ゼーレ(新世紀エヴァンゲリオン)

登録日:2021/04/15 Thu 03:22:51
更新日:2024/01/28 Sun 18:03:50
所要時間:約 5 分で読めます





全てはゼーレの


シナリオ通りに

ゼーレ(Seele)とは、TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』、『エヴァンゲリオンANIMA』に登場する秘密結社。
本項目ではTVアニメ版、新劇場版シリーズと『ANIMA』の動向についても記載する。

+ 目次

概要

『エヴァンゲリオン』の世界において、全世界を裏から操る秘密結社。名前はドイツ語で「」を意味する。
シンボルマークは7つの目。新劇場版では7つの目と共に知恵の実をイメージしたリンゴと、それを食べようとする蛇が追加されている他、ドイツ語で「星空の下で神が裁く、我々がどう裁いたかを」という言葉が記されている。

その影響力は凄まじく、国連や日本米国政府といった世界各国を操る他、戦略自衛隊といった軍隊をも簡単に動かすほど。
また財政面でも権力を握っており、エヴァンゲリオン関連の予算、第3新東京市の修理費用なども全てゼーレがNERVに出している。

国連を隠れ蓑に活動しており、表向きには国連直属の極秘諮問機関人類補完委員会として、最終目的である人類補完計画を遂行させるべくNERVに指令を下している。
当初は人類補完委員会の委員メンバー(ゼーレ幹部)が登場し、物語中盤からはモノリスを介した会議(通称「ゼーレ会議」)で登場する。
ちなみに、最高意思決定に参加するモノリスは12人……のはずだが、時々モノリスが15人に増えることがあり、制作側でも設定が混乱している様子。

使徒に関する予言が書かれているとされる「裏・死海文書」を所持しており、それを元に作成した百年単位の遠大なシナリオに沿って行動している。本編開始15年前に発生した世界規模の大災害であるセカンドインパクトさえ、そのシナリオに従い彼らの手で人為的に引き起こされたもの。
その他劇中で繰り広げられるEVAと使徒との死闘の数々も、実は基本的には全てゼーレのシナリオを進めさせるための過程に過ぎない


中心人物

CV:麦人
人類補完委員会議長を務めるゼーレの中心人物。
NERVを陰で操り、人類補完計画の最高指導者も務める老人。

CV:石田彰
ゼーレから派遣されたフィフス・チルドレンの少年。
その正体はヒト型の使徒

CV:立木文彦
NERV最高司令官にして、主人公である碇シンジの実の父。
ゼーレの直属の配下として人類補完計画の遂行を担う。


劇中での活躍(?)

過去

母体は中世暗黒期に結成された秘教秘密結社で、元々は宗教団体であり、作中の会話でも『教義』について言及する場面からもこれが窺える。
1900年代には対抗勢力の駆逐に成功しており、これ以降世界を裏側から牛耳るようになった。
20世紀になって「死海文書」を発見し、これを2つに分割。世間に公表したのを「死海文書」とし、ゼーレが持ち去ったものを「裏・死海文書」として所持している。

一応は実在すると信じられていた「死海文書」だったが、長い年月を経て当初の教義が失われつつあったこともあり、これを眉唾物として見ていたゼーレは書かれているとおりに南極の地下を捜索。
すると、使徒の始祖であるアダムを発見するに至る。
「死海文書」に書かれている予言を本物だと確信したゼーレは、今一度当初の教義に立ち返ることを決め、そこに書かれている予言と、碇ゲンドウが提唱した「禁じられた神への道」である、「人類補完計画」を遂行していくことになる。

そのためにはまずアダムを卵にまで還元し、被害を最小限に抑えるためにセカンドインパクトを起こした。
それによりバラバラになったアダムの肉体と、分離された魂を回収した後、肉体は胎児状にまで復元し、魂はとある少年の体に入れた。
次に、「死海文書」の記述通りに箱根地下を探索、人類の始祖であるリリスを発見した。

そしてゼーレは「アダムを失った使徒は、本質的に同じ存在であるリリスを目ざしてやってくる」と予想。アダム・リリスのコピーである汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンを開発、建造すると共に、箱根にリリス防衛のための使徒迎撃要塞都市第3新東京市を建設する。

