アルトリア・キャスター

登録日:2020/10/03 Sat 3:00:23
更新日:2025/04/04 Fri 19:39:51
所要時間:約 20 分で読めます




まだまだ未熟者ですが、頑張ります!


Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント。
クラスは名前の通りキャスターであり、もはや親の顔ほど見た我らが騎士王の派生キャラである。
マスターの間では「キャストリア」と呼ばれる事が多い。
菌糸類は「アルキャス」と略しており、公式の略称もこちら。


ILLUST:武内崇
CV:川澄綾子

●目次

【データ】

身長/体重:154cm・42kg
出典:アーサー王伝説、Fate/Grand Order
地域:潮騒のティンタジェル、星の内海
属性:中立・善   
性別:女性


◆ステータス

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
B D B A B A++

【スキル】

○クラス別スキル
対魔力:A
どのような魔術であろうと、A以下の魔術は無効化する。

道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成できる。…のだが、「魔力が通れば発動する/一回使い切り」といったものが多い。
その在り方は爆弾に似ている。

陣地作成:EX
魔術師として自らに有利な陣地を作り上げる。キャスターのクラススキル。

独自魔術:B
詳細不明。文字通り捉えるなら彼女の魔術は既存の魔術体系に当てはまらないということになるのだが…

○保有スキル
希望のカリスマ:B
予言の子として育てられ、旅だった彼女には人々に頼られ、期待されるカリスマが具わっている。
その効果は魔術師マーリンが見せる『夢のような戦意高揚』に近い。

湖の加護:A
湖の妖精たちによる加護。
予言の子に与えられた祝福、あるいは誓約。

選定の剣:EX
選定の杖と共に選ばれた彼女が、最後に辿り着く在り方を示したスキル。

宝具

きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)
種別:対軍宝具 ランク:A レンジ:0~50 最大捕捉:100人


望まれたことを、望まれたように……

それはいつか来る兆しの星。希望の地、楽園の跡。誰に呼ばれるまでもなく、あなたは星を翳すでしょう。運命は誰のために――

あれはいつか見た終わりの星。多くの言葉、僅かな煌めき。どれほど遠く汚れても、私は星を探すのです。さぁ、幕を上げて──

きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)』!!


アラウンド・カリバーン。
『選定の杖』によって開放される、アルトリアの心象世界。共に戦う者たちを守り、強化する、楽園より響く鐘の音。
その名前の由来を、たとえ本人は知らずとも。

ゲーム的にはArtsのサポート宝具で、味方全体に攻撃力アップ、弱体解除、対粛防御状態(OC依存、1~5回)を付与する。

対粛清防御はこれまでセイヴァーのスキルによる防御とファラオのピラミッドの防御のみが該当するとされた、Fate世界における最高級の防御…
でちょいちょい出てくるのでお馴染みではあるが、上記の二人が「粛“清”」であるのに対し、彼女のものは「粛」と字が違っている。誤植か効果が違うものなのかはどうかは現状不明。

無敵貫通をもってしても対粛正防御を貫通することはできない。無敵や回避と重なった場合は対粛正防御の効果が優先される。
攻撃力アップと対粛正防御状態の持続は3T。


【概要】

FGO5周年記念で実装された、実に累計で13人目となるアルトリア。
選定の剣ではなく選定の杖に選ばれた予言の子。
いずれキャメロットに至るまでの、合間と途中と隙間の姿。

純真爛漫な元気っ娘。
選定の剣を抜かなかったため、円卓の王として、男性として生きていくことがなく、故に騎士王と異なり少女性が全面に出ている。
結果的には「どこにでもいる、素朴だが負けず嫌いで努力家な女の子」といった形の人格形成をすることになった。
負けず嫌いで、打たれ強くて、まわりの空気をなにより大切にして、本当のコトは誰にも言えずに隠している。
魔術の研究に明け暮れて、少年のように野原を走り回る実践派の研究者。
既存のアルトリアの誰とも異なる性格だが、敷いて言えば見習い騎士王に近い。


