登録日:2009/12/12 Sat 14:41:39
更新日:2025/03/13 Thu 23:41:33
所要時間:約 9 分で読めます
1994年に
ハドソンから発売された
SFCソフトで、
ナムコから1988年に発売された
FCソフト『貝獣物語』の続編である。
フィールド移動が出来なくなったが、移植と言うよりリメイクなアプリ版がある。
幻大陸『シェルドラド』。
シェルドラドには様々な種族が共存しており、
平和な生活を送ってきた。
そんなある日、かつて世界を恐怖に陥れた、大魔王ファットバジャーの
復活を予兆した貝獣村の仙人は、異世界(
地球)から、ファットバジャーを封印した『火の貝の勇者』を再び召喚することを提案する。
シェルドラドに召喚された主人公は火の貝の勇者として迎えられ、魔王ファットバジャーの復活を調べる旅へ出発した。
ゲームの特徴
3種類の「すけっと」たちが冒険をサポートしてくれる。
各すけっとの詳細は後述。
パーティーキャラそれぞれの行動を指定した「作戦」を設定しておくことで、いちいちコマンド入力せずともその行動をリピートさせることができる。
(例:全員通常攻撃、それぞれ最大火力で攻撃、素早いメンバーがバフ・デバフをかけて後続が殴る、など)
「作戦」は最大4つまで保存可能。
戦闘中に味方相手に通常攻撃を選ぶと、攻撃はせずに味方同士の会話が発生する。
仲間同士の人間関係が垣間見えると同時に、会話によって有利な効果(HP・MPの小回復、ステータス異常回復、バフ効果など)が発生する。
まずは一通り試して会話を楽しみながら、便利な効果を探してみるといい。
階層構造になっており、地上3段+海3段(海上・海中・深海)で構成される。
また海を渡る乗り物には2種類が存在し、「プカシェル」は海上のみ、「潜水艇」は海中に入れる。さらに潜水艇がパワーアップすることで深海を探索可能に。
【主な登場人物】
主人公
地球から火の貝の勇者として召喚された少年。昔の
RPGの主人公で殆ど台詞がない。主人公らしくバランス型。
火の貝の勇者というだけあって火属性の魔法と技を覚え、火属性に強く
水属性に弱い。
途中イベントで誘拐されて一時期だけだが、戦線離脱する珍しい主人公でもある。
アプリ版では表情豊か。
Aすけっと
冒険に同行してくれる
パーティーキャラ。火の貝の勇者とあわせて最大4人のパーティーを編成できる。
物語中盤でシェルドラドの首都ドラドシティーを解放すると、勇者とAすけっと達のパーティーはグレートノームにより「
ドラド警備隊」と名付けられる。
正直クソダサい
貝獣村出身の貝獣の若者。真面目な性格の優等生。貝獣シリーズ通して出演するキャラクターの一人。
火の貝の勇者召喚に先駆けて、貝獣仙人の命を受けて伝説の貝(水・大気・大地の三つ)を探しに旅立った貝獣トリオのリーダー格。
しかし大津波によって他の二人とはぐれてしまい、一足先に火の貝の勇者と合流した。
ブーメランでの全体攻撃が便利な他、非常に珍しい菌魔法の使い手。
大地の貝の勇者。……のはずなのだが、本作では水(と雷)属性無効で専用防具も「水の○○」。製作者が間違えたのだろうか。
貝獣トリオの一人。性格は臆病で引っ込み思案。口癖として語尾に「クピ」が付く。
補助・回復魔法のエキスパートだが攻撃能力は低め。ぶっちゃけ後述のリンダと役割が被っており、それでいてこちらは加入が遅いあと巨乳の女の子じゃないためあまり使われない。
大気の貝の勇者。
貝獣トリオの一人。非常にのんびりした性格。
仲間にするための条件が複雑なうえに作品中でほとんどヒントが無い為、仲間にしないままクリアしてしまうプレイヤーが続出した。
動きが遅く、魔法に弱い。
パワータイプだが、体感魔法という専用技(
FFシリーズでいうところの
青魔法)を使える。
水の貝の勇者だが、専用防具は「大地の○○」。やっぱりバブと入れ替わってしまっている。
後にスピンオフ作品『ポヨンの
ダンジョンルーム』にて主役を務め、後日談のTCG『ミラクルオブザゾーン』の漫画版では主人公の相棒としてレギュラーになるなど優遇されている。
石の体を持つヘクス族の族長で妻子持ち。42歳。
気は優しくて力持ちを地でいく性格。
見た目通りの鈍重なパワーファイターで防御力が高い。
地属性と
石化に完全な耐性があるが、それ以外の属性には弱い。
絶海の孤島であるバドラー島で収監地の警備隊長を務めていた、真面目で礼儀正しい鳥族の戦士。28歳。
