宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち

登録日:2022/02/05 Sat 22:00:00
更新日:2025/02/14 Fri 17:56:10
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もう大人たちには期待しない。




大人になどなりたくなかった。



●目次

◆概要

アニメ『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク作品『宇宙戦艦ヤマト2199』に連なるシリーズの3作目。
旧作における『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』に相当する作品であるが、『宇宙戦艦ヤマトⅢ』以降の要素も含まれており、ボラー連邦やガルマン星、土門竜介をはじめとする新キャラクターが旧作よりも前倒しのタイミングで登場する。
前作『2202』から引き続きシリーズ構成・脚本を務める福井晴敏によれば、こうした措置は「旧作における無理のある展開*1を解消し、後から見返した際に大河ドラマのような雰囲気を感じられるようにするため」とのこと。
『2199』『2202』は全26話・劇場公開全7章の長期シリーズであったが、本作は全8話・劇場公開全2章の「短期決戦」であり、行間を省いたテンポの速い展開が特徴。
また、『2202』では意図的に排除されていた『2199』初出のキャラクターや要素が復活しており、『2199』のリアリティある設定描写や雰囲気、『2202』の勢いのあるドラマ性を上手く両立している。

◆スタッフ

アニメーション制作は前作までのXEBECから『マクロスシリーズ』で知られるサテライトに交代。
監督も『マクロスΔ』の安田賢司に交代したが、シリーズ構成・脚本の福井晴敏をはじめとするスタッフは一部を除いて概ね前作『2202』から続投している。
また、本作から新たに登場するデザリアムおよびボラー連邦のメカデザインは明貴美加が担当している。なんでも「暗黒星団帝国のメカを一番愛しているのは俺だ!」と自負していたところ、噂を聞き付けた福井にスカウトされたとか。
他には、「2199」でライル・ゲットーのcvを担当した吉開清人氏がガミラス語の監修を担当している。
「2199」においてゲットー役に加えてガミラス側のモブキャラも多数担当していたことからガミラス語を喋る機会が多く、いつしかガミラス語マニアと化していたんだとか。
今作における声優としての氏の出番は前編における一言のみ*2なのだが、その収録時のやり取りがきっかけでガミラス語の監修を担当する事になったとのこと。詳しくは某百科事典の「ガミラス語」のページ、または氏の公式ブログを参照のこと。

◆あらすじ


ガトランティスとの死闘から2年が過ぎ去った西暦2205年。
星の寿命が尽きかけたガミラス星の滅亡が刻一刻と迫る中、ガミラス人の居住に適した新天地を探していたデスラーは、ガミラスと同じく青い肌の民族が住まう理想の移住先・ガルマン星を発見する。
しかしガルマン星は宇宙に版図を広げる一大勢力・ボラー連邦の支配下にあり、ガルマン星の移譲を巡る交渉の決裂によってガミラスとボラーは交戦状態に突入。
ガミラスと安保理条約を結んだ地球も戦いに巻き込まれかねない状況となる。

この危機を回避し、内外に「平和国家・地球」を喧伝するため、地球政府は宇宙戦艦ヤマトを旗艦とする第65護衛隊*3を編成。
地球全権大使である芹沢虎徹をはじめとする平和使節団をガミラスおよびイスカンダルへ届けるため、新艦長に古代進を迎えたヤマトは、宇宙防衛大学の第38期生である土門竜介をはじめとする新人クルーを乗せて宇宙の大海原へ漕ぎ出す。

新人クルーの訓練も兼ねた航海は順調に進むが、ガミラスへのゲートを目前にした時、一行に恐るべき知らせが届けられる。
デザリアムを名乗る謎の勢力によって、ガミラス星が破壊されたというのだ。
ガルマン星への移住のため移民船団に乗り込んでいた生き残りのガミラス人たちはイスカンダル星に避難したが、そのイスカンダル星もデザリアムに奪取され、惑星規模のワープによって持ち去られようとしていた。

イスカンダル星に最も近い位置にある第65護衛隊ならば、すぐさま救援に向かうことができる。
しかし、万が一敵がボラーに属する存在であった場合、地球はガミラスとボラーの星間戦争に巻き込まれてしまう。
地球を戦禍に巻き込まないため、第65護衛隊は地球への帰還を決定する。それは、苦難に見舞われたガミラス・イスカンダルを見捨てる行為に他ならなかった。

眼前に横たわる非情な現実に誰もが屈しようとする中、必死に抗おうとする若者たちの情熱を目の当たりにする古代。果たして、彼が下す決断とは――

◆人物


地球


古代 進 (こだい・すすむ)
CV:小野大輔
第65護衛隊・宇宙戦艦ヤマト新艦長。27歳。
『2202』で艦長代理を務めたことはあったが、正式に艦長に就任するのは今回が初めて*4
前作ラストで時間断層の消滅と引き換えに救われたことを重く受け止めており、前作以上に問題を一人で抱え込んでしまう場面が多い。その責任感の強さを雪には心配され、山南には窘められている。
前作で『理想』と『現実』の軋轢に散々苦しめられたこと、また艦長という責任ある立場になったことから、本作においては良くも悪くも状況に立脚した現実的な判断を下す傾向が強い。しかし、古代という男を見定めようとする土門との対立の中で、少しずつ己の志を取り戻していく。

