グレイ(Fate)

登録日:2019/06/09 Sun 20:56:51
更新日:2025/04/29 Tue 07:47:40
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……グレイ(どっちつかず)

どうにもなれない、グレイです


グレイとは、TYPE-MOONのビジュアルノベル『Fate/stay night』のスピンオフ小説『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』のメインヒロイン



●目次


◆概要

ロード・エルメロイⅡ世の内弟子兼内縁の嫁として彼の身の回りの世話を焼く、常に灰色のフードを目深く被った少女。一人称は「(せつ)」(拙者や拙僧の"拙")。
立場的には時計塔の生徒のであり、スヴィン・グラシュエートやフラット・エスカルドス等が所属しⅡ世が率いる「エルメロイ教室」のメンバー。
とはいえ、彼女自身は魔術にさほど詳しくなく、エルメロイⅡ世を「御伽噺に出てくる魔法使いのよう」と例えてアッドに「およそ時計塔の魔術師の弟子が使う言葉じゃない」とツッコまれたことも*1

元々はブラックモアの墓地(別の世界で言うところの二十七祖の方。緑衣の弓兵のマスターとは関係ない、たぶん)に代々続く墓守の後継者であり、グレイはその中でも特別高い資質を持っていた。
が、極東で開催された儀式で召喚された「とある英霊」の影響で彼女に内包されていた因子が活性化し、突如として肉体がその英霊のものに変貌。
墓地のある村で長年行われてきた儀式の完成に必要不可欠なピースとなってしまい、以後そこではグレイ自身も信仰の対象として周囲から半ば腫れ物扱いをされていた。

しかしそんな中、来る第五次聖杯戦争への対策を求めてⅡ世(と、その付き添いのライネス・エルメロイ・アーチゾルテ)が村に訪れ、その際に起きた事件を切っ掛けにⅡ世に村から連れ出され、今に至る。
以降はⅡ世の出向く先に同行し、彼が巻き込まれる事件で助手兼護衛として魔術の技量が今一つな彼の身を守る他、時々ライネスにも同行して親交を深めている。

墓守の装備として村に伝わる特殊な礼装を所持しており、普段は「アッド」という封印用の人格がインストールされた顔の描かれた奇妙な喋る匣だが、戦闘時には変形して鎌や盾、槌など様々な形態に変化する。
アッドは村にいた頃のグレイの唯一の友人で、時計塔に来た現在でも良き相棒なのだが、彼の口の悪さに幼少期はよく泣かされたらしい。
ただ、長い付き合いの賜物か、今では軽口を叩かれても「アッド!」と鋭く名前を呼んで注意したり、猛然と抗議したり、
それでも続ける場合はアッド(匣)が普段入っている籠ごとがらんごろんと振り回す折檻を与えたりしている。
ちなみに、基本的に誰に対しても「さん」付けで呼び、敬語で接するグレイだが、アッド相手には名前は呼び捨てで、話す口調も砕けたものになる。

なお、Ⅱ世がグレイを内弟子としたのは、田舎育ちで世間知らずなところのある彼女を権謀術数渦巻く時計塔に招き入れるにあたって、
仮にも君主(ロード)であるⅡ世の弟子、つまり「ロードの身内」という強固な立場で守るため。
Ⅱ世はグレイの墓守としての能力とそれ以上に彼女の精神性を頼りにしており、
グレイの方も彼の愚直なまでの不器用さや「他人のものになった自分の顔を嫌ってくれた」という事実、
そして迷いながらも理想に届くために努力し続ける姿勢などから信頼を寄せている……のだが、Ⅱ世の吸う葉巻の匂いに安心するなど、若干依存気味な面も。


以下ネタバレ
















彼女が因子を受け継ぎ変貌してしまった英霊とは、
まだ「ウェイバー・ベルベット」という魔術師見習いだった頃のⅡ世も参戦した、10年前の第四次聖杯戦争
そして1巻時点で既に開催間近となっていた第五次聖杯戦争にて、セイバーサーヴァントとして呼び出される存在────
即ち、アーサー王ことアルトリア・ペンドラゴン

