「A――urrrrrrッ!!」
『Fate/stay night』の過去を描いた小説『
Fate/Zero』に登場するキャラクター。
『Fate/stay night』の方は
こちら。
間桐雁夜に召喚されたサーヴァントで、
狂化で理性が失われているにもかかわらず
セイバーが驚嘆するほどの剣技を誇る。
また、黒い靄状の魔力を纏ってステータスや姿を隠蔽する能力を持っている。
隠蔽の強度は生前の知己であろうと一切正体に勘付かないほど。
更に生前の逸話により、手に取ったあらゆる武器(に成り得る物体)を英霊にも有効な自らの宝具とする事ができる。
雁夜は
ギルガメッシュを狙わせようとしていたが、バーサーカーは命令そっちのけでセイバーに異様とも言える執着を見せ続ける。
CVはアニメ・『FGO』共に
置鮎龍太郎
氏。
普段は声が加工されて分かりにくい上に雄叫びや唸り声だけだったが、
DVD版のオマケコーナーでは狂化が解除されており、落ち着いた口調で喋っている。バケツで視界が塞がると狂化が再発して退場した。
+
|
『Zero』ネタバレ注意 |
真名:ランスロット
身長:191cm / 体重:81kg
出典:アーサー王伝説
地域:イギリス
属性:秩序・狂 / カテゴリ:地
イメージカラー:濃紺
特技:武芸、乗馬
好きなもの:礼節、伝統
苦手なもの:本音トーク
天敵:イスカンダル(『Fate/Zero』のライダー)
「……Ar……thur……(……アー……サー……)」
+
|
宝具 |
騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)
ランク:A++ / 種別:対人宝具 / レンジ:1 / 最大捕捉:30人
手に取った物が武器と認識できるなら、宝具化して自身の武器とする宝具。
本来なら英霊相手に全く威力を発揮しない近代兵器、果ては何の変哲もない金属棒ですら魔力で強化してDランクの宝具となり、
対象が宝具ならそのランクを維持したまま自分の支配下に置ける *1。
ただの物でも宝具に格上げされた時点で通常兵器より強力なものになり、霊体のサーヴァント相手にも効果があるので十分役に立つ。
魔力を通した結果性能が元の物と大きく変わる事もある。
自身の宝具とした武器は、本人の習熟度とは無関係に自分の手足のように自由に扱う事ができる。 *2
この宝具にあらゆる状況下で戦闘技術が劣化しない保有スキル「無窮の武練」とバーサーカー化によるステータス上昇が組み合わさる事で、
いかなる状況下でどんな武器を扱っても鋭い技の冴えを発揮する、強力なサーヴァントとしての活躍が期待できる。
一方、強力な武器が入手できない環境では殆ど意味の無い能力でもあり、
『zero』作中で見せた大暴れっぷりは様々な幸運や、ある人物からの適切なバックアップを受けられた故でもある。
生前、ランスロットが敵の罠により丸腰の状態で奇襲を仕掛けられた際に、
そこら辺に落ちていた木の枝を武器に敵を退けたという逸話が宝具として昇華したもの。
この他、ギネヴィアとの密会の場に騎士達が踏み込んできた際に騎士達の武器を奪って退けるなど、
拾った武器や他者の武器を使ってランスロットが危機を打開した逸話は他にもいくつかある。
己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)
ランク:B / 種別:対人宝具 / レンジ:0 / 最大捕捉:1人
自分の正体を隠蔽する能力。
中身を滲ませる黒い霧で外見を隠すだけでなくステータスをも隠蔽する。
この宝具の影響でマスターたちは彼のステータスを知る事ができなかった。
本来は他人に変装する能力だが狂化しているため隠蔽に劣化している。
狂化中は真の能力を使うのは不可能だが、令呪を使用した場合に限り発動する事が可能。
他の騎士の代理として変装して決闘した逸話が宝具として昇華したもの。
無毀なる湖光(アロンダイト)