森 雪 (もり・ゆき)
CV:桑島法子
第65護衛隊・補給母艦アスカ艦長。26歳。
ヤマトを離れ、あえて距離を置いた対等な立場から古代を支援すべく、藤堂の要請を受けアスカの艦長となった*5
時間断層と引き換えに救われたことにより、古代共々マスコミに追い回され、なかなか彼との時間を作れずにいる。また、婚約は継続しているが、未だに籍は入れられていない。
自分たちのことを「世界一高くついたカップル」と冗談めかして語る一方、自責の念にとらわれた古代のことを心から案じている。

島 大介 (しま・だいすけ)
CV:鈴村健一
ヤマト副長兼航海科航海長。27歳。
今次航海では新人クルーを多数迎えたヤマトの艦内士気の維持に努める。その一方、古代の親友として、頑なな態度を取る彼のことを心配している。

真田 志郎 (さなだ・しろう)
CV:大塚芳忠
第65護衛隊・戦闘空母ヒュウガ艦長。36歳。
アスカと共に第65護衛隊の両翼を担うヒュウガの艦長として、相変わらずの冷静かつ論理的な思考で航海に臨む。
万能解説役っぷりは本作でも健在で、視聴者のわからないことはだいたい彼が教えてくれる。

ヤーブ・スケルジ/薮 助治 (やぶ・すけじ)
CV:チョー
ガミラス軍技術交流官(元・ヤマト機関科員)。40歳。
西暦2199年のイスカンダルへの航海において、イズモ計画派による反乱に加担した末に生死不明となった元ヤマト機関科員。
ザルツ人*6と勘違いされてガミラスに拾われ、フラーケン率いる次元潜航艇UX-01の乗組員となって第2の人生を送る傍ら、ザルツ人の未亡人・バルナと結婚しており、彼女の連れ子であるオッド(長男)・リーザ(長女)・レーザ(次女)の三児の父親となっていた。加えてバルナは彼の子を身籠っており、じきに四児の父親になる予定。
ヤマト乗艦時よりも幾分考え方が前向きになっており、爪弾き者同士の土門と心を通わせるなど、以前は不得意だった人付き合いもほどほどにこなせている模様。
一方、心の奥底には以前と変わらない卑屈さを抱えており、そんな自分を受け入れてくれる家族への執着心は非常に強い。
ガミラスと地球の技術交流の一環としてヤマトに乗り込むが、かつての裏切りからクルーの多くに白眼視される日々を送る*7
それでも腐ることなく仕事に励むが、ガミラス星消滅の報を聞き、生きているかもわからない家族を救うために単身イスカンダルへ向かおうとする。

宇宙防衛大学第38期生


土門 竜介 (どもん・りゅうすけ)
CV:畠中佑
ヤマト戦術科戦術員→主計科給養員。18歳。
宇宙防衛大学を優秀な成績で卒業した青年。後述の過去もあり、表面上はどこか冷めた態度で物事を斜めに見ているが、心の奥底には理想に燃える強い思いを秘めている。
実家は時間断層に関連する事業で成功した中小企業であったが、時間断層の消失により事業が立ち行かなくなり倒産。その後、社長を務めていた父は眼前で交通事故(自殺の疑いあり)によって死亡している。
父の死の遠因となった古代が「父の死に値する人物であるか否か」を見極めるため、上述の経歴を改竄してまでヤマトに乗り込むが、星名によりその事実を暴かれヤマトから降ろされそうになる。
しかし、古代の判断により主計科の平田に預けられ、「戦闘配しょーく!」と元気におにぎりを配りながら古代の采配を間近で見守ることになる。
「親族の死の遠因となった相手を見定めようとする」「周囲が現実に屈しようとする中理想を掲げて無茶な行動を起こす」など、「2202」以前の古代を思わせる行動をとる人物として描かれており、過酷な状況に何度も打ちのめされ「大人」になってしまった古代に真っ向から対立するカウンターパートとして活躍する。

徳川 太助 (とくがわ・たすけ)
CV:岡本信彦
ヤマト機関科機関員。18歳。
ガトランティス戦役で戦死した徳川彦左衛門の次男で、同期の仲間たちを大切に思う心優しい性格。
リメイクシリーズへは『2199』以来の登場だが、兄夫婦や姪共々食糧難にあえいでいた当時に比べるとだいぶ太っている
かねてからの夢であったヤマト機関科への配属が叶ったが、偉大な父と同じ道に進んだことを周囲に揶揄されることもしばしば。
実技は完璧」を自負する一方、実際は経験不足で、機関士としてはまだまだ未熟。旧作同様、うっかりヤマトをエンストさせてしまう一幕もあった。
父の愛弟子であった薮とは過去に交流がある。彼を「薮兄さん」と呼び、「不器用だが優しい人」と評している。

