「わたしは にんげんの のうりょくを はるかに こえた・・!
かみの ちからと あくまの こころを もつ男・・!
その わたしに たたかいを いどむとは なんと おろかな・・!」
こい! こわっぱども!」
シグマ商事(現・アドアーズ)が発売したSFCソフト、
クソゲーならぬ最強のネタゲーにして最凶のバグゲー『摩訶摩訶』の
ラスボス。
世界征服を企む悪の秘密結社「マカマカ団」の総統。
世界征服のために人間を
ミジンコに変える悪魔の兵器「ミジサイバー光線」を使って、
全世界の人々をミジンコに変えるという
キチガイ恐るべき計画を実行し、世界を混乱に陥れた。
主人公達の最終決戦において、人間を超えた真の姿を現す。
その恐るべき姿とは……!?
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マカマカ総統の真の姿(ネタバレ注意) |
こんなの
↓
何これ……?
それまでは色物揃いのキャラの中でもまともでシリアス、ラスボスらしい貫禄だったが、
姿を見せた途端にネタキャラと化した。
ちなみによく見るとゲームのパッケージに姿が写っている。
一見弱そうに見えるが、ラスボスだけあって強い。
強力な全体電磁攻撃やグループ貫通の精神攻撃、非常にダメージの高い通常攻撃でパーティーに大ダメージを与えるので、
防御技や回復をおろそかにするとあっという間に倒されてしまう。TPを100も奪う「TPすいとり」も厄介。
さらにHPが物凄く高いのでかなりの長期戦となる。
なおこの戦闘では仲間全員で戦うことになり、戦闘不能になったキャラは離脱し、
控えの仲間が入れ替わって戦闘に参加するという戦いになる。
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マカマカ総統の攻略法 |
普通に戦えばかなりの強敵となるマカマカだが、ある変身技を使うとほぼ確実にノーダメで撃破出来る。
その技の名前は「フィールドバリア」。使うとなんと3ターンの間4属性攻撃+通常攻撃無効化されるというブッ壊れ技。
上記の通りマカマカの攻撃は属性攻撃と通常攻撃しかないため、TPすいとり以外全て無効化されるのである。
なのでこの技を3ターンおきに使っていれば、マカマカはダメージを与える手段がなくなる。もはや木偶の坊。
あとは適当に殴っていれば勝手に変身してくれる。
はっきり言って直前に戦う四天王の方がまだ強い(一部の技がバリアを貫通する)哀れラスボス(笑)。
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「ぐわっははははぁ~!!
さあて ほんきで やらせて もらうぞ・・
この カンペキな にくたいに なると
てかげん というものが できないのでな!」
変身後の姿は正に怪物と呼ぶに相応しい恐るべき姿で、
さらに防御力が大幅に上がり、ダメージがほとんど通らないという凄まじい強さである。
最後の言葉は 「うぅっ・・・ もうだめだあ・・・」となんともマヌケ。
「 オレは実は一回刺されただけで死ぬぞ」を地で行くボスである。
相原氏曰く「変身で体力を使い切ってしまった」だそうな。
加えて、第2形態との戦闘曲は通常戦闘の BGMが使われており、強敵ではないことを暗に示しているという芸の細かさである。
なお、本作には最大HPを超えて回復すると一撃で死ぬバグがあり、
このマカマカ総統についても「HPが1なのは、バグで異常な値が書き込まれてオーバーフローした結果」と誤解されていた時期があった。
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この『摩訶摩訶』というゲーム、バグがあまりに多すぎるのでクソゲー、バグゲーと言われてしまうが、
設定・原画を漫画家の相原コージ氏が担当、前世をめぐる奇妙奇天烈なストーリー、独創性が高すぎて色物すぎる敵キャラクターなど、
野心的な作品でRPGとしては面白い。
戦闘音楽も名曲と評判(手掛けたのは「何も言えなくて…夏」のヒットで知られるJAYWALKのリーダー知久光康氏。
ああ、あのボーカルの人じゃないんで)。
酷すぎるバグさえなければ
名作(兼バカゲー)になっていたかもしれない……。
中古でもそれほど高くないので、やってみたいというチャレンジ精神のある方や好奇心の強い方はプレイしてみよう。
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主なバグ(ネタバレ含む) |
- 移動中は全キャラ主人公の変身技(魔法)しか使えない。
- 主人公が回復やエンカウント抑制などの一通りの変身技を使えるのが救い。
移動中の回復技はTP(MP)に余裕のあるキャラに使わせるという使い方も出来る。
- レベルが30あたりになると主人公はじめ一部のキャラの防御力が0になる可能性がある。
- 特定のダンジョンを最短ルートで進むと100%真っ暗な画面になり進めなくなる(こうなると特定のアイテムを使わないと完全に詰む)。
- 特定のイベントではキャラグラがグチャグチャになる。
- アイテム交換の時にフリーズする恐れ。
- ある敵の攻撃を受けるとパーティーのHPが大幅に増える…と思いきやそれ以降は攻撃を一度受けると死ぬようになり、全滅しないと戻らない。
- (消費アイテムを使う→キャンセル)×3~4回の簡単動作で発生する、世にも恐ろしいシャッフルバグ。
- なおこの技でバグらせた状態で買い物をすると、最強装備やキーアイテムが買えたりするので、序盤からやるとゲーム性がかなり崩れるので注意。
- EDのスタッフロールが証拠隠滅のごとく崩れて読めない。
このゲームを作ったのは誰だあっ!?
