ウルトラマンダイナ

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ウルトラマンダイナ - (2011/09/02 (金) 21:25:07) の編集履歴(バックアップ)


「本当の戦いはここからだぜ!」


1997年に放送された特撮テレビドラマ『ウルトラマンダイナ』の主役ヒーロー。
地球平和連合TPCの特捜チーム「スーパーGUTS」のアスカ・シン隊員「アンタって人は(ry」ではない)が変身する。
本作は『ウルトラマンティガ』に続く平成ウルトラシリーズ第2作目であると同時に、『ティガ』の続編である。

+ スペック
  • 身長:55メートル
  • 体重:4万5千トン
  • 飛行速度
    • フラッシュタイプ:マッハ8
    • ミラクルタイプ:マッハ10
    • ストロングタイプ:マッハ5
  • 走行速度
    • フラッシュタイプ:マッハ3
    • ミラクルタイプ:マッハ5
    • ストロングタイプ:マッハ2.5
  • 水中速度
    • フラッシュタイプ:マッハ2
    • ミラクルタイプ:マッハ3
    • ストロングタイプ:マッハ1
  • 潜地速度
    • フラッシュタイプ:マッハ2
    • ミラクルタイプ:マッハ1
    • ストロングタイプ:マッハ3
  • ジャンプ力
    • フラッシュタイプ:1000メートル
    • ミラクルタイプ:1500メートル
    • ストロングタイプ:800メートル
  • 握力(人間換算では1000トン=1キロ)
    • フラッシュタイプ:60000トン
    • ミラクルタイプ:40000トン
    • ストロングタイプ:90000トン

+ 『ウルトラマンダイナ』本編ストーリー
ウルトラマンティガが邪神ガタノゾーアや闇の巨人たちを倒し、世界を闇から守った戦いから数年が経った。
闇の試練を乗り越えた人類は宇宙開発を推し進め、いつしかネオフロンティア時代と呼ばれる宇宙開発時代を迎えるまでになった。
かつての特捜チームGUTSも「スーパーGUTS」として強化・再編され、ヒビキ・ゴウスケ隊長を中心とした新しいメンバーで運営されていた。
ある日、TPCの隊員養成機関ZEROではスーパーGUTSの隊員を招き、訓練生の卒業試験として模擬戦を行うことになっていた。
その訓練生たちの中に、トップクラスの成績を持ちながらもその型破りな性格から問題児として扱われていた男が一人いた。
彼の名はアスカ・シン。この日のアスカはスーパーGUTSからやってきたユミムラ・リョウ隊員にいきなりナンパをしかけた結果、
怒った彼女にターゲットとして狙われる羽目になってしまっていた。しかし、他の訓練生では見られないようなとっさの機転で、
あろうことかリョウ隊員を返り討ちにしてしまうアスカ。予想外の事態にさすがのリョウ隊員も呆然とする以外になかった。
なんだかんだで模擬戦は進んでいったが、その最中に突如として謎の宇宙生命体スフィアの群れが乱入してきた。
スーパーGUTSの隊員たちと訓練生たちはスフィアに立ち向かうが、その戦いの最中にアスカは乗機を撃破され、宇宙に投げ出されてしまう。
自分はこのまま死んでしまうのだろうか。そう思ったアスカの脳裏に、かつて光を追って姿を消したという父との思い出が浮かぶ。
父が見た光に自分もたどり着く、それまで死ぬわけにいかない。アスカが生き抜こうという意志を見せた瞬間、不思議な光が彼を包んだ。
次にアスカが目を覚ましたとき、彼はTPCの医療施設に無事保護されていた。
そのベッドの中でアスカは自分が特捜チーム「スーパーGUTS」に配属されたことを知るのだった。
一方、TPCの火星基地はスフィアが火星の岩石に取り付いて変化した存在「スフィア合成獣ダランビア」に襲撃される。
火星基地視察に訪れていたTPCのフカミ総監から出動要請を受けたスーパーGUTSは新人のアスカと共に火星へ向かうが、
ダランビアに攻撃が通じず苦戦し、単機攻撃を試みたアスカも撃ち落とされてしまった。
それでもアスカは戦いを諦めず、銃を片手に生身でダランビアに戦いを挑む。すると、彼の体を宇宙で見た謎の光が再び包んだ。
次の瞬間、そこに立っていたのはティガとも異なる新しい光の巨人だった。

