ダオス

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ダオス - (2011/07/28 (木) 23:16:24) の編集履歴(バックアップ)



「我が胸中に宿っているのは覚悟。未来を掴みとるための、覚悟だ。」

初出はSFC、その後PS版・GBA版・PSP版と移植&リメイクが繰り返されたナムコのRPG「テイルズ オブ ファンタジア」、
その外伝作品である「テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョン1」に登場するキャラクター。
魔王。そしてラスボス。強力な魔力と戦闘力を持ち、魔法でしか傷つけることができないと言われている上、
時空間を移動する力を持ち、たとえ追いつめても別の時代へ逃走してしまうため、倒すことは極めて困難である。

声優はSFC版とGBA版ではレイザトー=ONE役などでお馴染みの故・塩沢兼人氏。
OVAやPSP版などの作品ではセフィロスなどを演じた氏が努めている。

+ 原作ネタバレ
その正体は異星デリス・カーラーンよりやってきたにして統括者。

マナを生み出す「大樹カーラーン」が枯れてしまったことで滅び行く母星を救うため、他の星の大樹が生み出すマナの結晶体にして
新たな大樹を生む種子である“大いなる実り”を求めて、「大樹ユグドラシル」が存在する『ファンタジア』の舞台である星にやって来た。
しかし降り立った星はマナを大量消費する魔科学が徐々に発展を続けており、十分なマナが大気に存在しない事で
“大いなる実り”が作られないどころか、ユグドラシルそのものも枯れる危機に直面していた。

魔科学を捨てるように魔科学に関係する人間とハーフエルフに宣告するが、受け入れられず。(魔科学の危険性の説明などは公式小説「語られざる歴史」にて補足されている。)
ダオスが魔物を率いて実力行使で魔科学を滅ぼそうとした事で大規模な戦争に発展する。
これにより人間達からは「魔王」として恐れられることになり、その目的は世界征服だと思われていた。が・・・

『ファンタジア』の世界では主人公であるクレス・アルベインたちにより時空転移と改変(或いは並行時間軸の形成)が何度か行われるが、
“本来の歴史”では後に時空転移の法術を完成させる人物の先祖を含めた4人組に倒され時空転移し、クレスたちの時代の少し前に現れたところを
4人組の子孫たちにより、未来と過去への移動を封じる2つのペンダントにより時間停止状態に持ち込まれ、封印された。
しかし本編開始時には封印に綻びが生じており、封印場所の近くを訪れた人間に
「ダオスを復活させれば、その力を思いのままに操れる」という洗脳を行うことで復活を遂げる。
このように目的のためなら手段を選ばず他者を操ることも厭わないが、その一方で魔科学に無関係のない人間をなるべく巻き込まないような配慮も行っていた。
ただ、封印から復活した際に洗脳で操った人間が騎士団の長であったこともあって、封印のペンダントを手に入れるために
一つの村が滅びるまでの惨事になり、クレスの家族を始め多数の犠牲が出ていたりするのだが…

前述の通り時間転移能力を持ち、過去から未来に渡りクレス達と何度も対決したが、
未来での最終決戦において時空を操る剣「エターナルソード」の力で時空転移能力を封じられ、敗れ去る。
だが、その真意を知ったマーテルによって、彼の亡骸は“大いなる実り”とともに母星へと送られた。
(ちなみに過去に移動することも可能だが、本編では未来にしか時間移動を行なわない。その理由は小説『語られざる歴史』にて語られている)

『魔法でしかダメージを与えられない』という設定のくせに普通に物理攻撃が効くのは内緒。
SFC版では「物理攻撃でダメージは与えられるが、そのダメージは即座に回復する」という仕様のため、実質魔法しか効かない。(ただしHPが半分を切ると物理ダメージの回復が止まり物理攻撃が効くようになる)
しかしPS版以降はその仕様がなくなり、普通に武器攻撃が効くようになってしまった。
というか、実はPS版だと普通に物理攻撃が弱点だったりする。流石に最終決戦時は違うが、それでも物理攻撃に対して耐性は無い。

+ ちなみに
作中に登場する都市ミッドガルズの魔科学研究所に「開発者」というキャラがおり、「バグではなく仕様です」と発言している。
…何がとは言わないが。

+ なりきりダンジョンでは
ファンタジアの後日談的な作品であるため、ダオスは既に消滅している。
そのため、ボスとして登場するものの「星が記憶しているダオス」という残留思念という形で現れている。
デリス・カーラーンのマナが失われた理由、大いなる実りを手に入れるために魔王と呼ばれるまでの行動を起こすことへの苦悩などを知ることが出来る。
そしてクリア後のおまけ部屋で主役であると明言される。ちなみにマナが失われた理由は、完全にデリス・カーラーン人のとある王国の戦争による所で自業自得であり、ダオスはそれを止められなかった責を背負い、アセリアへと大いなる実りを求めに来た。

