第33話「禁じられた言葉」にて、 メフィラス星人配下の宇宙人として東京丸の内のビル街に バルタン星人、 ザラブ星人と共に出現。
ちなみに出現時に 科特隊の面々は 「あっ!ケムール人!」と既知であるかのような反応をし、
更にムラマツキャップが 「みんな科特隊が倒したはずだぞ!」と叫んでいたため、
『ウルトラQ』と『ウルトラマン』は地続きの世界観である事を考慮しても、 少なくともケムール人は科特隊は倒してないだろ、とよく突っ込まれるが、
見えない所で科特隊とケムール人の戦いがあった説や、前述の天野自衛官がムラマツキャップと同一人物(役者的な意味で)説などが語られている。
1992年に発売された円谷プロ監修のPCゲーム『 ウルトラ作戦 科特隊出撃せよ!』は、ウルトラマンが地球に来る前に科特隊が独力で怪獣や宇宙人と戦っていた時期を描いた前日譚であり、
第4話でケムール人がバイオ怪獣イオゴンを引き連れて科特隊と戦っているため、この台詞に対するフォローになっている。
また、この時のスーツのボディは『 ウルトラセブン』のキュラソ星人のボディに流用された。
これを踏まえて、初代の設定に絡めて「メフィラス星人からキュラソ星人の体をもらった」と紹介されたことがある。
バイクに乗って誰かを追い回す事に快感を覚える矢神という男がバルキー星人(SD)に利用された事でダークライブ(変身)した姿として登場。
特殊な形で人間が変身したケースだが、『ウルトラ』シリーズにおいて初めてウルトラ戦士と戦った個体である。
原典同様、等身大と巨大化を使い分けられ、素早い身のこなしとお馴染み消去エネルギー源液を武器とするが、
ヒロインである石動美鈴に股間をモップでぶっ叩かれ悶絶するなど、コミカルな一面も。
ウルトラマンギンガに倒された後は、スパークドールズを主人公である礼堂ヒカルが回収し、何度かモンスライブした。
火災現場に飛び込むため防火服代わりに使ったり、 消去エネルギー源液で火事を消火しようとするも可燃性だったので逆に延焼させてしまったり、
自分自身に消去エネルギー源液をかける事で任意の場所にワープするなど、細かい所で活躍した。
第9話「われら星雲!」にてババルウ星人率いる暗黒星団チームの一員として登場。
何かと似ていると言われがちなゼットン星人とついに共演してしまった。
なお、チームメイトが普通に日本語を喋っている中で、何故か一言も台詞が無かった。 無口な性格なんだろうか。
第16話「激撮!Xio密着24時」にも ダダやセミ女と共に別個体らしきケムール人が登場している。
ダダ率いる犯罪組織の一員で、車からも逃げ切れるほどの健脚を披露している。
Xioに逮捕された後は黙秘を貫いていたが、 神木隊長の刑事ドラマ顔負けの取り調べを受け、陥落して全てを自供した。
ちなみにこちらの個体は普通に日本語を喋る。
「…お前、人間じゃないな!?
半分は人間…半分は、ウルトラマン!私と同類だ!
私はケムール人。我々の来訪は、これが二度目だ!」
現実で2020年放送の本作における第18話「2020年の再挑戦」に登場。
本編の54年前と同様、再び地球人を誘拐し、合成手術によって若さを奪うために来訪した。
しかし、本編に登場した個体は、かつて拉致したカオリという女性と合成手術を行った結果、事故で2つの精神と肉体が混じり合った状態になってしまった。
だが、カオリの姿のまま肉体を操れ、カオリの姿なら地球人にも怪しまれないという判断から、自ら地球人の誘拐担当に志願したという。
お前ら人間に変身出来るじゃんとか突っ込んではいけない
ケムール星(?)ではケムール人としての人格が完全に肉体を支配していたことから、誘拐担当として抜擢され地球に襲来した。
実験も兼ねてか様々な人達を消去エネルギー源で次々と拉致していたものの、
故郷の地球に来訪した事で地球人カオリの意識が覚醒、時折カオリが肉体の支配権を奪い返して行動していた事から失踪事件が明るみに出始める。
ナツカワ・ハルキによって正体を暴かれた後、 懐かしのケムール走りで逃走。
観覧車に辿り着くと、そのカゴの一つを 消去エネルギー源液の詰まった時限爆弾に変える。
いずれ爆発すれば、雨雲に混じって消去エネルギー源が東京中に降り注ぎ、多くの人間を拉致出来る仕掛けになっているのだ。
そうはさせないとハルキはウルトラマンゼット デルタライズクローに変身。
ゼットにも 「ウルトラ厄介だぜ!」と称される消去エネルギー源こそ驚異ではあるものの、
(冒頭では人間達どころか、市街地に現れた パゴスをも跡形もなく消去させている)、
肉弾戦が得意というわけでもなく、最強形態のデルタライズクローには普通に押されていたが、
ゼットの側も、カオリの精神がまだ生きているため一思いに倒す事が出来ず、苦戦してしまう。
しかし、意を決したカオリの精神が まるでスーツの中の人が脱ぎ出すが如く自力で脱出。
覚悟を決めたハルキはデスシウムスラッシュでケムール人とカオリの精神を分断させ、
すかさず追撃のビームをお見舞いして残ったケムール人の本体を粉砕。
消去エネルギー源爆弾も異次元に送り込んで爆発を未然に阻止。
こうして、誘拐された人々 とパゴスは無事に戻ってきたのだった。
『ウルトラマンZ』はM78バースとは別の宇宙が舞台なのだが、この世界でも54年前に『ウルトラQ』と同じような事件があったらしい。
作中にはあの『2020年の挑戦』の文庫本もカオリが所持する形で登場している。
記録によれば、かつては 民間人と警察隊の協力によって撃退されたらしく、
ストレイジ隊長の ジャグラス・ジャグラーヘビクラ・ショウタは、
特殊な武器もウルトラマンの助けも無く恐るべき宇宙人を倒した英雄達を 「勇敢なる先人達だ」と讃えていた。
後に明かされたヘビクラの真の目的を考えても、建前抜きの心からの賛辞であった可能性は高い *2。
なお、この回で声を演じた辻本氏は同回の監督も兼任。
氏は他のシリーズ作品でもキャストとして出演しており、前作『 ウルトラマンタイガ』でゴロサンダーの声を演じた際も、
その回の監督とメイン怪獣の声を兼任している。
また、一応TV作品と言えなくもないが、過去にサントリー「アイスジン」のCMに 大魔神などと一緒に登場した事もある。
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