大貝獣物語

登録日:2009/12/12 Sat 14:41:39
更新日:2025/05/13 Tue 18:15:37
所要時間:約 9 分で読めます





1994年にハドソンから発売されたSFCソフトで、
ナムコから1988年に発売されたFCソフト『貝獣物語』の続編である。


フィールド移動が出来なくなったが、移植と言うよりリメイクなアプリ版がある。
アプリ版は現在は配信されていない(iモード、俗に言うガラケーのときに配信されていた)。


幻大陸『シェルドラド』。
シェルドラドには様々な種族が共存しており、平和な生活を送ってきた。
そんなある日、かつて世界を恐怖に陥れた、大魔王ファットバジャーの復活を予兆した貝獣村の仙人は、異世界(地球)から、ファットバジャーを封印した『火の貝の勇者』を再び召喚することを提案する。
シェルドラドに召喚された主人公は火の貝の勇者として迎えられ、魔王ファットバジャーの復活を調べる旅へ出発した。


【ゲームの特徴】


  • すけっとシステム
3種類の「すけっと」たちが冒険をサポートしてくれる。
各すけっとの詳細は後述。

  • 作戦
パーティーキャラそれぞれの行動*1を指定した「作戦」を設定しておくことで、いちいちコマンド入力せずともその行動をリピートさせることができる。
(例:全員通常攻撃、それぞれ最大火力で攻撃、素早いメンバーがバフ・デバフをかけて後続が殴る、など)
「作戦」は最大4つまで保存可能。

  • BTS(バトルトークシステム)
戦闘中に味方相手に通常攻撃を選ぶと、攻撃はせずに味方同士の会話が発生する*2
仲間同士の人間関係が垣間見えると同時に、会話によって有利な効果(HP・MPの小回復、ステータス異常回復、バフ効果など)が発生する。
まずは一通り試して会話を楽しみながら、便利な効果を探してみるといい。

  • フィールド
階層構造になっており、地上3段+海3段(海上・海中・深海)で構成される。
また海を渡る乗り物には2種類が存在し、「プカシェル」は海上(浅い部分)のみ、「潜水艇」はすべての海上+海中に入れる。
さらに潜水艇がパワーアップすることで深海を探索可能に。


【主な登場人物】

主人公

  • 火の貝の勇者
地球から火の貝の勇者として召喚された少年。昔のRPGの主人公で殆ど台詞がない。主人公らしくバランス型。
頭にターバンを巻き、パッケージでは空飛ぶ絨毯に乗っているという、アラビアンスタイル。
火の貝の勇者というだけあって火属性の魔法と技を覚え、火属性に強く水属性に弱い。
ある程度の回復魔法も覚えるが、彼一人だけでパーティのHP管理を任せるのは厳しい。
途中、イベントで誘拐されて一時期だけだが戦線離脱する珍しい主人公でもある。
SFC版ではステータス画面くらいでしか顔が確認できないが、アプリ版では表情も豊かになっている。

Aすけっと

冒険に同行してくれるパーティーキャラ。火の貝の勇者とあわせて最大4人のパーティーを編成できる。
物語中盤でシェルドラドの首都ドラドシティーを解放すると、勇者とAすけっと達のパーティーはグレートノームにより「ドラド警備隊」と名付けられる。正直クソダサい

  • バブ
貝獣村出身の貝獣の若者。真面目な性格の優等生。貝獣シリーズ通して出演するキャラクターの一人。
火の貝の勇者召喚に先駆けて、貝獣仙人の命を受けて伝説の貝(水・大気・大地の三つ)を探しに旅立った貝獣トリオのリーダー格。
しかし大津波によって他の二人とはぐれてしまい、一足先に火の貝の勇者と合流した。
ブーメランでの全体攻撃が便利*3な他、非常に珍しい菌魔法の使い手。
大地の貝の勇者。……のはずなのだが、本作では水(と雷)属性無効で専用防具も「水の○○」。製作者が間違えたのだろうか。

