キール・ローレンツ

登録日:2018/09/08 Sat 10:40:47
更新日:2024/11/20 Wed 23:08:56
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死は、君達に与えよう。


キール・ローレンツとは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズ及び『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』に登場するキャラクターである。

+ 目次

プロフィール

年齢:不詳(企画書段階では67歳)
生年月日:不詳
血液型:不明
国籍:ドイツ
声優麦人

人物

国連の秘密組織「人類補完計画委員会」の議長及び、国際的秘密結社「ゼーレ」の中心人物。
国連直属の特務機関NERV(ネルフ)が推し進める計画のうちの1つ「人類補完計画」にまつわるスケジュールの進捗具合を常に監視している。
ちなみに委員会の委員は独・・露・仏の5カ国から1人ずつ集められているが、全員がゼーレのメンバーである。

緑色の厚手のコートを着た白髪の老人。
特徴的なバイザーで目と耳を覆っているため素顔は不明である。
セカンドインパクト直後には、黒を基調としたスーツに身を包みサングラスをかけていた。
身体のほとんどが機械化されている。機械化している理由は不明。

現在ネルフの総司令をしている碇ゲンドウは同志であり友人。セカンドインパクト以前からゲンドウと関わりがあり、彼に様々な指示を与えて人類補完計画を完遂させようとしている。
ちなみにゲンドウからは、委員会やゼーレのメンバー全員をひっくるめて「老人達」と呼ばれている。

2000年に発生したセカンドインパクトにも深く関わっており、セカンドインパクトを起こした後は情報操作をして真実を捻じ曲げ、国連に「原因は大質量の隕石が高速で落下したことによるもの」と発表させている。
そしてネルフの前身である特務機関ゲヒルンを設立し、ゲンドウを所長に任命して彼に“スケジュール”を進めるための指示を与えていくようになった。

ゲンドウと協力関係となったのは、ゲンドウがゼーレと同様に、人類補完計画を完遂させて人類を完全な単体生物へ人工進化させようという野望を持っていると考えたから*1
そのため彼を信じて人類の補完を目指そうとするが、ある出来事がきっかけでゲンドウとの間に亀裂が生じるようになる。

エヴァ4号機の事故で第2支部が吹き飛んだ時には彼を含む委員会全員が慌てていたようなので、予想外の事態に弱い可能性がある。

名前の由来は、船の構造材「竜骨(キール)」と動物学者の「コンラート・ローレンツ」から。
ゼーレの会議の際のモノリスナンバーは「01」。


劇中での活躍

TVアニメ版

セカンドインパクトから15年振りに使徒が現れたため、人類補完計画完遂に向けて秘密裏に動き出す。
計画完遂のためにゲンドウに使徒殲滅と計画進行のための指示を与えていくが、ゲンドウがスケジュールにない動きを見せ始めたため加持リョウジを監視役として送り込んだ。
初号機ゼルエルを食らいS2機関を取り込んだ事はゼーレのシナリオにはなかった事なので、これによりゲンドウに対する不信感を更に募らせていく事となる。
冬月コウゾウを拉致して尋問を行った後、ゲンドウが使徒殲滅を理由にロンギヌスの槍を使用した事で、ゲンドウはゼーレを裏切る気だと確信。
最後の使徒である渚カヲルをネルフへ送り込み、自分達の手でサードインパクトを発動させようとした。
だがネルフの最深部にいたのはアダムではなくリリスであったため計画は失敗。

旧劇場版

戦略自衛隊を使ってネルフ本部の武力制圧を開始する。
弐号機を操る惣流・アスカ・ラングレーに戦自の主力部隊を全滅させられると、独自に量産していたエヴァンゲリオン量産機を送り込み、何としてもゲンドウの野望を止めようとしていた。
結局自分達が進めていたものとは違う方法で補完が行われることとなったが、彼にとってはこれでも良かったようであり、補完が始まった時には今まで見せる事のなかった笑みを浮かべ神に祈りを捧げるように手を組んでいた。
そして「全てはこれで良い」と言い残し、機械化された部分を残してL.C.L.と化した。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

こちらでは最初からゼーレの一員である事が明かされている。姿は全く見せず、モノリスを通じた音声でのみ登場している。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

「人類とは別の、人類に文明を与えた生命体」とされており、データ化した精神をモノリスに移植して生きながらえていたという事実が判明する。
旧作とは違いゲンドウとの仲は良好なようで、彼に望みを託した後は自らの希望で装置の電源を冬月に落とさせ機能を停止した。


他作品での活躍

名探偵エヴァンゲリオン

いつものモノリスからひょっこり顔を出してSOUND ONLYとはなんだったのか死徒審判の裁判長役を務める。
自身が死徒ではないかと疑惑を掛けられた際、執拗な「はずせ」コールを浴びせられてバイザーを外さざるを得なくなり、素顔を晒すと一同(カヲルとレイを含む)から爆笑されるという辱めを受けた。

スーパーロボット大戦シリーズ

どの作品でも人類補完計画を完遂するべく裏で暗躍しているが、主人公達によって必ず阻止されている。そして失敗した後はゲンドウや他作品のキャラによって殺されてしまう事がほとんどである。

F完結編』にはモノリスを通して登場。サードインパクトを成し遂げ計画を完遂させるというバッドエンドが存在している。
が、通常ルートだとトレーズやシャピロと結託したゲンドウに見限られて暗殺されてしまうという初参戦にしてスパロボ史上類を見ない完全敗北を迎えてしまうことに。

顔出しで登場したのは『α』から。
BF団と対立しており、ティターンズを取り込んでネルフを襲撃させる。
DC版『α』では諸葛亮孔明によってゼーレを壊滅させられたり、衝撃のアルベルトに他の委員会のメンバーと共に皆殺しにされたりと散々な目に遭っている。
第3次α』ではブルーコスモスの後ろ盾となっており色々と支援をしていた。なお、補完計画は完全に失敗したがこいつはしぶとく生き残っている(完全に物語からフェードアウトするが)。
その後どうなったのかは不明。

MX』では計画の保険としてツェントルプロジェクトを支援していたが、ザパトからは計画を危険視されている。
バーベム財団と敵対しており、木原マサキとも因縁がある。
バーム戦争で失脚した三輪防人を取り込み、ネルフ攻撃の指揮官として送り込んだ。
最期は補完計画の失敗を見届けたゲンドウが自爆を行ったことにより諸共爆死した。


余談

エヴァンゲリオンANIMA」では、 バイザーが本体 パラレルワールドを渡り歩いていることが示唆された。



追記と修正は同じところにある。

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最終更新:2024年11月20日 23:08

*1 この目的は葛城ミサトの推測であるため真相は不明。