マスターとの関係は『英雄と魔術師』というより、『頼りになる友人同士』というもの。

騎士王アルトリアを見て目を丸くし、暴君であるアルトリアを見て落ち込み、水着のアルトリアを見て心底から「いいなあ!」と楽しげに笑う、そんなアルトリア。




第三再臨になると大幅に性格が変わる。具体的には王らしくなる
ただし、性格が変わったからと言って基本的な思考回路は変わっていないという。
一つだけ年を取って気持ちを切り替えたアルトリア、とは本人の談。
得物が聖剣では無い上に1つ年をとったからなのか最終絵をよく見るとセイバーよりも胸は少し大きい

基本的な思考回路が同じなためか、時々第三再臨でも第一・第二再臨時のような姿を覗かせる。
どちらの人格でも食いしん坊であり、種火は味が付いていてほしいし、虫料理だけはダメである。
また騎士王譲りの猪突猛進で負けず嫌いな側面も持ち、イベントでは「参加するなら全勝したいです」「優勝賞品はすべて、我々の手に」と意地でも勝ちに来るし、2部6章でもその猪突猛進ぶりを遺憾なく発揮した結果とある人物からは『魔猪の氏族』と呼ばれてしまった。



ところで、かつて創造神キャスタークラスとしてのアルトリアの存在を否定していた
+ 菌糸類の解釈
Q.半端ない魔力量を持つアルトリアが魔術師を目指してたらどうなってたんでしょうか?

A.魔術は王の道ではないのであり得ない“if”ですが、仮にアルトリアが魔術の修行をしたら……。あまりのまわりくどさに日々機嫌を悪くし、半年後には辞めている可能性大。なので、一人前になることすら難しいと思われます。

そもそも大前提からしてあり得ないとまで断言されたキャスターのアルトリア。
しかしFate世界にはそんな「もしも」の世界について、とっくの昔に定義されている。



そう、このアルトリア、異聞帯の歴史にいたサーヴァントということが明白だった。
その証拠にアルトリア・キャスターには「ペンドラゴン」の姓も、本来のアルトリアの持つ竜種や王といった特性も持たない。更にとある場所で定義されるヒト科のサーヴァントですらない
マテリアルにも一足先にカルデアに召喚されたと先行実装キャラであることを隠していない。


5周年を際して突如として叩き込まれた新たな爆弾キャラに、マスターはいずれ来たる第2部6章の考察に明け暮れることになった。



【性能】

☆5期間限定キャスター。
ステータス面では☆5キャスターの平均値といったところ。騎士王比ではATK、HPともに700程度のダウンとなっている。
カード構成も基本のA3枚構成で、全て3Hit。EXアタックだけは5Hitする。どのカードに関してもNP効率・星出しも標準レベル。

スキルは「希望のカリスマ」「湖の加護」「選定の剣」の3種。
「希望のカリスマ」は攻撃力アップとNP30を全体に付与する。マーリンの「夢幻のカリスマ」の上位種といった性能で、配れるNPが10多い代わりにCTが1長くなっている。
「湖の加護」はNP20を1人に配りつつ、味方全体にNP獲得量アップを付与する。地味めなスキルだがキャストリアのスキルの中では唯一CTが5と回転が早く、またNP獲得量アップも痒いところに手が届くため便利。
「選定の剣」はArtsバフ・無敵・「人類の脅威」特攻を味方一人に付与する。
Artsバフは玉藻の前と同値であり最高峰。「人類の脅威」特攻は刺さる相手が少ないがこちらも標準程度の倍率を備える。無敵はオマケみたいなものだが地味に役立つ。
なお、無敵を除くすべてのバフについて持続は3Tである。無敵だけは1T限り。


宝具は上記の通りで、攻防両面のバフを付与する。間に弱体解除が挟まるため、よほどの状況でもない限り対粛正防御は確実に付与される。

対粛正防御は言うまでもなく高難易度・ストーリークエストでの耐久の要となるほど強力。
無敵貫通初見殺し宝具ですら耐えられ、うっかり強化解除されない限り敵宝具に合わせれば確実に凌ぐことができる。
また、地味に攻撃バフの倍率も非常に高く、孔明の宝具(強化後)と同じだけの打点アップができる。

