白猟のスモーカー

登録日:2010/05/08 Sat 02:37:49
更新日:2025/04/05 Sat 11:42:24
所要時間:約 9 分で読めます


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36歳 G-5 ONE PIECE ONE PIECE登場人物項目 イケオジ カジノ カナヅチ ケムリン コメント欄ログ化項目 スモやん スモーカー スモーカーさん ズボンでアイスを食う デリカシーゼロ ナイスミドル ナレーション=コイツ ハードボイルド ヘビースモーカー モクモクの実 ローグタウン ワイルド ワンピース 七尺十手 世界政府 中将 全世界人気投票27位 初登場がクリーク編~ローグタウン編終了まで 十手 喫煙者 大場真人 子供に優しい 将校 悪魔の実 愛煙家 本部によってとばっちりを食って昇格させられた人 東の海 松尾銀三 武装色の覇気 海兵 海軍 海軍本部 海軍本部中将 煙人間 白猟のスモーカー 能力者 自然系 葉巻 覇気使い 見聞色の覇気 野犬 陶芸




お前がどれだけあいつらと長く付き合っていようと 百歩譲って“基地長”だろうと!!!

基地を離れりゃ部隊の命は隊長が預かってんだ


おれの部下に 手ェ出してんじゃねェよ!!!


漫画ONE PIECE』の登場人物。

●目次

【プロフィール】

本名:スモーカー
所属:海軍
役職:海軍本部大佐→海軍本部准将→海軍グランドライン第5支部中将
異名:白猟(はくりょう)のスモーカー
悪魔の実:モクモクの実(自然系(ロギア ))
誕生日:3月14日(ホワイトデー)
星座:魚座
年齢:34歳→36歳
身長:209cm
血液型:XF型(現実だとAB型)
覇気武装色見聞色
主な部下:たしぎ
出身:偉大なる航路
初登場:単行本11巻・第98話・『暗雲』
好きな食べ物:スモークチキン
趣味:カジノ・陶芸
掲げている正義:不明
CV:松尾銀三→大場真人*1


【概要】

海軍本部所属の海兵で重度のヘビースモーカー。
葉巻を2本同時に吸っており、コートにも携帯している程。
常に海軍コートの前を開けはなって肌をさらけ出しており、真冬だろうがインナーは着ない。寒くないのだろうか?

ローグタウンで取り逃がして以後、ルフィを捕らえるため麦わらの一味を執拗に追い続けている。
武器が十手であったり、ワンピースにおけるとっつあん枠である。


【人物】

海兵でありながら海軍の掲げる「絶対的正義」を盲信することはなく、己の正義のみを信じて行動するため、たとえ相手が上官であったとしても己が納得しない限り指示に従わないなど海軍の中では問題児であった。
戦闘力もさることながらイカつい見た目に反して地頭も決して悪くなく、相手を罠にはめて自白させたり、海流を読み氷山が人為的に置かれたものだと見抜くなど洞察力も兼ね備えている。
2年前の時点でもとっくに本部将官レベルの実力がありながら、素行の悪さから上層部からは「野犬」と煙たがられ、厄介者扱いされていたため本部から離れた東の海で大佐止まりと半ば左遷のような形になっていた模様。

だが、ワイルドでいかつい容姿とは裏腹に、部下や一般人、特に子供には優しい面もあり、幼女にアイスをぶつけられた際は

「悪いな、俺のズボンがアイス喰っちまった。これで今度は5段アイスを買うといい^^」

と大人な対応をしている。(決してこの幼女は武装色の覇気使いではない

部下に対しては厳しい言葉を投げかける事も多いが、実際は非常に部下思いで、厳しくも優しいその人柄から部下からの信頼と敬意は厚い立派な

とはいえ見た目通りかなり我の強い人物でもあり、
部下であるたしぎと入れ変わった際も女なのを気にせずに前を開けて胸をさらけ出していた。部下の体で葉巻も吸っている上にたしぎが身に付けていたブラも邪魔だから引き千切ったらしい。
いいぞもっとやr・・・人の体を何だと思っているのだろうか。
因みにナミの身体に入ったサンジの場合は、普段のクセからうっかり吸おうとはするものの体の事を思い出して一度やめている。
その後ナミが自ら進んで許可したのに甘えた形でタバコを咥えている。流石は紳士。

