登録日:2009/12/26 Sat 00:35:51
更新日:2024/12/10 Tue 18:30:11
所要時間:約 25 分で読めます
●目次
【プロフィール】
本名:ワポル
異名:ブリキのワポル
肩書:ドラム王国国王→ブリキング海賊団船長→ホームレス→ワポルカンパニー社長→悪ブラックドラム王国国王
所属船:大型潜水奇襲帆船ブリキング号
年齢:27歳→29歳(新世界編)
身長:207cm
誕生日:8月9日
星座:乙女座
血液型:X型(現実だとA型)
悪魔の実:バクバクの実(
超人系)
初登場:単行本15巻・第131話・『ブリキのワポル』
出身地:偉大なる航路(楽園)ドラム王国
趣味:オモチャ作り
好きな食べ物:焼いた家(ウェルダン)
嫌いな食べ物:ガム
イメージ動物:毛カバ
笑い方:まははは
声:
島田敏
【概要】
ドラム王国国王…から数奇な運命をたどることになった男。
超人系
悪魔の実バクバクの実の能力者。
ホワイトウォーカー(毛カバ)の毛皮を頭からかぶり、ブリキで出来た胴体とアゴが特徴。
笑い方は「まーっはっはっはっはっ!」
口癖は「カバじゃなーい」。相手をバカにするときの口癖なのだが、なぜか逆転している。
【人物】
◇偉大なる航路編
ドラム王国憲法第一条、
王様の思い通りにならん奴は死ね!
子供が躾を受けることなくそのまま大人になった様な人物。
父親である先代国王は立派な人物だったが、ワポルの躾に失敗し、マヌケで子供臭い性格で傍若無人、国王が国民を搾取することは当然と言ってはばからないような傲慢な性格となった。
ルフィ達と出会う6年前の世界会議で
コブラに叱責された腹いせにたまたま見掛けたまだ幼い
ビビに手をあげた事も(しらじらしく「おっと、手がすべった」と言いながら)。
当然、国を背負う者の責任感も持たず、
黒ひげ海賊団がドラム王国を襲撃した際には、ドルトン以外の家臣一同を引き連れ真っ先に海へ逃亡した。
その一方で、自身や部下が点検を行わなくなって1年以上経つ武器を、不発のリスクを考えずに使用しようとするなど、今作の
海賊ならではの間抜けさやギャグ要素がなかなか抜けない、コミカルな三枚目でもある。
また、頭自体は良くないが、積雪地帯での奇襲や、一見使い勝手の悪い能力で自身や無生物を変形させて劣勢からきりかえす戦いぶりなど、咄嗟の悪知恵や発想力には光るものがある。
ルフィに敗北後、国王では無くなったことを知る。
ホームレスとして惨めに暮らすも、能力で生み出した商品で商売をすることに。その間は謙虚になっていた。
しかし能力で生み出した「ワポメタル」の価値が認められて会社がうなぎ上りになる。
ミス・ユニバースと結婚する頃には一時期手に入れた謙虚さを忘れ再び元の性格に戻った。
◇新世界編
潔白に国を運営することなどできやしねェ!
上に行けば行く程この世がどれ程
ウス汚れているか貴様に教えてやる!
2年後にはついに世界貴族の庇護を受けて南の海にて新たな国を建国している。
敗北・再起・建国を経て何も学習していないわけではなく、同じ傲慢でも「王様だから何をやってもいい」という考えが「国を統治するには悪なしには無理」という考え方に変わっている。
いわば「非道」が「邪道」に変わったというべきか。
ある程度見識も広がり常識と謙虚さも持つようになったになったようで、
- コブラ王が[[世界政府トップに殺されたことには「奴は嫌いだが、死んでザマァ見ろって思うように落ちぶれてない」と述べる
- ビビがアラバスタ王国に連絡しようとしたらコブラ王の死亡に動揺するために制止させる
- 世界政府からモルガンズに匿われるが、ビビが虚偽・偏向報道を行うモルガンズに対して文句を言うことに対して必死に宥める
等、かつて悪政をした王とは思えない位にビビりかつ今度はビビに振り回されるようになっている。
【戦闘能力】
食後こそバクバクの真の能力!
食物はやがて血となり肉となる……!
超人系悪魔の実バクバクの実の能力者。
口を自在に巨大化させ、剣や大砲、船に家などありとあらゆるものを美味しく食せる「雑食人間」。
これさえ食っていれば口をふさがれない限り飢え死にすることは無い。
こいつどんなウ○コ出るんだ?