板東 平次 (ばんどう・へいじ)
CV:羽多野渉
ヤマト技術科技術科員。18歳。
新人クルー随一の熱血漢で、友のために怒りを顕わにできる実直な男。
アンドロメダ級4番艦・アキレスに乗り組んでいた父をガトランティス戦役で亡くしている。

京塚 みやこ (きょうづか・みやこ)
CV:村中知
ヤマト衛生科衛生士。18歳。
忙しい任務の中でも、同期の仲間たちに心を配る第38期生の「かすがい」。

坂本 茂 (さかもと・しげる)
CV:伊東健人
ヤマト戦術科航空隊員。19歳。
ヤンキーじみた容姿の通り素行は悪いが、操縦技能は抜群*8。新たに航空隊隊長となった山本玲の厳しい指導を受けつつ、ヤマト航空隊の新鋭として最前線で戦う。
雷電とは古くからの付き合いで、彼女を「キャロライン」と名前で呼べるのは彼だけ。

キャロライン雷電 (キャロライン・らいでん)
CV:森永千才
アスカに乗艦する空間騎兵隊第65特別任務隊隊員で、永倉分隊に所属。19歳。
荒々しい口調で話す筋骨隆々の女傑だが、繊細な一面も持ち合わせている。
アメリカ西海岸に生まれ、日本人の父とアメリカ人の母を持つ。
8歳の頃に両親の離婚を契機に日本に移住しており、坂本とはその頃からの腐れ縁。彼に「キャロライン」と呼ばれる度に「次その名前で呼んだら殺す」と凄むのがお約束。
当初は旧作『Ⅲ』のキャラクターである雷電五郎の登場が検討されたが、デブキャラ枠は藪と太助がいたので3人もいらないとあえなくボツに。
その後「雷電」の名字のみがかねてから構想中だった新キャラクターに流用され、キャロライン雷電が誕生した*9

平和使節団


芹沢 虎徹 (せりざわ・こてつ)
CV:玄田哲章
地球連邦防衛軍・統括司令副長官。62歳。
ガミラスとの最悪のファーストコンタクトに始まり、イズモ計画に波動砲艦隊構想、時間断層の維持など一挙手一投足が裏目に出る、話の都合上しょうがないとはいえだいぶかわいそうな人。
ガミラスとボラーの間に高まる緊張を前に、「平和国家・地球」のアピールを行うため地球全権大使としてヤマトに乗艦し、ガミラスおよびイスカンダルへ向かう。
権力を笠に着た高圧的な物言いは平常運転だが、イスカンダルへの救援に行くかを決める会議で「我々平和使節団が乗ったままでは絶対にイスカンダルへは行けない」と断言することで暗に自分たちを下ろしてイスカンダルへ向かうよう促すなど、『2202』以前よりも態度が軟化したことをうかがわせる場面も。

本作では前章冒頭に挿入される「これまでの宇宙戦艦ヤマト」の語り部も担当しており、当人はあくまでも「現実を見据え、常に最悪の事態に備えて行動する」という信念に沿って行動しており、地球人類の存続のために心を殺し、残酷な決断を下してきたことが語られた*10

山南 修 (やまなみ・おさむ)
CV:江原正士
地球連邦宇宙海軍総司令官・第65護衛隊隊司令。55歳。
ガトランティス戦役で波動砲艦隊を率いて活躍した一方、圧倒的な物量対物量の殲滅戦を指示した罪を重く受け止めており、昇進を断って後進育成に勤しむ日々を送る。
本作では『2202』での切羽詰まった厳格な様相は鳴りを潜めており、『2199』にて描写された余裕ある大人の振る舞いが復活している。優雅に紅茶を嗜む場面が印象的。

ローレン・バレル
CV:てらそままさき
ガミラス星地球大使。52歳。
柔らかな物腰は『2202』の頃と変わらず、何かと憤慨しがちな芹沢の宥め役としても活躍する。
故郷・ガミラス星の消滅に際し、親族の生存も定かではない中、あくまでも地球の平和を優先して地球へ引き返す決断を下すが……。
後章冒頭の「これまでの宇宙戦艦ヤマト」の語り部は彼が担当しており、ガミラスとイスカンダルの血塗られた歴史を滔々と語っている。

その他ヤマト・アスカ・ヒュウガ乗組員



ガミラス


アベルト・デスラー
CV:山寺宏一
元・大ガミラス帝星永世総統。
傲岸不遜な態度は相変わらずだが、ガミラスの民を想い、一人でも多くの同胞を救おうとする指導者としての覚悟が強く描写されており、『2202』以前に比べてだいぶ人間臭くなった。
ガトランティス戦役後、ガミラス人が居住可能な惑星を探してタランらと共に旅を続けており、その果てにガルマン星を発見。
ボラー連邦に奴隷同然の扱いをされていたガルマン民族を解放し、ガミラス移民船団を主導すべく一時ガミラス星に戻るが、突如襲来したデザリアムによってガミラス星を滅ぼされた上イスカンダル星を持ち去られ、悲しみと怒りのままにデザリアムを追撃する。
本編では描写されていないが、『2202』最終回までの間にガミラス民主政府と和解し、ガミラス星の寿命が尽きかけていることを知らせたとされている。
かつてはデスラーの暴虐に激昂していたヒスも、ガミラス民族の存続に心を砕く彼の姿に「今の貴方が本当の貴方なのかもしれない」と評価を改めていた。

