カタンタ・ハヴィ(機兵教)
戦の神『ゴド・ア』を唯一神として信仰する、聖導教会などに言わせると異端中の異端宗教。
勢力範囲は、自由都市同盟東のはずれ、旧ミシシッピ州スタークビルからコロンバスにかけての地域。そこに存在する小都市、バズ・デール市に、唯一の寺院を持つ。
勢力範囲の他の地域には、基本的に大小の祠しか存在しない。
勢力範囲は、自由都市同盟東のはずれ、旧ミシシッピ州スタークビルからコロンバスにかけての地域。そこに存在する小都市、バズ・デール市に、唯一の寺院を持つ。
勢力範囲の他の地域には、基本的に大小の祠しか存在しない。
『機兵』はゴド・ア神が人々に与えたもうた聖なる武具であり、これを用いて戦い、衆生を救済して、民草に「ゴド・ア」の偉大さを知らしむるべし、というのが教義。
ただし積極的な戦いは、破滅しかもたらさない、とも説いている。
ただし積極的な戦いは、破滅しかもたらさない、とも説いている。
この宗教は基本的に布教は行わず、地域への奉仕や冒険者的行いを修行の一環に組み込んでいる。
これに感謝して信者になったり、きちんと正式に入信する者も多いが、他の宗教の信者の方がやはり数では圧倒的である。
これに感謝して信者になったり、きちんと正式に入信する者も多いが、他の宗教の信者の方がやはり数では圧倒的である。
この宗教の僧は『気』を操り『闘気法』を使う事ができる。
おそらく原理的にニスラ教のニスラ僧が使う『闘気法』と同じものだと思われる。
この『気』は、ちゃんと機兵で増幅される様なので、それが両者が同一である事の傍証となっている。
おそらく原理的にニスラ教のニスラ僧が使う『闘気法』と同じものだと思われる。
この『気』は、ちゃんと機兵で増幅される様なので、それが両者が同一である事の傍証となっている。
更には『気』を用いて超常的な現象を起こす『仙気術』——これは魔法的に見える現象ではあるが、魔法では無いと言う——も使うことができる、らしい。
らしい、と言うのは、あくまで噂でしか無いためだ。
らしい、と言うのは、あくまで噂でしか無いためだ。
この『気』については、致命的にデータが少ないために確実な事はまったく言えない。
なにせ、この宗教の僧が、『気』をめったに使おうとしないためだ。
僧たちの言によれば、『気』ことに『仙気術』については秘伝として使用には注意するように、との神託が下っているらしいのだ。
これを受けて、教団上層部は『気』の外部での使用を、やむを得ない場合を除き禁じる布告を出したと言う。
これは『闘気法』についてはそこまで厳密ではないが、『仙気術』は上層部の許可なしで使った場合、最悪破門される。
なにせ、この宗教の僧が、『気』をめったに使おうとしないためだ。
僧たちの言によれば、『気』ことに『仙気術』については秘伝として使用には注意するように、との神託が下っているらしいのだ。
これを受けて、教団上層部は『気』の外部での使用を、やむを得ない場合を除き禁じる布告を出したと言う。
これは『闘気法』についてはそこまで厳密ではないが、『仙気術』は上層部の許可なしで使った場合、最悪破門される。
ただこの宗教には、怪しい点がいくつかある。
『機兵』が神から与えられたものと、僧たちは本気で信じている。
しかし歴史資料を見ても、そうではないのは自明の理である。
おそらく、たぶん、いやきっと間違いなく……別の形を取っていた土着宗教が、機兵の存在を布教に使おうと、教義に取り込んだのが、はじまりなのであろう。
『機兵』が神から与えられたものと、僧たちは本気で信じている。
しかし歴史資料を見ても、そうではないのは自明の理である。
おそらく、たぶん、いやきっと間違いなく……別の形を取っていた土着宗教が、機兵の存在を布教に使おうと、教義に取り込んだのが、はじまりなのであろう。
元が布教のためかは確実で無いが、現在では少なくとも積極的な布教はしていない。
僧たちは上から下までまず例外なく、自らの修行にのみ明け暮れている。
その一環である機兵訓練は、非常に厳しくかつ洗練されている。
ある程度以上技量が成長すると、寺院の外に出ての修行が許される。
僧たちは上から下までまず例外なく、自らの修行にのみ明け暮れている。
その一環である機兵訓練は、非常に厳しくかつ洗練されている。
ある程度以上技量が成長すると、寺院の外に出ての修行が許される。
外での修行内容は、地域への奉仕として無償で土木工事を行ったり、あるいは冒険者的な行動を行って報酬を貰い、それを寺院に収めたりするものだ。
冒険者的活動の方は、冒険者たちの仕事を根こそぎに奪わないためもあり、無償ではない。
寺院は寺院で、僧たちが集めて来た資金を運用して出た利益で僧たちの乗る機兵を修繕したり、僧たちの修行の面倒を見たり、僧たちの日常生活の面倒を見たりしている。
冒険者的活動の方は、冒険者たちの仕事を根こそぎに奪わないためもあり、無償ではない。
寺院は寺院で、僧たちが集めて来た資金を運用して出た利益で僧たちの乗る機兵を修繕したり、僧たちの修行の面倒を見たり、僧たちの日常生活の面倒を見たりしている。
暮らしぶりは、清貧とは言えない。
しかしそれは、『戦う者』としての身体を作るためなのであって、贅沢のためではない。
