シルヴィ・ポーラ・ポーラ





「漏電! 対策ぅ! わっすれっずにぃ~♪」

  • 格闘スタイル:電磁気力
  • 誕生日:6月24日
  • 出身地:フランス
  • 身長:161cm
  • 体重:非公開
  • 血液型:AB型
  • 趣味:イケメンの指紋採集、ピアノ
  • 好きな食べ物:お菓子、お肉、都昆布
  • 得意なスポーツ:鉄棒
  • 大切なもの:おともだち(愛用の目玉)、おともだち(頭の中にいるおともだち)
  • 嫌いなもの:可愛くないもの、生えかけのヒゲ

THE KING OF FIGHTERS XIV』に登場するキャラクター。
担当声優は mio 女史。
ネームレス以来久々に『KOF』シリーズに登場した、秘密結社ネスツの元構成員である。


原作でのキャラクター

ネスツによって造り出された改造人間であり、
膨大な電磁気力を操る能力を持ち、単純な電撃から磁力による拘束まで幅広い応用を見せる。
ネスツ所属時代は力を上手く扱えず失敗作扱いを受けていたが、組織壊滅後に能力が覚醒し、
その力を用いて素性やルール無用の地下闘技場で戦い続けていた。
そんな折、自称初代KOF優勝者にして今大会主催者アントノフにスカウトを受け、高額のファイトマネーでKOFの参戦を承諾。
同じく地下格闘技界で活躍していた女性格闘家ミアン、アントノフに見初められた謎の人物ククリとチームを組んでKOFに参加した。

上記の立ち絵のように顔立ちは美人の部類だが、濃いメイクと服装の所々に目玉を付けた悪趣味でケバいファッション、そして変顔で色々と台無しにしている。
アプデ前の『XIV』の3Dモデルの出来栄えも関係していると言ってはいけない
……というか、確実に歌手のきゃりーぱみゅぱみゅ女史を容赦無くパクった盛大にリスペクトしたデザインである。
3Dモデルの顔つきや変顔もそっくり。

K'同様、記憶操作によってネスツ所属前の過去の記憶を失っており、
他の改造人間達同様精神面に不安定な部分があり、電波的でエキセントリックな言動が見られる。
とはいえ、ストーリーや掛け合いを見る限り、素の性格は案外真っ当で健気らしい。
少なくともアンヘルとは組織に所属していた頃から面識があったようだが、
出来損ないと馬鹿にされていたらしく、苦手意識を見せていた。

おちゃらけているようで案外健気な性格をしている面が受けたためか、プレイヤーからの人気は意外に高い。
サムネ顔芸注意

『SNKヒロインズ』にも登場。コスチュームは上記の奇抜なファッションの他、検査着とバニーガールがある。
これらの衣装の立ち絵では流石に恥ずかしいらしく赤面になっている。
また、同作の個別EDはそれぞれのキャラにとっての悪夢がデフォルメのギャグ調で表現されているのだが、
彼女の悪夢はデフォルメで全く緩和できてないガチモンのトラウマである。

『KOFXV』では初期実装のキャラには含まれていなかったが2023年5月にDLCキャラクターとして実装された。
チームとしてではなく特別参加枠としての登場となった。
キャラストーリーではシェルミーと交流があることも判明。フランス人繋がりだろうか。
というかほぼ間違いなく砂男ことククリんのせい
衣装はゴシックホラーを彷彿とさせる雰囲気にお色直し

+ コミック『KOF A NEW BEGINNING』




 その人はキラキラ輝いててカッコよくてカワイくて…
 ビビっとキタ!これがポーラの目指す姿!

 アテナパイセンのようなアイドルになるのだ!!

コミック版では彼女がアイドルムーブするようになった経緯が描写されている。
元より欠陥品扱いされていたシルヴィはネスツ壊滅後に居場所を失い、
改造前の記憶も無ければ夢や目標も無かったため、生きる意味を見失い路頭に迷っていたのだが、
ある日たまたま目撃したテレビ中継されていたKOFで、麻宮アテナの姿に大きな衝撃を受け、
「アテナのようになる」という目標を得て、現在のようなアイドルムーブを行うようになったのである。迷走しているとか言わない
それにしても韓国版アテナといい、『MI』のアンチアテナ魔女っ娘(彼女の姉)といい、アテナを目指すと色物になる呪いでもあるのか

ところが、シルヴィはネスツの残党に過去のトラウマとコンプレックスを増幅される形で捕獲・洗脳されてしまい、
憧れだったアテナと対峙する事になってしまう(上記の過去も錯乱したシルヴィから電波を通じてアテナに流れ込んだ物である)。

このシルヴィVSアテナもう一人が描かれたエピソードは、
  • ネスツ崩壊後、記憶も過去も夢も失くし、路頭に迷う自分自身をゴミクズとまで自嘲するシルヴィの非常に生々しく痛々しい描写
  • そんな暮らしの中で自分にとっての新たな光となったアテナへの憧れと喜び
  • そのシルヴィの気持ちを踏みにじり、嘲笑するネスツの残党へ静かに激しい怒りを燃やすアテナ
といったシーンが詰め込まれた力の入った展開となっている。
特にシルヴィの問いかけにアテナが全力で答えとサイコボールを返すやり取りは非常に熱い名場面となっているため、
興味のある方は是非とも御一読いただきたい。

