破邪大星ダンガイオー

登録日:2011/08/06 Sat 16:48:21
更新日:2020/03/07 Sat 23:28:42
所要時間:約 8 分で読めます




1987~1989年に製作されたOVAのロボットアニメ

□概要

企画初期段階のタイトルは『超鋼武人ダンガイオー』。
制作:AIC、監督:平野俊弘、脚本:會川昇、音楽:渡辺宙明。
メカデザイン&1話の作画監督としてバリも関わっている。
全3話で、いわゆる“第一部完”のような終わり方をする。
本来は十数話する予定だったが大人の事情……というより気まぐれでこうなった。
まぁ、平野なら仕方ない。

かつての平野俊弘の代表作である『戦え!!イクサー1』を踏襲し、平野アニメらしく超能力+美少女+ロボット、パロディ色の強いBGMなどアニヲタ向けのディープなテイストが利きまくった作風となっている。
ダンガイオーが必殺技の「サイキック・斬」を繰り出すときのBGMなんて、聴く人が聴けば一発で元ネタが分かるような代物である。

続編として『破邪巨星Gダンガイオー』がある。
…が、主人公を一新するなど世界観が繋がっているようには全然見えなかったこともあり、本作のファンからは黒歴史扱いされることも多い。っていうかありゃマジンガーだろう。
しかし監督がやりたかったのはこっちらしい。まぁ、ダンガイオーはマジンガーのリファイン企画が元なのでそういう意味では確かに本来の路線ではあるのだが。
そっちもそっちで、2クールの予定が1クールになったのに、特に切り詰めずに1クール目だけ放送するという俺たちの戦いはこれからだED。
続編も未完ってどういうことなの…
実はそれ以後も続編企画の立ち上げがまことしやかに囁かれていたような時期もあったのだが、結局どれも実現することなく現在に至っている。

特筆すべきは驚異的なメカ作画であり、明らかに動かし辛そうなダンガイオー等のロボが動くのは圧巻。
パイロットを乗せたままロケットパンチを射出、
デカイ敵を仕留めたら残骸がキャストオフして高機動戦仕様の第二段階が登場…
など、後にバリ演出のお家芸となる多くのパターンがここで確立している。

反面、シナリオはとても褒められたものではなく、超展開と描写不足のオンパレード。
分かりやすくいうと、『ゼオライマー』の終盤くらい尺不足のツケが回っている。
監督の平野も風呂敷を畳むのが下手であることは自覚があるらしく、『戦え!!イクサー1』のあの仕上がりは「奇跡のようなものだった(意訳)」と発言していたこともある。
が、独特のシビアなシナリオは、これはこれで面白いと評価する人もいる。

本作を象徴する要素の一つ、それは女性陣のきわどい服装である。
なんとレオタードにストッキング。おまけにこれが戦闘服。
(゚Д゚)……。
もちろん反感を持つ者も多かったが、これとダンガイオーのデザインで名が広まったので成功といえば成功なのかもしれない。
スーパーロボット大戦IMPACT/COMPACT2』に参戦した時は当然ながら色々なキャラにその服装をツッコまれてた。

このコンセプトは後に『ゴーダンナー』に引き継がれる。ちなみに絵コンテとして平野が関わっている。


□登場人物

以下、()内はCV
◆ミア・アリス(荘真由美)
本作の主人公の少女。メインパイロットではないためヒロインと間違われる。
というより主人公らしき存在感がない。
以下三人も同様だが名前以外の記憶がない。
超能力は不明。ピンチの時は彼女さえいれば大体どうにかなる。
イヤボーンしたり瞬間移動したり空飛んだりとつかみどころのない能力だったが当然のごとく超能力は最後まで不明のまま終わる。
なお四人中最初に記憶を取り戻すが本編開始から6分後のこと
ダンガイオーの頭担当。

◆ロール・クラン(神谷明)
ヒロイン。男だけど。
ダンガイオーのメインパイロットで、胴担当。
普段は気弱だがダンガイオーに乗ると強気な人格に変貌する。
超能力は走る力をエネルギーに変えること。ただし当たらないったら当たらない。
スパロボから入った人はよくこいつが主人公だと勘違いする。

◆ランバ・ノム(岡本麻弥)
ラルとは違うのだよラルとは!
ダンガイオーの両腕担当。
超能力は指から出すビーム。いわゆるドドン波。
ただし数発でガス欠する。
腕に乗るためブーストナックルの度に吹っ飛ぶ。
こら、勝手に飛ばすなは名台詞…迷台詞?