+ おまけ:ダオスになろう
なりきりダンジョンではシリーズキャラクターやナムコキャラクターなどの専用コスチュームも用意されており、
当然のようにダオスのコスチュームを使用することが出来る。
また、初代なりきりダンジョンではコスチュームに対応した適正性格が存在していて、ダオスのそれは「なやめるボーイ」である。

#region公式小説
「語られざる歴史」による補足
祭紀りゅーじ作のファンタジアの前日談では、ダオスが人間を滅ぼそうと決心するまでを、OPの中で唯一その正体が語られなかった
(イベント戦闘時には既に倒れていた)4人組の最後の一人にして、ダオスが過去に飛ばなかった原因でありダオスを愛し、そして愛されたウィノナ・ピックフォードの視点で描いている。
この作品、テイルズとは思えないぐらい世界観が暗くエゴイスティックな人物が多いが、それがダオスとウィノナの関係と、ダオスの決心を深く掘り下げている。
魔科学の実態を探るべくミッドガルズへ赴き、自らも実験へと参加し魔科学の危険性を説いたのにも関らず、人間はそれを受け入れず魔科学の研究を更に行い、挙句に愛しているウィノナの片腕を失わせる事もあり、ミッドガルズと戦争へとなってしまう。
実際に、未来においてミッガルズを滅ぼしていなければ大樹ユグドラシルは枯れてしまっていた。また魔王とよばれていても、実際に滅ぼした国は魔科学に携るミッドガルズのみであった。
これらの事実は過去の大戦の後に都合よく改ざんされた(魔科学兵器の暴走による人間への被害→魔王ダオスの無慈悲な魔法による一撃で3万もの人間が死に至ったなど)
更にヴァルハラ戦役最後にて恋人のウィノナとは永遠の別れとなってしまう(過去に戻って行動を起こした場合、ウィノナの存在確立に干渉してしまう為)
ダオスが魔王に至ってしまった原因は正に人間であり「この世に悪があるとすれば、それは人の心」というプロローグのセリフを象徴する事でもある。
ただ、ダオスが魔族を率いて攻め込んだせいで魔科学が(ダオスに対抗するために)更に発展した点も事実である
(そもそも魔族がダオスに従っていたのは、「ダオス対策のために魔科学がより発展する=その分自分たちに有害なマナが減るので地上侵攻に都合がいい」からであり、ダオスは上手い具合に利用されただけに過ぎなかった)。

歴代シリーズのボスキャラクターの中では非常に人気の高いキャラクターで、公式の「記憶に残る敵」アンケートでは1位となった。
彼と人類の一度目の戦い(ヴァルハラ戦役)がメインとなる公式小説「語られざる歴史」はファンからの評価が高い。
他の作品にもよくゲスト出演していたりする(流石に某穴子程ではないが…)。
また、その身に背負った事情から「RPG三大不幸ラスボス」の一人としても名高い(それでもエンディングでクラースにこれまでの所業を批判されており、実際に同情し辛い面が多かった点は否めない)。

原作『テイルズ オブ ファンタジア』での性能

通常の人型の形態では過去→現代→未来と三度戦うことになる。
後の作品にゲスト出演したり、MUGENで再現されているのは、基本的にこの形態。ボス・ラスボスだけあってそのステータスと技性能はかなり高い。
使ってくる技はヒットすると大きく吹き飛びダウンさせられる通常攻撃、全員に対し低級魔術を繰り出し足止めする「テトラスペル」、体術の乱舞技「テトラアサルト」、
周囲を衝撃波で吹き飛ばす「ダオスコレダー」、詠唱(タメ)があるものの画面端まで届く・太い・高威力・貫通する「ダオスレーザー」など。
以上がダオス独自の技で、まれにサンダーブレード(過去)やレイ(現代)、メテオスォーム(未来)など通常の魔術を使う。

それぞれの技の用途が綺麗に噛み合っており、『テトラスペルで後衛の回復や強力な術を妨害しつつ、
前衛のクレスをテトラアサルトで押し込み、吹っ飛んで気絶した所にすぐさまダオスレーザー→パーティー壊滅状態』
というパターンは、ファンタジア経験者なら大抵経験しているのではないだろうか。
欠点らしい欠点はほぼ無いが、前述のとおりPS版以降は物理攻撃に耐性を持たないため、
属性の無い武器でクレスやチェスターが攻撃し続けるのが有効。

