エピソードオブシリーズ(ONE PIECE)

登録日:2014/02/19 Wed 12:55:00
更新日:2023/09/23 Sat 15:17:27
所要時間:約 5 分で読めます




エピソードオブシリーズとは、TVアニメ『ONE PIECE』の特別編。
シリーズの中でも特に人気の高いエピソードをリメイクしたものである。
ただしリメイク版といってもTVシリーズの再編集ではなく、完全新規作画でアフレコも一から行われている。
初見の人にもわかりやすいよう構成されているが、約十数話のエピソードを数時間にまとめるために、キャラの出番やシーンの一部が尺の都合で削られてしまう場合もあり、残念がられる点もある。
一方で原作及びTVシリーズで描き切れなかったシーンや後に明らかになった事象を盛り込み上手く補完している部分もある。
声優陣にとっても放送当時を思い返す機会となっているらしい。

現在までに9作製作されており、2019年にはアニメ『ONE PIECE』放送20周年を記念し、YouTubeでは『ONE PIECE公式YouTubeチャンネル』から一挙無料配信された。

『エピソードオブ空島』以降は新作が作られていないがこれに関しては
  • 『3D2Y』や『サボ』辺りで10%前後を記録していた視聴率が『空島』で5.8%と減少してしまったこと
  • 映画へのリソース供給
  • ワノ国編開始によるテレビアニメスタッフ体制の強化
が主な理由として挙げられるだろう。とはいえスリラーバーク編などまだ取り上げていない話もあるのでいつかまた再び作られる時が来るかもしれない。

作品一覧

劇場版

『ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち』

2007年3月3日公開。ワンピ映画8作目。
初期の傑作「アラバスタ編」を映画化。
ショートアニメ『Dr.マシリト アバレちゃん』との同時上映。
再編集ではなく完全新規作画で製作されているが、細かいストーリーラインに変更はない。
2011年8月20日にフジテレビの土曜プレミアムで「特別編」が放送されるが、ウィスキーピークではまだ登場していないチョッパーが登場するなどパラレルストーリーになっている。
イガラムがほぼ死んだことにされている、スモーカーエースの出番の省略、クロコダイルとの王宮前での戦いやボンちゃんが囮を買って出るシーンがカットされるなど尺の都合上削られてしまった部分は多いが評価は全体的に良好。
主題歌の『compass』も人気が高い。
また、公開時期のテレビシリーズがウォーターセブンとエニエス・ロビーの時期だったことからか、ロビンがメリー号に落ち延びるまでのシーンとオハラの回想が追加されている。

『ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』

2008年3月1日公開。ワンピ映画9作目。
前作が好評だったため、9作目も同じ路線となった。
チョッパー加入までを描く「ドラム編」をリメイクしたもの。
前作と異なり、おだっち監修の基でかなり大胆にリメイクされている。
要約すると、この映画での麦わらの一味はドラム王国に寄らずにアラバスタへ直行し、
そのまま船医無しで「エニエス・ロビー編」までの戦いを終えたというパラレルストーリーであり、
そのためビビとカルーはおらず、代わりにロビンとフランキーを加えた上、
ドラム王国にサウザンドサニー号で乗り付けてくるというストーリーになっている。
更に敵側も、ワポルの兄・ムッシュール(ゲスト声優はご存じみのもんた)がオリジナルキャラとして登場。
細部のストーリーが違っていながらもちゃんと整合性がとれるようにしており、
特に原作ではビビが担当したウソップへのビンタ連発が、配役変更でさらにとんでもない事になっていたりする。
2011年3月19日に「土曜プレミアム」で放送され、2014年の年末特番でも完全版として放送された。

なおこの次の10作目は、おだっち完全監修がウリとなった大作『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』であり、この作品以降から映画シリーズはおだっちが関わるようになった。

◆TVスペシャル

「土曜プレミアム」での前2作の放送が受けたため、同じく土曜プレミアム枠で新作が制作された。
基本的に8月下旬、それもあの「黄色いTシャツとマラソンでおなじみの某有名チャリティ番組*1の裏番組として放送される事が多く、ゲスト声優が登場する作品もある。

『ONE PIECE エピソードオブナミ 〜航海士の涙と仲間の絆〜』

2012年8月25日放送。
作品としては初の2時間テレビスペシャル。
前2作に比べるとリメイク要素は控えめ。
放送時はアニメで「魚人島編」の最中で、その発端ともいえる「アーロンパーク編(ナミ編)」が選ばれた。
その為、アーロンが戦闘中に原作ではこの時点で登場しないフィッシャー・タイガーの存在に少しだが言及している。
この年は「超潜入!リアルスコープ」が放送されており、特集で声優陣のアフレコも流れ、出演者の上地雄輔とSexy Zoneの佐藤勝利がココヤシ村の住人役としてゲスト出演した。
エンディングは「ウィーアー!」のAAAカバー版。