一方で悪人に対しては容赦がなく、海賊はどこまでいっても海賊であるとして、一応は味方である王下七武海をも嫌っている。
作中では止むを得ずルフィ達と共闘したことも何度かあるが、その際も海賊に手を貸す事自体は海兵として恥だと考えていた。
とはいえ赤犬のような「市民や仲間を犠牲にしても悪を徹底的に殲滅する」といった苛烈な思想は持ち合わせておらず、悪人も基本的に生かしたまま逮捕・拘留する事を是としている。
物理的に他へ逃げられない状況下であったとはいえ、逮捕を受け入れ罪に服す意思があるのなら海賊が仲間を救出に向かうのを容認したりと、まったく情をかけないというワケでもない。
恥と言いつつ海賊を見逃したり手を貸したりする事があるのも、たとえ悪党相手でも恩を受けたのなら"返す"という筋を通さないのはより恥ずべき事という己が心情故である。
実際のところ、ぶっきらぼうなようで誰に対しても不器用なまでに実直で義に厚い男と言えよう。

そういう性格もあって、立場より人柄を見るルフィには敵でありながら結構好かれており、『ケムリン』という愛称までつけられている。
海軍の上司でも、度量の深さや仁義を重んじる穏健派である青キジ藤虎と相性が良い模様。

黒檻のヒナとは海兵学校時代からの同期。
スモーカーが素行の悪さから海軍をクビになりかけた際、彼女の弁解によって危機から救われるなど、度々ヒナに面倒をかけているらしい。


それまで海軍の名有りキャラといえば、「俺は偉い」のモーガンに、チンケなプライドを拗らせサンジに言いがかりをつけた鉄拳のフルボディアーロンと結託していたネズミなどクズが多かった反動から、その強さ、人柄、容姿から一気に人気を博した。


【戦闘能力】

自然(ロギア)系悪魔の実「モクモクの実」の能力者で、体を自由に煙状に変化させることができる煙人間
作品中最初に登場した自然(ロギア)系の能力者である。
実体の無い煙となることで相手の攻撃を受け流し、逃げる敵を煙の軽さで追尾して捕まえるなど、自然(ロギア)系の特性を最大限に利用した戦術を取る。
また通常の煙とは異なり相手を物理的に「拘束」する力を持ち、後述する通り数百人もの相手をものの数秒で捕縛するなど汎用性は高い。
煙の姿で相手を包囲して視界を奪ったり、そのまま四方八方からパンチキックを繰り出して攻撃するなど戦略の幅も広い。
攻撃力は物理攻撃に頼るしかないが、ヴェルゴの懐から物を盗んだりするなど、(能力者の練度ゆえなのか不明だが)類似能力のガスガスの実と比べても目立つほどの軽い煙ゆえの速度と機動性を持ち、その点は自然(ロギア)系の中でもかなりのものである。
ゴロゴロの実やピカピカの実のようにモクモクの実以上のスピードを出せる自然系もあるが、あれらは逆に速過ぎて雷/光の特性に従った直線的な動きしかできない欠陥を持つ。総合的な「小回り」「速度」「対応範囲」というバランスで言えば優れたものを持っている。
完全なる気体であるが故にその流動を防ぐことそのものが難しく、広範囲に広がられたら対処そのものが困難。
描写こそされていないが、煙となって狭い隙間を通っての潜入なども可能なのかもしれない(クロコダイルに捕まった際は海楼石の檻だったのでどうしようもなかったが)。

当初は物理攻撃を一方的に無効化できる自然(ロギア)系能力者ということで、覇気未習得(というか劇中にそんな概念がなかった頃)のルフィ達にはまともな対抗手段がなく逃げるしか選択肢がなかった。
しかし、幹部級の戦闘要員なら武装色の覇気を習得している事が当然であるステージの新世界へと踏み込むと同時に、そのアドバンテージは著しく失われることとなってしまう。

