「昔人間になりたかったのは…仲間が欲しかったからだ!!
おれルフィの役に立つ怪物になりてェ!!」
『週刊少年ジャンプ』連載の漫画『ONE PIECE』の登場人物。
アニメでの声優は幼少期の
サンジも演じた
大谷育江
女史。一時期大谷女史が病気休業していた間は
伊倉一恵
女史が代演している。
主人公
ルフィ率いる麦わら海賊団の6人目のクルーにして、
動物系悪魔の実
*1「ヒトヒトの実」を食べた
人間トナカイの船医。
ヒトヒトの実の効果によりトナカイでありながら人型に変型できる他、人語を解する。
出身地は偉大なる航路の前半にある医療大国として知られる冬島「ドラム島」。
生まれつき青っ鼻で生まれた上に悪魔の実を食べてしまったため、実の親も含めた仲間のトナカイから群れを追われ、
さらに人型の姿もどういうわけか獣の要素を強く残していたため人間からも「雪男」「
化け物」扱いされ疎まれる孤独な生活を送っていたが、
ヒルルクというヤブ
医者に助けられたことで初めて理解者を得て、彼に弟子入りする。
ヒルルクの死後は彼の友人だったDr.くれは(チョッパーは彼女を「ドクトリーヌ」と呼んでいる)に師事して医術を学び、
表向きはくれはのペットのトナカイとして過ごしていた。
そんな中で、リトルガーデンで病気を患った
ナミの治療するために麦藁の一味がドラム島に上陸したルフィ達とのと出会いであった。
これまでヒルルクやくれは以外で出会った人間達から理不尽な迫害を受けた過去のトラウマからルフィ達にも当初は警戒していたが、
その後、ヒルルクの死を侮辱しチョッパーとも因縁のあった旧ドラム王国国王
ワポルが国に戻り、ルフィ達と共闘。
その中でルフィが自身を仲間と認めてくれた事や、かつて恩師ヒルルクに教えられた「信念」をルフィに見出したチョッパーは、
ルフィの力強い勧誘を受けて一味に加わることを選んだ。
登場当初は散々迫害された過去から激しい人見知りかつ
狙撃手ほどではなかったがネガティブな性格で、
くれはからも医者である自分にも治せない程に大きな傷を心に負っていると称されており、
赤の他人に見られるとすぐに物陰に隠れようとする癖があった。
しかし仲間達との数々の冒険を経てそうした部分は鳴りを潜め、無邪気かつ好奇心旺盛な性格に変わっていった。
かつてトラウマの象徴だった「化け物」という呼び方も、ルフィなど数々の能力者や非常識な実力者を見たことで、
開き直ってむしろ自分の自称に使うようになっている。
隠し事が下手で、誉められたりすると口では悪態をつきながらも、喜んだり嬉しがったりしているのが態度や表情にすぐ出る他、
物陰に隠れる際には身体を物の背後に隠して頭だけを出すのではなく、なぜか逆に頭を隠しつつ身体を出して全く隠れていない態勢を取る。
普段は獣人型で過ごしているが、そのせいでトナカイではなく
タヌキ珍獣扱いされることが多い。
世間一般での認識・扱いも戦闘要員・船医ではなく「麦わらの一味が飼っているペットの珍獣」で、
実情はあまり知られておらず、懸賞金額も低い。
もっとも、
アラバスタ編のようにこの認識のおかげで敵からノーマークにされるなど意外な形で功を成す事もあったが。
なお登場当初はマスコット然としたキャラを出したくない作者の方針で、
もっとずんぐりむっくりした姿だったのだが、
アニメ化の際に大谷女史の演技力の力でその考えを一変。現在では上記の通りマスコットらしく骨格からまるで別物となっている。
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戦闘能力・スキル |
トナカイ本来のパワーや機動力に加えて、上記の通り動物系能力者「ヒトヒトの実」の効果により高い身体能力を備えており、
本来のトナカイの獣型、筋力に長けた人型、そして獣人型に変形できる。
また、くれはの教育により外科内科問わず既存の病気であれば軒並み治療可能であり、
とりわけ薬学が一番得意なようで、特にチョッパーの最大の代名詞と言えるのが、
悪魔の実の変形の波長を狂わせることにより、3分間だけ通常3段階変化の動物系にさらに4段階変化を加えた計7段階変化を可能にする、
彼が5年かけて開発した強化薬「ランブルボール」である。
これにより既存の動物系以上の多彩な変形を実現して戦うことを可能にしているが、
劇薬故に使用できるのは6時間に1つが推奨され、6時間以内に2つ服用すると薬効が重複し、
変形の波長が狂い過ぎて七段変形を上手くコントロールできなくなり、思い通りの形態に変化することが難しくなる。
さらに3つ目を服用すると狂いすぎた波長により変形能力が暴走し、巨大な怪物に変形して理性も失う。
(なお、4つ食べると作者が暴走していつものことチョッパーを変なデザインで書き、
5つ食べると読者が暴走して単行本の質問コーナー「SBS」におバカな質問を送ってくるこれもいつものこと)
