「私は進化した人類だ。
愚かしい旧人類は、私に導かれる事だけが生き残れる道だ!」
「見よ、私の神々しい姿を!
私は神に近付いたのだ!私に続くのだ!!」
円谷プロの特撮作品『
ウルトラマンティガ』に登場する闇の巨人。
第44話「影を継ぐもの」に登場した、ティガと同じ古代の戦士である。
フォームチェンジは使用する描写は無いが
ティガのハンドスラッシュに相当する「イーヴィルビーム」や、
ゼペリオン光線に相当する「イーヴィルショット」(ゼペリオン光線とは逆に横に開いた手を閉じる形でチャージ後、逆L字に手を組んで放つ)など、
姿だけでなくティガに酷似した光線技も使用する。
また、ティガより先に変身しておきながらカラータイマーはティガより数秒前程度で点滅し始めたため、
暴走の影響もあるかもしれないが、
変身時間はティガよりも長いと思われる。
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変身者のマサキ・ケイゴについて |
「君と僕の遺伝子は同じルーツを持っているんだよ。
君と僕は似てる。僕達は……兄弟みたいなものなんだよ」
天才物理学者にして宇宙開発企業「サイテックコーポレーション」の最高責任者。演者は高良隆志氏。
一企業の最高責任者を務めるだけあって、文武共に優れたエリートなのだが、
その本性は傲慢かつ自信過剰で、光に選ばれた(=ウルトラマンへの変身能力を授かった)ダイゴすら見下している。
幼少時から努力家だった事もあって格闘センスにも優れ、ダイゴを一方的に殴りながらスパークレンスを奪い取ってみせた。
一人称は「僕」だが、イーヴィルティガ出現時に録音した声のみ「私」になっている。
ダイゴやイルマ隊長と同じく超古代人の血を引いており、その事実にいち早く気付くと超古代文明と光の巨人に関する研究を始め、
光の巨人の存在意義を人類の進化を強制的に導く事だと考えるようになり、
「才能と素質のある自分こそがウルトラマンになる事で人類を導く指導者、最終的には神になるに相応しい」という野心に取り憑かれる。
そして自ら発見した新たな巨人像と強引に融合した結果、悪魔と化した巨人の暴走に繋がってしまった。
ちなみにサイテックコーポレーションはマサキの拘束後も存続できたようで、『ウルトラマンダイナ』第32話で言及されている
(『 ウルトラマンデッカー』第21話では「サイテック・ラボラトリーHD」という似た名前の研究施設が登場した)。
余談だが、TDG三部作を象徴する「光よ!」というセリフを最初に言った人物でもある。
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原作での活躍 |
熊本県にある地下遺跡にて相棒の ガーディーと共に石像となって眠っていたが、マサキが創り出した地中鮫 ゲオザークによって発見され、
自分もウルトラマンとなって人類から進化した存在として導こうと目論むマサキの手で、
ダイゴから奪ったスパークレンスと彼の開発した光遺伝子コンバーターなる装置により、マサキが石像と融合した事で復活した。
「人類などという矮小な存在から僕は進化するのだ!ハハハハー!
古代の力よ、僕を光に変えたまえ!!」
「ひ…か…り…よぉぉぉぉぉっ!!!」
ところが、強すぎる野心や欲望といった「間違った心で光になった」マサキは巨人の力を制御し切れず 暴走し、
破壊活動を始めてしまう。
自身の冷遇など、日頃の不満からマサキに協力していたTPCのタンゴ・ユウジ博士はイーヴィルティガの復活に狂喜し、
サイテックコーポレーションの研究室に突入してきたホリイにこの光景を見せつけながら、
更なる野望としてダイブハンガーから盗み出した巨人像の砂「アーク」によるティガの量産計画を明かす。
「古代の人間はウルトラマンがいたのに滅亡してしまった。
ウルトラマンは何もしてくれなかった。だから……」
「だから!同じ事を繰り返さんようにせなアカンのでしょう!?
タンゴ博士、アンタの考える科学ってそんなチンケなもんか?
自分がわからん機械に頼ってどないすんねん!」
「うるさい!!」
「見てみいやこの巨人!!
