X-23


"As you can see, these claws don't mess around."


+ 日本語吹替声優
斎藤恵理
『X-MEN:エボリューション』
鈴木梨央
『ローガン』『デッドプール&ウルヴァリン』

マーベルコミックの代表作『X-MEN』シリーズに登場するキャラクター。
初出は2000年のアニメ『X-MEN:エボリューション』。身長168cm。体重67kg。
このアニメではある組織によりウルヴァリン抹殺のため作られたクローンだった
(ちなみに『UMVC3』ではこのアニメでのビジュアルがコスチュームパックとして配信されている)。

後に原作コミックに逆輸入され、2004年の『NYX #3』で初登場。
コミックではウェポンX計画の延長として生み出された設定。
ウルヴァリンの遺伝子のY染色体が損傷していたため、残ったX染色体のみで作られたクローンであり、
ウルヴァリンと同じくアダマンチウムの爪を移植されているが、爪は手からは左右2本ずつ、足から1本ずつと箇所が違っている。
生まれた研究所で暗殺者としての技術を叩き込まれ、言われるままに暗殺を繰り返す人形のような扱いを受けていたが、
やがて自ら母胎となって生んだセアラ・キニー博士から、「ローラ」と名付けられた。
そのためプロフィールなどに記載される本名は「ローラ・キニー」となっている。
しかし研究所の所長ライスがキニー博士を手にかけたため、彼を殺害し研究所を脱走。
ニューヨークで身を隠しつつ春を売って(!)暮らしていたが、やがてX-MENに加入を果たしている。
後にX-MENから脱退してガンビットと一緒に旅しているとか。
この経緯からハーキュリーズが古代オリンピックの伝統に則って全裸で指導した時にも、他の若いミュータント達が動揺している中
あまり動じていないというエピソードがある。

彼女にとってローガンは「顔も知らない父親」という、複雑な関係である。
しかし『MVC3』では勝利台詞でローガンを「パパ」と呼ぼうとしてみるものの恥ずかしくて出来なかったり、
自身のエンディングでは寝起きのローガンに倒したギャラクタスを見せて褒めて貰おうとするなど中々に良いツンデレ具合を見せてくれる。
またアマテラスを「ワンちゃん」、フェリシアを「子猫ちゃん」、ロケット・ラクーンを「アライグマちゃん」と呼んでいて動物を可愛がる一面も覗かせる。
さらに、2012年には変態企業コトブキヤからフィギュアが発売されるなど、着実に日本国内での人気を得ている。
2017年には実写映画『LOGAN/ローガン』のメインキャラクターとして登場。当時12歳のダフネ・キーンが演じた。
当たり前だが春を売るシーンは無い

ちなみに、実写映画『X-MEN2』にもアダマンチウムの爪を出す女性キャラが登場しているが、
あちらは「レディ・デスストライク」という別人。
同じ素材の爪を持っているだけでクローンや血縁関係があるわけではなく、設定自体も大幅に変更されている。
詳細は当該項目を参照されたし。


格闘ゲームにおけるX-23


"I'm the second best at what I do."

(あたしに敵うヤツは……1人だけいるわ。)