  • クピクピ
貝獣トリオの一人。性格は臆病で引っ込み思案。口癖として語尾に「クピ」が付く。
補助・回復魔法のエキスパートだが攻撃能力は低め。ぶっちゃけ後述のリンダと役割が被っており、それでいてこちらは加入が遅いあと巨乳の女の子じゃないためあまり使われない。
また、リンダと比べると回復魔法の取得が遅いことが致命的で、下手すると物語終盤に入ってもまだ「ホスピル」しか使えないくらい。
HP、MPも他のキャラと比べるとかなり低いため、自分の回復のために魔法を連発するという訳の分からないことにも…。
大気の貝の勇者で、貝獣トリオの中で唯一加入が必須となる。
大気の貝の勇者だけあって、風属性の攻撃魔法を覚えるがエアブレード(中級魔法)までしか覚えてくれない。

  • ポヨン
貝獣トリオの一人。非常にのんびりした性格。
仲間にするための条件が複雑なうえに作品中でほとんどヒントが無い為、仲間にしないままクリアしてしまうプレイヤーが続出した。
動きが遅く、魔法に弱い。パワータイプだが、体感魔法という専用技(FFシリーズでいうところの青魔法)を使える。
仲間になってから当分は防具がほとんど無いのだが、素の防御力が高いためまぁまぁ丈夫。
装備できる盾や鎧が手に入ると、さらに固くなってくれる。
水の貝の勇者だが、専用防具は「大地の○○」。やっぱりバブと入れ替わってしまっている。
後にスピンオフ作品『ポヨンのダンジョンルーム』にて主役を務め、後日談のTCG『ミラクルオブザゾーン』の漫画版では主人公の相棒としてレギュラーになるなど優遇されている。

  • ザルドン
石の体を持つヘクス族の族長で妻子持ち。42歳。
気は優しくて力持ちを地でいく性格。
見た目通りの鈍重なパワーファイターでHPと防御力が高い。
地属性石化に完全な耐性があるが、それ以外の属性には弱い。
地属性の攻撃魔法も使うことができるが、MPが低いため連発はできない。
本来、長いダンジョンでは重宝されるタンク役のはずなのだが
今作はレベルアップのたびに全回復するので、とてつもなく逆風。

  • バード
絶海の孤島であるバドラー島で収監地の警備隊長を務めていた、真面目で礼儀正しい鳥族の戦士。28歳。
素早さが高く、風属性の魔法や技を習得できる。
可愛らしいアイコンのわりに、ステータス画面の顔はそこそこくどい。
パーティーに組むと主人公と似たような…というか回復魔法が使えない分、劣化主人公となりがち。
ちなみにその技は「飛行剣」というらしい……が、バードの武器は槍である。
当然自身は風に強い耐性がある他、空を飛べるため地属性を無効化する。
ズボンを履かせてあげたほうが良かったのでは…。

  • ガロウ
一族の裏切り者を探して旅をしている豪放磊落な狼族の戦士。20歳。
HPと攻撃力は全キャラ中最強な反面、唯一魔法を使えずMPを持たない。*4
耐性も無いため、まさしく高火力低耐久…のはずだが、HPがべらぼうに高いので特に序盤~中盤は意外とタフ。
そのパワーをもって繰り出す爪の一撃は驚くべき威力を誇る。補助魔法と組み合わせるとさらに化ける。
自らのHPを削って攻撃に転化する技も覚えるので、回復役との組み合わせは必須。

  • マギー
飲む打つ買うの三拍子揃った元気なおじいちゃん。101歳。
大魔法使いを自称しているが、ある事情から大半の魔法を忘れてしまっている。
レベルを上げれば火属性を中心に様々な攻撃魔法を思い出す。フィジカルには難があるが、魔法への耐性は強め。
HPを割合吸収する「エネトル」はラスボスに効いてしまうことが話題になったが、
それだけのために軽い気持ちで連れまわすとストーリー攻略においてはそれなりに愛が必要なので注意。
主人公が不在のときは唯一「ワープル」(ドラクエで言うルーラ)の使い手なので、経験値救済イベントは彼を優先したいところ。