最大の標的であるルフィとの実力も超新星編までは凌駕していたが、「海賊王の右腕」とマンツーマンで修業したルフィに追い抜かされてしまい、大きな差ができてしまった。

同じ自然系同士で比べてもモクモクの実の「煙」は特別な強みを欠いており、現在の環境はスモーカーに強い逆風が吹いているといっても過言ではない。煙なだけに
今後の更なる能力の強化に期待したい。

新世界編では自身も覇気も習得。
「武装色の覇気」を操り戦闘する姿もあったが、やはり七武海などの世界レベルの強豪には届かず、無念の敗北を喫している。
一応弁明するならスモーカーが戦った相手はどれもかなりの強敵であり、スモーカーが一概に雑魚という訳では無い。
逆に言えば、能力によるアドバンテージが乏しい状態でよく奮闘しているとも言えよう。

「自然系の基本能力しかない、全自然系の下位互換」などと言われることもあるが、(現状明かされている限りでは)自然系にありがちな「煙であるが故の弱点」が特にないのは地味に評価できる点。
前述の通り機動性に関しては比較的優れた描写がある他、繰り返すが能力は成長次第で新たな強みを獲得しうるし、そうなれば良い意味で弱点のない自然系になる可能性もある。
また、劇中で散々やっているように攻撃力の低さという弱点は捕縛向き・副次的な被害を生じさせにくいという長所の裏返しであり、強弱は置いておいて海兵という職業には適している。
マグマグの実でローグタウン勤務したら大惨事であり、その意味では警察のような役割のスモーカーには適している能力である。

またONE PIECEという漫画自体がバトル主体なので目立たないが、「殺傷力のない物体に変化する」という事は、逆に言えば「余計な破壊をする事無く(=痕跡をほぼ残さず)潜入・脱出できる」という事でもある。
これを鑑みると、モクモクの実の力は軍人として最前線で戦うよりも諜報員としての潜入・工作に向いているとも言える。
こういった「生け捕り・隠密行動に長ける」という点も加味すると、一概に他の自然系の下位互換とも言い切れない。というか他の自然系が殺意高すぎるのであるが

ガスガスの実は「軽さ故の機動力」「捕縛向き」という点で似た性質を持つため比較対象としてはこちらか。
あちらは毒ガスを撒いたり可燃性ガスを引火させる、または酸素濃度の調整で周囲の人間を気絶させるという形で殺傷性と非殺傷性を適宜使い分けられるためモクモクの実より便利そうにも見受けられる。
しかし現実の煙は有毒成分を多く含むため多量に吸い込むと窒息する(火災による死者の死因が焼死ではなく煙の吸引による窒息死の例も多い)ので、これまた想像の域を出ないものの「窒息を狙った殺傷性攻撃」ならモクモクの実でも似た事ができる可能性はある。
またシーザーは兵士ではなく科学者故に戦闘面は能力頼りで流動する身体を生かした格闘術の心得などは無く、スモーカーと違って能力を完全には使いこなせてはいない

新世界では早死にする「能力にかまけただけの自然系」ではないのはスモーカーの確かな長所である。


◆技名

  • ホワイト・アウト
腕を煙に変化させて広範囲に展開・対象を一挙に捕縛する技。
煙に変えたままものを掴む事ができ何十人でもまとめて捉える事が可能。
それでいて煙なので相手側の物理攻撃はほとんど意味を成さず、自力での脱出は極めて困難。

地味に「広範囲に広げた自分の体にそれぞれ別々の動きをさせる」というのは他の自然系能力者でもほとんどやっていない技だったりする。スモーカーの小器用さがうかがえる技。……まあ他の能力者の場合相手の集団の中に自分の体を広げてしまえば、わざわざ細かいコントロールなどせずともそのまま殲滅してしまえば済む話なので、「やる必要自体がない」という方が正確かもしれないが。

