仮面魔獣デス・ガーディウス

登録日: 2013/09/29 (日) 12:39:53
更新日:2023/12/07 Thu 19:37:13
所要時間:約 6 分で読めます





デュエリスト「遊戯王の攻略本を上巻1つください」
店員「はーい」
デュエリスト「そんで下巻は3つください」
店員「どういう…事だ……? 攻略本は上下巻1つずつ揃えたらいいだろうに」
デュエリスト「これはただの天使の施しです、気にしないでください」


仮面魔獣デス・ガーディウスとは遊戯王OCGにおけるモンスターの一体。

【能力】
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻3300/守2500
「仮面呪術師カースド・ギュラ」「メルキド四面獣」どちらかを含む生け贄2体を捧げない限り特殊召喚できない。
このカードがフィールドから墓地に行った時、デッキから「遺言の仮面」1枚をフィールド上モンスターに装備させ、デッキをシャッフルする。

【概要】
遊戯王のアニメが固まった頃のバトルシティ編における「闇遊戯海馬vs光の仮面&闇の仮面」戦において光の仮面が使用。*1
地味ながらその攻撃力で青眼の白龍を打ち倒す活躍をし、やられた後も遺言の仮面をマグネット・バルキリオン装備する効果を発動した。

現実では特殊召喚モンスターとして再現された。
通常召喚はできず、代わりにメルキド四面獣か仮面呪術師カースド・ギュラを含むモンスター総計2体をリリースし特殊召喚する。
倒されても遺言の仮面を残す為、実に鬱陶しい。

ちなみに遺言の仮面の効果は以下の通り。

通常魔法
このカードをデッキに戻しシャッフルする。
また、「仮面魔獣デス・ガーディウス」の効果を使用した場合は装備カード扱いとなる。
装備モンスターのコントロールはその時点のコントローラーの対戦相手に移る。

基本的には何の役にも立たないカードではあるが、ガーディウスの効果により強奪と同じ極悪寝取りカードに変貌する。
つまりガーディウスが立ってるとまともに戦闘破壊させてくれず実に鬱陶しいのである。

ただしこいつ自身には一切の耐性が無く、除外・バウンスで吹っ飛ばされたりするとどうにもならないと言う弱点もある。
特にカオスモンスターやブリューナクの後継な獣神ヴァルカンとか脱獄してきたトリシューラとかは天敵中の天敵。
ナッシュどもやカステルもフィールド上からの墓地送りをさせてもらえない。
エフェクト・ヴェーラーやブレイクスルー・スキル等でしっかり守ろう。

意外とスキルドレインにも相性良かったりするので、【スキドレラビット】【スキドレ暗黒界】のギミックから出しても面白い。

そんなデス・ガーディウスだが攻撃力の高さや遺言の仮面の効果、その召喚条件の緩さから専用デッキは大昔からあったりする。

マシュマロンのような耐性持ちやゾンビ・キャリア等の再生持ちを組み合わせて簡単に召喚条件を満たせる。
召喚条件のカースド・ギュラ&メルキドはただの攻撃力1500のバニラなので、レスキューラビットにも対応しており、かなり出しやすくなった。
特に兎から出したメルキドやカースド・ギュラは状況次第でデス・ガーディウスの弾にしても良いしランク4エクシーズしても良いのは魅力的である。

他に手札消費2枚で呼び出す方法には魔界発現世行きデスガイドとトランスターンを使う方法もある。
デスガイド召喚>魔犬オクトロスリクルート>トランスターン発動>魔犬オクトロス墓地送ってメルキドかカースド・ギュラ召喚>オクトロスの効果でデスガーディウスサーチ>デスガイドとメルキドorカースドギュラリリースしてデスガーディウス召喚
と言う流れで実現できる。

消費はやや増えるが、ゴブリンドバーグ・カゲトカゲなどの手札から特殊召喚できるモンスターや、思い出のブランコ・予想GUYと言った通常モンスターサポートも利用できる。
デス・ガーディウス、メルキド、カースド・ギュラの全員が闇属性・悪魔族統一なので、デッキのカラーをそろえて闇の誘惑を投入するなどの構築も取りやすい。