また、その日の内に食べた物を取り込んで自分の体の一部にしたり食べた物を合体させたりできる「バクバク食(ショック)」が真の能力。
作中ではこれを利用して部下の
チェスとクロマーリモを合体させていた(どうみても肩車しただけのようにしか見えないが)。
さらに顎だけ残して自分を食い、一時的に縮んだり、骨格を整形することでスリムになることもできる(自分を食す様はナミ曰く"バケツ"みたいになる)。
城の兵器庫の兵器でバクバク食を行うとドルトン以上の戦闘力が得られるのだが、未だその姿は回想とシルエットでしか登場していない。
身体能力は目立った描写こそないが、体型の割に何気に足が速い。また、即座に治療すれば首を落とされても平気という生命力の高さも併せ持つ。
本人の性格的に訓練を積んでいるとは思えないので、恐らくこれらは天性の才能である。
ちなみに、自然系能力者やバギー、オロチのような能力者、もしくはオペオペの実の被害者のような例外を除けば、作中首を落とされて生きていた生物はワポルただ1人だったりする。実はカイドウ以上の超生物なのか、コイツ?
とはいえ、トータルの戦闘力としては、自身にとっては慣れたホームグラウンドでルフィ側は極寒の環境で体力を奪われるという理想的な戦場だったにもかかわらず、普通にルフィに圧倒された程度である。戦闘が本職でない割には頑張ったと言えなくもないが。
単体での戦闘力自体は大したことがないのだが、むしろ王様らしくサポートに回ってこそ輝くタイプの能力。
本人の頭がかなりアレだったので作中では目立った活躍ができなかったが、策士タイプのキャラクターに渡ると恐ろしいことになりそうである。
また、特に明言はされていないが「どんなものでも美味しく食べられる」ということは、
マゼランのドクドクの実のように「触れること自体が危険な能力」ですら食べて
無効化できる可能性があるので、この手の物を生み出す能力者相手にはすこぶる相性がいい可能性がある。
さらに、
- 海楼石によるものでなければ、実質的にあらゆる拘束・障害を無力化可能
- バケツ形態になることで、コンパクト化して潜伏できる
- 兵糧攻めが意味をなさない
……と、実は潜伏・隠密・脱出などの用途に用いるとかなり応用力が高い能力だったりする。
○ロブソンの兄
○大砲のバターソテー
○生大砲
○焼きハウス
○砲弾と火薬のサラダ
○ナイフ
○
ゴーイングメリー号の木材や鋼板
○錨綱
○木
○岩
○ランプ
○ベンチ
○その辺のゴミ
○パンゲア城の壁
○
自分
○
兄・ムッシュール(劇場版『エピソード オブ チョッパー+』)
◆技
バクバクの実の基本技。
食べた物を自分の体に反映させる。
どういった形で反映されたかによって後に続く名前が変わる。
+
|
劇中で使用した形態 |
食べた「家」をベースに自らを変身させる。
ちなみに原作でこの技を披露した日のワポルの献立は、大砲のバターソテー1門、生大砲1門、砲弾と火薬のサラダ、焼きハウス一軒。この献立のためか、単純な家ではなく、両腕は大砲になっていた。
武器庫の中を全て食い潰し、その全てを全身に反映させることで自らを兵器そのものと化す恐るべき技。
回想ではドルトンを圧倒していたが、武器庫の鍵を気付かぬうちにナミに掠められたため、不発に終わった。
舌を大砲に変化させ、砲撃を見舞う。
城壁に風穴が開くほどの威力。
|
食べた者同士を融合させて新たな物体を産み出す。
どういった形で反映されたかによって細かい技名は変わる。
+
|
劇中で産み出した物体 |
顎を反転させるようにして自分自身を食べ、口の中で食べられた自身の体型を骨格ごと整形、長身になる。
一時的なものなのか、ショックのためか、ルフィに吹き飛ばされた後には元の体型に戻っていた。
部下のチェスとクロマーリモを合体させ、二面四臂の合体戦士を生み出す。
詳細は後述。
『エピソードオブチョッパー+』に登場。
自身と兄・ムッシュール、ロイヤルドラムクラウン7連散弾ブリキング大砲を合体させた形態。見た目はムッシュールの要素をプラスしたワポルハウスといったところ。
身体能力の単純な強化だけでなく、兄の胞子爆弾を大砲によって撃ち出すといった芸当が可能になる。
「悪魔の実は1人につき1つ」の例外を破る、 マーシャル・D・ティーチと並び、現時点でただ2つの例外。
