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プロフィール |
身長:48メートル
体重:4万8000トン
種族:グレンファイヤー族
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2010年の映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』にて初登場し、
以降のウルトラシリーズで活躍している50メートル大の宇宙人の戦士。
元は炎の海賊と呼ばれる善良な宇宙海賊の用心棒だったが、
ウルトラマンゼロと戦いゼロの仲間になった。
その後はゼロをリーダーとする宇宙の平和を守る数人規模の集団「ウルティメイトフォースゼロ(UFZ)」の一員として、様々な作品で活躍している。
荒っぽい口調で喧嘩っ早い性格だが、仲間想いの熱い男である。
お調子者で明るく陽気なため、よく仲間達と軽口を叩いており、
コメディリリーフとしてゼロ達の会話を盛り上げてくれるムードメーカーである。
仲間からは縮めて「グレン」の名前で呼ばれる事が多い。
戦闘では筋骨隆々な見た目通りの力強い格闘技や炎を操る技、体に炎を纏わせた攻撃などで戦う他、
能力で作り出した
燃え盛る炎の棒「ファイヤースティック」による棒術も使える。
髪をかき上げるように頭をかき上げる癖があり、その際に頭の炎が燃え上がる演出も印象的。
顔のディテールが一切無いデザインも目を引くが、デザイナーの後藤正行氏曰くこれはゼロ達ウルトラマンとの差別化を意図したもので、
同じく『ベリ銀』初出のUFZメンバーであるミラーナイトも同じく顔のディテールが意図的に削られたデザインになっている。
またデザイン段階ではCG処理で
常に顔が燃えている演出も考えられていたとの事だが、
こちらは合成の手間がかかる事や、他作品やショーなどへの客演が難しくなる事など諸々の都合で見送られている。
UFZのメンバーでは唯一出自が不明瞭だが、ゲーム『大怪獣ラッシュ』では同族で構成された「グレンファイヤートライブ」が登場しており、
少なくとも
「グレンファイヤー族(種族名)」の「グレンファイヤー(個人名)」である事は判明している。
一応ある意味ウルトラマン達も似たようなものと言えなくも無いが、少なくとも
マン、
セブンに関しては地球で付けられたアダ名のようなものであり、
『
メビウス』でも「ウルトラマン」という名は地球における称号のようなものと取れる説明をされているので微妙なところ。
声は声優の
関智一
氏が担当しており、
氏のアドリブも相まってフリーダムな発言がよく飛び出す。
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本編での活躍 |
2010年代のウルトラシリーズを引っ張ってきたウルトラマンゼロの仲間になったため、
当時、ゼロが登場する映画やOV作品、番組のナビゲーター、その中での短編ドラマなどで長期に渡って断続的に登場し、
ゼロとその仲間達と合わせてそのキャラクターを印象付けていった名バイプレイヤーになった。
映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(2010年)
ウルトラマンゼロに倒されたと思われていた邪悪なウルトラマン、ウルトラマンベリアル。
しかしベリアルは生きており、グレンファイヤーのいる宇宙に襲来すると、
宇宙を制圧する大帝国を築いて悪行の限りを尽くしていた。
しかし自由を愛する炎の海賊はベリアルに反抗しており、
グレンファイヤーはその炎の海賊で用心棒をやっていた。
そこにやってきて打倒ベリアルのために伝説の装備「バラージの盾」を探すウルトラマンゼロは、
その過程でバラージの盾の在り処を知る炎の海賊と接触する。
だがベリアルは宿敵のゼロに似せたロボット「ダークロプス」を大量生産し制圧に使っていたため、
炎の海賊の用心棒のグレンファイヤーはゼロをダークロプスと疑ってしまう。
否定するゼロにいきなり殴りかかって連撃を叩き込んだグレンファイヤーは、
「俺は認めた相手としか話をしないんだよ」と勝ち誇るが、
その程度で参るゼロではなく、その気になったゼロとグレンファイヤーの一対一の殴り合いが始まる。
炎を纏った拳からさらにパイルドライバーをゼロに叩き込むグレンファイヤーだったが、
食らったゼロはお返しとばかりに自分流にアレンジしたパイルドライバーでグレンファイヤーを地に伏せさせる。
その攻防でゼロの力を認めたグレンファイヤーはゼロの話を聞くが、そこにベリアル軍の艦隊が襲来。
ゼロとグレンファイヤーは協力してベリアル軍に立ち向かうが、ベリアル軍の物量と迫るゼロの変身時間切れに苦境に立たされる。
グレンファイヤーはゼロを仲間と認めバラージの盾の在り処を話して託すと、
自らの体を真っ赤に燃やして付近のスペースニトロメタンの海に突っ込み大爆発、ベリアル軍を退けた。
「仲間ってのは いいもんだよなあ」
そのまま消息不明になっていたグレンファイヤーだったが、
ベリアルにゼロが大ピンチに追い込まれたその時、戦場にグレンファイヤーが助けに現れる!