ガデル・タラン
CV:中村浩太郎
デスラー艦隊司令。
かつては反デスラー派閥に属していたが、『2202』で再登場するまでの間に何らかの経緯でデスラーの真意を知り、彼に改めて恭順。
以降は頼れる右腕として、デスラーを献身的に支え続けている。
実際にデスラーに引きずられがちだった旧作と違い、デザリアムハンマーの影響でマグマが噴出してるガミラス星に民間人の救出の為に突貫しようとするデスラーを諫めて撤退させ、スターシャの為にゴルバに特攻を仕掛ける際に詫びるデスラーに対して
「あなたは人の為に尽くしました。最後くらいわがままにおやりなさい」と最後まで付き合おうとするなどその忠誠心は聖人のレベルである。
本作最大の漢。

フォムト・バーガー
CV:諏訪部順一
空母ランベア艦長。
猛将エルク・ドメルの下で活躍したガミラスの名将。『星巡る方舟』の事件を通じ、古代ほかヤマトクルーとも面識がある。
デスラーらと共にガミラス滅亡に立ち会い、デザリアム追撃と避難民の防衛に奮闘する。
ノイ・バルグレイがどうなったのかは不明*11

ヴォルフ・フラーケン
CV:高瀬右光*12
次元潜航打撃群・UX艦隊指揮官。
冷静沈着な戦略家で、はぐれ者たちを率いる類稀なるカリスマの持ち主。
ガル・ディッツ提督の命でデスラーと行動を共にしていたが、ガミラス滅亡に際しデザリアムとの戦いに身を投じる。

ゴル・ハイニ
CV:佐藤せつじ
次元潜航艦UX-01 副長。
前作より引き続き登場するフラーケンの片腕的存在。
相変わらず軽口が目立つお調子者だが、時折どこかシニカルな面を見せることも。
フラーケンと共にデザリアムと戦う中、ある重要な役割を任されるが……。

メルダ・ディッツ
CV:伊藤静
イスカンダル星王室付き近侍武官。
かつてヤマトと初めて接触したガミラス人で、『2202』以降はイスカンダル星に常駐してスターシャやユリーシャに仕えている。
デザリアムによるイスカンダル星襲撃に際し、紅のパーソナルカラーに染め上げた愛機ツヴァルケで出撃。駆け付けたヤマト航空隊とも連携して活躍する。

レドフ・ヒス
CV:秋元羊介
ガミラス民主政府首相。
滅亡を間近に控えたガミラス星から一人でも多くの民をガルマン星へ移住させるべく移民船団の準備に奔走していたが、デザリアムの襲撃によって早められたガミラス星の崩壊に巻き込まれ命を落とす。
ヒルデを実の娘のように可愛がっており、いずれは正式に養子として迎えようとしていたが、果たせなかった。

ヒルデ・シュルツ
CV:三浦綾乃
ザルツ人の少女で、かつてのガミラス冥王星前線基地司令官ヴァルケ・シュルツの娘。
父の死により名誉ガミラス臣民となった後、『2199』終盤のバレラス崩壊の危機に際しヒスと知り合う。
実の娘のように愛情を注いでくれるヒスを第二の父親と慕っていたが、ガミラスの崩壊によって死別。
悲しみながらも気丈に振る舞い、イスカンダルに取り残された移民船団で避難民たちの支えとなるべく行動する。

ヴァンス・バーレン
CV:ふくまつ進紗
元・大ガミラス帝星臣民突撃兵団所属。
かつて七色星団海戦でヤマトと戦った歴戦の老兵。バーガー同様、「星巡る方舟」の事件を通じて一部のヤマトクルーと面識がある。
退役後は悠々自適の老後を過ごしていたが、移民船団に乗り込んだ矢先に故郷の消滅を目の当たりにし、大きなショックを受ける。
老い先短い自分よりも早く母星が滅びてしまった絶望から、すっかり塞ぎ込んでしまうが……。

イスカンダル


スターシャ・イスカンダル
CV:井上喜久子
イスカンダル星女王。
遍く星々の救済を掲げ、地球にコスモリバースシステムを貸与して救った張本人。
ガミラスの文化の導き手として絶対的な信奉を集めるが、なぜそのように祀り上げられているのか、そもそも彼女がいつから女王であるのか、ガミラスの民は誰も知らない。

ユリーシャ・イスカンダル
CV:桑島法子
イスカンダル星第三皇女。
かつてはヤマトの航海に同行し、イスカンダルへと導く役割を担ったが、現在は姉のスターシャと共にイスカンダルに留まり、ガミラスや地球の動向を静かに見守っている。
イスカンダルに避難したガミラスの民を匿うため、彼らに「儀式」を受けさせて王都地下にある大空間「サンクテル」へ受け入れるべきとスターシャに進言している。