2人合体なので悪魔の実のキャパシティーも2倍らしく、バクバクとノコノコの能力の併用が可能。
様々な性質を併せ持つ新種の形状記憶合金。
厳密には金属を含む物体を生成した際に出る一種の副産物であり、ワポル自身が意図して生産したものではないが、その新奇かつ特殊な性質はあのベガパンクですら自力では合成できていなかった夢の超合金そのものであり、世界経済を一気に動かす程の大発明となった。
元はホームレス時代の手慰みにガラクタでおもちゃやサイボーグを作っていた際に出来た代物で、この時に産み出した犬の「ハコワン」は成り上がった後もペットとして手元に置いている。
|
【来歴】
時系列は新世界編準拠。
◆過去
29年前、偉大なる航路の冬島、ドラム王国の国王の息子として生まれる。
やがて父王が崩御し、自身が国王へと即位後は、王宮おつきの医師集団「イッシー20」以外の医師を排除、
結果全国民が忠誠を尽くさざるを得ない「医者狩り」などの恐怖政治を行い、国を好き勝手していた。
反乱しようにも能力ゆえにワポルに勝てる者は誰もいないのが現状であった。
8年前(当時21歳)のころには世界会議に参加。
イリシア王国タラッサ・ルーカス王が謎の
革命家ドラゴンの思想は危険と提示した際、真面目に向き合わず、
アラバスタ王国の国王
コブラから叱責を受ける。
このことを根を持ち、コブラの娘
ネフェルタリ・ビビを殴打するが、国同士の争いの火種を起こさないよう気丈にふるまうビビは笑顔で通し、ワポルはそれ以上何もできず去っていった。
同じく8年前、医師狩りの一環でヤブ医者ヒルルクを捕まえようとするが、すでに持病ととある事情で寿命間近だったヒルルクは己の生き様を見せつけつつ爆死して
自害。
その生きざまにドルトンやイッシー20は感銘を受けるが、ワポルは嘲笑。
駆け付けた怒るチョッパーをドルトンはワポルにはまだ敵わないゆえに説得して帰らせ、反旗を翻したドルトンをワポルは蹂躙し幽閉した。
回想ではこの段階で既に能力者だったようだが、
悪魔の実を食べた経緯は不明。同じ独裁者のオロチのような確固たる目的があったわけでもないし、立場的に本人が特別戦闘力を高める理由には乏しそうであるが……。
献上品にあったものを間違って食べたとかいう理由かもしれない
◆偉大なる航路編
新世界編より2年前。
ドラム王国編
黒ひげ海賊団がドラム王国を襲撃した際には、
黒ひげ海賊団の力に歯が立たないとわかると、自らの保身のために幽閉していたドルトン以外の家臣一同を引き連れ真っ先に潜水船で海へ逃亡。
しかし
エターナルポースも持ってなかったのでそのままドラム王国への航路を見失い、家臣たちと一時的にブリキング海賊団を結成。
通り掛かる船を襲ってはドラム王国行きの指針を求めていたようだ。
フラフラと航海していたところを
麦わらの一味と遭遇し襲撃するも、ルフィにあっさり吹っ飛ばされる。
その後、たまたまドラム島に到着。しかし、ドラム城は既に
Dr.くれはと
チョッパーの居城となっていた。
そして、
麦わらの一味もドラム島に上陸していること、ドラム城がくれはの住居になっていることを知ると、一味への恨みを晴らし国王に返り咲くべく、ドラム城を襲撃。
バクバクの実の能力でルフィを翻弄するも、何の覚悟もなく海賊旗を上げている者がヒルルクの海賊旗を侮蔑し手を出したことでルフィの逆鱗に触れ、再び彼方へと吹っ飛ばされる。
扉絵連載「ワポルの雑食万歳」
ルフィに吹っ飛ばされた後、自分がすでに王様で無くなったことを知り、放浪の貧乏生活を強いられるものの、ガラクタを合成した玩具が大受けし、謙虚に路上で手造り玩具屋を始める。
(ただし、最初につけた値段は100万ベリーという常識外れな価格であり、5回値段をつけなおして50ベリーまで下げた。)
瞬く間におもちゃが好調な売れ行きを見せ、路上の玩具屋が立派なおもちゃ店になるまで成長を遂げた。しかもそれに含有された新合金「ワポメタル」で大金持ちになり、財閥を結成。
ミス・ユニバースことキンデレラと結婚し、快進撃を続けるワポルは持ち前の傲慢さを取り戻した。
◆新世界編
第2部の扉絵連載では、南の海にて
世界貴族公認の悪ブラックドラム王国を建国した。
29歳とまだ若くアニメ版では髪色は変わっていないのだが、原作では髪が黒色のベタで塗られなくなった。そのため白髪っぽい印象を受ける。
