「どけ どけ どけ どけ どけ
どけ どけ どけ どけ どけ どけーい!!
ジパング一の伊達男!
カブキ団十郎様の お通りだーい!
小汚い田舎者は 恥ずかしそうに道の端っこ歩きやがれ!!」
ハドソンの人気RPG『天外魔境』シリーズの登場人物。
1992年の二作目『天外魔境 卍MARU』から登場している、主人公パーティーの一人。
さらに、あまりにもキャラが立っていたせいか、三作目『天外魔境 風雲カブキ伝』では
主人公に抜擢。
また、同作の格闘ゲーム版である『カブキ一刀涼談』、および『
天外魔境 真伝』にも登場している。
『天外魔境ZERO』では、各国の瓦版屋とお祭りを仕切る「カブキ一族」というそっくりさん達がたくさんいる。
『ZERO』は他のシリーズとはパラレル世界なので、血縁関係ということはないはずである。
実写版のオリジナルドラマや『ZERO』のミュージカルでは俳優の石渡譲氏が演じている。
ジパングにおける「火の一族」の末裔であり、ヘビ仙人の下で修行を積んでいる。
兄弟子に、一作目『天外魔境 ZIRIA』で主人公パーティーの一員だった
オロチ丸を持つ。
性格は極めて快楽主義的で喝采願望持ち。そして好色。
「火の一族に産まれてこの方それで得したことなんざ一度もねえ」と、
「根の一族」と戦うべき「火の一族」の使命など全く歯牙にもかけず、世の混乱を好機とばかりに目立ちまくって名を上げようと、
ただ自分の夢を叶えることにのみ力を使おうとする。
自分より目立つものが現れると対抗心を燃やして頭に血が上り、周りが見えなくなるのが弱点で、敵にそこを衝かれ、
卍丸を出し抜こうと単独行動をとってまんまと捕らえられたことも。
その反省から武者修行の旅に出て、兄弟子
大蛇丸から巻物を借りたりして数ヵ月後、
卍丸達が絶体絶命の危機に陥った所で颯爽と登場。彼らの窮地を救い、ようやくパーティーに再加入する。
結構長期間離脱しているが、その間も先にアイテムを回収されていたり、彼の評判を各地で絶えず耳にするので忘れたくても忘れられない。
「パーティーにいない時の方が存在感がある」と言われるほど。
ちなみに、彼の夢は「ジパング一の伊達男になること」だそうである。
その心意気を示す背中に背負った「天下一」の旗は命の次に大切な宝物であり、風呂に入る時でも外さない。
「自分を斬るのはいいが、間違っても衣装には傷をつけるな」と言うほど“粋”を通す生粋の伊達男。
『天外魔境 風雲カブキ伝』では、京の北座で歌舞伎役者をやっている。
デモムービーを見る限り歌舞伎というよりむしろ大衆演劇なのだが、まあこまけぇこたぁいいんだよ
一日で五千両も稼ぐ
文字通りの千両役者で、正に天職と言うべきか。
デーモン教(ジパングでは
大門教と称される)退治のため遥か遠くのロンドンまで船で向かうも、
道中補給のために様々な国の港に立ち寄ったので、その度に女性と関係を持っている。
後日談のドラマCDでは、今度はアメリカ大陸へと渡ったが未完。
そんなこともあって、セガサターンで発売されたアメリカ大陸が舞台の『第四の黙示録』では、
変装しないと臆病な所と常識人的な感覚以外は、彼と性格がそっくりな子孫のエースが登場している(ちなみに声も同じ)。
現在ではPSP版が発売されており、そちらの方ではイベントが追加されてシナリオ上の活躍が増えているので、興味のある方は是非プレイしてみよう。
カブキ固有の特技である「秘芸」や専用の術は、自分に敵の攻撃を集中させる「
悪態」や、逆に相手の攻撃対象から外れる「
黒子」など、
当人の性格に反して、仲間の術や特技と組み合わせることで効果を発揮する
地味な戦略的な補助系統のものが多い。
逆に攻撃系の術には「氷刃」「凍竜」「花嵐」など、性格を反映した強力で派手な技が多い。
『風雲カブキ伝』のメインテーマは『開運! なんでも鑑定団』など、TV番組でよく使われるので聴いたことがある人は多いはず。
また、ラスボスのテーマソング(後述)は『
ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!』のイライラ棒のテーマとしてお馴染みである。
TV番組で使われたゲーム音楽としての知名度は「
白夜のフィヨルド」に匹敵するかもしれない。
ウソみたいだろ… 1993年発売のゲーム中で実際に流れる音楽なんだぜこれ…
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『カブキ伝』最大の特徴として、ボスキャラが戦闘前に
自分のテーマソングをアニメーションムービー付きで歌うというミュージカル演出が挙げられる。
中にはリクエストするとそれに応えて3番まで歌ってくれるボスもいる。
もちろん、ラスボスである魔王もノリノリで美声を披露してくれる。
なんなんだアンタら。
ボスの担当声優は永井一郎氏、山寺宏一氏、松本保典氏、神谷明氏、小杉十郎太氏という豪華さ。無論、歌唱力も抜群である。
このミュージカル演出は後に『
サクラ大戦』シリーズに繋がることになる。
PC-FXで発売された『天外魔境電脳絡操格闘伝』では、カブキらしく派手で相手を小馬鹿にした演出の、見ていて楽しい戦闘アニメを披露してくれる。
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…と、こんな良くも悪くも破天荒な男だが |
「てめーっ!! ふざけんなよ!