MARVEL VS. CAPCOM』シリーズでは『MVC3』において初参戦。
以下は、『UMVC3』での性能。

父親と同じくというか見た目通りというか、素早い近接系キャラである。
飛び道具は一切無いが、地上機動力はこのゲームでトップクラス。通常技も出が早く硬直も短め、リーチもそこそこと密着戦が得意。
必殺技も突進技や移動技が多く、差し込みには苦労しない。父親に比べてやや変則的でもあるので、使いこなすには少し慣れがいる。
三角跳び自体は彼女特有のものではないが、彼女の三角跳びは画面の約3分の2を移動出来る上にジャンプ時の速度慣性が付くので、
彼女の重要な空中機動力の一つとなる。移動中にガードも出来る。
「ホーネットニードル」はボタンで方向の変わる突進技で、差し込みや逃げなど彼女の要となる。ガードされてもそこまで困らない。
大体は斜め下に突っ込むL版が多く使われる。相手が警戒しだしたら真下に突っ込む特殊技「フォーリングクロー」で踏んづけてやるのもよし。
このフォーリングクローは発生が早い上に垂直に落ちるため崩しに使え、
空中前投げが仕込める上に発生の速い昇竜でキャンセルが出来るのでガンガン振ってよい。
「ミラージュダッジ」もホーネットニードルと同じくボタンで性能の変わる技。これは移動技で、一瞬かがんでから跳躍して移動する。
特にM版は画面端でも相手の裏に回れるため、アシストを出して挟み込めば簡単かつ強力な攻めになる。
入力した時からアドバンシングガードのヒットバックを無効化するので攻め継続にも使える。
レベル3HC「サイレントキリング」も面白く、使うと視覚的にX-23が消える。この状態ではS攻撃がガード不能のロック技に変化する。
S攻撃を当てるか一定時間(約4.8秒)経過すると効果は終了する。
この技が真価を発揮するのは出現攻めの時。
敵を倒したor強制交代させた時にこの技を発動しつつ拘束力の高いアシスト(ダンテのジャムセッションなど)を出して出てきた相手を拘束し、
そこにガード不能の攻撃をかますハメが強力。Xファクターもあれば追撃で大体のキャラは即死する。
サイレントキリングは3ゲージ消費のため連発出来ないし、アシストの協力も必要なため使える状況は限られるが、
文字通り一人確殺の強力な択なので、狙う価値は十分にある。

弱点もこの手のキャラにありがちなもので、体力が低い(83万)ことと火力が低めなこと。
投げからのリターンも少なく前空中投げ以外追撃がほぼ出来ない。
ダウン拾いも最大溜めアンクルチェイサーのみかつそこから自身ではHCである「レイジングトリガー」しか繋がらない為、
コンボを延ばすならアシストとの連携は欲しい。
素早い機動力とゲージ依存度の低さから概ね先鋒向きだが、空中機動力もそれなりなので最後に残しても十分戦えるキャラである。


MUGENにおけるX-23

Mammalman氏、vellrrarth氏、Somm氏、rojin70氏らが共同製作したキャラが存在。
現在の完成度はβ版で、Mammalman氏のOneDriveにて公開されている。
なお、改変したい場合はrojin70氏に許可を取る必要がある事に留意されたし。

操作方法は『MVC』風の6ボタン方式となっており、『MVC3』や『UMVC3』の再現というわけではないが、やはり機動力を活かした接近戦がメイン。
2段ジャンプや三角跳びに移動起き上がりを駆使し、相手の懐に飛び込んでラッシュを叩き込んでいくキャラとなっている。
β版故か技がやや少ないが、飛び道具に対して無敵の突進技「Flash Thrust」や、無敵時間のあるサマソな対空技「Flip Kick」、
優秀な超必殺当て身「Fatal Counter」といった使い勝手のよいものが揃っている。
ただし、本家『MVC』のローラと同じく火力が低い上にLIFE800)という弱点があるので、立ち回りには十分に気を付けたい所。

AIは簡易的なものがデフォルトで搭載されている他、ホルン氏による外部AIが公開されている。
恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、アドバンシングガードの頻度を設定可能。想定ランクは強とのこと。
持ち前のスピードと機動力で相手を翻弄するが、やはり低火力と打たれ弱さが仇となり、ダメージレースで競り負けてしまうこともしばしば。
なお、コンボレベルを最大にすると永久を繰り出してくるので要注意。
紹介動画(公開先へのリンク有り)


"Who's your 'daddy' now?"

(ぱ…………ぱ、パパ……。えっ!?なっ…………何、ローガン?何も言ってないよ?)

出場大会



最終更新:2024年10月01日 08:27