世界会議編(万国編後・ワノ国編前)
赤い土の大陸の上にある聖地マリージョア・パンゲア城近くの世界会議の場で因縁のあるドルトンやビビらと再会。
元の傲慢な性格に戻っていたが、現在に至るまでに何も学ばなかった訳ではなかったらしく、ドルトンに「綺麗事だけで国を運営できると思うなよ」と語るなど、一国の政治家としての思慮が多少入り混じった発言も見せた。
まあ何気にホームレスから一代で財閥・国家を作り上げるまでの過程も考えたら相当な苦労があったのだろう。
…何気に経営手腕とおもちゃ作りのセンスに関しては腐っても王族の血筋を引くだけあって才能はあった模様。
ワノ国編第二幕後には、世界会議後には、発生した事件に関する何らかの情報を
モルガンズにリークしたことが描かれている。
未来島エッグヘッド編
実は世界会議中、世界政府に命を狙われており、同じく命を狙われたビビ共々世経に匿ってもらうための交換条件としてのリークであった。
世界会議4日目の時に、ワポルはバクバクの実で壁を少し食べたのか、覗き穴から“虚の玉座”がある部屋を見てしまう。
そしてコブラ王が
五老星と
謎の王によって殺害される現場を目撃してしまっていた。
コブラの奴…死にやがった…!
嫌いだが…これを喜ぶ程落ちてねェ
とんでもねェもの目撃した
ワポル本人はコブラ王が死んだ事に腰を抜かすも、覗き穴から覗かれていることに気づかれ、このままでは自身も粛清されると判断したワポルは、即座にその場から全力で逃げ出した。
「世界政府」の闇を知っちまった
知りたくなかった 誰だよアレ
おれの人生
能力で壁を喰い壊しながら必死で逃げ回り、偶然にもビビを捕らえていた
CP-0の部屋に辿り着き、ビビがワポルにくっついてきて彼女と共にマリージョアから逃げ出すことになった。
なお、この様子を妻のキンデレラが目撃してしまい、彼女から
「(不倫のための)駆け落ちィ〜〜〜!!?」と勘違いされてしまう羽目に。
こうしてかつて敵対していた2人は政府に追われる身になったが、エイギス王国の船底に潜り込み、前述の通りにモルガンズに「世界政府に狙われている。ビビも同様に狙われているので匿ってほしい」とコンタクトを取ることに成功し、取材と称して潜んでいた船に近づいたモルガンズに匿ってもらえた。
ちなみに、父親に連絡しようとしたビビに殺された事を言いたくはなかったのか「よせっ!」と止めたり、政府の闇があまりにもおぞましいものだったので恐怖していたこともあり、傲慢さは見せなくなり、むしろモルガンズに対して文句言うビビに注意したりと、良識のある一面をみせている。
また、パンゲア城で逃げ出した際には、壁を粉砕しながら一直線に逃げていたため、五老星や謎の王も追うに追えなかったと思われる(謎の王は存在自体がトップシークレット故に虚の玉座の間から出る訳には行かず、五老星もワポルをその場で追う様子を誰かに見られれば、そこから王の存在が明るみに出かねない上に、目撃に勘付かれた時には既に逃げ出されていたため、コブラのように誰かに濡れ衣を着せるのもできない)。
その後は
ベガパンクの配信をビビとモルガンズと視聴しており、配信終了後内容を好き勝手に盛って記事を書こうとするモルガンズと、それにウンザリして横から文句を言うビビがバチバチになってるのを見て
「あわあわ…」とオドオドしながら見ていた。
世界が海に沈むという衝撃の予言を聞いたため、モルガンズに匿われているこの場所が現状安全地点であるためモルガンズにどうこう言えない事や、ビビがそれでも尚モルガンズに生意気な口を聞く為その2人の間を何とか保たねばならないといった状況に挟まれているのであった…。
◆その他の登場
ゲーム『ONE PIECE アンリミテッドワールド レッド』
よりにもよって再現された黒ひげと会う羽目になり、
ティーチから「ケツまくって逃げたクズ国王」と馬鹿にされた挙句、成長したチョッパーにあっさり吹き飛ばされた。
2年後なのでもう海賊ではなく王族のはずなのだが、なぜか海賊万博に家族と部下と共に来ていた。
この際、セリフこそ無いものの、パラレル設定の映画オリジナルキャラであり原作には登場しない兄・ムッシュールも同伴しており、本作もまた本編と繋がらない