……そして、2015年。「死海文書」の予言通り、使徒が襲来する。


TVアニメ版

第弐話『見知らぬ、天井』にて登場。*1

NERV司令官・碇ゲンドウに対してエヴァンゲリオン初号機の修理費用についてのことを始め「人、時間、金……親子で一体いくら使うつもりだ?」などと、世俗的な面でNERVに改善を迫るという嫌味な上位組織として初登場した。嫌な初登場だな……。
そして『エヴァンゲリオン』最大の謎である「人類補完計画」についての中間報告をゲンドウから受けていた。
ちなみにこの後結構な間「人類補完計画」について全く触れられないままストーリーは進む。

その後も出てくるのは人類補完委員会メンバーとキール・ローレンツ議長の5人で、NERVの上位組織としての「ゼーレ」は未だに登場しなかった。

が、満を持して第弐拾壱話『NERV、誕生』にて遂に登場。
モノリスの姿で登場し、これ以降は人類補完委員会は登場せず、ゼーレのモノリスがゲンドウと会議をしている。

第弐拾参話『涙』では、弐拾弐話にてゲンドウが独断で使徒アラエル殲滅のために使用し、回収できなくなったロンギヌスの槍のことについて厳しく咎めている。
またこの頃からゲンドウとの関係に亀裂が入り始め、最終的に第25話、第26話では遂に正面衝突することになる。

第弐拾四話『最後のシ者』では渚カヲルをNERVへ直接派遣した同時に、彼を使徒として殲滅させた。


旧劇場版

第25話『Air』にて登場。
ゲンドウ、冬月ペアと最期の会話を交わす。その際にキール(ゼーレ モノリス01)が言った言葉は「死は……君たちに与えよう」というものだった。
キールの言う通りNERV本部、第3新東京市にはNERV本部施設の強制占領のために戦略自衛隊が送られてくる。
次々と破壊・占領されていくNERV本部、次々と殺害されていくNERV職員たち、そして復活するエヴァ弐号機……。
ゼーレは「毒を以て毒を制す」と言い放ち、EVA量産機をNERV本部、ジオフロントへ送り込む……。

第26話『まごころを、君に』でも引き続き登場。
キールを中心に、ゼーレ幹部らは人類補完計画を発動させる。
共鳴していくエヴァ量産機、トリガーとなったエヴァ初号機、そして復活する人類の始祖リリス

人類補完計画が発動し、地球上の人類が全てL.C.Lへと還元されていく中、ゼーレのモノリスは姿を消し、キールは「始まりと終わりは同じところにある。良い、全てはこれで良い」と言い遺してL.C.Lへと還元された。


新劇場版シリーズ

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

序盤と終盤に登場。モノリスの数が7枚になっている他、ゼーレのマークが新しくデザインされているなど細かいところが変更されている。
なお本作では人類補完委員会は登場せず、キール(ゼーレ モノリス01)も最初からモノリスとなっている。
序盤ではゲンドウから人類補完計画の中間報告を受けていた。
また使徒リリスと何らかの「契約」をしていることが判明し、さらに「裏・死海文書」も「死海文書・外典」と名称が変わっている。
終盤では月面のタブハベースに登場。月面の棺から目覚めた少年に「死海文書」は「掟の書」へと行を移したことを話していた。


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

北極に使徒封印用の直轄秘密基地「ベタニアベース」を構え、第3の使徒を封印していた。
同時にエントリープラグを挿すなど、使徒の人為的な制御を行おうとしていた節が見られる。
ユーロネルフは関与しつつも、ゲンドウのネルフ本部には隠れて独自に研究をしていたようだ。

真のエヴァンゲリオンたるエヴァMark.06を月面にて建造しているのが確認できる。
また、モノリス曰くリリスの復活と真のエヴァンゲリオンの完成を持って「契約の時」が訪れるらしい。

ゲンドウによるエヴァ零号機の修理予算の追加要求を一蹴すると同時に、北米支部から送り付けられたエヴァンゲリオン参号機を日本本部へ移管した。
またゲンドウへの嫌がらせなのかどうかは不明だが、ゼーレ直轄の月面のタブハベースへの上陸許可を出していない。

最終盤のエヴァ初号機と、シンジによるサードインパクトの始まりの儀式が起きた際には加持リョウジから「数が揃わぬうちに初号機をトリガーとするとは……碇司令、ゼーレが黙っちゃいませんよ」と言われているあたり、リリスとの契約である10体の使徒殲滅を成し遂げられていないことが判明している。
そのせいなのか、エンディング後にカヲルとエヴァンゲリオンMark.06を派遣し、初号機をカシウスの槍で貫いてサードインパクトを防いだ。


