ガンダムエピオン

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ガンダムエピオン - (2020/11/26 (木) 19:08:34) の編集履歴(バックアップ)



「所詮は血塗られた運命! 今更この罪から免れようとは思わん!!」

サンライズ製作のTVアニメ『新機動戦記ガンダムW』の後半に登場するMS(モビルスーツ)。

形式番号 OZ-13MS
頭頂高 17.4m
本体重量 8.5t
材質 ガンダニュウム合金

OZ総帥の座を解任され、幽閉されていたトレーズ・クシュリナーダがトールギス
オペレーション・メテオのために作成された5機ガンダムのデータを元に幽閉先の城の地下で極秘裏に作り上げたMS。
「エピオン」は、ギリシャ語で「次世代の」。

トレーズの持つ高貴な騎士道精神を反映して作り上げた「本物の騎士」のための機体であり、
大量殺戮兵器、そしてなにより自動操縦のMSによる虐殺行為というトレーズが嫌悪する全ての人心無き近代兵器へのアンチテーゼを込めている。
トレーズは戦争行為を悪と自覚すると同時に、理想のために立ち上がる意思を愛していた
(しかも、どうも兵士よりもむしろ民衆の心こそを思っていた様子がある。
 作中で彼が為した様々な策謀は、彼なりに民衆のための平和を真剣に追求した結果の様である)。
そのため自らの手を汚さずに戦争をしようという考えを激しく嫌っていた節がある。
エピオンが開発された頃には既にモビルドール(上述の自動操縦MS)がOZの主要戦力になっており、
エピオンはその経緯に逆行するMSであると言える。

そのため重火器類の大量殺害兵器を装備しておらず、
武装はビームソードとヒートロッドの2つのみという騎士道精神に溢れた白兵戦用の決戦機体である。
最終回でバルカン撃ってた?気にするな。*1
ビームソード(ガンプラ説明書には「ハイパー! ビームソード」と記載)は腰のジェネレーターとコードで直接接続するため、作中のMSの中でも最高出力を誇る。
具体的には宇宙要塞を一刀両断してしまうほど。
ウイングガンダムゼロがツインバスターライフルに使うエネルギーと同等の出力でそのまんまビームソードを形成していると考えればわかりやすいかと。

ウイングガンダムゼロ同様に戦闘の状況や戦術を直接脳内に送り込む「ゼロシステム」を装備している。
またウイングガンダムシリーズと同じくバード形態に変形することができるが、見た目は双頭の竜を連想させる姿である。
態勢がキングアラジン(爪先が浮いているので厳密にはツインテール)の真似っぽいとは言ってはいけない。
なおハンブラビからの由緒ある変形パターンである。宇宙世紀とは別世界だけど


主なパイロットはゼクス・マーキスことミリアルド・ピースクラフト。一時的にヒイロ・ユイが搭乗。
登場当初はヒイロがトレーズよりこの機体を託され、搭乗しサンクキングダム王国防衛戦に参加。
その後、地球に降下してきたゼクスのウイングガンダムゼロと交戦。
激しい戦いを繰り広げた後、ヒイロとゼクスは互いの機体を交換。
トールギスに変わるゼクスの愛機となった。
その後、ゼクスは本名であるミリアルド・ピースクラフトを名乗り武装勢力「ホワイトファング」の指導者となり世界に宣戦布告。
地球に巨大戦艦「リーブラ」を落とし、核の冬を到来させようとする
5機のガンダムチームとトレーズ率いる地球軍と壮絶な戦いを繰り広げ、
最終決戦においてヒイロの乗るウイングガンダムゼロと死闘を演じるも、敗北。
最後は自らリーブラのエンジンを破壊し、爆風に飲み込まれエピオンと共に姿を消す。

その1年後、ゼクスは「マリーメイアの反乱」にて「プリペンター・ウインド」を名乗り、
エピオンの武装を受け継いだトールギスIIIに搭乗し、ガンダムチーム達と共に戦うこととなる。