ダイナにはティガと同様にタイプチェンジ能力があり、変身直後はフラッシュタイプという銀・赤・青・金で彩られた姿になる。
フラッシュタイプはティガのマルチタイプと同じく能力のバランスが取れた形態であり、
必殺技のソルジェント光線やフラッシュサイクラーなどの光線技に長けた姿である。
ただ、デスフェイサーやジオモスとの初戦が示すように、強敵相手に苦労することが結構多い姿でもあったりする。
基本的にダイナが客演する時はこの姿のままで活躍することが多い。

また、ティガでいうところのスカイタイプとパワータイプに相当する「ミラクルタイプ」「ストロングタイプ」という形態も存在するが、
ティガのタイプチェンジにおける「形態ごとの能力の差別化」という概念がより推し進められ、形態間のステータス差が激しくなったほか、
ティガとの差別化を図る意味で「ミラクル・ストロングは一度の戦闘で使えるのはどちらか片方、一回ずつのみ」
「一度変化した後フラッシュに戻ることは可能」という制限が設けられている。
これにより、タイプチェンジの選択を誤って逆にピンチに陥ってしまうという展開も発生したことがある。*1
(ゲームなどでは変身制限まで再現すると扱いにくくなってしまうのか、制限を設けていないことが多い。)
ついでに言えば、外見上は単なる色違いであったティガとは違い、模様やプロテクターの有無など、デザインも大きく変わっているのが特徴。

ミラクルタイプはスピード戦を得意とするほか、スカイタイプには無かった超能力技を持つ姿である。カラーリングは青と銀。
やはりパワーとタフネスに難があるものの超能力の使い勝手が良いため芸達者であり、
どちらかといえば影の薄かったスカイタイプに比べ、活用されたことが多い。
必殺技はレボリウムウェーブ。アタックバージョンとリバースバージョンの2種類があり、
後者は相手の攻撃を撃ち返す技で一度しか使われていないレアな技。
また、前者は衝撃波を撃ち込んで相手の背後に小型のブラックホールを出現させ、相手をその中へ吸い込んでしまうという技で、
防がれたり避けられたりしたことはあるものの、一度効果を発揮すれば大抵の敵は逃げられず(ジオモスにはバリアを張られ自力で脱出されたが)、
怪獣の爆発などによる周囲への被害を心配する必要も無い上、善良な宇宙人を操っている鎧だけを吸い込ませるという芸当も出来る非常にチートな技だったりする。
さらにアタックバージョンには未完成版も存在するため、書物などでレボリウムウェーブが載せられるときは項目が3つあることもたまに起こる。*2
ちなみに、前述した通り普段はパワーは無いこの姿だが、灼熱合成獣グライキスとの戦いでは気合いでストロング並のパワーを発揮している。

ストロングタイプは力自慢の姿であり、カラーリングは赤と銀。
パワータイプ同様、肉弾戦や水中戦に強い反面、スピードに劣っている姿だが、
最大の違いは飛び道具がガルネイトボンバーしかないという点だろう。
パワータイプほど多用されたわけではないが、だからといって、この形態が冷遇されていたわけでもなく、
上記のデスフェイサーやジオモス(の強化形態ネオジオモス)を始めとした強敵との戦いでは、反撃の狼煙として活躍したことも多い。
能力の性質上、熱血型のアスカの性格と最も相性がいい姿ではないかという声もある。
あと、体格のマッチョ化がパワータイプのそれに輪をかけて激しい。

またダイナはシリーズでも珍しい、 出自が不明のウルトラマン である。
超古代の光の巨人像を基に作られた人造ウルトラマン「テラノイド」がアスカから奪われたエネルギーで稼動したこと、
『ティガ』の劇場版での超古代文明の回想シーンにダイナと酷似した巨人が多数確認されたことなどから、
ダイナもティガと同じかつて超古代文明を護った光の巨人の一人ではないかとも思われるが、状況証拠だけで明言されてはいない。

