登録日:2020/10/03 Sat 3:00:23
更新日:2025/04/04 Fri 19:39:51
所要時間:約 20 分で読めます
●目次
【データ】
身長/体重:154cm・42kg
出典:アーサー王伝説、Fate/Grand Order
地域:潮騒のティンタジェル、星の内海
属性:中立・善
性別:女性
◆ステータス
筋力 |
耐久 |
敏捷 |
魔力 |
幸運 |
宝具 |
B |
D |
B |
A |
B |
A++ |
【スキル】
○クラス別スキル
対魔力:A
どのような魔術であろうと、A以下の魔術は無効化する。
道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成できる。…のだが、「魔力が通れば発動する/一回使い切り」といったものが多い。
その在り方は爆弾に似ている。
陣地作成:EX
魔術師として自らに有利な陣地を作り上げる。キャスターのクラススキル。
独自魔術:B
詳細不明。文字通り捉えるなら彼女の魔術は既存の魔術体系に当てはまらないということになるのだが…
○保有スキル
希望のカリスマ:B
予言の子として育てられ、旅だった彼女には人々に頼られ、期待されるカリスマが具わっている。
その効果は魔術師マーリンが見せる『夢のような戦意高揚』に近い。
湖の加護:A
湖の妖精たちによる加護。
予言の子に与えられた祝福、あるいは誓約。
選定の剣:EX
選定の杖と共に選ばれた彼女が、最後に辿り着く在り方を示したスキル。
『きみをいだく希望の星』
種別:対軍宝具 ランク:A レンジ:0~50 最大捕捉:100人
それはいつか来る兆しの星。希望の地、楽園の跡。誰に呼ばれるまでもなく、あなたは星を翳すでしょう。運命は誰のために――
あれはいつか見た終わりの星。多くの言葉、僅かな煌めき。どれほど遠く汚れても、私は星を探すのです。さぁ、幕を上げて──
『きみをいだく希望の星』!!
アラウンド・カリバーン。
『選定の杖』によって開放される、アルトリアの心象世界。共に戦う者たちを守り、強化する、楽園より響く鐘の音。
その名前の由来を、たとえ本人は知らずとも。
ゲーム的にはArtsのサポート宝具で、味方全体に攻撃力アップ、弱体解除、対粛正防御状態(OC依存、1~5回)を付与する。
対粛清防御はこれまで
セイヴァーのスキルによる防御と
ファラオのピラミッドの防御のみが該当するとされた、Fate世界における最高級の防御…
でちょいちょい出てくるのでお馴染みではあるが、上記の二人が「粛
“清”」であるのに対し、彼女のものは「粛
“正”」と字が違っている。誤植か効果が違うものなのかはどうかは現状不明。
無敵貫通をもってしても対粛正防御を貫通することはできない。無敵や回避と重なった場合は対粛正防御の効果が優先される。
攻撃力アップと対粛正防御状態の持続は3T。
【概要】
FGO5周年記念で実装された、実に累計で13人目となるアルトリア。
選定の剣ではなく選定の杖に選ばれた予言の子。
いずれキャメロットに至るまでの、合間と途中と隙間の姿。
純真爛漫な元気っ娘。
選定の剣を抜かなかったため、円卓の王として、男性として生きていくことがなく、故に騎士王と異なり少女性が全面に出ている。
結果的には「どこにでもいる、素朴だが負けず嫌いで努力家な女の子」といった形の人格形成をすることになった。
負けず嫌いで、打たれ強くて、まわりの空気をなにより大切にして、本当のコトは誰にも言えずに隠している。
魔術の研究に明け暮れて、少年のように野原を走り回る実践派の研究者。
既存のアルトリアの誰とも異なる性格だが、敷いて言えば
見習い騎士王に近い。
マスターとの関係は『英雄と魔術師』というより、『頼りになる友人同士』というもの。
第三再臨になると大幅に性格が変わる。具体的には王らしくなる。
ただし、性格が変わったからと言って基本的な思考回路は変わっていないという。
一つだけ年を取って気持ちを切り替えたアルトリア、とは本人の談。
得物が聖剣では無い上に1つ年をとったからなのか最終絵をよく見るとセイバーよりも胸は少し大きい
基本的な思考回路が同じなためか、時々第三再臨でも第一・第二再臨時のような姿を覗かせる。
どちらの人格でも食いしん坊であり、種火は味が付いていてほしいし、
虫料理だけはダメである。
また騎士王譲りの猪突猛進で負けず嫌いな側面も持ち、イベントでは
「参加するなら全勝したいです」/
「優勝賞品はすべて、我々の手に」と意地でも勝ちに来るし、2部6章でもその猪突猛進ぶりを遺憾なく発揮した結果とある人物からは
『魔猪の氏族』と呼ばれてしまった。
ところで、かつて
創造神は
キャスタークラスとしてのアルトリアの存在を否定していた。
+
|
菌糸類の解釈 |
Q.半端ない魔力量を持つアルトリアが魔術師を目指してたらどうなってたんでしょうか?
A.魔術は王の道ではないのであり得ない“if”ですが、仮にアルトリアが魔術の修行をしたら……。あまりのまわりくどさに日々機嫌を悪くし、半年後には辞めている可能性大。なので、一人前になることすら難しいと思われます。
|
そもそも大前提からしてあり得ないとまで断言されたキャスターのアルトリア。
しかしFate世界にはそんな「もしも」の世界について、とっくの昔に定義されている。
そう、このアルトリア、
異聞帯の歴史にいたサーヴァントということが明白だった。
その証拠にアルトリア・キャスターには「ペンドラゴン」の姓も、本来のアルトリアの持つ竜種や王といった特性も持たない。更にとある場所で定義される
ヒト科のサーヴァントですらない。
マテリアルにも
一足先にカルデアに召喚されたと先行実装キャラであることを隠していない。
5周年を際して突如として叩き込まれた新たな爆弾キャラに、マスターはいずれ来たる第2部6章の考察に明け暮れることになった。
【性能】
☆5期間限定キャスター。
ステータス面では☆5キャスターの平均値といったところ。騎士王比ではATK、HPともに700程度のダウンとなっている。
カード構成も基本のA3枚構成で、全て3Hit。EXアタックだけは5Hitする。どのカードに関してもNP効率・星出しも標準レベル。
スキルは「希望のカリスマ」「湖の加護」「選定の剣」の3種。
「希望のカリスマ」は攻撃力アップとNP30を全体に付与する。
マーリンの「夢幻のカリスマ」の上位種といった性能で、配れるNPが10多い代わりにCTが1長くなっている。
「湖の加護」はNP20を1人に配りつつ、味方全体にNP獲得量アップを付与する。地味めなスキルだがキャストリアのスキルの中では唯一CTが5と回転が早く、またNP獲得量アップも痒いところに手が届くため便利。
「選定の剣」はArtsバフ・無敵・「人類の脅威」特攻を味方一人に付与する。
Artsバフは
玉藻の前と同値であり最高峰。「人類の脅威」特攻は刺さる相手が少ないがこちらも標準程度の倍率を備える。無敵はオマケみたいなものだが地味に役立つ。
なお、無敵を除くすべてのバフについて持続は3Tである。無敵だけは1T限り。
宝具は上記の通りで、攻防両面のバフを付与する。間に弱体解除が挟まるため、よほどの状況でもない限り対粛正防御は確実に付与される。
対粛正防御は言うまでもなく高難易度・ストーリークエストでの耐久の要となるほど強力。
無敵貫通初見殺し宝具ですら耐えられ、うっかり強化解除されない限り敵宝具に合わせれば確実に凌ぐことができる。
また、地味に攻撃バフの倍率も非常に高く、
孔明の宝具(強化後)と同じだけの打点アップができる。
対粛正防御はOC依存で回数が増えるため、こちらの効果をメインに考えて宝具チェインするときは後ろに持っていきたいが、
打点アップの方をメインに捉えるなら逆にキャストリアの宝具が先にくることになる。攻防一体の宝具なので状況に応じたカード選びを心がけたいところ。
また、立ってるだけである程度自分のスキル等でNPが貯まる上にOCの効果が分かりやすく強力なため、サポーターとしては珍しい、宝具2を目指す価値のあるサーヴァントである。もちろん財布とは要相談
総合的な性能としては最高峰のNPブースター兼Artsサポーターといったところ。
スキル1発で全体にNP30、もう1つ使えば一人にNP50、残り全員にNP30、さらに全体にNP獲得アップとNPを配ることに関してはかの孔明をも超えるスペックを誇る。
ここに最高峰のArtsバフまで加わるため、Arts宝具を持つサーヴァントであれば凄まじい噛み合いをする。
具体的にはArts多段全体Hit宝具を持つサーヴァントの大半がキャストリアのおかげで「システム」による周回適正を得ることになった。
今まで主流だったスカスカシステムと異なるのは、
自前のキャストリアさえいればフレンドのキャストリアと低レアor配布サーヴァントでシステム構築可能という編成縛りの緩さ。
特にアタッカーが高レアサーヴァントに偏りがちだったのが、イアソン(☆1)や
サリエリ(スト限☆3・ただし入手機会多)、
ジーク(配布☆4)等の入手しやすいサーヴァントでも簡単にシステム周回可能になったのは大きい。
外道軍師もその恩恵を享受できるし。
高レアアタッカーであれば
システムを使える相手が増えたり、礼装に依存しないシステム構築が可能になる。中には不夜城のキャスターやフィン・マックールといった
ハズレ扱いされていたArtsキャラも彼女のバフと最終的なスキル強化によって周回役に入れるようになった例すらある。
もちろんシステム周回にはスカディシステム同様にオーバーキル問題や失速リカバリーの問題がつきまとうが、
ArtsメインだとArtsチェインを重ねて無理矢理リカバリーすることもできなくはないのでスカディシステムほどの致命傷にはならない。
そもそも、Arts自体QuickよりもNPが回収しやすいカードなので事故率も低めである。
こうしてキャストリア実装後は
スカサハ=スカディ実装時に匹敵、あるいはそれを超えるレベルの
周回大革命が起きることになった。
おかげで最近のイベントでは素材などの効率が最高のフリクエで敵の数が2体だの1体だのシステム潰しが露骨である
高難易度においても強い。
これまでのArtsサポーターである玉藻の場合、NP供給が宝具のみだったためどうしても初動が遅く、打点面でもクリティカルを絡めやすいスカディ編成のほうか速攻を要する場合は有利だった。
しかしキャストリアのバフを使うことで、Artsでも手軽に大ダメージを出せるようになるほか、Arts宝具なのでNP回収も容易く、高火力宝具を連発して速攻する手も造作なくできる。
更に元々Artsパは初動が遅い代わりに持久戦には定評があり、キャストリア自身も対粛清防御・弱体解除・無敵と一通り耐久系の支援が可能。
特にストーリーボスにしばしば見られるというかブレイクゲージでのクソムーブとしてよく見る無敵貫通と弱体無効(+即チャージ)をかけたうえでの全体攻撃宝具を唯一対策できる宝具を持つため、速攻・耐久どちらを取るにしても高難易度戦で第一に採用候補に上がることは間違いない。
様々な面で強力だが、もちろん欠点もある。
最大の弱点は回復や防御アップなどの持続的耐久手段がない点。耐久はそれこそ要所で無双の活躍をするが、自前で回復や防御アップを持たないので、何もしてないといつかは磨り減って力尽きる。
この辺りもスカディに近いが、あちらには宝具にダメージカットがついているためこちらの方が事故に弱い。
他のサポーターなどでしっかりこの辺りは補いたいところ。
先達のArtsサポーターである玉藻だが、実際のところ競合対象というよりは強力な相棒と言ったほうが近く、
あちらの弱点である初動の遅さをキャストリアでカバーしつつ、回復は玉藻にしてもらい、宝具が回りだすとただでさえ強力なスキルも宝具も凄まじい勢いで回転するようになる。
ここに適当にArtsアタッカーを入れておけば雑に勝てる程度には強力な組み合わせである。
また宝具の対粛正防御効果はOCにより発動回数を増やせるため、OC付与のスキル持ちや霊装との相性もいい。
特に宝具で味方全体にOCアップを付与できる卑弥呼とは、彼女のルーラークラスという素の打たれ強さと宝具及びスキルによるBuster強化、クリティカル強化により高火力の確保が容易なことに加え、卑弥呼(→3人目)→キャストリアの順で宝具を使用するだけで全体に4~5回の対粛正防御がかかるというきわめて強力な嚙み合い方をする。~
こうなると相手の通常攻撃が全体対象でない限りは、3ターン中ほぼまったく味方が殴られるターンを作らないという鉄壁になる。
後はここにスリップダメージ等での保険と宝具回転率を上げられる
マーリンも入れておけば必勝の体制が整い、この卑弥呼・マーリン・キャストリアの組み合わせは「卑マトリア」と言われる超鉄壁パーティーとして有名になる。
うまいこと回ればあのケルヌンノスにすらまともな長期戦を演じられるほぼ唯一のトリオといえば6章クリア者にはその硬さが理解いただけるのではないだろうか。
同じく宝具によって味方全体にOCアップを付与できる
モルガンとも相性が良く、卑弥呼と組むより耐久力が落ちるが攻撃性能が向上する。
例によって強化解除には無力だが、幸いArts鯖には紅閻魔・
紫式部のスキルや
セミラミスの宝具といった強化解除耐性を撒けるパートナーがいるため他のサポーターよりはマシと言える。
なお余談だが、クラススキルで「陣地作成:EX」に加え「独自魔術」によりArtsとArtsクリティカルが底上げされているために、自分自身の攻撃性能も結構高い。
加えて宝具・スキル双方で攻撃力・Artsにバフが付与できるので後はスターを供給してやればアタッカーの真似事ができる。白兵戦、行きます!
