登録日:2009/11/23 Mon 22:11:32
更新日:2025/04/12 Sat 18:38:21
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天はてめェら人間を差別し力を与えなかった
だから下等なのさ!!!
生まれた瞬間からすでに次元が違うんだよ!!!
●目次
【プロフィール】
本名:アーロン
異名:ノコギリのアーロン
所属:アーロン一味→タイヨウの海賊団→魚人海賊団(アーロン一味)。
役職:船長→戦闘員→船長
所属船:スナッパーヘッド号→シャーク・スパーブ号
懸賞金額:2000万ベリー
悪魔の実:なし
年齢:39歳→41歳
誕生日:5月3日
星座:牡牛座
身長:263cm
血液型:F型(現実だとB型)
種族:ノコギリザメの
魚人
初登場:単行本8巻・第69話・『アーロンパーク』
出身地:偉大なる航路・リュウグウ王国・
魚人島・魚人街
好物:牛の丸焼き
笑い声:「シャハハハ」
CV:
小杉十郎太(アニメ版)/
東地宏樹(実写ドラマ版)
演:マッキンリー・ベルチャー
【概要】
魚人島の魚人たちで構成されている魚人海賊団の船長。
ノコギリ鮫の魚人で青い肌と
ウソップより凶悪そうなノコギリ状の鼻が特徴。
この鼻は非常に頑丈で、
ゾロの一太刀を受け止め、岩に突き刺さっても折れない。本人曰く
「折れないから自慢の鼻」。
左胸辺りには大きく
太陽のマークが入れられている。
魚人を
『最高の種族』、人間を
『下等種族』と見なしており、
東の海のアーロンパークを拠点に
ナミの故郷であるココヤシ村を含むコノミ諸島を暴力で支配。
「大人一人10万ベリー、子供一人5万ベリーの貢ぎ金を毎月納めろ」「納められなければ村ごと潰す」と島民たちから大金を巻き上げ、8年もの間圧政を敷いていた。
懸賞金は本編開始時点では2000万ベリーで、これは
道化のバギー、
百計のクロ、
首領クリークより上。
賞金稼ぎのヨサクからは
『(クリーク海賊団と比べると)海賊団の規模なら下だが個人の実力なら上』と評されている。
ルフィに懸賞金が懸けられる以前は東の海の
海賊の中では最高金額であった。
ウソップに賞金がかけられた時点で賞金額は負けているものの、その時点での素の実力ではウソップより確実にアーロンの方が高いと思われる。
この実力に比較しての異常なまでの懸賞金額の低さは、賞金額は
世界政府に対する危険度を示す目安であって強さでは無いこと、
アーロンが
現地の海軍高官を買収していたために、東の海での悪事のほとんどが世界政府の上層部に知らされていなかったことが原因である。
これは海軍の支部側に賄賂を渡すことで、自分が動く前にジンベエや海軍側に動かれない・警戒されないようにすることなどが目的。
人類と魚人の交流の橋渡しの道を選んだ
ジンベエと、
黄猿との陸での交戦で手痛い経験をしたため
海軍本部両者を甘くみていないためだろう。
なおジンベエが初めて賞金首となった時点の額(7600万)よりもかなり低いのは、一度釈放されたために懸賞金がリセットされ、さりとてゼロで解放するわけにも行かず、課せられる最低限の額としてこの数値になったと考えられる。
作中では、
東の海軍支部所属のプリンプリン准将率いる一隊が討伐に赴き、返り討ちにあっているが、これもアーロンの財力により実態は握り潰されていた模様。
【人物】
「金以外は信用しない」と考えている守銭奴で、とある事情から
極度の人間嫌いの差別主義者。
ただし、賄賂を渡し島の支配を黙認させていた
ネズミ大佐や海図を書き上げるナミなど利用出来る人間は嫌いではないらしい。
支配下の人間に対しても上納が滞ればたちまち町ごと潰すが「税」を納めるうちは手を下していなかった。
また人間を見下しているが舐め切っているわけではなく、瀕死の重傷を負っているにもかかわらずそれを微塵も見せず鬼のごとき眼差しを見せて立ち向かってきた
ゾロの目を見て
