「改めて… よろしくお願い申し上げます」
名前の元ネタはThe Beatlesのリンゴ・スター、およびThe Grateful Deadの『On the Road Again』、
スタンド名「マンダム」はジェリー・ウォレスの「Mandom―Lovers of the World(邦題:
男の世界)」、
容姿のモデルはチャールズ・ブロンソン(化粧品会社マンダムの1970年のCM繋がり)と思われる。
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う~んマンダム |
磯野波平も認めた。
なお下記のスタンド能力の元ネタと言われる逸話はガセだそうだ。
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原作ネタバレ |
幼い頃に父を亡くし、さらに生まれつき皮膚が弱いというハンディを背負っていた彼は、各地を転々とする生活を余儀なくされていた。
しかし10歳の時、家に押し入った 強盗によって家族を皆殺しにされ、強姦されそうになったリンゴォは、
強盗から銃を奪い 「公正な決闘」に臨む事に。
そして、銃の反動によるダメージを恐れる事なく強盗を射殺した時、どういう訳か皮膚の異常は治り、
その身には 「漆黒の殺意」が宿ったのだった。
かつて「社会的な価値」と「男の価値」は同じだったが、現在は大きくズレてしまっている。
しかし過酷な人生を歩んできた彼は、やがて 「真の勝利」には「男の価値」が必要であり、
「漆黒の意思」による、そして公正で卑劣さなど一切無い「 果し合い」こそが、自分自身を成長させる事ができるのだと確信。
そして、 ただ状況に翻弄されるしかない「対応者」を侮蔑し、そうでない者との 「決闘」を望むようになる。
アメリカ大陸横断レースの最中、方位磁石を狂わせる樹木と下記の能力で
『六秒走ったら六秒巻き戻される為自分を倒さない限り 永遠に抜け出せない』
奇妙な果樹園で ジャイロ・ツェペリ達を待ち受けたリンゴォは、
「腕時計の秒針を戻す事で時間を6秒戻すスタンド 『マンダム』の スタンド使いである」事を 自ら明かし、
公正なる果たし合いによる勝利で精神の成長を旨とする独自の美学 「男の世界」を説き、一対一の決闘を挑む。
しかし、まだ真の意味での覚悟に踏み込めていなかったジャイロやホット・パンツではなく、
自らの障害を治すためなら何でもすると覚悟を固めていた、 ジョニィ・ジョースターを相手に指名する。
見立て通り、確実にリンゴォの命を狙った攻撃を仕掛けたジョニィと、彼らを援護したホット・パンツを退けた彼は、
後手に回ったジャイロを 「汚らわしい対応者」と一蹴し、決闘の礼を述べて立ち去ろうとする。
が、リンゴォの放った弾丸が(知ってか知らずか)ジョニィの致命傷にはなっていなかった事を察したジャイロは、
この時初めて自分自身の殻を破り、 リンゴォを確実に「仕留める」意思を固める。
いざとなったら自分を殺しにかかる 「漆黒の殺意」に対し、リンゴォは決闘を承諾。
ジャイロもまたリンゴォの流儀に習い、 彼の左肩の古傷を狙う事を予め宣言する。
そしてスタンド能力によって何度も繰り返される激しい打ち合いの末、リンゴォはジャイロの放った 「必殺の」鉄球によって死亡した。
ジャイロは最後の最後まで、リンゴォの考え方、生き方を完全に肯定する事はしなかったが、
その 過酷なまでに己の信念へ忠実な生き様は後のジャイロの考え方に大きな影響を与える事となった。
勘違いされがちだが、彼の言動は全肯定されるような代物ではない。
仕掛けているのは辻斬りに近いものであり、スタンド能力の活用も必ずしも公正とは言い難い。
「男の世界」といっても社会的な価値観が変化している以上は彼は時代に取り残された男に過ぎないのかもしれない。
しかし、それも含めて信念を貫き通した姿こそがジャイロと読者を魅了したと言えるだろう。
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スタンド「マンダム」 |