【人間関係】
「マーリン……! こちらでも何一つ変わらないなんて……!」
「ああ……あ? そっか、こちらでも変わらずそういう性格なんですね、マーリン。これは、あなたもさぞ苦労していることでしょう」
グランドクソ野郎花の魔術師。こちらのアルトリアにとっては魔術の師だったらしいが、性根は全く変わってない。知ってた
「ガレスちゃん、円卓の騎士だったんだ!? うわー、うわー、かっこいい、鎧すごーい! なんだろう、わたし、踊り出しそうなくらい嬉しい!」
騎士王のアルトリアにとっては部下の一人であるが、こちらのアルトリアにとってのガレスは表向きこそ従者だが実際には友達のような関係。
汎人類史の彼女が円卓の騎士とは知らなかったようで、素直に喜んでいる。
「アルトリア・ペンドラゴン……というのですね。聖剣を持つ王様……ええ、知っています。きっと誰よりも。でも、ごめんなさい。わたしには彼女は見えないようです」
我らが騎士王。自分と同位体のようなものなので誰よりも彼女のことは理解できるはずなのだが、どういうわけか
視界に映らない現象に見舞われている。
「あの方が……メイヴさんですか? うわぁ……姿形だけじゃなく、性格、口調まで……。わたしの知っている妖精とそっくりすぎて逆に引きます。今度、チーズケーキを差し入れに行きましょう」
言うまでもないが、女王メイヴの史実における死因は
チーズである。そこまでにしておくんだレディ。
「次はガウェインの話ですけれども……やっぱりやめましょう。
あのヤロウにはいい思い出がありませんので。
身長高いし。血筋は最高だし。人気あるし。悩みとかなさそうだし。身長高いし。
バゲ子の話なんてしたら、また一日、ベッドでカタツムリになるの確実だし。」
「(そちらの)ガウェイン卿の逸話はまた今度、聞かせて下さい。
まあ、どうせバスターな話でしょうけど。
困ったらすぐガラティーン! に決まってます。」
バレンタインイベントで、アルトリア・キャスターの世界にいる方の
ガウェインに対して言いたい放題している。相変わらずのガラティーン脳もとい脳筋気味だったらしい。
これは2部6章より前のテキストであり、当初はよく知るマッシュ騎士かと思いきや、後に彼女の異聞帯に特有する「妖精騎士ガウェイン」のことだったと発覚している。
そしてしれっと彼女に関するネタバレが含まれている。
わざわざ
ネタバレを仕込まれている理由は、妖精騎士の中でガウェインとだけ他にない因縁があるのが理由と思われ、ネタバレ項にて後述。
なお、カルデアではなんだかんだで仲良くやっているようだが、妖精騎士ガウェインのバレンタインシナリオでは、
彼女への対応台詞でアルトリアがマスターに対して「(怒るだろうから)当人に言わないで」と釘を刺してくる
「バゲ子」のあだ名を、釘を刺した当の本人が使っていたり、
相談相手として呼ばれたとはいえ、やってくるなり彼女に手料理を所望して平らげ、さらにお代わりを要求するなど、遠慮がない
にも程がある接し方をしており、
妖精騎士ガウェイン側も、手料理は作ってやりつつ、やってくるなり食事を要求してくるアルトリアに内心で困惑していたりする。
「モルガン……汎人類史では、わたしの姉であった人……。言われてみれば、ちょっと顔が似ているような、似ていないような……。あ、わたしも大人になれば彼女くらいになれるのでしょうか」
汎人類史におけるアルトリアの姉である「魔女」。
性格はともかく顔に関してはちょっとどころじゃないくらい面影がある。多分憧れているのはその魔術の能力とか大人びた体型とか?
ちなみに両者は
セイントグラフの構図やスキル構成がよく似ている。
上述の通りセット運用の相性も抜群。
「そういうところだぞ村正ぁーーーー!」
「それ見ろ村正ァ!」
刀鍛冶。第2部6章では目的が一致したため共闘することになった。
あちらの依代的に
どっかで見覚えある構図の再来とも言えるが、二人の関係は思春期の娘と親、あるいは孫と祖父みたいな感じ。
ダ・ヴィンチちゃんは村正に対して反抗期のようになったアルトリアを見て驚いたが、
主人公はアルトリアについて「おじいちゃんっ子」「根が負けず嫌い」と評している。
「アルトリア」的には懐かしい百面相をしつつ感情的になる様子はなかなか微笑ましい。
ついでに言えば、
ゲーム編成上での相性も最高レベルで良い。
小指が赤い糸で結ばれてるコンビか、チクショオ!
【シナリオでの活躍】
大方の予想通り、第2部6章にて、メインパーソンを務める。
「ティンタジェルの村」出身の「楽園の妖精」で、6章の舞台である妖精國における伝説の存在『予言の子』その人である。
楽園の妖精とはアヴァロンから派遣された妖精のことを指し、別名をアヴァロン・ル・フェとも言う。ヒト科のサーヴァントでなかったのはこの出自由来によるものだろうか。
また、「キャスター」というのは妖精としての名前であったことも発覚した。
自分が『予言の子』である自覚こそあるが、
騎士王と異なり素の普通の少女のまま育ったためか何かと卑屈になりがちで、覚悟が決まっていないので現実逃避に走ることもしばしば。
更にそれとは関係なく曇り顔になることも…
若干無理してる側面もあるようで協力関係になった
千子村正には
「おまえさん、戦いには向いてないよ」と言われている。
主人公とは名無しの森を抜けた先のコーンウォールの村で、互いにパーソナリティを忘れた状態で初めて邂逅。
主人公が彼女のことを「
マシュ」と呼んだがために、しばらくは「マシュ」として行動を共にすることに。
自称マシュ
妖精王オベロンの助けもあって互いのパーソナリティを思い出してからは本物のマシュ探し、『予言の子』としての巡礼、そして妖精國を治める女王モルガンの打倒のため、ともに旅をしていくことになった。
途中で
ダ・ヴィンチちゃんと合流し、
謎のUMAを借り受け、オークション会場で売り出されていた千子村正を競り落とす形で助けて共闘関係を結び、いつの間にか付いてきていた自称従者のガレスを仲間に引き入れ…とどんどん『予言の子』一行は賑やかになっていく。
煤の街ノリッジにて何故か『予言の子』を名乗っていたマシュとともに「大厄災」を退けたのもつかの間、マシュはモルガンの「水鏡」により再び姿を眩ませてしまった。
そこへ『災厄を退けた褒美を与えよう』と、モルガンからの使いが現れ、キャメロットに招かれてモルガンと謁見する機会を得たが、結局交渉は纏まらず、「『予言の子』として出立するまでは見逃すが、『鐘』を鳴らし出立して以降は全面戦争」とにべもなく突きつけられてしまう。
しかし一方で「盾の騎士」を捕らえており、その安全を保証するとも言われたため、少なくともマシュの安全は確認できた。
そしてマシュの居場所を知っていると語る妖精ハベトロットを新たに仲間に加え、旅を続ける一行。
キャメロットからの帰り道で王の氏族の長ノクナレアと出会い、そしてその後廃都ロンディニウムに向かう途中で「円卓軍」の長パーシヴァルとも出会う。
ちなみにこのノクナレア、実にメイヴにそっくりである。マイルームでのメイヴに対する台詞も、ノクナレアとの比較から出たものであることが判明した瞬間であった。
そのまま円卓軍と協力関係を築き、もはや一個軍となった予言の子一行はノリッジを再訪し、ノリッジで1つめの鐘を鳴らす。
これは『予言の子』としての出立、ひいてはモルガンと全面対立するという意志の表明であった。
1つめの鐘を鳴らしてからのアルトリア・キャスターは今までと異なり聡明な様子を見せるようになったり、
「騎士王」の人生を垣間見る場面も増えるなど様子が変わっていく。
ウェールズの森での戦闘では妖精騎士ガウェインと出会うと、その着名を破り、ついに撃退。
妖精騎士の一角を退けたという噂が広がり円卓軍は更に規模を広げていく。
モルガンの命によりロンディニウムを侵攻してきた牙の氏族長、ウッドワスの軍勢も、ウッドワスを倒して退ける。
更にムリアンから招待された妖精舞踏会の場で、妖精騎士トリスタンを退け、グロスターの鐘も鳴らす。
以前に鳴らしたソールズベリーと合わせてこれで3つめの鐘を鳴らした『予言の子』は、大勢の妖精の前で妖精騎士を撃退したこともあってさらにブリテンで勢いを増した。
しかし一方で、徐々に「騎士王」を知るようになっていくにつれて、アルトリア・キャスターは「冗談じゃない」「こんなのどう考えたっておかしいでしょ」とその生き様を全否定。
しかし当の騎士王(らしき人格)はそのような生き方をした理由を問われると「それは、貴方が一番よく知っているでしょう?」と逆に彼女に問いかけるのであった。
ダ・ヴィンチちゃんの提案もあり、4つめに鳴らす鐘はオークニーのものと決まる。5つめの鐘はオックスフォードだが、こちらはパーシヴァル達が確保することとなり、ここで別行動となった。
途中、グロスターで事前交渉していた妖精騎士ガウェインの領地、マンチェスターに寄り、彼女とカルデア陣営の交渉が無事に成立する。
ハベトロット曰く、オークニーには、モルガンの水鏡により過去に飛ばされ、トネリコと冒険をし、初代妖精騎士という名目で2000年間封印されていたマシュがいる。
そして、マシュを迎えに来るであろう一行を待つために、「
賢人グリム」もそこにいた。
試練を乗り越え、一行はようやくマシュと再開。
マシュから過去でトネリコに起きた顛末を聞きつつも、改めてモルガン打倒を目標に、今度はエディンバラでノクナレアと同盟を結ぶことに成功。
そんな良いニュースを手土産にエディンバラからロンディニウムに帰る途中、一行はどこか様子がおかしい妖精騎士トリスタンと遭遇し、狙われた主人公を庇って二人揃って「失意の庭」に閉じ込められてしまう。
そして、彼女は「彼/彼女」の闇を間近で目撃し、それに対して「答え」を持って乗り越える「彼/彼女」の姿を目の当たりにした。
マシュが外から破壊したこともあって「庭」から脱出できた二人。
途中ベリルが妨害してきたが、ノリッジから協力していた
ペペロン伯爵のおかげで、円卓軍が制圧したオックスフォードへ向かい、鐘を鳴らした。
これで安心したと思いきや、村正の疑問を機に、マシュが衝撃的なことを口走る。
巡礼の鐘を鳴らすことは、その時代の六の氏族の妖精が「亜鈴の子」であることを放棄し、「楽園の妖精」への恭順を示すことである。
そして、その鐘は初めは始祖のものであり、仮に破壊されている場合は今の時代にいる、ないしは最後の六の氏族の長の遺体が「鐘」になるという…
ところで、自らの意思でロンディニウムに残っていた従者ガレスだが、彼女はウッドワスとの戦いの直前から、
未来が視えるようになっていた。
そして、かつて滅ぼされた「鏡の氏族」は予言を残していたり、自分の死期などが視えていたらしい。
つまり…
※注意※
この先には『妖精円卓領域』後半以降の重大なネタバレが含まれています。
オックスフォードを円卓軍が制圧していた頃、ロンディニウムでは突然内乱が起きていた。
ガレスは無辜の民を救うべく必死に戦ったが、何の偶然か、「ランスロット」の一撃により致命傷を負ってしまう。
死に体の体で奮戦し、何人かの敵対者を葬りこそしたが、彼女はロンディニウムの司令室で力尽きた。
