ガーディアン・デスサイス

登録日:2014/06/27 (金) 20:25:00
更新日:2024/04/07 Sun 13:05:07
所要時間:約 10 分で読めます






今の一撃でエアトスは墓地に眠った
だがその屍は、新たな魂となって降臨する……!

エアトスは不滅だ!


《ガーディアン・デスサイス》とは遊戯王デュエルモンスターズドーマ編にて初登場し、
11年もの時を越え、遊戯王ARC-VOCGコレクターズパック-伝説の決闘者編-でついにOCG化した闇属性・悪魔族のモンスター。

アニメ本編ではラフェールが「遊戯vsラフェール」(2戦目)にて使用。
まさに闇に堕ちたエアトスである。


概要


特殊召喚・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2500/守2000
このカードは通常召喚できず、このカードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1):「ガーディアン・エアトス」が戦闘・効果で破壊され自分の墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「死神の大鎌-デスサイス」1枚をこのカードに装備する。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は召喚・特殊召喚できない。
(4):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。
手札を1枚墓地へ送り、このカードを墓地から特殊召喚する。

特殊召喚モンスターであり、自身の効果以外での特殊召喚ができない他効果を四つ持つ。
それぞれ自身を手札から特殊召喚する誘発効果、《死神の大鎌-デスサイス》を装備する誘発効果、
自軍の展開を封じる永続効果、自己再生する誘発効果の四種類。


(1)の効果により、《ガーディアン・エアトス》が戦闘・効果で破壊されたときに手札から特殊召喚できる。
《ガーディアン・エアトス》も自身を特殊召喚する効果を持つが、あちらと相性のよい《次元の裂け目》のようなカードではこちらの発動条件が阻害されるうえ、
このカードを使う上でのキーカードである死神の《死神の大鎌-デスサイス》との相性もとことん悪い。

よって《ガーディアン・エアトス》は彼女の効果ではなく、《神の居城-ヴァルハラ》《光神化》《究極時械神セフィロン》等の天使サポートカードで場に出す必要がある。

特に《光神化》は相性が良く、自爆特攻か自壊をトリガーに特殊召喚することができる。
《究極時械神セフィロン》を使う場合は後述の《死神の大鎌-デスサイス》と目的がかみ合うので特化するのもいいだろう。

ちなみに破壊される場所は問わないので、《炎王獣 ヤクシャ》で手札の《ガーディアン・エアトス》を破壊してしまうのもひとつの手である。
どちらにしても《ガーディアン・デスサイス》が手札になければ何も始まらないため、「ガーディアン」サポートの《ウェポンサモナー》で早めにサーチしたいところ。


(2)の効果は「このカードが特殊召喚に成功した時に発動できる」効果で、
デッキから《死神の大鎌-デスサイス》1枚をこのカードに装備することができる。


ちなみに《死神の大鎌-デスサイス》のテキストはこちら


死神の大鎌-デスサイス
装備魔法
「ガーディアン・デスサイス」にのみ装備可能。
(1):装備モンスターの攻撃力は、お互いの墓地のモンスターの数×500アップする。

書いてあることはかなりシンプルだが、効果はかなり強力。
お互いの墓地を参照するうえ、攻撃力の上昇効率が非常によく、お互いの墓地に11枚モンスターが存在すれば攻撃力8000にまで達する。
また、《ガーディアン・デスサイス》の効果でなくとも装備可能で、手札に来ても特別問題はなく、2枚装備すれば攻撃力の上昇率は高くなる。

難点としては《ガーディアン・デスサイス》が破壊された場合、このカードは墓地に送られてしまう点。
後述の効果で自己再生した場合はデッキから新たに装備できるが、対象がデッキのみなうえ、
さらに上述のテキストでわかるように《ガーディアン・デスサイス》のこのカードの装備効果はタイミングを逃す

三枚分使い切ってしまった場合は《ヴァイロン・マター》等でデッキに戻す必要がある。
またこのカード自体は《ガーディアン・デスサイス》が居なければ事故要因のため採用枚数もかなり悩むことになる。

手札が
《神の居城-ヴァルハラ》《ガーディアン・デスサイス》《ヴァイロン・マター》
《死神の大鎌-デスサイス》《死神の大鎌-デスサイス》《死神の大鎌-デスサイス》
とかなったら笑うことしかできない。

エアトス――!!!! はやくきてくれ――っ!!!!


