覚醒竜機ボルバルザークJr./殿堂王来空間

登録日:2022/08/19 Fri 21:27:14
更新日:2023/04/22 Sat 12:28:03
所要時間:約 10 分で読めます






世界で初のプレミアム殿堂。そのドラゴンが受賞を機に電撃復帰する。

「温泉で出会ったあなたと共に、この栄誉ある賞を受けられて幸せだわ。」



ボルバルアマテラス結婚という一大ニュース



ニャー    ニャー    ニャー
(大物カップルの結婚発表のWめでたさに、会場もわいてるニャン)



あれから5年と4ヶ月後────



覚醒竜機ボルバルザークJr.》及び《殿堂王来空間》とは、TCGデュエル・マスターズ」のカード。
DMEX-18「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレルマスターズ」に収録された、超次元ゾーンより呼び出される両面構成のサイキック・クリーチャー及びサイキック・フィールドである。


解説



殿堂王来空間にてボルバルザークとアマテラスの間に生まれたボルバルザークJr.。

闘いを知らぬ彼が、闘いの地を求めて超獣世界へと降り立った。

覚醒竜機ボルバルザークJr. VR 自然文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴンアース・ドラゴン 6000
スピードアタッカー
W・ブレイカー
各ターンの終わりに、このクリーチャーを《殿堂王来空間》側に裏返す。
ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)

表面の《覚醒竜機ボルバルザークJr.》は、なんとあの《無双竜機ボルバルザーク》改め《キングボルバルザーク》と《蒼狼の始祖アマテラス》改め《クイーン・アマテラス》の間に出来た息子である。
見た目はボルバルの形質が強く出ており、アマテラス要素はオリジン風の武装を右半身に纏っているくらい。

父親と同様のコスト・パワー・種族・文明であり、効果の方もスピードアタッカーのW・ブレイカー持ちと極めてシンプルで特筆すべきものではないが、実はサイキック・クリーチャーとしてこの二つの能力を併せ持つのは《ガイアール・カイザー》以来2枚目。
あちらと異なり自然文明も持っているので対応する超次元呪文が幅広く、マナブーストしながら呼び出せる《超次元フェアリー・ホール》や付属効果でドロー・除去・マナブーストのいずれかを使える《超次元リュウセイ・ホール》、更には《The 大親分 鬼流院 刃》のアタックトリガーでも召喚できる等なかなか出しやすい。
他にも《勝利のガイアール・カイザー》の劣化版にはなるが、革命チェンジ要員としての運用も期待できる。

またサイキック・クリーチャーでありながら初めて覚醒を持っておらず、代わりにターンの終わり毎にサイキック・フィールド側へと裏返る。


王来大戦の終了後、殿堂王来空間は戦いから解放された英雄たちのやすらぎの土地となった。

殿堂王来空間  VR 水文明 (2)
サイキック・フィールド
いずれかのプレイヤーが自身のマナゾーンにカードを置いた時、そのプレイヤーは[無色(2)]を支払ってもよい。そうしたら、そのプレイヤーはカードを1枚引く。その後、このフィールドを《覚醒竜機ボルバルザークJr.》側に裏返す。

裏面の《殿堂王来空間》は、これまでプレミアム殿堂になったカード達の行き着く先として描かれてきた「温泉」がカードとして登場した。
イラストでは《キング・ボルバルザーク》と《クイーン・アマテラス》が仲良く温泉に浸かっており、奥には《聖鎧亜キング・アルカディアス》が《アクアン》を両手で掴んで温泉に入ろうとしている様子を《呪紋の化身》が和やかに眺めている姿が見られる。キング・アルカディアスは引退じゃなくて死んだはずだが

カードとしては《エンジョイプレイ! みんなの遊び場! GANG PARADE!》以来2枚目にして単体では初のサイキック・フィールド。
マナブーストした際に2マナを払う事で、カードを1枚ドローすると共にボルバルJr.に裏返せる効果を持つ。
ドローソースとして活用でき、ターン終了時にはボルバルJr.からこちらに裏返って相手の攻撃を凌げる…と思いきやこの効果は相手プレイヤーも使用できるため、ボルバルJr.の隙を晒しつつ場合によっては相手に逆転の一枚を引かせてしまう危険性がある。
と言ってもアンタップ状態で裏返るので相手の殴り返しには強く出れる。


関連クリーチャー


血縁関係

無双竜機ボルバルザーク VR 火/自然文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン 6000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、他のパワー6000のクリーチャーをすべて破壊する。その後、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。そのターンの終わりに、自分はゲームに負ける。
スピードアタッカー
W・ブレイカー

