「この「物語」はぼくが歩き出す物語だ
肉体が…という意味ではなく 青春から大人という意味で…」
「ぼくの名前は『ジョニィ・ジョースター』」
『ジョジョの奇妙な冒険』第7部「スティール・ボール・ラン」の主人公の1人。
ジョニーではない。
声優は『VOMIC』版では
水島大宙
氏、『ASB』『EOH』では後のTVアニメ版で
広瀬康一を演じている
梶裕貴
氏。
なお『ASBR』では梶氏が康一とジョニィの両者を一人二役で演じている。
ただしジョニィの分はほぼ流用である。7部アニメ化時にキャスト変更の可能性を考慮してだろうか
元は将来を有望視されていた天才騎手であったが、競馬界で活躍し有名になるにつれて慢心し、
トラブルを起こして銃撃され
下半身不随となる。
*2
偶然出会った
ジャイロ・ツェペリの鉄球の「回転」に希望を見出し、「回転」の秘密を知るためにレースに参加した。
後にジャイロに認められ、彼がレースで一位になるために協力関係を組み同行する。
レース序盤で「聖人の遺体」を手に入れスタンド能力を身に付けて以降、「遺体」を狙うテロリストの標的となる。
自身も遺体の力が動かないはずの足を動かす奇跡を目の当たりにし、「遺体」の収集を決意する。
(以上、ニコニコ大百科より一部抜粋・改変)
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スタンド「牙」 |
「これはもう『爪』を超えた・・・・・
『牙』だ」
「これからは『牙』と呼ぶ!」
ジョニィの持つ スタンド能力。ジョニィが「聖人の遺体」の左腕と融合したことによって発現した。
主人公のスタンドには珍しく成長と共に見た目が変わるタイプで、マスコット型から人型に近付く、各形態を「ACT◯」と呼称するなど、
何の因果か後に同じ声優が演じた広瀬康一のエコーズを彷彿とさせる点が多い。
基本的な能力は「回転する爪を弾丸のように発射する」というもので、これを「『爪』を超えた『牙』」に準えて 「牙」と命名された。
その割に作中では「 爪」とも 表記されている。 おとなはウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです……
名前の由来はイングランドの伝説的ロックバンド「フリートウッド・マック」の同名のアルバムから。
また、デザイン面ではいずれの形態にも 星のモチーフが取り入れられている。
指の爪を回転することによってエネルギーを得て爪を弾丸のように飛ばすことができる。
爪は射出した側から 高速で再生するため、 弾数制限は存在しない。
歯ブラシ代わりにしたりスパゲッティを巻いて食べたりと生活面でも地味に役立っている
スタンドのビジョンは「遺体」の左腕から出てきた守護精霊そのもので、 子豚とクリオネを足したような不思議な見た目をしている。
サンドマン戦にて、ジャイロ・ツェペリから「黄金長方形」の回転を教わることによって進化した能力。
弾丸の威力と貫通性が増大し、爪が貫通してできた回転する穴が対象を破壊するまで操作・追尾することができるようになった。
ただし、代償に爪が再生する速度が遅くなっている。
スタンドのビジョンはACT1に機械と節足動物の要素を足したような姿。
聖なる遺体と思われる人物のささやきをトリガーに、さらなる進化を果たした形態。
ジョニィ自身を撃つことによって穴に肉体を巻き込んで移動する能力。
これまでの妖精めいた見た目とは打って変わって、 鉄人28号にも似た頭部と、胴体に比べ華奢な手足が特徴的な人型ロボットのビジョンを持つ。
馬をジャイロの鉄球の回転「黄金長方形」のフォームで走らせることによって生まれたエネルギーを、
騎手が鐙を通じて受け取ることで、その回転を纏った爪弾を放つ能力。
この弾丸は次元すら超えるエネルギーによって永続的に回転し続けて 対象をどこまでも追尾し、
撃ち抜かれた相手は逆回転のACT4を撃ち込まない限り永久に稼働する回転によって、 無限に殺傷され続ける。
その 漆黒の意思を体現したかのような能力から読者から 「絶対殺すマン」なるあだ名が付けられた。
ビジョンはがっしりとした甲冑やロボットのような姿に変化しており、その体躯を活かした オラオラのラッシュも可能。
ただし首が胸の位置にあったり 胴体が存在しないように見えたりと、完全な人型ではなくどこか異形じみた要素も多い。
また、頭部にはジョニィが頭に巻いているバンダナや蹄鉄の飾りなど、彼自身を彷彿とさせるディテールが盛り込まれている。
「 絶対〇〇マン」というワード自体は別の作品で元ネタを知らない層にも使われるぐらい広まっているが、
ヒステリックパニックの 「絶対殺すマン」という歌の中で「ジョニィのタスクはACT4に進化」と元ネタにも触れている。
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「ぼくはまだ『マイナス』なんだッ!
『ゼロ』に向かって行きたいッ!