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

なんと『破』から14年間も沈黙を保っていることが判明
14年間の間に何があったのかは不明だが、冬月先生には「ゼーレは未だに沈黙を保ったままか」と言われている。
今作では既に生身の肉体を捨て、意識をモノリスに移植して生きながらえていたことが明らかになった。
またフォースインパクト直前にはゲンドウと最期の会話を交わし、彼から「『死海文書』の契約改訂の時が来ました。あなた方も魂の形を変えられたとはいえ、知恵の実を与えれた生命体だ。悠久の時を生きられても、訪れる死からは逃れられない
死を背負った群れの進化を進めるために、あなた方は我々に文明を与えてくれた。人類を代表し、感謝します。死をもって、あなたがたの魂をあるべきところへ帰しましょう」と言われ、冬月先生によって次々とモノリスの電源が落とされていった。

そしてモノリス01、キールに向かって「諦観された神殺しと宿願たる人類補完計画は私が行います。ご安心を」と言うと、キールは「我らの願いは既にかなった。良い。すべてこれで良い。人類の補完……やすらかな魂の浄化を願う」と言い残して電源を落とされた。

このことから、ゼーレは人類とはまた別の生命体である可能性が高い
さらに旧作と決定的に違うのが、最後までゲンドウを信頼していたことである。
また、フォースインパクトは結果的にほぼ全てがゼーレのシナリオ通りだったことが冬月先生によって明かされている。


シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

完全に空気
アヤナミレイ(仮称)の幻視(回想?)とヴンダーがMark.09-Aに乗っ取られた際にヴンダーの艦橋が一面ゼーレマークになる以外登場しなかった。可哀想。
+ ネタバレ
実は旧作と違い、新劇場版では終始一貫して人類の味方。
ゲンドウによって人類補完計画のことがついに明かされた。

人類とゼーレは神から知恵の実を与えられたものの、知恵の実を持つ者は、永遠の命(生命の実)を持ち、円環されるこの世界において永遠に生き続ける使徒から一方的に殲滅される存在であった。
人類に残された道は二つ。使徒に滅ぼされるか、使徒を殲滅してその座を奪うか。
ゼーレはあくまでも後者を選んだに過ぎず、儚き神へのレジスタンスだったのだ。



ANIMA

途中まではTVアニメ版と同一の展開を辿っていたが、NERV本部による日本政府への人類補完計画のリークなどの番狂わせの末、全ての量産機が初号機F型装備と零号機F型装備に敗北したことによって人類補完計画は完全に破綻、それに伴いゼーレという組織そのものも地下へと潜った。

その正体は、人類補完計画が失敗する度にリセットされ続ける(ループし続ける)世界において、かつての世界でリセットに要する時間を数億年から四千四百年に短縮する機構「箱船」の製作をリセットの進行役である「黒の巨人アルマロス*2から命じられた「ノア」という存在。

「箱船」製作の際に「黒の巨人」の技術の一端に触れた結果、記憶を次の世界に持ち越せるようになったため、人類補完計画を成功させ、人類が繰り返し続ける世界のリセットから抜け出すことを目的に行動している。
また「黒の巨人」への情報伝達やその鱗であるQRシグナムへの干渉もできる。作中では条件付*3ではあるがQRシグナムを搭載したエヴァを操っている。
なお世界によって本体といえる存在の形状が変わるらしく、『ANIMA』世界における本体はキールの着けていたバイザーである。

作中ではすでに補完計画が失敗していたため、次の世界に移ろうとしていた。
だが、加持リョウジがバイザーを装着した結果彼の肉体を乗っ取り、新たな、そしてこの世界における最後のゼーレへと変化した。
以降はQRシグナム経由での干渉でレイNo.カトルと0・0EVAを操りコピーロンギヌス*4を確実に次の世界に持ち越すことを目的にしている。

終盤では相田ケンスケの提案により「人類と「黒の巨人」の戦いに協力する代わりにコピーロンギヌスを次の世界に確実に持ち越せる場所に安置する」という条件でNERV JPNと共闘。
ゼーレとNERVの双方が納得できる落とし所として「前の世界のリリスの結界の抜け殻であるガラス卵とリリスの結界の中身を、コピーロンギヌスで入れ替えることでコピーロンギヌスを結界の中へ、結界に囚われている碇ゲンドウらを解放する」という案を提示。
オリジナルロンギヌスを失った「黒の巨人」による干渉や、それを排除した碇ユイの登場など予想外の事態に見舞われながらも結界の入れ替えは成功。コピーロンギヌスをリリスの結界の内部に移したことによる安堵の中で加持の肉体を離れ、リリスと共に新たな地球となる月へと旅立った。


人類補完計画とは結局何なのか?