「今、ここで確実に殺しておかなければならない敵だ」と警戒するシーンも見受けられた。
後、ココヤシ村を支配する際は村人誰1人逃げられないよう、村にある船を全て破壊して置く等抜け目もない。
人間に対してはかくの如しだが、同族である魚人たちに対しては同胞と呼びとても大切に想っており、
留守中に部下たちがゾロの手で壊滅させられていたことを知った際には不甲斐なさに怒るどころか驚愕とともに手ずから助け起こし、クロオビやハチがやられたときにも激怒するなど魚人の仲間たちに対する友情意識は本物である。
その気質は部下たちにもよく伝わっており、仲間たちはアーロンともお互いタメ口を利きあいながらも素直に協力し、頭に血が上ったアーロンを素の口調で諫めることも多い。
ハチなど曰く
「生粋の種族主義者」で、魚人すら躊躇なく手にかける
ホーディと違い意見が違っても同族の魚人には決して手を上げないという。劇中でもリュウグウ王国兵士の胸ぐらを掴んでせいぜい脅したことがあった程度で一線は越えないようにしていた。
ジンベエと決裂した際も「
どうしても止めたきゃ…今! ここで…おれを殺せ!!」と「人間を憎む自分を殺すか見逃すか」選ぶよう言い放ち、殴られ続けるも攻撃することは決してなかった。
アニメ版544話ではジンベエに反撃して逆にボコボコにされる描写にされてしまったが。
タイの遺志を継ごうとしない彼をジンベエはぶちのめすも、当然兄弟分でもあった上にその憎しみが分かるアーロンを殺せず見逃してしまい、後のココヤシ村の悲劇に繋がってしまった。
魚人や人魚と他の種族の間に生まれた人に対してはどうふるまうか気になるところである。
目下の夢は
『東の海全てをアーロンパークの支配下に置くこと』。
コノミ諸島で稼いだ資金を足掛かりとしつつ、ナミに東の海全ての海図を書かせることで海流をコントロール下に置き、海軍やひいては下等種族人間を蹴散らす気でいた。
陸の上では、かつて
ボルサリーノに惨敗した苦い経験があるものの、魚人は海の上なら
船の底や舵を容易に破壊できる他、状況次第では海流すら操作可能。
劇中では、実際に
ハチがプリンプリン准将にしたりジンベエが
ビッグ・マム海賊団の艦隊相手にしたりしたように、海を知り尽くしていれば魚人は自在に渦潮も起こしていた。
強敵相手ならば地の利のある海へ逃げるという手段は、タイヨウの海賊団時代からの十八番でもあり、勝算があると目論んでいた様子。
魚人の天敵もいるが、アーロンは名をなるべく隠しているため、東の海にわざわざ行くのはどのみち時間を要する。
本人は意識していないと思われるが、海軍を利用して一般人を苦しめたり、搾取で一般人から金を巻き上げたりする行動は、皮肉にも自分達魚人を強く差別する
天竜人に類似している。
【戦闘力】
魚人は総じて人間の十倍の腕力を持つが、鮫の魚人である彼は、その中でもとりわけパワーに秀でる。
支配下にあって納税が滞った「ゴザ」の町などは家のすべてがひっくり返っているが、それはアーロンが一人でやったものらしい。
当然肉体もタフそのもので、ルフィにボコボコにされても戦闘続行可能。
泳ぐスピードも当然速いうえに、地上にいる相手にも水中で加速しそのまま空中に飛び上がり、矢のようなスピードで襲い掛かるというよくわからない対地攻撃スピードを有する。
つまり簡単に言うと、キャプテン・クロの超スピードに、クリークの超腕力を併せ、更にそれの倍以上の技量を持つのがアーロンといえば分かりやすい。
戦闘ではこれらのパワーや魚人特有の水への理解力に加えて、
- 『歯がすぐに生え変わる』『ゾロが刀で斬りつけても折れるどころか傷もつかないノコギリ状の鼻』などの鮫としての力
- 『キリバチ』と呼ばれる巨大なノコギリ型の愛刀
を活用する。
その高い実力から
『東の海最強』の異名は伊達ではなく、連戦で万全の状態では無いとは言え、
サンジと
ロロノア・ゾロを手のひらに貯めた水を掛ける『水遊び』だけで圧倒した。
その『水遊び』にしても威力は凄まじく、サンジはその衝撃を
散弾銃に例えた。