ちなみにエピオンは厳密にはガンダムではない。
設計者のトレーズはガンダムでもトールギスでもない機体だと称しており、
またエピオンは勝者の駆るべきMSではなく、あくまで道に迷う者を導く道具に過ぎないのだという。
ただしデザインにガンダムシリーズの面影が色濃く反映されているため、
「反抗の意思」の象徴であるガンダムを求める「ホワイトファング」にゼクス共々求められた。
…のだが、トレーズはエピオン初登場の回でヒイロに
「私の戦いは終わったが、戦いという行為に回答を見つけなければならない」
「そのためのMSとして、ガンダムがもっとも相応しいと考えたのだ。そして私は、勝者と敗者に祝福を与えたい。これはそれを可能にする機体だ」
と語っており、結局ガンダムであることは間違いない。

漫画「敗者たちの栄光」において14年越しにEW版がデザインされた。5機のガンダムと比べるとTV版との差異は少ない。
小説「Frozen Teardrop」ではリーブラ戦後に回収されていたことが判明したほか、エピオンの2号機も登場した。

余談だが、この機体の支援目的として開発された機体「ガンダムアクエリアス」という機体が存在し、
エピオンの兄弟機という立場だったが、アニメでは未登場。
後に、『SDガンダム GジェネレーションF』のオリジナルMSとして登場する。
自動自立兵器であるモビルドールの機能を停止させてしまう「アンチMDウイルス」を撒いてMDを停止させ、
停止したMDをエピオンが倒すという戦い方を想定されていたらしい。
ちなみに「アクエリアス」とは「みずがめ座」という意味であり、某清涼飲料水とは元ネタが同じと言うだけである
(『W』シリーズは星座の名前を元とした機体が多い。ただし天秤座、水瓶座、双子座を除き量産機(つまり雑魚)だが)。
+ 『Gジェネ』でのアクエリアス
『GジェネF』と『ポータブル』では武装がヒートロッドとアンチMDウイルスしかなかった。
設定ではウイルス散布に特化しているため、武器が少ないのは仕方ないとも言えるのだが、
肝心のウイルスもWの後半シナリオくらいしか出番が無いため、趣味の機体という印象が強かった。
『NEO』『SEED』『WARS』ではリーオーの武装を転用したのか105mmライフルとドーバーガンが使えるようになり、
多少使い勝手は増したものの、まだ火力に欠けている印象は拭えなかった。
そんな本機だったが、『WORLD』ではトールギス同様{ドーバーガンの実弾と貫通BEAMの撃ち分けが可能になり、火力が一気に向上。
使い勝手もさらに良くなった}ため、不遇からは脱しつつある。アンチMDウイルス?いつも通りだよ
…なお、アンチMDウイルスの存在を考えると、今後もアクエリアスが参戦する限りどこかのシナリオでビルゴが大暴れする事になる。

+ 各ゲームでの活躍
スパロボではF完結編で参戦。一環してミリアルドの搭乗機体だったが、味方にならないので印象は薄い。
ボスユニットだけあって機体性能は悪くないのだが、武器射程が1しかないため遠距離攻撃で袋叩きにされるのが常な悲運の機体でもある。
『64』では武器射程が3に上がり、ルートによってはゼクスと共に味方になるが、
終盤でトールギスIIIとの二択(ばらしてトールギスIIIの部品にするか否か)となる。
変形できないことを除けば、トールギスIIIの方が性能が高く、かつエピオンの武装が全て使えるので、多くの人はトールギスIIIを選択するだろう。
『α』でも登場したが、ゼクスがすぐにトールギスIIIに乗り換えるため、やはり印象は薄い。何故かドロシーがMA形態に乗ってたけど
ヒイロが乗るシナリオもあったが、ルートによっては見られないので多くの人には記憶がないだろう。
『D』で登場した時は第一話から使えるので、多くのエピオンファンは狂喜乱舞した。
射程さえ補えば、性能もかなり使い勝手がよいので、『D』で初めて使えるようになったギュネイや逆襲版シャアと共に使っていた人は多いだろう。

この様に、参戦したとしてもトールギスIIIにポジションを奪われたり、
そもそもTV版があまり参戦しないため、スパロボで活躍したという印象は極端に薄い。
そろそろ戦艦ぶった斬る程のビームソードが見たいものだ。ってか、毎回ヒートロッドの方が強いってどうなんだ。
そんな長き冬の時代を過ごしていたが、『第2次Z再世篇』で遂にファン待望の超性能のエピオンが登場。
射程1~6まで伸びたヒートロッドと、必殺技「ビームソード最大出力」が通常・マップ兵器版両方で追加され、大幅なパワーアップを果たした。
展開上、自軍・敵軍のどちらでも登場機会があり、敵の場合は移動後使用可能(!)なマップ兵器版「ビームソード最大出力」を常に警戒する必要がある。
幸い、ヒイロ狙いである事が多いので(エピオンが出てくると大抵強制出撃の)ヒイロを戦艦に引っ込ませなければそこまで使われない。