キング・ボルバルザーク SR 火/自然文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/ 6000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
スピードアタッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーの攻撃の終わりに、バトルゾーンに自分の他のドラゴンがあれば、自分のクリーチャーをすべて山札の一番下に置いてもよい。そうしたら、このターンの後、自分のターンをもう一度行う。

父親とその調整版。
Jr.はボルバルの派生カードとしては珍しく、代名詞にもなっている追加ターン関連の効果を持ち合わせていないが、代わりにコストから文明・種族・パワーに至るまで全てボルバルと同一であり、効果も追加ターン以外は全て引き継いでいる。

詳しくは個別項目を参照。


蒼狼の始祖アマテラス 水文明 (6)
クリーチャー:ナイト/サムライ/オリジン 5000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札からコストが4以下の呪文を1枚選び、山札をシャッフルしてからその呪文を唱えるか、自分の山札からコストが4以下のクロスギアを1枚選び、山札をシャッフルしてからそのクロスギアをジェネレートしてもよい。

クイーン・アマテラス 水文明 (8)
クリーチャー:ナイト/サムライ/オリジン 7000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札を見る。その中からコスト6以下の、クリーチャーではないカードを1枚選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。山札をシャッフルし、その後、そのカードを手札からコストを支払わずに使う。

母親とその調整版。
ボルバルと対照的にこちらはカードとしての面影が息子に全く見られない。Jr.には水文明なんて付いてないしナイトでもサムライでもオリジンでもない。
強いて言うなら文明と「山札からカードを引き込む効果」は《殿堂王来空間》の方に名残りあると言えるか。

詳しくは個別項目を参照。


ボルバルザーク・紫電・ドラゴン SR 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 7000
侍流ジェネレート
各ターン、このクリーチャーがはじめてタップした時、アンタップする。
W・ブレイカー

戦国編第1弾のパッケージを飾ったボルバルザークの名を継ぐサムライ。
どれほど代を重ねているかは分からないがボルバルザークの血を受け継いでいるという設定があり、実息のボルバルJr.にとっては子孫に当たる。
Jr.の方がずっと年下なのに紫電視点では先祖というのも変な話だが…*1

詳しくは個別項目を参照。

次世代関係

  • 勇気伝承 ゲット Jr.
ドラゴン・サーガ第3章に収録された《小さな勇者ゲット》の息子と思われるクリーチャー。
火文明はそのままに種族がヒューマノイドからヒューマノイド爆にパワーアップし、父親のパワーアタッカーに変わって新たに二つのマナ武装を宿している。
フレーバーテキストでは「新たな世代が受け継いだ!オレ達が新時代を作っていくぜ!」と意気揚々に宣言している。

  • 獣軍隊 パインJr.
革命編第4章に収録された《超獣軍隊 ダディパイン》を父に持つクリーチャー。
コストとパワーは父より一回り小さいが、cipによりパワーと打点を増やしてを超える事が可能。
父とは同弾で収録されており、《パインJr.》で減ったマナを《ダディパイン》で充填するというデザイナーズコンボが取られている。

  • 無頼護聖サソリスJr.
革命ファイナル第2章に収録された《龍覇 サソリス》の息子…と思われるクリーチャー。
サソリス自体がかなり小柄なのもあってその子供なのか断定しづらいが、下述の《カツキングJr.》を見るに息子として描いていると思われる。
父の同じドラグナーでは無くなったが、代わりにガーディアンに搭乗した事で光文明が追加されている。

  • 武闘世代 カツキングJr.
革命ファイナル最終章に収録された《武闘親父 カツドン》と《愛のドラゴン みぞれ》の間に生まれた息子。
元々は漫画『デュエル・マスターズ ビクトリー』最終巻のおまけにカツドンとみぞれの子供として赤白ぶちの赤ちゃんが登場しており、その子がドロン・ゴーでパワーアップした姿と思われる。
文明及びパワーは両親のものを合算した形が取られていて、DS世界では珍しいアウトレイジとして登場した。

  • 闇鎧亜ジャック・アルカディアス
クロニクル・レガシー・デッキ アルカディアス鎮魂歌に収録された《聖鎧亜キング・アルカディアス》と《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》の間に生まれた息子。
《ボルバルJr.》と同じくプレ殿を父に持つクリーチャーだが、背景ストーリーでは闇道化に操られて闇堕ちした父親との相打ちで命を落とすという悲劇的な最期を遂げている。
後に『デュエル・マスターズ プレイス』では、闇に堕ちる前と思われる《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》が登場した。