また、変わったネタでは【6軸エクサビートル】なんて組み方もある。
甲虫装機エクサビートルに特化させて墓地のこいつを正規召喚せず装備してしまう型だ。
こいつの効果は強制効果なのでタイミングは逃さないし、エクサビートルは自分から装備を外していけるので相性は抜群。
エクサビートルの素材には双方の相性が良いディアボリックガイ等が素材の選択肢になる。

これらの好相性のカード達は、その殆どがデス・ガーディウス登場後に生まれたカードである。(デス・ガーディウスが第2期のカードと言う事もあるが)
登場当初のデザインとしては「弱い通常モンスターをわざわざ採用して生贄にしなければ召喚できないがその分強い」という意図だったと思われるが、
生贄が弱い通常モンスターだったために後々多数の展開ルートが生まれ、特殊召喚モンスターだったために高速化環境にも適応し、
エクシーズというゲームシステムレベルで好相性な召喚法も生まれ、デスガーディウスのサーチも可能になるなど、時代の流れに乗ってじわじわ強化されてきた。
自身が通常召喚不可能なレベル8であり、さらに貧弱な通常モンスターの採用必須に加え、遺言の仮面はドローしたら無意味であるため手札事故の確率は常にあるが
今ではかなりスムーズに攻撃力3300の強奪持ちが出てくるというカードになった。

総じて面白いカードと言えるかもしれない。

ちなみに悪魔族なのでダーク・ガイアとかのエサにしても楽しい。


【入手方法】
実はこいつ攻略本のおまけ。
なのでこいつメインのデッキを組むなら昔は冒頭の如く攻略本の下巻を天使の施しをするしかなかった。
特に専用デッキを組む場合、遺言の仮面はともかく、こいつは2~3積みする必要があるので収集が結構しんどかったりした。

今現在では、その攻略本はすでに絶版でガーディウスも再録もされて無いので、集めたいならカード屋で漁るしかない。

……そして、約14年もの月日を経て、ついに「決闘者の栄光-記憶の断片- side:武藤遊戯 」にて
この仮面魔獣デス・ガーディウスと遺言の仮面が再録された!

仮面魔獣デス・ガーディウス
特殊召喚・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻3300/守2500
このカードは通常召喚できない。
「仮面呪術師カースド・ギュラ」「メルキド四面獣」の内いずれかを含む自分フィールドのモンスター2体をリリースした場合に特殊召喚できる。
(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動する。
デッキから「遺言の仮面」1枚を装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。

遺言の仮面
通常魔法
(1):このカードをデッキに戻してシャッフルする。
(2):このカードが「仮面魔獣デス・ガーディウス」の効果で装備されている場合、装備モンスターのコントロールを得る。

新たなに第9期のテキストとなったことで、遺言の仮面のコントロール変化効果が地味に強化されている。

以前の効果では自分の場にしかモンスターがいない場合、
デス・ガーディウスの効果で遺言の仮面を自分のモンスターに装備し、相手にコントロールを渡さなければならなかったが、
今回のエラッタで相手にしか装備できなくなったことでその心配がなくなっているのである。
こちらのモンスターを送り付ける様な使い方は不可能になったものの、デス・ガーディウスが破壊される隣でそんなモンスターが棒立ちする状況はまず起きないので気にならないだろう。

さあ、新たなテキストとなった仮面魔獣で君のデッキを強化しよう!


なおデュエルリンクスでは仮面タッグが「光と闇の仮面」名義で登場しており、デス・ガーディウスはエースに位置付けられムービーも用意されている。
おまけに、遺言の仮面をデッキに戻すことでこのカードをサーチする「仮面カードチェンジ」、メルキドかカースド・ギュラを手札1枚をデッキに戻すことでボード外から出す「仮面魔獣の下準備」、遺言の仮面を装備したモンスターを強化する「怒りと復讐心のオーラ」と、なぜか専用スキルが3つも存在する謎の好待遇を受けている。

この中でも「仮面カードチェンジ」が強力で、手札に来ると事故要員だった遺言の仮面をデス・ガーディウスのサーチに変換できるのが大きい。


追記修正は天使の施しをした猛者にお願いします

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最終更新:2023年12月07日 19:37

*1 原作では光の仮面のカードだが、アニメでは闇の仮面のカードだったのを「手札交換」で奪って「選ばれし者」で特殊召喚した。