『Gジェネレーション』シリーズでは高性能なのは高性能なのだが、戦艦を斬るほどのビームソードはマップ兵器扱いで、
通常は標準的な威力のビームソードとヒートロッドしか使えないため、
使い勝手が良いとはお世辞にも言えなかった。
しかし、『GジェネWARS』にて戦艦斬りが単体版でも別武器として実装。
威力もかなり高く、射程も3まであるという高性能なので一気に使い勝手が上がった。
…が、ゼロシステムのせいで格闘武器の威力に関わるテンションが低めの状態が長いという仕様が入っているため、
折角の高火力を発揮出来ないという酷い状態になっている。補強したいなら、彼女のザクの力を借りよう。
…とか言っていたら、OVER WORLDにてゼロシステムの仕様が変更され、テンションが強気始動になったため、使い勝手がさらに上がった。
さらに漫画「敗者たちの栄光」でEW版が登場した事を受けてTV版の他にEWが登場。
武装もアビリティも全てTV版と同じ完全上位互換というEW版にあるまじき好待遇である。元々TV版からあまり変わってないからとか言わない


『機動戦士ガンダム ガンダムVSガンダムNEXT』では、『W』枠から最高コスト機体として参戦。
高めのブースト性能を活かして敵陣に突撃、ビームソードとヒートロッドを駆使した多彩なコンボでダメージを稼ぐ近接特化機体である。
…というかモビルアシスト含めて射撃武器が一切ないので近接戦しかできない。たしかに原作再現といえばその通りなのだが。
ビームソードによる攻撃は同一の技以外でキャンセルが効くため、一度刺さればメッタ斬りにできる。これは爽快。
ただし、キャンセルを利用したコンボ前提でダメージを設定されているため、単発ダメージは低い。
このため、どうしてもコンボの尺が長くなりがちである。下サブ派生を加えればなんとかなるが。

…が、本作ではほぼ全ての行動をブーストダッシュでキャンセルできる「NEXTダッシュ」(以下「ND」)というシステムがあるため、
「射撃⇒NDで隙消し⇒射撃⇒NDで・・略」という弾幕張りが強力。
仕掛けるにしろ、コンボを完走するにしろ、常に執拗な射撃が飛んでくるのである。
更に、NDがある上に着地硬直の大きい本作では、着地取りができるか否かはダメージソースを大きく左右する大問題。
この2点において射撃の無いエピオンはかなり割を喰っており、しばしば最弱機体として名が上がることも…。
特にターンXに対して、PSP版のNEXT PLUS攻略スレで「タイマン不可能」「相方にロックされている間に闇打ちを狙うしかない」という結論が下された。
と言ってもターンXに限らず、カウンター持ち機体(マスターガンダム、試作一号機FB、ガンダムシュピーゲル等)相手のタイマン戦においては、
相手のブースト残量を読んで着地を狙うしかないのが実情なのだが。
尚、低コスト機のアレックス(分かってると思うがハイパーボッ!は使わない)に致命的に相性が悪い。
格闘を弾くチョバムアーマーのおかげでそれを剥がすのに数発殴りかからねばならない、
またチョバムアレックスは格闘弾きを生かした押しつけが光る格闘殺しの格闘機、完全に相手の土俵である

まず後者だが、これは常に前線にいることで一応解消できる。
というより、高コスト機かつ射撃の無いエピオンは、前線に出ざるを得ない。
が、射撃での反撃ができないエピオンが前線にいると、それだけで集中砲火を喰らうこと間違いナシ。
そのため、問題は結局「いかにして射撃に耐えて格闘を当てるか」に集約される。
ブースト性能の高さは確かに好材料となるが、いかんせんこれだけでは限界がすぐに来る。
かといって射撃戦はできないので根本的な対処は不能。
そこでモビルアシストの「通常射撃を無効化するバリアを展開する」ビルゴIIを使う。これで多少はマシになる。
アシストの移動速度は遅いので、高機動のエピオンに追いつけない場面は多いものの、コンボ中のカット防止には役立ってくれるのだ。