素早さが高く、
風属性の魔法や技を習得できる。
ちなみにその技は「飛行剣」というらしい……が、バードの武器は槍である。
当然自身は風に強い耐性がある他、空を飛べるため地属性を無効化する。
一族の裏切り者を探して旅をしている豪放磊落な狼族の戦士。20歳。
HPと攻撃力は全キャラ中最強な反面、唯一魔法を使えずMPを持たない。
そのパワーをもって繰り出す爪の一撃は驚くべき威力を誇る。
飲む打つ買うの三拍子揃った元気なおじいちゃん。101歳。
大魔法使いを自称しているが、ある事情から大半の魔法を忘れてしまっている。
レベルを上げれば
火属性を中心に様々な攻撃魔法を思い出す。フィジカルには難があるが、魔法への耐性は強め。
忍びの技の使い手である覆面の男。物心つかないうちに親元からはぐれ、奴隷商人ドグラーの暗殺隊に拾われて殺人術を叩き込まれて育った。
だが生来の優しさから殺しを拒んで部隊を足抜けし、ある出来事をきっかけに火の貝の勇者に協力するようになる。
暗殺者らしく素早さに優れ、また唯一敵の持つアイテムを盗み出せる技を持つ。そのためアイテム集めには欠かせない存在。
北方の雪国コルドバーンの王女様。お城の暮らしが退屈で抜け出してきたおてんば姫。17歳。
自己申告によるとB87
見た目は人間と変わりないが、正確にはコルドバーン人という
亜人種。
水属性の魔法と回復魔法を得意とし、
鞭による物理攻撃もそこそこできるが、火属性の攻撃にはめっぽう弱い。
耐性と弱点が主人公と対になっており、パーティーに入れておくと相互補完として相性バッチリである。
『ミラクルオブザゾーン』にはキララの娘クララが登場するが、その父親が火の貝の勇者ではないかという説がある。
孤島の町リトルヘブン出身の心優しき女僧侶。18歳。
キララを上回る爆乳
奴隷商人ドグラーの襲撃により両親を失っている。
回復と補助の魔法に長け、
状態異常への耐性も高いわかりやすい後方支援キャラ。
回復魔法の修得は全キャラ中最も早い。
問答無用で
アンデッドを
消滅・非
アンデッドには眠り効果(しかも無償で使い放題)という非常に便利な特技も持つ。
天候を操る「天候魔法」の使い手であるおませな少女。10歳。
つるぺたロリ
赤ん坊のとき巨大な鳥にさらわれ、老魔導師ディーマに救い出されて育てられた。
天候魔法はカバーできる属性が広く、敵に使うにも味方に使うにも広範囲に効果をもたらせる強みがある。
弓の腕にも長けているが、反面HPと素早さは低い。
コミックボンボンで連載された漫画版では(キララとリンダが登場しないため)彼女がヒロインだった。
手足が生えたしゃべる壺。召喚魔法の達人…らしいのだが、いろいろ悪さをして壺の中に
封印されてしまったらしい。
非常に尊大かつ胡散臭いため、他の仲間たちからは軽んじて見られている。
序盤のある町のどこかにある壺を開くことで仲間にできるようになる。
典型的な魔法アタッカーだが、後半になると回復型の召喚魔法も覚える。
Bすけっと
任意のタイミングで呼び出せるサポートキャラ。
ストーリー攻略に必須なキャラも、そうでないキャラもいる。
元
盗賊の男。ロープによる侵入を得意としていたが、引っかかりのない井戸に落ちてしまったところを火の貝の勇者に助けられて足を洗う。
高いところにあるでっぱりにロープをかけて移動可能にしてくれる。
怪力自慢の
オーク族の女性。ドグラーへの協力を拒んで捕えられていたところを火の貝の勇者に助けられる。
岩をぶん投げることができ、落石などで道が塞がれている場所を通れるようにしてくれる。
幽霊。もとは遺跡泥棒だったのだが、
ダンジョンの中で死んでしまって化けて出たらしい。
ダンジョン内で呼び出すとマップを偵察してくれる。幽霊なので壁も無視して動ける。
もぐらの姿をしたモグール族の男の子。大津波で両親とはぐれてしまった迷子。
顔から下はどうなっているのかわからない。
ダンジョン内で呼び出すと穴を掘って入口まで戻ることができる。
非常に小柄な有翼人種であるピクシー族の少女。サラという姉がいる。
初登場時は鳥かごに押し込められており、仲間にするには持ち主から買い取らなければならない。
壁に小さな穴が開いている場所で呼び出すことができ、穴の中にあるアイテムを回収できる。
海辺の町マーナリー出身の漁師。シェルドラド一の漁師を自称する気っぷのいい海の男。