+ 明日へ…
火星で人造ウルトラマン製造プロジェクト「F計画」を遂行中に現れた宿敵スフィア。
スフィアによって奪われた人造ウルトラマン・テラノイドが変貌した強敵ゼルガノイドを辛くも倒したダイナ=アスカだったが、
そのころ太陽系にはスフィアの元締めである超巨大生命体・暗黒惑星グランスフィアが接近していた。
惑星や戦力を次々と飲み込むグランスフィアには禁断の力ネオマキシマ砲さえも通用せず、
スフィアへの同化を迫られた人類は絶体絶命の危機に陥る。
しかし人質となったリョウ隊員をダイナとして救出しにグランスフィアの間近に行っていたアスカは、
グランスフィアが強力な攻撃に対し一方向にしかバリアを張ることができないことを見抜き、
スーパーGUTSの面々に『釣り球を振らせ勝負球をぶち込む』両面作戦を提案する。
しかしそれは、自らがダイナであることを仲間に明かす結果ともなるのであった。

結果的に作戦は成功し、ネオマキシマ砲を防御した隙に撃ち込まれたソルジェント光線によりグランスフィアは消滅。
しかしその際に発生した重力崩壊にダイナは、アスカは抵抗虚しく飲み込まれてしまう。
その後グランスフィアに飲み込まれた惑星は元の空間に戻ってきたが、ウルトラマンダイナが帰ってくることはなかった…。
そして、アスカは気がつくとガッツイーグルαスペリオルに乗っており、謎の光の中にいた。
その光の中で父、アスカ・カズマと再会した彼は、共に光の中へと旅立って行った…前へ向かって。

「俺は今…君だけを守りたい!」

この後のアスカがどうなったのかが描かれたのは、 実に10年以上の月日が流れてから であった。

『ティガ』の続編として製作された本作はかつての大きな困難を乗り越えた人類の前に新たなる脅威が迫り、
ウルトラマンダイナとスーパーGUTSが立ち向かっていく姿を、アスカの苦悩や成長を交えて描かれている。
他にも、シリアスな面が強調された前作よりも娯楽性に力を入れた作風作りがなされ(スタッフ曰く、
「ティガが『セブン』のような作風だったのでダイナは『マン』に近い作風を目指した」とのこと)、
元高校球児(作中でも野球にちなむセリフをしばしば口にした)のアスカを始めとして熱血的・情熱的に描かれる
スーパーGUTSの面々や、ある時は強大に、またある時はコミカルに、さらにある時は感動的に物語を彩っていく
数々の怪獣たちが登場し、第42話「うたかたの空夢」はファンの間でも度々語り草となるほどの屈指の
迷(名とも言う)エピソードになっている。

一方で、前作にも劣らぬシリアスかつ緊迫感あふれるエピソードが世界観を崩さないように挿入されることで
『ティガ』とはまた違った魅力や物語の広がり方を持つ作品となった。
特に未来への希望を描きつつも悲しい余韻を残した最終回は、なんだかんだでハッピーエンドで終わることの多い
ウルトラシリーズの中では異彩を放つものとして評価されている。

「俺はどんな時だってあきらめないし、絶対に逃げもしない!」


……のであるが、実は評価されるようになったのは2008年の『超ウルトラ8兄弟』や2009年の『ウルトラ銀河伝説』で
客演してからで、ごく最近までは平成ウルトラ始動作にしてシリアスな人間ドラマを描き切った前作や
ウルトラで本格的なSFをやって史上初の基本色が青でもあるレギュラーである2人目のウルトラマンが活躍した
次作に比べると、正直に言って評価は数段落ちる存在であった。
(娯楽重視の作風が、ティガで復帰したドラマ重視のマニア層に拒絶されたせいでもある。現にこの頃の特撮は
 『仮面ライダークウガ』や『未来戦隊タイムレンジャー』等の大人向け、所謂シリアスな作品が多かった)。
勿論現在では映画での活躍や、アスカを演じたつるの剛士氏が後にクイズ番組『クイズ!ヘキサゴンII』で見せた
バカキャラに引きずられたキャラ付け(アスカも相当なバカキャラだったので違和感がない)によって
ダイナもファンに愛されるようになり、それに従って作品自体も再評価されている。