旧作

ゲンドウが提唱した「禁じられた神への道」である。
より厳密に言うと「人の足りないものを補完することで『神への道』が開かれる」という、元々あったゼーレの教義を「死海文書」に沿う形で具体的な計画としたもの。
本来この地球において繁栄するのは、生命の実をもったアダムとその子ら、使徒たちだったが、偽りの継承者であるリリン(人類)が地球の支配者となってしまっている。

ゼーレはこれを「誤った道」と解釈しており、知恵の実しか持たない出来損ないの群体である人類を生命の実、知恵の実両方を持つ完全なひとつの生命体として新生するのが目的だった。
そのために必要なのが使徒の殲滅、ロンギヌスの槍、リリス、エヴァンゲリオンだった。

TV版及び旧劇場版では非常にわかりにくい……というか作中で計画の全貌が全く説明されないのでわかりようがないがゲンドウとゼーレ二つの補完計画が同時進行している。
第22話でロンギヌスの槍がゲンドウによって投棄されている。
ゼーレは当初リリスをトリガーとした補完計画を行うとしていたが、上述の通りロンギヌスの槍が投棄されているため、リリスをトリガーとした補完計画は中止、リリスのコピーである初号機をトリガーとした計画に変更を余儀なくされる。*5

エヴァンゲリオン量産機を用意した理由は「生命の樹」を描くためである。
これは描ければ神になれる(これがホントの神絵師)と言われるもので、それぞれの9つの実が存在する。これに対応するのが9体のエヴァンゲリオン量産機だった。
ロンギヌスの槍のコピーはアンチA.Tフィールドを共鳴、拡大化させるためのもの。

因みにゲンドウが行おうとした補完計画はアダムとリリスを融合させ、S2機関を取り込んだ初号機を依代として発動、初号機を人類の方舟かつ神にするものだったとされている。
初号機を依代にする理由は単純で初号機の中に取り込まれたユイとの再会を目指していたため。
ゼーレがゲンドウの補完計画に危機感を抱いていたのはゲンドウにとって都合の良い神が誕生する事を危惧していたため*6

劇中ではリリスが復活したのもあって非常にわかりにくいが、量産機の顔がレイになったのはリリスと共鳴したからである。
結果的に行われた補完計画はいわばゼーレとゲンドウの計画のハイブリッドといったものでゼーレが予想していた補完計画ではなかったものの、結局補完が行われたことには違いない(+ゲンドウ主体ではなかった)ので、キールは「これで良い」と言い遺して満足そうに還元されていったというわけ。
キールが「いささか数が足りぬが、やむをえまい」といったのは、本来補完計画で使用するはずであったエヴァは12機であったため。
しかし劇中で四号機は実験で消失、参号機が使徒として殲滅され、計画変更を余儀なくされた結果エヴァシリーズは参号機と四号機の代用も建造する羽目になり、しかもその後も零号機が使徒との戦いで自爆して失われてしまう。
なぜ12機必要だったかというとこれはキリストの弟子たちである12使徒の再現であるため。旧劇では建造が間に合わなかったのもあり、9機のエヴァと依代となった初号機の計10機が使用された。
ただし劇中で弐号機を撃破している事と生命の樹を構成するセフィラは隠されたダアトを除くと10個なため全10機あれば補完自体は可能だったと思われる。

実は旧劇で行われた人類補完計画の生命の樹(セフィロト)は、反転しており、反転している状態の生命の樹を邪悪の樹、『クリフォト』と呼ぶ。


人類補完計画の行く末は初号機のパイロットであるシンジに託され、これまでの戦いで心身共に大きく傷ついていたシンジは当初他人がいない世界を望んだためサードインパクトは始まってしまったが、最終的に彼は全てがひとつになった世界を否定し、補完計画は失敗した。


新劇場版

葛城ミサトの父、葛城博士が提唱したものであることが『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』で判明した。

最初から人類に残された道は二つしかなかった。生命の実を持ち、永遠に生き続ける使徒に滅ぼされるか使徒を殲滅してその座を奪うか
これを知ったゼーレは知恵の実を与えた神を殺そうとするものの、円環されるこの世界において永遠に同じことを繰り返すこと(ループしていること)を知ったゼーレは、神殺しを諦めてしまった。
『シンエヴァ』でゲンドウがアディショナルインパクトを起こす際に「現実と虚構を等しく信じる人間だけがマイナス宇宙を感知できる」と言っている。
つまりアディショナルインパクト(神殺し)を起こせるのは人間だけで、人間とはまた別の知恵の実を与えられた存在であるゼーレではアディショナルインパクトを起こせなかったのである。