今際に視えたこと。それは、ガレスこそが最後の『鏡の氏族』の生き残りだったということだった。
真実に気づいて急行した円卓軍だったが、そこはすでに終わった後だった。
最悪の形で「再会」したガレスとアルトリア・キャスター。彼女は一人感傷に耽っていたが、使命を果たすため「鐘」を鳴らした。
6つ目の鐘が弔いとともに鳴らされたことで、モルガンとの決戦への準備が整う。
そして決戦の日、妖精騎士ガウェインは約束通り手出しをせず、そしてモルガンがあっさり前線に出てきたことで思いの外早く女王との戦いの舞台が訪れた。
目の前に出てきたモルガンをなんとか撃退したが、上空には更に「モルガン」が多数いる絶望的な状態。
しかし、その状況は、唐突に終わりを告げる。
まだ玉座に残っていたモルガン本人が、一行の知らないところで袋叩きにされ、無残な最期を遂げていたのである。
こうしてめでたく、冬の女王は倒されました。
お疲れ様でした。ブリテンに新しい時代が訪れました。
新女王陛下 戴冠式が行われます。
妖精國ブリテン ソールズベリー大聖堂にお集まりください。
さて、モルガンが倒され、(対立候補であるアルトリア・キャスターの辞退により)新女王ノクナレアの戴冠式が行われることになったブリテン。
しかし、戴冠式の場で、ノクナレアは突如裏切りによって謀殺されてしまう。
この大混乱を突破して脱出するも、ブリテンはもはや荒れ狂う妖精と増え続けるモースが跋扈し、安息の場所は皆無となっていた。
この報復心の暴発に呼応するかのように、封印されていた「獣の厄災」「炎の厄災」もそれぞれ覚醒し、脅威として暴れ始めてしまう。
それだけでなく、妖精達を呪って大穴に落ちたある妖精を核にして目覚めた「呪いの厄災」も一斉に出現し、ブリテンの崩壊は最早避けられないものとなってしまった。
しかし崩壊に伴って外界との隔絶が解けたことで遂にストーム・ボーダーから通信が通るようになり、彼らとなんとか合流し反攻作戦を練っていたが、「
呪いの厄災」の攻撃により最大の危機が訪れる。
意外な乱入者のおかげでなんとか切り抜けたが、同じことは二度は通用しない。
そんなところに、モルガンが倒れたことで自由になった
マーリンが現れる。
マーリン曰く、楽園の妖精が使命を果たせば、厄災を打倒できる。
そして主人公(人理代表)、マシュ(円卓代表)、アルトリア・キャスター、千子村正(楽園の妖精とその従者)の4人で星の内海・アヴァロンへ足を踏み入れることになった。
楽園の妖精には一つの使命があった。
アルトリア・キャスターは、生まれた時点では「ブリテンに赴き、過ちを正しなさい」というお告げのみが与えられていたが、オークニーで鐘を鳴らしたときにその全貌を知ったのである。
楽園の妖精の使命は、神造兵装である星の聖剣を完成させること。
汎人類史では、
セファールが襲来した際に聖剣が鍛造され、セファールを撃退した。
ところが、このブリテン異聞帯では
妖精達が聖剣造りをすっぽかしたせいで、巨神を討つ聖剣を欠いたがために大地は全て奪われたのである。
星の内海にいた妖精…「亜鈴」の6翅は、「今回くらい休んでもいいんじゃない?」などと話し合った結果、やるべき仕事をサボって遊びだしてしまった。
そして何かおかしいと気づいて外に出たときには、もう遅かったのである。
そればかりか妖精達は唯一生き残った神、ケルヌンノスも自らの発展の為に毒殺した。
かくして大戦犯を重ねた「亜鈴」の6翅は二度と星の内海に帰れなくなったが、それはケルヌンノスの遺体を元に陸地を築き上げたもとに生まれた異聞帯ブリテンの妖精にもほとんど共通している宿業であった。
すなわち、亜鈴の子どもは何人も通るに能わず。永遠に罪の島で生き、苦しみ続けることが贖罪であると…。
そして、アヴァロンは間違いを正すために、楽園の妖精を派遣した。
一人目がヴィヴィアン…後のモルガンであり、二人目がアルトリア・キャスター。
彼女の成す役目は、聖剣の作成のためにその時代の「人類」の在り方を集めること。
彼女はより毅く、より善い聖剣を造るための集積器…ある意味では聖杯であったのだ。
そして、楽園の妖精は、6つの鐘を鳴らすと、「聖剣」そのものに組み込まれる。
「亜鈴の子」であることを放棄し、「楽園の妖精」への恭順を示すということは、言い換えれば「原罪」を認めるということ。
原罪を認めて楽園の妖精に聖剣作りを託す行為、それが鐘を「ならす」ということである。
そうして聖剣そのものとなった状態でアヴァロンへ帰れば、楽園の妖精の使命は完了となる。
モルガンは「自分の国」を作るため、これを最後に拒否した。
しかしアルトリアはその事実を知って尚、今このアヴァロンの手前にいるのである。
もっとも、こうしなければグリムが「
殺してでもうばいとる」ようだったが。
アヴァロンの試練であるアルビオンの名残「赤き竜」を乗り越え、「罪無き者」と認められた4人は遂に理想郷・アヴァロンへ入る。
異聞帯のアヴァロンの内部にはマーリンを封じる塔や泉などはなく、妖精達が聖剣を作るはずだった鍛冶場…「選定の場」があるのみ。マーリン曰く、「アヴァロンの跡」である。
そして、道中にはいくつかの関門があり、そこで明かされたのは、楽園の妖精としてのアルトリア・キャスターのこれまで…非常に悲惨としか言えない記憶だった。
+
|
記憶 |
「冬の記憶」…彼女にとって最も辛い記憶、それは幼少時のティンタジェルでの記憶。
彼女は楽園の妖精であり、故に「亜鈴の子」からは忌み嫌われる。
そしてアルトリア・キャスターは、ブリテンの妖精からは既に失われて久しい「妖精眼」を保有していたため、 嘘や本音がすべて分かってしまう。
勿論この眼は現在でも健在。旅の最中たびたび顔が曇っていたのも、これで見たくないモノが視えてしまっていたためである。
妖精眼の存在故に彼女は口では身を案じていても、本音では打算でしか行動しない妖精たちの本音が視えてしまう。
理由が分かっているから、彼ら妖精の「毒親」のような行動にも耐えられはするが、一方で感性はどうしようもなく「普通の少女」であったため、歳を重ねていくに従ってキャスターは「あんな醜い妖精なんて救いたくない」という境地に辿り着きつつあった。
しかし彼女は一方で周りの空気を気にしており、言い争いをするのもめんどくさい、憎しみあいたくない、嫌われたくない、という想いもあって、「はいっ、任せてください!」と周りが望むがままの行動をして取り繕ってしまっていた。
そんなある日、楽園から彼女と一緒に流れ着いた「選定の杖」から声が聞こえてきた。
自分を「マーリン」と名乗るその謎の声と出会ってから、彼女は本格的に魔術師の道を歩むようになったのである。
マーリンからは様々な魔術を教わったが、それも妖精の横槍が入った結果1年で終わり、旅立つ日まで選定の杖は取り上げられてしまった。
「秋の記憶」…それはある出会いのこと。
キャスターはある日、村の妖精からお使いを頼まれた。
行き先は村外れの岬にあるとある家…鍛冶工房である。
出会ったのはエクターという頑固な土の氏族の妖精。
強面で偏屈だが、しかし一度も嘘をつかなかった、キャスターにとっては尊敬すべき友人である。
エクターは彼女のことを『魔猪の氏族』と言いつつも、キャスターがブリテンの妖精たちとは違って鉄も火も怖がらない様子を見て、仕事を手伝わせるようになった。
そんなある日、注文していた鎧を受け取るため訪れたのが妖精騎士ガウェインことバーゲスト。
彼女が自分の街マンチェスターにエクターを紹介しようとしたところで、ちょっとイラつき気味だったキャスターは噛み付いた。
明らかに無作法だったが、彼女は水に流してくれた。しかしキャスターは「相手にされていなかった」と感じていた。
伝票のサインは、真名で書かれていた。謎の力により周囲からはそう読めないが、キャスターは妖精眼によりそれを認識することができたのであった。
これが、誰にも知られなかった妖精騎士ガウェイン…もといバゲ子との最初の出会いだったのである。
またある日の作業中、キャスターは机の上の髪飾りに目を取られていた。
エクターは見かねて「持っていけ」と背中を押してくれたが、村の妖精に取られるからとキャスターはそれを断ってしまった。
たとえそれが、どんなに喉から手が出るほど欲しくとも。
そして、そんな日々を過ごしていた彼女が出立する直前、村の妖精は「エクターを始末して」と頼んできたのだった。
「夏の記憶」…それは出立するときのこと。
エクターは昔、モルガンの親衛隊だったらしく、それを恐れた妖精が予言の子なら始末できるはずだと依頼してきたのである。
キャスターはいつものように断るのすら疲れるからと、望まれることを、望まれたように依頼を引き受けた。
エクターにナイフを振り下ろした彼女。しかし彼女にエクターは殺せなかった。
何とか取り繕うと考えていたキャスターだったが、こっそり様子を見ていた妖精により糾弾され、彼女は牢に入れられてしまう。
村の妖精達は予言の子を騙る偽物だからという理由でウッドワスの処刑部隊に差し出そうとしていた。
もちろん、『予言の子』として認める妖精もいたが、エクターとの事件があったためそちらは少数派になっていた。
3日後、外からの喧騒でウッドワス達がやってきたと判断し逃げる準備を整えるキャスター。
そこにやってきたのはエクターだった。
「選定の杖」を取り返してきたエクターはキャスターと一緒に村を抜ける。
ティンタジェルの村は地獄と化していた。
キャスターにはウッドワスの部隊が村に火を点けたように視えたが、エクターはそれが内乱だと分かっていた。
望まれたように、村の妖精を助けようとしたキャスターだったが、エクターに止められ、そのまま彼女は村を後にしたのだった。
森でエクターに別れを告げられる。後は好きにしろ、と。
でも、キャスターにはエクターの命がもう長くないことが分かっていた。
誰がなんと言おうと、おまえ自身が疑おうと、おまえは間違いなく『予言の子』だ
どんなにブリテンに拒絶されても、どんなに妖精たちにうとまれても。どんなに、他の妖精より弱くとも。誰よりも、救世主に向いている
気づいていなかったようだがね。おまえは根本的に、自分のためには怒れないのだ
キャスターにそう鼓舞して、エクターは息を引き取った。
彼女は最期まで気づくことはなかったが、彼こそトネリコの仲間の一人、黒騎士エクターその人であった。
それとウッドワスの部隊の持っていた武器は棒と槍であり、実際にはティンタジェルの村のあまりの有様に暴動の鎮圧に追われる羽目になっていた。
つくづく不憫である。
エクターに鼓舞され、旅を始めたアルトリア・キャスター。
色々なところを周りはしたが、やっぱり妖精からは「予言の子」は疎まれる一方で、人間からも従来からの妖精嫌いが祟り嫌われる始末。
辛くなった彼女は「名無しの森」へ行き、いっときだけ「何者でもないわたし」になろうとした。
ところが彼女に「名無しの森」の忘却効果は一切効かず、コーンウォールの村でも記憶をなくしたフリだけをせざるを得なかった。
そんなところに運ばれてきた新しい 人物。
彼/彼女は記憶をなくして、今にもボロボロだった。
もし、『予言の子』のことも忘れているのなら、トモダチに、なれるかもしれないと思ったのです。