+ ダイナ関連でのつるの氏馬鹿ネタについて
『クイズ!ヘキサゴンII』では司会の島田紳助が直々にウルトラマンバカというあだ名を付けられ、
ペーパーテストの結果に『ウルトラマンコスモス』の春野ムサシ役で杉浦太陽氏には(ウルトラマンの後輩的な意味で)
先輩、どういう事ですか?」と尋ねられる程だった。
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』の製作会見において、ダイゴ役の長野博には「つるのくんの台本には漢字に
全部にふりがなが振ってあった。
」と暴露され、初代マン役の黒部進氏も「台詞が絵で描いてあった。」と
つるの氏に突っ込みを入れていた。
更に映画公式サイトのキャスト説明では「ちょっとおかしなブレイク中。」と書かれるわ、「お前はヘキサゴン・ヘキサゴンって
人気があっていいよなっ!」と絡むシーンやウルトラマンショーでもダイナ、ゼアス、ナイスのトリオで「羞恥心」の歌を歌う有様だわ…。

しかし現在ではつるの氏の努力の結果、ヘキサゴンでの成績も上がりおバカキャラを脱出してきている。
また男性芸能人としては珍しい育児休暇を取ったりと、パパさんタレントとしての側面が強くなってきている。
代わりに杉浦氏の奥さんがおバカキャラとして台頭していったのは内緒だ。

なお円谷プロダクション公式サイトで毎年4月1日に行われるエイプリルフール企画に登場する際もダイナは
バカキャラとして扱われている。
巨大掲示板「78ちゃんねる」での書き込みや某長男がブログで「組織の宝」について語った内容が理解できていなかった他、
自分で「ウルトラマンダイナだけど何か質問ある?」というスレを立ててはみたものの、
スレのお約束だった「日本語でおk」やウルトラ兄弟の設定を知らなかったり、
タイプチェンジ能力について質問された際に、反応したザラブ星人自分の能力にも関わらず
飛びつくように解説を求めたり、結局スレの話題についていけなかったりで、
ガイアが呆れ、キングシルバゴンがヘコみ、ガッツ星人が頭を抱える事態になった。

2010年の企画「円谷ッター」ではウルトラマンタロウの家で居候をしていると語られており、
ウルトラの母の作った食事を喜んで食べたり、『笑っていいとも!』を見たり、
冥王星での騒動やガイアの愚痴についていけなかったり、タロウとストIIで対戦してガイル禁止を要望したり、
絵本『ルドルフとイッパイアッテナ』を読んでもらったりしている姿が描かれた。

なお、破天荒なキャラ故に忘れがちではあるが、アスカは冒頭で触れた卒業試験でのアクシデントを超えて
ZEROを首席で卒業し、スーパーGUTSにも正式な試験の末採用されている。
実はシリーズでも正規の訓練を受けて防衛チームに入隊したウルトラマンは彼以外にはハヤタ隊員ダイゴ
『ザ☆』のヒカリ超一郎、『ネクサス』の孤門一輝くらいであり(その他、多くはヘッドハンティングで入隊)、
意外にも歴代屈指のエリートであったりする。

また、本作の防衛チーム「スーパーGUTS」は『タロウ』のZATに負けず劣らずかなりアットホームなチームで、
バオーンの回やビデオ版等では色々と面白い事をやっていたりもする。
しかし、実力は全防衛チーム中でも非常に高いレベルで、さらに兵器に関しては間違いなくウルトラシリーズ最強と言える兵器、
ネオマキシマ砲を有しており兵器の面では間違いなく歴代最強クラス。*3
あと、このチームを語る上で外せないのが全員が全シリーズ中屈指の熱血漢だということ。
後述の劇場版では航空機はおろか車両も使えなくなった状態にも関わらず、ティガとダイナを援護する為に
銃と2本の足だけで戦場に向かい、電子機器搭載の戦闘機で近づけない相手にはグライダーで突っ込み、
金星の戦いでは、金星の大気の影響でビームが当たらず苦戦した相手に根性で突っ込み、
ギリギリの距離で撃ち落とすという偉業をやってのけ、その熱さをアピールした。
それ以外にも色々熱いエピソードがあるので、興味があるなら下の動画でのアスカの変身を見てみるといいだろう。
でも、給料はマツタケ一本も買えないぐらい安いらしい。仮にも地球を命懸けで護っているチームなのに…。

