として描かれ、
思い悩む スーパーコーディネイターを諭し、彼の戦う理由を提示することもあった。
「キラくん……サイくんを離して」
『F』の世界と『α』の世界は別世界とは言え、かつてアムロに戦う意味を諭されたシンジが
今度はキラに戦う意味を諭すというのは感慨深いものがある。これも一種のスパシン物だろうか。
ちなみにシンジは、スパロボにおいて性格が「弱気」であるのがお約束だったのだが、
『第3次α』ではシナリオを反映して「強気」と設定されている。
尤も、原作の時点で仲間が倒れると怖気づくよりは奮起することが多かったので、
スパロボ的意味では「強気」で何の問題もない。
……それだけに、終盤のEVAシナリオは唐突にシンジがヘタレてしまうため、プレイヤーからはがっかりされた。
この後ちゃんと元に戻るけどね!
+
|
余談だが |
この終盤のEVAシナリオでシンジが初号機に取り込まれ、人類補完計画が発動しようとしているところで、
例えシンジが死ぬことになったとしてもEVAシリーズを消滅させなければならないと言われた時、
真っ先に反論したのが キラだった。
「そんなことはさせません! 世界も終わらせないし、シンジ君も救ってみせます!」
|
…『α』から2、3年後の設定なのに外見がまるで変わってない(非戦闘時は常時制服)ことにはつっこんではいけない。
まぁ、スパロボのこの手のキャラは、外見が全く変わらないか、 外見の年齢が不自然なまでに変わっているかの どちらかなのだが。ただ、当のシンジ本人が「中学生」とか言ってたりする。
でも、本来年上のキラにタメ口聞いてる辺り、外見はともかく年齢は上がっているようだ。
ということは留年しているのだろうか…?
こいつが私服持ってないせいだ、とは言ってはいけない。
α~第3次αの間でアスカと二人で同棲していたことも明らかになり、 兜甲児らαからのメンバーが目を丸くしていた。
尤もこれはエヴァなどという最高機密の塊に関わったが故に二人纏めて軟禁状態だっただけで、
別段浮いた話でもないのだが。
年頃の男女を一つ屋根の下に軟禁とか間違いを起こさせようとしてるとしか思えない
勿論、男前に育ったシンジさんはアスカに何もしなかったようだが、本気か冗談かはともかくとして
「僕にだって相手を選ぶ権利があるよ!」「なんですってぇ、あたしの何が不満だっていうのよ!」
なんて軽口を叩きあえる程度には仲良くなっているようである。
どうみても痴話喧嘩です、はいはいごちそうさまごちそうさま。
アスカと長年接していたため、シンジにとって「絶賛反抗期中のいきがっている女子」は言いくるめやすい相手になっていたりする。
エヴァ系最終シナリオでは人類補完計画を遂行しようとするゲンドウに「戦いから逃げちゃダメなんだ」と反論し、
それを聞いて息子の成長を喜ぶゲンドウという不器用な親子の姿も描かれた。
その他、スパロボオリジナルのシヴァー・ゴッツォとの台詞もかなり熱い。
|