また、激昂すると
海王類のように人間の黒目に当たる部分が細くなりパワー・スピード共に跳ね上がる。
実際のサメは軟骨動物で肋骨もないので、魚類や水棲哺乳類の中では泳ぐのが遅く体も打たれ弱いのだが、
一応元は人間から進化した種族なので、そんなサメという種族の弱みはほとんど反映されていないというインチキのような強さを誇る。
……ただ、端的に格付けすると「東の海時点のルフィとタイマンして負けた」程度。
お互いハンデらしいハンデのないガチンコ勝負となったが、ルフィはそれなりに手傷は負っても死にかけるほどの場面は無く、
最後にはアーロンパークの破壊を優先し始めたのにそのまま勝てており、内容面でも全くの互角とは言えなかった。
まあ、「水場も用意された陸地」であるアーロンパークではなく、魚人の利をフルに活かせる環境で戦うのであれば話も違っただろうが。
ちなみに、ヨサクからは「ジンベエと肩を並べていた男」と評されていたが、上記の通りルフィに負けたことや、本格登場したジンベエの実力が明らかに桁違いだったことから、一部読者からは「物理的に肩を並べた(ただジンベエの隣に立っていた)男」という不名誉なあだ名を付けられてしまっている。
「自称万物の霊長」「グランドラインから来た海賊」にしてはその実力は正直怪しいものがあるが、村人を虐げるだけの活動を8年間も過ごしているうちに、肉体や実戦の勘が鈍ったのだろうか。
技
掌に溜めた水を投げつける。
ただそれだけの事だが、アーロンのパワーを以てすれば強力な威力を持ち、連戦で疲弊していたとはいえサンジ・ゾロの2人を瞬時に打ちのめした。
後に同じ鮫の魚人であるジンベエやホーディ・ジョーンズも使用した
「撃水」
と同じ技と思われる。アーロンは
魚人空手を習っていないため、クロオビの技を見て盗んだか、独学であろうが。
自らの歯を総入れ歯の如く丸ごと取り出し、それを手に持ってカスタネットのように相手に
噛み付くように掴みかかる。
歯そのものの強度も然る事ながら、何よりサメの魚人ならではの強靭な顎や握力が無ければ成立しない技。
一度はルフィもその歯を奪い、アーロンに反撃を仕掛けたが、大してダメージを与えられなかった。
なお鮫の体質により、歯は瞬時に生え変わる。
鋭い鼻先を相手に向け、魚雷のように勢いよく突撃を仕掛ける。
アーロンパークの外壁に風穴を開けるほどの威力を誇り、水中などで十分な加速を得ればその威力はさらに跳ね上がる。
口を大きく開き、体を
錐揉み回転させながら勢いよく突撃を仕掛ける大技。
回転する歯は削岩機のように喰らい付いた獲物の肉を抉り取る。
装備
身の丈以上のサイズを誇るアーロンの愛刀。
鉄の棒に巨大なノコギリ状の刃が連なったような異形の大剣で、柄は
日本刀のような形状。その形状から使い方も刀というより大鎌に近い。
普段はアーロンパークにしまってある。
【作中での活躍】
時系列は新世界編基準。
◇東の海篇
かつて
王下七武海のジンベエと肩を並べていた男。
11年前、ジンベエ(当時35歳)が七武海入りする際の条件に『アーロンを東の海に放つ』と政府と契約したと噂されており、
事実
ジンベエの
王下七武海加盟と共に、魚人海賊団は分裂しアーロン一味が偉大なる航路から東の海入りした。
10年前、ナミの故郷であるココヤシ村を襲撃。
奉具を払えなかったナミの義母
ベルメールを殺害。ナミの地図を描く能力に目をつけ、一味に加入させる。
恐らくこの時に『一億ベリーで村を譲り渡す』と契約した。
が、ナミを手放す気はサラサラなく、麦わらの一味とバラティエで強引に別れて戻ってきたナミが今まで集めてきた額が1億ベリー近くになると、買収した
海軍にナミの集めた大金を没収させるなど卑劣な一面を見せる。
1億ベリーが達成する寸前に大金を奪われて上記の魂胆に気づいたナミから、
「お金の上の約束は死んでも守るんじゃなかったの!」と
問い詰められたが、それに対しアーロンは……
おれが約束をいつ破った!!? 言ってみろ!!!!