パラレルワールドである事を示唆するような役割ともとれるようになっている。
【ブリキング海賊団】
ワポルが率いる海賊団。
上記の通り
黒ひげ海賊団襲来時にワポルと共に海に逃げ出した家臣団であり、
チェスとクロマーリモ以下の一般団員は元々ドルトンの部下だった守備隊の兵士達である。
しかし国王として最低最悪なワポルの悪政に元から加担していたような連中なので、当然「国民を守る」などといった意識は皆無。
チョッパーの回想でも、国外逃亡以前から民衆に傍若無人に対し振舞う様子が描かれ、元上官のドルトンにも平然と銃を向ける始末。
チェス
国という支配から逃れた人間はまるで密林に放り出された
うさぎの様にたちまち命を落とすだろう
声:沼田祐介
元ドラム王国の家臣で参謀を務める。
かつてはクロマーリモとドルトンと共に三幹部と呼ばれていた。
先代国王の死後ワポルの圧政に加担し最後まで力を貸した。
弓の名手で、三本の矢を一度に的確に放つことができる。
クロマーリモ
声:乃村健次
元ドラム王国の家臣でドラム王国時代の役職は代官。
かつては
チェスとドルトンと共に三幹部と呼ばれていた。
国を思う心よりも、人々を統制するシステムを重視する人物。
外見はアフロヘアーにマリモっぽい球の付いた髭が特徴。
グローブから静電気を含んだマリモっぽい毛玉を相手にくっつける地味な技が得意。
酔うと人にしつこく酒をすすめる癖がある。
技
自分のアフロヘアーを千切って敵に投げつける。
これ自体に攻撃力は無いが、アフロは敵にくっついて取れない。
アフロは可燃性であり、そこに
チェスが火矢を射って敵を火だるまにする連携が脅威。
チェスマーリモ
バクバク工場によって
チェスとクロマーリモが融合した姿。
上にクロマーリモの、下に
チェスの顔があり、2対の腕を持つ。
サンジからは「肩車しただけじゃねェのか」と評された。
チョッパーの
診断でチェスの顎が弱点であると見抜かれ、
刻蹄桜で撃破された。
喋る時は
チェスとクロマーリモが
同時に話す。漫画では台詞の文字をダブらせるという形で表現されたが、読者から印刷ミスではないかという苦情が寄せられたとか……。
技
2対の腕を使い、2本の火矢を同時に射つ。
- ドビックリマーリモ 四本大槌
4本の木槌を手にして敵に殴りかかる。
- ドビックリマーリモ 四本戦斧
四本戦斧による連続斬り。
ロブソン
ワポルの乗り物。
種族はホワイトウォーキー。通称"毛カバ"。
雑食性で本来、雪山の生活に適した進化を遂げたはずの動物だが、適しすぎて雪山をナメているために普段はまともに歩行する事すら怠けている。
非常時には"本気モード"となり足が伸びて早く走ることができる。
ワポルに兄弟を殺されており、兄弟は毛皮のコートにされた。
『
ONE PIECE グランドバトル2』では、ワポルのレベル2必殺技として登場。ワポルの最強技でもある。
ちなみに、コマンドをミスるとロブソンではなくブリキン砲が出現。同じレベル2かつ始動技の判定が同じなのでロブソンの完全下位互換。そのため、なぜかドラム王国最終兵器がハズレ扱いされる変な事態に……。
【ドラム王国】
ドルトン
声:小野健一
元ドラム王国の家臣で、
動物系
悪魔の実ウシウシの実モデル
野牛の能力者。
作品で初めて登場した
動物系悪魔の実能力者。
スコップのようにも見える幅広の刃物を背負っている。雪かき用でもあるようで、武器というよりは護身具兼日用品のようなポジションなのかもしれない。
非常に素晴らしい人柄・性格の持ち主で、『謹厳実直』『温厚篤実』『堅忍不抜』といった言葉を地で行くような、真面目で穏やかで裏表がなく、忍耐強い好漢。
ただし全く悪意がないわけではなくワポルや配下に対しては口を開けば「殺す気で来たのだ。死んでくれて結構」「もう、お前達には愛想が尽きた…!!!国の危機に先頭切って逃げ出す様な王のいる国など…!!滅んだ方がよい!!!」「バカに付ける薬はない」といった言葉を唾棄している。
何か質問されるとどうでもよさそうな情報を付け加えつつ答える癖があり、余計なことまで教えてくれる。
好物は栗ご飯。
ドラム王国時代はドラム王国の守備隊隊長としてワポルに仕えていた。
先代国王の時代からドラム王国に仕えており、自身の恩人であり名君だった先代国王に強い忠誠心を持っている。