グレイの故郷はアーサー王の遺体が最初に運び込まれた土地であり、そこには『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』にも並ぶアーサー王の宝具最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)』が受け継がれていた。
しかし当然ながらアーサー王以外の誰にも聖槍は扱えず、以来村人たちはロンゴミニアドを使いこなせる人材……
つまり、アーサー王をもう一度この世に呼び起こすことだけを目的に、何百年も儀式を継続。*2
そして第四次聖杯戦争におけるアーサー王の召喚と、それに伴うグレイの変貌によって村人は儀式の遂行が可能と判断し、
後は第五次聖杯戦争でのアーサー王召喚を待つのみ……というところでⅡ世とライネスが村を訪れることになる。

グレイは前述の通り常にフードを被っているが、これは「日増しに自分が自分でなくなっていく恐怖」とは裏腹に周囲はそれを神聖視していることにズレを感じ、
「自分のものだが自分の顔ではない」その顔が嫌いになっていたから。
Ⅱ世がグレイの顔を怖がったのは第四次聖杯戦争時セイバーに『約束された勝利の剣』で真正面から斬り込まれたトラウマから来るものだが、
グレイがその顔を忌避しているのを見抜いたⅡ世は敢えて自分に顔を見せないように命じることで、彼女を気遣っている。

儀式において、グレイは人間を構成する三要素「精神」「魂」「肉体」のうち「肉体」に対応しており、
残る「精神」と「魂」がインストールされてしまえばグレイの人格は消滅してしまうという状態にあった。
そんな彼女の境遇を受け入れなかった彼女の母親・マグダレナと、グレイの先代の墓守であるベルサックの手引きによって、
Ⅱ世たちはグレイを熱狂状態にある村からなんとか連れ出すことに成功する。
特にマグダレナに関しては数年単位でグレイの生活習慣をコントロールし自身の波長と同調させた上で
自身の生命活動を断つことで村の礼拝堂地下に保存されていたアーサー王の「精神」を殺害する経路を形成し、
それによって村人に「グレイは死んだ」と誤認させるという、自己犠牲前提の大仕掛けによってグレイの脱出と彼女を追跡させない策を講じていた。


◇人物像

「拙」という一人称から分かる通りかなり自己評価及び自己肯定感が低く、物静かで人見知りするので表には出にくいものの、中身は結構自虐的。
長い付き合いのアッドからはそんなところを「愚図グレイ」とよく揶揄されていたとか。
基本的に隅でひっそりしているようなパーソナリティではあるが、それに反してⅡ世や仲間の危機には敢然と立ち向かうなど、フェイカー曰く「戦士」の精神構造でもある。

自己評価の低さからか、それとも自分には扱えない『魔術』を行使する魔術師ばかりのためか、自身の周囲にいる人々に敬意を抱いており、
グレイに親しくしてくれる人が多いものの、本人は「自分が(彼らの)友人など畏れ多い」とばかりに、自分から誰かを友人と称することはまずない。
一方で、グレイに強い恋愛感情を抱くスヴィンはある種当然としても、フラットやイベットなどのエルメロイ教室メンバーにも「グレイちゃん」と親まれている他、
Ⅱ世の義妹であるライネスにも、彼女に頻繁に誘われてアフタヌーンティー等を共にするほど親しく思われている。

田舎育ちで都会に慣れておらず、倫敦に来たばかりの頃はビルに入っていく人々を見てめまいを起こす程だったが、こちらはしばらくして改善された模様。
しかし、良くも悪くも型破りな奴ばかりのエルメロイ教室のメンバーにはやや気後れしている部分もあり、加えて自己評価も低いので、
スヴィンの自分に対する態度を「嫌われている」と勘違いしたりもしている。まぁアレはスヴィンが悪いが。
尤も日々同じ教室で交流を続け、時には協力して事件に立ち向かう中で徐々に打ち解けてはいるので、
あくまで「人見知りしやすい」というだけであって人と関わるのに向かないタイプというわけではない。