◆パイ・サンダー(松井菜桜子)
褐色肌の姉御。おっぱいさんだ。
ダンガイオーの両脚担当。
超能力は怪力。怪力って超能力じゃないだろって言うなよ。
元ネタの作者の師匠の作品で『怪人同盟』という大先輩もいるんだよ。
何だかんだで一番頼りになってた気もしないではない。
本名はバリアスといい、その正体はスケールがでかい。
だが一話でばれる。出し惜しみの糞もない。

◆ターサン博士(青野武)
ダンガイオーを作り四人を改造したのもこの人。
ついでに欠陥記憶操作したのもこの人。
最初は四人を宇宙海賊バンカーに売ろうとする小悪党だったが、開いてみたら萌えキャラだった。
一応全員の出生を知っているが本人が気づくまで内緒にするのは基本。
肩にいつもキモカワイイペットらしき生物を連れている。

◆ヨルド、ディラ(水木一郎、堀江美都子)
脱走したダンガイオーチームを捕えるためにターサン博士が送りつけた刺客。
ヨルドは怪物体系の何かでディラは普通の人間的な美女。
生身のダンガイオーチームを追い詰めるもヨルドは顔面をパイから貫かれディラは爆発に巻き込まれ戦死する。
声はOPの二人。

◆シャザーラ(勝生真沙子)
ランバに付き添っていたリリス星の侍女だが、訳あってバンカーとなった。
ちなみにランバとシャザーラでエマさんとレコアさん。
スパロボでは滅茶苦茶に強かったりスパイラルナックルの餌だったり。
部下の鶴瓶ドムドンとパイ以上の怪力能力を誇るオスカーを連れている。

◆ギル・バーグ(千葉繁)
ターサンが作った改造人間。
用済みとなり、そうなった原因でありながら戦いに悩むミアを恨み、バンカーに入る。
既に片目は機械化により失っていたがバンカー入団の忠誠の証として残っていた片目を潰している。
ミアの故郷である地球を蹂躙するが、ダンガイオーに敗れる。
だが、後にスケルトンと名を偽りロールの故郷でレジスタンス活動(のスパイ)をしていた。
本作はギルの出世物語である。

◆フラッシュ、バースト(堀川亮、井上和彦)
こ、こんなぁ死に方ぁぁ!
声優の無駄遣い

◆ガリモス大船長(緒方賢一)
宇宙海賊バンカーの冷酷な首領であり、ある人物の親。
本編ではまともな戦闘の描写は無いためどのくらいの強さなのかは不明。
大層な肩書の割には物凄い勢いでスルーされる不憫な人。

◆闘将メスティラ、猛将ゴウティラ、賢将サンティラ、妖将ダァティラ
よく分からない巨体を持つバンカー四天王。
この内ダァティラのみダンガイオーのサイキックウェイブに巻き込まれ戦死。
代わりにギル・バーグがその地位に就く。


□メカニック

◆ダンガイオー
宇宙最強のロボット。…が大体苦戦。4機の飛行機型マシン(ダン・メカニック)が変形合体して完成する。
四人の超能力が強さに関わり、戦う度に疲労する。

デザインは河森正治。スマートな体型に骸骨を模した顔がカッコいい。

主な武装はダンガイビーム、ブーストナックル、ショルダーカッター、そして破邪の剣。
必殺技はかざした右手から念動波を放出し、相手を拘束するサイキック・ウェイブ。
この時に掌に浮かぶ紋章は、あるキャラととても関わりが深い。
基本的には拘束技だが、相手によっては即死技となり得る。
派生技としてサイキック斬、スパイラル・ナックルがある。

◆ターサンの戦艦
ターサンがアジトとしている巨大な船。
バンカーに反逆して以降はチームの本拠地となる。
大気圏内でも飛行でき、遥か彼方へ転送できるワープビームを備えている。