その為、先代国王の死後に即位した息子のワポルの暴政に胸を痛めていた。
ワポルもいつかは目を覚ましてくれると儚い期待を抱いていたが、ワポルが
Dr.ヒルルクを罠にハメ殺害したことでとうとう我慢の限界に。「バカに付ける薬はない」と罵倒したことで投獄された。
その人柄からか暴君だったワポルの臣下だったにもかかわらず国民からの信頼も非常に厚く、
Dr.くれはも彼には協力的。
黒ひげ海賊団の襲撃時にワポルが国民を見捨てて国外に脱出すると、残された国民達と
Dr.くれはの協力のもと復旧作業を主導し国を復興に導いた。
それらの功績が国民にも認められ、新国家サクラ王国の国王となる。国王らしく城に住むことはなく、住みなれた村に住んでいる。
技
人獣型になり、前方に向けて目にも留まらぬ勢いで突進して相手を薙ぎ倒す。
複数人が相手でも関係なく、まとめて打ち倒してしまえる。
作中ではワポルの兵士たちを一気に斬り倒した。
イッシー20
ドラム王国が誇る、ワポルお抱えの20人の精鋭医療団。
「医者狩り」の後で国に残された唯一の医師達であり、国民からはワポルの力に屈したと反感を買っていた。
しかし心の底では「病人を救う」という医者の本分と誇りを忘れてはおらず、密かに患者の為の研究を続けていた。
【家族】
キンデレラ
声:藤井ゆきよ
ワポルに嫁いだミス・ユニバース。悪ブラックドラム王国の王妃。
「タマノコシコシコシコシ」という、色んな笑い方があるワンピース世界の中でもとりわけ珍妙な笑い方をする。
どう考えても財産と地位目当ての愛のない結婚…と思いきや、意外と夫・ワポルとは波長が合っているようで、世界会議編で逃亡するワポルと彼の肩に勝手に相乗りするビビの姿と会話を見て、浮気&駆け落ちと勘違いする羽目になってしまった。
ムッシュール
IFの世界を描いたアニメ劇場版「
エピソードオブチョッパー」に出てくるワポルの兄。
そのため、原作および原作に沿ったアニメ本編には出ていない。
超人系ノコノコの実のキノコ人間で、身体から出す毒胞子を操って戦う。猛毒の胞子ガスや菌糸の糸や分身、尖ったキノコの傘による刺突や「キノコ雲」を彷彿とさせる一国を殲滅する毒胞子の爆弾まで、多様かつ強力な能力を有する。
同作の芸能人ゲスト枠で、声はなんとみのもんたを起用。
面白半分で自国民相手に能力を使い虐殺を行うなどワポルと比べてもかなり狂暴な人物。
一方で弟に対しては優しくコミカルな部分を見せ兄弟仲は良好なのだが、当のワポルからは単純な部分を内心馬鹿にされている。
(たびたびワポルに「アンちゃん」と呼ばれ「おにいたまと呼べ」と注意しているが結局ワポルから「ごめんよアンちゃん」と言われて判ればいいとコロっと許してしまっている)
劇場版特有の時系列やイベントの順序がズレている世界観の影響や展開の調整の都合がかなりうかがえるキャラで、
ギア2と互角に高速戦闘を行い、格闘戦でルフィを苦しめているため武装色の覇気も使える、数年のチャージが必要とはいえ一国を皆殺しにできる凶悪な能力という明らかにグランドライン前半の海に居る敵としては逸脱した戦闘力の持ち主。
そのためかチョッパーを見て自身と同じ化物と言いだすなど、自嘲するような言動もわずかに見える。
【余談】
オッサン同然な見た目なせいで忘れがちだが、実はこれでも29歳である。老けすぎ…というか、8歳のビビを殴った回想シーンでも今と見た目が変わってなかった。
当時21歳のはずなのに。
……と言っても、後に
親父そっくりでヒゲまで生えた赤ん坊とかも出ているし、あの世界では案外若い頃からオッサンみたいな老け顔をした連中は現実よりもありふれた存在なのかもしれない。
トニートニー・チョッパーにとって恩人の仇といえる彼だが、2年後に
フランキーは、
ベガパンクが構想したものを元にした巨大合体メカ「フランキー将軍」を実現するためにワポルが生み出した
形状記憶合金ワポメタルを使用している。
こうして生まれたフランキー将軍は、
魚人島・パンクハザード・ワノ国・
ピリオ島と何度も
麦わらの一味を度々救っている。
また、世界会議では図らずも世界政府の奴隷にされかけた
ネフェルタリ・ビビの命を救った。
悪役として登場したが、
間接的に何度も麦わらの一味を助けているという数奇な人物であり、ある種ワンピース世界を象徴するキャラクターともいえる。