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一連の記憶はストーリー上で開示されるのみならず、直前の場面で、関門の障害として現れたモースと戦うという形でも暗示され、当然その悲惨さに心を打たれていた。
そして、良き思い出として刻まれていると言われていた「春の記憶」は…関門の障害として、何も出てこなかった。
これには、さすがに主人公も憤りを隠せなかった。
一方のアルトリア・キャスター。
本音すべてが視えるからこそ、彼女はブリテンも、妖精も、人間も嫌っていた。汎人類史のことも、「気持ち悪い」としか思えなかった。
だからこそ、ブリテンにすべてを捧げた騎士王も、到底好ましく思えなかった。
かつての型月で言えば、
魔眼に目覚めた「
シキ」と似たような状態。
この世すべてが張りぼてに塗れた地獄であり、そしてそれは視界を
物理的に手放しでもしないかぎり、永遠に拭い去ることはできない。
こんなことやめようと、何度だって思った。
しかし、彼女は歩みを止めなかった。その理由は、彼女にもわからなかった。
何故平凡な少女としての感性しか持たなかった鋳造者がここまで来たか。
常に視える「嵐」の中の一つの「星」とは、何だったのかを、せめてそれだけは知りたかった。
遂に、選定の場に一行は辿り着いた。
選定の場の宙の炉に楽園の妖精が身を納めることで、聖剣が確立される。
すると、この世界での間違いを正すだけでなく、汎人類史にも「現代の人類が扱う聖剣」が生まれ、異星の神とも渡り合えるようになる。
ブリテンも元の姿に戻る!外の世界も救える!まさに一挙両得です!
ここでも他人のために動こうとするアルトリア・キャスター。
聖剣を造るための集積器であり、聖剣そのものである彼女は、聖剣を確立するために犠牲にならなければならないと知りながら。
どんなに報われなくとも、“望まれたことを、望まれたように”。それはまるで、
とある守護者の生き様のようだった。
「もうやめよう」と、主人公が口にしようがしまいが、彼女は迷わなかった。
わたしは、人間も妖精も、ブリテンも使命も、すべてがイヤでした
戦いは怖いです。憎しみあうのはしんどいです。普通の暮らしがハッピーです
それを言ったらガッカリするから、仕方なく『予言の子』らしく振る舞いました
だから、みんなとの旅はいつも綱渡りで。今回はたまたま頑張れたけど、次こそきっと、わたしは放り出しちゃうだろうなあって
そんなわたしがここまで来れたことに、いちばんわたしが呆れています
聖剣を造るということは、妖精國をなくすという事
妖精も人間も好きになれないけど、その根底にある『願い』は、ちゃんと見えていました
妖精達の誰もが、心の中で苦しんでいました。救われたいと願っていました。
それが罪人たちへの当然の罰だとしても、自業自得だなんて、私には思えない
――だって、みんな同じじゃん!
みせかけの嘘も、ほんとうの嘘も、生きているのならあるものだし!
嘘の下にある声は、誰だって、救われたい、だったしね!
…ほんと。そういうの、やめてほしいよね。
アヴァロンの道だってきつかったし、もうなんなんだー! って感じ
でも、振り返れて、良かった。わたしの人生、まんざらでもなかったなって。
今まで、ずっと思ってた。わたしなんかに、この世界を救えるはずない。わたしなんかが、彼らの世界を終わらせていいはずがない。
だってほら、世界の命運とか、好きでもないクセに、背負っていいものじゃないでしょう?
――うん、やる。
わたしは、ここで使命を果たします
おそろしいことに、理由は自分でも分かりません!
誰かのため、でもない。自分のため、でもない。正義のためでもない。
わたしは、たぶん。
何か一つ、裏切れないもののために、ずっと、嵐の中を進むのです。
そうして、鋳造者は使命を果たすためその身を捧げた。
炉の中で、彼女は旅路を思い出す。
沢山の良い出会いの数々。「春の記憶」は楽園の妖精には認められずとも。
ここまで主人公たちと旅してきた普通の少女には確かに「春の記憶」があったのだ。
――安心する。これなら、きっと善い剣になる。
あの嵐の中の光のように、どんな悪性にも負けない、輝ける地上の星。
――ここではない彼方。――わたしではない貴方。
多くの願いを受けて、多くの笑顔を報いにして、選定の場で顔を上げた、貴方に相応しい剣に。
唱える者の旅は、ここで使命を果たして終わる。
その刹那によぎった考え。
自分を見ていた、自分が視ていた「光」は、一体何だったのかと。
巡礼の旅で、答えが見つからなかったのが、少し残念だった。
定めを切り業を切り、刀に捧げた我が人生ってな。千子村正、舐めてんじゃねえぞ
そこで彼女は炉から降ろされる。
炉の外。
ひとつの霊基反応が消失していた。
…アルトリアさん、聖剣を造るためとはとはいえ、こんな――
呆気にとられる一同。
今そこで消えたはずの人が、こうして喋っているのだから無理もない。
アルトリアは、主人公とマシュに「聖剣の基型」を渡す。
聖剣「
エクスカリバー」の形にはできなかったが、カルデアの技術ならこれを素に決戦術式が作れるはずだと。
そして、一人の刀鍛冶が代わりにいなくなっていた。彼は彼らしく、最後にして最高の仕事をやり遂げたのである。
ともあれ、こうしてブリテンの間違いは正された。
もはや成立する前提を失った妖精国は、今度こそ徐々に地球の認識から巣立つことだろう。
そして妖精国も、これ以降の厄災は新しく発生しなくはなる。
しかし、今存在する厄災は「人類の脅威」であり、手をこまねいていれば汎人類史にも牙をむく以上、ここで倒さなければならない。
戻ってきたアルトリアは、以前ともまた雰囲気が異なっていた。
彼女曰く、今のアルトリア・キャスターは「聖剣の管理者」。
マーリンによれば「英雄作成」ならぬ「聖剣作成」というスキルを携えて、一段と強くなっているらしい。
厄災を打ち倒さなければならないと言っても、既に呪いの厄災については戻っても手遅れという状況にまでなっていた。
だがしかし、庭から脱出していたマーリンがすでに呪いの厄災に幻術をかけていたことで、
今まで起きたことは一旦なかったことになり、再び詰み状態になるまでの僅かな間、猶予時間を作る。
巻き戻されたタイムリミットは約2時間…いや90分。それまでに3つ全ての厄災を祓わねばならない。
マーリンの力でストーム・ボーダーに直接帰還した一同。
しかし、作戦を練る暇もなく、いきなり「炎の厄災」から襲撃を受ける。
襲われた理由は単純。
このストーム・ボーダーにはアルトリア・キャスター…楽園の妖精であり、本質的には『ブリテンを護る者』がいる。
ブリテンを滅ぼそうとする厄災にとっては敵に他ならず、故に本能的に「炎の厄災」は艦を襲ってきたのである。
ということであちらが狙ってくるアルトリアを囮にしてその間に厄災を対処する…という
鬼畜作戦を立案した
ホームズ。
一方で、今のアルトリアは対粛正防御を展開することでボーダーの心臓部である機関部を守ることができるが、流石に囮になりながらボーダーを守るというのは不可能だという。
そこで名乗り出たのがパーシヴァル。
パーシヴァルは選定の槍…もう一つの「楽園の妖精」の武器を持ち、そして『予言の子』となるべく育てられた。
そして、彼はこの場にいる者たちの中で唯一、「炎の厄災」の正体を知っており、
そして「予言の子」の"代わり"になれる者であった。
パーシヴァルを囮に、アルトリアが適宜ボーダーを守りながら、何とか炎の厄災に有効打を与えるが、ソレは本能的に逃亡しようとする。
しかし、マシュ達は勝利を確信していた。
果たして、ブリテン人中最高の騎士はそれに応え、手元の槍を目の前の「炎の厄災」に届け、共に黄昏の空に散った。
残すは、「呪いの厄災」のみ。
決戦の直前、アルトリアと話をする主人公。
なかったはずの時間を貰ってなお、まだ歩みを止めない理由は見つからないと語るアルトリア。
そして、「呪いの厄災」を打ち倒したら、改めてアヴァロンに帰るから、ここで2人はお別れだと。
アルトリアは、主人公にお礼をしてきた。
楽園の妖精にとっては、ブリテンの間違いを正すことが使命であり、それがブリテンを救うということだった。
でも、主人公達カルデアは、たとえそれが偽物のブリテンだったとしても、それを救いたいと思っていた。
だから――わたしも、一度くらいはあなたたちと同じ目的を持ちたい。
あなたが諦めず、まだ希望を持つ限り、『楽園の妖精』は貴方の声を聞きましょう。
…今度こそ、ブリテンを救うためではなく、世界を救う、そのために。
そんな誓いや、今までの旅の思い出など、他愛のない話をしていたのだが、打ち明けなかったことも一つ。
本当に楽しかったのは、11日目のグロスター。
あなたにとっては、なんでもない、普通のできごとだったかもだけど。
生まれてはじめて、好きなヒトと、大通りを歩いたのです
さて、「呪いの厄災」との決戦。
グリムの支援に加え、カルデアの戦力を投じての総力戦となったが、呪いの厄災はまだまだ健在。
呪いの厄災にはとある妖精を取り込んだ核があり、核ごと破壊しないことにはどうしようもない。
幸い、ブリテンには呪いの厄災に、核ごと吹き飛ばしうる極大火力を出せる装備がまだ破壊されずに残っていた。
モルガンがキャメロットに準備していた12門のロンゴミニアド。
これを使えれば、呪いの厄災を倒せるかもしれない。
そして、アルトリア・キャスターはいつの間にか姿を消している。何かを察した主人公たちは、ひたすら防衛戦を続けることにした。
その頃、アルトリア・キャスターはキャメロットの中を走っていた。行き先はもちろん、玉座。
猶予はもう少ないが、玉座に辿り着き、モルガンの残した術式を解析し、自分用に組み替えて使用する。
以前のアルトリア・キャスターなら無理だったと彼女は考えるが、「選定の場」から帰還した彼女は以前のアルトリア・キャスターとは全く違う、半分以上空想の存在。
今のアルトリアは、
「いつか選定の剣を抜き、聖剣を手にし、ブリテンを次の時代に導くひとりの王」の在り方、概念に組み込まれているのである。
そうして、彼女は玉座の間に辿り着く。
部屋からは、厄災の姿をしっかり捉えられる。
彼女は、呪いの厄災…ケルヌンノスと改めて対峙する。
神の怒りはもっともである。善意で助けたのに、恩を仇で返されたのだから。
「厄災」は、憎しみによるものではなく、怒りと嘆きによるもの。
「この生き物たちを放置してはいけない」という「責務」だったのである。
――それでも。やっぱり、あなたは間違えているのです。
ブリテンが罪人たちの国だというのなら。…すべてがそうだと、決めたのなら。罪を与えるだけでなく、罰を許すシステムを。罪人たちが許される刻を、決めるべきでした。
玉座に意識を繋げる。
ロンゴミニアドの術式は、それは完成度の高いものだった。
あまりに巨大な術式でありながら、そこに淀みは見られない。まさに天才の為せる所業である。
「天才が使う前提で作られている」ことを除けば。
霊脈閉塞型兵装、装填。円卓聖槍、12基並列抜錨。
対厄災大儀式、開門――!救世の槍よ!罪を流す最果ての雨となれ!