「ポーラみたいなポンコツは
 夢なんて見ちゃダメなのかなあ」

「いいですか! だれがなんと言おうと!
 あなたは自由に生きていいんです!」

なお、『KOFXIV』や『SNKヒロインズ』ではアテナへの憧れ等は示していなかったのだが、
『KOFXV』ではコミック版の設定を逆輸入したのか、アテナの事を「アテナパイセン」と呼んで随分慕っている様子を見せている。
また『XV』からの新技「スーパーマグネチックスルー」は名前からしてアテナの「スーパーサイキックスルー」を意識しているのが明らかであり、
コマンド、技の特性(コマンド投げ)まで同じで発動時の「リスペクトぉ~♪」というボイスからもそれが窺える。


原作中の性能

基本的には接近戦を得意とするオーソドックスなファイター。
見た目に反して各種必殺技は素直な性能のものがバランス良く揃い、使い所も分かりやすい。
通常技のリーチが非常に短いので地上での差し合いは苦手だが最速クラスのダッシュを持つなど機動力は高いので、
不意を突いた急襲や飛び込みからの攻めでペースを握るのが定石。
小柄な体型ゆえに喰らい判定が小さいのも地味な長所。無敵対空技の「カイテンコイル」のおかげで守りもそこそこ。
また、超必殺技がどれも高性能で、特に攻撃範囲が広くダウン追撃判定のある「ポーラじっけん」は、
足払いヒット後にキャンセルすると確定で入るなど決める機会が多め。
長いリーチとなんでも判定を持つ「マグネルトラクポ」もコンボに組み込みやすい。
さらに画面端での超必殺技を絡めたコンボの火力とお手軽さは全キャラクターの中でもトップクラス。
ゲージの量によっては体力満タンからでも相手を即死させられるなどパワーキャラの一面を秘めている。
弱点はとにかくゲージ依存が激しく、なおかつ自力でのゲージ貯め能力にはやや難を抱えている点。基本的には中堅か大将向けのキャラ。
『XIV』では後のアップデートで小技が強化されると共に画面端以外での火力が増したが、代わりに即死連続技は不可能になってしまった。

『XV』ではリーチの短かった「デンキカイジン」と入れ替えで、画面端まで届く飛び道具「カミナり~く」を習得。
それに加えてコマンド投げの「スーパーマグネチックスルー」、ガードされても反撃を受けにくい突進技「マグネろけット」が追加された事により、
さらに距離を問わず戦えるようになった。
また、ロック式で小技から繋がる上に長い無敵時間を持つCLIMAX超必殺技「電磁ドーパミン」のおかげで爆発力も高い。
仕様変更によってEX技が出しやすくなったことも追い風となり、前作以上にワンチャンから体力の大半を奪うことが可能な一発屋となった。
とはいえ、リーチの短さやゲージ依存が激しい点は変わっていないので、相変わらず二番手以降に適正があるキャラと言える。
同じく失敗作扱いされていたネスツのパイセンとは見事にチームでの役割が被っていたり



「ポーラの『ポ』は『ぽっかぽか』のポ!」


MUGENにおけるシルヴィ・ポーラ・ポーラ

Amnaelio氏の製作したキャラが公開中。
挑発ボイスがKO時のものだったり、勝利時にキャラセレクトの台詞を口走ったりするのはご愛嬌。あと大ポトレがやたらとデカい。
斑鳩氏製作の紅丸をベースにしつつ、原作に近付ける形でアレンジされている。
原作の技も特殊技の「ストレッチョン」を除き一通り搭載されているが、
EX技が対空技の「カイテンコイル」、MAX版超必殺技が「ポーラじっけん」のみにしか存在しないなど、完全な再現というわけではない。
また、readmeなどは改変元のままなので操作する際は注意。

性能的にはジャンプ力が高めで空中からの奇襲が強力な他、ゲージ回収率が高めで超必殺技を放ちやすい。
ただし、一部の必殺技や超必殺技の威力が異常に低い上に、
3ゲージ消費の「メチャハヤリブート」と2ゲージ消費のMAX版ポーラじっけんが同威力だったりと、火力調整に難があるのが惜しい所。

2022年1月にはドットを描き直したリメイク版が公開された。
妙に低かった一部の技の威力が見直されている他、旧版ではオミットされていたストレッチョンやEX版「ブーティブーティ」も追加されている。
ボイスの一部が間違ったままだったりするが

AIは未搭載だが、改変元の記述が残っているのかwatchでも最低限の動きはしてくれるため、強以下レベルの試合なら一応可能。
外部AIはホルン氏によるものが2022年2月24日より公開されている。
恒例のコンボ立ち回り・反応・ガードレベルを設定可能。想定ランクは強との事。
カイテンコイルでの的確な対空や、削り性能が優秀なブーティブーティを主軸にした立ち回りで攻めてくる。
DLは下記の動画から
旧版紹介動画(DLリンク有り)

余談だが、MUGENには『XIV』より前からAKOF日本語表記が同じ元ネスツ実験体が存在している。
ただし綴りは異なり、そちらは「Silvy」でこちらは「Sylvie」である。

出場大会



最終更新:2023年06月02日 07:46