対粛正防御はOC依存で回数が増えるため、こちらの効果をメインに考えて宝具チェインするときは後ろに持っていきたいが、
打点アップの方をメインに捉えるなら逆にキャストリアの宝具が先にくることになる。攻防一体の宝具なので状況に応じたカード選びを心がけたいところ。
また、立ってるだけである程度自分のスキル等でNPが貯まる上にOCの効果が分かりやすく強力なため、サポーターとしては珍しい、宝具2を目指す価値のあるサーヴァントである。もちろん財布とは要相談



総合的な性能としては最高峰のNPブースター兼Artsサポーターといったところ。
スキル1発で全体にNP30、もう1つ使えば一人にNP50、残り全員にNP30、さらに全体にNP獲得アップとNPを配ることに関してはかの孔明をも超えるスペックを誇る。
ここに最高峰のArtsバフまで加わるため、Arts宝具を持つサーヴァントであれば凄まじい噛み合いをする。
具体的にはArts多段全体Hit宝具を持つサーヴァントの大半がキャストリアのおかげで「システム」による周回適正を得ることになった。

今まで主流だったスカスカシステムと異なるのは、自前のキャストリアさえいればフレンドのキャストリアと低レアor配布サーヴァントでシステム構築可能という編成縛りの緩さ。
特にアタッカーが高レアサーヴァントに偏りがちだったのが、イアソン(☆1)やサリエリ(スト限☆3・ただし入手機会多*1)、
ジーク(配布☆4)等の入手しやすいサーヴァントでも簡単にシステム周回可能になったのは大きい。外道軍師もその恩恵を享受できるし。
高レアアタッカーであればシステムを使える相手が増えたり、礼装に依存しないシステム構築が可能になる。中には不夜城のキャスターやフィン・マックールといったハズレ扱いされていたArtsキャラも彼女のバフと最終的なスキル強化によって周回役に入れるようになった例すらある。
もちろんシステム周回にはスカディシステム同様にオーバーキル問題や失速リカバリーの問題がつきまとうが、
ArtsメインだとArtsチェインを重ねて無理矢理リカバリーすることもできなくはないのでスカディシステムほどの致命傷にはならない。
そもそも、Arts自体QuickよりもNPが回収しやすいカードなので事故率も低めである。

こうしてキャストリア実装後はスカサハ=スカディ実装時に匹敵、あるいはそれを超えるレベルの周回大革命が起きることになった。
おかげで最近のイベントでは素材などの効率が最高のフリクエで敵の数が2体だの1体だのシステム潰しが露骨である

高難易度においても強い。
これまでのArtsサポーターである玉藻の場合、NP供給が宝具のみだったためどうしても初動が遅く、打点面でもクリティカルを絡めやすいスカディ編成のほうか速攻を要する場合は有利だった。
しかしキャストリアのバフを使うことで、Artsでも手軽に大ダメージを出せるようになるほか、Arts宝具なのでNP回収も容易く、高火力宝具を連発して速攻する手も造作なくできる。
更に元々Artsパは初動が遅い代わりに持久戦には定評があり、キャストリア自身も対粛清防御・弱体解除・無敵と一通り耐久系の支援が可能。
特にストーリーボスにしばしば見られるというかブレイクゲージでのクソムーブとしてよく見る無敵貫通と弱体無効(+即チャージ)をかけたうえでの全体攻撃宝具を唯一対策できる宝具を持つため、速攻・耐久どちらを取るにしても高難易度戦で第一に採用候補に上がることは間違いない。

様々な面で強力だが、もちろん欠点もある。
最大の弱点は回復や防御アップなどの持続的耐久手段がない点。耐久はそれこそ要所で無双の活躍をするが、自前で回復や防御アップを持たないので、何もしてないといつかは磨り減って力尽きる。
この辺りもスカディに近いが、あちらには宝具にダメージカットがついているためこちらの方が事故に弱い。
他のサポーターなどでしっかりこの辺りは補いたいところ。
先達のArtsサポーターである玉藻だが、実際のところ競合対象というよりは強力な相棒と言ったほうが近く、
あちらの弱点である初動の遅さをキャストリアでカバーしつつ、回復は玉藻にしてもらい、宝具が回りだすとただでさえ強力なスキルも宝具も凄まじい勢いで回転するようになる。
ここに適当にArtsアタッカーを入れておけば雑に勝てる程度には強力な組み合わせである。