  • パーロックJr.
ドラリンパックに収録されたあの《パーロック》と《海賊の祈祷師 レディ・パーロック》の間に生まれた息子。
父と同じバニラクリーチャーだが、こちらはツインパクトで《新たなる旅立ち》を搭載している。
麦わら帽子を被った海賊という某海賊漫画の主人公を意識していると思わしき出で立ち。
王来篇ではパワーが1000上昇した《お宝発見!パーロックJr.》として再登場した。

  • 次世代龍覇 グラッサタレット
ボルバルJr.と同じパラレルマスターズに収録された《龍覇 グレンモルト》と《龍覇 ストラス・アイラ》の間に生まれた双子の姉弟。
赤髪に紫のメッシュが入った花飾りを付けている女の子が《グラッサ》、紫髪に赤のメッシュが入ったフードを被っている男の子が《タレット》とされている。
スピードアタッカー付与と破壊された時に火のコスト6以下のウェポンを場に出せる効果に加え、召喚以外で場に出たクリーチャーを超次元ゾーンに送り飛ばしてしまうという厄介な踏み倒しメタを持っている。


背景ストーリー



「我はボルバルザーク。ここは殿堂王来空間……」

「我が無双の力を手に入れたいのなら、歴史の裏側を知り、そして受け止める度量を持つことだ」


王来篇の終盤、「超獣王来烈伝」に刻まれし王の一人「殿堂王」ボルバルザークの住まう空間として《殿堂王来空間》が登場。
ディスペクター最後の王として立ちはだかった《終末縫合王 ミカドレオ》に対抗するべく、モモキングがボルバルザークの力を借りようとこの空間に立ち入った。

歴史の裏側として強力すぎる自らの力を制御できなかった存在たちが送り込まれてきた殿堂王来空間では、神に叛きし者たちの王と神のしもべが一つとなった王の中の王や、天を満たす神秘を司る精霊螺旋鋲の雨に打たれて泣く機械の騎士など、様々な者たちがいた。
突如として暴れ回りたい衝動に襲われたモモキングは気が付けば刀を振り下ろす寸前だったが、ボルバルザークの言葉を思い出してその真意を理解すると破壊衝動を抑え込み、刀を鞘に収めた。
ボルバルザークの強さの根源を知り、歴史の裏側をも歴史として受け止めたモモキングは無事継承を認められ、ボルバルザークの力を受け継いだ《無双龍騎 ボルバルモモキング》が誕生し、ミカドレオに最後の戦いを挑むのだった。

王来大戦の終結後は戦いから解放された英雄たちがやすらぐ地になったようで、温泉施設として歴史の裏側に追放されたクリーチャー達が日々和んでいる様子。


そんな殿堂王来空間で《ボルバルザーク》と《アマテラス》の子供として生まれたのが《覚醒竜機ボルバルザークJr.》である。
王来大戦では両親がそれぞれディスペクターに取り込まれた《禁断竜王 Vol-Val-8》及び《電融 テラスネスク》と化していたが、そのような歪な合体ではない自然な形で結ばれた二人の象徴としてボルバルJr.は登場したのかもしれない。
闘いを知らない者として、闘いを求め超獣世界に降り立ったようだ。
カードの効果を考えるならわりと頻繁に殿堂王来空間へ帰ってそうだが


余談


  • 《殿堂王来空間》側のイラストでは《アクアン》が《キング・アルカディアス》に持ち上げられているが、このカードの登場から5ヶ月後の2022年7月1日にはアクアンが規制緩和されて殿堂入りに降格されており、温泉(=プレミアム殿堂の象徴)から上げられている様子がプレ殿解除の伏線だったのでは?とファンには推測されている。
    一応、プレミアム殿堂ではない《ドリル・スコール》も殿堂王来空間にはいるようなので、殿堂入り専用の温泉の方に移されたのかもしれない。

  • 背景ストーリーでは《殿堂王来空間》にて歴史の裏側を背負う覚悟を決めたモモキングだが、後に紙媒体では自分も強すぎる自身の力を制御できずに《禁断英雄 モモキングダムX》と《未来王龍 モモキングJO》のプレミアム殿堂コンビを食らう羽目になるとは何の皮肉だろうか…。

  • 2022年8月15日の殿堂発表で《爆熱DX バトライ武神》がプレミアム殿堂入りした際には「殿堂王来空間に温泉宿が出来た」とネタにされたりした。



追記・修正を知らぬアニヲタが、追記・修正の記事を求めてアニヲタwiki(仮)へと降り立った。

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最終更新:2023年04月22日 12:28

*1 アマテラスが登場した神化編、よりメタ的にはプレミアム殿堂で温泉行きになった革命編以降にボルバルと出会っているので、戦国編出身の紫電はJr.より確実に年上である