  • ホワイト・ブロー
煙に変化させた腕を勢いよく噴出し相手に鉄拳を叩き込む
相手を“捕獲”することに重点を置いたものが多いスモーカーの技の中ではこの技は意外と珍しい明確な“攻撃”技。
新世界編では「武装色の覇気」を併用することで威力の向上を図っている。

  • ホワイト・スネーク
腕全体を蛇に象った煙に変化させ喰らい付くように相手にけしかける。

  • 白蔓(ホワイト・バイン)
全身を煙に変化させ渦巻きながら急上昇して巻きつくように相手を捉える。

  • ホワイトランチャー
全身を煙に変えて上方から相手に急接近してその勢いのまま十手を突き込む。
自身の体重と腕力そして十手に仕込まれた海楼石により、悪魔の実の能力者であろうとも力尽くで取り押さえる事が可能。


◆装備

  • 七尺十手
スモーカーのメイン武器であり、先端に海楼石が仕込まれた巨大な十手。
作中ではルフィに使われている場面しか見られないが、効果は絶大。
この十手は量産されていないスモーカーの専用装備のようだが、おそらくは革命軍や海賊といった敵に奪われることを危惧してのものだと思われる。
ちなみに折られたことがある。その後も引き続き登場しているため、複数所持している模様。
なお、海楼石は近くにあるだけで能力者に嫌なエネルギーを感じさせている。自身も能力者であるスモーカーは、常にこの不快感と闘いながら戦闘をこなしていると思われる。

  • ビローアバイク
モクモクの実の煙の力を原動力に駆動する水陸両用大型バイク
砂漠でも海上でも苦も無く走行できる便利な乗り物だが、部隊の指揮官というスモーカーの立場と単独行動向けの乗り物というビローアバイクの性質が噛み合わないため、活躍の機会は非常に少ない。
なぜかゲーム版では優遇されやすく、初期のグランドバトルシリーズではこれでのひき逃げアタックが必殺技扱いになっていた。


【ストーリーでの活躍】

実は少年時代(当時12歳)にローグタウンで海賊王ゴールド・ロジャーの処刑を実際に目にした事があり、ロジャーが処刑直前に見せた堂々たる笑みが、当時のスモーカーに強烈な印象を与えた。
それ故にロジャーの事は「誇り高い王者そのものだった」と高く評価している。

◆始まりと終わりの町「ローグタウン」編

初登場時は、東の海の海軍本部ローグタウン派出所の指揮官であった。
ローグタウンは偉大なる航路(グランドライン)への入口となるリヴァース・マウンテンに最も近い街で、偉大なる航路へ乗り出そうとする東の海の海賊が集結する地であったが、スモーカーが着任して以降、街で悪党が幅を利かせる事はなくなり、麦わらの一味が訪れるまで海賊を逃がした事もなかった模様。

バギーアルビダ海賊連合が街の広場で騒ぎを起こすと部隊を率いて出陣。つい先日、3000万ベリーの賞金を懸けられたばかりの海賊麦わらのルフィが海賊王の死刑台で今まさに処刑されようとしている状況を知ると、「海賊が海賊を始末してくれようってんなら世話ねェ」とルフィの首が刎ねられると同時に広場の海賊達を一網打尽にすべく、密かに部隊を展開し広場を包囲させ、そのまま自身は包囲作戦開始までルフィの処刑を見届けようとする。
だがルフィはバギーがサーベルを振り下ろし、斬首しようとした瞬間…


ゾロ!! サンジ!! ウソップ!! ナミ!!

わりぃ おれ死んだ


(笑った…!)