エネルギーが完全に無くなった状態でも気合いと絶対にあきらめない心で挑むアスカ


ダイナの派生作品や客演作品は以下の通りである。
+ 劇場版 『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』
宇宙空間で怪獣ゲランダと交戦中のスーパーGUTSとダイナの前に突如現れたTPCの新造戦艦・プロメテウス。
人間の思考パターンを読み取ったメインコンピュータを搭載し、ネオマキシマエンジンの力を兵器に転用した
ネオマキシマ砲の威力で、ダイナのソルジェント光線すら効かなかったゲランダを一瞬にして葬ったプロメテウスを、
開発責任者のキサラギ・ルイ博士は「ウルトラマンダイナをも凌ぐ、新たなる人類の希望である」と語る。
しかしキサラギ博士は人類滅亡を企むモネラ星人に操られており、アスカ=ウルトラマンダイナの思考を
インプットされたプロメテウスは、モネラ星人の円盤の光線を浴び、ロボット怪獣・電脳魔神デスフェイサーに変貌してしまう。
ダイナの動きを完全に読み、必殺技を跳ね返し、胸から究極兵器ネオマキシマ砲を放つデスフェイサーに、
そしてモネラ星人にアスカは、スーパーGUTSは勝てるのか…。

シリーズ初・TVシリーズ放映中に公開された劇場作品。
劇場ならではのダイナ最大のピンチにスケールの大きな超巨大怪獣の登場、
そして旧GUTSメンバーの再登場にウルトラマンティガとの夢の共演と、非常に盛りだくさんの豪華な内容となっている。
アスカが本当の意味でティガからの光を受け継ぐことになるエピソードであり、
そしてゴンドウ参謀がF計画に着手する原因もこの話が元であると考えられ、作中でも重要な位置にある物語である。

+ 映画『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』
ウルトラマンも怪獣も架空の存在である世界に住む新星勉少年はウルトラマンの大ファンである普通の小学生。
パラレルワールドの人類が作り出したどんな望みでも叶える機械「赤い球」を偶然手に入れた勉少年が
我夢(=ウルトラマンガイア)に会いたい」と願うと、本物の我夢が『ガイア』の世界から召喚された。
それを目撃したいじめっ子トリオは勉少年から球を奪い、最強合体獣キングオブモンスを生み出してしまった。
さらにキングオブモンスから巨大顎海獣スキューラ、骨翼超獣バジリスが分裂し、3体の怪獣によってガイアは
窮地に立たされる。
ガイアと自分たちの世界を助けたいという勉少年の願いにより、ティガとダイナが共に登場。
ダイナは宇宙空間でバジリスと戦い、ソルジェント光線で撃破する。

このティガとダイナの正体は公式にアナウンスがないため、キングオブモンスなどと同じく球が生み出した存在なのか、
それとも別の世界から召喚された本物なのかは明かされていないが、『空想特撮映像のすばらしき世界』など
一部の資料によると、映像化されていないエピソードでダイゴやアスカはワームホールに飲み込まれたことが
あるとされているので、アスカ本人が召喚されていたのならその時か、あるいはグランスフィア戦よりも
後の時点(後述)のどちらかということになる。

+ オリジナルビデオ作品『帰ってきたハネジロー』
本編のマスコットキャラでアスカの友達だった迷子珍獣ハネジローが
ファビラス星人とともに宇宙に帰ってからしばらく経ったある日のこと。
ダイナとスーパーGUTSは怪獣アーウォンと交戦するが、アーウォンは攻撃を吸収しただけで姿を消してしまう。