また宝具の対粛正防御効果はOCにより発動回数を増やせるため、OC付与のスキル持ちや霊装との相性もいい。
特に宝具で味方全体にOCアップを付与できる卑弥呼とは、彼女のルーラークラスという素の打たれ強さと宝具及びスキルによるBuster強化、クリティカル強化により高火力の確保が容易なことに加え、卑弥呼(→3人目)→キャストリアの順で宝具を使用するだけで全体に4~5回の対粛正防御がかかるというきわめて強力な嚙み合い方をする。~
こうなると相手の通常攻撃が全体対象でない限りは、3ターン中ほぼまったく味方が殴られるターンを作らないという鉄壁になる。
後はここにスリップダメージ等での保険と宝具回転率を上げられるマーリンも入れておけば必勝の体制が整い、この卑弥呼・マーリン・キャストリアの組み合わせは「卑マトリア」と言われる超鉄壁パーティーとして有名になる。
うまいこと回ればあのケルヌンノスにすらまともな長期戦を演じられるほぼ唯一のトリオといえば6章クリア者にはその硬さが理解いただけるのではないだろうか。

同じく宝具によって味方全体にOCアップを付与できるモルガンとも相性が良く、卑弥呼と組むより耐久力が落ちるが攻撃性能が向上する。


例によって強化解除には無力だが、幸いArts鯖には紅閻魔・紫式部のスキルやセミラミスの宝具といった強化解除耐性を撒けるパートナーがいるため他のサポーターよりはマシと言える。

なお余談だが、クラススキルで「陣地作成:EX」に加え「独自魔術」によりArtsとArtsクリティカルが底上げされているために、自分自身の攻撃性能も結構高い。
加えて宝具・スキル双方で攻撃力・Artsにバフが付与できるので後はスターを供給してやればアタッカーの真似事ができる。白兵戦、行きます!

【人間関係】

「マーリン……! こちらでも何一つ変わらないなんて……!」
「ああ……あ? そっか、こちらでも変わらずそういう性格なんですね、マーリン。これは、あなたもさぞ苦労していることでしょう」

グランドクソ野郎花の魔術師。こちらのアルトリアにとっては魔術の師だったらしいが、性根は全く変わってない知ってた

  • ガレス
「ガレスちゃん、円卓の騎士だったんだ!? うわー、うわー、かっこいい、鎧すごーい! なんだろう、わたし、踊り出しそうなくらい嬉しい!」
騎士王のアルトリアにとっては部下の一人であるが、こちらのアルトリアにとってのガレスは表向きこそ従者だが実際には友達のような関係。
汎人類史の彼女が円卓の騎士とは知らなかったようで、素直に喜んでいる。

  • アルトリア・ペンドラゴン
「アルトリア・ペンドラゴン……というのですね。聖剣を持つ王様……ええ、知っています。きっと誰よりも。でも、ごめんなさい。わたしには彼女は見えないようです」
我らが騎士王。自分と同位体のようなものなので誰よりも彼女のことは理解できるはずなのだが、どういうわけか視界に映らない現象に見舞われている。

「あの方が……メイヴさんですか? うわぁ……姿形だけじゃなく、性格、口調まで……。わたしの知っている妖精とそっくりすぎて逆に引きます。今度、チーズケーキを差し入れに行きましょう」
言うまでもないが、女王メイヴの史実における死因はチーズである。そこまでにしておくんだレディ。

「次はガウェインの話ですけれども……やっぱりやめましょう。
あのヤロウにはいい思い出がありませんので。
身長高いし。血筋は最高だし。人気あるし。悩みとかなさそうだし。身長高いし。
バゲ子の話なんてしたら、また一日、ベッドでカタツムリになるの確実だし。」
「(そちらの)ガウェイン卿の逸話はまた今度、聞かせて下さい。
まあ、どうせバスターな話でしょうけど。
困ったらすぐガラティーン! に決まってます。」