巨大怪獣アークベリアルと化したベリアルの力の前に、
それでも追い込まれるゼロ、グレンファイヤー、ゼロの仲間のミラーナイト、ジャンボットだったが、
探し出したバラージの盾に並行宇宙の人々の光が結集し、
ウルトラマンノアの力を宿した伝説の鎧「ウルティメイトイージス」が誕生する。
ゼロはグレンファイヤーら仲間達の的確な援護とウルティメイトイージスの力でアークベリアルを粉砕、
ベリアルの肉体を完全に消滅させて並行宇宙に平和を取り戻した。
その後並行宇宙から飛び去ろうとするゼロだったが、
グレンファイヤー、ミラーナイト、ジャンボットが平和を守る仲間として付いて来た。
ゼロは仲間達と新たな宇宙警備隊「ウルティメイトフォースゼロ」(以下UFZ)を結成、
ウルトラの星に戻らずに別の宇宙の平和のために戦う事を決めた。
TV作品『ウルトラマン列伝』(2011~2013年)
2000年代後半は毎週放送されるウルトラシリーズの番組があまり無い時期だったが、
過去のウルトラシリーズの映像の再編集を中心とした番組として2011年に『ウルトラマン列伝』がスタートする。
本作では過去作の一部話数を抜粋して放送する上、子供が詳しく知らない過去作品のウルトラマンも登場するために、
こういった内容を子供にも分かりやすく解説する解説パートが存在していた。
この解説パートのナビゲーターを務めたのが、当時の最新ウルトラ戦士であるウルトラマンゼロだった。
グレンファイヤーもゼロの仲間としてナビゲーションパートに何度も出演、
フリーダムな言動で愉快な掛け合いを行った。
OV作品『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』(2011年)
本作のグレンファイヤーはUFZと共に、有機生命体を滅ぼそうとするロボット軍団の主 ビートスターと戦う。
本作ではビートスターがジャンボットを捕えて分析して製作したロボット「ジャンキラー」が登場。
当初はUFZと敵対するが、彼らの説得で正義の心に目覚め、「ジャンナイン」を名乗りUFZの一員となった。
巨大な機械の星「天球」のマスターコンピューターであるビートスターは有機生命体を敵視、
多くの宇宙を巡って有機生命体の住む惑星を滅ぼしていた。
さらにビートスターは宇宙各地の巨大ロボットを捕えて洗脳し使用、
おまけに解析、量産してロボット軍団を築いていた。
巨大ロボットであるジャンボットもビートスターに狙われてしまい、
ジャンボットとエメラナ姫が天球にさらわれてしまう。
ジャンボット達を追って天球に乗り込んだUFZは、ビートスターが複製したロボット軍団と戦う事になる。
エネルギーを奪われる霧の中で炎を出せないグレンファイヤーは複製された エースキラーと一対一で戦闘。
グレンファイヤーの仕草を真似するエースキラーに苛立ちながらも、
グレンファイヤーは格闘戦でエースキラーを上回り、
グレンドライバーでエースキラーを見事撃破した。
しかしビートスターは捕えたジャンボットを複製し他のロボットの技術も組み込んだジャンキラーを製作。
ジャンキラーの圧倒的なパワーにゼロ、グレンファイヤー、ミラーナイトは苦戦を強いられる。
しかしジャンキラーは複製元のジャンボットが持つ心も受け継いでおり、
決死の説得でジャンキラーが改心し味方になる。
その後、グレンファイヤー達はビートスターに挑むゼロとジャンキラーを先に行かせ、
膨大な数の複製量産された キングジョー、 インペライザー軍団相手に戦闘、
グレンファイヤー、ミラーナイト、ジャンボット、レイの ゴモラの4体で大軍団相手に十分に戦い抜いた。
またこのエピソードは助けに来たマン、セブン、ゾフィーがここでUFZと初めて出会うという意味でも重要で、
セブンもUFZを「いい仲間ができたなゼロ」と認め、ゼロも「なかなか頼りになる連中だ」と返している。
ジャンキラーも名前が物騒だという事でジャンナインに改名された。
ジャンナインの命名はエメラナ姫で、UFZとレイやゴモラ達も含めた天球で戦った9人目の仲間としての名前だった。
ウルトラゼロファイト1部、2部(2012年)
ウルトラゼロファイト1部では最後にゼロの前にUFZの仲間として迎えに来た。
ウルトラゼロファイト2部では謎の敵集団ダークネスファイブと対決。
冷気を使いこなすグローザ星系人「氷結のグロッケン」と互角の戦いを繰り広げるが…。