そのころ、過去にダイナに2度も侵略活動を阻まれて、母星からも半ば見捨てられた状態になったうえ、
潜伏先のアパートの家賃の支払いにも苦労していたミジー星人のドルチェンコ・ウドチェンコ・カマチェンコのトリオは、
アーウォンの騒ぎに巻き込まれて逃げる最中に空から落ちてきたカプセルを拾った。
そしてカプセルの中には、ファビラス星人から地球宛のメッセージを託されたハネジローが入っていた…。

この作品は本編の第47話と第49話の間の時期の出来事とされ、
脚本の川上英幸氏が本編での担当回に登場させたミジー星人たちも再登場している。
また、前年までテレビで放送されていた『ブースカ! ブースカ!!』(『快獣ブースカ』の続編)との
クロスオーバー作品でもあり、同作の登場人物たちが度々登場しているほか、彼らの台詞によると
今回の戦いの場となったのは同作の舞台である夢町のようである。

+ 映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』
「ウルトラマンや怪獣が架空の存在である世界」に暮らす、普通の青年として登場。
幼少期からプロ野球選手を目指して努力し、甲子園の決勝戦ではマウンドに立っていた。
しかし、最終回に満塁からのフォアボールを出してしまいサヨナラ負け。
自分の慢心によって仲間たちの夢を終わらせてしまったことに責任を感じ、野球を引退した。
だが、野球を忘れることはできなかったため横浜ベイスターズのボールボーイとなる。

ダイゴが見た不思議な夢の話を聞いてから、自分がダイナというウルトラマンに変身する夢をみるようになった。
ヒビノ・ミライ(メビウス)と出会っていたダイゴから「パラレルワールドのアスカや我夢はウルトラマンかもしれない」と言われるが、
アスカは「俺達がヒーローなはずが無い」とそれを否定する。

物語終盤、ティガとなって戦うダイゴの姿を見ていたアスカに「ダイナの世界」のアスカの記憶が蘇る。
同様にガイアの記憶を蘇らせた我夢と共に変身し、ティガと共闘した。

エピローグでは横浜ベイスターズ(監督はパラレルワールドのヒビキ隊長)に選手として入団した。
また、上記の事情からテレビ版では別れたままのリョウとは、こちらの世界では無事にゴールインしている。

+ 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』
ティガとガイアを差し置いてまさかの平成シリーズからの客演。
恐らく設定的にも出しやすく、アスカ役のつるの氏も注目を集めている影響だと考えられる。
このダイナはTVシリーズの最終回におけるグランスフィアとの戦いで
行方不明になったアスカその人であり、遥かな未来の別世界に飛ばされて旅を続けていた。
ZAPの宇宙船・スペースペンドラゴン?がゼットン星人と彼の操るナースに襲撃された時にに突然あらわれ、
生身でゼットン星人と格闘してこれを倒した後にダイナに変身してナースも一撃で撃破。
(ゼットン星人を倒した際にダイナ本編でも言ったことのある下の台詞を発し、ファンを沸かせた)
襲撃されたペンドラゴンの危機を救い、「ウルトラトゥインクルウェイ」でZAPクルーと共に怪獣墓場へと向かった。
怪獣墓場では光の国のウルトラマンたちやレイオニクスのレイ、そのパートナーのゴモラともに
ベリアルや配下の怪獣軍団、百体怪獣ベリュドラに立ち向かう。

「見たか!俺の超ファインプレー!」


ちなみに、劇中で着ているスーパーGUTSの隊員服は『ダイナ』のクランクアップ後につるの氏本人が保管していたものらしい。
また、企画当初は上記『大決戦!超ウルトラ8兄弟』の後日談という設定だったので、ダイナ以外にも
ウルトラマンティガとウルトラマンガイアと共に登場する案も挙がっていた。

なお映画の影響か、HONDAのステップワゴンのCMでは映画同様にダイナがウルトラ兄弟に混じって出演している。

また、映画『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』には後のスーパーGUTSメンバーがあちこちで登場、
アスカもTPCの作業員だったころの姿でラストに現れ、研究のために火星に向かうダイゴやレナと挨拶を交わしている。