バレンタインイベントで、アルトリア・キャスターの世界にいる方のガウェインに対して言いたい放題している。相変わらずのガラティーン脳もとい脳筋気味だったらしい。
これは2部6章より前のテキストであり、当初はよく知るマッシュ騎士かと思いきや、後に彼女の異聞帯に特有する「妖精騎士ガウェイン」のことだったと発覚している。そしてしれっと彼女に関するネタバレが含まれている。
わざわざネタバレを仕込まれている理由は、妖精騎士の中でガウェインとだけ他にない因縁があるのが理由と思われ、ネタバレ項にて後述。
なお、カルデアではなんだかんだで仲良くやっているようだが、妖精騎士ガウェインのバレンタインシナリオでは、
彼女への対応台詞でアルトリアがマスターに対して「(怒るだろうから)当人に言わないで」と釘を刺してくる「バゲ子」のあだ名を、釘を刺した当の本人が使っていたり、
相談相手として呼ばれたとはいえ、やってくるなり彼女に手料理を所望して平らげ、さらにお代わりを要求するなど、遠慮がないにも程がある接し方をしており、
妖精騎士ガウェイン側も、手料理は作ってやりつつ、やってくるなり食事を要求してくるアルトリアに内心で困惑していたりする。

「モルガン……汎人類史では、わたしの姉であった人……。言われてみれば、ちょっと顔が似ているような、似ていないような……。あ、わたしも大人になれば彼女くらいになれるのでしょうか」
汎人類史におけるアルトリアの姉である「魔女」。
性格はともかく顔に関してはちょっとどころじゃないくらい面影がある。多分憧れているのはその魔術の能力とか大人びた体型とか?
ちなみに両者は セイントグラフの構図やスキル構成がよく似ている。 上述の通りセット運用の相性も抜群。

「そういうところだぞ村正ぁーーーー!」
「それ見ろ村正ァ!」
刀鍛冶。第2部6章では目的が一致したため共闘することになった。
あちらの依代的にどっかで見覚えある構図の再来とも言えるが、二人の関係は思春期の娘と親、あるいは孫と祖父みたいな感じ。
ダ・ヴィンチちゃんは村正に対して反抗期のようになったアルトリアを見て驚いたが、主人公はアルトリアについて「おじいちゃんっ子」「根が負けず嫌い」と評している。
「アルトリア」的には懐かしい百面相をしつつ感情的になる様子はなかなか微笑ましい。
ついでに言えば、ゲーム編成上での相性も最高レベルで良い。小指が赤い糸で結ばれてるコンビか、チクショオ!

【シナリオでの活躍】

大方の予想通り、第2部6章にて、メインパーソンを務める。
「ティンタジェルの村」出身の「楽園の妖精」で、6章の舞台である妖精國における伝説の存在『予言の子』その人である。
楽園の妖精とはアヴァロンから派遣された妖精のことを指し、別名をアヴァロン・ル・フェとも言う。ヒト科のサーヴァントでなかったのはこの出自由来によるものだろうか。
また、「キャスター」というのは妖精としての名前であったことも発覚した。

自分が『予言の子』である自覚こそあるが、騎士王と異なり素の普通の少女のまま育ったためか何かと卑屈になりがちで、覚悟が決まっていないので現実逃避に走ることもしばしば。
更にそれとは関係なく曇り顔になることも…
若干無理してる側面もあるようで協力関係になった千子村正には 「おまえさん、戦いには向いてないよ」と言われている。*2


主人公とは名無しの森を抜けた先のコーンウォールの村で、互いにパーソナリティを忘れた状態で初めて邂逅。
主人公が彼女のことを「マシュ」と呼んだがために、しばらくは「マシュ」として行動を共にすることに。自称マシュ

妖精王オベロンの助けもあって互いのパーソナリティを思い出してからは本物のマシュ探し、『予言の子』としての巡礼、そして妖精國を治める女王モルガンの打倒のため、ともに旅をしていくことになった。