…ただし、防げるのはあくまで通常射撃なので、照射系射撃はブチ抜かれる。
そのため、照射系射撃を気軽に撃ってくるウイングガンダムゼロあたりには気休めにすらならない。
また、カット防止はできても、格闘するために近寄っている間に役に立ってくれるかはエピオンの動き方次第。
これに関してはアシストも含めもはやプレイヤースキル頼みである。
ここらへんが最弱機体として名が上がる最大の原因と言えよう。
実際、上級者の操るエピオンはアシストとシールドガードで巧みに射撃を防ぎ、猛烈な勢いで一刺ししてくるため、いざ敵に回すとかなり怖い。

ちなみに、同じ最高コスト格闘機のゴッドガンダム∀ガンダムには追いつめられると明鏡止水と月光蝶による火力の強化があるのに対し、
エピオンにはそれがない
性能面でも色々負けてるのにこの仕打ちである。

ただ、腐っても格闘機なので格闘の火力の高さ、コンボの多彩さは全機体随一である。
それが多くの職人プレーヤーの心を鷲掴みにしまった為か、
攻略スレの総数が全機体の中でトップクラスに多く、初心者お断りのスレッドも立った程である。
火力の高さについては明鏡止水を発動させたゴッドに負けるが
その多量の研究の成果もあって最終的には機体ランクは最下位争いから脱出しており、
スタートラインは低い位置ながらも、小ネタ等を確り使いこなせば3000相応の強さと理不尽さを持っている、という評価になっている。

なお、本作のボス戦では相手がハイパーアーマー持ちなので、「勇猛果敢に斬りかかったと思ったら自分がブッ飛ばされていた」なんてのも日常茶飯事。
尤も、攻撃が当たった瞬間は一瞬ボスの動きが止まる上、ダウン値の上限に達すると行動不能モーションに移行するので、
斬りかかるタイミングを選び、コンボの構成をちゃんと考えればダウン値を一瞬で溜めて一方的に攻撃し続けることもできる。
がんばればボスラッシュルートだって完走可能(かなりの技量が必要だが…)。

ちなみに、射撃の無いエピオン同士の戦闘がどうなるかといえば…まさに2on2格ゲーそのものである。

次作『EXTREME VS.』ではTV版『W』自体の参戦枠がなかったために参戦できなかったものの、
更なる続編『FULLBOOST』ではTV版ウイングゼロが参戦した事で参戦枠が復活、そして2013年10月めでたく参戦した。
FBにおいても『NEXT』時代に近い純粋な格闘機体であり、
更にアシストのビルゴも失ったためゲーム中で唯一武装ゲージが存在しない清々しい機体となった。

基本的な部分はラッシュ格闘、ホーミングダッシュなどNEXT時代の仕様に近く、
新武装として、特殊格闘による移動技や機動力が著しく下がる代わりに格闘性能をアップさせる換装武器「ビームサーベル出力変更」が追加。
更に覚醒技として、バルジを叩き斬った際の最大出力ビームサーベルが使用可能となっている。
バルジ斬りは単発威力こそ200前後と覚醒技にしては安いものの、
格闘からキャンセルして発動可能で動作時間も短く素早いとコンボ向けの性能であり、カット耐性にも優れている。

戦術は前作と変わらず、強力なサブ各種や高性能格闘、HDと移動技を使った接近、そして格闘戦でのゴリ押しが主戦術となる。
移動技の追加により弾幕機体にもある程度強くなったものの、依然として一部の機体には苦戦を強いられる。
更に前作から顕著な弱体化点として各技のダメージ補正がきつくなった
これのお陰で適当なラッシュ格闘ではまったくダメージが伸びず、効率のいいコンボレシピを選んでも平均して200前後のダメージと、
3000及び格闘機とは思えない低火力になってしまっている。
また、他の格闘機と違い「安定した汎用コンボ」や「虹ステを使ったカット耐性のあるコンボ」が存在しないため、
ラッシュを使ってその都度コンボを選んでいく必要がある。