放たれた一撃は、キャメロットの城壁でさえ灰燼に帰すほどの絶大な火力を誇った。
が、しかし、足りない。
1万4000年積み重ねた呪いを祓うには弱すぎた。
アルトリアは、ここに来て、自分が無自覚にも余力を残していたことに怒りを覚えていた。
何が、もう少しだけ、いたいだ…!その『少し』は、もう充分にもらってる…!
――全部。ここにいる、わたし。ここにいた、わたし。全部を出し切るんだ。そのために、ここまで来たんだ。
ロンゴミニアドはモルガンの魔術だから、十全に使えないのは当たり前。しかし、その構造は利用できる。
12門の聖槍では身に余るというならば、違う弾を詰めればいい。
今の自分が詰める術式は、もちろん…
…回線を玉座から、この心臓に。使用魔力をキャメロットから、アヴァロン・ル・フェに。
霊脈閉塞型兵装から、龍脈焼却型兵装に変奏。
刹那、彼女は記憶を振り返る。
後悔ではなく、あの眩しかった光景を。
――ううん。わたしは、理想のわたしにはなれなかったよ。
でも、ここで並んでみせる。この玉座を護り続けた無慈悲な女王ではなく。偉大な、尊敬されるべき救世主。その人生に、報いるために。
2000年前にあなたがやるべきだった仕事を、はたしてみせる――!
聖剣、抜刀――!
祭神よ、我らが罪を、許し給え――!
その一撃は、先程のものより更に絶大な威力だった。
呪いの厄災は9割方外層を吹き飛ばされ、核が露出した。
核さえ露出すれば、カルデアには神殺しの究極武装がある。
そうして、ある妖精の献身のもと守られた究極武装により、呪いの厄災は鎮まった。
冬の玉座には、役目を終えたヤドリギの杖が、剣のように一つ、残されていた。
少女は嵐の中を走っていた。
悪性の渦中、本性の坩堝。ドブ川と何も変わらない、暗く、冷たく、耳をつんざく人々の声の中を。
何度無理だと、何度死にたいと思ったか分からない。
けれども、迷わずに走り続けていたのは、嵐の向こうで一つだけ小さく、青く輝く遠い「星」があったから。
あの星は少女にとって、ただ輝いているものだけど、どこかで、他にあの星を見ている者がいる。それだけが希望で、どんな嵐の中でも、決して変わらない事実だった。
ああ――そうだ。わたしは、それだけ、だったのです。
少女は多くのものが怖く、多くのものが信じられなかったけど、あの星はいつも励ましてくれた。
あの星と少女には、何の繋がりもないし、星は少女の方を見ないし、少女のために降りてくることもない。
ブリテンのことも、未来のことも、どうでもいいわたしだけど。
あの星が輝いている限りは、決して
わたしは、いつもずっと輝いていた、あの小さな星の光だけは、裏切りたくないのです。
鐘の音が聞こえる。
彼女を呼ぶ声であり、呼びかけに応えれば、旅は終わる。
問いかける。少女に、まだこの先に、ただ一つの、小さな星のためにこの「先」も進むかを。
少女を怨嗟の声が襲う。
楽園の使命を果たし、ブリテンを終わらせたことへの怨嗟の声。
大量の悪意に心が折れそうになる。
気づくと、誰かが、少女を庇っていた。
それは、かつてコーンウォールの村で出会った、「名無しの妖精」。
やがて少女の目の前でモースとなってしまい、闖入者に介錯された妖精。
その妖精は、名前を無くしたことを悲しんでいた。
本当に、今だけの思いつきなのですが――
わたしの名前を使ってください。アルトリア・キャスター。
少女にとっては投げやりになっていたところに、気まぐれで自分の名前を貸しただけの行動。
しかし、
このお名前、だけじゃなくて。あなたの心を、いつまでも、いつまでも。
その妖精の真名は「ホープ」といった。
みんなに希望を振りまく役目があり、そしてそれに疲れ、それでも、笑顔を忘れず、そして最後の最後に、星の光を見つけたもの。
少女にとっては取るに足らない出来事でも、ホープは少女をずっと守っていた。
少女は気づく。自分だって、ホープと変わらないのだと。
他人には下らない理由に映るかもしれないが、でも、少女にとってはそれで充分。
あの小さな星を裏切りたくないだけ。この気持ちを捨てたくないだけ。
わたしたちは、あなたたちは、そんなどうでもいい理由で
いつだって!頑張っていかないといけないんだ!
これは、少女が『守護者』へ至る時の、最後の疾走。
胸に宿る星の鼓動。鐘の音は、やがて自らの内に響くでしょう。
所変わって、ブリテンは最後に顕れた「奈落の虫」により、崩壊の真っ只中にいた。
しかし、主人公はまだ勝ち目があると言う。
『異邦の魔術師』との契約に基づき、召喚に応じ参上しました。
ブリテンを諌めるのではなく、世界を救う戦いであれば。
たとえ時の果てであろうとも、この剣は彼/彼女の手に。
彼/彼女の召喚した「キャスター」…アルトリアは、守護者となったためブリテンにまつわる記憶・記録すべてを把握しており、その上で「奈落の虫」の考えにも一理あるとしつつも、
他の未来あるものたちの現在を奪う行為は、間違っている。
と容赦なく論破。
そして、守護者となったアルトリア…アルトリア・アヴァロン・マシュとともに、主人公は「奈落の虫」を打倒。
今度こそ、本当にブリテンを、人理を護りきった。
私はアーサー王ではなく、聖剣の担い手――『聖剣の騎士』の概念がカタチになったもの。
聖剣に選ばれたもの、聖剣を使う者にのみ、この剣を預けます。
なので、今回は特別大サービスです。大事な契約だったので、破れませんでした。
はい。貴方が望んだように、あの"わたし"も、力になりたいと望んだのです。
さようなら
恐れなく進まれますよう。貴方たちの道行きには、星見の灯火があるのですから。
役目を終えたアルトリアは、『座』へと帰っていった。
そして、主人公は、一人の少女にも、別れを告げた。
――さよなら。自分によく似た、なんでもない女の子。
2部6章をクリアすると、マテリアルが一斉に入れ替わり彼女の真実がすべて開示される。
そして、パッシブスキルの追加・アクティブスキルの名称変更とともに、効果/特攻対象カテゴリのひとつとなる〔
妖精
〕特性が追加される。
この変化はプレイヤー単位でのカウントで、自身が6章をクリアしていると他者が出しているサポーターも同じ効果を得ることになる。
【スキル】
○クラス別スキル(追加・詳細判明)
妖精眼:A
ヒトが持つ魔眼ではなく、妖精が生まれつき持つ
『世界を切り替える』視界。
高位の妖精が持つ妖精眼は、あらゆる嘘を見抜き、真実を映す眼と言われている。
妖精にとっては善意も悪意も同じくくりなので特に意味のない異能だが、
善悪の違いに惑う人間がこの眼を持つとろくなことにならない。
この眼のため、アルトリア・キャスターには
人々の嘘や本音がすべて見えていた。
彼女にとってヒトの世界は『悪意の嵐』であり、
妖精も人間も等しく『怖い、気持ち悪い』と感じていたのはこのため。
彼女が眠った時、夢に見るのはこの『悪意の嵐』だけ。
本来なら気が触れ、ブリテンを見捨ててもおかしくない状態だが、
そんな彼女にとって唯一の希望が、嵐の向こうで一つだけ輝く、青く小さな星だった。
ゲーム中ではアルトリア・キャスターに対してのクリティカル発生率を常時軽減するという、
モルガンの持っていたクリティカル耐性パッシブと全く同じ効果。
クリティカル発生率アップスキルを相手に積まれない限りは事故の危険性が少なく、多少は場持ちが良くなる。
陣地作成:EX
人理の砦、白亜のキャメロットに立つ者。
『人類の脅威』との対決において最大級の守護陣形を形成する。
○保有スキル(名称変化)
アヴァロンの妖精:A
『湖の加護』の名で隠蔽されていた力。
星の内海から生じた妖精たちによる加護。
予言の子に与えられた祝福、あるいは誓約。
楽園の妖精が持つ、生命を祝福し、様々な汚れから対象の運命力を守る力。
ゲーム中ではモルガンも同じ条件で同様の名称変化を遂げる。
聖剣作成:A
『選定の剣』の名で隠蔽されていた力。
アルトリア・キャスターが、最後に辿り着く在り方を示したスキル。
マーリンの『英雄作成』のアーツ版。
アーツ性能の極大アップ、1ターン無敵(アヴァロンの鞘のイメージ)、人類の脅威特攻を付与。
この力が本格的に目覚めると、彼女の作るものはすべて『剣』属性になってしまう。
ゲーム中では従前のランクを引き継ぎ『EX』で保持している。
【
宝具】
『真円集う約束の星』
種別:対軍宝具 ランク:A++ レンジ:1~999 最大捕捉:味方全て
最果ての島、罪の都、最後の竜は我が胸に。如何なる滅びにも我らは屈せず。集え、円卓の守護者たち!
異邦の国、時の終わり。なれど剣は彼の手に。城壁は硬く、勝鬨は万里を駆ける。冷厳なる勝利を刻め!
『真円集う約束の星』!!
