グールズ(遊戯王)

登録日:2020/07/03 (木曜日) 23:35:15
更新日:2025/04/11 Fri 15:13:59
所要時間:約 6 分で読めます





グールズ!!
世界を股にかけて暗躍するレアカード窃盗集団(ハンターズ)
やつらの仕業か!!

レアカードを強引な手段で奪い闇で密売し、多額の利益を得ている…
今ではレアカードの密造にまで手をのばしているという噂もある…

イスラムの伝説で墓をあばき死肉をむさぼるとされる食屍鬼…
その名の通り腐りきった連中だ……

「グールズ」とは漫画遊☆戯☆王」に登場する組織である。


【概要】

マリク・イシュタールが組織した、世界的に暗躍するレアカード強奪集団。
強盗や窃盗は勿論の事、レアカードの偽造や密売等様々な悪事に手を染めている。
構成員は主に「レアハンター」と呼ばれ、彼等が封印されていた神のカード(三幻神)の内2枚を盗み出したことからバトルシティ編が始まった。

その外道さもさることながら、同時にとてつもない技術力と手回しの良さが脅威。
バトルシティ開催宣言及びデュエルディスク配布からわずか数日で海馬社長が認めた者以外は入手困難なディスクを人数分確保したり、
街中に様々なデスゲーム装置を設置したり、ディスクを封じる枷や禁止カードを読み込ませても機能する仕掛けといった細かな仕掛けを持ち込んだり等やりたい放題だった。
デュエルシティ自体グールズ拿捕も目的だったので多少は泳がされていたにしても、あの海馬社長が目を光らせている童実野町で、である。
特に城之内洗脳からの流れはほぼその場の思い付きにもかかわらず、随分と手の込んだ仕掛けを用意していた。(元々は自分達でデスゲームを行うためのものではあっただろうが)
事前に工作員を派遣したり、おそらく優秀な技術者を洗脳して部下にしていると思われるが、異常な手回しの早さである。
バトルシティ終了後は解散したと思われるが、構成員のその後は不明。


【メンバー】



グールズ総帥。
千年アイテムの1つである、千年ロッドに選ばれた男。

詳細は項目にて。



マリクの側近にしてレアハンター最強の男。
グールズでありながら正々堂々とした戦いを好む武人。

詳細は項目にて。


  • レアハンター

「ククク…なかなか見上げた闘志だが―それだけでデュエルを制することはできない!それを教えてやる…」


レアハンターの一人。
固有名称がなく紛らわしいため、俗にレアハンター(1)と呼ばれる。
ぎょろぎょろした爬虫類のような眼をした細身の男。
偽造した「エクゾディア」の各パーツを3積みし、壁モンスターで耐え、「天使の施し」をガン回しして特殊勝利を狙う戦法を得意とする。
その戦術で城之内を下し、「真紅眼の黒竜」を奪うが、闇遊戯との対戦で手の内がばれ敗北、レッドアイズを奪い返される。
だがマリク曰く「レアハンター最弱の男」のようで、エクゾディアを潰されると勝負を諦めてしまう精神的な弱さを見せていた*1
アニメでは遊戯が多用していた有翼幻獣キマイラは、原作では彼とデュエルしたこの時1回だけしか出番が無かった。
また彼が壁モンスターとして使用していた《機動砦のギア・ゴーレム》と《アステカの石像》 は、
登場から長らく経った第3期「天空の聖域」にて効果モンスターとしてOCG化した。

アニメではエクゾディアを潰された後もギブアップはせず、遊戯の攻撃を受けて敗れた。
連鎖破壊でエクゾディアを破壊されるのは同一だが、光の封殺剣の効果処理が原作と異なる都合上、
こちらは遊戯のハッタリに屈してエクゾディアを召喚したのが原因で連鎖破壊を食らっている。
ゲーマーとしての心理戦能力や勝負勘の低さの現れとも言え、マリクから最弱と評されたのも納得できよう。

