「ここから、始めましょう。一から……いいえ、ゼロから!」
双子の姉のラムと共にエミリアの暮らすロズワール邸でメイドとして働いている鬼族の少女。
愛称は「レムりん」。
家事全般が得意であり、ロズワール邸の家事のほとんどを受け持っている。
水系統の魔法を修めており、治癒も攻撃も、スタンダードにこなす事ができる。
戦闘では鉄球に棘の付いた鎖付きの武装モーニングスターを振り回す、容赦の無い戦い方が得意。
また、鬼族の特徴として感情が昂ぶり、戦闘状態に入ると額より角が突き出し、身体能力が一気に向上する。
角は大気からマナを集めるゲートとしての役割も担っており、鬼化状態であれば普段よりはるかに強力な魔法を使う事ができる。
一般的な鬼族が
二本持っているはずの角を
一本しか持っていない双子は、鬼族にとって忌み子扱いであったが、
姉のラムが殺すには惜しい天賦の才能を持っていたため処分を免れる。
両親も含めた周囲には恵まれていたが、レムは才能で勝る姉にコンプレックスを抱いていた。
だが、魔女教の襲撃により一族がラムとレムを除いて皆殺しにされ、ラムも力の要とも言える角を折られてしまう。
この際、レムは劣等感を抱く原因だった姉が力を失った事に内心歓喜してしまい、そして同時にそのような感情を抱いた自分自身を卑下し、
姉に罪悪感を抱くようになる。
作中では、主人公のスバルが「
死に戻り」というあまりに特異な異能を持ち、
かつそれを周囲に説明できない制約を持っていた事や、自分の殺害を回避するために不審とも取れる探索行動を取っていた事、
能力使用後に「魔女の残り香」を発してしまうため魔女教の一味と判断して、ループ内で2回に渡って殺害している。
しかし、ループの最中、手を打たなければ
レムが敵に殺害される事を知ったスバルは全力でこれを阻止。
この時スバルに説得された事で自分の劣等感に折り合いをつける事ができ、
同時にきっかけを作ってくれたスバルを崇拝とも言えるほどの好意を抱くようになる。
作中キャラでメインヒロインを差し置いて最もスバルを愛しているキャラクターであるが、同時にスバルを英雄視しているが故に、
彼が「死に戻り」のループの中で八方塞がりな状況に陥って逃避しようとした時は、それを許さずスバルが再び奮起するように促しており、
スバルにとっては、自分に絶大な信頼を寄せてくれる「心の支え」であり、同時に裏切るわけにはいかない「厳しさ」の象徴でもある。
…似たような妹キャラのメイドさんがいたような?(強いて違う所を挙げるなら洗濯や掃除の他に
料理も得意だったり
一部が姉より大きい事だろうか)。
+
|
以下 第三章ラスト(アニメ第2期)からの超ネタバレ注意 |
戦いの末に消耗が激しかったレムは一時スバルと離れて都へと帰還していた際に、
最悪のタイミングで魔女教大罪司教 *1二名の襲撃を受ける。
この際、「 暴食」担当のライ・バテンカイトスの権能により「名前」と「記憶」を奪われてしまい、
レムの肉体は抜け殻状態で永遠の眠りに陥った揚句、「暴食」の効果により、禁書庫により時空の流れから離されていたベアトリス、
権能に耐性のあるスバル以外の 周囲の人間からレムの存在を忘れられてしまった。
スバルは「死に戻り」でレムを救おうとするが、彼の意思とは無関係にセーブポイントが救出不可能なタイミングに更新されていたため、
「レム襲撃前に遡って救出する」という手段は使えず、大罪司教を打ち倒してレムを元に戻すために行動するようになる。
そして、リアルで7年後に公開された第6章においてライ・バテンカイトスは倒され、レムは遂に意識を取り戻した。
しかし、ラム達は未だにレムのことを思い出せず、加えてレムも「記憶」を奪われたままでスバルのことを忘れていた。
スバルも倒しただけで全て元通りになるというご都合主義的考えは捨てていたため覚悟はしていたがさすがにショックを受け、