(3)の効果はこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は召喚・特殊召喚できないというデメリット効果。
このカード自身後述の効果で場持ちはよく、《死神の大鎌-デスサイス》の効果で爆発的な攻撃力が期待できるので、
特化すればそれほど気にならないともいえるが、変な奴らに連続攻撃されて手札を0にされたらひどいことになりかねない。

抜け道としてセットからの反転召喚、自己再生するタイミングに合わせてフリーチェーンで特殊召喚は可能だがあまり得策ではない。
どうしてもというのであれば、《禁じられた聖杯》等で無効にしてしまうのが手っ取り早い。




デスサイスは、手札を1枚を生贄に捧げる事で復活する
だがそれを決定するのは私ではない デスサイス自らの意思で蘇るのだ!

もはや、デスサイスを排除する事は、私にも出来ないのだよ


そしてお待ちかねの第四の効果。
このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動し、手札を1枚墓地へ送り、このカードを墓地から特殊召喚する強制効果

《ガーディアン・デスサイス》最大の魅力でもあり、さまざまな利用法がある効果である。

手札を一枚犠牲にするというなかなか重い効果ではあるが、強制効果であるためタイミングを逃す心配はない。

よって《激流葬》で自爆させようが、《エネミーコントローラー》のリリースにしようが、アドバンスセットしようが、
はたまた相手によって攻撃力が上がった《No.50 ブラック・コーン号》に墓地送りされようが、《励輝士 ヴェルズビュート》に破壊されようが、
ブラック・ローズ・ドラゴン》にぶっぱされようが、《シンクロ・マテリアル》でS素材にされようが
手札一枚を犠牲に何度でも蘇る! もはや誰にも《ガーディアン・デスサイス》を止めることはできないのだ!







???「《ZW-阿修羅副腕》を装備した《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》で攻撃! ダメージは与えられないけど手札は0だぜ!」
???「《No.101 S・H・Ark Knight》でORUにしてやるぜ! 守備表示? なら《CNo.101 S・H・Dark Knight》だ!」
???「《月華竜 ブラック・ローズ》で手札に戻っていただきますね。《強制脱出装置》でもいいですよ」
???「S召喚! 《氷結界の龍 トリシューラ》!! 破壊ではない除外してもらう。(ついでに《ガーディアン・エアトス》と手札もな)」
???「カードをセット、《ダブル・サイクロン》で《死神の大鎌-デスサイス》を破壊
   スティーラーキッテクイックロンSSスティーラーSSジャンク・ウォリアーSSスティーラーSSエクスプローラーNSクイックロンSSロード・ウォリアーSS……
   集いし星が(省略)光さす道となれ! リミットオーバー・アクセルシンクロ! 進化の光、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》!」



まぁ、意外と止められたり、これが仇になることは多いので注意しておこう。

破壊以外の方法でこのカード以外にも《ガーディアン・エアトス》も含めて除去されてしまう事もあるため、
なるべく自分から《ガーディアン・エアトス》やこのカードを破壊する手段も準備しておきたい。

《激流葬》や《ブラック・ホール》などの味方を巻き込む系統の汎用破壊カードを使ったり、
《サンダー・ブレイク》などのフリーチェーンの破壊カードを採用しておくのもいいだろう。

《ガーディアン・デスサイス》の場合は自己再生条件は破壊ではなく墓地送りなため、リリースエスケープの対象にするのもあり、
《エネミーコントローラー》で相手モンスターのコントロールを奪うというのも……なかなか面白い。