なお、上述したように光の封殺剣の直後のターンで決着がついているため、
極論を言えば光の封殺剣でエクゾディアの完成を遅らせた時点で遊戯の逆転は終了しており、
その後のハッタリやら連鎖破壊やら、その他の部分は別になくても問題なかった
メタ的な話をすると、原作で使用した連鎖破壊を使用しつつ、エクゾディアを破壊するという絵面がアニメ的に欲しかったというためだろうが、微妙に釈然としない描写ではある。
他にも、磁石の戦士α+デーモンの召喚で合体攻撃すると攻撃力が上がるという謎の効果*2やレアハンターのコピーカードをビリビリに破り捨てる闇遊戯など妙な見どころの多い回である。

戦術そのものは理にかなっている為、心理戦が無いゲーム作品だと割と厄介な相手。
酷い時は先攻1ターン目1キルという乱数の暴力をかましてくることも。
作品によっては《封印されしエクゾディア》をアタッカーとして召喚してしまうことがある


レアハンターナンバー2の奇術師。
遊戯と同じくブラック・マジシャンの使い手。

詳細は項目にて。


  • 人形

マリクが洗脳したパントマイマーの男。
過去に親殺しをしており、それがきっかけで心を閉ざしてしまったらしい。
マリクから神のカード「オシリスの天空竜」を渡されており、バトルシティ前から童実野町に設置されており、パンドラを破った遊戯を倒すべく行動を開始する。
オシリスの攻撃力を無限に上昇させるコンボ「ゴッド・ファイブ」で遊戯を追い詰めるが、
無限にカードを引かされデッキ切れで敗北、オシリスはアンティとして遊戯の手に渡る。
因みに使っているデッキはマリクが構築し、プレイと会話も千年ロッドを介してマリクが行っているので彼自身が行動したシーンは一つも存在しない。



CV: 水島裕(光の仮面)・石井康嗣(闇の仮面)


レアハンターの2人組。

光の仮面は右半分に仮面を被ったチビ。その体型にコンプレックスを持つ。
「生贄封じの仮面」を使い、神のカードを含めた上級モンスターの展開を封じ、様々な魔法・罠で相手の妨害をする戦術が得意。
特に「呪魂の仮面」といった毎ターンダメージを与えるカードはライフ4000の原作ルールでは驚異的である。
半面、モンスターカードは殆ど入れていない。

闇の仮面は左半分に仮面を被った大男。だがメンタルは弱い。
相棒とは異なり余り魔法・罠を使わず(皆無ではない)大型モンスターで殴る戦法を得意とする。
何故かこの二人が使ったカードは二期にOCG化とやたら早く、使用したカードの殆どがOCG化される等妙に優遇されている。
ヌヴィアとか産廃レベルに弱体化したカードもあるが

ライフが0になるとビルの屋上から落下するデスゲームを仕掛け、
息の合ったコンビネーションで遊戯・海馬タッグを追い詰めるが、
途中結束し合った2人に逆転負けを許す。だが自分らはパラシュートを用意していたので無事だった。

切り札は「仮面魔獣マスクド・ヘルレイザー」と「仮面魔獣デス・ガーディウス
どちらも社長の嫁こと「青眼の白龍」より攻撃力の高い強力モンスターである。
デス・ガーディウスはアンティで海馬に奪われ、決勝の対戦相手決めのバトルロイヤルの順番決めで捨てられた。

遊戯王デュエルリンクスではレジェンドデュエリストとして参戦。
切り札はもちろん「仮面魔獣デス・ガーディウス」。
スキルは、手札の光/闇属性モンスターをデッキに戻して、同じレベルの闇/光属性モンスターを手札に加える「光と闇の交換」や、
手札を1枚デッキに戻して、「メルキド四面獣」か「仮面呪術師カースド・ギュラ」を場に出す「仮面魔獣の下準備」が特徴。
特に後者はサブテラーなどとの相性が抜群で、ほぼモブのキャラが最強格に上り詰める異様な事態となったが、
後に「主に仮面魔獣以外の下準備に使われているため」という率直な理由で調整が加えられた。