バランス良くたっぷり食べ、良く鍛えてしっかり休む。
それでこそ理想的な肉体が作れるのだ。
しかしそれは、『戦う者』としての身体を作るためなのであって、贅沢のためではない。
バランス良くたっぷり食べ、良く鍛えてしっかり休む。
それでこそ理想的な肉体が作れるのだ。
この宗教の僧は、基本的に操手である。
まれに存在する操手になれない者は、残念ながら下から3番目の位階である僧兵止まりだ。
危地にあるところを救われて入信を希望する者は、実はけっこう多い。
また操手になりたくて、その訓練を受ける事目当てで入信を希望する者もいる。
しかし希望したからと言って、すぐに入信できるわけでは無い様だ。
少なくとも、入信動機や心根の程は、きっちり調査される。
まれに存在する操手になれない者は、残念ながら下から3番目の位階である僧兵止まりだ。
危地にあるところを救われて入信を希望する者は、実はけっこう多い。
また操手になりたくて、その訓練を受ける事目当てで入信を希望する者もいる。
しかし希望したからと言って、すぐに入信できるわけでは無い様だ。
少なくとも、入信動機や心根の程は、きっちり調査される。
規模はさほど大きくないものの、独自の機兵戦力を保有している。
技量が高い者などに専用機的に『割り当てられる』機兵はあっても、『個人所有の』機兵は基本的に存在しない。
例外は、入信前から自分で入信希望者が機兵を所有していた場合だ。
だがそう言う者たちも、入信後は寺院に機兵を収める事が多い。
技量が高い者などに専用機的に『割り当てられる』機兵はあっても、『個人所有の』機兵は基本的に存在しない。
例外は、入信前から自分で入信希望者が機兵を所有していた場合だ。
だがそう言う者たちも、入信後は寺院に機兵を収める事が多い。
カタンタ・ハヴィの機兵戦力
[200~500年代]:第一次~第二次聖帝戦争期
旗機(頂位僧搭乗機):機装兵ザルクル・バエラ×1機
隊長機(上級:戦陣僧搭乗機):機装兵ザルクル・バエラ×3機
隊長機(下級:武闘僧搭乗機):機装兵ニュータ・カリキュレイ×4機
隊長機用獣装機(下級:武闘僧搭乗機):獣装機スタルカー・ヴォルフ×4機
主力機(武闘僧・僧兵搭乗機):機装兵アンバース・ガド×10機
主力用獣装機(武闘僧・僧兵搭乗機):獣装機スタルカー・ヴォルフ×10機
一般機(武闘僧・僧兵搭乗機):雑多な機装兵×9機
一般機(武闘僧・僧兵搭乗機):雑多な獣装機×11機
主力従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):従機オムニ・ガン×23台
主力従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):従機アーグ・ガング×25台
主力従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):従機(獣機)ヴェイ・ハム(ロドクーム)×8台
主力低位獣装機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):獣装機グリューネ・ロウペ×12機
一般従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):雑多な従機×109台
旗機(頂位僧搭乗機):機装兵ザルクル・バエラ×1機
隊長機(上級:戦陣僧搭乗機):機装兵ザルクル・バエラ×3機
隊長機(下級:武闘僧搭乗機):機装兵ニュータ・カリキュレイ×4機
隊長機用獣装機(下級:武闘僧搭乗機):獣装機スタルカー・ヴォルフ×4機
主力機(武闘僧・僧兵搭乗機):機装兵アンバース・ガド×10機
主力用獣装機(武闘僧・僧兵搭乗機):獣装機スタルカー・ヴォルフ×10機
一般機(武闘僧・僧兵搭乗機):雑多な機装兵×9機
一般機(武闘僧・僧兵搭乗機):雑多な獣装機×11機
主力従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):従機オムニ・ガン×23台
主力従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):従機アーグ・ガング×25台
主力従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):従機(獣機)ヴェイ・ハム(ロドクーム)×8台
主力低位獣装機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):獣装機グリューネ・ロウペ×12機
一般従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):雑多な従機×109台
[200~500年代]:人魔大戦期
旗機(頂位僧搭乗機):機装兵オオンム・サガット×1機
隊長機(上級:戦陣僧搭乗機):機装兵アカシ・ラン・ゾンム×1機
隊長機(上級:戦陣僧搭乗機):機装兵ファード・ツェンブル×2機
隊長機(下級:武闘僧搭乗機):機装兵ザルクル・バエラ×4機