……などなど。
これらのバグ全ては、シグマ商事(現・アドアーズ)曰く 仕様ですとのこと。 ばかぬかせーっ!?
なお開発に関わったプログラマー、コルム氏の話によると、バグの存在は知っていたがどうしても期限までに納品しなければならず、
「どうせ任天堂チェックにひっかかるだろ」と、バグ有りバージョンを送り付けた所、何事もなくチェックを通ってしまい、
バグ無修正版のゲームが市場に出回るという事態になってしまったらしい。
勿論あわててバグ修正版を納品したが、全てが遅かった……。
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余談 |
余談だが、同氏のサイトには計画途中で立ち消えになってしまった『摩訶摩訶2』のシナリオも掲載されている。
『2』では完全に破壊出来ずに保管されていたマカマカの細胞が、生き残ったマカマカ団の手により奪われ十数年の時を経て復活。
12億年前に封印された魔王を僕に従えて、自分を倒した8人への復讐、そして再び世界征服に乗り出す…
…という物語になるはずだったそうな。
なお、『摩訶摩訶2』こそ立ち消えになってしまったが、相原氏には改めてまたRPGを作るお声がかかり、
そうして出来たゲーム『イデアの日』では、『摩訶摩訶』で没になったモンスター等が日の目を見たりしているとか。
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MUGENにおけるマカマカ
アフロン氏が製作したものと、それをベースにした
のりものが確認されている。
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アフロン氏製作 |
現在は公開停止。
ネタキャラと思いきや、原作のような強力な魔法を駆使し、さらにテレポートで移動しまくるので倒すのは一苦労。
BGMとしてボス戦の音楽が流れるという憎い再現ぶり。
倒すともちろん真の姿に変身。画面半分を埋め尽くす姿は圧巻である。
BGMも原作同様ボス戦から通常戦闘のものに切り替わる。
なお、変身するとマカマカの位置は左、相手の位置が右側になり、摩訶摩訶の戦闘画面の再現となる(稀に逆になることあり)。
原作再現なのでもちろん…。
ほしおでん氏(旧名・おでん氏)によってAIが製作されており、現在はhamer氏によって代理公開されている。
ちなみにアフロン氏曰く「 骸改造の副産物」とのこと。
骸の裏モードが 召喚するキャラの一体としても登場し、呼び出されると単体キャラとしてのマカマカとほぼ同じ技を使ってくる。
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AMASO氏製作 マカマカ総統 |
同氏製作の かんぜんしゃを元に、アフロン氏のマカマカと郡民氏の世紀末救世車ケンシロウを組み合わせた のりもの。
無限ロダにて公開されていたが、同所の閉鎖後は弾丸マックス氏のロダ(むげん代理公開場1)にて代理公開されている。
大ポトレがシンシア(上記のパッケージイラストで注射器持った奴の右にいるブス姫)なのが特徴で、マカマカがシャドーデビルに乗って戦う。
声が 飛賊だったり、上から 王覚山が落ちてきたり、下から 戦術鬼がせり出してきたり、
変身後のマカマカが登場してやかましくなったりと 摩訶不思議な要素が多い。
こののりものも 喰らい判定が特殊な上、 中段・ 下段判定・ガー不の飛び道具まであるためかなり強い。
弱体化VerとHPを原作準拠にしたモードも同梱されている。また、強化モードのスイッチを調整すると増えたりもする。
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出場大会
削除済み
【マカマカ総統】
最終更新:2025年03月18日 00:26