  • カードショップ店主

「見つけたよ、まず一人だ…」

デュエリスト以外の構成員の一人。
闇遊戯と杏子がデート中に見つけたカードショップ*3の店主。遊戯が《光の封殺剣》を入手したのもここ。レアハンターが負けたのはある意味彼のせい
なお、店名は特に設定されていないのか「RPG*4」「HOBBY」「トレーディングカード」としか看板に書かれていない。
後にデュエルディスクの入手のために遊戯一行が訪れた際、デュエリストレベルが低いためバトルシティ参加資格を持っていなかった城之内が指折りのレアカードである真紅眼を所持している事に目を付け、データを改竄し城之内をバトルシティに参加させた。
その後「カモ第一号」としてレアハンターに連絡したのが最後の出番になっている。
バトルシティ中に城之内がレアハンターに狙われたのは、ここで城之内の情報が漏れていたからだと気づいた遊戯にカードショップに立ち入られたが、その時は不在であった。

ちなみにアニメ版では彼が運営するカードショップのショーケースになぜかエクゾディアパーツや《青眼の白龍》が陳列されている*5

ゲーム「デュエルモンスターズ7」では実際にカードショップ(DM7は亀のゲーム屋で買い物できないためゲーム中で唯一利用できるカードショップ)として利用することができるが、
どのカードも販売価格が安く、パスワードマシンは無料で利用できるなど続編の亀のゲーム屋とは比べ物にならないくらいの優良店である

最初はカードショップ店主が店長をしており、バイトと思しき男性も1人いる。
このバイトと思しき男性は店のショーケース裏にある倉庫(もとい地下デュエル場)の見張りをしており、
デュエルを申し込むと「やる気か! な~んてパンド……いやいや、店長に怒られちゃうよ」と漏らしてはいけない名前を口に出してしまう、うっかりやさん。
どうやらこの作品ではパンドラとカードショップ店主は同一人物という設定のようだ。

イベントフラグを建てると原作通り(地下デュエル場にて)パンドラ戦が行われる舞台となり、この時からバイトと思しき男性が店主に代わってカードの売買を行うようになる。
なお、パンドラに勝利後は彼が消息不明になり、代わりにバイトと思しき男性が新店主として就任・接客するようになる。
前店主ことパンドラの後日談は新店主曰く「前の店長は病気でね……なんか田舎の方に帰ったよ」*6と雑な言い訳説明で幕が引かれるのであった。

ちなみに新店主とは決勝トーナメント開始前までの期間限定で何度もデュエルが出来たりする。
大して強くはないが勝てばドミノ(このゲームにおける通貨)はちゃんとくれるし、アンティを賭けていればアンティカードもくれる。
グールズが経営する店にいる事からかなりあくどい奴かと思いきや、割と真っ当な良い人である。


【余談】


  • 名前の由来はイスラム教に伝わる食屍鬼「グール」から。


  • 「カード窃盗集団」という事で、一部のプレイヤー間ではジャンフェス等の遊戯王関連イベントに出没するカード窃盗を行う不届き者の輩を指して「リアルグールズ」と呼ぶ事もある。



追記、修正はレアカードを奪ってからお願いします。(※カードの強奪は遊戯王ではよくあること現実では絶対に行わないでください

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最終更新:2025年04月11日 15:13

*1 もっともエクゾディアデッキに他の勝利手段も搭載したうえ、なおもエクゾディアの勝利も狙っていたGXのアモンのような存在が例外的とも言えるが。特に原作ではエクゾディアに蘇生制限があるし。

*2 磁石の戦士でエクゾディアを倒して、キマイラとデーモンで直接攻撃すれば普通に勝ってたのに。

*3 遊戯いわく「こんなところにカード屋があったのか」

*4 所謂TRPGやボードゲームのことでテレビゲー厶のことでないと思われる

*5 グールズが経営している店という事を強調するためなのか、作画スタッフのいたずらなのかは不明

*6 続編である『DM8 破滅の大邪神』ではパンドラがネオ・グールズの構成員として再登場していたのでマジで一度田舎に帰っていた……のかもしれない