途中でダ・ヴィンチちゃんと合流し、謎のUMAを借り受け、オークション会場で売り出されていた千子村正を競り落とす形で助けて共闘関係を結び、いつの間にか付いてきていた自称従者のガレスを仲間に引き入れ…とどんどん『予言の子』一行は賑やかになっていく。

煤の街ノリッジにて何故か『予言の子』を名乗っていたマシュとともに「大厄災」を退けたのもつかの間、マシュはモルガンの「水鏡」により再び姿を眩ませてしまった。


そこへ『災厄を退けた褒美を与えよう』と、モルガンからの使いが現れ、キャメロットに招かれてモルガンと謁見する機会を得たが、結局交渉は纏まらず、「『予言の子』として出立するまでは見逃すが、『鐘』を鳴らし出立して以降は全面戦争」とにべもなく突きつけられてしまう。
しかし一方で「盾の騎士」を捕らえており、その安全を保証するとも言われたため、少なくともマシュの安全は確認できた。
そしてマシュの居場所を知っていると語る妖精ハベトロットを新たに仲間に加え、旅を続ける一行。

キャメロットからの帰り道で王の氏族の長ノクナレアと出会い、そしてその後廃都ロンディニウムに向かう途中で「円卓軍」の長パーシヴァルとも出会う。
ちなみにこのノクナレア、実にメイヴにそっくりである。マイルームでのメイヴに対する台詞も、ノクナレアとの比較から出たものであることが判明した瞬間であった。


そのまま円卓軍と協力関係を築き、もはや一個軍となった予言の子一行はノリッジを再訪し、ノリッジで1つめの鐘を鳴らす。
これは『予言の子』としての出立、ひいてはモルガンと全面対立するという意志の表明であった。

1つめの鐘を鳴らしてからのアルトリア・キャスターは今までと異なり聡明な様子を見せるようになったり、「騎士王」の人生を垣間見る場面も増えるなど様子が変わっていく。


ウェールズの森での戦闘では妖精騎士ガウェインと出会うと、その着名(ギフト)を破り、ついに撃退。
妖精騎士の一角を退けたという噂が広がり円卓軍は更に規模を広げていく。

モルガンの命によりロンディニウムを侵攻してきた牙の氏族長、ウッドワスの軍勢も、ウッドワスを倒して退ける。
更にムリアンから招待された妖精舞踏会の場で、妖精騎士トリスタンを退け、グロスターの鐘も鳴らす。
以前に鳴らしたソールズベリーと合わせてこれで3つめの鐘を鳴らした『予言の子』は、大勢の妖精の前で妖精騎士を撃退したこともあってさらにブリテンで勢いを増した。


しかし一方で、徐々に「騎士王」を知るようになっていくにつれて、アルトリア・キャスターは「冗談じゃない」「こんなのどう考えたっておかしいでしょ」とその生き様を全否定。
しかし当の騎士王(らしき人格)はそのような生き方をした理由を問われると「それは、貴方が一番よく知っているでしょう?」と逆に彼女に問いかけるのであった。


ダ・ヴィンチちゃんの提案もあり、4つめに鳴らす鐘はオークニーのものと決まる。5つめの鐘はオックスフォードだが、こちらはパーシヴァル達が確保することとなり、ここで別行動となった。
途中、グロスターで事前交渉していた妖精騎士ガウェインの領地、マンチェスターに寄り、彼女とカルデア陣営の交渉が無事に成立する。


ハベトロット曰く、オークニーには、モルガンの水鏡により過去に飛ばされ、トネリコと冒険をし、初代妖精騎士という名目で2000年間封印されていたマシュがいる。
そして、マシュを迎えに来るであろう一行を待つために、「賢人グリム」もそこにいた。

試練を乗り越え、一行はようやくマシュと再開。
マシュから過去でトネリコに起きた顛末を聞きつつも、改めてモルガン打倒を目標に、今度はエディンバラでノクナレアと同盟を結ぶことに成功。