……と、意に介すことなく凄んだ口調でナミを黙らせ、「たかが1億ベリー」と軽々しく一蹴した挙句にココヤシ村の住人全員の命をチラつかせる形で門前払いした。
ちなみにナミを追い返した後に部下たちの前で「俺だって鬼じゃねえ。世界中の海の測量を終えたら自由にしてやるさ」と口にしていたが、
到底不可能な無理難題を見越した上での発言であり、部下たちからは「何十年後の話だよ」と笑い飛ばされた。
これらの所業と、アーロンパーク内でナミを『使う』発言をしたことで
ルフィの逆鱗に触れ、自慢の鼻とアーロンパークを潰されて敗北。
その後は海軍に捕まりアーロン一味は事実上壊滅した。
ちなみにジンベエについて、上記のうわさからサンジらは「アーロンを極悪化したようなもの」と印象を持つようになった模様。
2年後の魚人島編でサンジがジンベエと出会った際には「話次第じゃお前を俺は許さねえ」と敵意を向けていた。
◇魚人島篇
本人は豚箱入りしているので現在の時間軸では出てこない。
しかし
回想シーンや話の上では幾度となく現れその存在感を示す。
元々は魚人島の孤児が集まるスラム「魚人街」の出身。
はっちゃん曰くシャボンディ諸島の観覧車に憧れた少年時代があり、アーロンパークの建築スタイルはシャボンディパークを模したものらしい。
魚人島にあるマーメイドカフェのオーナーであり、占い師であるアオザメの人魚マダム・シャーリーは
アーロンの妹。
お兄ちゃんより幾分デカいがこんなセクシーな妹がいて、何ともアーロンが羨ましい限りである。
ちなみにマダムのアニメ版のCVは
朴ロ美。
同じく「魚人街」で育った王下七武海の
海侠のジンベエとは兄弟同然の間柄であった。
また、後に魚人族の英雄となるフィッシャー・タイガーを「タイのアニキ」と慕っていた。
成長後は魚人街の荒くれ者たちを率いて海賊をやっていた。魚人や人魚を迫害(時には人さらい)してきた人間への毛嫌いはこの頃からあった。
人間を討伐する彼の存在は、魚人街の子供たちのあこがれでもあり、子供の頃のホーディ・ジョーンズらには
「人間は憎むべき魚人族の敵」と常々語っており、他の魚人街の魚人達共々、
ホーディの人格形成に大きな影響を与えた。
ただしホーディらは深海の魚人街が棲み家だったことや
白ひげの庇護もあって直接的に人間の被害を受けたことがあったわけではなかった。
そしてフィッシャー・タイガーがマリージョアを襲撃し奴隷達を解放した事件を契機に『タイヨウの海賊団』に所属。
ジンベエと肩を並べていたというのはこの頃の話で、フィッシャー・タイガーを追う海兵たちを返り討ちにしていた。
戦闘時もやり過ぎて人間を殺しかけ、船長のフィッシャー・タイガーから度々説教を受けていた。
航海の途中で
コアラという元
奴隷の少女との交流を得たが、魚人と仲良くなっていったコアラに対しても、
「大人になれば魚人を差別するようになる」と決して相容れる様子は見せなかった。
ただ、今のコアラが他の人間たちとは違うということは間接的にではあるが認めており、
ジンベエが意識を失った人間に追い打ちを行おうとした際には
「おいおい、その辺にしとけよアニキ!!」と静止を試みるなど、
この時点では人間嫌いではあっても最低限の一線は弁えていた。
タイヨウの方針に不満を抱きつつも、民間人に手を上げることもなかったようである。
しかし、コアラを彼女の故郷に送り届けた直後、慕っていたフィッシャー・タイガーが海軍の騙し討ちに遭い死亡したことで、
元々嫌いだった人間に激しい憎悪を抱くようになってしまう。
その直後、無謀にも単独で海軍に殴り込みをかけており、基地にかなりの損害を与えたものの、
当時は中将だった
ボルサリーノにボコボコにされ捕まった。
タイの大アニキを売った人間どもを皆殺しにするんだよ!
通報した島にも行くぞ!
フィッシャー・タイガーは死んだ!!