ラウンド・オブ・アヴァロン。
『ブリテンの守護者』となったアルトリアの宝具。
黄昏のキャメロットを顕現させ、共に戦う者に『円卓の戦士』の着名を与える。
ゲーム中での効果はアラウンド・カリバーンと同じだが、その本質は全く異なる。
シナリオ中ではマシュがこの効果を受け、再び「妖精騎士ギャラハッド」になって全盛期以上の力を取り戻している。
星の内海……アヴァロンから、『選定の杖』と共に地上に遣わされた特別な妖精。
湖水地方に流れ着いた後、鏡の氏族の長の判断でたくさんの宝物と共に舟に乗せられ、ティンタジェルの海岸に辿り着き、以後はティンタジェルの妖精として育てられた。
汎人類史でいずれ聖剣を担う事になる“誰か”と同一の存在。
聖剣に身を捧げ、聖剣そのものとなったアルトリア・キャスターは、『星を脅かす脅威に対抗するもの』の助けになる人理補助装置となった。
その名をアルトリア・アヴァロン。
霊基第三の姿が召喚された彼女本来の姿であり、霊基第一・第二の姿は、彼女を造った“かつての誰か”の在り方……楽園の妖精としての記録ではなく、予言の子として旅をした春の記憶……を、彼女がエミュレートしたものである。
マスターからはこちらのアルトリアのことはアヴァトリアと区別されている。
菌糸類は竹箒日記でA・Aとも略しており、公式の略称はこちらである。
【人間関係】(追加)
「マーリン? 私の魔術の教師であり、去り際に「ごめん任せた」と私にキャスパリーグを押し付けたマーリンですか?」
「……む。こちらでは違うのですね。いずれにせよ、次に会う時は斬首する、と告げてあります。死ねない夢魔を処する魔術は編み出しました」
「あの人物は、一度死んで性根を入れ替える他ないと思います」
キャスターが死んだ!このろくでなし!
実はアルトリア・キャスターだったとき、本物のマーリンに出会ったのはアヴァロン帰還が最初であり、本物のマーリンからは一切魔術を習っていなかった。
つまりアルトリア・アヴァロンにここまで言わしめるほどの出来事は、少なくとも守護者/英霊の座に至ってから起きているはずなのだが、一体あ奴は何をしでかしたのやら・・・
「哀しきアルビオン……。美しいものに出会ってしまった最後の竜。彼女がサーヴァントとして召喚されたことは、とても嬉しい。」
「一時とはいえ、どうか、そのかんばせに、喜びの涙が流れんことを」
ブリテンの守護者となったアルトリア・アヴァロンは、その際に妖精国に何が起こっていたかを詳細に知った。
それはモルガンさん家のロリドラゴンメリュジーヌのことについても例外ではなく、その上で、こちらでは少しでも喜びで涙を流せるようにと願っている。
なお、グロスターの舞踏会で遭遇した際にも妖精国のメリュジーヌがアルビオンの化身(=アヴァロンの番人)であったことを知る旨のセリフを言いかけている。バゲ子の件といい、着名による真名隠蔽はこの妖精眼には通用しないようである。
「はあ、まったく…。素直じゃないよね、バーヴァン・シー」
相性が良くないと互いに思い込んでいるが、バーヴァン・シー側はアルトリアに対してだけは他の妖精國の妖精達と異なり嫌悪感を抱かず、アルトリア側は彼女の表面の性格に隠された本質を見抜けるため実はある意味最高に相性がいい。
ただしそれはそれとしてバーヴァン・シー側が何をやってもアルトリアは真意を速攻で見抜いてしまう上に身分偽装も通用しないのでバーヴァン・シーのほうが若干苦手意識を抱いている様子。
「私が言うのもなんですが、ビースト候補があんなんでいいのでしょうか? うちのキャスパリーグと比べないでほしいんですけど」
わりと端役程度の関わりしか持っていないが、何故か滅茶苦茶当たりが強い。
というか「うちの」と言っている辺り、アルトリア・アヴァロンは押し付けられたキャスパリーグを飼っている可能性が出てきている。実は愛犬家で猫と犬の不毛な争いをしているのかも
「楽園の妖精……そうか。お前は、自らの運命を見つけたのだな」
汎人類史では実姉だが、異聞帯では「先代」と言っていい人物。
自分のやり残しも含めてすべてを終わらせ、運命を見つけた彼女を見て、どこか安心した様子。
「オベロンまでいるのですね。彼が何者なのか知識だけはあります。妖精王にして調停者、ブリテンを導いた者。そして、私の数少ない理解者。私がいるのですから、彼がいるのも不思議ではありません」
「妖精王オベロン。我が宿敵、我が同胞……。同じ幻想でありながら、私は人を知らず、彼は人を知り過ぎた。叶うなら、もう一度───」
正確な意味での魔術の師にして、第6章における主役その4。
「真実を見抜く妖精眼」を共通して持つ。
詳細はあちらに譲るが、彼女・主人公・オベロンは鼎のように交わらぬ立場でありながら似た者同士であり、それぞれ互いにとって数少ない理解者という奇妙な関係として描写されている。躍動トリオとも。
「あの元気な嬢ちゃん、選定の杖だっけ? あぁそうそう、そんな杖を持った嬢ちゃんな。なんでか儂を見ると頭を下げるんだが、どっかで面識あったのかねぇ……。」
「そのくせ、話してみると『そういうところだぞ村正ァ!』って文句言ってくるしよぉ。……いや、悪くはねぇぞ? 飯もよく食べるしな」
カルデアのセイバー・村正と異聞帯で「彼女」と旅したアルターエゴ・村正は勿論別人なので当人は覚えてるはずもないが、後者も知っているアルトリアの方は多大な恩を抱いている。
それはそれとしていつもどおりのやり取りをしているようだが。そういうことだぞ村正ァ!
こんにちは! 難事件発生と聞いてやってきました、アルトリア・キャスターです!
そしてとうぜん、夏なので水着です!
詳しい事情は知りませんが、ドーンとわたしに任せて任せて!
国の特異点に起きた事件を解決するため、霊基を変えて夏デビューを果たした異聞帯の魔術師。
身に着けた魔術を音楽と踊りに変えたことで、
今まで同様、いやそれ以上の高難度魔術(本人曰く)を自在に扱えるようになったと言う。
───聖剣の守護者は、ここに盛夏のエンジョイ勢となった。
名前はキャスターなのにバーサーカークラスだなんて、みんな、私への疑惑を隠しきれないかもね!
霊基を変えた結果、
キャスターと言いながらクラスはバーサーカーという激しい矛盾を抱えているが、上述の通り「アルトリア・キャスター」で一つの名前なので一応問題はない。
結果として
モルガンとはクラスをそっくり入れ替える形となった。
◆ステータス
筋力 |
耐久 |
敏捷 |
魔力 |
幸運 |
宝具 |
B |
C |
B |
A |
B |
A+ |
【スキル】
○クラス別スキル
対魔力:B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。
バーサーカーとなったのでランクダウンしている。
道具作成:E
破壊工作系のものしか作れない事が判明したため、著しくランクが低い。
世界認定である。
陣地作成:EX
人理の砦、白亜のキャメロットに立つ者。
『人類の脅威』との対決において最大級の守護陣形を形成する。
狂化:A
アルトリア・キャスターはいたって平和的、A・Aは理性の塊であるのだが、高い狂化スキルを持っている。
不可解な話ではあるが、理性の塊であるはずのA・Aが「夏だから」という理由で職務を放棄する時点で今回の異常事態っぷりを察してほしい。
アルトリア・キャスターに関しては霊基第二において正式に狂化スキルを獲得した。
妖精眼:?
ヒトが持つ魔眼ではなく、妖精が生まれつき持つ『世界を切り替える』視界。
高位の妖精が持つ妖精眼は、あらゆる嘘を見抜き、真実を映す眼と言われている。
ランク不明だが、ゲーム中では「A」と同一の効果を有する。
○保有スキル
春の鼓動:EX
通常のアルトリア・キャスターの第1スキルが夏の解放感によって変化したもの。パーティ全員を援護していたスキルからアルトリア個人のみを強化するものに。
とにかくハッピー! バトルもバカンスも超楽しい!
夏の妖精:B
通常のアルトリア・キャスターの第2スキルがクラスチェンジによって変化したもの。
ではあるが、他のスキルと違いこのスキルだけはあまり変化はないようだ。夏の楽しさをまわりに振りまく、バカンスの妖精とも言う。
聖剣操縦:A
聖剣から摘出された使い魔を強化するスキル。
『聖剣作成』の自分だけ版。
聖剣の概念であり、人理を守るA・Aであろうとバーサーカーになると自分しか強化しないのである。
戦闘時に現れる使い魔は聖剣の基型(エッセンス)から作られたもので、それぞれ
シャチ:十束剣 名前はエクター。
イヌワシ:ミストルティン 名前はマッハ。
に対応している。
【
宝具】
『宿願接ぐ希望の剣』
ランク:A+ 種別:対神宝具 レンジ:1~90 最大補足:1体
夏の氏族、いきまーす!
物語を語りましょう。旅立ちの誓い、救世の童話。幾たび羽は穢れても、冬の鳥は雨を越えて。その希望は、消えはしない──!
現実に、その光は無いとしても。諦めず、投げ出さず、強がって、歩き出す。この希望を、知っているから――
『宿願接ぐ希望の剣』!!
いいでしょう。今一度、救済の業を!
龍脈焼却兵装、装填。ラウンドランス、並列抜錨。祈りの槍、救済の剣、ここに罪を流す光となれ!
最果ての幼いあなたへ。あなたを信じて、あなたを見上げて、今も私は走っています。胸に宿る星の鼓動──
『宿願接ぐ希望の剣』
かつて妖精國ブリテンは罪都キャメロットに建造された護国の槍、ロンゴミニアド。
その術式を再現した対厄災粛正宝具。異聞帯ブリテンにおいて、呪いの厄災を祓った術式。エクスカリバーとロンゴミニアドの重ね技。故に『混沌』『神性』『人類の脅威』への特攻を持つ。
本来ならその魔力量から爆発は広域に及ぶものだが、あくまで対象は『1体』と限定し、他に被害を出さない結界魔術でもある。
この宝具を扱う時ばかりは夏の陽気に浮かれていない、純度100%の『予言の子』であり、いずれの再臨段階においても『聖剣の守護者』となる。
2部6章において発動したあの大魔術を再現した一撃。
再臨段階に関わらず一時的に専用衣装のアルトリア・アヴァロンの姿になってから放つが、2部6章時と同じ台詞を聞くこともできる。
対厄災大儀式、開門!
霊脈閉塞型兵装から、龍脈焼却型兵装に変奏。
聖剣、抜刀――!
祭神よ、我らが罪を、許し給え――!
基本的には普段のアルトリア・キャスターだが、リゾート地という事でテンションが高くなっている。
今まで『楽しそうなこと』『やりたいこと』があっても
「でもわたしなんかがやっても失敗するだろうし……」と躊躇いがちだったが、
今回は「いいじゃん、やってみよう!失敗したらそれはそれで!」と前向きになっている。ブレーキがなくなったのだ。
素のお転婆さ、猪突猛進さが隠せなくなっている、とも。
カジュアルな水着姿でハワトリアの謎を解明する名探偵役の霊基第一、色々あって着替えさせられた不思議の国仕様の霊基第二、
そして「夏ですし、災害も現れているようなので、仕方なく」なんて言いながら内心ドヤァ……顔が止まらないA・Aの霊基第三。
バーサーカーになっても魔術は健在だが、魔猪の氏族らしく自ら突撃したり使い魔を突撃させたりするばかりで、時折思い出したかのように魔術を使う。そういえば魔術師でした!