  • キラー
忍びの技の使い手である覆面の男。物心つかないうちに親元からはぐれ、奴隷商人ドグラーの暗殺隊に拾われて殺人術を叩き込まれて育った。
だが生来の優しさから殺しを拒んで部隊を足抜けし、ある出来事をきっかけに火の貝の勇者に協力するようになる。
暗殺者らしく素早さに優れ、また唯一敵の持つアイテムを盗み出せる技を持つ。そのためアイテム集めには欠かせない存在。
他にもアイテム投げができたり、いきなり上級の魔法を覚えたりする。
イベントであっさり身元が判明し、覆面もそのときだけ取ってくれる。

  • キララ
北方の雪国コルドバーンの王女様。お城の暮らしが退屈で抜け出してきたおてんば姫。17歳。自己申告によるとB87
見た目は人間と変わりないが、正確にはコルドバーン人という亜人種
水属性の魔法と回復魔法を得意とし、による物理攻撃もそこそこできるが、火属性の攻撃にはめっぽう弱い。
バフ、デバフの魔法の取得がやや遅いので、水・氷に耐性がある相手だと急にできることが少なくなる。
耐性と弱点が主人公と対になっており、パーティーに入れておくと相互補完として相性バッチリである。
性能としてはバランス型なのだが、魔法使いキャラかと思うくらいMPが多い。
『ミラクルオブザゾーン』にはキララの娘クララが登場するが、その父親が火の貝の勇者ではないかという説がある
特技の一つ「こおりのキッス」は自身のHPを1にする代わりに、消費したHP分のダメージを敵全体に与える大技。
固定ダメージとなるため、とんでもなく固い敵への必殺技として機能する。

  • リンダ
孤島の町リトルヘブン出身の心優しき女僧侶。18歳。キララを上回る爆乳
奴隷商人ドグラーの襲撃により両親を失っている。
回復と補助の魔法に長け、状態異常への耐性も高いわかりやすい後方支援キャラ。回復魔法の修得は全キャラ中最も早い。
問答無用でアンデッド消滅・非アンデッドには眠り効果(しかも無償で使い放題)という非常に便利な特技も持つ。
純粋な攻撃技は聖属性で全体に80ダメージを与える「マジックアロー」のみだが、「パワード」などの支援魔法も覚えるので、手持ち無沙汰にはなりにくい。
他にも、確率でHPを半減・1/4にする、「プレス」「プレッシャー」も使える。

  • トキア
天候を操る「天候魔法」の使い手であるおませな少女。10歳。つるぺたロリ
赤ん坊のとき巨大な鳥にさらわれ、老魔導師ディーマに救い出されて育てられた。
天候魔法はカバーできる属性が広く、敵に使うにも味方に使うにも広範囲に効果をもたらせる強みがある。
弓の腕にも長けており、MP切れや属性耐性に阻まれる場合は直接攻撃で参加できるくらいの火力はある。
反面HPと素早さは低い。MPも魔法使いキャラほど高くないので、魔法を連発していると息切れする。
コミックボンボンで連載された漫画版では(キララとリンダが登場しないため)彼女がヒロインだった。
序盤では敵が固く感じる頃に「ポイズンミスト」による固定ダメージが便利で、
中盤は単体高火力攻撃と、全体攻撃の打ち分けで対応しやすい。弱点を突ければさらに強い。
終盤にイベントで取得する「ラストレインボー」は高火力+全体回復という大技だが、消費MPも多いので注意。

  • ポット
手足が生えたしゃべる壺。召喚魔法の達人…らしいのだが、いろいろ悪さをして壺の中に封印されてしまったらしい。
非常に尊大かつ胡散臭いため、他の仲間たちからは軽んじて見られている。
序盤のある町のどこかにある壺を開くことで仲間にできるようになる。
典型的な魔法アタッカーだが、後半になると回復型の召喚魔法も覚える。
召喚魔法は範囲が全体で固定であり、威力は通常の魔法と大差ないため、特にボス戦で火力不足になりがち。
召喚の回復魔法は移動中に使えない・個別に回復できないという、とにかくクセが強い。