お前ら下等種族に殺されたんだ!
涙ながらにタイガーの無念を叫ぶも、ボルサリーノには涼しい顔で
スルーされた。
その後は、
大監獄インペルダウンに収監されていたが、タイガーの後を継いだジンベエの七武海入りを期に釈放される。
上記の解放の噂は正確ではなく、実際は前々から監獄入りしていたアーロンがジンベエの七武海入りを期に『恩赦』で解放され、
七武海(形式上世界政府の協力者)として活動することを受け入れられなかったアーロンが自分でジンベエの下から去ったというのが真相。
アーロンは元々自分を慕っていたメンバーを率いて魚人島から東の海に拠点を移し、ココヤシ島襲撃へと繋がる。
ジンベエ自身はいざという時はアーロンを抑えるつもりでいたが、それを見越してかアーロンは海軍を買収して情報を封鎖していた。
そのために、実質野放しとなり上記の噂が広まったと思われる。
アーロン逮捕後は、ジンベエも海軍の汚職という事態を把握しており、その不正は白日の下に晒された様子。
【魚人海賊団アーロン一味】
アーロンが率いる海賊団。海賊船は「シャーク・スパーブ号」。
元々は魚人島を拠点にした海賊団だったがフィッシャー・タイガーがタイヨウの海賊団を発足させたことで合流。
しかしタイガーの死後、ジンベエが王下七武海になったことでタイヨウの海賊団からアーロンを中心とした人間嫌いのメンバーが離脱し再結成される。
再結成後は活動区域を東の海に移し、ナミの故郷であるココヤシ村の近くに本拠地である「アーロンパーク」を建設。
魚人帝国建国のためコノミ諸島を支配していたが、麦わらの一味に敗北。
その後はナミ、はっちゃん、モームを除くメンバーが海軍に逮捕され監獄送りになり消滅した。
メンバーが全員魚人なだけあってその戦闘力は並みの人間の海賊の比ではない…筈だが、劇中では陸上戦闘にこだわった結果、当時4人(正式加入していなかったナミを除く)だった麦わらの一味に壊滅させられている。
幹部以下の一般団員達に至っては、碌な武器もなく本調子ではないゾロ一人にまとめて一蹴されている始末。
まあゾロもグランドラインの賞金稼ぎでは集団でも相手にならないなど強いので(何せ本編前に
バロックワークスのMr.7を倒すぐらい)、相手が悪すぎたという面もあるかも知れない。
CV
森川智之
魚人海賊団の幹部。タコの魚人で六本の腕を駆使した六刀流の剣士。
アーロン一味の壊滅後は
タコ焼き屋に転職した。
CV江川央生
魚人海賊団の幹部。エイの魚人。
魚人空手の達人であり、本人曰く本領は千枚瓦正拳。ただしココヤシ村襲撃時はサーベルを携行していたので、言う程空手にこだわりは無いのかも知れない。
普段は寡黙で、正々堂々とした武闘家めいた振る舞いをするが、根はアーロンと同じく筋金入りのレイシスト。
人間を完全に侮蔑しており、一応「仲間」であるナミの事すら信用していない。
アーロンパークでの決戦ではサンジと対決。当初は海底に沈んだルフィに気を取られて全力を出せないサンジを
水中戦で圧倒する。
だが「生ぬるい騎士道を掲げる貴様のような奴には誰も守れない」と嘲笑した事で完全に彼の逆鱗に触れ、鰓に空気を吹き込まれるという奇策で地上に引きずり出される。
最後は怒り心頭のサンジの連撃に対し全く反撃出来ないまま、トドメの「羊肉(ムートン)ショット」を叩きこまれて敗北。
魚人島の過去編にも登場。
人間嫌いは昔からでアーロンがまだ幼いホーディ達に人間への怨みを植え付けている場面にも同席していた。
一方、タイヨウの海賊団時代はコアラも含めた船員と共に笑顔で食事をしたり、コアラが船を降りる際には泣きじゃくるマクロ達に呆れながらも見送りにはちゃんと参加していたりと少なくともコアラの事は嫌っていなかった事が伺える。
CV
小野坂昌也
魚人海賊団の幹部。キスの魚人。
テッポウウオの魚人ではない。この時点では淡水魚の魚人は登場していなかったのでそのためだろうか?