しかし、全機体最高峰の性能で射撃バリア判定も持つサブ射撃の各種ヒートロッドと、
神速の発生を誇り補正の重さ以外は3000に相応しい破格の性能の後格闘のヒートロッドによる近接性能は圧倒的。
格闘とロッドの間合いに相手を捉えてからの攻めは圧倒的で、エピオンに無対策なプレイヤーや近距離戦が苦手な機体が相手であれば、
反撃も逃走も許さずにコンボと起き攻めで殺し切ることもできる。
だがゲームの性質上、待って相手を迎撃するほうが有利な機体が上位を占める待ちゲーの環境であったため、
近距離メインのエピオンは最上位の機体(ウイングゼロ(TV版)やリボーンズガンダムなど)と致命的に相性が悪く、
機体ランクはV2やストライクフリーダムと並び最下層である。
ただし、それはあくまで最上位ランクの機体が戦場にいる場合であり、中堅以下のエピオンとの相性が悪い機体や、
一部を除く低コスト相手には最上位ランクの機体に負けず劣らずな理不尽さで圧殺出来る。

『マキシブースト』では新たな攻撃手段の追加はなく、基本はそのままにキャンセルルートの追加や補正の緩和など上方修正が入った。
しかし補正が緩和されたとはいえまだまだ上位格闘機のような爆発的火力を手軽に出すことは難しく、
手軽さとは無縁のテクニカルな格闘機という立ち位置は変わらず。
マキシブーストでは他の3000機体の下方修正に加え、接近戦における強さが再評価されたことで、
過去作品での「3000最下層」という不名誉な立場からの脱出には成功。
「敵機体・相方との相性に左右される面はあるが、一度噛み付けばワンチャンスから流れをひっくり返せる力を持った格闘機」
という評価に落ち着いている。

『マキシブーストON』では、ラッシュ時の前格闘・横格闘・各特殊格闘派生にブーストゲージを消費しないという理不尽仕様となり、
他にも様々な強化を受けて最上位争いに加われるまでの地位に上り詰めた。
…が、流石にラッシュ時のブースト無消費は理不尽すぎたため、後に各特殊格闘派生以外はちゃんと消費するようになった。


ガンダム無双』シリーズでは1作目からウイングガンダムゼロと共に参戦。
当時他のゲームで不遇な扱いを受けがちだったエピオンも、こちらではまともな性能となっている。
他のゲームと同様、原作通り射撃武装を一切持たない(ただし一部武装が射撃属性になっている場合がある)が、この作品ではあまり問題にならない。
タイマン戦に強く、やや苦手な集団戦もヒートロッドなどの広範囲攻撃で戦える。
敵を引き寄せるスキル「マグネティック・ハイ」をつけると付けると更に殲滅力が上がる。
1作目では謎の惑星の上で歴代ガンダムシリーズの各勢力が入り乱れて戦うオリジナルモードで使用できる。
ミリアルドはドモン・カッシュゴッドガンダム、エルピー・プルのキュベレイMk-IIと共に戦う。
ハマーンのキュベレイとの対決でクワトロのような台詞と動きをしたり、アムロがヒートロッドに反応するイベントが存在する。
さらにプルを使った場合のエンディングではこの3機で流派東方不敗の演舞をするという凄いシーンがある。


『ガンダムトライエイジ』では、「鉄血の4弾」で漫画「敗者達の栄光」のデザインのエピオンが「ガンダムエピオン(EW版)」として参戦。
パーフェクトレアと「クライマックス決戦キャンペーン」のキャンペーンカードの2枚が収録。
Pレア版はアタックが高くスピードも高めの速攻型ステータス。アビリティは変形して攻撃を回避したあとに反撃する「変形」。
CP版はアタックが高いステータス。アビリティはメイン攻撃時にアタックと必殺が上がる「決戦」。
必殺技は「ナイト・オブ・スピリット[EW]」。MA形態で相手に接近し、
相手の近くでMS形態に戻りヒートロッドで一撃した後、ビームサーベル最大出力で袈裟斬りを放つ。

次の「鉄血の5弾」ではTV版デザインのガンダムエピオンが参戦。モーションなどはEW版と同じ。
マスターレアで収録。
スピードが高いステータス。アビリティは先攻時に相手の防御効果を無視した攻撃を行う「速烈」。
必殺技は「ナイト・オブ・スピリット」。演出はEW版とほぼ同じ。

射撃武器を持たないため、通常攻撃で射撃武器を使用するガンナーの場合はヒートロッドを振り気弾のようなものを飛ばす。

専用機パイロットはミリアルド・ピースクラフトとゼクス・マーキス。いずれも鉄血の4弾で参戦。
ミリアルドはパーフェクトレアで登場。
アタックが高めのステータスと高レベルアタックバースト、単機でロックオンした時に戦闘中相手の防御を0にするスキルを持ち、火力が高い。
ゼクスはコモンのみ。
スピードが高めのステータスとコモンながら中レベルのスピードバースト、
ガンダム系を攻撃した時に一時的にスピードが上昇するスキルを持ち、スピード勝負に強い。