ランク:A++ / 種別:対人宝具 / レンジ:1~2 / 最大捕捉:1人
他二つの宝具を封印する事で解放可能になる真の宝具。
セイバーの武器「約束された勝利の剣」の兄弟剣であり、神造兵装。
解放するとランスロットの全てのパラメーターを1ランク上昇させると共にST(セービングスロー)判定の成功率を2倍にする。
更に、火竜退治の逸話を持つため竜属性を持つ存在に対しては追加ダメージを与える。
ただし、解放中は消費魔力が2倍に跳ね上がる。
実はアーサー王伝説の資料ではこの剣が登場する事は無く、
元は14世紀の英詩『ビーヴィス卿』の中で、卿の息子ガイ卿が持つ剣「アロンダイト」が「元々はランスロットが使っていた物」と語られたのが初出。
さらにシャルルマーニュ十二勇士のオリヴィエが使用した剣「アルタキエラ(オートクレール)」が、
「かつてランスロット卿やビーヴィス卿が所有していた」と紹介された事で両者が同一視され、知名度を得たという経緯がある。
アーサー王伝説でランスロットが使用していたのは「ガスティガ・フォッリ」という名の剣とされるが、
アロンダイトとは別の剣という説が有力な上に、写本が出典のため知名度は高くない。
|
その正体は円卓の騎士の中でも最強と謳われた戦士 「ランスロット」。
伝承ではアーサーの妻・ギネヴィアを寝取った「裏切りの騎士」として知られるが、ご存知の通り 『Fate』のアーサーは女性なので、
政略結婚で女相手に嫁いだ王妃に夫婦仲を相談されていたらいつの間にか王妃と恋仲になっていた、と理由付けされている。
ランスロット個人としてはアーサーに敵愾心など全く無かったのだが、不貞を理由に処刑される王妃を見捨てられず離反。
それが遠因となり、ブリテンの崩壊を招いてしまう。
ちなみに、セイバーことアーサー王はギネヴィアを女である自分に嫁がせた負い目があったので不貞に気付きながらも黙認し、
むしろ自分にできない形で王妃の支えとなったランスロットに感謝しており、
発覚後も「王」としての体裁からいざこざはあったものの最終的に許そうとしたが、
ロクに贖罪もしないままに不貞に対してお咎め無しとされた事でランスロットは自分を許せる機会を見失い、
されどもアーサー王が清廉潔白な王であり、王妃の一件も政治的にやむを得ない事だと頭では理解できてしまうため、王を恨む事もできず、
逆にそれほど偉大な王を裏切った自分への自己嫌悪ばかり募らせ、結局それを解消しないまま生涯を終えてしまった。
小説の地の文などではセイバーへの憎悪の念が見えるが、これはランスロットが王妃への想いもアーサーへの忠誠心も捨て切れず、
「せめて貴方が恨めるような王であればこんな苦悩はしなかった!(意訳)」という感情が狂化の影響で表面化したもの。
素のランスロットが憎悪しているのは、愛する女も敬愛する主も救えなかった自分自身に他ならない。
……こう書くと愛と忠節の間で苦悩している騎士という王道なのだが、
「せめて獣として生きたのならば救いもあったのではないか」と「王に裁かれたい」という二つの望みを拗らせた上に、
バーサーカーとして召喚されてしまった結果、アーサーに対して凄まじい執着と敵意を剥き出しにしてしまう。
バーサーカーである故に意思の疎通もできず、只ひたすらに憎悪をぶつけてアーサーと戦った結果、
正体を知ったアーサーに「自分はここまで憎まれていた」と勘違いさせてしまい、
様々な苦難から自分には王の資質は無いのではないのかと揺らいでいたアーサーの心を完全に折ってしまう。
ランスロット自身は魔力切れによって自滅、最期は自分がアーサーの心に拭い難い傷を付けた事に気が付かぬまま、彼女の腕の中で消えていった。
と、このように生前も死後もアーサーを無自覚に振り回し苦悩を与えてしまう結果になってしまい、
そこの処を指して作者からは「起源は傍迷惑」と言われている。……こいつ、雁夜に呼ばれるべくして呼ばれたんじゃ……?