口に含んだ水を弾丸のように発射する事ができ、その威力は一般的な銃レベルから
大砲レベルまで幅広い。
クロオビに比べて饒舌でやや軽い印象を与えるが、性格は冷徹かつ陰険。また「キス」だからか、喋りながら唇を「チュッ♡」と鳴らす癖がある。
33の男にやられても誰得だよ。
アーロンパークでの決戦ではウソップと対決。「貧弱種族」の癖に猪口才な攪乱戦法ばかり取るウソップに苛立ちながらも得意の
水鉄砲と身体能力で追い詰めるが、海賊として戦う覚悟を決めた彼に酒をぶっ掛けられて「火炎星」で着火。
全身火だるまにされて慌てふためいていたところを、渾身のウソップハンマーで
キスなのにタコ殴りにされて失神。
ウソップは彼との一戦を経て「楽しいだけの海賊ごっこ」から「命を張る本物の海賊」へと脱皮したため、ある意味物語のターニングポイントとなった存在。
魚人海賊団の幹部。
アーロン一味の壊滅後は海賊麦わらの一味の航海士になる。
魚人海賊団の戦闘員。異名は海牛モーム。
偉大なる航路に生息する海獣(海王類ではない)で、牛の顔とアザラシの胴体を持つ。
巨大な体を活かして暴れ回るのが得意で、ゴザの町を壊滅させたのもコイツの仕業。
自分より強い者に対しては弱気。
アーロン一味の壊滅後、どのような経緯があったのか
カリブー一味の船を深海で曳いていた所を麦わらの一味と再会。
以前ルフィとサンジにブッ飛ばされたことが
トラウマになったのか彼らの姿を見るなり一目散に逃走した。
魚人海賊団の音楽家を務める魚人。
両手にマラカスを持ちシャカシャカと振っている。
何の魚人であるのかは語られていないが、ファンからは
マンボウの魚人ではないかと考察されている。
魚人海賊団の船大工。金魚の魚人。
額と胸にある「金」の文字が目印。
魚人海賊団のコンパ隊長。鯉の魚人。
額の「
恋」の文字は仕事への情熱の表れ。
魚人海賊団の宴会部長。サケの魚人。
手にいつも酒を持っている。
【余談】
ココヤシ島における初登場のアーロン一味は、ルフィ達は勿論読者目線からしても「憎たらしい悪役」「ナミの親の仇」でしかなかった。
が、魚人島編で明らかになった彼らの来歴と、長年虐げられてきた魚人の歴史を俯瞰すると「半魚野郎」「魚の分際でコックに逆らうんじゃねぇ!」といったゾロ達の発言は、(知らなかったとはいえ)アーロン達にとって正しく地雷ド真ん中だった事がよく分かる。
もっとも「ナミとその故郷を苦しめた仇敵」には変わりない以上、例え知っていたところで容赦なく罵倒していただろうが。
魚人等編での回想で登場したのだが、引き伸ばしのために違和感のある描写が多々ある。
ホーディ・ジョーンズらの幼少時の回想(ホーディの項目参照)や、
タイガーの死後、怒って海軍の軍艦を襲う際になぜかいつものように高笑いしていたり、
インペルダウンからの保釈後、ジンベエとの対立で、種族主義者で同族には決して暴力を振るわなかったとハチに評されていたはずのアーロンがジンベエに殴りかかろうとしていたりするなど。
小杉十郎太氏は
ニードルスやウィリー、スコーピオン等のアニメオリジナルキャラも演じており、スコーピオンはアーロンとは対照的に善人寄りな人物であった。
またウィリーについてはアーロンの
ライバルだったとの事であり、
ノベライズ版ではアーロンを倒したルフィを「やるじゃねえか」と素直に称賛する辺り、アーロンほど人間を蔑視してはいない様子。
実物のノコギリザメも鼻(吻)が長く伸びてノコギリ状になっているが、アーロンのように突き刺すのではなく、振り回して小魚やイカを斬りつけて弱らせたところを捕食する。
というか上述の通り軟骨で出来ているので、もし獲物に向かって突進しようものならノコギリのほうが間違いなく折れる。
下らねぇ追記・修正に死ね。
最終更新:2025年04月12日 18:38