また、ちまちました作業にやりがいを感じる性質で、日課のⅡ世の髪を梳かしたり、靴を磨いたりといった作業はⅡ世への恩義もあって好きでやっている。
その入れ込みようはその役を他人に取られそうになるとちょっと拗ねるレベルで、生まれて初めてもらったバイトの給料を靴磨きの道具を買うために使っている。

ちなみに墓守として相当の逸材ではあるが、それはあくまで能力的な話であり、むしろその感受性の高さが祟って幽霊が苦手。
一方でスケルトンやらゾンビといった明確に実体のあるタイプは平気で、またつくりものと理解しているホラー映画なんかも平気。
「つくりものだからこそダメ」というキャラの多いこの界隈では割と珍しいかもしれない。


◇戦闘能力

魔術属性は地属性。ブラックモアの墓守としての技能、そしてアーサー王の肉体を再現している関係で、
現代の人間としては規格外の魔力量*3とそれによって強化された身体能力を持つ。
短時間であれば征服王イスカンダルの腹心たるフェイカーを相手にほぼ互角に立ち回れるほどで、
危機的状況から咄嗟の判断で持ち直すセンスの良さもうかがえる。
ただしこのフェイカーという存在自体イレギュラーなものでかなり劣悪な条件で活動しており、
これで即ち正規のサーヴァントとの戦闘に耐えられるというわけではない。

なお時計塔に通ってはいるものの、その方面でⅡ世の教導を受けているとか事細かに学んでいる訳ではないため魔術は使用しない。
グレイの肉体は「彼女」の魔術回路も再現している以上、使おうと思えばそれなりの強度で術式を発動させられるとは推測できるが、
彼女の場合アッドによる直接戦闘で充分事足りるだろう。

その高い能力は魔術の技量が低く戦闘どころではないⅡ世にとって不可欠のものであり、
彼はよく「君がいないと死ぬ」という無自覚な殺し文句を言ってはグレイを困らせている。
……尤も、グレイはグレイで「自分の命はとっくに預けている」と言い切るくらいなので、結構満更でもなかったり。




◇宝具

最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)
ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大補足:100人


Gray(暗くて)……Rave(浮かれて)……Crave(望んで)……Deprave(堕落させて)……

Grave(刻んで)……me(私に)……

Grave(墓を掘ろう)……、for you(あなたに)……

聖槍、抜錨

最果てにて(ロンゴ)───輝ける槍(ミニアド)───!


ロンゴミニアド。
真実の姿は、世界の表裏を繋ぎ止める錨であり、彼女が扱う槍はその錨の影である。
しかし、影でさえ本来人間であるグレイの手には余るため、普段は封印礼装であるアッドの内側に封じており、必要に応じて解放される。
アッドが幾多の武器に変わるのも、この聖槍から溢れる力を利用したもの。
十三の拘束と封印礼装によって、二重に力を制限されてもなお、かの聖槍の輝きが失われることはない。
なお、ロンゴミニアドの本来のランクはA++だが、グレイが扱いきれないためランクダウンしている。

ブラックモアの墓地にアーサー王の遺体と共に運び込まれた、『全て遠き理想郷(アヴァロン)』と同様数少ない現存する宝具の一つ。
アッドの食らった魔力量が一定値を超えることで真名解放が可能となり、
上記の詠唱によって使用者を「グレイ」から「アーサー王の肉体」に創り変えることで初めて使用可能になる。
そういう意味ではグレイがこの槍をコントロール出来ているとは言い難く、十三拘束も解除されていないが、これはまだグレイが槍に認められていないため。

後に「case.魔眼蒐集列車(レール・ツェッペリン)」にて、カラボーとアッドのアドバイスによって自身の在り方を見定めたことによって円卓決議が可能に。


───疑似人格停止。魔力の収集率、規定値を突破。
第二段階限定解除を開始

十三拘束解放(シールサーティーン)───円卓議決開始(デシジョンスタート)

「是は、生きるための戦いである」 ───承認、ケイ。
「是は、己よりも強大な者との戦いである」 ───承認、ベディヴィエール
「是は、人道に背かぬ戦いである」 ───承認、ガヘリス。
「是は、真実のための戦いである」 ───承認、アグラヴェイン
「是は、精霊との戦いではない」 ───承認、ランスロット

第三段階限定解除を開始 Grave(墓を掘ろう)……for you(あなたに)……

聖槍、抜錨

最果てにて(ロンゴ)輝ける槍(ミニアド)───!