『ONE PIECE エピソードオブルフィ 〜ハンドアイランドの冒険〜』

2012年12月15日放送。『ONE PIECE FILM Z』の番宣として製作され、公開初日に放映された。
過去のシリーズとは違い完全新作のストーリーをベースとし、
ルフィと、原作に先駆けて登場した新世界版コビーの回想という形で、原作最初のエピソード「ロマンスドーン編」を振り返る。
「エピソードオブコビー」だと? そうともいえるかもしれない。一応シャンクスの話もしてます。
今回の一味の衣装デザインは工藤静香が担当している。
エンディングは「ウィーアー!」の新里宏太カバー版。

『ONE PIECE エピソードオブメリー 〜もうひとりの仲間の物語〜』

2013年8月24日放送。
ウソップ・チョッパー・ブルックがミニメリー号の点検を兼ねた試乗中、
メリー号のことを知らないブルックに二人が「ウォーターセブン編」「エニエス・ロビー編」の思い出話を聞かせるという内容。
実質的には「エピソードオブウソップ」及び「エピソードオブそげキング」だという噂もある。「エピソードオブフランキー」でもある。
例によって完全新作画だが、細かいところを見ると新作画のクオリティがやや怪しい。座り込んでいるサンジの絵が有名である。
あと作画ではないが、サンジがチョッパーを手で殴ると言う彼のポリシー的にいって問題のシーンがある。
エンディング曲は懐かしの1期ED「memories」のセルフカバー版である。
余談だが、作中の2年後の一味の衣装は『Z』の冒頭と同じものであり(フランキーのみ、作中は魚人島編の衣装でエンディングでは『Z』の冒頭の衣装)、終盤のナミ、ウソップ、チョッパー、ロビンの発言から、時系列は『Z』の直前と推測される。*2

『ONE PIECE“3D2Y”エースの死を越えて!ルフィ仲間との誓い』

2014年8月30日放送。
「マリンフォード頂上戦争編」の回想を交えながら、第2部までの一味の空白の2年間及びバギーの七武海就任に至るまでを描く完全オリジナルストーリー。
オリジナルの敵として『世界の破壊者』バーンディ・ワールドが登場する。

『ONE PIECE エピソードオブサボ 〜3兄弟の絆 奇跡の再会と受け継がれる意志〜』

2015年8月22日放送。
ルフィとエースの義兄弟であるサボを主人公に据えたストーリー。
主にサボの視点から「ドレスローザ編」の闘技場決勝戦までの流れをなぞりつつ、彼ら3兄弟の幼少期の話も回想シーンとして挿入されている。
本編の裏での革命軍の様子も描かれている。

『ONE PIECE エピソードオブ東の海(イーストブルー) 〜ルフィと4人の仲間の大冒険〜』

2017年8月26日放送。
原作1話からグランドライン突入までのエピソードを新規作画で描く。
2時間枠に5人分のストーリーを詰め込んでいるのでやや駆け足気味なのはご愛嬌。
グランドライン以降から仲間に加わったチョッパー、ロビン、フランキー、ブルックはエンディングのみの登場で仲間に加わる前の1シーンが映っている。
また、エースやサボもエンディングで当時の様子が描かれている。

『ONE PIECE エピソードオブ空島』

2018年8月25日放送。
空島編」の再編集版。
市川猿之助がガン・フォール役でゲスト出演している*3
この年はアニメでオープニング曲を担当中で引退間近だった安室奈美恵がエンディングで麦わらの一味と一緒に登場した。
「空島編」ではまだ登場していないフランキーとブルックは前年に続きエンディングでのみ登場。





追記・修正は今まで辿った麦わらの一味の冒険を振り返りながらお願いします。

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最終更新:2023年09月23日 15:17

*1 具体的にはその中のドラマスペシャルが対抗番組。なお、大分と宮崎はこっちを放送した後、チャリティ番組の深夜コーナーへ切り替える。ただし、番組進行の途中から強引に始まる。

*2 ナミはフランキーにびっくりプールを出してもらうように頼み、ウソップは花壇で栽培しているポップグリーンに出た害虫退治、チョッパーはサンジに牛乳を頼み、ロビンは花壇の花の水やりに行くと発言していた。

*3 TVアニメ版で担当した八奈見乗児氏が病気療養により休業していたため、その代役を兼ねての起用と考えられる。なお、TVアニメ967話では佐藤正治氏が起用された。