◆他の劇中における暴君
本作品においてワポルと同じく悪政を行っていた独裁者として、以下の3名が挙げられる。
黒ひげ海賊団4番船船長。「悪政王」の異名を持ち、かつてとある国を武力で制圧して国王となり、悪逆の限りを尽くすも、反乱を起こされて追放され、その後インペルダウン最下層であるLEVEL6に幽閉されていた。
ワノ国の現将軍。元は大名に仕えるコマ使いだったが、
四皇・
百獣のカイドウと手を組み、長年ワノ国を統治してきた光月家を引きずり落とし、将軍となった。
以降はカイドウ率いる
百獣海賊団の力を借りることで、光月家の支持者で自身に従属しない者達を次々と処刑・強制労働送りにし、自身の配下以外の侍達が刀を持つことを禁じ、反乱を抑えるためにあらゆる武道を禁止した。
その凄まじいまでの警戒心の強さと狡猾さから部下達には影で小心者呼ばわりされるものの、
世界政府の暗部を司る
CP-0を相手に一歩も引かずに強気な交渉を行うなど、
完全にワポルの上位互換となっている。
結果的に再起に成功したワポルと対照的に、オロチの末路は自業自得の悲惨なものだった。
ソルベ王国元国王。暴政を敷き貧しい民を助けるどころか虐殺しようとしたため、
バーソロミュー・くまにより国を追われた。
その逆恨みから「クーデターは不当なものであり、くまはソルベ王国を武力で支配する独裁者である」という偽情報を世界政府に吹き込み、「暴君」の悪名を擦り付けた。
まーーーっはっはっはっはっはっ!!!
「アニヲタWiki」だとォ!? Wiki篭りめ!!
どう追記・修正してやろうか!!!
- コブラの死に対して「これを喜ぶほど落ちてねェ」と考えていたが、ドラム王国時代の悪逆非道を考えるとちょっと違和感がある。一度転落してから多少はまともになったのかね。 -- (名無しさん) 2023-06-06 10:20:10
- ↑言うて流石に「王族だろうが問答無用で消されて」ってのはあると思うから両立はすると思うよ -- (名無しさん) 2023-06-06 11:23:05
- 自分で落ちてねえっていうセリフはなんかイマイチ -- (名無しさん) 2023-06-06 20:01:07
- 続き 嫌いだったが、あれはあんまりだろ ひどすぎる みたいなセリフが自然なのでは無かろうか -- (名無しさん) 2023-06-06 20:03:31
- 父親の跡を継いだだけのドラ息子時代から、自力で建国して2年間王やってたわけだから多少は責任感なり視野の広さなり身に着いたのかなって感じはある -- (名無しさん) 2023-06-06 20:03:40
- ↑3こいつは自分が間違ったことをしていたとは思わないタイプだから、自分の中で何かが変わってても気付けないタイプだと思う。 -- (名無しさん) 2023-06-06 21:45:12
- ウォッカ王国がカイドウを海兵にする見返りでやっと得られる世界会議の参加権を建国からわずか二年で獲得している。 -- (名無しさん) 2023-06-10 11:54:33
- 少年漫画というより禁書の悪役っぽい -- (名無しさん) 2023-06-10 20:22:56
- まがりなりにも国政を学んでほぼ一から建国してみせた、世の中を知ったことで天竜人の国賓だろうとお構いない暴挙や国王が理不尽に消されるところを見て喜べるほど無邪気ではいられなくなった。世の中がどれだけ薄汚れてるかを知ったからこそあっさりそれを上回るヤバさを理解できる、できるから戦慄するし怯える。 -- (名無しさん) 2023-06-10 21:08:57
- 可哀想と言えばそうなんだが、過去の行動が酷すぎるから、ある意味因果応報かも。 -- (名無しさん) 2023-06-13 16:01:51
- こいつ生存できるのか?過去の悪行から因果応報の最期を遂げるのか? -- (名無しさん) 2023-06-13 17:35:02
- 底辺から国王兼社長までのしあがって酸いも甘いも知った今のコイツなら、正義感や激情のみ駆られた奴より数億倍頼りになりそう -- (名無しさん) 2023-06-13 19:45:55