一時的にウイングガンダムゼロに搭乗しているが、ゼロに乗せても専用機補正は無い(ヒイロをエピオンに乗せた場合も同様)。
リーオーはゼクスのみ専用機補正が付き、ミリアルドは付かない。同一人物なのに専用機が違う珍しい例である。



格闘ゲームにおけるエピオン

格闘ゲームではSFCソフト『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』でラスボスとして登場。
VSモードとサバイバルモードにおいて、トールギスにカーソルをあわせ「LLLLRRRRLRLRLRLR」
コマンドを入力することでプレイヤー操作が可能になる。

原作の設定通り、射撃武器を一切装備しておらず、
バルカンも全キャラの中でただ一機装備していない(ただし超必殺技は射撃攻撃)。
特徴として、エピオンのチェーンコンボは通常技のどの技にでもキャンセルをかける事が可能。
ダウンの奪えるXや上昇する立ちAはそれ以降のチェーンコンボは不可である。

白兵戦用の機体なので通常攻撃の性能はかなり良い。
特に弱武器攻撃のヒートロッドは出が非常に早く、射程距離も長い優秀な主力攻撃。
しゃがみのヒートロッドは対空にもなる。
上記のチェーンコンボの仕様により、(立ち弱武器→しゃがみ弱武器~)×nという繋ぎを無限に続けることが可能。
ただしヒットバック補正が掛かって後ろに下がってしまうため無限コンボにはならない。
CPUは難易度最低でもプレイヤーを転ばせた後からこのコンボを容赦なく放ってくるため、凄まじい強さを誇る。

防御力もガンダムヘビーアームズ並みの硬さを誇る。
これらの基本性能の高さに加えて後述する出し得超必殺技のスパークウィンドがあるため、
原作のキャラランクではシェンロンガンダムと並んで最上位と言われている。

+ 必殺技の性能
必殺技の性能
ナイトメアブリンク
一瞬構えた後、相手に体当たりするどこかで見たような技。体当たりにはダウン効果あり。
方向キーで移動方向を変えられる。
構え中のエピオンに当たった相手を空中に浮かせる効果あり。
強で出すと2回体当たりするが、ダウン攻撃を当てるとダウンしきるまで攻撃が当たらなくなるというゲームの仕様の為
構えを当て、一回目の体当たりをすかした後二度目をフルヒットさせるという変則的な使い方をしないと上手く機能しない。
ただ確定状況が無いわけではなく、強武器ヒット後斜め下にブリンク→そのまま二度目のブリンクを出すと丁度上記のような当たり方になる。
何気に攻撃判定部分には飛び道具消滅性能が付いている。
クイックジャンプ
エピオンの主力技。
前方に飛び込んで移動するフロントステップ。
移動中に攻撃ボタンを押すとその攻撃を出しながら移動する。
このゲーム中唯一の中段攻撃となる脅威の技。
下段攻撃と組み合わせて相手のガードを揺さぶる事が出来る。
ダッシュ屈強武器とクイックジャンプ弱武器がともに画面端近くからも届き、発生20F以下の二択となる脅威。
クイックジャンプからのすかし投げも出来る。
連続技にも非常に重宝する技で、タイミングよくキャンセルを掛ければ、
(クイックジャンプ弱武器→しゃがみ弱武器~)×nの無限コンボになる可能性あり。
スパークウインド
超必殺技
体を発光させ、いくつもの光弾を発射する謎の技。通称エレガントオーラ。
一種の格ゲー補正という奴で納得しておこう。
光弾は速度が速く、相手の位置に向かって飛んでいくので避けることはまず不可能。
弾道の関係で多少ばらつくもののヒット数が非常に多く、全弾ヒットすればほぼENが全回復する。
削りダメージも非常に大きく、起き攻めやダウン追い討ちにもとても有効。
さらに技発動中のエピオンに当たると大ダメージ+ダウン効果というおまけつき。
ヒット数が激減してゲージ回収出来なくなるけど
出が他キャラと比べて少し遅めなのに目をつぶれば接近して出しても良し、遠距離で出して良しという素晴らしく使い勝手の良い技
(ただしビーム系のガードキャンセルメガ必殺技には滅法弱い)。