そんな良いニュースを手土産にエディンバラからロンディニウムに帰る途中、一行はどこか様子がおかしい妖精騎士トリスタンと遭遇し、狙われた主人公を庇って二人揃って「失意の庭(ロストウィル)」に閉じ込められてしまう。


そして、彼女は「彼/彼女」の闇を間近で目撃し、それに対して「答え」を持って乗り越える「彼/彼女」の姿を目の当たりにした。

マシュが外から破壊したこともあって「庭」から脱出できた二人。
途中ベリルが妨害してきたが、ノリッジから協力していたペペロン伯爵のおかげで、円卓軍が制圧したオックスフォードへ向かい、鐘を鳴らした。


これで安心したと思いきや、村正の疑問を機に、マシュが衝撃的なことを口走る。
巡礼の鐘を鳴らすことは、その時代の六の氏族の妖精が「亜鈴の子」であることを放棄し、「楽園の妖精」への恭順を示すことである。
そして、その鐘は初めは始祖のものであり、仮に破壊されている場合は今の時代にいる、ないしは最後の六の氏族の長の遺体が「鐘」になるという…



ところで、自らの意思でロンディニウムに残っていた従者ガレスだが、彼女はウッドワスとの戦いの直前から、未来が視えるようになっていた。
そして、かつて滅ぼされた「鏡の氏族」は予言を残していたり、自分の死期などが視えていたらしい。
つまり…




※注意※



この先には『妖精円卓領域』後半以降の重大なネタバレが含まれています。
























【余談】

  • 彼女の実装で「アルトリア」は13騎目の登場となり、基本7クラスをコンプリート。これによって円卓の席とFGOにおける全サポート欄をアルトリアで埋め尽くすことも可能になった。そこまでにしておけよ社長

  • 第三再臨時はいくつかアーサー王の持ち物とされる剣を魔術触媒として使用している。
    そのうち「マルミアドワーズ」はヘラクレスの愛剣とされており、威力だけであればエクスカリバーより優れており、アーサー王はガウェインにエクスカリバーを貸し与え、この大剣を使う時もあったという。
    仮にセイバークラスでヘラクレスを召喚した場合はこの大剣を持ち込むと予想される。エクスカリバー超えの剣を持ってくるセイバーより強いアーチャーヘラクレス何者だよ
    また、「セクエンス」に関してはカルデアのメイド銃にして持ち込んでいる。

  • 彼女のお披露目はFGO実装の2週間ほど前、5周年直前公開の第二部後期OPムービーでの後ろ姿である。
    手にする杖の形状からマーリンの関係者であることはすぐに推察されていたが、その頃はプロトマーリンがアルトリア顔だと予想されていたこと*3
    「魔術師として大成するのは難しい」という従来の菌糸類の解釈が広く知られていたこともあってか、当初はプロトマーリンと間違えるマスターが続出した模様。
    なお後に正式登場したプロトマーリンは川澄ボイスだがアルトリア顔ではなかった。

  • 実はメシマズ属性持ち。レシピ通りにまともなものを作れはするが、勿体ない精神が働き材料を無理やり全部魔術でぶちこむなどの凶行に走る。
    そして、異聞帯ブリテンではそれにより「予言の子の超兵器」「厄災」と呼ばれるとんでもないブツが爆誕してしまった。
    そいつとも戦闘することになるが、ターゲットロック→即死耐性ダウン→即死弾というコンボを繰り出すという恐怖の代物である。これだから魔猪の氏族は…
    • こんな大惨事があったせいかは定かではないが、バレンタインイベントではカレンの手ほどきを受けながらチョコの手作りに挑戦していた。曰く、「魔術で料理を作ると何でもかんでも剣になる」のだとか…





追記・修正は鐘を鳴らした後にお願いします。

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最終更新:2025年04月04日 19:39

*1 現在、「聖晶石ガチャで出る唯一の☆3エクストラクラス」なため、エクストラクラス限定福袋を買えばほぼ入手可能。

*2 余談だが、依代の方も騎士王に対してSN本編で似たようなことを言っていたりする。

*3 プロトアーサーの宝具時のボイスから声は川澄綾子氏と判明していた