自分の心が巨人の力に負けてもうたやないか!!」
その頃地下遺跡に突入したイルマに救われたダイゴは、装置に繋がれていたスパークレンスを取り返してティガに変身。
「僕にできる事を……。人としてできる事を!」
ティガの眼前で止めに入ったガーディーを殺害するが、怒りに震えるティガと一進一退の攻防を繰り広げる。
「超人同士の戦いか…」
「いいえ、人の心が引き起こした戦いです。
ティガ……必ず勝って!」
身体能力も光線の威力もほぼ互角で、互いにカラータイマーが点滅状態となるほど消耗するが、
ティガのチョップとイーヴィルティガのキックのぶつけ合いの果てに、ティガは先に片膝を突いてしまうダメージを受けたのに対して、
イーヴィルティガは大きく倒れ込んでしまうほどの、より重大なダメージを負ってしまう。
苦し紛れにイーヴィルショットを放とうとするが、先のダメージが尾を引いた&エネルギー不足で不発となり、
逆にティガの放ったゼペリオン光線を受けて消滅した
(分離したマサキは死亡を免れたが、適正も無いのに無理に変身した後遺症なのか錯乱した状態でTPCによって拘束。
イーヴィルティガの暴走に加え、ホリイの説得を受けた事で良心との呵責に耐えられなくなったタンゴも逮捕。
ガーディーが復活の為合体した子犬は無事に生還)。
イーヴィルティガの敗因は変身者であるマサキの経験不足に加えて、
先に変身した事と直前のガーディーを痛め付けた際のエネルギーの消費により、
ティガとの間に光線1回分撃てる余力の差が生まれてしまったためである。
その意味では、涙ながらに彼を止めようとしたガーディーは決して犬死にではなかったのだろう。
しかし、イーヴィルティガの石像の残骸はTPCによって回収され、これが後の「F計画」の始まりとなり、
『THE FINAL ODYSSEY』におけるルルイエ事件へと繋がったとされる他、
『 ウルトラマンダイナ』の時代においてイーヴィルティガの残骸をベースに、
かつて ゴルザや メルバが破壊した石造の残骸なども組み合わせることにより、
人造ウルトラマン「テラノイド」が作られ、大騒動を起こす事になるなど、
イーヴィルティガの存在は後のフロンティアスペースに大きな影響を与えている。
……つくづくこの巨人が報われないように見えるのは気のせいではない。
なお、ティガや他のウルトラマンと同様に人間の言葉を喋るわけではなく、
上記の台詞はマサキがあらかじめ録音していた音声を、自分の変身に合わせて周囲の人間に向けて流しているだけである。
その後マサキは第52話(最終話)「輝けるものたちへ」で再登場。
ダイゴ同様に滅びの夢を見せられた後、闇に覆われた世界を前にして自暴自棄になっていたが、
改心したタンゴの説得やマユミとの交流で気が変わったのか、石像に戻されたティガの復活作戦への協力を決意。
光遺伝子コンバーターの原理をGUTSに提供し、更にマキシマ・コンバーターユニットに乗り込んでの調整を自ら志願した。
作戦は成功目前で失敗し、 ガタノゾーアの攻撃でユニットごと海底に沈められてしまうが、
ガタノゾーア撃破後に海上に浮上しており、生存が確認された。
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シリーズ恒例の「
悪のウルトラマン」に分類される敵キャラクターだが、
変身者であるマサキ・ケイゴのせいで暴走していただけで、
本来の巨人自身が邪悪というわけではない。
「イーヴィルティガ」という呼称はレナ達がティガの偽者と認識したがために付けられたのだが、
実の所偽物ではなく出自上は本物のウルトラマンの1人であり、姿がティガに似ていたのはたまたまである。
まぁ、イーヴィルティガの元となった巨人がティガの血縁者か何かだったという可能性はなくもないが。
さらに言えば、劇中の体色はマサキのせいでティガダークのような原理で変質していたようで、巨人本来のものではないらしい。
また、後年のイベントにおいてメインライターの小中氏は、
という見解を述べている。
いずれにせよ元の巨人からしてみればとんだとばっちりだったのは間違いない。
更に、後日談の劇場版でティガは闇の巨人「ティガダーク」だった時期もあると明かされているため、少々ややこしい。
順当に考えればティガや闇の三巨人と同じく
固有の名前を持っているはずだが、劇中では明かされなかった。
恐らくは元の巨人の意思がマサキを認めていないためにスパークレンスが入手できなかったり名前が明かされていないのではないか、という考察もある。
その場合それを突破したマサキの才能とバイタリティはある意味で自惚れるだけのことはある天才と言える
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余談 |
2021年放送のティガをリブートしたTV作品『 ウルトラマントリガー』では、ティガによく似たトリガーが主役ウルトラマンだが、
ツリ目、下部プロテクターの形状、手首装飾など、むしろイーヴィルティガとの特徴の酷似が多いことから、
視聴者の間では放送前から「トリガーの正体はイーヴィルティガの同位体か何かではないか」という考察が出るようになった。
結局ティガ及びイーヴィルティガとトリガーの関係は不透明なまま本編は終了したのだが、
『劇場版ウルトラマントリガーエピソードZ』にてリメイクキャラである「イーヴィルトリガー」がボスを務めることになった。
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その他の作品におけるイーヴィルティガ |
ライブステージでは敵としての登場が多いが、稀にウルトラ戦士の味方に回る事もある
(設定を考えれば元は光の陣営だったはずなので矛盾はないが)。
映画『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』では、
元凶?であるカルロス黒崎がイーヴィルティガに変身して奮闘するという展開で再登場が検討されていたが、
最終的に没となり、カルロス黒崎の演者は本気で嘆いたらしい。
『NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマントリガー編』ではアブソリューティアン・タルタロスに召喚された並行同位体が登場。
いかなる世界線から召喚されたのかティガを倒すことのみを目的としていたためウルトラ戦士と対峙したが、
結局タルタロスとは決別し、最終的にゲームの世界に飛ばされ、そこで出会ったトリガーと同行した末に、
ラスボスの攻撃からトリガーを身を挺して庇い消滅するという、ダークヒーローのような立ち回りを見せた。
なお、消滅の間際のイーヴィルティガの姿は 邪悪な変身者に染められていない本来の姿と思しき物に変化しかけており……?