『新機動戦記ガンダムW THE バトル(Gundam Battle Assault 2)』でも『W』側のラスボスとして続投。
『W』側のMSは全て『EW』版になっている中、当時はまだ『EW』仕様のデザインがされていなかったエピオンは唯一テレビ版のMSとして登場している。
必殺技などに「ENDLESS DUEL」の面影が見られるが、超必殺技は最大出力ビームソードとなっている。
ゼクスがトールギスIIIに搭乗している為か、トレーズがパイロットを務めている。


MUGENにおけるエピオン

大垣氏が作成。烏賊氏のガンダムデスサイズを改変したものでこちらも原作再現仕様。AIも搭載されている。

MUGENのキャラと比較するとキャンセル周りのシステム面が弱いらしく、
リーチを伸ばすためにキャラサイズをSFC画面比に合わせて1.25倍されている。
その為アークキャラ並にでかい 烏賊氏のデスサイズ(等倍ドット)と並べるとMSとMA並のサイズ差になる。

キャラ内部設定としてガード時の与パワー設定と屈攻撃の空ガ可不可設定がある。
前者は原作だとガードされるたびに相手に0.1ゲージ譲渡というMUGEN内で考えるとかなり不利を背負うシステムを
再現するか・しないか・有利解釈するか(自分がガード時にゲージが増える)という設定項目で、
後者は原作では空ガが万能すぎ、飛ばれると空投げ以外で崩せなくなるというシステムの弱さを再現するかどうかという
設定ができるようになっている。

AIは立ち回り行動頻度・ガード確率・クイックジャンプループ回数・コンボレベルが設定でき、
立ち回り行動頻度はその名の通りコンボ以外での動きの頻度。
遠~中距離からいきなり中下段択が飛んでくるのが恐ろしい。AIには通じにくいのが泣き所
クイックジャンプループ回数は、地上コンボで(クイックジャンプ弱武器→屈立弱武器)のループを何回行うかの設定。
始動に使ったクイックジャンプや〆に使うクイックジャンプは回数に含めないので注意。
コンボレベルは3段階、どれだけ痛いコンボやダウン追い討ちをするかという設定。
レベル1だと地上始動ダウン追い討ち含めて3~4割程度だがレベル3となると地上始動で7~8割近く奪ってくるようになる。
(レベル3のダウン追い討ちはクイックジャンプ弱武器から延長してくるのが絵面的にも中々凄惨)

また、スパークウィンドは自分の高度以外の条件を見てないらしく出せる状況なら
ぶっぱやガーキャンで撃ちまくってきたりする。

ちなみに勝利後の攻撃で、オーバーキル分次ラウンド頭にパワーが上昇しているが
これは原作の仕様をMUGEN内で再現するための苦肉の措置なので誤解の無いように
(MUGENでは勝敗が決まった後のパワー増減命令がすべて無効になる)。

また、Gundam mugenのサイトにおいても公開されており、
こちらも『ENDLESS DUEL』の画像を使用しているが、中身は『バトルマスター(Battle Assault)』仕様で作成されている。
動きは『バトルマスター』基準で全体的に遅くなっており、避け動作が追加されている。
また超必殺技で最大出力ビームソードが追加されており、まともに食らうと一気に8割ほど減らされるとんでもないダメージ量を誇る。
『バトルマスター』はライフゲージを3本持っているので、おそらく相手のライフが3000ある事が前提の攻撃力なのだと思われる。
実際にlifeが2150、attackとdefenceが140もある。

出場大会

削除済み
更新停止中
凍結

出演ストーリー



*1
最終話であまりにも突然に使ったのか、各種設定本においてもどのような形で搭載されているのか、
そもそも搭載されているのかどうかは本によって結構まちまちだったりする。
ある意味最終決戦仕様ともいえなくはないのだが……。
まぁガンダムmkIIタイプ(要は外付けオプションパーツ)と言う事にでもすればどうとでもなるが。

当然、ゲームにおいても再現される機会は非常に少ない。
もし『VS.』シリーズで再現されていたら、また違った評価になっていたのだろうか。
というか人によっては決戦している施設のセントリーガンとかそんな感じのものではとも言われたりよくわからないもの。