普段はアルキャスの人格からA・Aは知覚できない様子だが、今回は相互認識可能。
第一再臨はストリートダンサー風のスポーティで軽やかな服装。お供にシャチとイヌワシを連れている。
第二再臨はまさかのバニーエプロン風水着。アルキャスはこの服装に関して「おのれオベロン」と若干不本意なのだが、実はイベント中でこの服装を選んだのはオベロンではない。
第三再臨は例によってA・Aの人格に変わる。服装は王道のスイムスーツに、アルトリア・アヴァロンの装飾を少し加えた形になる。
アルキャスの人格はテンションが高く何かとポジティブになっていることを除けば普段と変わらない。
偶にA・Aが用意したトランペットを吹くことがある。
問題はA・Aの人格。「普段の十割増しで、軽やかに振る舞いたいと思います」と語るようにまあテンションが高い。結果として素の性格が全く隠れなくなった。
イベントショップでも商品を渡す際に「あっ、落としちゃった!!」と慌てたり、その場でパフェを作って暢気に食べてたりと浮かれ放題である。
【ゲームユニットとしての性能】
2023水着イベントで実装された星5バーサーカー。カード構成はQ1A2B2のセイバー型に変わった。宝具はArtsのまま。
カード性能はArtsは高めだが、Quickはスターは稼げるもののNPは稼ぎにくい形。ただスキルでNP回りは解決するので宝具を撃つことには困らないだろう。
スキルは「春の鼓動」「夏の妖精」「聖剣操縦」の3種。
「春の鼓動」はNP50%チャージ・スター集中・クリティカル威力アップが複合したスキル。
バーサーカーでNP50%チャージ持ちは
金時や
クリームヒルトに次いで3人目。スター集中とクリティカル威力アップの性能も高めであり、宝具発動・素殴り双方を補助できる。
「夏の妖精」は味方一人にNP20%チャージ・1回のOC2段階アップを付与し、味方全体にNP獲得量アップを付与する。
キャスター時の「湖の加護/アヴァロンの妖精」に類似したスキルだが、NP獲得量アップの効果が若干下がっている。
その代わりにOC2段階アップを付与可能。最近は増えてきたが、比較的貴重な効果であり味方のサポートとして優秀。自分に使った場合は下記の特攻が強化される。
「聖剣操縦」はArtsバフ・無敵・毎ターンスター獲得状態を自身に付与する。
Artsバフの性能は「選定の剣/聖剣作成」と変わらない高性能。スター獲得は毎ターン10個とそれなり程度だが、「春の鼓動」と連動してクリティカル攻撃を補助できる。
バフは無敵のみ1Tで他は3T持続する。
宝具は上記の説明通りの「混沌」「神性」「人類の脅威」特攻効果を持つArts単体宝具。加えて1回・1T限りの対粛正防御状態も付与し、3Tクリティカル発生率ダウン効果も付属する。
特攻のうち「混沌」「神性」特攻は攻撃前に付与される1T限りのバフであり、OC対応。宝具威力アップと加算判定になるが、代わりに宝具以外の通常攻撃にも特攻効果が乗る。特攻対象も多いので火力は出しやすい。
「人類の脅威」は宝具に付属する特攻。こちらは宝具威力アップと乗算判定なので特攻対象には大きく火力が伸びる。対象が攻撃不利のフォーリナーばかりなのがネックだが、該当サーヴァントは「混沌」「神性」持ちが多いため二重特攻が乗りやすく、ハードルは高いがクラス相性を無視したゴリ押しも可能。
魔猪の氏族は格が違う。
ちなみにフォーリナー以外の「人類の脅威」には通常通りの攻撃優位に加えて特攻が乗るので凄まじい火力が出る。例えば
オベロンには混沌特攻と人類の脅威特攻が乗るので対策要員としてバッチリである。
更に対粛正防御も付属するので反撃にもある程度備えられる。しかし、キャスター版のものとは重複できないので同時に起用する場合は宝具発動順に注意。
なお、Arts宝具ということで攻撃後にNPリチャージできるが、そこまで回収量は多くない。
一人でNP最大70%をチャージ可能で、特攻対象の広い単体宝具持ちと汎用性はかなり高い。
同じ単体バーサーカーでは
ヴラド三世と
坂田金時を足し合わせたような性能をしているが、ヴラドとは防御アップやガッツによる安定した耐久性、金時とはBuster宝具特有のサポートの多さなどで差別化されている他、特攻が刺さらないと両者に比べて宝具威力は落ちる。
好みやクエストの傾向で使い分けられる範疇なので彼らとは適材適所で起用が分かれることになるか。
また育成コストは重い。特に直前に実装されたトネリコ共々赦免の小鐘を
216個も消費する点がキツく、実装時は多くのマスターが小鐘の枯渇に悩まされることとなった。
言うまでもなく自身のキャスター版も含むArtsサポーター全般とは相性が良いが、トネリコとも噛み合う性能になっている。
「ラスト・リゾート」で宝具威力アップバフを貰いつつ更なるNPチャージで宝具を撃ちやすくなるほか、耐久の低いバーサーカーであることも手伝い「逆境のカリスマ」の効果をフル活用できる。耐久面も「ラスト・リゾート」で付属するガッツで補える。
宝具のOC効果を発動しやすくなる「夏の妖精」はあちらの宝具と相性が良く、こちらの宝具に付属する対粛正防御で相手の宝具対策もこなせるなど全てが噛み合っているのでセット運用も十分考えられるだろう。
【イベントでの活躍】
2部6章同様にアルキャスがメインパーソンとして活躍。
サバフェスを成功させないと「リセット」され無限ループする特異点・ハワトリアに潜む謎を解明すべく、自称「名探偵」としてマスターに同行する。
お転婆で猪突猛進な振る舞いをしつつも、妖精眼によって見抜いた本音を元に理知的な振る舞いをしたりすることも。
相変わらずの百面相も健在。
オベロンへの扱いは2部6章の頃より雑。というよりは「赤字のマスター」のそれに近づいたといったほうが良いだろうか。やはり躍動トリオ
ハワトリアに来て早々にサバフェスをおかしくした原因である「正常化委員会」のヤラアーンドゥと出会ったが、どう見てもノクナレアなので彼女だけは相変わらずノクナレアと呼んでいる。
道中でマスターと離れ離れになった際は彼女と組み、なんとバーゲスト率いる「UDK」に入隊。バゲ子によれば真面目に働いていた様子だが、食費の圧迫に苦しんだとか。キャスターの食事は安くない、安くないんだぁぁぁぁぁっ!
ストーリー終盤では実はヤラアーンドゥ…もといノクナレアに隠された真実を早々に見抜きながらあえて見過ごしていたことが発覚。
知らないままなら、ヤラアーンドゥのままでいられたからとのことだが、果たして「知って」しまったが故にヤラアーンドゥは存在を維持できなくなってしまい、本来とは異なるタイミングでリセットが発動。
しかし怪我の功名か、今までサバフェス2日目から開始のループだったのが、初めてサバフェス初日からスタートする世界に。
そのためアルキャス一行は初日しか営業していない「正常化委員会」の本部への乗り込みを敢行することとなった。
正常化委員会本部で待ち受けていたのはAAA…もといアルトリア・アヴァロン。
実は本人のマテリアルにも記載されているが、今回はアルトリア・キャスターとアルトリア・アヴァロンは特異点内では分離して存在していたのだった。
+
|
何故初日しか本部は営業してなかったのか |
2日目以降AAAが視察という名目で島内で遊びまくっていたからである。
アルトリア・アヴァロンはこの特異点を作り出し、事件の引き金を引いた BBから特異点の管理権限を奪い取り、ついでにアルキャスの人格の自分を現場で起こる様々な事件を解決する当事者役として切り離した。
そして自らはAAA(Altria Avalon Association)と名乗り、特異点やサバフェスの運営側に回る…のだが、守護者として理性と平静を保ち、公正であり、元楽園の妖精として淑女である事を好み、悪には容赦のないA・Aも浜には勝てず、期せずして黒幕側に立つという経験をすることになったこともありそれはもうやりたい放題であった。
具体的には 「霊基第一、水着のようなものではありませんか?」という理由で 村正を無理矢理ボディーガードという名目で連れ出し、ハワトリア中で遊び呆けていた。そのエンジョイぶりはとても知人には見せられないレベルだったとか…
何やってんだ村正ァ!
仕方ねぇだろ、雇われたんだよ!
なお、この事実を知ったアルキャスはマジギレした。
|
彼女から特異点の真相を明かされた一行は、事件解決のため長いループの間に出会った全ての人物に協力を求めることとなる。
事件解決後もAAAとモルガンのおかげで特異点は暫く維持されることとなり、アルキャスとマスターはこの事件の元凶(となってしまった)
闇の精霊王を懲らしめに行くことにしたのだった。
アルトリア・キャスターはマスターと共に意気揚々とハワトリアに乗り込み、数々の冒険とトラブルを乗り越えて、無事、南国のハッピーエンドに辿り着いた。
それは何もかも輝かしい、妖精國ではなかった日々。
――というお話だったのです。
めでたし、めでたし。
【余談】
- 彼女の実装で「アルトリア」は13騎目の登場となり、基本7クラスをコンプリート。これによって
円卓の席とFGOにおける全サポート欄をアルトリアで埋め尽くすことも可能になった。そこまでにしておけよ社長
- 第三再臨時はいくつかアーサー王の持ち物とされる剣を魔術触媒として使用している。
そのうち「マルミアドワーズ」はヘラクレスの愛剣とされており、威力だけであればエクスカリバーより優れており、アーサー王はガウェインにエクスカリバーを貸し与え、この大剣を使う時もあったという。
仮にセイバークラスでヘラクレスを召喚した場合はこの大剣を持ち込むと予想される。エクスカリバー超えの剣を持ってくるセイバーより強いアーチャーヘラクレス何者だよ
また、「セクエンス」に関してはカルデアのメイドが銃にして持ち込んでいる。
- 彼女のお披露目はFGO実装の2週間ほど前、5周年直前公開の第二部後期OPムービーでの後ろ姿である。
手にする杖の形状からマーリンの関係者であることはすぐに推察されていたが、その頃はプロトマーリンがアルトリア顔だと予想されていたこと、
「魔術師として大成するのは難しい」という従来の菌糸類の解釈が広く知られていたこともあってか、当初はプロトマーリンと間違えるマスターが続出した模様。
なお後に正式登場したプロトマーリンは川澄ボイスだがアルトリア顔ではなかった。
- 実はメシマズ属性持ち。レシピ通りにまともなものを作れはするが、勿体ない精神が働き材料を無理やり全部魔術でぶちこむなどの凶行に走る。
そして、異聞帯ブリテンではそれにより「予言の子の超兵器」「厄災」と呼ばれるとんでもないブツが爆誕してしまった。
そいつとも戦闘することになるが、ターゲットロック→即死耐性ダウン→即死弾というコンボを繰り出すという恐怖の代物である。これだから魔猪の氏族は…- こんな大惨事があったせいかは定かではないが、バレンタインイベントではカレンの手ほどきを受けながらチョコの手作りに挑戦していた。曰く、「魔術で料理を作ると何でもかんでも剣になる」のだとか…
- カルデアにいるアルトリア・キャスターの第一・第二再臨の姿は「予言の子」の春の記憶をエミュレートしたもの…というのは上述のとおりだが、マスターの間ではこの事をOLがJKの格好の方が馴染み深いという理由でコスプレしてくるとかイメクラとか言われている。
だいたい間違っていないので困る。
- たまに勘違いされるが、アルトリア・キャスターに「春の記憶」がなかったという訳ではない。彼女にとっての「春の記憶」とは「予言の子として旅をした記憶」であり、要するに選定の場時点で言うところの「現在」が春の記憶そのもの。だから振り返りなんてする必要がなく、即座に彼女は記憶から帰ってきたという訳である。
つまり主人公は盛大にアンジャッシュしている。
- アルトリア・アヴァロンは職務上からか王らしく振る舞っているが、時折喋り方がとんでもなくざっくらばんになる。おそらく予言の子の従者と魔術の師匠の影響であろう。
- マテリアルが書き換わるサーヴァントは最初期のアルテミス以来だったりする。なお、以前のマテリアルはセイントグラフを2臨以前に戻すことでまた見れるようになる。
