『三国志』関連の物語に登場する絶世の美女。
CV若本なマッチョオカマ?忘れろ!
中国語読みをすると「ディアオ・チャン」(ピンイン表記「diāo chán」)だが、日本では一般的に「ちょうせん」と呼ばれている。
名前の由来は美しいものの代名詞である「
貂(てん)の皮、蝉(せみ)の羽」だとか。
董卓の
暴政を嘆く養父・王允の為に董卓の
侍女となり、
董卓と
呂布(董卓軍最強、と言うか三国志最強の武将)の両方に対し愛を囁きつつも「もう片方に無理やり妾にされそう」と訴えることで仲違いを誘い、
呂布に董卓を殺害させる事に成功した。
その後は呂布の妾になったらしいが
*1 物語からはフェードアウトしている
(吉川英治版、
横山光輝版では呂布の妻や妾にはなりたくなかったのか、董卓を殺害した呂布が貂蝉の元に行くと自害していた。
逆に『
真・三國無双』や『
SD三国伝』等では本当に呂布を愛してしまっている。
後者はキュベレ○プされちゃってるコミカライズがあるけど)。
ただしこの逸話は
歴史小説である『三国志演義』以降の創作であり、歴史書である『三国志』では名も無き侍女でしかない。
その『三国志』では、董卓の侍女と密通していた呂布が董卓を怒らせないかと心配していたのを知った王允自身が暗殺を持ち掛けたのだとか。
ここではMUGENに参戦している『三国戦紀』シリーズの貂蝉について扱う。
原作(『三国戦紀』)での性能
カプコンの『D&D』シリーズをリスペクトした台湾IGS製作のベルトスクロールアクション『三国戦紀』シリーズのプレイヤーキャラの一人。
この手のゲームのお約束で、自力で董卓を殺害出来そうな戦闘力を誇る。
初代『三国戦紀』ではボスの一体兼隠しキャラとして登場。
プレイヤー選択時に1P側で「BCD↑→↓←↑→↓←」と入力する事で、プレイヤーキャラとして使用できる。
『三国戦紀2』にもプレイアブルキャラとして続投しているが、やはり隠しキャラ扱いであった。
これ以降のシリーズにも登場しており、基本的には上記gif画像のような二刀流のくの一っぽい出で立ちだが、
作品によってはデザインが大幅に異なる。
性能的にはスピードが売りのキャラクター。
しかし体力が少なく、A攻撃初段の癖の強さ(A1回で自動的に2回振ってしまうため)や
超必殺技の性能の低さ(判定が弱くガードされやすい)等々、短所も多い。
『D&D』の
マジックユーザー同様、扱いが難しいが極めれば強い玄人向けキャラであると言えよう。
MUGENにおける貂蝉
UnConVenTionaL氏によるものが存在していた。キャラ名はピンイン表記の「Diao Chan」。
原作の動作を上手く格ゲーに落とし込んでおり、元々しゃがみやガードといった基本的な動作は揃っていた事もあって、
ベルトスクロールアクション出身キャラながら違和感は無い。
現在は公開サイトが消滅しており、代理公開先であった「MUGEN Database」からもデータが削除されているため入手不可。
操作方式は弱・中・強の3ボタン方式。
原作同様の
筋肉最高「天女散花」や攻撃アイテム「鉄蓮華」等に加え、
呂布を
ストライカーとして呼び出したり、無数の氷の龍を召喚したりといったオリジナル技が多数搭載されている。
技の演出が派手で見栄えも良いが、全体的にリーチが短く、投げ技を持っていないのが難点か。
AIは未搭載と思われるが、
大会であまり見ない男達と男女タッグ大会に出場していたバージョンにはデフォAIが搭載されていた模様。
出場大会
*1
コーエーテクモのゲーム『三國志』『三國無双』シリーズでは、ゲームオリジナルの呂布の娘「呂玲綺」という人物が登場するが、
年齢を計算するとどう考えても呂布と貂蝉の間に生まれた娘では無い。
それどころかこの娘が存在するとなると「呂布は妻も娘もいたのに貂蝉に傍惚れして主君を殺した」という事になってしまう。
当時の中国は一夫多妻制であったとは言え、現代日本で新たに創作された追加設定としてはかなり気まずいものだと言えよう……。
最終更新:2023年08月20日 04:30