もっとも、原典のアーサー王伝説においても、ギネヴィアとの密会現場にカチコミをかけてきた円卓の騎士達を返り討ちにして逃亡したり、
その後も仲間だった騎士達を何人も負傷させたり殺害したりと、中々の傍迷惑っぷりを発揮しているのだが。
なお、彼がバーサーカー適性を持つに至った逸話もまたギネヴィア絡みだったりする。
ギネヴィアに横恋慕したブラデメイガス王の子マリアガンスに彼女と護衛のケイ卿がさらわれた一件の時に、
乗騎を射殺されてしまったランスロットは已む無く、当時罪人か不浄の者しか乗せられていなかった荷車を徴発し、
それに乗って国中を探し回った。
たちまち「荷車の騎士」として民の語り草となってしまった事がギネヴィアの耳にも入った結果、
彼が騎士道にもとる行いをした結果荷車に乗せられたと誤解してしまい、大冒険の末にマリアガンスから救出した彼を、
荷車の件でなじってしまった。余りのショックに半狂乱となったランスロットは三日三晩森を彷徨ったという。
その後、頭が冷え帰還したランスロットの弁明で無事誤解は解けたものの、一連のやり取りをそばで見ていたであろう、
ケイ卿の心労をお察しするトンチキエピソードである。
ちなみに「バーサーカーでなければまともなのか?」というと、確かにまともなのだが一方で大変な女好きで、
敵対者であろうと美人であれば問答無用かつ無意識に助けてしまう、彼自身にその気が無くても勘違いさせるような優しさで接してしまう等々、
フランス人らしく女性絡みではかなりの問題児である。
円卓の同僚であるトリスタンとは「道ならぬ恋」に対して熱く語り合う仲だったとか。
さらに言えば円卓をぱっかーんと叩き割った張本人でもある事から、アーサー王の忠臣としてランスロットの不貞を糾弾し、
直後にランスロットから両断されたアグラヴェインには完全に恨まれている。
なので「自分達は二人とも裏切り者」という同列扱いにブチギレたアグラヴェインに不意を突かれて退場した。*3
余談だが、アニメ版ではその複雑な形状の鎧のためフルCGで描写されており、更に「己が栄光の為でなく」のエフェクト(黒い靄)もあるため、
1日で2カットしか撮影できないらしく、虚淵氏曰く、
「原作でバーサーカーが動くと雁夜おじさんの寿命が削られ、アニメで彼が動くとアニメーター、撮影班の命が削られる」との事。
|
+
|
『FGO』における活躍 |
Fate関連作品のサーヴァントが集う『 Fate/Grand Order』(FGO)にももちろん登場。レアリティは上から二番目の星4。
FGOにおけるバーサーカーは概ね紙装甲の攻撃特化のクラスとして設定されているが、
彼はその中でも際立った攻撃特化型であり、防御面を強化するスキルを一切持たない。
ゲーム上での宝具は「騎士は徒手にて死せず」であり、武器を 投げ捨ててどこからともなく飛来する機関砲をぶっ放すというもの。
敵全体に攻撃を行うタイプであり、バーサーカーの特性(ほぼ全てのクラスに攻撃面に有利相性)から、イベント周回等の対集団戦に向く。
霊基再臨(進化)しても兜は最後まで外さないが、霧のエフェクトが消える、使用武器が変化するといった差異が見られる。
幕間の物語では素顔が気になったドクター・ロマンの策で兜を脱いでもらったが、「己が栄光の為でなく」で顔に霧がかかっていて全く見えなかった。
彼が本作で絶対に兜を外さない理由は、後に絆礼装のフレーバーテキストにて語られている。
後に『Fate/Zero』コラボの復刻に伴ってモーションが猫背から直立に修正され、使用武器に応じた2種類のアクションに加えて銃火器を多用し、
宝具で戦闘機に飛び乗ってミサイル三発+ガトリングをぶっ放すようになった。
コラボイベントのストーリーでは、