デザリアム


デーダー
CV:天田益男
グレート・プレアデス艦長。
突如ガミラス星を襲い、滅亡させた謎の勢力・デザリアムの前線指揮官。
屈強な肉体を薄いボディスーツで覆ったスキンヘッドの大男で、戦闘に際し眼球に幾何学模様を浮かばせるなど生身の人間ではないと思わせる描写が多い。でもすっげえプリケツ。
スタッフトークによると魔法少女
なぜか、手すきの時間に地球の音楽*13を聞いており、音楽にはノイズが混じってる方がアジと考えるなどなかなかの通であり、イスカンダル占拠の際のメルダからの罵声に近い抗議の通信を心地よさげに効くなかなか良い趣味の持ち主。

メルダーズ
CV:黒田崇矢
不可視の要塞・ゴルバよりデーダーに指示を下すデザリアム・マゼラン派遣軍総司令官。デーダーよりは細身だがよく鍛えられた肉体を持つ。
「デザリアム千年の夢」の成就のため、イスカンダル星を母星デザリアムまで曳航するべく遣わされた。
その性格は冷徹そのもの。任務の障害となるガミラスやヤマト、果てには腹心のデーダーの見せる感情すら「ノイズ」と断じ、「ノイズの消去」を執行するべく淡々と軍を指揮する。
その一方でデーダー同様に地球の音楽に耳を傾けながら「考える人」風のポーズで思索に耽るなど深い知性や情念を感じさせる行動も多い。
「タイムライン」「大喪失」など、意味深な発言が多いが……


ガルマン


キール・キーリング
CV:水島大宙
ガルマンの神官一族の青年で、長老の孫。
ボラー連邦によって毒入りの首輪をつけられ、奴隷同然にこき使われる忍従の日々を送っていたが、デスラーによって救われる。
民族解放の偉業を成し遂げたデスラーを新たな王と称え、彼の君臨を心待ちにしている。
おそらくモチーフは旧作『Ⅲ』のキーリングと思われるが、容姿は彼と大きく異なり、青いロングヘアーを靡かせる美青年である。


ボラー連邦

ヴィルキ・ボローズ
CV:滝知史
ボラー連邦永久管理機構」なる組織より派遣されたガルマン星総督。
ガルマン人を「家畜」と見下し、強大な軍事力と毒物入りの首輪で抑圧してきた暴君。
同盟を持ちかけたデスラーに対してもその姿勢を崩さず、首輪を付けボラーに服従するよう要求するも軌道上の艦隊はタランの奇襲により壊滅、自身もデスラーに銃撃されガルマン星からの退去を余儀なくされる。
つまり『2199』でドメル艦隊に蹴散らされたガトランティス枠


◆メカニック


地球


宇宙戦艦ヤマト
言わずと知れた地球最強の宇宙戦艦。人類最後の希望の船。
本作では「第3次改装型」と称される形態になっており、レーダーの長さが元に戻ったり艦載機格納庫が改装されて発着口が追加されるなどしている。
主砲はじめ火器の性能もかなり上昇しているようで、『後章』序盤では マルチロックオンじみた一斉砲撃でデザリアム艦をまとめて沈めるこれまでにない戦い方を見せている(よく見ると後部砲塔まで前方を向いている)。

ドレッドノート改級補給母艦アスカ
第65護衛隊の右翼を担う補給母艦。時間断層放棄後、建造途中で放置されていた無人型ドレッドノート級を流用して完成した艦の一つ。
波動エンジン搭載艦へ波動エネルギーを供給する波動共鳴導波装置や、船体周辺以外の空間に波動防壁を展開する波動防壁弾を備え、守りの要となり得るポテンシャルを秘めている。
艦長は先述の通り雪が務めるほか、南部や桐生がブリッジクルーとして搭乗。また、永倉率いる空間騎兵隊も乗り組んでいる。
旧シリーズにおける地球空母を彷彿とさせるデザインとなっている。

ドレッドノート改級戦闘空母ヒュウガ
第65護衛隊の左翼を担う戦闘空母。アスカ同様、無人型ドレッドノート級を流用して完成した艦の一つ。
空母の名の通り、甲板に備えられた滑走路とそれに合わせて右にずれた艦橋が印象的。船体後半部には艦載機格納庫を備え、4飛行隊分の機体を格納可能。
篠原率いる新型機・コスモパイソンをはじめとする航空戦力を次々と繰り出し、戦場を制圧する。
艦長は先述の通り真田が務め、太田や相原、百合亜、新クルーの坂巻浪郎らがブリッジクルーとして搭乗。
また、『2202』で破壊されたアナライザーの同型機であるAU-19が3機配備されている*14
PSゲームにおける地球空母を彷彿とさせるデザインとなっているが、そのせいかプラモデル化のアナウンスがない。*15*16


