「オレは君に寄生するだけでなく、支配する。
つまり君になるわけだよ……」
表向きはツフル人
*1の科学者ドクター・ミューが造り上げた「マシンミュータント」と呼ばれる機械生命体であるが、
その正体はサイヤ人達によって滅ぼされたツフル人の学者達の科学力を結集させた事で誕生した寄生生物。
サイヤ人への復讐を果たすために
「全宇宙ツフル人化計画」を企て、
自らの成長エネルギーを集めさせるためにドクター・ミューを生み出して現在に至る。
極めて怜悧狡猾な利己主義者であり、
自分の部下でさえも容赦無く切り捨てる冷酷な性格
(後述する『Sparking! METEOR』でも
「部下を死ぬまで扱き使うつもりだった」事が明かされている)。
そのため
パンからは「あんたみたいな最低な奴見た事ない」と吐き捨てられている。
一方で寄生生物であるが故に、宿主に依存してしまう性質も持っており、
悟飯からは
「他人の力を借りないと何もできないなんてさすが赤ん坊だなぁ」と呆れられている。
悟空達に追い詰められたドクター・ミューの呼びかけによって覚醒し襲い掛かるも、
三人の連携プレイによって粉々に破壊されるが、直後に残った肉片がミューに寄生。
彼の肉体を突き破って復活し、「誰が主人かもわからなくなった愚か者」と切り捨て頭部を破壊。
以降、様々な星で悟空達と遭遇し一度
トランクスに寄生するが、超サイヤ人になった彼に体外に追い出され姿をくらます。
その後、究極ドラゴンボールを集め終えた悟空達よりも先回りして地球に襲来。
ブルマを始めとした仲間達(ただし、
サタンと
魔人ブウ、
ウーブを除く)を次々寄生して自らの配下に変えるのみならず、
ベジータの肉体を乗っ取って
「ベジータベビー」へと変貌。
本体だけでなく体の一部を残しておけば支配する事ができるため全地球人と、実は体内に体の一部を残していたトランクスも支配。
さらに、地球に帰還した悟空との戦いを経て
「スーパーベビー」に進化を果たし、一度は悟空を倒す事に成功する。
計画を着々と進めていくベビーだったが、その最中に悟空が復活。超サイヤ人4に覚醒した彼に追い詰められる。
ブルマの開発したブルーツ波発生装置で
大猿化して一度は悟空を追い詰めるものの、洗脳が解けた悟飯達からサイヤパワーを集めた悟空に再度形勢逆転を許し、
最終的に尻尾を切断された事で大猿化までも解けてしまい、やむなくベジータの肉体から脱出。
そのまま宇宙船で逃亡を図るも、悟空の放った10倍かめはめ波で宇宙船諸共太陽まで押し上げられ消滅した。
しかし、先の計画で究極ドラゴンボールを用いてツフル星を復活させた事で、地球の消滅は免れなくなった。
悟空達がツフル星へと一時避難する中で、ピッコロのみが自分が死ねば究極ドラゴンボールも使えなくなるという理由で崩壊する地球と運命を共にする事になる。
その後、地球はポルンガによって復活させられたもののピッコロが蘇生する事は無く、悟空や悟飯にとっては辛い別れとなった。
『GT』全体で見れば中盤の敵なのだが、
『Z』で断片的に語られてきたツフル人設定を活かした珍しいボスな上に、
それまでは
どんな強敵であっても超サイヤ人で対処できていた悟空が超サイヤ人3を解禁してもなお及ばないという単体の実力に加え、
寄生・洗脳能力という歴代ボスとは明確に差別化された固有能力、
最初はベジータそっくりだった姿がどんどんベビー寄りに変化していく形態変化の中で、
最終的には「サイヤ人編」以降久しい存在だった大猿への変貌と、
他の『GT』ボスキャラクターに比べて何かと個性が建ったキャラクターで、
何より2クールの間割と緩いノリで宇宙を旅してた『GT』の中で登場した初の明確な長編シナリオの大ボスというインパクトも手伝ってか、
現在では『GT』を代表するボスとして扱われる事が多い。
また、OP映像にてベビー編中盤から放送終了までサビの部分の映像がベビー戦に切り替えられたが、
超17号編や
邪悪龍編でもベビー編の映像のまま使われ続けた為、GTにおいて最も登場回数の多い敵となったのも印象強く残った要因。
ゲーム作品にも度々登場。
ベビーの姿ではロクに戦えないため、基本的にはベジータに寄生した状態で登場している。
『ドラゴンボール FINAL BOUT』で大猿ベビー(名前はスーパーベビー)がCPU専用のボスキャラとしてゲーム初登場。
『Sparking!』でベジータベビー(何故か1作目のみ「ベビーベジータ」名義だった)がプレイアブル化、
2作目『NEO』でスーパーベビー1、スーパーベビー2、大猿ベビーが追加された。
非対称型対戦ゲーム『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』や格闘ゲーム『ドラゴンボールファイターズ』では『GT』のボスの中から唯一登場。
『ドラゴンボールヒーローズ』の
ジャネンバベビーやハッチヒャックベビー、
『ドラゴンボール フュージョンズ』の
ヒルデガーンベビーなどのようなゲームオリジナルの寄生形態も存在する。
また、『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』においては初の『GT』出身レイダー陣営として参戦しており、
レベル1が寄生された民間人からスタートし、レベル2からはベジータベビー~大猿ベビーという原作の流れを踏襲している。
最大の特徴として、二回以上ダウンさせて退場させたサバイバーをしもべとして自分の味方にする事が可能で、
順調にサバイバーを倒し続ける事が出来れば、レイダーでありながらサバイバーをしもべによる数の暴力で攻める事が可能という一風変わった性能を持っている。
MUGENにおけるベビー
T.O.P.S氏によるスーパーベビー2状態のキャラが存在。海外のため
ボイスは英語。
イントロではベジータベビーからスーパーベビー形態を経て変貌し、本来の姿も一瞬だけ登場する。
ギャリック砲やビックバンアタックと言った技を始め、リベンジデスボールも
超必殺技として使用可能。
ちなみに
大ポトレが物凄くデカいので気になる人は修正必須。
上記の他に、Deddy95氏とSquall氏が共同製作したものも存在しており、
現在はColosse氏(quedataki氏)による
AIが本体同梱で公開されている。
「『戦闘民族サイヤ人』か……嫌な言葉だ!!!」
???「てめーに言われちゃおしまいだ」
出場大会
*1
後の惑星ベジータとなる惑星プラントに住んでいた種族。
科学力に長けており、スカウターや戦闘ジャケット等は元々はツフル人の発明品である。
母星である惑星サダラの消滅によって宇宙を漂流していたサイヤ人に移住を許可したが、
やがて関係が悪化し、ベジータ王の代に全面戦争を起こした末に滅ぼされた。
最終更新:2025年02月03日 17:16