直後にバギーのサーベルへ落雷があり、死刑台は炎上倒壊。命を拾ったルフィは逃亡を開始するが、スモーカーは戦慄したままだった。
彼にはわかっていたのだ。あの時ルフィは自分が助かると知っていたから笑ったのではない。
自分の人生が本当にここで終わると覚悟したから笑ったのだ。
22年前、あの死刑台で処刑された海賊王ゴールド・ロジャーと同じ様に。
まるで天がルフィを生かそうとしているかのように荒れ狂う空の下で、それでもスモーカーは本部大佐の名に賭けてルフィを捕らえる事を誓う。

まず広場から脱出しようとしていたバギー・アルビダ連合をモクモクの実の力で一網打尽にして捕らえると、ビローアバイクを駆って先回りし、船へと向かうルフィサンジの前に立ちはだかる。
掴みどころのない煙の能力を前にルフィとサンジの攻撃は一切通じず、一方的に圧倒して捕らえるが、革命家ドラゴンの介入と突然の突風により逃がしてしまう。

それでも麦わらの一味を追う事を諦めないスモーカーは、ロロノア・ゾロへのリベンジに燃えるたしぎ他部下を引き連れ、独断で偉大なる航路(グランドライン)へ入る事を決めるのだった。


アニメではオリジナルシーンでローグタウンのエピソード全般が長くなっておりスモーカーの出番も増加。
海賊向け酒場の店主に毛嫌いされつつも共にロジャー処刑の場面を振り返ったり、手配書の顔を知らないままルフィと出会い道案内したりと町に入ってからの要所要所で登場する。


◆偉大なる航路編

アラバスタ編

偉大なる航路入り後、麦わらの一味の捜索を続ける最中、黒電伝虫が偶然にも一味の手掛かりとなる通話を探知。
スモーカーは一味を追って、動乱に揺れる政情不安の王国アラバスタへと上陸する。

港町ナノハナでとうとうルフィと遭遇するも、ルフィの兄であり、白ひげ海賊団の2番隊隊長でもあるポートガス・D・エースの妨害で捕らえる事に失敗。

それでもルフィを追い続け、アラバスタ北西の街レインベースにて再発見。
七武海サー・クロコダイルを探してカジノに入った麦わらの一味を追い、クロコダイルが仕掛けた罠に巻き込まれて共に囚われ水責めに遭う。

能力者故にこのままでは溺れ死ぬところをルフィの命令を受けたゾロによって命を救われる。
この事で一味に借りが出来てしまった事と、彼らがクロコダイルの邪悪な計画を阻止する為に動いていると知った事もあり、この場では彼らを一時見逃す事にするのだった。
その後、たしぎと合流したスモーカーは彼女にどう判断しどう動くかも含めて部隊の指揮を一任。自身は単独行動を開始する。

クロコダイルもまさか麦わらの一味が海兵であるスモーカーを助けるとは思っていなかったようで、完全にノーマークのままアラバスタから一時海上へ出たスモーカーは同期の海軍大佐黒檻のヒナ率いる黒檻部隊を呼び寄せ合流。
首都アルバーナにおける内乱の決戦にクロコダイル含めアラバスタ中の目が向けられている最中、ヒナの部隊を使って密かにサンドラ河流域の一斉捜索を決行。
クロコダイルが内乱扇動に用いていた人工降雨船フール号を発見し、拿捕する事に成功する。
世界政府加盟国において内乱を煽り国家転覆及び簒奪を謀るという大犯罪の決定的な証拠を手中に収めた事で、クロコダイルから七武海の権限剝奪が決定。
アルバーナで部隊を展開させていたたしぎに連絡を取り、ルフィに敗れ満身創痍で意識を失っていたクロコダイルを逮捕させたのだった。

動乱終結の翌日、アラバスタ東の港町タマリスクでクロコダイルを連行してきたたしぎと合流。
自身の手ではクロコダイルの陰謀を止める事ができず、最善を尽くすには麦わらの一味に協力する道しか選べなかった事に落ち込む彼女に対し…

馬鹿が……泣くほど悔しかったら、もっと強くなってみせろ!!!!

なりばすよっ!!!