Bすけっと

任意のタイミングで呼び出せるサポートキャラ。
ストーリー攻略に必須なキャラも、そうでないキャラもいる。

  • クイック
盗賊の男。ロープによる侵入を得意としていたが、引っかかりのない井戸に落ちてしまったところを火の貝の勇者に助けられて足を洗う。
高いところにあるでっぱりにロープをかけて移動可能にしてくれる。
ストーリーで必須なのだが、彼を仲間にできる街から少し進行したところで必要になるので忘れていると取りに戻るハメになる。

  • ピッギー
怪力自慢のオーク族の女性。ドグラーへの協力を拒んで捕えられていたところを火の貝の勇者に助けられる。
岩をぶん投げることができ、落石などで道が塞がれている場所を通れるようにしてくれる。

  • ドロン
幽霊。もとは遺跡泥棒だったのだが、ダンジョンの中で死んでしまって化けて出たらしい。
ダンジョン内で呼び出すとマップを偵察してくれる。幽霊なので壁も無視して動ける。

  • プー
もぐらの姿をしたモグール族の男の子。大津波で両親とはぐれてしまった迷子。
顔から下はどうなっているのかわからない。
ダンジョン内で呼び出すと穴を掘って入口まで戻ることができる。
赤ちゃん言葉で話す割に、両親に再会したときは思いっきり普通のしゃべり方になっている。

  • ミャン
非常に小柄な有翼人種であるピクシー族の少女。サラという姉がいる。
初登場時は鳥かごに押し込められており、仲間にするには持ち主から買い取らなければならない。
壁に小さな穴が開いている場所で呼び出すことができ、穴の中にあるアイテムを回収できる。
ステータス画面では可愛い少女なのだが、移動画面では変な虫にしか見えないという不憫な子。

  • ゲンジ
海辺の町マーナリー出身の漁師。シェルドラド一の漁師を自称する気っぷのいい海の男。
海岸線で呼び出すと舟を出して魚を釣り上げ、魚の口から出てきたアイテムをくれる。たまに変なモンが釣れることもある。
ちなみにかつてポットが封印された壺を手に入れたことがあり*5、その際は単なるガラクタだと思って二束三文で売り払った。

  • ポチ
ピープーによって作られた型メカ。作り主思いの忠犬。
犬型らしく鋭い嗅覚を持ち、町の中で呼び出すと埋まっているアイテムのにおいを嗅ぎ分けて掘り出すことができる。
普段はロボット(後述)のお腹の中で待機している。

  • パタパタ
翼竜のような姿をした貝獣。ある洞窟で岩の下敷きになっている。
フィールド上で呼び出すとマップを偵察してくれる。空を飛べるので地形は無視できる。
ちなみに彼を始めとする貝獣のBすけっとたちは、説明書に載っていない上にゲーム中でもほとんどヒントのない一種の隠しキャラとなっている。

  • トンガリ
逆立った金髪にエレキギターを携えたパンクな貝獣。ある洞窟で落石により閉じ込められている。
呼び出すと演奏によってモンスターを呼び寄せる。レベル上げやドロップアイテム狙いに便利。
何度も連続で戦闘ができるが、ある程度戦闘をすると疲れたといって勝手に引っ込んでしまう。

  • ジーサ
老人の姿をした貝獣。ある町でダジャレを連発して町の人に煙たがられている。
仲間にして呼び出すとダジャレを披露してくれる。冒険の中の一服の清涼剤になる…かもしれない。

  • メロディ
天才音楽家を自称する貝獣の女の子。ある場所で買える「ふしぎなちず」に記されたところによると、どこかの湖の中で出会えるらしいが…?
フィールド上で呼び出すとハープを演奏してくれる。この演奏にはモンスターとのエンカウントを抑制する効果がある。
一度演奏すると、疲れてしばらくは演奏してくれなくなる設定だが問題無く呼べる。