未来の最終決戦で戦う第二形態は巨大で禍々しい姿の「フェザーダオス」。悪魔のような姿。
SFC版のみ「ダオスアーム」(腕)と「フェザーダオス」(頭部)の2パーツに分かれているが、PS版以降は統一されて「フェザーダオス」のみ。
技は全て一新され、回避が難しい小さい球を乱射する「ケイオス」や、光球が舞って行動を妨害されやすい「サーキュラー」などがあり
中でも十数秒間全ての攻撃・状態変化に対し無敵になる「ヒドゥン」が非常に嫌らしい。
「ヒドゥン」に加え、SFCでは「キュア」PS以降は「リザレクション」といった強力な回復術も使うため長期戦になりがち。
PS版以降は回復術、「ヒドゥン」ともに頻度が低下した模様(?)だが、その分さらに最終形態が待っている。

最終形態は元の人型に近くなり、フェザーダオスとは対称的に天使のような姿になる。翼も生えていて常時空中に浮遊している。
曲がる光線を執拗に乱射してくる。光よ…!光よ…!焼き尽くせ!光よ…!

『テイルズ オブ エターニア』

ダオスをモデルとしたと思われる、“時”の大晶霊「ゼクンドゥス」が登場。
本作の開発中に担当声優の塩沢兼人氏が逝去したため、その哀悼の意を込めてのゲスト出演だと思われる。
サブイベントで戦うことが出来るが、大晶霊としての力は倒さなくても貸してくれる。
召喚技は時を止めて4回攻撃し、敵全体に8400の固定ダメージ(無耐性時)を与える。
このとき、1撃ごとにアップになって迫り来る。こっちくんな。

彼との戦闘では、(技名こそ変わっているが)ダオスの技とほぼ同じ技やダオスのボイスが流用されている。ついでに戦闘曲もダオス戦のリメイク。
どっかの設定上物理無効とは異なり、ちゃんと物理を無効にしてくるので、魔法あるいは属性武器以外は全く効かない。
(属性耐性も高いが、唯一雷にだけすずめの涙程度弱い)
HPが減るたび行動が激しくなり、最悪気絶を挟んで100ヒット以上する驚異的な連続技や、属性耐性なしでは致命的な威力の全体攻撃を容赦なく連発してくる。
属性耐性があってもダウン時間が異常に長いため、ゲジマユワキガのごとく「ダウン中に全体攻撃を発動」を繰り返し、対策に気づかないとハマって全滅させられる。
また、ある条件の下でキールかメルディが「インディグネイション」を使うことで、TOPの冒頭のワンシーンが再現される。
(ガイドブックなどでは「裏インディグネイション」と表記)
『テイルズ オブ ファンダム』のクレーメルラボでは連鎖で大晶霊を4つ同時に出現させると出現。
しかし条件を満たすのが難しい上にゼクンドゥスが出る前に相手が詰んで終わってしまうことも多い。

『テイルズ オブ ヴェスペリア』

「時を駆ける男」として登場。
PS3版ではリタの秘奥義「インディグネイション」の発動条件に関わっており、初回の発動時に『エターニア』と同様のシーンが再現される。
今作から、OVAやPSP版と同様に森川氏がダオスの声を担当することになった。

『テイルズ オブ バーサス』

精霊マーテルの意思の達成を至上の目的とする天界の住人。
大いなる実りの力を私利私欲にしか使わない人間達に、怒りと絶望を感じている。
ちなみに同作ではプレイヤーキャラとしても登場する。「真ダオスレーザー」という秘奥義も追加される。

技は「魔法が使える格闘キャラ」と言ったところだが、魔法は中級術1つでそれ以外は上級術、と唯一魔法が使えて下級術を持たないキャラ。
テトラスペルは今までは「ファイアボール>アイスニードル>グレイブ>ライトニング」と下級術を4連打する攻撃なのだが、
今作はなんと「グランドダッシャー>ダイダルウェーブ>サイクロン>エクスプロード」の上級術を4連打する魔法となってしまった。
どうしてこうなった。避けれなくはないが、空中に逃げ続けてなければすべてを回避するのは不可能。
さらにこのゲームでは魔法の詠唱速度を高める「天ぷら」が存在しており、使われればテトラスペルがラッシュで飛ぶ始末。
ここまで書くと魔法向けのキャラと思われがちだが、アーマーが付加される技もあるので近距離戦でも戦える。
だが魔法・近距離どちらにもいえることだが、対戦では見て避けられる技が多く、こちらの技は少なめなので対策を立てられやすい。

秘奥義の発動条件を満たせるのはミリオンアサルトだけだが、秘奥義は「オーバーリミッツ中、ミリオンアサルトのレーザー以外が当たれば発動。
同時に相手の目の前で発動する」ため、回避はほぼ不可能(1つだけ手はあるが、それも成功するのは難しい)。
ダオスがオーバーリミッツ中はテトラスペル乱射もあってか、基本逃げ回ることとなる。