己の無力さを恥じ入り、悔し涙に濡れる彼女の根性を認めているからこその発破の言葉であった。

直後に海軍本部より通信が入り、「クロコダイル討伐」の手柄を受け、スモーカーとたしぎは一階級の昇進と勲章の授与が言い渡される。
確かにクロコダイルの早急な七武海権限剝奪・逮捕が実現したのは根回しを行ったスモーカーの手柄であるが、実際にクロコダイル本人を討ち取ったのは麦わらのルフィ。
政府公認の海賊がその権限を隠れ蓑に重大犯罪を行っていたという世界政府の面子を潰しかねない大失態に、せめて尻拭いだけでも政府側の手で行った事にしたいが故の事実のもみ消しであった。
が、今回の件でたしぎに負けず劣らず己の無力さを恥じ入っていたスモーカーは、この恥知らずな上層部の意向に激怒

俺達がクロコダイルを倒した?それが出来なくてうちの部下は泣いてるんだぜ

あぁ君、上層部の爺どもに伝えてくれ……

クソ喰らえってな

その後、麦わらの一味がヒナの黒檻部隊から逃げ果せた報告を受ける。
彼と付き合いの長いヒナは、報告を受けるスモーカーの声がどこか嬉しそうなのを感じ取っていた。
スモーカーは懸賞金額が億の大台に乗ったルフィとゾロの新しい手配書を眺めつつ、麦わらの一味といずれまた仕切り直す事をたしぎと共に決意するのだった。


エニエス・ロビー

アラバスタ編以降その動向についてまったく音沙汰が無く、ルフィが政府機関で大暴れしている時も姿を現さなかったが、エピローグにて久々に登場。
偉大なる航路のとある島で懸賞金5000万ベリーの海賊を討伐していた。
アラバスタの一件で、結局スモーカーは昇進“させられてしまった”ようで、階級は大佐の一つ上である「准将」になっており、たしぎは「少尉」と二つ地位が上がっていた。
だが、この苦い経験故に彼は今のまま海軍の中で我を通すことに限界を感じ、自分に足りないものが発言力と権限である「地位」であると判断。
麦わらの一味追跡を一時留め置き、強豪海賊を狩る事で実力を伸ばしつつ手柄を立てて海軍内での地位向上に邁進していたのだ*2
同時に、エニエス・ロビー陥落後に懸賞金額が3億ベリーまで跳ね上がったルフィを新世界で叩き潰す覚悟を新たに決意している。


マリンフォード頂上戦争編

海軍本部により召集され頂上戦争に参加。

ルフィのゴムゴムの銃乱打を自然(ロギア)系の能力で無効化し、例の十手でヘタレさせて捕縛寸前まで至るが、ルフィに危害を加えられたことで怒りに燃えたハンコックの覇気と芳香脚(パフューム・フェムル)に妨害された。
この際に芳香脚の石化能力に因って、恐らくローグタウン駐在の時から使い続けてきたであろう愛用の十手を折られてしまった。

終戦後にはルフィを叩き潰すべく、青キジに問題児の集まりであることを承知の上で新世界の海軍G-5支部への配属を申請していた。
ちなみにこのシーンでは、上官の青キジに対しぶっきらぼうながらも敬語で話すという珍しい姿が見られる。

◆新世界編

二年後の新世界編では、海軍G-5支部の中将として登場。
覇気使いとの交戦か訓練のためか、額には傷の縫い跡がついている。
髪型もオールバックの刈り上げに変わっていたりと、何気にオシャレになってたりする。

魚人島から出て新世界に突入した海賊達を殲滅していた。

G-5支部のゴロツキ海兵が海賊達を拷問しようとする中、麦わらの一味の名を聞く。

パンクハザード編

麦わらの一味を追ってパンクハザードに来るが、そこでトラファルガー・ローと交戦。
肉薄するも一瞬の隙を突かれて心臓を取られ、更にたしぎと人格を入れ替えられるという憂き目に。

人格入れ替えの最中でも、たしぎから子供が「海難事故」の名目で行方不明になっていた事件やパンクハザードにシーザー・クラウンが絡んでいることを知り、調査をするもシーザー・クラウンに捕えられ、たしぎ共々ルフィとローと一緒の牢に入れられる。
そこで赴任先のG-5基地の長であるヴェルゴ中将が実はドンキホーテファミリーが海軍に送り込んだスパイであり、近隣の住民達から行方不明の子供の捜索を依頼されながら自らの手でそれを海難事故による事故死として隠蔽し、シーザーへの実験台として提供していた事を知る。
ローの奇策とたしぎが共闘に乗ったことで牢から脱出、事の真相を知った事で裏切り者であるヴェルゴを倒す(スモーカー曰く「法で解決できない落とし前をつける」)ために行動する。
ローとの交戦中に割って入る形でヴェルゴと交戦。