◆空中戦車
ターサンが配下に使わせた兵器。
バルカン、プラズマ砲、辺りを一瞬で吹き飛ばすハイパーナパームを装備。
しかしOPでも本編でも生身のミア達に落とされた。
ダンガイオーに出てくる希少な雑魚敵なだけにスパロボではバンカーの主力兵器みたいな扱いを受けるが、実際はターサンが船に積んでただけである。

◆ブラッディⅠ
ギルが搭乗する青色の体色のバンカーの兵器。
ダンガイオーより数倍大きく頑丈でパワーも上だが動きが鈍い。
プラズマ砲やミサイルを装備。

◆ブラッディⅡ
ブラッディⅠの中に格納されている赤い機体。
こいつだけでもダンガイオー並の巨体である。
赤いだけに俊敏でダンガイオーを翻弄するスピードを持つが、武装が腕の剣しかない。

◆アイザム・ザ・サード
シャザーラ、ドムドン、オスカーが搭乗する兵器。
分離、合体機構を持ち分離して回避しそのまま分離形態から攻撃といったこともできる。
必殺技はプラズマタイフーン。
スパロボCOMPACT2では比較的低燃費で高威力、射程が長くて移動後攻撃可能なチート技。

◆ライドール、ブラスト
こ、こんなぁ死に方ぁぁ!

◆ギル・ギア
復活したギルの乗る機体であり事実上のラスボス。
比較にならないほどのスピードと破邪の剣を叩き割るほどのパワーとダンガイオーの装甲を紙のように削る火力を併せ持つ。
必殺技は腹から展開されるプラズマキャノン。
ターサンの船を一撃で行動不能にさせ疲弊していたとはいえダンガイオーを文字通りフルボッコにするも大破の中全ての力を集中したダンガイオーと相討ちとなる。
ギルを肖ってか右目にしか光が灯っていない。


□楽曲

OP:CROSS FIGHT!
アニキとミッチーのデュエット曲。
非常に熱く映像も相まって非常にカッコいい曲。ちなみに二人は劇中で声をあてており、アニキは声優デビューだゼェェット!
クロスファイッッ!!

ED:心のネオスティー
ミッチーのソロ曲。
OPとは打って変わって穏やかな曲調の隠れた名曲。


□その他の活躍

◆彈劾皇対イクサー1 宇宙大激突

◆カセットブック
半分同人ゲー。ミアの兄マイトが登場する。

◆リボルテック
割と初期に商品化された。
付属パーツは少ないがスパイラルナックルのポーズも無理なくできる良作。
ただし猛烈な勢いでチクチクするため、取り扱い注意。

◆完全変形ダンガイオー
あの完全変形ゲッターをリリースしたスタジオハーフ・アイから発売された
マシンからの合体変形を再現したが、彩色済みレジン完成品なのでかなり高い

スーパーロボット大戦IMPACT/COMPACT2
破邪大星ダンガイオー完結編。
バンカーとの決着、ガリモス大船長とバトル等、話が色々と改編されている。
スパイラルナックルはシャザーラとの2択。シャザーラは犠牲となったのだ…
ダンガイオー自体は強いが、それ以上にギルが技能「逆恨み」により狂った強さとなる。

スーパーロボット大戦K
発売前はバンプレストオリジナル界のデューク・フリードと言えるミストさんと絡む、ワープビーム大活躍と盛り上っていたが…
そんなことなかった
シナリオは原作終了後で、ギル″は″主役を食った大活躍。
ランバが少女漫画大好きっ子だったり「ダンガイオー再見参」など小峰クオリティ全開。
また、『マジンガーZ』を除けば最も古い参戦作品であるのが特徴。

◆スーパーロボット大戦Card Chronicle
サービス開始からの参戦作品。
イベント「宿命のクロス・ファイト!」では『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』や『機動戦士ガンダム00』とのクロスオーバーで、
ゲームオリジナルのバンカーとの決着戦を『COMPACT2/IMPACT』以上に掘り下げた展開が用意された。

機動戦隊アイアンサーガ
2019年4月にコラボ開催。

◆パトレイバー
「お前達が乗っているのはグレートマジンガーか?ダンガイオーか?」



追記・修正は記憶を取り戻してからお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/