MUGENにおけるウルトラマンダイナ

muu氏により『対決!ウルトラヒーロー』のドットを用いたキャラが製作され、
『対決!』版のマンセブンティガと同時に公開されている。
muu氏おなじみのネビュラコンボやスピリッツシステム、防衛チームによる支援攻撃(ダイナはガッツイーグル)を搭載している。
原作同様にタイプチェンジ能力を持ち、ティガとダイナではYボタンはタイプチェンジに割り振られている。
また、FEシリーズに合わせ、上述のタイプチェンジの制限は設けられていない。
MUGENの仕様などの関係で特定の攻撃を受けるとフラッシュタイプに戻ってしまうことがあるが、
「フラッシュタイプのまま起き上がって再度タイプチェンジする」という起き上がり方を自動でやってくれるので、
いちいちタイプチェンジしなおす手間はないが、タイプチェンジ中は無敵ではあるものの隙だらけであるため、
タイプチェンジ直後に投げられたりフルコンボを叩き込まれたりすることもあるので注意が必要。

また技に関しても、タイプによって連射速度や弾速などの性能の変わるビームスライサーを始め、
フラッシュタイプなら出の速さとヒット数に優れるソルジェント光線や投球中の入力で軌道が変えられるウルトラフォーク、
ストロングタイプならコマンド投げのバルカンスウィング、アーマー付加のストロングパンチ、隙は大きいが攻撃力も凄まじいガルネイトボンバー、
ミラクルタイプなら飛び道具を跳ね返す「リバース」、命中すると相手がブラックホールに
吸い込まれてしばらく姿を消す(トドメならそのまま戻ってこない)「アタック」の2種類があるレボリウムウェーブ…
などなど原作同様に多彩な技を持ち、これらの技を如何に使っていくかが重要なキャラである。

3ゲージ技を使うとネオマキシマ砲による援護射撃が行われるが、このときに来るのは劇場版に登場した
戦艦プロメテウスであり、恐らく劇場版におけるゲランダ戦が元ネタだと思われる。
自分の体力が少なくなるとカラータイマーの点滅が始まり、敵の体力を半分以下にすると
劇中BGM『FIGHTING THEME-STRONG』が流れる。

+ 大会ネタバレ
ウルトラ戦士集結!タッグバトルではチルノと「おバカタッグ」を組んで出場した。
1回戦でタロウ霧島翔のタッグとの激闘の末に敗退するも、ダブルチルノ形式であったため負け側トナメを勝ち進み、
見事決勝に進出。
決勝戦ではアグルの鬼畜技フォトンスクリューと長曾我部元親のコンボ力に苦しめられあっさりと2ラウンド取られてしまうものの、
その後怒涛の巻き返しで2ラウンドを奪取、決着の最終ラウンドにまで試合をもつれ込ませた。
最終ラウンドではやはりフォトンスクリューによって苦しめられ、善戦するも相手が二人残っている状態でチルノが先に倒されてしまい
絶体絶命の危機を迎えるが、そこでスピリッツ「ウルトラマンキング」(常時ゲージMAX)を引き当て、更にネオマキシマ砲が発動、
見事1回戦敗退から勝ち上がって勝利という大逆転優勝を果たした。

また、12Pカラーを選択すると、第31話に登場するニセウルトラマンダイナ*4を意識したモードになり、
タイプチェンジがなくなる代わりに、オリジナル技「熟練の体さばき」や「武人の心意気」、
劇中でも本物とのデスマッチに使用した電撃リングの設置などが使えるほか、ボイスやイントロ、勝利ポーズも変化する。

「見たか!俺の超ファインプレー!…って、うわああああ!?」


出場大会

削除済み大会

出演ストーリー

わたしたちのすわこさま(本物ではなく、ロボットとして登場)


