ハラバリー

登録日:2022/12/17 Sat 17:56:51
更新日:2025/01/02 Thu 12:57:19
所要時間:約 5 分で読めます





ブヨンブヨンの 体を 伸び縮み させると お腹の へそダイナモが 大電力を 発生させる。



目玉に 見えるが じつは お腹の へそダイナモで 作った 電気を 撃ちだす 放電器官なのだ。


出典:ポケットモンスター、49話『ドットとぐるみん』、
2023年4月14日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ハラバリーとは、「ポケットモンスター」シリーズに登場するポケモンの1匹である。



■データ

分類:でんきがえるポケモン
英語名:Bellibolt
高さ:1.2m
重さ:113.0kg
タマゴグループ:水中1
性別比率:♂50%♀50%

タイプ:でんき

特性:でんきにかえる(攻撃技を受けたとき「じゅうでん状態」になる)
せいでんき(直接攻撃を受けたとき、30%の確率で相手をまひ状態にする)
隠れ特性:しめりけ(場にいるポケモンすべてのじばく、だいばくはつ、ビックリヘッド、ミストバーストが失敗する。特性ゆうばくが発動しなくなる)

種族値
HP:109
攻撃:64
防御:91
特攻:103
特防:83
素早さ:45
合計:495

努力値:HP+2

進化:ズピカ→ハラバリー(かみなりのいしを使用)


■概要

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」にて初登場したポケモン。
進化前のズピカは電球のような形をしたオタマジャクシのようなポケモンで、尻尾を振って発電を行い、危険を察知すると頭を点滅させて仲間に伝える。
体に蓄えた電力で浮遊しており、雷雲の時はいつもより高く浮き上がれる。

ハラバリーに進化すると緑色のカエルのような姿をしており、ゆるキャラのようにデフォルメされている。
腹の中央にある丸い部分は「へそダイナモ」という発電器官で、透明な膜で覆われている。両生類のカエルに本来へそはないがポケモンなので突っ込まないでおこう
そのぷにぷにした体は弾力性に富み、体を伸び縮みさせてへそダイナモに充電を行う。

頭の側面にある丸いものは目だと思われがちだが、本当の目は中央の鼻のような部分。*1
この丸いものは擬態を兼ねたコブで、へそダイナモで貯めた電気を放出する役割がある。

性格はのんびり屋で、自分からは攻撃することのない温厚な性格。
そのためトレーナーはバトルさせるように育てるのが大変らしい。

主に水辺や湿地帯に生息しており、日没には「ぐもー」という声が聞こえるが、これはお腹が鳴っている音らしい。


カエルのポケモンとしてはかなり大きく、重さも100Kgを越えている。


■ゲームでのハラバリー

進化前のズピカ共々野生で出現し、主に水辺に生息している。ズピカから進化させる場合はかみなりのいしを使う。
また、NPCの話によるとハッコウシティの電気は大量のズピカが頑張って発電しているらしい。

トレーナーではジムリーダーナンジャモが使用。彼女の昔からの相棒で仲が良くピクニックに一緒に行くらしい。
もっとも、本作のジムリーダーは非専門タイプをテラスタルで専門タイプ化する仕様故にゲーム中では切り札(大トリ)扱いではなかったりするが……
彼女が配信する「ドンナモンジャTV」にも出演しており、彼女と比較してもその大きさがわかり、主人公とほぼ同身長のナンジャモよりやや小さいくらいである。

バトルでも使用し、じめんタイプ対策に「みずでっぽう」を覚えている。

また、テラレイドバトルでも高い耐久で攻撃を耐えつつ「パラボラチャージ」+「でんきにかえる」による回復しながらの攻撃、
「アシッドボム」によるバリアに防がれない特防ダウン、「エレキフィールド」による眠り防止(&クォークチャージの発動サポート)とそつがない活躍が可能であり、電気技が等倍以上なら十分に戦える。


■対戦でのハラバリー

カエルのポケモンだがみずタイプは入ってなくでんき単タイプ。ポケモンではよくあること
ステータスは見た目通りHPが高く、次いで特攻が高くて素早さが低いという鈍足耐久特殊アタッカー。

新特性として「でんきにかえる」を所持している。
これは攻撃を受けると自動で「じゅうでん」状態になり、次のでんき技の威力が2倍になるというもの。
鈍足で攻撃を受けやすいハラバリーにピッタリの特性であり、「パラボラチャージ」による体力吸収や、「ボルトチェンジ」による離脱戦法と相性が良い。
と、言うよりハラバリーの登場で今まで「使いにくい」と言う烙印を押され続けていた「パラボラチャージ」が救済されたと言っていい。

もう1つの特性は「せいでんき」で直接攻撃を牽制できるが確実性はないのが難点。
隠れ特性は「しめりけ」は対象がピンポイント気味なので安定しない。
基本は「でんきにかえる」一択だと考えよう。

しかし、でんきタイプらしくサブウェポンは貧弱気味。
みず技は「だくりゅう」「ひやみず」に加えて「アシッドボム」「マッドショット」と追加効果は強力だが威力は低め……と言う技が多い。
相手からすれば「でんきにかえる」で火力を上げたでんき技を狙っている事はバレバレになってしまうためじめんタイプの受け出しへの牽制となるみず技は特に重要だが、
火力に関してはあまり期待してはいけない。基本的には補助のおまけでダメージを入れる感じになる。
なおどちらも通用しない「ちょすい」ドオーや「よびみず」トリトドンは天敵。特にトリトドン相手にはやれる事がほぼない。

変化技はじめんタイプを無理矢理でんき技で突破できる「みずびたし」・でんきタイプお馴染み「でんじは」・回復技「なまける」等。


この通り、でんきタイプではかなり貴重な「耐えて返す」をコンセプトにしたポケモン。
戦法の一つとして耐久型が存在したでんきタイプは少数ながら存在したが、特化と言うのはなかなかに珍しい。
少なくとも、でんきタイプに新たな一石を投じた事は間違いないだろう。

テラスタイプでオススメは勿論でんきだが、じめんタイプ対策にみずもアリ*2


■余談

  • 名前の由来はズピカが「頭(ズ)がピカッと光る」でハラバリーが「腹が張っている」と電気を「バリバリ」と発電するからだと思われる。

  • モチーフは野太い声尾を発することからウシガエルだと思われる。


追記・修正はへそダイナモで発電してからお願いします。

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最終更新:2025年01月02日 12:57
添付ファイル

*1 ハラバリー単体だとわかりにくいが、ズピカと並べると一目瞭然である。

*2 それを見越してか、オーシャの湖に水テラスタルの野生個体がいる。