圧している描写もあったが、借りも兼ねてローの心臓を取り戻すべく、あえて能力を多用したことで、ヴェルゴに圧され「鬼竹」をくらい敗北。
しかしそのおかけでローの心臓を取り返すことには成功し、その後ローがヴェルゴを倒したことで事なきを得た。
ルフィたちがパンクハザードを出た後、迎えの海軍を待っているときにドンキホーテ・ドフラミンゴが来襲。
先の戦いで疲弊し、武器も失っていたためドフラミンゴに敗北し、とどめを刺されかけたが、クザンに救われた。


ドレスローザ編

どのタイミングかは不明だが、藤虎とも面識があるらしく、彼にアラバスタの真相と政府・海軍の対応を包み隠さず話した。
このことが後に藤虎の「土下座」に繋がるが、彼自身が同じ地位をもっていてもこんなことはできない、と藤虎の行動を称賛した(ちなみにこの時治療中)。

扉絵ではその後完治したようだが詳細は不明。

エッグヘッド編

しばらく出番がなかったため動向が不明だったが、ベガパンクが全世界へ向けて配信してる中、ビローアバイクで新世界の海上を1人で走行していた。
ハチノスから帰還し海軍GS総合病院で療養中のたしぎと連絡を取っていた。

映画『ONE PIECE STAMPEDE

本編とは繋がらないパラレル時空の作品。

海賊万博にたしぎと共に潜入。海軍側の主人公格として活躍。

海兵達も大勢いる島にバスターコールの刻限が迫る中、ダグラス・バレット打倒のために、ルフィ達海賊や革命軍参謀総長サボと共闘することとなる。


【余談】

  • 北米版では葉巻が規制対象になったため、何もないのに常に口から煙を吐くという化け物染みたキャラになっている。
    これはこれで自然系っぽい描写と言えなくもないが。

  • たしぎ状態の格好は流石にアニメで規制されるかと思いきやそのままの状態で放送されており、部下と一緒にフィギュア化もされていたりする。

  • 二代目声優の大場真人は他にもモブキャラを複数演じているほか、ナレーションも担当している。
    立場上決め台詞も分かりやすい名乗りも無いため「ナレーションの大場真人です」と名乗っても聞き手側は今一ピンと来ないという問題を抱えていた所、某イベントでロー役の神谷氏から「日本一有名な声」と無茶振りされ、
    試しに「富、名声、力」と前置きしたら観客一同「アレを言っている人」という認識で一斉に納得したとのエピソードを語っている。因みにゾロ役の中井氏はこの語りについて「最強の武器」「一生ものの武器」と評している。

  • SBSで幼少期の姿が描かれたが、アニメではこれ以前に幼少期の姿が描かれており、前者の方は釘バットを携えた悪ガキといった風貌だった。スピンオフの『ワンピースパーティー』で12歳の姿になった時は魚肉ソーセージを銜えていた。

  • 1122話の表紙で「22年前に愛知県の少年が描いてくれたスモーカーの絵をマネしてみて」という題名で普段の尾田氏の作画と異なるスモーカーが掲載された。
    これは掲載号で最終回を迎えた僕のヒーローアカデミアの作者・堀越耕平氏が22年前に送っていたファンアートのオマージュ。
    堀越氏のイラストでは煙の中の『ONE PIECE』が尾田氏の方では見切れているが『HERO ACADEMIA』に変更されているなど粋なイラストで堀越氏の労を労った。





悪ィな…俺のズボンがインク吸っちまった 次ァこのペンで追記・修正するといい

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最終更新:2025年04月05日 11:42

*1 ナレーターと兼任。

*2 海軍の自由人であるモンキー・D・ガープも、中将の地位について過去に「自由にやるのにこれ以上の地位はいらん」と言っていたりする