- ホームレスから約2年で財閥どころか世界会議出席権を持つ国を建国するあたりその辺の才能はあったみたいだから、父親が甘やかさずにちゃんとした教育をしてればドラム王国時代でも名君になってた可能性すらあるよな。 -- (名無しさん) 2023-06-13 20:07:05
- ワポルは最初に王となった後に一度全てを失ってからまた再度這い上がってきたから -- (名無しさん) 2023-06-15 01:12:43
- (続き)人間社会や世界全体を経済的にも階級的にも立体的に見れるという能力があると言える。だからこそコブラ王の死を王族としてでなく平民としても貴族としても海賊としても、そして恐らく天竜人としてもそれぞれの意味を読み取ることができたが故に逃げ出せたのかもしれない。 -- (名無しさん) 2023-06-15 01:16:38
- ↑ なるほど、皮肉にもドルトンが信じた父王も家臣団もドルトンすらも教えられなかった“本当に王に必要なもの”を、結果として自ら学び取れたからこそ再起を果たせたしよくも悪くも“王の在り方”を見出だせたのか。世界政府非加盟国家への仕打ちを思えば「建国から2年すら経ってない新興国家を世界政府への加盟を認めさせる」なんて統治目標そのものはあの世界を思えば割とまともだし世界会議加盟権の獲得まで持ち込んでる時点で政策も人望も割とまともだったのかも。「国民揃いも揃って性格悪いから結果的にワポルとウマが合い国内の不和は少なかった」なんてロクでもないオチがあるのでもなければ。 -- (名無しさん) 2023-06-15 21:59:30
- 国民全員ワポルと同じノリっていうのはありそうだけど、それでも一つに纏められるだけの能力はちゃんとあったって事になるからね。やっぱりあれはあれで成長してるんだろう -- (名無しさん) 2023-06-15 22:04:13
- 何だかんだ尾田っちが「描いてて楽しい悪役」の一人として挙げるくらいには気に入られてるからなぁ。それでもまさかここまでになるとは思ってなかったが -- (名無しさん) 2023-07-29 14:54:51
- 曲がりなりにも自分で商売して成り上がった結果性格は変わってないけど前より多少成長してるのは好き -- (名無しさん) 2023-08-24 21:07:55
- 見てしまったものが恐ろしすぎて常識的な反応しかできないの面白いけど気の毒 -- (名無しさん) 2023-08-24 22:35:51
- そういえばワポルは実質歩くワポメタルだから、ある意味ベガパンクに会わしちゃいけない人物の一人な気がする -- (名無しさん) 2023-09-13 01:46:12
- まさか過去に色々いざこざあったビビと行動することになるとはな -- (名無しさん) 2023-11-09 20:08:33
- ↑20 他にワポルを正当に評価するやつとかいないんだから本人が自分で言う以外考え方が変わったってことを表現出来ないでしょ。 -- (名無しさん) 2023-11-16 22:46:09
- 色々あった結果、一番現実見えてるポジになった感ある -- (名無しさん) 2023-12-30 15:54:20
- バギーと共にここにきてかなり重要なポジションのキャラになったな。こいつの行動次第でイムや五老星陥落も十分ありうるぞ -- (名無しさん) 2024-02-04 11:28:01
- キンデレラは今のとこワポルのこと金目当てにしか思ってない(駆け落ちかと焦ってたのも地位が無くなるのを恐れてただけ?)っぽいけど考えが変わる日は来るのだろうか。 -- (名無しさん) 2024-03-24 12:34:26
- 五老星がかなり錬磨した見聞色使いである可能性が出てきた。つまりワポルは見聞色殺しを使える。 -- (名無しさん) 2024-04-29 00:29:30
- それだけ人として成長したということか -- (名無しさん) 2024-09-21 14:53:41
- ワンピキャラの変な笑い方正直好きじゃないけどタマノコシコシコシは一週周って好きだわ -- (名無しさん) 2024-11-24 23:14:11
- ワポルが食べた実の正体はバクバクの実幻獣種モデル獏で、キリンガムの天敵。……とか妄想してしまった。 -- (名無しさん) 2025-04-02 08:19:26
最終更新:2024年12月10日 18:30