『劇場版ウルトラマンジードつなぐぜ!願い!』(2018年)
本作の敵は平和のために全宇宙の知的生命体の抹殺を企む機械生命体ギルバリス。
ギルバリスは強力な機械怪獣 ギャラクトロンを大量に生産し宇宙の各地で暴れ回らせていた。
その暴虐から人々を守るため、グレンファイヤーもUFZの仲間達と共にギャラクトロン軍団と戦う戦闘シーンが描かれていた。
本作でもグレンはウルトラマンジードの名前がなかなか思い出せなかったり、
「俺もウルトラ兄弟に入りてえな~」と呟いてミラーナイトにうるさいと言われるなど、
楽しい会話を見せてくれている。
『ウルトラマンZ』(2020年)
2020年8月時点ではTVには未登場だが、
各話放送後に配信されているボイスドラマ『 ウルトラマンゼット&ゼロ ボイスドラマ』の3話に登場。
光の国にいるゼロの所に来て、ゼロに弟子入りしようとする新米ウルトラマンのゼットをからかっていたりしていた。
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グレンファイヤーの技について |
見ため通り炎を使う技が多い。
宇宙空間で戦う事が多いが、その炎は宇宙空間であっても地球上の炎のような見た目に燃え盛っている。
グレンファイヤーの得意技。宇宙の闇のような背景で戦う事が多いため暗闇に映える。
炎を纏った拳で殴りつける技にはグレンファイヤーパンチの技名がある。
劇場版ジードにてギャラクトロン相手に使用。手から火炎を放射して相手を攻撃する。
相手を掴んだまま持ち上げて頭から地面に叩き付けるパイルドライバーのような技。
『ベリアル銀河帝国』ではウルトラマンゼロに打撃を与えたが、
ゼロはこの技を元に「ゼロドライバー」を編み出している。
その後の『キラーザビートスター』では複製されたエースキラーを撃破する活躍を見せている。
炎を纏った棒を出現させて攻撃する。ロボット怪獣のレギオノイドを高熱で切断できるだけの威力がある。
相手に突進してすれ違い様にファイヤースティックで攻撃する。
巨大怪獣アークベリアル相手に使用し注意を引き付けた。
全身を炎で包んで赤熱化した後、エネルギーを一気に放出する捨て身の技。
『ベリアル銀河帝国』ではスペースニトロメタンの海を大爆発させている。
技名は『ベリアル銀河帝国』の書籍資料『超全集』に記載されていたが、
後の『キラーザビートスター』では同じ技名を叫びながら手から火球を撃ち出す技を使っている。
『ウルトラゼロファイト2部』で使用、全身を赤熱させて相手に連続パンチを叩き込んだ後突進する。
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オマージュ元、その他『ウルティメイトフォース』設定や余談など |
元ネタは過去の円谷ヒーローである『ファイヤーマン』。当然 ロックマンの奴ではない。
「燃えるマグマ」というセリフや必殺技のファイヤーフラッシュなども『ファイヤーマン』の主題歌歌詞や必殺技のオマージュになっている
(歌詞に関しては『 這いよれ! ニャル子さん』のセリフにあった、
「ちきゅうがちきゅうがだいピンチ」の元ネタと言った方が若い人には分かりやすいかもしれない)。
武器のファイヤースティックも見た目は全く違うが、ファイヤーマンの同名の変身アイテムが元ネタだろう。
グレンファイヤーの活躍シーンで流れる事があるBGMもファイヤーマンのBGMのアレンジである。
また、炎の海賊のリーダーの一人、ガルを『ファイヤーマン』で防衛チームSAF隊員を演じた平泉成氏が演じている。
ただし弟二人は特にファイヤーマンと関係ないキャスティングなので、こちらは偶然の可能性もある。
ちなみに初期設定では炎の彗星に棲む地底人だったとの事で、より元ネタ(地球の地底人)に近いキャラ付けが想定されていたようだ。
グレンファイヤーは、ミラーナイト、ジャンボット、ジャンナイン、そしてウルトラマンゼロも含めた5人で、
「ウルティメイトフォースゼロ」という平和を守るための宇宙警備隊を結成している。
彼らは上述した『ベリアル銀河帝国』『キラー ザ ビートスター』(ナインのみこの作品で加入)で知り合った仲間で、
『列伝』や『ゼロファイト』などで活躍している。
それぞれの元ネタはグレンファイヤーと同じく円谷作品の『ミラーマン』『ジャンボーグA(エース)』、
