ムートー


2014年公開のハリウッド映画にしてモンスターバースシリーズ第1作『GODZILLA ゴジラ』に登場する怪獣
ハリウッドで作られたゴジラ映画としては初めての敵怪獣でもある。
名前は「Massive Unidentified Terrestrial Organism」(未確認巨大陸生生命体)の略。日本のファンからの愛称は「武藤」。
上記の理由から当初種としては名無しだったが、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』以降は巨大生物の総称として「タイタン」なる呼称が新たに登場。
これに伴いムートーの名も種族名となった。


古代ペルム紀に棲息していた巨大生物で、劇中では雄と雌のつがいが登場している。
放射線をエネルギー源としており、体内に天然の原子炉を持つゴジラの体内に寄生させる形で産卵する習性を持つ。
このため、ゴジラとは太古から天敵の種族同士であるが、現代ではゴジラと戦うリスクを経ることなく、
容易に確保できるエネルギー源の核兵器や原子力発電所などが豊富に存在するため、そちらを優先して狙っていた。

固有能力として生体電気を用いて周囲数百キロの電子機器をダウンさせる程の電磁パルスを放ち、
近代兵器を軒並み使用不能に墜とし入れることができるばかりか、
これを用いてゴジラの生体発火器官を阻害してアトミックブレスを弱体化することができる。
また、共通して高い知能を有しており、ゴジラとの戦いでは見事な連携でゴジラとまともに戦っていた他、
人間に卵を爆破駆除された際に半狂乱な反応を見せたり、爆破した人間を敵とみなして付け狙うなど感情豊かである
劇中ではゴジラが人類からの攻撃に対してほぼ反応を示さない超然とした「怪獣」としての佇まいを崩さないのに対し、
ムートーは大きなダメージこそ受けないが敵意をむき出しにするなど、ハリウッド的な「怪物」らしい姿も特徴的。

雄(画像上)は小柄だが腕の1対が巨大な翼となっており、飛行能力を有している。
小柄に反してパワーは非常に高く、ロシアのアクラ級原子力潜水艦を海から山奥へと持ち運べる程。
さすがに力ではゴジラには及ばないが、9万トンに達するゴジラを飛びながら掴んで引きずり、
雌が攻撃する隙を作るなど、戦闘力は高い。

雌(画像下)は飛行能力こそないが、実在するカマキリの如く雄よりも大柄でその分フィジカルもさらに強い。
ゴジラの放射熱線を至近距離から受けても、相応のダメージこそ負ったが耐えきる程の防御性も備えている。
雄以上の巨体から繰り出されるパワーはまともに受ければゴジラにも有効となり得るのだが、
一方で真っ向からのパワー比べではゴジラの方に軍配が上がり、さらに雄に比べて機動力も低いため、
タイマンかつ真正面からでゴジラと戦った場合はほぼ劣勢を余儀なくされている。

劇中の活躍

フィリピンの鉱山にて宿主としていたゴジラ族の化石に二つあった繭の一つから雄が羽化し、日本のジャンジラ市の原発を襲撃した後、再び繭となって休眠。
それから15年の間モナークの監視を受けていたが、周囲の放射性物質を吸収しきったことでついに覚醒。
原発跡地を破壊した後ロシアの原潜を捕らえてハワイでそれを喰らっていたが、ゴジラが現れて戦闘となり大きな被害をもたらす。
一方、残ったもう片方の繭はネバダの放射性廃棄物処分場に移されていたが、覚醒した雄の呼び声に呼応するかのようにこちらも羽化。
ラスベガスを焦土と化し、輸送中の核弾頭を奪った雄とサンフランシスコで合流した後営巣、産卵する。

サンフランシスコにおけるゴジラとの戦いでは巧みな連携で互角以上に渡り合うが、
その最中に行われた米軍による核弾頭奪還作戦に参加していたフォード大尉の手で卵を全て爆破されてしまい、
怒り狂った雌が復讐しようとばかりにフォードに狙いを定めたため1対1の状況となってしまう。
単身奮戦する雄はゴジラに向かって更なる攻撃を加えようとするが、
背後から襲おうとした所でカウンター気味にゴジラのテールハンマーを受けてしまい、更にビルに叩き付けられ破片が突き刺さり絶命。
フォードをあと一歩の所まで追い詰めていた雌もゴジラに背後から奇襲され、口を無理やりこじ開けられ、
そこから体内にアトミックブレスをブチ込まれ、首のあたりから焼き切られるように頭部をもぎ取られて撃破された。
このトドメのシーンでエチケット袋を連想した人もいたとか

なお、もぎ取られた頭部はシリーズにおける対怪獣組織「MONARCH(モナーク)」の基地に保管されており、
後の作品でも世界観が繋がっている事を示す一種のアイコンとして登場している。死した怪獣に尊厳は無いのだろうか

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、別個体の同族が登場。
「ニュー・ムートー」あるいは「クイーン・ムートー」と呼ばれ、ギャレゴジの雌よりも成熟した個体であるとされている。
ギドラの呼びかけに反応して目覚めた怪獣達の1体であり、終盤ではギドラを下し王となったゴジラに平伏している。


MUGENにおけるムートー

カーベィ氏の製作した雄のムートーが公開中。
kMIKEj氏提供のスプライトを用いて作られている。
立状態の相手にのみに当てられる制約がある代わりにガード不可の「地ならし」が強く、主力技となっている。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、「突撃」「必殺電磁パルス」に加えて、
モードチェンジ技の「飛行形態」がある。
飛行形態になると性能が変わり、「のしかかり」を使用するか攻撃を受けた際に確率で形態が解除される。
なお、12Pでは常に解除不可能の飛行形態となる。
AIもデフォルトで搭載されている。

出場大会

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最終更新:2024年05月21日 17:48