1996年の特撮『
ウルトラマンティガ』に登場する
怪獣。
第26話「虹の怪獣魔境」に登場。
身長65m、体重7万5000t。別名「剛力怪獣」。
ミステリースポット「獅子鼻樹海」に出現する虹状のゲートの先にある異次元空間に生息していた怪獣。
名前の通り、銀色の体表が特徴。
300万馬力の凄まじい怪力を活かした肉弾戦を武器としており、
頭突きや噛みつき、テールハンマーなどを用いて戦う。
そのパワーは圧倒的で
ガギIIの強固なバリアを腕力のみで破壊し、
格闘戦に長けたパワータイプのティガすら圧倒した程。
このパワーはウルトラ怪獣全体で見ても相当高い部類で、
ベムラー(40万馬力)や
キングジョー(200万馬力)を凌ぎ、
次作品で
ウルトラマンダイナを圧倒したモンスアーガーと同格である。
ミクラス(500万馬力)には及ばないが。
それでいて知能も低くないようで、姿を眩ませようとしたティガやアスカ隊員にフェイントをかけて強襲を仕掛けたり、
ガギIIより引きちぎり奪い取った鞭で逆に打ちのめ返したりなど、頭の回転の速さを窺わせる戦術を展開した。
外皮も非常に硬く、ガギIIの赤色破壊光線はおろかゼペリオン光線の直撃すら耐えてみせた
(後者は流石にノーダメージとはいかなかったが、それでも戦闘続行できるほどの余力を残していた)。
おまけに性格も非常に凶暴かつ好戦的で、獲物を見るや即座に襲い掛かる。
一方でティガのゼペリオン光線やタイプチェンジのポーズを真似して、
何も起こらず悔しがったりするなど、お間抜けかつコミカルな部分も見せている。
また、視力が弱く、目標が静止していると視認できないという弱点が存在する。
加えてカラータイマーの音は鳴っていたにも拘らずティガの存在を認知できていなかったため、実は聴力も弱いのかもしれない。
ティガ怪獣の中でも上位に入る戦闘力と凶暴性、それに似合わないコミカルな振る舞いから、
「平成の
レッドキング」という異名を持つ。
また、『ティガ』では後に
ゴルドラスという近縁種も登場している。
劇中ではまず縄張り争いでガギIIと戦い、触手を千切ってしばき倒した挙句噛み殺してしまった。
ガギは当時のティガ怪獣の中でも相当強力な部類として印象を残していたため、
それをあっさり倒した強さにダイゴ達及び視聴者を唖然とさせた。
樹海脱出を試みるGUTSを見つけて追跡する最中にティガとの戦闘に入るが、マルチタイプでは全く歯が立たず、
パワータイプに変化しても辛うじて食い下がるのが精一杯という恐るべき実力を見せ付けた。
しかし、弱点の視力の弱さをティガに見抜かれ、
「だるまさんがころんだ」のような戦法を仕掛けられてティガを視認できず混乱した隙を突かれ、
ウルトラヘッドクラッシャーでスケキヨのような体勢で頭を地面に埋め込まれて動きを封じられた末に、
上空からティガ・バーニングダッシュを受けて爆発四散した。
『ウルトラマンブレーザー』ではブレーザーの変身者にして隊長の比留間弦人の履歴書に「シルバゴン討伐に参加」と書かれている。
余談だが、シルバゴンの着ぐるみは第5話に登場した
ゾンビ怪獣シーリザーの改造。
その別名の通り、
腐乱死体が動き出した怪獣という、あまりにグロテスクな設定でステージショーにはとても出せない代物であり、
そもそもその設定から
寒天やローションが使われていてそのままの再利用は出来ないと判断されたため、
最初から別の怪獣(シルバゴン)に改造される事が決まっていたとか。
また、『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』では「シーリザーの生前の姿はシルバゴンに似ていたかもしれない」といった記述がある。
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派生種 |
TPCのオオトモ博士がザリーナ地帯の秘密研究所で創り出した クローン。
オリジナルと違い体のラインは青色で、弱点だった視力は遺伝子操作で改善されている。
クローンシルドロンを圧倒するなどパワーに衰えは無いが、
スーパーGUTSの手持ちの武器ですらダメージを受けてしまうなど、防御力はオリジナルよりかなり劣化している。
なお、 オオトモ博士がどうやってシルバゴンのDNAを入手したかは不明。
獅子鼻樹海の異次元空間は常時ゲートが出ているわけではなく遭難する危険があり *1、
前回侵入したGUTSもシルバゴンのDNAを入手するような余裕は無かったはずだが、
本編外で別個体が現れたか、ゴルドラスの細胞から疑似的に再現されたのだろうか?
劇場版『大決戦!超ウルトラ8兄弟』に登場。
スーパーヒッポリト星人がシルバゴンに生体改造をして強化した怪獣で、
元のシルバゴンと違い、頭がより大きく首が長く若干前傾姿勢の恐竜体型になっている。
やはり生体改造により視力の弱さが克服されているだけでなく、
武器はオリジナルを凌ぐ470万馬力の怪力のほか、オリジナルにはなかった飛び道具として
口から放つ青色火炎弾「デモリション・フレイム」が加わっている。
ちなみに本作では同族のゴルドラスも強化されてキングゴルドラスとして登場し、キングシルバゴンとタッグを組んで街を襲撃した。
現れたウルトラマンティガも数の差で圧倒したが、 ウルトラマンダイナと ウルトラマンガイアの加勢で形勢は逆転し、
自身はダイナと交戦した末にソルジェント光線を受けて倒された。
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MUGENにおけるシルバゴン
カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
スプライトはgojira92氏が製作したものを使用している。
近接戦に特化した性能をしており、
飛び道具こそ乏しいが、
リーチが長めの「尻尾攻撃」や飛距離の長めな「突進」により
立ち回りは優秀。
超必殺技はいずれも1
ゲージ技であり、やはり「必殺尻尾攻撃」「突撃」など接近戦中心だが、
特に強力なのが一定時間
アーマー・
投げ無効・防御力上昇が付く「銀色のボディ」。
AIもデフォルトで搭載されている。
また、デフォルトではシルバゴンだが、
defファイルの登録により、クローンシルバゴンを使用することもできる。
出場大会
*1
実際に劇中では脱出できなかった人の白骨化した遺体が確認されており、下手したら時間の流れも現実と異なる可能性もある。
遭難した一家及びGUTSが脱出できたのは本当に幸運だったのだろう。
最終更新:2023年08月21日 00:59