マイク・タイソン


「俺は何も持たずに生まれてきた。
 そして、何も持たずに死ぬだろう」

1966年生まれのアメリカの元プロボクサー。本名マイケル・ジェラルド・タイソン
ニューヨーク州出身であり、アリゾナ育ちでは無い。どこからアリゾナ育ちなんて設定にしたんだろう
1985年に18歳でボクサーデビューし、「ヘクター・メルセデス」に1R TKO勝ちで初戦を完勝する。
さらに1986年に28戦目で「トレバー・バービック」に2R TKO勝ち、1987年には「ジェームス・スミス」戦で判定勝ちし、世界ヘビー級チャンピオンとなった。
その後は様々なスキャンダルに見舞われながらも1996年に再度ヘビー級世界王者に返り咲くも、
同年11月に行われた「イベンダー・ホリフィールド」戦で敗北し、再び王者の座から転落。
立て続けに試合中の噛み付き攻撃などの反則や、試合を逸脱した乱闘、暴行事件などを引き起こし、
故障を抱えたままの絶不調を承知の上で無名の「ケビン・マクブライド」と試合を行うも、6ラウンドで棄権。
この試合はファイトマネー目当てに行ったもので「もう戦うガッツも勇気もない」という事をインタビューで語り、
20年の現役生活にピリオドを打って2005年に引退し、現在はスタンドアップコメディアンとして活動している。
近年はプロレスに選手として参加したり、『イップ・マン 継承』に出演してドニー・イェンとアクションシーンを演じたり、
ロッキー・ザ・ファイナル』には本人役として出演し、伝説的名ボクサーの共演を実現させた。
また2020年頃からはチャリティイベントのエキシビションマッチに出場して試合を行っている。
そして2024年にはイベントではあるもののボクシング公式戦としてのプロボクサー復帰が予定されていたが、
持病の再発による体調不良から延期が発表された。

「不良少年が刑務所で出会ったボクシングで大成」という『あしたのジョー』さながらのドラマチックな経歴や、
最年少でヘビー級チャンプとなるその華々しい戦績から、全盛期にはアメリカン・ドリームの体現者として大いに人気を博した。
その全盛期に連載された『ジョジョの奇妙な冒険 Part3』におけるラバーソールの、
「たった数分の戦いでそれだけかせげるなんてよ マイク・タイソン以上におれって幸運だと思わんかい~~~!?」
という台詞は、正にタイソン氏がどういうイメージを抱かれていたかを象徴する台詞と言える。
…大人の事情で3部格ゲーでは「ヘビー級ボクサー以上に…」とぼかされ、アニメ版に至っては台詞そのものがカットされてしまったが

グラップラー刃牙』では、最大トーナメント編にタイソン氏をモデルとしたアイアン・マイケルが登場。
後にアリゾナ刑務所編で再登場した際は、モデルよろしく収監されている事が判明した。
しかし、マイケルとは別にバキ世界にもタイソン氏が存在している模様

変わった所では炎の漫画家島本和彦氏の『仮面ボクサー』において、世界征服ジムの最強怪人ゴッドボクサーことマーク・パイソンとして登場。
周囲のスタッフや妻が自身の賞金目当ての人間に過ぎず、搾取されるばかりで蔑ろにされる事に嫌気が差して怪人ボクサーとなり、
その世界ヘビー級王者としての実力をいかんなく発揮してリングを荒らし回り、仮面ボクサーの前に立ちはだかる。
……というのは連載当時(1988~1989年)のマイク・タイソンの私生活やスキャンダルを反映した設定であったりする。
しかし実は怪人ボクサーの怪人たる所以であるマスクが、パイソンの頭のサイズの都合からただの模造品、
つまり純然たる実力で暴れ回っているだけという設定は、マイク・タイソン氏へのリスペクトにも溢れている。
そもそも現役ヘビー級王者にフェザー級の主人公が挑むとか純然たる無理ゲーだよ!体重差がダブルスコア近い相手だぞ!?
二度に渡って仮面ボクサーを打ち破り、最終決戦で仮面ボクサーはゴッドボクサーを破るため、30年パンチの使用を決意するが……。


ゲームにおけるマイク・タイソン


"MIKE IS WAITING
   FOR YOUR CHALLENGE !!"