試製空間戦闘攻撃機コスモパイソン
ヒュウガに搭載されている新型機であり、上述の通り篠原率いる試験飛行隊によって運用され、少なくとも7機が搭載されていることが確認できる。
機体各部をユニット化した上で関節構造を採用しており、状況に応じて機首や主翼が稼動し最適な形状に変化する。*17さらに結合翼を採用しているなど、ヤマトシリーズにおける地球航空機としては目新しい要素が多い機体と言える。

1式空間艦載攻撃機コスモタイガーⅡ
ヤマト・ヒュウガに搭載されている地球連邦の主力戦闘機。テーマ曲「新コスモタイガー」も「若き翼たち」として編曲・新録され、前作での鬱憤を晴らすかのような活躍を見せる。パイロットの腕次第では、新型機コスモパイソンにも負ける事はない。
主に山本玲率いるヤマト航空隊が搭乗する。

5式空間機動甲冑
アスカに搭載された空間騎兵隊用の新型装甲宇宙服。『2202』に登場した2式空間機動甲冑の運用データがフィードバックされている。
コクピットに搭乗する人型ロボットであった前身とは異なり、こちらは戦闘服の上から着用する全高2m程のパワードスーツとなっている。
そのため携行できる火力は大きく制限されたものの、小型化により人間が入れるスペースであればほぼ全ての場所で運用可能になり、加えて脚部のクローラーや背部アームに接続された車輪「モーメンタム・ホイール」によって機動性はさらに向上した。前作のようなメアリー・スー化を避けるとも言う
運用の際には騎兵戦闘艇を用いて作戦地域まで運搬するのが基本だが、「前章」の訓練シーンでは吸着懸垂降下装置を利用し、航空隊のコスモタイガーⅡの背面に張り付いて降下する連携プレイを見せた。

アンドロメダ級前衛武装宇宙艦アルフェラッツ
「前章」で2カットのみ登場した、アンドロメダ級前衛武装宇宙艦。艦番号は「AAA-21」。
無人型として建造されたアンドロメダブラックと異なり、純然たる有人艦として建造された「初期アンドロメダ級」の21番艦。熾烈なガトランティス戦役を生き残った艦の一つで、戦後に大規模修繕を受けて艦隊に復帰した。艦名の由来はアンドロメダ座アルファ星の別名。
「前章」では第十一番惑星近傍宙域に展開し、同宙域を漂流する大量のカラクルム級戦闘艦の調査及び再活性化の監視に当たっている。
ちなみにカラーリングはアンドロメダとほぼ同一。前作で見られたような艦をゴテゴテに飾る過剰なエンブレムの類はほぼ廃されているが、
これは通常運用を示す「サービス・モード」仕様であり、前作の塗装は波動砲艦隊構想を内外に誇示する礼装・儀仗運用を示す「フォーマル・ドレスアップ・モード」仕様であったとのこと。

なお、このような形での登場となった理由は「アシェットの『ヤマト2202をつくる』をアンドロメダで継続するにあたり、『ヤマト2205』名義で売るのにその2205にアンドロメダ級が出ないのはマズいから」というもの。
急遽登場することになったためかそれとも背景に映っているだけだからか、前章時点では艦名は設定されておらず、CGモデルにはマーキングが一切ない上に公式サイトの画像も本編の切り抜きだった*18


ガミラス


特一等航宙戦闘母艦 デウスーラⅢ世
戦艦・空母両方の機能を備えた航宙戦闘母艦に、艦隊の指揮機能を与えた「特一等艦」と称される戦艦。
回転する甲板にはデスラー砲が格納されているうえ、ゲシュ=タム・ウォール(波動防壁)も展開可能、艦橋左右には瞬間物質移送機を装備しデスラー戦法にも対応、と至れり尽くせりの出来栄えだが、艦橋部の分離機能はない。ゼルグード級同様に独立戦闘指揮艦としての能力を付与する予定だったが、技術的な問題でとりけされた。
高貴な青を好むデスラーの座乗艦であるが、諸々の事情で完成が遅れたため、試作機を示す赤いカラーのまま引き渡された*19

ガイペロン級多層式航宙空母 ランベア 重武装ユニット装備
「2199」におけるフォムト・バーガーの乗艦。「星巡る方舟」後にガミラスに帰還し、修復を兼ねて重武装ユニットを載せる改装が行われた。その結果、上から2段目の甲板にデウスーラ3世と同型の3連装陽電子カノン砲/ビーム砲を備えた、事実上の航空戦艦と化した。
6年前同様にバーガーが指揮を執っている。ヤマト以外の名アリ艦としては数少ない「2199」から続投する古参。
同型艦「バルメス」も登場しているが、こちらは通常の空母である。

超ゲルバデス級航宙輸送艦
「2202」ラストでデウスーラ2世コアシップを載せていた船。ゲルバデス級と似通った外見だが別の船であり、そのサイズはゲルバデス級より二回りは大きくコアシップを軽々と甲板に載せられるほど。
あくまで試作輸送艦であり戦闘能力は皆無というかハリボテ。長距離の物資・人員輸送を主眼に設計されたために長き放浪の旅に出るデスラー艦隊の目的に合致している事から、ガミラス民主派から譲渡された。
本作でもコアシップを載せており、デスラー砲を放てることからボラー連邦から警戒されている…と思いきやまさかの自爆。ガルマン星確保の為の犠牲となったのだった…
…ぶっちゃけてしまえば、前作において設定を無視した演出がなされたことをフォローするための後付け。デウスーラ2世コアシップは「2199」「2202」と続投した後、本作冒頭で有終の美を飾ることになったのだった。