これによって、グレイはある程度「グレイ」のままで桁違いの威力を発揮可能となった。
しかしこれはアッドに相当な負荷をかける行為であり、仮に十三拘束が全て解除された状態で放てばそれだけでアッドの疑似人格は完全に破壊され、
半数に満たない魔眼蒐集列車での解放ですらしばらく休眠状態になってしまう程だった。



◆アッド


ははははは、ご機嫌だな!イイ夜だな!食べ放題だな!


ブラックモアの墓守に伝わる、鳥籠のような檻に入った眼と口の付いた直方体の匣のような礼装。拘束を解除することで様々な武具に変形する。
実態は聖槍ロンゴミニアドを封印するための封印礼装であり、「アッド」はそのために搭載された疑似人格の名称。
その正体は礼拝堂地下でアーサー王の「精神」を再現していたアトラス院の七大兵器の一つ、「ロゴスリアクト」のレプリカ。
疑似人格は円卓の騎士のひとりにしてアーサー王の義兄・ケイがモデルになっており、彼が選ばれたのは「武功や神秘に興味がなく、アーサー王を生き返らせるつもりがないから」とされる。

変形可能な形態は分かっているだけで『死神の鎌(グリム・リーパー)』『大盾』『破城槌』『ブーメラン』『槍』『弓矢』と多岐に渡る。
  • 『死神の鎌』:特に頻繁に使用される形態で、一時的にアッドが休眠状態で能動的な変形が不可能になった際にはこの形態で固定している。
    破城槌に次ぐ第2位の攻撃力に加えて周囲の霊体や魔力を食らう能力を持ち、食らった魔力はグレイの身体能力向上に使用される。
  • 『大盾』:第3巻で初登場した形態。高い防御力を持つだけでなく、長時間のチャージによって表面から魔力を放射する能力を持つ。
    第5巻ではソリとしても使用され、表面からの炎の噴出で加速するという応用がなされた。
  • 『破城槌』:第3巻で初登場した、アッドの中で最大の攻撃力を持つ形態。
    英霊のスキルで言うDランクの「魔力放出」が可能で、振り回すスピードを加速させて破壊力を増大させる。
  • 『ブーメラン』:第7巻で初登場した形態。巨大な翼型の形態で、十分な助走があれば短距離を滑空することも可能。
  • 『槍』:第8巻で初登場した形態。ロンゴミニアドの一部を模した鉤槍。
  • 『弓矢』:FGOで初登場した形態。どうやら放たれる矢もアッドの一部な模様。




◆主な活躍

『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』

当然ながら全編通して主要登場人物で、基本的に彼女の視点で物語が進行することになる。

普段はエルメロイ教室の一員として問題児共に囲まれつつ、師匠であるⅡ世の世話をして過ごしているが、Ⅱ世やライネスが出向く際にはそれに同行。
事件に巻き込まれれば解決の手伝いをするのがいつものこととなっている。

ライネスが巻き込まれた「case.双貌塔イゼルマ」での黄金姫殺害事件では、Ⅱ世と共にライネスの疑いを晴らすべく奔走。
そしてあることが切っ掛けで蒼崎橙子の内側にいる怪物(某赤ザコを食い殺したアレ)と対決、エルメロイ教室の仲間と共にこれの撃退に成功した。

「case.魔眼蒐集列車」ではⅡ世から「イスカンダルのマント」を盗み出した何者かを追って、Ⅱ世やカウレスと共に魔眼蒐集列車でのオークションに参加。
そこで起きたオルガマリーの従者であったトリシャ殺害の謎を調査する中で、黒幕たるドクター・ハートレスと彼が召喚したサーヴァント・フェイカーとの戦闘に。
そしてその最中、同様に調査にあたっていた聖堂教会の代行者カラボーの言葉でロンゴミニアドの十三拘束を解放が可能となり、彼らを退ける。