(マイクが君の挑戦を待っているぞ!!)

1987年に任天堂から発売された『パンチアウト!!』ではFC版でラスボスを務めたが、
肖像権や数々の不祥事により、海外では後にガワ替えで架空のボクサー「Mr.ドリーム」に差し換えられたバージョンが発売された
(バーチャルコンソールに移植されたのはこちら)。
2009年に発売されたWii版ではドンキーコングが代わりにゲスト出演したが、
実は二周目のラスボス「Mr.サンドマン」の行動パターンがFC版のタイソン氏を模したものになっている。
FC版でのタイソン氏が残した印象は非常に大きく、その行動パターンのうち試合開始から1分30秒経過までの全ての攻撃がほぼ一発でダウン
(ボクシングなので倒されても9カウント以内に起き上がれば負けではないが、
 1ラウンド3回目はTKO、ラウンドをまたいでも合計4回目はマックが起き上がれないので敗北確定)
という殺人高速アッパー連打は「タイソンアッパー」と通称され、Wii版サンドマンの攻略の中でもその名で語られる事もあるほど。
ただし、必ずKO勝ちしなければならない各サーキットのチャンピオンやサンドマンと違い、何故か得点での判定勝ちが可能だったりする。
なお、タイソン氏は同シリーズに強く思い入れがあり、
実際にFC版をプレイした事もある他、後のシリーズ作品で自分が出演していない事については、
「俺のノックアウトがあってこその『パンチアウト!!』じゃないか」「新作を作るなら俺に話を通せ」
と残念がっている。

また、『ストリートファイターII』では彼をモデルにしたキャラ「M・バイソン」が登場。
海外版では肖像権等の問題でバルログに名前が変更されているが、こちらに関しても氏は「光栄だ」と好意的なコメントを出している。


"You think the speed of your fingers
   can match the strength of my fists?"

(たとえ貴様の鍛え抜かれた指さばきでも、俺様のパンチには耐えられるかな?)


MUGENにおけるマイク・タイソン

2体が存在し、いずれもボスキャラとして製作されている。
試合中はステージライフバーBGMが原作のものに固定されているが、プレイヤー操作は可能。

+ Bane84氏製作 『パンチアウト!!』仕様
  • Bane84氏製作 『パンチアウト!!』仕様
FCソフト『パンチアウト!!』のドットを用いたもの。
操作方法はシンプルな4ボタン方式で、技や演出は基本的に原作ゲームをベースにしている。
参考動画

+ fhqwhgads7氏製作 『I WANNA BE THE GUY』仕様
  • fhqwhgads7氏製作 『I WANNA BE THE GUY』仕様
こちらはフリーゲーム『I WANNA BE THE GUY』のドットを用いたもので、アポカリプスばりの巨大キャラとなっている。
操作方法は6ボタン方式で原作ゲームでも披露していたジャブやフック、アッパーカット等に加え、
レンガの欠片をばら撒くといった技も追加されている。
参考動画


「何事にも動揺するな。感情を持ち込むな。
 悲しみや憐れみを感じてはならない。
 何も感じることなどない。任務を遂げろ」

出場大会

  • 「[大会] [マイク・タイソン]」をタグに含むページは1つもありません。


最後に、当然の話だがマイク・タイソン氏は実在する人物である。
90年代には不名誉な形で話題となってしまったが、対象が人間である以上、
MUGENを含む二次創作を他所に持ち出し、当人の関係各所に迷惑を掛ける事は絶対に許されない行為である事を忘れてはならない。
使用する場合はネタをネタとして楽しみつつ失礼の無いよう節度を持った振る舞いを心がけよう。


最終更新:2024年12月15日 21:34