次元潜航艦UX-01
通常空間に加え、異次元空間への出入りが可能な特殊艦艇。艦長はヴォルフ・フラーケン、副長はゴル・ハイニ。
同型艦のUX-02~04と共に、ガミラス人民の未来のために東奔西走する。
次元潜行を活かした戦法が売りではあるが、本作では通常空間での戦闘シーンも多い。
ヤマト以外の名アリ艦としては数少ない「2199」「2202」「2205」を通じた皆勤賞持ちであり、今後の活躍にも期待したい。

空間雷撃機FWG97 ドルシーラ
「2199」七色星団会戦から続投しているガミラスの雷撃機。デスラー艦隊によって運用されており、瞬間物質移送機による奇襲と魚雷の威力でボラー戦艦を血祭りにあげていった。
こんなもんをダースで喰らっても沈まなかったヤマトって何だろう…

空間艦上攻撃機DMB87 スヌーカ
こちらも「2199」からの続投となる攻撃機。デウスーラⅢから発艦していた。
「戦闘機」と呼称されており、「2199」23話におけるガミラス本土防衛軍の機体同様に対空戦闘目的で運用されていたものと思われる。

空間艦上戦闘機DWG262 ツヴァルケ
「2199」からの続投組その3。
メルダ・ディッツが駆る機体が登場。

デザリアム


プレアデス改級攻勢型戦艦 グレート・プレアデス
デーダーが乗るデザリアムの前線指揮艦。黒い艦体を赤で縁取った重厚なボディカラーが特徴。
平たく横に広がった円盤状の機体側面は機動翼の役割をする積層型姿勢制御ユニットであり、機動性が高い。
また、陽電子ビームをある程度無効化できる特殊シールドを備えているようだが、その原理は現状不明。
また、グレート・プレアデス以外にも数隻のプレアデス改級がマゼラン派遣軍に存在する。

プレアデス級攻勢型戦艦
デザリアムの主力戦艦。ベースは旧『新たなる旅立ち』『永遠に』の巨大戦艦。
旧作では艦隊旗艦という役回りのせいもあってかプレアデス・ガリアデス・名称不明艦と『新たなる旅立ち』『永遠に』2作でわずか3隻のみの登場だったが、本作では量産型主力戦艦として既に倍の6隻以上の登場が確認できる(ただし中ボス的な立ち位置から格下げになった影響で、3艦種の中では良くも悪くも影が薄い存在に……)。
形状・配色はともにオリジナルに準じているが、艦橋構造には若干の差異があるように見受けられる。
またグレート・プレアデスに見られた側面の機動翼ユニットはなく、艦体は完全な円盤型となっている。

ヒアデス級護衛艦
デザリアムの主力艦艇。ベースは旧『新たなる旅立ち』『永遠に』の護衛艦。
旧作では至近距離からのヤマトの砲撃で数隻まとめてぶち抜かれたり、挙句の果てにはコスモタイガーの機銃掃射で沈んだりと、全長100m弱の小型艦であることを考慮してもあまりに紙装甲な、旧ヤマトシリーズ屈指のやられ役だったが、本作では全長210mと倍近い大型化によりビルドアップに成功。やられ役なのは相変わらずだが、コスモパイソンの対艦ミサイル攻撃に耐えるなど、それなりに打たれ強くなったところを見せている。
また、旧作では頭でっかちの観があった艦橋が切り詰められ、旧巡洋艦のように傾斜した構造になるなど、艦橋構造はかなりスタイリッシュなものに変貌した。

襲撃戦闘機カタピラス
プレアデス級の艦載機。丸っこい独特の形状から「芋虫型戦闘機」とも称される。
機首の高機動スラスターと連動して機体側面の高機動翼を展開することで、有人機とは思えない機動性を発揮する。
ベースとなったのは『新たなる旅立ち』のイモ虫型戦闘機。丸っこい形状こそ共通はしているものの、下半分を覆うパネル状の高機動翼やデザリアム艦艇と共通するスリット状のキャノピーなど、趣は大きく異なるものとなっている。

デザリアム・ハンマー
突如ガミラスに降り注いだ槍状の物体。
砲撃を無効化する特殊装甲に覆われており、ガミラス軍の砲撃にもびくともしない耐久性を誇る。
「ハンマー」の名の通り、地表に到達すると三つの着陸脚を展開し杭打機のような形状に変形。惑星のコアに破砕エネルギーを叩き込み、やがて粉々に打ち砕いてしまう。

ゴルバ
デザリアム艦隊を従え、イスカンダル北極上空に陣取るデザリアムの要塞。
常時は何らかのステルス機能によって姿を消しており、外部から視認・探知することは不可能。公式サイトでは「不可視の要塞」と称される。