四次ライダーことイスカンダルからの叱咤で自分の矛盾に気付いた雁夜が令呪諸共右手を切った事で野良サーヴァントになるも、
雁夜を利用していた臓硯に発見され、屋敷の蟲を焼き尽くされた上に 桜まで奪還された怒りから、令呪を引き継いだ。
最後は主人公一行と協力体制だったセイバーとの死闘の末、「アーサ-王に裁いてもらう」という悲願を達成しながら消滅。
また、セイバー側に正体がバレていなかったため、セイバー的にも救いのある終わりとなっている。
シナリオでは第一部第一章に敵として登場。
こちらでは四次キャスターことジル・ド・レェに召喚される形で現界。
アーサーに 顔雰囲気が似ている ジャンヌ・ダルクをアーサーと間違えて襲い掛かるも、人違いだと分かると消滅した。
最終章ではセイバーの方と共に召喚されていた。
+
|
本来の姿 |
また、『Fate/Zero』でのバーサーカーとしての姿でない、セイバークラスで召喚されたランスロットも実装されている。
当然だが中の人は同じ置鮎龍太郎氏。
レアリティは同じ星4で、こちらも防御面を補強する効果を持たない超攻撃型のサーヴァント。
スキルの自己完結力が極めて高く、『FGO』内でも屈指のクリティカルアタッカーであり、
最高レアリティのキャラクターと比べても遜色ない攻撃性能を誇る。
こちらの宝具は「縛鎖全断・過重湖光(アロンダイト・オーバーロード)」。
エクスカリバーのビームに相当する膨大な魔力を敢えて放出せず刀身に込め、斬り付けた際に開放する、接近戦用の宝具である。
強力だが通常想定されていないイレギュラーな運用方法で、武器や使い手にも強烈な過負荷がかかり、
決して刃こぼれしないアロンダイトの特性とランスロットの技量で無理矢理実現している絶技である。
デザイン面ではバーサーカー時の兜を被っておらず、髪型も ワカメのような黒い長髪からすっきりとした短髪になっている。
絵師のしまどりる氏によれば、当初『Zero』に会わせてロン毛で書こうとしたところ「反省して断髪した感じに」と要望されたらしい。
また、黒かった鎧や髪色は明るめの紫を基調としたカラーリングに変更されており、霊基再臨(レベルキャップ解放)を行う事で更に白い鎧に変化する。
アニメ版の『Fate/Apocrypha』ではこちらの姿で登場している。
こちらはシナリオでは第一部六章において登場する他、ギャグイベでもちょくちょく顔を見せる。
二回目のハロウィンイベントでは同時期に実装されたトリスタン共々クレオパトラの部下として登場し、
彼女から「ヒトヅマンスロット」呼ばわりされるハメになったり。
2018年の夏イベントから、夏イベ限定で日焼けしたオフのホスト風立ち絵で登場していたが、
2023年水着イベントにガウェイン、トリスタン共々、水着霊衣「夏の最強騎士」として実装された。
鎧がないため弱体化したように見えるが、当人曰く水着がある分生前全裸で戦った時よりはマシとのこと。
普段にも増してたらし……じゃなくて女性に紳士的になっており、シナリオ中ではマスターと分断された途端に、
美女もとい水着ノクナレアの用心棒になっており、合流早々白い目で見られる羽目になった。
しかし、この状態でも締めるときは締めるなど円卓の騎士らしいドライさを要所で見せてはいる。
なお、2019年8月にFGO四周年記念として実装された円卓の騎士ガレスに対しては強い負い目があるようで、
直後のイベントではトリスタンらがギャグに走る反面、とてもシリアスな展開をしていた。新茶マジ悪党
そしてバレンタインイベントではチョコのお返しでアイリスの花を渡す。
説明文にもある通り「アイリスの花言葉は希望や良い知らせ」なのだが、他にも「失恋」や「復讐」のような悪い意味も含まれているため、
本人にその意図は無いと分かっていても、受け取った直後は王よろしく「自分は憎まれていたのか」と心が折れかけた人や、