海岸線で呼び出すと舟を出して魚を釣り上げ、魚の口から出てきたアイテムをくれる。たまに変なモンが釣れることもある。
ちなみにかつてポットが封印された壺を手に入れたことがあり、その際は単なるガラクタだと思って二束三文で売り払った。
ピープーによって作られた
犬型メカ。作り主思いの忠犬。
犬型らしく鋭い嗅覚を持ち、町の中で呼び出すと埋まっているアイテムのにおいを嗅ぎ分けて掘り出すことができる。
普段は
ロボット(後述)のお腹の中で待機している。
翼竜のような姿をした貝獣。ある洞窟で岩の下敷きになっている。
フィールド上で呼び出すとマップを偵察してくれる。空を飛べるので地形は無視できる。
ちなみに彼を始めとする貝獣のBすけっとたちは、説明書に載っていない上にゲーム中でもほとんどヒントのない一種の隠しキャラとなっている。
逆立った金髪に
エレキギターを携えたパンクな貝獣。ある洞窟で落石により閉じ込められている。
呼び出すと演奏によってモンスターを呼び寄せる。
レベル上げやドロップアイテム狙いに便利。
老人の姿をした貝獣。ある町でダジャレを連発して町の人に煙たがられている。
仲間にして呼び出すとダジャレを披露してくれる。冒険の中の一服の清涼剤になる…かもしれない。
天才音楽家を自称する貝獣の女の子。ある場所で買える「ふしぎなちず」に記されたところによると、どこかの湖の中で出会えるらしいが…?
フィールド上で呼び出すとハープを演奏してくれる。この演奏にはモンスターとの
エンカウントを抑制する効果がある。
呼び出せばどこでも貴重なアイテムを売ってくれる道具屋の貝獣。
仲間にするにはスタンプラリーに挑戦し、世界各地の町や村のどこかにあるスタンプをすべて集めなければならない。
Cすけっと
パーティーには同行せず、特定の拠点でサポートしてくれるキャラ。
サボテン族の村チクリーに住む薬師の少女。
物語序盤で行き倒れていた主人公を助けてくれた恩人。
薬系のアイテム2種を調合し、新しい薬を作ってくれる。
ドラドシティーに研究所を構える科学者。破天荒なファンキーじいさん。ネーミングセンスが壊滅的
最初に出会ったときには発明品の潜水艇を盗まれて困っている。
潜水艇を奪還後は、研究所にて金属や鉱物系のアイテム2種を合成して新しい兵器を作ってくれる。
ディープ博士の弟子の少年。気弱な性格。ネーミングセンスは師匠譲り
ディープからはよく名前を間違えられるが、恐らくわざと。
なお説明書や攻略本にはCすけっとの一員として掲載されているが、他のCすけっとのようにゲーム的な手助けはしてくれないので実質的には単なる名有りNPCである。
マーナリーの町に住む鍛冶師。
主人公の剣を鍛えてくれる。
羊を連れて世界各地をまわっている遊牧民。
フィールド上のどこかに彼のテントが出現することがあり、宿泊してHPや
MPを回復できる。
説明書に記載されていないが、実質的なCすけっととして活躍するキャラクター。
モスウッドの村で仕立て屋を営む老婆。
材料となるアイテムを渡すと、衣料品系アイテムを作ってくれる。
この他に優秀なアクセサリーである「トリーの靴下」を購入できる。こちらは材料が不要でいくらでも買える。
敵側の人物
前作『貝獣物語』の
ラスボスである大魔王。オーラの玉に封印されている。
彼の復活が予見されたことが今作の物語の始まりとなる。
世界各地に悪名が轟いている奴隷商人。
ファットバジャーが封印されているオーラの玉を手に入れ、大魔王の復活をもくろんでいる。
そのために各地で若い娘をいけにえとして攫ったり、歯向かう者を殺害したりしている。
ちなみに、Aすけっとの多くはドグラー討伐のために立ち上がった有志である。
ドグラーの部下だった人物。現在はサンドラの町を取り仕切る名士である。
だが、彼もファットバジャーの復活のために動いており、卑劣なやり方で火の貝の勇者を始末しようとする。
その他
貝獣村の長である仙人。
ファットバジャー復活の予兆を重く見て貝獣トリオに伝説の貝の捜索を命じ、異世界から火の貝の勇者を召喚した。
サンドサイドの町を治める領主。
ドグラーの脅威に対抗するために、世界各地から勇敢な戦士(=Aすけっとの大半)を呼び集めた「勇者の館」を設立した。
遠く離れた国や僻地の部族からも手紙一つで戦士を招集できるほど顔が広く、信頼もされている傑物。
奴隷商人ドグラーによりファットバジャーへのいけにえとして捕えられていた少女。
火の貝の勇者がドグラーを討ったことにより解放されるが、