新世界変以降は7つの形態のうち6つを新たに練り直した上で、ランブルボール無しで変身できるようになり、
暴走状態もランブルボールの使用前提だが形態の一つ「怪物強化」として制御可能になった。
ただし、プラシーボ効果なのか、とっさに発動する際に偽薬のランブルボールキャンディを摂取することがある。
後に シーザー・クラウンの協力で、効果時間を30分に伸ばす事が可能となったが、
その分副作用も重くなり、使用後は「ベビジジーチョッパー」と呼ばれる姿になるようになってしまった。
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各種形態 |
動物系能力者共通の「獣型」で、この形態がチョッパーのトナカイとしての本来の姿。
全携帯の中で最も俊敏な動きができる。
動物系能力者共通の「人型」。
ツノや蹄はなく、動物系能力者に共通するフィジカルとタフネスを最大限に発揮できる。
新世界編では腕力強化と統合された。
動物系能力者共通の「人獣型」。
この形態で戦闘行為を行うことはあまりないが、この姿が一番冷静で落ち着いて頭を回転させられるようで、
持ち前の人体の知識などを活かして敵の弱点を見抜くのに長けている。
また形態と比べて大幅に小柄になることを活かし、重量強化状態で攻撃されたときや敵に拘束された際に、
この形態に縮んで攻撃を避ける、あるいは拘束を脱出するという応用を見せる事もある。
全体的に細身な姿と化し上半身の手は人型に近いが、足は獣型に近い形態。
身軽さと跳躍力は脚力強化時以上に飛躍的に向上し、回避に用いられる。
新世界編では角強化と統合された。
全身の毛を伸ばして顔・足の先を除いて長い毛で覆い球体状になる形態。
分厚い体毛がクッションとなり、敵の攻撃の威力を大幅に軽減する事ができる。
物理攻撃には強いが、斬撃や炎などは防げない。
腕部が重点的に強化された形態だが、通常の人型である重量強化と異なり、
手は人間のものではなくトナカイの蹄を残しており、しかも動物系悪魔の実の力で強化された蹄は鉄並みの硬度を誇り、
その蹄による強力な攻撃「刻蹄」を見舞う事ができる(奇しくも蹄の傷跡はヒルルクが象徴としていた桜の花弁に似ている)。
チョッパーの主戦力となる攻撃形態の一つ。
新世界編では重量強化と統合された。
角が巨大になり、形も複雑に枝分かれした姿になり、長いリーチと高い威力を併せ持つ。
チョッパーの「とっておきの形態」で、主戦力となる攻撃形態の一つ。
当初は人型の体と獣型の顔を持つ四足歩行形態だったが、新世界編では飛力強化と統合されて人獣型の顔を持つ二足歩行形態となった。
新世界編から使用可能になった形態。
ドラム缶体型になるが、柔軟な動きと華麗なフットワークで格闘戦を行う。
攻撃・機動力のバランスがよく、新世界編からはまずはこの形態で戦い状況に応じて別の形態に変身するようになった。
元々はランブルボールの過剰使用により「悪魔の実の暴走」を起こした姿であった。
覚醒したが悪魔の実に乗っ取られた動物系能力者の如く、体がどの形態よりも巨大化して平時以上の絶大なパワーとタフネスを発揮できるが、
発動中は意識を失い見境なしに暴れまわる暴走状態にあった。
新世界編ではトリノ王国で得た知識により制御可能になり、ランブルボールの服用が必要な切り札の変形となった。
服用後3分間この姿で高い戦闘力を発揮できる反面、変形が解けた後は全身疲労で数時間その場から動けなくなる副作用があったが、
上記の通り、後にシーザー・クラウンの改良により副作用と引き換えに変身時間が30分まで伸びた。
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「悪魔の実の力で人語を話せる」動物であるため、哺乳類や鳥類など自分と同じ大抵の野生動物の言葉を翻訳できる。
なお、現状ではチョッパーが食べた悪魔の実のモデルは不明。
海軍元帥のセンゴクが「ヒトヒトの実・モデル大仏」だったりと、ヒトヒトの実にもしっかり分類があるが、チョッパーのみ何故か明かされていない。
他の動物系は獣型になるとモデルになっている動物そのものの姿になるのに対し、
チョッパーの人型の外見は人間からかけ離れているため、ファンの間では 雪男のような幻獣種ではないかと考察されている。
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MUGENにおけるトニートニー・チョッパー
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Wenchu氏製作 |
通常時は薬を撒いたり人型や獣型に変形して攻撃する技を使って戦うが、
ゲージ技「ランブルボール」を使うことで技が解禁される仕様となっている。
また、自分を回復させる特殊技も持つ。
超必殺技はランブル時のみ使用可能な「刻蹄 桜吹雪(こくてい ロゼオミチエーリ)」。