続く「case.アトラスの契約」では、謎のままになっていたグレイの故郷の事件とハートレスの関係を解き明かす為、Ⅱ世、スヴィン、フラットと共に故郷に戻ることに。
しかし、そこでズェピア・エルトナム・アトラシアの計らいによってロゴスリアクトの「再演」に巻き込まれ、Ⅱ世と共に過去のグレイ殺害事件に再び挑む。
その過程で村の真の目的とそれからグレイを守るために自分の母親がしていたことを知り、仮死状態となっていた母を救いだしたが、
ズェピアから前回の十三拘束解放の影響でアッドが崩壊しかけていることを知らされる。

最終章「case.冠位決議(グランド・ロール)」ではハートレスの追跡と冠位決議の準備の同時進行に悪戦苦闘するⅡ世とライネスのサポートとして駆け回る。
ハートレス追跡の中で彼の目的が「英霊イスカンダルを召喚し魔術師の神として再臨させる」ことだと知り、
これまで関わってきた人々からその対処法のピースを渡されながらも「またただの幸運に助けられてしまった」と戦意喪失したⅡ世に対し、「ロード・エルメロイⅡ世」としての彼を一番近くで見てきた「内弟子」として、
「拙は師匠が幸運だけで何かを与えられたなんて思いません」「拙は師匠に笑っていてほしいんです」と涙ながらに叱責し、彼を再び立ち上がらせた。

そしてかつて「case.剥離城アドラ」で邂逅したメンバーと共にハートレスとフェイカーが儀式を行おうとしている霊墓アルビオンを攻略。
奥にいた「ケモノ」と遭遇したことでロンゴミニアドを解放せざるを得なくなり、ついにアッドが破損してしまうも、
その後一刻とはいえ神霊として現界した「ある英霊」が自分の腹心を下した「臣下」への褒美として授けた奇跡によって修復された。

しかし、同時に極東で第五次聖杯戦争が開幕し剣の英霊が召喚された影響で、グレイの肉体は再び英霊化が進行し続けている状況にあり、エンディングでは髪の一房が金髪化してしまった。


strange Fake

別の世界線での物語。成長したグレイらしき20歳ほどの女性がチョイ役で登場している。

2023年7月スペシャルアニメ『Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-』では、一瞬だけ背景に登場。
花形のブローチを身につけていることについて三田誠はTwitterにて「グレイの外見年齢が気になるかもですが、こちらは成田さんと話しており、ブローチが幻術用の礼装ということになっております(つまり?)」と、見た目を誤魔化していることが示唆されている。


Grand Order


どうしても師匠が心配で、ついてきてしまいました。

はい、サーヴァントとしては例外だらけで未熟な拙ですが、どうかあなたの旅が終わるまで、一緒にいさせてください……!


ロード・エルメロイⅡ世の事件簿コラボイベント「レディ・ライネスの事件簿」にて、配布の☆4サーヴァントとして実装。クラスはアサシン
勿論相棒のアッドも一緒で、非常に珍しいセイントグラフとマイルーム等での立ち絵が異なるサーヴァント。

イラスト:坂本みねぢ
CV:上田麗奈(グレイ)&小野大輔(アッド)

身長:154cm
体重:42kg
出典:ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
地域:イギリスなど
属性:秩序・善






諸葛孔明(エルメロイⅡ世)の宝具『出師表(すいしのひょう)』の効果によって、「ロード・エルメロイⅡ世」との縁によって召喚された。
ライネスは司馬懿ルヴィアはアストライアの疑似サーヴァントとして召喚されていたが、これはグレイが元から英霊に近い存在だからだろうか。

イベントシナリオでは特異点パッチワーク・ロンドンにてⅡ世殺害事件を追うライネスと主人公の前に現れ、彼らの調査及び事件解決をサポート。
事件解決後もそのままカルデアに所属したが、セイバー顔絶対殺すウーマンとか大丈夫なんだろうか、いろんな意味で。
ちなみに、ゲーム的にも当然だがあちらの特攻はきっちり入ってしまう。完全にいい迷惑だこれ。
なお、イベントシナリオで某ヒロインZ軍団と戦う羽目になった時には、自分と同じ顔のイロモノが何体も出てくる悪夢の光景にライネス共々辟易していた。

