ナース


円谷プロの特撮作品『ウルトラセブン』に登場するロボット怪獣。別名「宇宙竜」。
白衣の女性看護師のことだと思って項目開いた奴は手上げなさい
第11話「魔の山へ飛べ」に登場。全長120メートル、体重15万トン。
ワイルド星人が作り出したロボット怪獣で、金色の竜型の見た目が特徴。
ナメゴンと並びウルトラ怪獣では珍しい「ナ」で名前が始まる存在
(宇宙人であればナックル星人やナターン星人がいる)。

+ ワイルド星人について
全身毛むくじゃらなヒューマノイドタイプの異星人。別名「宇宙野人」。
灰色のふわふわした体毛と、体の一部か装飾品かは不明だが、額にある☆を上下逆にしたような形状の金属光沢のパーツが特徴。
演者は荒垣輝雄氏だが声は丸山詠二氏が吹き替えている。

ウルトラセブンに登場した宇宙人の中でも唯一、セブン=ダンを「瀕死に追い込む」ではなく「一発で殺してしまった」存在であり、
年長者らしい風貌を持ち、力だけには頼らず、時には警備隊のメンバーを人質にとり交渉をしてくるなどの手段も使う。
配下の怪獣ナースは『ウルトラセブン』の全登場キャラで最大の巨体(身長120m・体重15万トン)を持つ…

…と書くと凄まじく強そうなのだが、種族全体が老衰により滅亡の危機に瀕しており、地球の若者の命を生命カメラで切り離しては保管していた老人。
寿命が数十年しか無い地球人よりも、数十万年生きるウルトラ族を狙った方がいいのでは無いだろうか
これにより若者の連続不審死を起こし、調査に来たモロボシ・ダンすら犠牲にするが、
敵討ちに燃えるソガをはじめとしたウルトラ警備隊に発見されてしまう。
侵略ではなく種族を救うためだと必死に懇願するもその身勝手な目的を受け入れられることはなく、
ナースを呼んで逃亡しようとした所を最終的に背後からソガにウルトラガンで撃たれて絶命した。

切羽詰った事情を抱えていたとはいえ、罪なき者の命を奪うその所業はとても褒められたものではなく、
ウルトラ警備隊もその境遇を知った上で「自分の種族のためなら他の種族の命がどうなっても構わない害」として敵対行動を選択したのだが、
後に「地球人達もワイルド星人と五十歩百歩ではないか」と言わんばかりに
一方的な被害者サイドとは言い切れない展開が相次いだのはいかなる皮肉だろうか。
地球人だって自分の種族のためなら他の種族の命がどうなっても構わないと思っているじゃないか
いずれにせよ、この回単体で見るのと『セブン』全体視点で見るのとでは大きく印象が異なる敵である。

戦闘に秀でた龍形態と、頭部を中心に渦を巻いて機動性に秀でた円盤形態を使い分けることができる。
重力場コントロールを行う事で飛行しており、円盤形態時に機体下部から放つ「レーザーショット」が武器。
劇中未使用だが、目から放つ破壊光線や口から照射する「アクティヴ・パルスレーザー砲」などの武器もあるらしい。
龍形態では強力な締め付けを主要攻撃としており、短時間でセブンのビームランプを点灯させる程の威力を誇る。

セブンとの戦闘では円盤形態でウルトラセブンの周囲を高速で飛び回って撹乱し、
セブンが目を回して集中力が途切れた所を狙い龍形態に変形して締め上げて苦しめるが、
結局セブンのパワーに負けて引き千切られてしまい倒された。


+ その他の作品におけるナース
『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』には、ナースに外見が酷似した「円盤竜」という怪獣が登場するが、設定上は繋がりは無い。

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』にて平成以降の作品で初登場。
本作ではCGで描写されており、龍らしく且つ躍動感あふれる動きを披露する。
ウルトラマンベリアルの配下であるゼットン星人に操られており、宇宙空間でZAPの宇宙船スペースペンドラゴンを襲撃する。
しかし、駆け付けたアスカ・シン(ウルトラマンダイナ)との格闘戦の末に船員に迫っていたゼットン星人が倒され、
ナース自身もアスカが変身したダイナに襲い掛かるが、ビームスライサーによって一撃でバラバラにされた。

ソーシャルゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』でも実装されていた。
回避に秀でたスキルを多く持っているのが特徴。
固有スキル「高速飛行」は1ターン目のみ移動力を超アップさせる効果があり、
超必殺技「とぐろしめつけ」は射程が非常に広いのが特徴だった。

+ 関連種・派生種
  • ドラゴドス
アニメ『ザ☆ウルトラマン』に登場する機械竜。
アルファ・ケンタウリ第5惑星人の暗殺者が搭乗する小型円盤が変形したロボット怪獣で、
『ウルトラ怪獣大百科』ではナースの後続機であることが示唆されている。

  • ナーガ
小説『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』に登場。
サーペント星人の操るナースの後継機で、見た目はナースに似ているが三つの首があるのが特徴

  • ナースデッセイ号
ウルトラマントリガー』に登場する巨大戦艦。
劇中に登場する防衛隊「GUTS-SELECT」の移動基地であり、ナース関連の中では初となる地球サイドの戦力。
ティガ』に登場したアートデッセイ号とナースをミックスしたような外見をしている。
普段はあまりナースっぽくないが有事には「バトルモード」と呼ばれる竜型形態に変形し、強力な武装を使用可能になる。
尤も、内部には居住区画や研究設備も備えている上に変形すると蛇のようにくねくねと動くので、内部は大変なことになるのだが。
メトロン星人マルゥルによると、「ザガー」と名乗るワイルド星人から裏取引で入手したナースを元に開発されたらしい。
(ちなみにザガーが地球に来た理由は宇宙船の修理であり、地球人に対する害意は無かった)
また、発売された玩具では頭部を別売りのカメラヘッドに取り換えることで動画撮影も可能で、
スマホアプリとの連動により「ブンドドしながら劇中さながらのアクションシーンを自分の手で撮影出来る」ことを売りにしていた。
玩具紹介動画

世界観を同じくする『ウルトラマンデッカー』にも新生GUTS-SELECTの母艦として続投。
『トリガー』より7年間怪獣が出現しなかったため自動操縦に改修されていたのだが、
(GUTSスパークレンスなどの武装もオミットされており、宇宙開発にリソースを割くべく予算削減されたための措置と思われる)、
本作に登場するスフィア合成獣が共通して備えている強大な電磁波発生能力により通信障害や機能不全が起きるため、
自動操縦のまま戦うことが困難と1話で発覚。
結果他の戦力共々、従来のウルトラシリーズのようなマニュアル操縦に逆戻りすることになった。
動力もネオマキシマエンジンに改修されており、強化された武装でスフィア合成獣や地底怪獣の群れを撃破するなど主戦力として活躍している。
スフィアとの決戦後は戦闘用としての任を終え、主人公のアスミ・カナタを艦長として宇宙開発用護衛艦として旅立っていった。
また、地球防衛用や宇宙開発用として多数の同型艦が新造されている。

余談だが、『伝説の勇者ダ・ガーン』に登場する敵幹部のシアンはUFOのような姿から巨大なドラゴンの姿に変形したりと、ナースのオマージュ要素が強い。


MUGENにおけるナース

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
スプライトの動きは「spritestudio」を用いて作られている。
空中を自在に移動可能で投げ無効だがガード不可というリスクがある。
主にその機動性で相手と距離を取りながら、リーチの長い「ナースボディアタック」や、
飛び道具の「レーザー」、「光弾」で攻撃する戦術が基本になる。
また円盤形態に変形する突進技「突撃」も発生やヒット数が優秀で使いやすい。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、拘束技の「締め付け」と、
攻撃判定のある分身に相手周囲を旋回させる「撹乱戦法」の2つ。
AIもデフォルトで搭載されている。

なお、defファイルの登録により上記のナーガを使用することも可能。

紹介動画

出場大会

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最終更新:2024年06月26日 13:59