だからゼーレは神殺しを諦め、「使徒を殲滅してその座を奪う」という二つの道のうちの後者を選んだに過ぎず、儚き神へのレジスタンスだった。
逆に考えれば、神殺しを起こせるのは人間だけであるが故に、人類に文明を与え、使徒殲滅を始めとする補完計画を託していたのかもしれない……。
また劇中でマヤが発言していた『人外未知のシステム』であるL結界封印柱や使徒封印呪詛文様、アダムスを使用していると思われる戦艦NHGシリーズ、そしてアダムスの器といったものは全て恐らくゼーレが与えた『文明』と予想できる。

ANIMA

基本的に旧作と同一。生命の樹に到達し完全な存在となることが目的だが、最大の違いとしては補完計画そのものが創造主、もしくは神と言える存在によって仕組まれたものという点である。
なお、創造主も補完計画が簡単に成功するとは思っていなかったらしく、補完計画の実験地である惑星エデンや補完計画失敗時に地球と月を物理的に入れ替える事で世界をリセットする「黒の巨人」、その本体であり補完計画の舞台裏である世界樹など、失敗に備えた保険が用意されている。

また、補完計画の方式そのものも試行錯誤が続けられており旧作のような依代となるエヴァ、ロンギヌスの槍、エヴァ量産機によって生命の樹を出現させる方式の他に、『ANIMA』世界の前の世界では数百体のエヴァによる殺し合いによって「生命の樹」への到達を目指すという方式も実施されている。


余談

TVアニメ版ではよく「左様」という通称「左様の人」がいるが、非常に声が高く印象に残りやすいことで有名(?)*7

碇ユイの親(どちらかは不明)はゼーレの有力者で、ゲンドウがユイに近づいたのもゼーレとの接触が目的だった。
ユイと結婚したことでゲンドウもゼーレメンバーになるものの、彼女を喪ったためにゼーレを裏切るようになるのは知っての通りである。

新劇場版『Q』で冬月先生によってモノリスの電源が落とされる際、モノリスの裏側に脳のようなものが一瞬見える。
おそらくゼーレのメンバーらはネブカドネザルの鍵をつかって『シンエヴァ』でのゲンドウのようにヒトの姿を捨てた存在であるとも考察できるが、その正体は新劇場版が完結した現在でも不明。

キールは旧劇場版においてL.C.Lへと還元される際、身体を機械で補うサイボーグのようなものになっているのが判明する。
またキールは新劇場版では人間の姿で出演することは無かったが、ゼーレのモノリス01の声がキール議長であることから同一人物(?)だと思われる。



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 新世紀エヴァンゲリオン
  • ヱヴァンゲリヲン新劇場版
  • 秘密結社
  • ゼーレ
  • 人類補完計画
  • 黒幕
  • 何故かなかなか立たなかった項目
  • 死海文書
  • エヴァ
  • モノリス
  • キール・ローレンツ
  • 組織
  • ゼーレのシナリオ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月28日 18:03

*1 しかしこちらは人類補完委員会という国連の組織。メンバーはゼーレ幹部だが、国連の一組織としての登場したので、全く別の組織である。

*2 ゼーレからは「黒の巨人」、「黒の巨像」、「代行者」と呼ばれている。

*3 エヴァの操作には搭乗者が必須、「黒の巨人」の依代が変わると搭乗者を操れないなど。

*4 量産機が装備していた複製品。旧劇場版のコピーと異なり一本しか存在しないが、オリジナルと同一の外観と性能を有する。

*5 リリスに直接ロンギヌスの槍を刺せばサードインパクトが起きるため、リリスをトリガーとしていたが、ロンギヌスの槍がゲンドウによって投棄されてしまったので、計画が変更された。

*6 ゼーレも自分達にとって都合の良い神を作る予定だったと解説されている資料もあるのでぶっちゃけどっちもどっちだが。

*7 フランス代表の委員で、全く声質が異なっているために分かりにくいが、演じているのは冬月コウゾウ役の清川元夢氏。ちなみに、キール以外のメンバーも他の主要キャラを担当する声優が兼ね役で演じている。