マイルーム台詞対応サーヴァントはⅡ世、ライネス、アストライア、イスカンダルと言った原作で直接・間接的に関りがある面子とアルトリア系列。

Ⅱ世とライネスは完全に本人のためか原作と同じように親しくしており、どこであれ難しい顔をしているⅡ世に安心感を覚えたり、
お茶会に誘っては毎回とびっきりのお茶とお菓子を御馳走してくれるライネスに感謝しつつ、入手経路を訝しがったりしている。
アストライアは性格自体は神霊なのだが、某あかいあくま同様に見た目だけでなく佇まいもルヴィアそのものなため、
ドン引きしていたライネスと同じように、別人とはわかっていてもルヴィアにしか見えないとコメントしている。

師匠の主であり、盟友であるイスカンダルがいる場合は、召喚されていることをⅡ世に知らせようと大慌てで走っていくが、
若い頃の姿であるアレキサンダーからは向こうから「同じ人間に師事している者」として話しかけられ、まさかの見た目に驚いている。

そして、自身と同じ顔であり、故郷の人々が求め続けたアルトリアを直に見た時にはその姿に半ば茫然自失となるが、
聖槍を持ち続けたイフのアルトリアセイバーオルタに対しては「そんな可能性(側面)もある」と結構冷静な反応を見せる。

主人公に対しては、元々人見知りなこともあり、最初はおずおずと自分の顔を嫌ってほしいと言ってくるくらいだが、
絆レベルが上がっていくとその理由について話した結果、Ⅱ世と同じように顔とそれに関する自分の気持ちを慮ってくれる主人公に信頼を寄せていき、最終的にはⅡ世やライネスと同じくらい大切な相手になったと話す。
ただし、主従関係に関しては了解しているものの、自身の経験からその関係は師匠と内弟子のようなものと認識しているため、「師匠」と呼ぶのはエルメロイⅡ世だけにしてほしいと頼んでくる。

銀髪かつアルトリア顔という点からモルガンにも似ている様で、モルガンを慕う妖精騎士トリスタン(もといバーヴァン・シー)から興味を持たれている模様。
クリスマスでは彼女にちょっかいをかけられている描写があり、その後も仲が良さそうにしているので無事に友人になれたようだ。


◆余談

所謂「セイバー顔ヒロイン」の一人ではあるが、これまで「他人の空似レベル」「実際のところ外見上は似てない」等のパターンはあれど、作中で明確に「同じ顔」と明言された例は稀。
しかもグレイの場合(生まれつき面影があったらしいとはいえ)強制的に作り変えられた顔であるため、そういう意味でも他のセイバー顔ヒロインとは一線を画す存在。

グレイをアーサー王の現身にするため彼女を作り変えていた彼女の故郷の村だが、そうした経緯もあってファンからは「武内村」と呼ばれているとかいないとか……

また、グレイの顔は確かにアーサー王ことアルトリアに似ているが、他にとある円卓の騎士に近い要素もある。
「聖槍を受け継いだ」「アーサー王の遺体が最初に運ばれた」という条件からもその騎士を想像することができるが、真実は不明である。



追記・修正は過去の英霊と同じ姿形になってからお願いします。

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最終更新:2025年04月29日 07:47

*1 アニメBD付属ドラマCD『グレイと日記とガラスの壺』より。ちなみにここで、そもそもグレイが『魔術』と『魔法』の区別すら付いていないことに気付いたⅡ世がついでとばかりにその違いについてレクチャーしている。

*2 Ⅱ世の推測では元は「アーサー王を蘇らせる」ことには何らかの理由があったが、数百年のうちに理由は忘れ去られ手段と目的は入れ替わり、妄執じみた願望と儀式だけが伝えられてきた、とのこと。

*3 王のように竜の炉心は持っていないため無尽蔵というわけではない

*4 低確率で「ありがたい像」という謎の新規エネミーが出現するが、DANGERエネミーよりHPが低い、かつバーサーカーなのでグレイの最大火力的に大した問題ではなかった。