記憶喪失で天涯孤独の身の上であるため様々な苦難に見舞われており、火の貝の勇者の前にたびたび姿を見せる。
その正体は……。
大賢者の異名をとる、赤いとんがり帽子に白い豊かなあごひげを蓄えた老人。彼の一族は非常に長命で強い魔法の力を有している。
グレートノーム四姉妹と呼ばれる四人の娘(老婆)がおり、彼女たちともども火の貝の勇者の使命に協力する。
この人もネーミングセンスが皆無
物語中盤から仲間に加わる。戦闘には直接には参加しないが、戦闘中たまに仲間の前に立ってガードしてくれる。
性格は超健気で心優しい。その登場背景から恐れる者もいるが…
本作最大の涙腺崩壊兵器。
可愛らしいキャラクターとほのぼのとした世界観と見せ掛けて、実は
トラウマレベルのグロシーンが満載である。
特にバイオベースのマユの台詞はレゲー板の大貝獣スレのテンプレになるほど。
ラスダンもグロ満載でプレイヤーを迎えてくれる。
某三大悪女の王女様とは違う
トラウマを与えてくれた名作。
音楽は安全地帯の六土開正が作曲を担当
幻想的な曲調がシェルドラドの世界観とマッチしており、評価が高い
追記・編集宜しくお願いします。
現在この項目は加筆・修正依頼が出ています。
依頼内容は「項目内容の強化」です。
加筆・修正できる方は協力をお願いします。
- バイオベースでマジトラウマになった。 -- 名無しさん (2014-03-29 22:10:06)
- FC版の貝獣物語が出たのは1988年だよ。 -- 名無しさん (2014-03-29 22:11:20)
- ↑×2 今のゲーム機のグラフィックでバイオベースを再現してほしい -- 名無しさん (2014-10-28 13:12:41)
- ↑救済イベントでも追加しないと年齢制限がつくぞ -- 名無しさん (2017-03-25 16:40:00)
- 最初は物理攻撃が強いキャラだけ入れてたけど、途中でキララ入れて育てたらめっちゃ強くなってびっくりしたなぁ…w -- 名無しさん (2017-03-25 16:55:56)
- 大貝獣物語2沢山やってたなぁ。なんかソフトの中の電池が切れたかで遊べなくなった。 -- 名無しさん (2017-03-25 17:14:36)
- どこぞのメカゴジラシティはこのバイオベースがモデルだと思う。 -- 名無しさん (2019-01-08 21:59:25)
- ガチで名作だよね、これ -- 名無しさん (2019-01-08 22:15:57)
- SFC版は小学生低学年時にプレイしたがクリアできず、後にアプリ版にてクリアしたなぁ。 -- 名無しさん (2019-01-09 17:00:51)
- アプリ版のベタ移植でも良いからVCなりスマホアプリなりで2共々買い切り販売してくれないかなぁ -- 名無しさん (2020-06-06 01:31:38)
- 異世界に拉致して無理やり戦わせて終わったら特に褒美も与えずに帰還させる火の貝はどうかと思う -- 名無しさん (2020-06-06 13:33:16)
- スマホアプリなりでリメイクしてほしいけど、コナミに吸収された後の他ハドソン系タイトルの動向を見るに難しそうなのが辛い。 -- 名無しさん (2021-11-29 20:32:01)
- スマホ版はあったぞ 現在はサービス終了してるけど -- 名無しさん (2021-11-29 20:50:05)
- 登場人物についてざっと追記しました。後半のネタバレになりそうなところは(古い作品なのであまり気にしなくてもよいとは思いますが)省いています。他にも各キャラのサイドストーリーを記載できればと考えています。 -- 名無しさん (2021-11-30 11:56:43)
- トキアがいるかどうかで難易度ががらっと変わる。なんせオーバーレインボーが「敵全体に大ダメージ&味方全体全回復」というチート魔法だから -- 名無しさん (2023-05-30 15:02:32)
- ↑5 たしかにそうだよねー 2でもにたようなもんだし キャラはガロウが頭一つ抜けて強いイメージ あとキララ用の最強防具が中々おとさないあの娘が最強の難敵 -- 名無しさん (2024-03-12 12:09:38)
- キャラ紹介しか載ってなかったんでゲームの特徴を追記してみた -- 名無しさん (2024-06-14 21:08:35)
最終更新:2025年03月13日 23:41