◆続編


未来を、変えろ。敵は……宇宙戦艦ヤマト。

後章の完成記念舞台挨拶が開催された2022年1月19日に、本作の更なる続編となる『ヤマトよ永遠に REBEL(レベル)3199』の制作が発表された。
2022年2月5日に開催された後章の公開記念舞台挨拶における福井の談によれば「2199や2202程度のボリュームになる」「その分公開まで間が開くので、『OUT』*23の刊行など話題を途切れさせない施策を企画中」とのこと。

◆余談


コラボなど

 後編の公開に先駆け、1月7日に公開されたサンダーバードの新作劇場版『サンダーバード55』とのコラボレーションが発表され、PVやコラボビジュアルが発表された。なお、本作を含むヤマトリメイクシリーズで真田志郎を演じる大塚芳忠氏は、『55』では国際救助隊の指令にしてトレーシー一家の父親であるジェフ・トレーシーを演じている。
ヤマトシリーズのメカとしては異質にも思えるコスモパイソンのギミックは、コラボを通じて英国面が伝播したからなのかもしれない



何故追記・修正する前に相談しない?こっちは経験者だぞ。


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  • 2021年
最終更新:2025年02月14日 17:56

*1 毎年新しい敵が攻めてきたり、大帝国が1年ちょっとで再建されたり、『新たなる旅立ち』以降の旧作シリーズは何かとドラマ重視で整合性の取れない設定を連発していた。

*2 2199で戦死したゲットーとは全くの別人、佐野というヤマト乗組員

*3 シリーズ構成を担当する福井氏の代表作、『亡国のイージス』に同名の艦隊が登場している。

*4 厳密にいえば『2202』終盤で土方から艦長の座を譲られているが、あくまで緊急事態での臨時的な任用である。

*5 藤堂も「三段跳びの人事」と語る異例の大躍進である。

*6 ガミラスに滅ぼされた惑星ザルツの住民で、ガミラスに隷属し「2等ガミラス人」として存続している。外見は地球人に近く、ほとんど見分けがつかない。メタ的には、旧作におけるガミラス人の肌の色が急に肌色→青色に変化したことに理由をつけるため、『2199』にて設定された新要素である。

*7 かつて彼を反乱に加担するよう唆した新見ですら、彼を庇ってはくれなかった。一方、家族を救うために脱走を企てた際、かねてから交流のある太助はもちろん、接点の薄いはずの坂本ですら彼を「先輩」と呼んで止めに来たことから、新人クルーにはそこまで敵視されていない模様。

*8 ただし、訓練成績を見た雪には「死に急ぐタイプね」とバッサリ斬られた。

*9 ちなみに、設定のみ存在するキャロラインの父の名前は「五郎」である。

*10 その一方、ヤマトクルーの理想を追う行動に憧れ、羨んでもいることが続けて語られている。『2202』ラストで真田に「君たちが羨ましい」とこぼし、古代と雪の生還に男泣きしたのも、そうした心情からであろう。

*11 尤も、地球側はガミラスとボラーの星間戦争に巻き込まれたくないし、ガミラス側にもプライドがあるので破棄された可能性も十分ある。

*12 『2202』までは中田譲治氏が演じていたが、本作からキャストが変更された。理由は不明。

*13 ドビュッシーの『月の光』及びショパンの『ノクターン第二番』

*14 3機合わせて「アナライザーズ」と称される。各機のカラーは青・ピンク・黄色、喋り方からしてAIの人格にも個体差がある模様。また、航空甲板にも同型機が配備されており、甲板作業員の役割を担っている

*15 2205仕様のヤマトも販売予定はない。というか2205の商品展開は、2199や2202に比べてかなり小規模になっている。テレビ放送しないからかな…

*16 2024年になり、続編『ヤマトよ永遠に REBEL3199』公開に併せて試作品が公開された

*17 制作スタジオや監督繋がりからマクロスシリーズの可変戦闘機を思い浮かべる者もいたとか。

*18 続編『3199』ではちゃんと宇宙軍のマークと艦名表記「ALPHERATZ AAA-21」が追加され、公式サイトでも背景なしの画像になった。

*19 この件についてタランはデスラーに謝罪を述べたが、デスラーは「たまには赤も良い」として許した。

*20 真田曰く「天文規模のビリヤード」。

*21 参考までにアキレスならU.N.C.F.AAA-0004-2202、アンドロメダ改ならU.N.C.F.ZZZ-0001YF-2203。ただしサービス・モードのアルフェラッツはAAA-21としか書かれていない。ドレスアップ・モードではU.N.C.F.AAA-0021-2202というように書いてあったのかもしれないが。

*22 次元潜航能力を持ち、潜航途中で船体の一部だけゴルバに捕獲された?あるいはガトランティスのガイゼンガン兵器群の様な製造方法に切り替わった?

*23 『ヤマト』特集が盛んだった往年のアニメ誌『OUT』のこと。『2202』第7章公開直前の2019年2月に「1号限りの復刊号」と銘打って刊行され、重版出来の好評を受けた。