AIもデフォルトで搭載されている。
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Mikel8888氏製作 |
『 JUS』風 ドットで製作された MUGEN1.0以降専用の ちびキャラ。
こちらも通常時は人型や獣型で攻撃し、ゲージ技「ランブルボール」で技が増える仕様も共通しているが、
超必殺技は「怪物強化(モンスターポイント)」となっている。
AIもデフォルトで搭載されている。
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この他、Kenshiro99氏製作のキャラも存在し、ホルン氏製作の外部AIが公開されている。
出場大会
*1
悪魔の実の区分の一つで、食した者に動物の力を与える能力であり、
原則、人ベースの「人型」、ベース生物の姿に極めて近い形となる「獣型」、中間の「人獣型」の3タイプに任意で変身できるようになる。
ヒトヒトの実を食べたチョッパーは例外だが、動物系悪魔の実を食した人間は基本的には本来の姿が人型で、
能力発動時には獣型、人獣型に変形する。
能力者になりたてだった
カクの「人獣型で止めるつもり」という発言を見る限り、
人型と獣型の2つは必ず一瞬はその間で人獣型を経由して変形する模様。
実の名前には基本的には能力の元となった動物の名前が入り、分類は「○○の実 モデル××」という形で区別される。
この能力者は変形時に悪魔の実のベースとなった動物の特徴であるツノ・牙・爪などを発現させて、
鳥類の能力者なら飛行できる、有毒生物ならば毒を使用できるといったように、その動物の能力を行使可能になる他、
3系統で唯一この能力者は「変形できる動物の種類問わず共通して使い手の身体能力が純粋に強化される」特性がある。
最強種だが使い手が未熟だと習熟・制御が困難な自然系、非戦闘向けや工夫発想がなければ活用できない能力もたまにある超人系と異なり、
所謂ハズレ能力が無く、食えば確実に強くなれるのが動物系悪魔の実の特徴と言える。
もちろん、使い慣れていないと意図しない形態に変形することもあるが、
能力の習熟度や能力者本人の戦闘技術や身体能力が高ければ高いほど能力発動時の強化度合いはさらに高まる。
故にこの能力者は総じて高いフィジカルとタフネスを備えており、悪魔の実の中で「近接戦」「白兵戦」では動物系こそ最強とされている。
実際、本作で初めて動物系の力を見せた能力者であるドルトンは、
銃弾の弾幕を発射見てから回避余裕な身体能力を披露した他、仲間を庇いチェスが放った矢を大量に受けながらも、
極寒の寒さのおかげで仮死状態で済んだという幸運もあったが一命を取り留める程のタフネスを見せた他、
続くアラバスタ編で登場したチャカは腹を刺し穿たれても強引に戦闘を続行する、
ぺルは背骨を折られても短時間で復帰し、至近距離で町一つ壊滅させる砲弾の爆発を受けても重傷こそ負ったが生きながらえる生命力を見せた。
バリエーションとして、通常の動物系よりもタフネスと回復力が高い「古代種」、
自然系より希少で架空の動物に変形可能で超人系のような能力を備えた「幻獣種」がある。
これらとは別に、能動的に変形できないニワトリの卵と化し攻撃されるとヒヨコやニワトリとなるタマタマの実など、
一部これらの区分に当てはまらない極めて特殊な動物系も存在する。
欠点があるとすれば、モグラの能力者が自分が掘った穴を全て繋げてしまうなど、元となった動物の習性を無意識に取ってしまう事がある点が上がる。
その他、ウオウオやアナコンダのように本来は泳ぐことが得意な動物に変化できても、
やはり悪魔の実の能力者であることに変わりは無いためカナヅチである事は克服できない
(逆に生まれつき水中で呼吸できる水棲生物の性質を持つ
魚人族の能力者の場合、能力者故に泳ぐ事はできないが溺れもしない)。
また、アラバスタ編から「動物系の悪魔の実を喰わせた道具」なる存在が登場しており、
それらは自我を有した動物のように動いていたのだが、ソルソルの実の力ならまだしも普通の物に魂などあるはずもないので、
その意思はどこ由来なんだと読者だけでなく作中のキャラからも長らく疑問を抱かれていたのだが、
ワノ国辺にて、悪魔の実に宿る悪魔の如く、動物系の悪魔の実には固有の意思が存在していることが確認されているという情報が明らかになった。
能力者の心身が悪魔の実に追いついた場合に起きる現象「覚醒」の域に動物系能力者が至った場合、
平時以上のタフネス、身体能力、回復力を発揮可能で、きちんと制御することができる能力者は自我を保ちながら能力を行使できるが、
覚醒の域にただ至っただけで制御できていない場合は逆にこの悪魔の実の意思に呑まれてしまうとベガパンクの口から語られている。
最終更新:2025年07月11日 08:11