「燃えると不平を言うよりも、すすんで水を差しましょう」
特撮『
TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』に登場する
奇獣。
キリンのウィスキー「ロバートブラウン」のノベルティとして岡本太郎氏がデザインした水差し「水差し男爵」をモチーフにしている。
別名「正義奇獣」。初登場は本放送第13話「人生は他人を負かすためにあるのではない」。
人類のピンチを救うヒーローとして活躍しており、タローマンがそれに「水を差された」と感じてしまったため一触即発の事態に陥るが、
直後に市街地に出現した奇獣「青、緑、赤」を前に共闘した。
その後も準レギュラーの人類の味方として活躍を続けたが、本放送第28話「自分の運命に楯を突け」にて、
CBG極東基地地下の「奇獣監獄」から脱走した奇獣軍団の猛攻の前に満身創痍となり、同話が最後の登場となった。
書籍『タローマンなんだこれは入門』によると、
「火事になったCBGの基地から皆を助けるため、命の源である水差しの水で消火して力尽きる」展開があったようである。
同じようなサブヒーローポジションの
タローマン2号やタローマンでたらめ8兄弟がタローマンの逆鱗に触れて1話限りで退場してしまったのに対し、
タローマンとタッグを組むまでに至った水差し男爵もまた、やはりでたらめでべらぼうな存在だったのだと思われる。
そのためか『TAROMAN』ファンからの人気も高く、2022年12月に放送されたテレビ番組『タローマンヒストリア』内で行われた「タローマン総選挙」では、
中間発表の段階で第1位に輝いている。
ただし、登場話のフィルムはいずれも行方不明となっているため、長らく書籍『タローマン・クロニクル』、
『タローマンなんだこれは入門』がその活躍を窺える数少ない資料となっていた
という設定だったが、
2025年
公開リバイバル上映された劇場版『万博大爆発』にて晴れて現代の視聴者達の前に登場を果たした。
この時は未来世界の秩序社会を脅かす地下秘密結社・原始同盟に所属する奇獣だったのだが、
やがて秩序社会の実態と原始同盟の真実が明かされ、最終決戦では心強い味方として人類と共闘してくれた。
登場する度に印象的なファンファーレが鳴り響くのが特徴。
実はフリー音源なのはナイショだ
その紳士的な態度、重要な説明の最中に「ここで私のシャンソンを一曲」と水を差すお茶目さなどから、一挙にファンが増えた。
特に発声や鳴り物OKな応援上映では、水差し男爵がファンファーレと共に登場する度に
誇張抜きで観客からの黄色い声援が飛び交っていたほど。
そして主役のタローマンは登場する度に「がんばるなー!」「帰れー!」と罵声を浴びせられた*1
担当声優は
藤田勇児
氏。
また、その外見により一部界隈からは同時期に放送されて話題を呼んでいた『
機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の登場キャラに引っ掛けて、
「緑のおじさん」「ヒゲマン」呼ばわりされた事も。
ちなみに
五里博士などと同様、何故か当時のスチルと実際に発掘された映像とでデザインが大きく異なるという特徴があり、
スチル版ではより人間に近い姿をしている(「タローマン総選挙」で用いられた画像もこのスチル版デザイン)。
一方でデザイン画や書籍挿絵などでは映像版と同様の円筒形の頭部を持つ怪人の姿で描かれており、デザインの変遷に関しては謎が多い。
パイロット版の映像や試作スーツの写真などが本編画像と混同されてしまったのだろうか?
実際はこれまた五里博士と同様、コラージュから実際のスーツにするにあたって諸々の事情で変わっただけなのだが
MUGENにおける水差し男爵
カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
ステッキやキックによる近接攻撃に加えて水を差す
飛び道具なども備え、
相手の攻撃に合わせて発動することで敵に水を差すカウンター技も持つ。
超必殺技はいずれも1
ゲージ消費で「必殺水差し」「必殺ウォーターカッター」「水攻め」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
*1
なんだそれは、と思った方のために解説すると、
タローマンの項目でも説明されているものの、
タローマンの応援上映は全て
応援されるとやる気をなくすタローマンのために「応援
してはいけない上映」と銘打たれており、
タローマンには「がんばれ!」や「負けるな!」ではなく「帰れ!」「やめろ!」などの声をかけることが推奨されるという
異様なでたらめかつべらぼうなもので、
この声援もきちんと上映の趣旨に則った内容だったりする。
なんと、映画劇中でもわざわざ風来坊が
唐突に観客へ向かって振り向きながら「タローマンを応援してはいけないよ!」と注意を促すほど。
好かれるヤツほどダメになる、そう岡本太郎も言っていた。
とは言え、何を叫んでもいいわけではなく、周りの観客を不愉快にさせないような内容の
罵声声援を求められる等、
一定の配慮をするようにというルールもきちんと設けられた上で行われていた。
そう、それは観客に気を遣わせる巨人、タローマンである!
ただし、「くたばれ!タローマン!」はOK
最終更新:2026年08月16日 00:49