- 6章をクリアしてからアルトリア・アヴァロン時のセリフをよく聞くと相当主人公贔屓している事がわかる。こんなところまで楽園の妖精は似てしまうのか
追記・修正は鐘を鳴らした後にお願いします。
- 5周年でぶち込まれた新たなる過労死枠・・・引きたかったなぁ(200連爆死 -- 名無しさん (2020-10-03 03:24:02)
- アルトリアキャスターと言われるとどうもモルガンとの関係が気になる -- 名無しさん (2020-10-03 03:55:18)
- 去り際にキャスパリーグをポイ捨てとかマーリン流石にやばすぎるわ……w -- 名無しさん (2020-10-03 04:20:30)
- 難しいと可能性が大ってだけで否定と解釈するのもせっかちだな -- 名無しさん (2020-10-03 05:35:49)
- ゲームだからしゃーないけど最高峰の防御すら消し去る強化解除って何なんだろう… -- 名無しさん (2020-10-03 06:39:29)
- アルトリア・ペンドラゴンを誰よりも知っていて、ヒト科のサーヴァントでない・・・エクスカリバー? -- 名無しさん (2020-10-03 10:21:59)
- 第三再臨が「聖剣の騎士」としての概念そのものらしい&何故かエクスカリバーだけ持ち込んでないから、エクスカリバー本人説もわりと有り得る…… -- 名無しさん (2020-10-03 12:24:50)
- 「王」じゃなくて「王妃」と言う評になるほどと思った -- 名無しさん (2020-10-03 13:15:18)
- ↑5 魔術は王の道ではないのであり得ない“if” と最初に明言されている。もしも王でないアルトリアがいても、一人前にすらなれない可能性が高いと言っているだけ -- 名無しさん (2020-10-03 15:22:22)
- フレンドのスカディをマジで一掃した娘。 -- 名無しさん (2020-10-03 16:40:41)
- 某鬼畜軍師のせいで文字通り過労死させられる可哀想な娘 -- 名無しさん (2020-10-03 19:05:59)
- 可愛い、アルトリア顔のなかで一番好き -- 名無しさん (2020-10-03 20:01:37)
- 単純に可愛い、リリィに足りなかった部分がある -- 名無しさん (2020-10-03 22:37:10)
- 今後のゲームバランスが心配されるレベルの凄まじい高性能 -- 名無しさん (2020-10-03 22:46:30)
- 人の形をした鞘なのかな……つまり理想郷の擬人化 -- 名無しさん (2020-10-03 22:58:31)
- エクスカリバーを貸し与えてたって、ガウェインもしかしてガラディーンと合わせてカリバー二刀流とかやってたのかな。ちょっと見てみたい。 -- 名無しさん (2020-10-03 23:31:54)
- どうせ水着とかイベントでキャスタークラスアルトリアが来るんだろうなって思ってたから、ゴリゴリ本編に絡んできそうな感じで困惑してます。 -- 名無しさん (2020-10-03 23:33:38)
- AUOの理想が現実的になったみたいな表現(再臨後除く) -- 名無しさん (2020-10-04 09:24:33)
- アレに相性有利取ったのはクッソビビったな 夢魔のマーリンですらヒト扱いなのに -- 名無しさん (2020-10-04 09:30:16)
- この子の登場で周回にマーリンを使う場面が更に大きく減ったのも皮肉な話。マーリンもそろそろNP50配れるようになって欲しいな~。 -- 名無しさん (2020-10-04 14:23:59)
- ↑でもそうなったらもうブレイクゲージ持たないボスは作れないと思うんだよな…… -- 名無しさん (2020-10-04 14:29:11)
- ↑↑プロトマーリンに期待しよう グランド御姉様! -- 名無しさん (2020-10-05 00:00:08)
- フレンドスカディはまだ残ってるが、フレンド孔明はガチで見なくなってしまった(恒常星5配布の影響もあるだろうが) -- 名無しさん (2020-10-07 16:11:33)
- プロト世界の単アルトリアさんってことなんだろうか -- 名無しさん (2020-10-07 17:09:30)
- いやプロト世界は関係無い。記事にもある通りプロト含めて単なる並行世界には存在し得ない可能性だから恐らく異聞帯の方 -- 名無しさん (2020-10-08 21:26:06)
- 騎士王 -- 名無しさん (2020-10-28 17:07:58)
- ↑ミス 槍王>謎ヒロインXX>>キャストリア>騎士王ぐらいの肉付きぽい キャストリアのおみ足好き、この子さらりとシニカルに酷いこと言ってくれそう ゲームとしては、他のバフは解除されてもいいけど、対粛清防御だけは何が何でも解除されてほしくなかったわ T1じゃなくて1回だけなんだし、そんぐらい融通きいてや -- 名無しさん (2020-10-28 17:13:09)
- 後期OPにもしっかり出てるし、何らかの重要な役割があるんだろうな。…それはそれとして可愛い。 -- 名無しさん (2020-10-28 20:34:38)
- 13人ともなると、アルトリア系列のサーヴァントだけで、新円卓の騎士作れるね。 まだ増えるのかな -- 名無しさん (2021-01-14 22:23:42)
- 因みに狐とか犬とか竜とか鬼とかロボット以外で例のヒト科判定をクリアできるのは現状彼女とエルキドゥのみ。となるとやはり彼女の正体は… -- 名無しさん (2021-02-25 04:35:09)
- めっちゃ可愛いのだが、「またアルトリアかよ」というのもお約束。 -- 名無しさん (2021-02-25 09:28:16)
- 陳宮の弾。以上 -- 名無しさん (2021-03-16 20:13:16)
- この子の出番が来るまで、10か月かかるのか。。。 -- 名無しさん (2021-05-05 15:37:29)
- めっちゃ強いし可愛いが、それはそれとして完全にゲームバランスが変わってしまった。スカスカシステムは難易度が割と高く、敵編成次第じゃオダチェン使っても出来ないこともあり、”出来ればラッキー”程度だったのに対し、こっちは完全に狙ってやれてしまえる。正直、出るのが早すぎたのではないか、という印象が拭えない。 -- 名無しさん (2021-05-05 16:11:22)
- この子、本当は「モルガン」なんじゃないだろうか 妖精騎士アルトリア的な -- 名無しさん (2021-06-19 22:45:21)
- この娘設定が重すぎるッピ!(真顔 -- 名無しさん (2021-07-20 04:05:37)
- 内心が虚無とドロドロに濁った感情すぎる -- 名無しさん (2021-07-20 22:38:05)
- 違反コメントを削除しました。 -- 名無しさん (2021-07-24 21:25:21)
- 「来い キャスター」 -- 名無しさん (2021-08-05 08:14:20)
- なれど剣は彼の手に。とかいう最高のえこ贔屓、好き -- 名無しさん (2021-08-07 04:39:01)
- この子の何が1番哀しいって春の記憶が全く無かったことだ -- 名無しさん (2021-08-18 00:52:41)
- ↑彼女の春の記憶は一緒に旅をした彼/彼女との思い出だって竹箒日記で語られてる。 -- 名無しさん (2021-08-18 07:22:31)
- 戴冠式前までの考察で正体と役割が二転三転してたけど、終わってみればただの小娘だと思ってやらなかった俺たちは妖精の裏返しなのかもしれない・・・ -- 名無しさん (2021-08-20 02:35:44)
- 6章で明かされたことを全部反映しました。必要な内容があまりに多すぎる… -- 名無しさん (2021-08-21 19:26:27)
- ジャンヌオルタやメルトリリスと異聞帯の王達と同じく、「藤丸立夏」以外には呼び出せないサーヴァント -- 名無しさん (2021-08-21 23:31:04)
- ↑↑お疲れ様です・・・。 ↑今のFGOが終わってFGO2が配信され主人公が代わったら非続投になるのかね -- 名無しさん (2021-08-22 00:08:26)
- レシピ通りにできるだけメシマズ属性持ちとしてはマシな方だな… -- 名無しさん (2021-09-01 17:45:53)
- 昨日遅れながら6章をクリアした者だけど、キャストリアを欲しいと思ったのは自分だけでしょうか? -- 名無しさん (2021-09-05 00:44:36)
- 6章クリアしてアルトリアで一番好きになった鯖、一万年の絵本を終わらせた楽園の妖精 星の誕生を共に見届けた戦友。 -- 名無しさん (2021-11-13 21:06:27)
- 何ていうかな……。やっぱり、この性能はやりすぎだったんだと思う。キャストリア実装をきっかけに、ゲーム全体であまりにもインフレが加速してしまったと感じる。恐らくは同等の性能を目指して設計された光コヤンの性能のヤバさしかり、あらゆる鯖にNPチャージを中心に強化クエが実施されてることしかり。逆に言えば、それだけやんないとパワーバランスがオカシイってことでもあると思うんだよな。正直俺は、スカディが最優だった頃が懐かしいとまで感じている……。 -- 名無しさん (2022-07-03 21:20:37)
- マイクの宿屋で 嘘は付いてないのは分かる=妖精眼 念願の一人部屋=村の家畜だった ベット自体が初めて おおう… -- 名無しさん (2022-09-24 10:17:35)
- この娘、初期案ではグランドセイバーになる予定だったらしいんよな。……いや、だったらマジで本編のグランドセイバーは誰になるんだよ…。 -- 名無しさん (2022-11-16 23:33:34)
- ↑とりあえず候補は二人。一人はアーサー(というかほぼ確定)。もう一人は武蔵ちゃん。 -- 名無しさん (2023-08-18 17:04:06)
- イベントでカルデア満喫なかなか。ノクナレアとも再会できて良かった。 -- 名無しさん (2023-08-18 19:31:44)
- 【悲報】アルキャスが散々名前出しまくったのに村正が何処にも居なかった理由、A・A(別の自分)がボディーガードに雇い、ずっとデー…もとい連れ回しまくってご満悦だったから(アルキャスはキレた) -- 名無しさん (2023-08-25 03:05:08)
- 6章アンチみたいなのいるから対応お願いいたします。水着のアルキャスも強かった。 -- 名無しさん (2023-11-07 19:08:40)
- 荒らしコメントを削除 -- 名無しさん (2023-11-08 19:38:40)
- 聖杯戦線でも強かった。宝具撃つたびに粛清防御張れるのがヤバい。 -- 名無しさん (2023-11-08 20:11:33)
- 水着を見るあたり意外とスタイルが良かったり。 -- 名無しさん (2024-01-05 16:01:33)
- キャスターのサポート能力は言わずもがな、バーサーカーの方も雑にクソ強い。 -- 名無しさん (2024-04-17 17:12:53)
- ペンドラゴンとキャスターって酒呑・伊吹童子のように基が同じ存在の為に認識が上手く出来ないって感じなのかな。でも異聞帯として別の世界軸のはずだし。オルタや父上、リリィとかどこまで視認出来るのか出来ないのか。 -- 名無しさん (2024-04-17 17:25:26)
- バレンタインも見たけどキャストリアもAAやっぱり恋愛方面はぐだだな -- 名無しさん (2024-05-11 21:14:47)
- 謎丸では普通に他のアルトリアたちと会議して合唱してたが、その辺突っ込むのは野暮か -- 名無しさん (2025-02-21 16:10:06)
- サマーイベントで村正と一緒にだった○○に嫉妬する離れ業を見せた。おまえはパーマンのパー子か -- 名無しさん (2025-04-04 19:39:51)
最終更新:2025年04月04日 19:39