『遺体』を手に入れて自分の『マイナス』を『ゼロ』に戻したいだけだッ!!」
ゲームにおけるジョニィ・ジョースター
『ASB』『EOH』では爪の弾丸による遠距離攻撃とスロー・ダンサーに騎乗しての早い移動がメイン。
ただし、
相手の髪型を貶す等の特殊な行動で降りたり敵の攻撃で強制的に降ろされると這って移動することになり、
逃走したスロー・ダンサーを呼び戻す必要がある点に注意。
『EOH』でのストーリーでは天国に到達した並行世界の
DIOに
操られたジャイロを元に戻すために
承太郎達と同行することになる。
MUGENにおけるジョニィ・ジョースター
手描き
ドットで製作された2種類のジョニィが存在する。
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Mixychan氏製作 JUS風ドット |
『 JUS』風ドットのジョニィ。 新MUGEN専用。
馬に騎乗しているためか機動力は高めに設定されており、「牙」を使った遠距離攻撃が強いキャラとなっている。
超必殺技ではスタンド本体にオラオララッシュをさせる。
AIもデフォルトで搭載されている。
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サラミ氏製作 |
エンポリオや改変版 プッチ神父などを製作したサラミ氏によるジョニィ。
『ASB』をベースにアレンジした仕様となっているが、スロー・ダンサーには乗らずに戦う。
一応MUGEN1.1でも動作可能だが、本来はIKEMEN専用のキャラであり「あんまりちゃんと動きません」とのこと。
後述の改変パッチを導入することにより、MUGEN1.1専用キャラとして使用可能。
再現度は非常に高く、原作ファン感涙の演出が多数盛り込まれている。
性能としては、壊滅的に低い機動力(何せスロー・ダンサー不在なので)を豊富な 飛び道具で補う遠距離メインのキャラ。
ただし全体的に隙が大きいため、 弾幕で封殺するというよりは、相手の隙に叩き込んでいく 立ち回りが求められる。
また1P~6Pはアレンジモード、7P以降はASBモードとなっている。
ASBモードでは、同氏のプッチ神父と同じく ゲージ技を使うことでスタンドが進化していくのが特徴で、
ACT1からACT2で技構成が大きく変化し、以降は使える技が追加されていくという形になる。
基本的には積極的に進化させていった方が有利だが、ACT2以降は爪弾に弾数制限が発生する点には注意したい所。
なお、アレンジモードでは最初からACT4でスタートする。
対人戦を想定した調整のためAIは未搭載だが、ホルン氏によるAI&改変パッチが公開されている。
上述の通りMUGEN1.1対応パッチも兼ねている他、恒例の コンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、
スタンドの初期ACTや投げ抜け、スタイリッシュムーブの強化が設定可能。想定ランクは強とのこと。
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「ありがとう……ありがとうジャイロ
本当に………本当に……『ありがとう』…」
それしか言う言葉がみつからない…」
出場大会
*1
厳密には日本人的な「愛称」とはちょっとニュアンスが異なり、欧米圏では愛称・略称を正式な通名とする事はごく当たり前に行われている。
公式な場でも略称で通したり、本名と略称を併記したりする事も珍しくなく、例えば「
Henry "Hank" Pym」は「"ハンク"ことヘンリー・ピム」という意味である。
また「
ジョン→
ジョニー」や「
ロバート→
ボブ」や「
ウィリアム→
ビリー」のように「この名前はこの略称」という決まったパターンも存在する。
愛称で呼ばないのは然るべき理由がある場合で、母親が子供を叱るときなどロクなことがないケースである。
*2
米国三冠を7連覇した名調教師ジョージ・ジョースターII世の息子として
若干16歳にしてケンタッキー・ダービーを制覇という天才ジョッキーであった。
……のだが、映画館の順番待ちを「ジョニィ・ジョースターなら割り込んでも許される」と割り込んだ事で銃撃されてしまった。
「Shout up crime!」
尚ジョニィに輪をかけて化け物じみた記録を達成しているのがジョージ卿である。
米国三冠レースはケンタッキーダービー、プリークネスステークス、
ベルモントステークスの3レース。
日本の三冠レースとは異なりいずれもダートだが、その制覇難易度の高さにおいては言うに及ばず、
史実においては1919年から2018年まででわずか13頭しか三冠馬は存在しない。
この3レースすべてが設立したのが1875年、『SBR』の舞台が1890年のため、
15年のうち半分をジョージ卿が三冠連覇しているのだ
(まあ三冠レースを七連覇の場合、七年連続三冠達成ではなく三冠レース七連勝とも取れるが、どっちにしろ化け物じみた成績であることに変わりはない)。
とはいえ史実において実際に三冠レース扱いされたのは1930年以降のため、既に三冠扱いされている二周目世界は完全に現実準拠ではないのだが、
それにしたって前人未到の成績、名伯楽といっても過言では無いだろう。
ウマ娘の流行までピンと来ない人は多かったらしい
だがジョージ卿は長男ニコラスにばかり愛情を注ぎ、また事故とはいえニコラスがジョニィが遠因となって死亡した事から、
ジョニィが勝手に遺品のブーツを持ち出そうとした際「ジョニィの方が死ねばよかった(意訳)」と零すなど、ジョニィを自暴自棄にさせる原因となっている
(念の為に言うとニコラスとジョニィの兄弟仲は良く、事故に直接ジョニィの責任は無く、ブーツを持ち出そうとしたのはジョニィに非がある)。
しかしそんなジョージ卿は、ジョニィがSBRの最終区画に辿り着くと現地で涙を流して喜び、
公衆の面前で自らがジョニィに対して行った仕打ちを懺悔するといった姿を見せた。
これは当時の交通事情を鑑みると「ジョニィがレースに参加したと知ってすぐ出発しないと間に合わない」事から、
下半身不随でありながらもレースに参加を決めた息子が必ずゴールに辿り着くと信じて即座に行動した事が、
そして本来神父に対してのみ「私は地獄に落ちるにふさわしい罪人だ」と告白して許しを請う懺悔を衆目に対して行った事から、
ジョニィを追い詰めてしまい彼を下半身不随にしてしまった事を深く後悔していた事が窺える。
決して良き父親ではなかったが、良き父親になろうと悔い改めた、ジョースターの血統に連なる立派な人物である。
最終更新:2024年12月02日 20:24