『ウルトラマン Fighting Evolution3』ではプレイアブルキャラの1人として登場している。
火力面の性能は本家ティガのマルチタイプの上位互換だが、
タイプチェンジができない、あまりコンボが繋がらないなどの点で差別化されている。
ソーシャルゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』でも実装されていた。
属性は「速」でステータスは運(クリティカル率)が高め。継承スキルはSP増加系が揃っている。
必殺技の「イーヴィルショット」は使用すると相手全体の回避率を下げる効果がある。
固有スキルの「闇に落ちた戦士」は1ターン目開始時に攻撃・運・命中・移動力が3ターン上昇する能力。
スキル覚醒すると、必殺技使用時に1回だけ属性「技」以外の相手のスキルを無効化してダメージを与えられる
(なお、ミッションなどで登場するウルトラマンティガ・マルチタイプは属性「技」である)。
素のステータスはあまり高くなく、移動力が極端に低い弱点を持つため、短期決戦向きのキャラと言える。
『DARKNESS HEELS』では惑星テリオの技術で複製・再生されたイーヴィルティガが登場。
本来の巨人の人格とマサキ・ケイゴの人格が混濁した二重人格のようになっている
(舞台版ではマサキの人格では1人称は「私」で、イーヴィルティガの人格の1人称は「俺」。
漫画『DARKNESS HEELS-Lili-』では「私」と「僕」が混濁した一人称をしている)。
なお、巨人はイーヴィル(邪悪)という名前を嫌っているが、上記の二重人格のような状態で復活した副作用なのか、
当人も自分の本来の名前や出自に関する記憶が曖昧なため、本名は未だに謎のままである。
また、同作では同郷・同時代出身のカミーラと共演しているが、生前は特に接点は無かった事が明かされている。
月刊ヒーローズで連載された漫画『ULTRAMAN』の世界観を踏襲し、平成ウルトラシリーズをスーツ化する外伝企画、
『ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE(略称「UAU」)』では、
異世界からやってきたマドカ・ダイゴが光の力をTIGA SUITへと結晶化したのと呼応するように、
邪神復活を企む謎の男が着用していた漆黒のスーツが、暗黒のピラミッドのエネルギーを受けて、
イーヴィルティガを思わせる姿へと変化した「EVIL TIGA SUIT」が登場している。
BANDAI SPIRITSのプラモブランド「Figure-rise Standard」でプラモ化された際には、
TIGA SUITの片腕に装着される篭手状の追加装備「ゼペリオン・ランス」と対応するように、
同じ箇所に装着する二又の拳鍔状の武器「イーヴィル・フォーク」という装備が追加された。
金型の流用?君の様な勘のいい子供は嫌いだよ
ここでのフォークとは「音叉」の事であり、これによってスーツを着用した相手であっても、
共鳴震動で直接スーツの下の生身を攻撃できる危険な必殺技「イーヴィル・レゾナンス」を使用できる。
また、TIGA SUITと出自を同じくする事を象徴するように、使う光線はイーヴィルショットではなく、
色が異なるだけの「ゼペリオン光線(紫)」であると設定されている。
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MUGENにおけるイーヴィルティガ
BlackCat氏&Sans_UA氏&Woz氏の共同製作によるキャラが公開中。
MUGEN1.0以降専用。
技やモーションは『ウルトラマン Fighting Evolution3』をベースに作られているが、
闇の波動を放つオリジナルの
必殺技も存在する。
また、マサキの
ボイスの流用で原作では特に接点の無い
ウルトラマンヒカリとの
特殊イントロがある。
AIはデフォルトで搭載されている。
紹介動画
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DLは下記の動画から
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「闇が覆う世界を……光で照らし、導く者が必要だった」
「それは……貴方じゃありません!」
「ハハハハハ!ハハハハハ……!
確かに……。君は正しい」
出場大会
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おまけ |
大喜利サイト「bokete」で有名な画像。
イーヴィルティガの手を大きく広げて首を傾ける臨戦ポーズが本当に言ってそうで大ウケし有名になったが、
後に公式のゲーム『ウルトラマンカードゲーム ファイトラボ』で逆輸入される形でパロられた。
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最終更新:2026年09月03日 10:29