  • ヘケメケ
呼び出せばどこでも貴重なアイテム*6を売ってくれる道具屋の貝獣。
仲間にするにはスタンプラリーに挑戦し、世界各地の町や村のどこかにあるスタンプをすべて集めなければならない。


Cすけっと

パーティーには同行せず、特定の拠点でサポートしてくれるキャラ。

  • アロエス
サボテン族の村チクリーに住む薬師の少女。
物語序盤で行き倒れていた主人公を助けてくれた恩人。
薬系のアイテム2種を調合し、新しい薬を作ってくれる。
アロエが語源と思われるが、そもそもアロエとサボテンはまったくの別物である。

  • ディープ
ドラドシティーに研究所を構える科学者。破天荒なファンキーじいさん。ネーミングセンスが壊滅的
最初に出会ったときには発明品の潜水艇を盗まれて困っている。
潜水艇を奪還後は、研究所にて金属や鉱物系のアイテム2種を合成して新しい兵器を作ってくれる。

  • ピープー
ディープ博士の弟子の少年。気弱な性格。ネーミングセンスは師匠譲り
ディープからはよく名前を間違えられるが、恐らくわざと。
なお説明書や攻略本にはCすけっとの一員として掲載されているが、他のCすけっとのようにゲーム的な手助けはしてくれないので実質的には単なる名有りNPCである。

  • ラバン
マーナリーの町に住む鍛冶師。ガル山脈で岩に道を塞がれ、帰れなくなっていた。
その崖の上には剣を鍛える素材となるコスモストーンが都合良く見えている。
ストーリーが進行する都度、主人公の剣を鍛えてくれる。

  • ウロ
羊を連れて世界各地をまわっている遊牧民。
フィールド上のどこかに彼のテントが出現することがあり、宿泊してHPやMPを回復できる。

  • トリー
説明書に記載されていないが、実質的なCすけっととして活躍するキャラクター。
モスウッドの村で仕立て屋を営む老婆。
材料となるアイテムを渡すと、衣料品系アイテムを作ってくれる。
この他に優秀なアクセサリーである「トリーの靴下」を購入できる。こちらは材料が不要でいくらでも買える。


敵側の人物

  • ファットバジャー
前作『貝獣物語』のラスボスである大魔王。オーラの玉に封印されている。
彼の復活が予見されたことが今作の物語の始まりとなる。

  • カイル
ドグラーの手下で、吹き矢を得意としている。
滝の洞窟前で薬師に変装して主人公を待ち受け、ピッギーを助けようとすると正体を現す。
事前に彼の薬を服用していると、全員が毒状態で戦闘開始になってしまう罠がある。
最大の罠は、序盤のサンドサイドで彼が捕虜を吹き矢で口封じをするイベントを見ておかないと
洞窟前に出現しないので、改めてサンドサイドに戻らされるということである。

  • ドグラー
世界各地に悪名が轟いている奴隷商人。
ファットバジャーが封印されているオーラの玉を手に入れ、大魔王の復活をもくろんでいる。
そのために各地で若い娘をいけにえとして攫ったり、歯向かう者を殺害したりしている。
ちなみに、Aすけっとの多くはドグラー討伐のために立ち上がった有志である。

  • ゼニム
ドグラーの部下だった人物。現在はサンドラの町を取り仕切る名士である。
だが、彼もファットバジャーの復活のために動いており、卑劣なやり方で火の貝の勇者を始末しようとする。
典型的な成金、ゴマ擦り、オカマキャラであり、街の人々の間でも評価は真っ二つ。
一度倒したあとに許しを請うてくるが、許すと全員のHPが半減した状態で再戦になるという罠。


その他の人物

  • 貝獣仙人
貝獣村の長である仙人。
ファットバジャー復活の予兆を重く見て貝獣トリオに伝説の貝の捜索を命じ、異世界から火の貝の勇者を召喚した。

  • アバルーダ
サンドサイドの町を治める領主。
ドグラーの脅威に対抗するために、世界各地から勇敢な戦士(=Aすけっとの大半)を呼び集めた「勇者の館」を設立した。
遠く離れた国や僻地の部族からも手紙一つで戦士を招集できるほど顔が広く、信頼もされている傑物。
ドグラー討伐後は10000パールをくれる太っ腹な方だが、攻略に手間取りすぎて報酬がもらえることを忘れているプレイヤーが多い。