あんたには 子供を誘拐された 親の気持ちってのが わかんねえのかっ!?
あんただって女だろ!! 母親になるんだろ!! 子供を 産むんだろ!!」
「ジパング一の伊達男」を自称するだけあり、黙っていれば凛々しい顔立ちの男前なので「カブキ様」と呼ばれとんでもなくモテる。
各地で幼女から熟女・老婆までも甘い言葉で口説き落とす徹底ぶり。
一度口説いた女性には年賀状を送るというアフターケアを欠かさない、意外なマメさも持ち合わせている。
自分を捕えた敵がかなりの美女だったので「このまま殺されてもいいか」と考えるなど、女絡みなら躊躇いなく命を投げ捨てる。
そんなカブキの女グセが悪い理由には、幼い頃に母親から捨てられたという生い立ちが大きく影響しているらしい。
「火の一族に産まれて得したことがない」というのも、捨てられた理由に関係しているのかもしれない。
ゲーム中で母親と再会するイベントが用意されるはずだったがカットされ、それを匂わせる描写も無くなっているが、
『風雲カブキ伝』では子供をさらっていた女性に激怒する場面があり、
また、阿国の気の強さを「俺は男に負けるような女が一番嫌いなんだ」と好感を持ったりと、彼の女性・母親という存在に対する尊敬と憧れが垣間見える。
これらを抜きにしても『II』の終盤で根の一族への怒りを吐露し、エンディングで「火の一族に生まれてよかった」とまで言い切ったり、
『風雲カブキ伝』で 仲間の死に涙し「友達だ」という言葉を口にした辺り、彼も仲間達を愛し、仲間達と一緒に戦いの中で成長していったことが窺える。
……せ、成長したはずである。
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『天外魔境 真伝』での性能
突進技「カブキ閃風弾」や対空技「カブキ羅砕刃」を備えたオーソドックスなキャラクター。
ただ、歩いたりダッシュしたり、放つ必殺技の演出が非常に派手。
リーチもあるが、技の隙が大きめな傾向がある。
原作の設定を反映した仕様になっている。
+
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勝利メッセージ |
対 卍丸
オレ様に勝とうなんざ
カニの縦歩きほどムチャなことよ!
対 極楽
老いたな極楽!年だよ、年!!
千年も生きてりゃ、ジジイだよな!
対 綱手
おそろしく力のある女だな……
女は、おしとやかが一番だぜ!
対 大蛇丸
久しぶりに戦ってみたけどよ
手応えねぇぜ!兄弟子さんよ!
対 八雲
こいつ、阿国にそっくりだけど
まっ、他人のそら似ってとこか!
対自来也
てめぇみたいな田舎もんに
オレ様が負けるわけがねぇんだよ!
対カブキ
オレ様みてぇな二枚目は
この世に二人といらねぇんだよ!
対 絹
絹はちっとも悪くねぇぜ
ダメなのは、しつけの悪い犬の方さ
対 マントー
マントーよ、オレ様には わかるぜ
お前は、本物のバカだって事がよ
対 カラクリ兵
ったく、無愛想なヤツだぜ
粗大ゴミはすてっちまえてんでぃ!
対 邪神斎
オレ様を、そんなまやかしで
煙にまこうなんざ一万年早えぜ!
対ルシフェラー
てめぇみてぇな醜い化け物は
最後にやられるのがオチなのさ!
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MUGENにおけるカブキ団十郎
死門氏によって製作されたカブキ団十郎が存在していたが、現在は正規入手不可。
二枚目な兄弟子同様あまり見かけない。原作の知名度のせいだと思われる。
AIは蓬莱氏のものとおまけの人氏のものが存在。
前者は現在公開されていないが、動画ではよく見かけるのがこのAI。
隙が大きく差し込まれやすいが、高火力とリーチでカバーする。
後者は高性能な技、カブキ閃風弾などを連発する、いつものおまけ氏仕様AI。
強さはこちらがかなり上だが、多彩な動きはあまり無いとも言える。
「なあ 卍丸よぉ…
俺は 火の一族に生まれて…
……よかったぜ!」
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最終更新:2025年03月09日 17:34