またその他にも『テイルズ オブ ザ ワールド レディアントマイソロジー2』などに登場している。


MUGENでのダオス

白髪の騎士氏と無虚氏によるものが存在する。
前者は3ボタン式。ポトレのグラが粗い?こまけぇこたぁいいんだよ!
最初からゲージは1500あるのだが、テトラアサルトを除いた必殺技を使用するのにもゲージが必要。ダオスコレダーやダオスレーザーなども実装。
後者はPS版仕様。ほとんどの技が「レバー+ボタン」という非常に簡単な動作で攻撃できる。魔神拳や獅子戦吼も使える。
なお、両者ともさすがに魔法しか効かないなんてことは無い。普通に物理攻撃も通用するので安心を。

+ 必殺技・超必殺技解説
高性能な技が多いが全体的に威力が低い、ただしスイッチが入れば別。

  • Wind Blade(Power100消費)
相手を風の刃で攻撃する、威力は低く出だしに隙があるがガード不能。

  • Twin Assault
打ち下ろしからアッパーに繋ぐ連続攻撃、一見通常攻撃の弱→強と同じだが2発目が当たると相手は浮く。
ここからTetra Assault等に繋ぐ事も出来る。

  • Tetra Assault
打ち下ろし→アッパー→蹴り→かかと落としと繋ぐ連続攻撃。
他の技にキャンセル出来るがこれを連発するだけで10ヒット位つながったりする。
ダオスのものとは大きく違う技。

  • Sekundes Koreda(Power200消費)
拳を地面に打ち付け発生した衝撃波で周囲を攻撃する技。ネーミングセンスの酷さがさらに浮き彫りに
原作やダオスのものと比べると攻撃範囲は小さい方。
当たると相手は大きく浮く。ライフ半分以下でWind Bladeが追加発動する。

  • Holy Lance(Power500消費)
相手に光の槍を突き刺す術、詠唱はないが威力は低い。

  • Sekundes Laser(Power500消費)
光のレーザーを打ち出す、原作のような溜めが無く一瞬で画面は時まで届く
ダウン追い打ちも出来、その上ガード不能な高性能技。

  • Super Sekundes Laser(Power1000消費)
Sekundes Laserの上位互換、ヒット数が増えた。

  • Million Assault(Power1000消費&ライフ半分以下)
Tetra Assault→Sekundes Koreda→Sekundes Laser×2→Super Sekundes Laser→Holy Lance
と繋ぐ技、また特定条件下でコマンド入力するとDual the Solが発動する。

  • Tetra Spell(Power1500消費&ライフ3分の1以下)
以下の4つの術を指す、特定条件下でコマンド入力すると他の術に連携できる。
単発でも使用可能。

Dual the Sol
「Tetra Spell」の1つ。デュアル・ザ・サン
特定条件下でコマンド入力するとEternity Swarmが発動する。

Eternity Swarm
「Tetra Spell」の1つ。エタニティ・スォーム
特定条件下でコマンド入力するとPrismic Starsが発動する。
コマンドは「F, D, DF, y」ではなく「D, DF, F, D, DF, F, y」。

Prismic Stars
「Tetra Spell」の1つ。プリズミックスターズ
特定条件下でコマンド入力するとEternity Swarmが発動する。
コマンドは「B, D, DB, y」ではなく「D, DB, B, D, DB, B, y」。

Shining Gate
「Tetra Spell」の1つ。ブライティスト・ゲート
特定条件下でコマンド入力するとUltimate Spell Self Summon "Sekundes"が発動する。

  • Ultimate Spell Self Summon "Sekundes"(Power3000消費&ライフ4分の1以下)
原作でのゼクンドゥス召喚時の攻撃、相手にダメージを与え時間を止める。
Tetra Spellから繋ぐか攻撃を受けてるときにコマンド入力で発動。
スイッチが入るとこればかり使うようになる。


また、ゼクンドゥスの方もDEMAN氏によるものが公開されている。
BIRD氏が作っていた原作ドットを使った物の改変で、より原作の隠しボスとしての性能に近くなるような改造がされている。
具体的にはのけぞり時間が異常に短く、ジャンプはできないが攻撃で浮くことはなく、残りHPに応じて段々と凶悪になる攻撃技など、
原作をやった人間ならトラウマになっている強さがそのまま再現されている。
あのバルバトス・ゲーティアと互角の勝負をするといえば、どれくらい凶悪なのかがお分かりいただけると思う。
また狂キャラスイッチも搭載されており、スイッチが入ると無敵になりバルバトス12Pカラーさえも封殺する。
しかしキャラサイズが小さく神キャラに近い性能のため、動画での出番はあまり期待できないだろう。

出場大会


対プレイヤー操作