また何の因果か、《オレイカルコスの結界》との相性はそれほど悪くない。
特殊召喚した《ガーディアン・エアトス》をこのカードの発動時に破壊できるうえ、デメリット効果がほぼ重なるため気にならない。
相手の攻撃誘導効果は《ガーディアン・デスサイス》がいると基本的に展開しないためにあまり意味ないうえ、最悪邪魔になるかもしれないが、
攻撃表示の《エア・サーキュレーター》や《ウェポンサモナー》を相手の攻撃から守れるというポジティブシンキングも可能といえば可能。

「オレイカルコスの結界は デュエル中に1枚しか発動できない」というデメリットもバウンスであるならば、
《ガーディアン・デスサイス》のよい手札コストになれる……と開き直れる。


ちなみに余談だが、この効果はフィールド上であればモンスターゾーンでなくても墓地送りにされた時点で効果が発動するため、
サクリファイス等に吸収されようと墓地に行けば自己再生できるほか、出張インゼクターとか言われる《甲虫装機 エクサビートル》を使えば
《ガーディアン・エアトス》無しで《ガーディアン・デスサイス》が出せた

《ガーディアン・デスサイス》のデメリットの都合上、ランク6Xを出すギミックが腐る場合もあるが、
《ガーディアン・エアトス》がなくておっちぬという弱点をカバーできる(ついでに《ガーディアン・デスサイス》が手札にある必要もない)ため、
これに特化することでまた違った運用もでき

が。
いつのまにか1度正規の手順を踏まないと自己再生できないように裁定変更がされていたため不可能になった。
本当コンマイは余計なことばかりする……*1


【ガーディアン・デスサイス】を作る場合には以上点を意識しつつ、このカードを速攻で出すタイプのデッキにしてみよう。
《ガーディアン・エアトス》の主軸デッキとはとことん相性が悪いので両者を活躍させる……というのはかなり大変である。

EXデッキは基本的にはほとんど使わないので、自分に合ったものを選ぶとよい。
Sモンスターよりはエクシーズモンスターのほうが出しやすく、ここぞというときに役立ってくれるだろう。

採用エクシーズは《ウェポンサモナー》を素材にでき《神の居城-ヴァルハラ》を発動しやすくする《恐牙狼 ダイヤウルフ》を筆頭とする汎用ランク4X。
または《ガーディアン・エアトス》を素材にでき、後出しした《ガーディアン・デスサイス》の効果を無効にしたり《ガーディアン・エアトス》を破壊できる《No.107 銀河眼の時空竜》や《聖刻神龍-エネアード》を有するランク8。
以上の二つにオマケ程度で《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》を忍ばせるくらいで十分だろう。



アニメにおける《ガーディアン・デスサイス》


上述の通り、遊戯王DMオリジナルのドーマ編にて二戦目の「遊戯vsラフェール」でラフェールが使用した。

なおアニメでは、表側攻撃表示になった時に他の自分のモンスターを全て生け贄にする効果があった。
イラストはOCG版よりズームしたものとなっており、鎧の傷も多かった。
さらに《ガーディアン・デスサイス》を特殊召喚できる効果を持っているのはこのカードではなく《ガーディアン・エアトス》のほうだった。

本編では《ガーディアン・エアトス》が《呪符竜》に戦闘破壊された事で表側守備表示で特殊召喚され、《死神の大鎌-デスサイス》を装備した。
次のラフェールのターンに攻撃表示となり、《オレイカルコスの結界》が齎す心の闇のせいで、墓地にモンスターをおかないという信念を捻じ曲げて《ガーディアン・デスサイス》を強化する為に墓地にモンスターを送り込んで決闘を行い自身の他のモンスターを破壊し、攻撃力を5500に上げ、《呪符竜》を戦闘破壊した。

その後も、高い攻撃力と手札を消費する自己再生で闇遊戯を圧倒していたが、遊戯が《死者蘇生》で《ガーディアン・エアトス》を特殊召喚した事で攻撃力が5000に下がってしまう。
さらにヘルモスの効果で装備魔法《女神の聖弓-アルテミス》になった《クィーンズ・ナイト》を装備し、その効果で5000の攻撃力・戦闘破壊耐性・連続攻撃の能力を得た《ガーディアン・エアトス》の連続攻撃で手札を使い果たし、自己再生コストを失ったことでそのまま相打ちとなり、仮面を残して消滅した。