中には「 CV置鮎龍太郎で アイリスとかなんの嫌がらせだよ」と別のトラウマを抉られるユーザーや愉悦に浸る部員もいる。
一方、バーサーカーの方は英雄王から借りパクしたと思しき武器を渡してくる。
同時に主人公から「他のバーサーカーより言葉は(ニュアンスで)わかる」という認識が持たれている事も明らかに。
ギャグイベントではとにかく女たらしな言動が目立つが、マイルームでも話している通り一応ギネヴィア一筋である。
ただ女性には基本紳士的なのと無自覚に口説いているような喋り方してしまっているだけで。
+
|
メインシナリオでのセイバーランスロットの活躍(『FGO』6章における極めて重大なネタバレあり) |
六章においてはifの歴史を辿ったアルトリア、通称「獅子王」の部下として他の円卓の騎士らと共に登場。
崩壊寸前の特異点にて聖伐と称してキャメロットに迎え入れる民を選別し、
選別されなかった民を虐殺するという衝撃の行動を取る円卓の一員として、主人公らカルデア一行と敵対する事になる。
その後、主人公の相棒であるマシュ・キリエライトに憑依したサーヴァントがランスロットの息子であるギャラハッドである事が判明。
彼女の説得(?)により、カルデアの側に付き、共に獅子王らと戦う事になる。
『FGO』において、第一部6章はシナリオの密度(と戦闘の難易度)が大幅に増加した作品としてのターニングポイントとされ、
様々な要素が今でも語り草になっている。
その中でも長らく『FGO』における謎だったマシュに憑依したサーヴァントの正体があのギャラハッドであった事は、
彼女の宝具の真の姿が開放されるイベントと相まってファンに衝撃をもって迎えられた。
そして諸事情から捨てた息子であるギャラハッドからはどうやら蛇蝎の如く嫌われているらしく、
「父だと思っていたのは子供の頃だけ」とバッサリ切り捨てられている。
更にギャラハッドの霊基を受け継いだマシュもランスロットに対しては、
「ごく潰し」「 女の敵」「頭おかしいんですか?」「お城ぶつけますよ!!」と物凄ーく辛辣。
ギャラハッド自身の意識はとっくに消滅している&彼女は本来そんな事を言う人物では無いにもかかわらずこの有様である。
ランスロットもランスロットでギャラハッドに対しては負い目がある上、密かに父と呼ばれる事に憧れても居たため、
彼女からの辛辣な態度や、何より「お父さん」という言葉に深いダメージを受けるハメに。
このノリは後のギャグイベでも継続され、上述のハロウィンイベントではマシュの気配を察して慌てて姿を消し、
姿だけバーサーカー状態になって戻ってくるなどしている
(宝具「己が栄光の為でなく」によるものであるらしく、マシュからは正体を隠す事に成功していた。
無意識の内に気配を察していたのか、マシュからは敵意をバリバリ向けられていたが)。
第二部6章において異聞帯『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』で「妖精騎士ランスロット」と呼ばれる敵が登場するが、
これはとある妖精種が モルガンによって汎人類史のランスロットの霊基を着名させられた全く別の存在である。
詳細は伏せるが「愛」故に報われない道程を歩むことになるのは共通している
そして終盤ではガウェインと共にランスロット本人も登場。
妖精により作られたアヴァロン・ル・フェには人類史が無いため汎人類史の英霊が召喚されることは原則不可能だったが、
アヴァロン・ル・フェの場所が汎人類史において彼らにとっても縁の深いブリテンに相当する場所だったのと、
女王モルガンが汎人類史の円卓騎士ガウェイン、ランスロット、トリスタンの霊基を現地の妖精に着名させたため、