*1
ミラクルタイプではグライキス戦でまだダイナが金星の環境になれず動きが鈍く、素早いグライキスに対抗する為に
チェンジしたもののレボリウムウェーブを避けられてた上に、おまけにグライキスが怪力の持ち主であった為に
接近戦に持ち込まれた際、力の劣るミラクルタイプは苦戦する事となった。
ストロングタイプの場合はバオーン戦において、バオーンが赤い色に反応する性質の為にストロングタイプの体色に反応、
更に催眠効果のある鳴き声のせいで眠ってしまった為に、ダイナはチェンジしたものの殆ど何も出来ず
バオーンのペースに引き込まれ、ドタバタ劇を繰り広げた。
(バオーンに悪気は無く、ただダイナと遊んでもらいたかっただけである)

*2
と思っていたら、『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』の第47号ではさらに分類が細かくなり、4種類になっていた。
なんでも、劇中で使用されたレボリウムウェーブは全てが同一の技であり、
  • 敵の攻撃を受け止めて、衝撃波に変換して撃ち返す技
  • 超能力で空間を圧縮して衝撃波を発生させ、敵に撃ち出す技
  • 敵を衝撃波で粉々にした後、超能力で作ったブラックホールで吸い込む技
  • 超能力で空間を圧縮して作った衝撃波を敵に撃ち込み、ブラックホールを発生させて飲み込む技
という具合に発展していったのだと記述されている。

*3
このネオマキシマ砲は本来は宇宙惑星間を超高速で移動する(地球から火星まで僅か十分の速さ)為の手段である
ネオマキシマエネルギー(『ティガ』に登場した新発明マキシマオーバードライブの発展型)を兵器に転用したもので、
前作では偶然発見されたマキシマオーバードライブの使われ方を正式に兵装として採用したものである。
その威力は通常出力の一発で島が壊滅し、最大出力では地球と同じサイズのグランスフィアを粉砕した
ダイナの全力のソルジェント光線と並ぶ破壊力を発揮するほどの代物。
『ウルトラマンメビウス』で登場するM78世界のあらゆる宇宙人の技術を解析して作り上げた超兵器群「メテオール」の数々でさえ
怪獣を爆砕するのが関の山であるのに対し、ネオマキシマ砲は爆発せず怪獣(ソルジェント光線が直撃で平気なほど)が
一瞬で消滅する。これだけでネオマキシマ砲が如何に凄まじい物かわかるであろう。
尤も、作中では人類が持つにはあまりにも強すぎる力であるとして、劇場版での紆余曲折の末封印されている。
超兵器のみならず通常武装もGUTS時代と比べ非常に充実しており、彗星を一撃で跡形もなく粉砕する兵器
「ファイナルメガランチャー」といった強力なものすら量産されており、前作の兵器も全て健在であるため
武装面では歴代でも最強だが、本来は平和機構であるはずのTPC全体が軍事方面に傾倒しているという矛盾を孕んでおり、
作中でもその危うさは何度か言及されている。
実際そのTPCの武力重視の思想が、劇場版や最終章の事件のきっかけになっているとも言える。

*4
宇宙格闘士グレゴール人が変身した、ウルトラマンダイナの偽物
なお、グレゴール人の目的は侵略ではなく、宇宙でも強さが評判となっているウルトラマンダイナに挑戦して勝つ事であり
ダイナに化けていたのは侵略者と決めつけられて地球人に勝負を邪魔させない為だった。
その為ダイナに敗れた後は「殺せ」と要求するもダイナに断られ、ダイナの強さは一人で戦っているだけでなくスーパーGUTSの仲間や
応援してくれる人達と共に戦っているからであることを悟り、完敗を認めて潔く宇宙に帰って行った。

なお最初の出現のときはフラッシュタイプに変身していたが、直接対決のときには分かりやすくする為か
格ゲー2Pカラーの如くミラクルタイプの模様に黒のラインが入った姿になっていた。

余談だが、グレゴール人が地球人に擬態しているときの姿を演じた宮坂ひろし氏は、
後に『ウルトラマンナイス』(ティガの再放送の際に流れたストーリー付きCM)で夢星銀河(ウルトラマンナイス)も演じており、
偽者と本物のウルトラマン、両方の人間態を演じた珍しい俳優でもある。