隊長機(下級:武闘僧搭乗機):機装兵ダンタール・コルム×4機
主力機(武闘僧・僧兵搭乗機):機装兵スーダ・ウォンゴル×8機
主力用獣装機(武闘僧・僧兵搭乗機):獣装機スタルカー・ヴォルフ×12機
一般機(武闘僧・僧兵搭乗機):雑多な機装兵×35機
主力従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):従機ニール・アフラ×20台
主力従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):従機サマール・ガンガ×23台
主力従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):従機ガナ・ガングラ×24台
主力低位獣装機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):獣装機グリューネ・ロウペ×30機
一般従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):雑多な従機×126台
旗機(頂位僧搭乗機):機装兵オオンム・サガット×1機
隊長機(上級:戦陣僧搭乗機):機装兵アカシ・ラン・ゾンム×1機
隊長機(上級:戦陣僧搭乗機):機装兵ファード・ツェンブル×2機
隊長機(下級:武闘僧搭乗機):機装兵ザルクル・バエラ×4機
隊長機(下級:武闘僧搭乗機):機装兵ダンタール・コルム×4機
主力機(武闘僧・僧兵搭乗機):機装兵スーダ・ウォンゴル×8機
主力用獣装機(武闘僧・僧兵搭乗機):獣装機スタルカー・ヴォルフ×12機
一般機(武闘僧・僧兵搭乗機):雑多な機装兵×35機
主力従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):従機ニール・アフラ×20台
主力従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):従機サマール・ガンガ×23台
主力従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):従機ガナ・ガングラ×24台
主力低位獣装機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):獣装機グリューネ・ロウペ×30機
一般従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):雑多な従機×126台
[800年代]
旗機(頂位僧搭乗機):1機
隊長機(上級:戦陣僧搭乗機):7機
隊長機(下級:武闘僧搭乗機):14機
主力機(武闘僧・僧兵搭乗機):20機
主力用獣装機(武闘僧・僧兵搭乗機):獣装機スタルカー・ヴォルフ×20機
一般機(武闘僧・僧兵搭乗機):80機
主力従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):101台
主力低位獣装機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):獣装機グリューネ・ロウペ×30機
一般従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):398台
旗機(頂位僧搭乗機):1機
隊長機(上級:戦陣僧搭乗機):7機
隊長機(下級:武闘僧搭乗機):14機
主力機(武闘僧・僧兵搭乗機):20機
主力用獣装機(武闘僧・僧兵搭乗機):獣装機スタルカー・ヴォルフ×20機
一般機(武闘僧・僧兵搭乗機):80機
主力従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):101台
主力低位獣装機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):獣装機グリューネ・ロウペ×30機
一般従機(僧兵・耕作僧・入信者搭乗機):398台
注1)この宗教での位階は偉い方から、頂位僧(ソラシュ)→戦陣僧(ホウシュ)→闘僧(カナンシュ)→僧兵(ダンラク)→耕作僧(サムンラク)→入信者→一般信者、となっている。
注2)この宗教での位階は、機兵での戦闘力で基本決まる。例外は頂位僧、戦陣僧など組織のトップであり、政治力や清廉な人格も必要とされる。ただし操手の能力が必要とされるのは変わらず、これらの階位に就いている者も、機兵での戦闘力は怪物的である。老齢などで力が衰えた者は自発的に階位を武闘僧まで(武闘僧以下であった者はそのまま)下り、名誉職や場合によっては文官的職に就く事が多い。
注2)この宗教での位階は、機兵での戦闘力で基本決まる。例外は頂位僧、戦陣僧など組織のトップであり、政治力や清廉な人格も必要とされる。ただし操手の能力が必要とされるのは変わらず、これらの階位に就いている者も、機兵での戦闘力は怪物的である。老齢などで力が衰えた者は自発的に階位を武闘僧まで(武闘僧以下であった者はそのまま)下り、名誉職や場合によっては文官的職に就く事が多い。