仮面のみを残した《ガーディアン・デスサイス》を手に持った《ガーディアン・エアトス》が天に昇っていくシーンはなかなか感動的。

遊戯がラフェールが墓地にモンスターを送った時は「こんなやり方はお前らしくない」と批判していた。

攻撃名は「フォビデン・レクイエム」。もみあげレクイエムとかいう空耳があるとかないとか
ちなみに《ガーディアン・エアトス》の方は「フォビデン・ゴスペル」「フォビデン・サーム」で、いずれも聖歌である。


【余談】
その後、ラフェールは《黄泉天輪》の効果と《ソウル・チャージ》の効果によって場に墓地のガーディアン達(とバックアップ・ガードナー)を蘇生させ、そのライフコストにより自滅する形で決着をつけた。
この時「《ガーディアン・エアトス》と《ガーディアン・デスサイス》は?」とよく突っ込まれるが、これについては闇遊戯が使用した《黄泉天輪》が関連する。

「心の闇を撃て!」で確認できる《黄泉天輪》のテキストは以下。

永続魔法
フィールドのモンスターを全て破壊する。お互いのデッキのモンスターを全てゲームから取り除き、墓地のモンスターを1ターンにつき1体特殊召喚する。このカードがフィールド上にある限り召喚・特殊召喚に必要な特殊条件を無視しても構わない。このカードの効果で召喚・特殊召喚されたモンスターは破壊された時、墓地に行かずゲームから取り除かれる。

「このカードの効果」でとあるが、よーく見ると蘇生効果と召喚条件無視が直接連動していない(条件無視は普通の召喚にも働く)。
つまりこのカードがあれば、どんなモンスターでも条件無視で通常召喚・反転召喚・特殊召喚できるのである。

アニメの《ガーディアン・エアトス》は他のガーディアン同様《女神の聖剣-エアトス》をフィールドに必要とする召喚条件があったため、闇遊戯が《死者蘇生》で復活させた際は《黄泉天輪》の効果で「その召喚条件を無視して蘇生させた」=《黄泉天輪》の効果を受けて蘇生した=《ガーディアン・デスサイス》と相討ちになり破壊されたことでゲームから除外されたことになる。
つまりこの時点で《ガーディアン・エアトス》は墓地から消えていたのである(仮に墓地に送られるとしても、《超融合》で語られたDMのルールに従えば、この時のコントローラーである闇遊戯の墓地に行くことになる)。

また、《ガーディアン・デスサイス》の自己再生能力については「手札1枚を生贄にすることで復活する」と語られていたが、杏子は「破壊されないモンスター」と評していること、《死神の大鎌-デスサイス》がそのままだったこと、《竜騎士ブラック・マジシャン・ガール》の効果を受けた際には破壊された素振り自体なかったことから、正確には自己再生ではなく、「破壊される場合に手札1枚を身代わりにする」耐性効果だった可能性が高い。原作効果の《リバイバルスライム》みたいなもんである。

《ガーディアン・デスサイス》がどうなったのかは語られていないが、蘇生できる状況で蘇生されなかったことから、《ガーディアン・エアトス》もろとも除外されていたと思われる(テキスト外効果については当時のアニメ遊戯王ではたまにあることだったし)。


追記・修正は《ガーディアン・エアトス》を自ら破壊してからお願いします。







エアトス「…………」


見るな……そんな目で俺を見るなぁー!


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最終更新:2024年04月07日 13:05

*1 一応、青天の霹靂が登場したことで、このカードも含めた「自身の効果による墓地蘇生も自身の召喚条件を満たした正規召喚となっている特殊召喚モンスター」が簡単にその条件を満たせるようになってしまったため妥当な裁定変更ではあるのだが……。