タコのような姿をしたリンゴォのスタンド。3年前に砂漠で身につけた。肩から覆い被さるような形で発現している。
能力は「リンゴォが腕時計の秒針を戻す事で6秒だけ時間を巻き戻す」。
6秒を超えて遡る事はもちろん、6秒以下に戻す事も出来ずきっかり6秒だけ。
肉体や物体の状態は6秒前に戻るが、精神や記憶は6秒後から連続しており戻らない。
リンゴォはこれを利用してジャイロ達を果樹園の中で迷わせていた。
時計の針を戻すのはあくまでリンゴォの精神的な鍵であり、時計そのものはスタンドとは何の関係もないタダの時計である。
スタンド自体の戦闘力は皆無で、6秒以上前に起きた事象には一切関与できないなど、一見非常に使い辛そうに見えるが、
リンゴォの「漆黒の殺意」と組み合わさる事で、単なる拳銃一丁でスタンド使い3人と張り合うほどの強さを見せつける。
なお、具体的な効果範囲や効果範囲外では何が起きているかは不明。
他の時間操作系のスタンド(後述の使用者達参照)では、ザ・ワールドやバイツァ・ダストのように、
「スタンドが発動しても直接影響がないと気づきもしない」ものは、劇中で登場人物が経験した描写通りの事が全宇宙で起きてもおかしくはないが、
キング・クリムゾンやこのマンダムのように発動時に違和感を覚えるものがこの仕様だと、能力発動の度に世界中で大混乱が起きているはずであり、
実際第6部のメイド・イン・ヘブン戦では、世界中の人が時の加速を体験したせいでジョジョ史上最大の混乱が起きていた。
この時の勝負によって起きたごたごたは他の人間に知られてないようなので、
舞台となった果樹園の内部(最低でも数十m以上)だけ時が何度も巻き戻っていたのか、
もしくはここの外でも時は戻っていたが「リンゴォから離れすぎると記憶も巻き戻ってしまうので気が付かない」と考えるのが妥当か。
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ジョジョのラスボス達(
DIO、
吉良吉影、
ディアボロ、
プッチ神父ら)の専売特許だった
時間操作能力を持つ事や、
スタンドバトルの定石である「如何に己の手を隠し、相手の手を見破るか」を
自分から破って能力を明かした事、
そして今までジョジョで語られてきた
「黄金の精神」と対を為す
「漆黒の意志」という信念に基づき、
ジャイロとの公正な決闘に挑んだリンゴォ・ロードアゲインの壮絶な生き様は、ジョジョ読者の間にも大きな衝撃を与えた。
登場はたったの3話と短いが、異様に濃く密度の高い内容から、第7部の中でも非常に人気の高いキャラクターである。
MUGENにおけるリンゴォ・ロードアゲイン
yuto氏が製作したリンゴォが存在し、今後も更新予定との事。
原作同様、遠距離攻撃や、「マンダム」による時間逆行によって戦うキャラとなっている。
原型となったのは
ホル・ホースであると思われる。
2014年にはMUGENについて語るスレ用小物ロダにてRingine氏による改変版も公開されている。
こちらは
ドット絵が刷新されており技構成も一部異なるが、「マンダム」が未実装。
「そうだ…オレはこれでいい
オレはこのラインでいい…………オレとヴァルキリーだけのラインで……
あのリンゴォ…ロードアゲインは敵だったが…一理ある男だった
…あいつはこう言っていた『男の世界』にこそ…真の勝利はあると…
あいつは決して『相手より先に銃を撃たなかった…』あえて…だ。ヤツは『相手に先に撃たせた』
この草原でDioの道がベストというならそのラインは敵に差し出してやるのもいいだろう…………あえてな
『厳しい道を行く』か…厳しいな……ただし………オレとヴァルキリーだけのラインを行く
その道にはとどこおるものは何もなく…なめらかに回転するかのような…オレとヴァルキリーだけが…『なじむ道』
Dioのラインなんぞ見えなくていい……天候も嵐も関係ない 味方のジョニィも消える
オレたちだけの『気持ちのいい道』だ!
リンゴォの話だと、その先には『光』がある筈だ…『光』を探せ!」
「『光』の中へ」
出場大会
最終更新:2025年02月06日 00:18