そして『ジャンボーグA』の2号ロボ「ジャンボーグ9(ナイン)」。
ジャンボットについては見た目が往年の円谷ヒーロー『 電光超人グリッドマン』(と言っても、ファイヤーマン達が70年代なのに対し、グリッドマンは1993年)
を彷彿とさせると言われるが関係はない様だ。
ちなみにジャンボットのCVを担当した神谷浩史氏… ではなくミラーナイトのCVを担当した緑川光氏は、かつてグリッドマンの声を演じていた。
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MUGENにおけるグレンファイヤー
BlackCat & Woz氏が製作したものが2020年8月23日に公開された。
元となったキャラはbakisimu氏のウルトラ戦士らしく、
スピリッツや回り込みもbakisimu氏のウルトラ戦士と同じ仕様で搭載されている。
スプライトのパーツ元はbakisimu氏版ウルトラマンゼロの3
ゲージ技や
勝利演出に登場するグレンファイヤーの
ドットだと思われるが、
元ドットのパーツを活かしつつ、他のウルトラ戦士を素材に丁寧にモーションが揃えられている。
打撃と豪快な投げ技が得意の接近戦キャラ。
ただしファイヤースティックを出現させれば大幅にリーチが強化される。
ゲージ技は消費ゲージが多めの技が多く、炎と打撃を織り交ぜた技が揃っている。
残り
ライフが40%以下の場合には一部の技が強化され炎を纏うなど演出も強化される。
技の種類はかなり多いのだがコマンド表にあたるファイルが同梱されていないので、上記動画を参考に以下に記載する。
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技 |
立ちでは大振りのパンチを放つ。しゃがみ、空中版もある。
立ちでは前蹴りを放つ。しゃがみ、空中版もある。
相手を空中に打ち上げるアッパーを放つ。
空中で前転のように回転しながら突進する。当たった相手をダウンさせる。
相手を掴んで飛び上がり地面に叩き付ける、豪快で躍動感のある投げ技。追い打ちも可能。
大振りのアッパーで相手を大きく空中に打ち上げる。
炎の棒のファイヤースティックを出現させ、ファイヤースティック使用状態になる。
ファイヤースティック使用状態では 通常攻撃もファイヤースティックを使ったものに変化する。
- 空中回転ファイヤースティック(ファイヤースティック使用状態の空中で→+A)
ファイヤースティックを自分の前で回転させて攻撃する。
ファイヤースティックで突きを放つ。
ファイヤースティックで連続突きを放つ。
ファイヤースティックで持ち上げた相手に炎で攻撃する。
- 火炎の渦(ファイヤースティック使用状態でY、2ゲージ消費)
ファイヤースティックを回転させて周囲を炎で攻撃する。
- 棒飛び蹴り(ファイヤースティック使用状態でZ、0.8ゲージ消費)
ファイヤースティックを棒高跳びの棒のように使って飛び上がって飛び蹴りを放つ。
- ファイヤーフラッシュ(ファイヤースティック使用状態で→+Z、1.2ゲージ消費)
ファイヤースティックを構えたまま相手に突進する突進技。
- 炎の海賊召喚(ファイヤースティック使用状態で↓+Z、2.5ゲージ消費)
炎の海賊の援護砲撃で相手を攻撃する。投げ技なので相手を掴めなかった場合は炎の海賊が来ない。
拳から巨大な火炎の奔流を放ち相手を焼き払う。攻撃範囲が広くて当てやすくて強力。
相手を持ち上げて地面に叩き付ける投げ技。掴む範囲は狭いので使い所には注意。
アッパーで相手を空中にかち上げ、
そこから飛び蹴りで地面に叩き付ける豪快な投げ技。
掴む範囲はアッパー攻撃の範囲。
体を赤熱させた状態で連続攻撃し、そのまま赤熱させた体で突進する。相手を掴む投げ技。
体を赤熱させて周囲を燃やして大爆発する 即死技。『ベリアル銀河帝国』でのグレンスパークだと思われる。
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AIもデフォルトで搭載済み。
bilibili動画での2020年8月23日時点の作者コメントではAIは不完全との事だが、
AI戦での見栄えとしては問題なく動いて戦ってくれる。
強さとしては一般的な格闘ゲームキャラに近い強さに収まっており、今後の活躍に期待したい。
出場大会
最終更新:2024年05月14日 02:50