  • クシューラ
奴隷商人ドグラーによりファットバジャーへのいけにえとして捕えられていた少女。
火の貝の勇者がドグラーを討ったことにより解放されるが、記憶喪失で天涯孤独の身の上であるため様々な苦難に見舞われており、火の貝の勇者の前にたびたび姿を見せる。
その正体は……。

  • グレートノーム
大賢者の異名をとる、赤いとんがり帽子に白い豊かなあごひげを蓄えた老人。彼の一族は非常に長命で強い魔法の力を有している。
グレートノーム四姉妹と呼ばれる四人の娘(老婆)がおり、彼女たちともども火の貝の勇者の使命に協力する。
この人もネーミングセンスが皆無

  • ロボット(変更可能)
物語中盤から仲間に加わる。性格は超健気で心優しい。その登場背景から恐れる者もいるが…
最初はカタカナでしか話さないが、すぐに通常表示に切り替えるというメタなことをしてくれる。
戦闘には直接には参加しないが、戦闘中たまに仲間の前に立ってガードしてくれる。
本作最大の涙腺崩壊兵器。


【その他】

〇わが町
ウエストサイドの南西に位置する、好みの町を建設することができるところ。
4つの区画があり、自宅(A・B・Cタイプ)・花畑・道具屋・武器屋・酒場・温泉・日焼けサロン・公園・家(他人の家)から
選んで建てることができる。建設費用はどれも10000パール程度。序盤に辿り着いた時点では気軽に手が出せない。

自宅(Bタイプ)&酒場の建設が、上記ポヨンを仲間にするのに必要だったり、
女子三人を編成して温泉に入るとミニイベントがあったりと、隠し要素的なものが多い。


〇スタンプラリー
サンドサイドの勇者の館に受付があり、各町(計27ヶ所)に隠されたスタンプを見つける。
フィールドにポツンとある家や店にも隠されていたりするので、情報なしにコンプリートするのは至難の業。
見つけた数が10・20・25・27になると報酬がもらえるが、正直集める手間に見合っていない。
27個すべて見つけると上記ヘケメケが仲間になり、これだけはそれなりに役立つ。
ちなみに、ストーリーが進むと回収できなくなるスタンプも2ヶ所ある。


【余談】

  • ハドソンのゲームあるあるだが、エンカウント率がとんでもなく高い。
ダンジョンはそこまで入り組んだり、謎解きが複雑なわけでは無いのだが
そのエンカウント率の高さからクリアするだけで結構ぐったりする。

  • 可愛らしいキャラクターとほのぼのとした世界観と見せ掛けて、実はトラウマレベルのグロシーンが満載である。
特にバイオベースのマユの台詞はレゲー板の大貝獣スレのテンプレになるほど。
ラスダンもグロ満載でプレイヤーを迎えてくれる。
某三大悪女の王女様とは違うトラウマを与えてくれた名作。

  • 音楽は安全地帯の六土開正が作曲を担当
幻想的な曲調がシェルドラドの世界観とマッチしており、評価が高い




追記・編集宜しくお願いします。

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現在この項目は加筆・修正依頼が出ています。
依頼内容は「項目内容の強化」です。
加筆・修正できる方は協力をお願いします。

最終更新:2025年05月13日 18:15

*1 アイテム使用と、イベントで覚えるある魔法群は不可。

*2 主人公はセリフはないが感情の動きがナレーションされる。

*3 運の値も高いため、頻繁にクリティカルも出す

*4 このためゲーム後半で入手する強力な魔法(パーティーにいれば誰でも使える)を唯一発動できない。

*5 釣った巨大魚が壺を飲み込んでいた。

*6 MPを全快するアイテムや、キラー限定だが通常攻撃の3.5倍のダメージを与えるスターナイフが買えるのが大きい。