されどもかつて彼女に言われた「かっこいいところを見せてください」という願いを糧に自分を奮い立たせ、
今度こそ全面的な問題の解決に向けて方法を探ることを改めて誓った。
|
+
|
余談 |
メインヒロインのエミリアどころか、 主人公のスバルすら食いかねない突出した人気を持つキャラクター。
キャラクターグッズも主人公とメインヒロインを差し置いてレムとラムが先に作られたり、この二人だけという事も少なくない。
おかげでキャラだけは知っているという人たちからもレムがメインヒロインだと思われている事が多い。
作者によればプロット段階ではここまで活躍する予定はなかったらしく、書いてる途中で構想を無視して動き回った末に、
ここまでの重要キャラクターに成り上がってしまったらしい。
こういった経緯もあってか、原作小説ではスバルと駆け落ちした未来が描かれた番外編までも作られている。 *2
なお、モーニングスターを使うのは作者が初めて読んだライトノベルであり作家を志すきっかけとして愛する『ラグナロク』の登場人物ジェイスからとの事。
|
+
|
中の人繋がり |
水瀬女史はどういうわけか青髪のメイドやウェイトレスの役を演じる事が多く、
ニコニコ動画と静画ではレムがヤンデレ化したり幼児退行するなどキャラ崩壊系の声優ネタが多く投稿されている。
幼児退行に関しては『シノアリス』とのコラボでは公式で記憶喪失&幼児退行を引き起こしており、
やつれていたり角が出せない等の弱体化を受けているが、自分より大きな武器を両手で振り回せる程度には戦える模様。
- 香風智乃
- 『ご注文はうさぎですか?』に登場するウェイトレス、声のほかに水色の髪も共通している。
ただし戦闘力は段違い
- ちなみに、ラムの中の人も親友の役で出演。
- MUGENではレムが智乃のモノマネをする。
- ノア・メル
- 『白猫プロジェクト』に登場するクラゲがモチーフの少女。
- こちらも青い髪をしており、武器や属性も共通している。
- あるイベントでノアがメイド服を披露した事から声優ネタで弄られたり『Re:ゼロ』とのコラボを期待する声が多く、
- コラボが実施された事で遂に共演を果たす。
- また、レムのクラスはノアと同じウォリアーで、原作での設定から水属性となっている。
- レムのモーニングスターを装備すると構えや攻撃のモーションが固有のものに変わるなど優遇されている。
- スキルで鬼化も再現されており、鬼化してる間は体力が0にならないが、
- ゴンさん同様、変身中は回復効果を受け付けなくなるリスクもあるので、鬼化が解除された後の介助が必要になってくる。
-
|
MUGENにおけるレム(リゼロ)
Manny Lingle氏が製作した
MUGEN1.1専用のキャラが公開中。
スプライトはMMDで製作されている。
モーニングスターを振り回す近接攻撃が得意なキャラクター。
鬼だからか、
阿修羅閃空のような移動技を持っている他、
相手を凍らせて
天翔乱姫するなど、作り込まれたキャラとなっている。
また、
カラーパレットの変更でラムにする事も可能。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
*1
所謂敵の最高幹部に相当する存在であり、通常の魔法とは原理も殺傷能力も異なる「権能」を振るえる。
劇中で主人公サイドが勝利できたメンバーもいるが、それはスバルが死にながらもコンティニューし続けて対策したためであり、
先の戦いの影響で疲弊したレムでは勝機すら無い相手だった。
*2
ちなみに原作小説の番外編はこれのみに留まらず、ストーリー途中から分岐したifを描いたストーリーがエイプリルフールの恒例として毎年投下されている。
最も、ほぼ全ての話がスバルが闇堕ちした挙句破滅を迎えるというバッドエンドなのだが。