その縁が汎人類史と異聞帯を繋ぐ「道」となり、彼らだけは召喚に応じることが可能だったのである。
|
なお、『FGO』のランスロット(セイバー)は未だアーサー王や騎士達に対する申し訳なさで鬱屈しているが、
ランスロット(バーサーカー)は『Fate/Zero』で王に倒されて以後なのでその辺がすっきりしているとの事。
また、作中では同士だったガレスを斬ってしまった事を悔やんでいたり、
バーサーカーの状態でもギャラハッドの気配を感じ取っているのかマシュの声には答えていたり、
マイルームでも聖杯に関する会話でギャラハッドの名を口にしているなど、身内に対して負い目を感じている事が窺える。
肝心の王の事は問うてはいけない
|
|
「あのとき、騎士でなく男として───
忠臣でなく人として、貴方を憎悪していたならば───
己は、あの女を救えたかもしれないのだッ!」
MUGENにおけるバーサーカー(Fate/Zero)
Mugen n5氏が製作した『
JUS』風の
ちびキャラが公開中。
MUGEN1.1専用。
リヨ絵の鯖っぽく見えるのは気のせい
設定は『Zero』でのバーサーカー準拠で、常に「己が栄光の為でなく」のエフェクトを纏うなど、演出面も凝って作られている。
接近戦主体のキャラだが、
必殺技で機関銃を用いた遠距離攻撃も可能。
超必殺技では戦闘機をぶつけてくる。
当身技を所持している他、空中ダッシュも可能であり、切り返しがしやすい。
AIもデフォルトで搭載されている。
『FGO』リリース済みの今となっては今更かもしれないが、キャラ名が思いっきりネタバレになっているので注意。
出場大会
出演ストーリー
*1
原則として所有者の宝具を扱えるのはその持ち主のみに限り、
このような強奪系の宝具の使い手でもない限り、他者の装備型の宝具は原則奪っても使い手以外には使用できない。
「貸し借りする双方が自分の意思で合意している」という場合に限り宝具の貸し借りが可能だが、
この場合は借り手が十全のスペックを発揮できるとは限らない。
一応「貸す側に宝具を他者に貸し出した逸話がある」「借りた側が他者から宝具を借り受けた逸話がある」
場合はよりスムーズに契約が進み、能力を引き出し易くなる。
*2
劇中では切断された街灯に始まり短機関銃や対物ライフル、果ては航空自衛隊の
F-15J戦闘機までも宝具化して戦っていた。
F-15戦闘機が装備していたバルカン砲は特に気に入ったらしく、
『Fate/Grand Order』にも持ち込んで
本来の最終宝具を投げ捨ててぶっ放している。
但し、宝具化できるのはバーサーカー自身が「武器」として認識できる物に限られる。
上記の例で言えば
戦闘機は
パイロットである人間が扱う武器として認識されるが、
航空母艦などは「武器(戦闘機や搭載火器等)を運ぶもの」として認識されるので
この人のような事はできないそうな。
丸太やお弁当の箸はギリギリ武器として使える認識のようだ。みんな 丸太は持ったな!!行くぞォ!!
*3
とはいえ、生前のアグラヴェインもアーサー王と国の事しか頭になく、率先して汚れ役を引き受けるのと、
「王が自分の事を理解していらしゃるだけで十分、他の仲間からの評価なんか知ったこっちゃないやーい(意訳)」というスタンスを取るなど、
ランスロットと同様に円卓に必要不可欠だったのは間違いないが、同時にかなり問題のあった人物だと描写されている。
なお、アグラヴェインは生前は死ぬ前までアーサーが女性と気付かず、彼がランスロットを敵視していたのは不貞の一件前からだが、
ギネヴィアの一件でランスロットが自分ですら把握していなかった王の秘密に気付いていた事を悟り、
「裏切り者のランスロットごときに後れを取った」ことへの妬み・やっかみも多分に含まれている。
最終更新:2025年01月21日 17:22