でんきタイプ(ポケモン)

登録日: 2010/10/23(土) 20:57:47
更新日:2021/04/29 Thu 10:04:49
所要時間:約 10 分で読めます





ビリビリ、ってするわよ! ビリビリ!


ポケットモンスターシリーズに登場するタイプの一つ。

名前の通り電気を自在に操り武器にする事を得意とするタイプである。


あのポケモンの顔とも言える大人気ポケモンのピカチュウが所属するタイプであり、そのためか割と有名なタイプである。
その他の代表的な電気タイプのポケモンとしてはサンダースコイルロトム等が挙げられる。
複合タイプはかなり少なく、強いて挙げるなら飛行との複合が多い。
(ただしその飛行複合も第五世代から一気に数を増やしただけである)

それなりに普遍的なタイプなのか割と序盤から草むらで見かける事が多い。
ただ安定技の「10まんボルト」を自力で覚えるポケモンが少なく、旅パではこのために苦労することも。

また電気のある場所を好むためか発電所等の機械的な施設に生息する者も多い。


【特徴】



能力値は電気のイメージに漏れず全体的に素早さに優れており、特攻もやや高めの速攻型が多い。
一方で耐久は全体的に低めである。

攻撃面で抜群が取れるタイプは飛行
防御面で抵抗を持つタイプは電気、飛行、
攻撃が半減されるタイプは、電気、ドラゴン
無効化されるタイプは地面
弱点のタイプは地面のみ。


攻撃面に関しては無効タイプがあり抜群が取れるのは僅か二タイプだけだが、その二タイプのどちらも数が多くメジャーなため割と優秀。
「10まんボルト」が「れいとうビーム」や「かえんほうしゃ」(または「だいもんじ」)と共に「三種の神器」と呼ばれるように、技威力が全体的に低めで物理・特殊がタイプごとに分かれていた第三世代まではサブウェポンとしても人気も高かった。
しかし技威力等の問題がある程度解決された第四世代からはサブウェポンとして採用されるケースが大幅に減ってしまっている。

強力なポケモンが多いドラゴンタイプに半減されるのが少し辛いが、フェアリータイプの流行で多少気にならなくなった。

また攻撃技に麻痺の追加効果を持つ物が多いのも特徴。

防御面に関しては弱点が地面のみと優秀だが、耐性は電気、鋼のみと乏しく、ほとんどの物理アタッカーが覚える「じしん」があるのでかなり弱点を突かれやすい。
逆にその地面タイプをなんらかの方法で無効化できればかなり打たれ強くなる。
登場当時から耐久型がメジャーだったサンダーをはじめボルトロスロトムなど現在対戦人気が高い電気ポケモンは大抵地面タイプを無効にしている。

ちなみにかつての純電気は特殊弱点がないことを活かし特殊受けをしていた。
物理より特殊耐久が高いミロカロスが物理を受けるのと同じ、と言えば分かるだろう。

全体的に耐久に難があるポケモンが多い事もあり防御面は決して優れているとは言い難い。


また全体的に攻撃技のバリエーションに難があるポケモンが多いのも特徴。
サブウェポンとして「くさむすび」や「きあいだま」があればかなり恵まれているというレベルで、一致技とノーマル技のみ習得というパターンが大半。
そのためか特に特攻寄りの能力を持つ電気タイプは「めざめるパワー」を粘る事を推奨されるポケモンがとても多い。
基本的にはガブリアスランドロスを筆頭に弱点である地面や4倍対策に安定。
だが、非常に警戒されやすいため、電気・氷両方に耐性のある相手への対策としてが選択されることも。

特殊技は選択肢が豊富で、それぞれの性能も優秀なものや個性的なものが多い。
安定した性能の「10まんボルト」、3割の確率で相手を麻痺させられ雨下では必中となる「かみなり」、使い勝手の良い交代技「ボルトチェンジ」
威力は劣るが命中100と3割麻痺を両立し、ダブルではフィールド全体への攻撃となる「ほうでん」
命中50と不安定だが高威力と100%麻痺のインパクトが強いロマン技であり、「じゅうりょく」やZワザとの併用で活用も可能な「でんじほう」等。

一方で物理技は「ボルテッカー」等の専用技を除くとかなり不遇。
主力技は命中率が100である以外は「とっしん」と同性能という反動技「ワイルドボルト
さらに反動を嫌う場合は「かみなりパンチ」や「スパーク」といったメインとしては物足りない低火力技しか残らない。
特に物理型ベースで「きあいのタスキ」を持つ場合は低火力技をメインにするか特殊技との両刀を余儀なくされる。
これらの要素がエレキブルレントラーといった物理電気ポケモン不遇の要因となっている。

そういう意味では厳選難易度が高く初心者向きではないタイプと言える。

特に電気タイプを持つ伝説のポケモンはメジャーなポケモンが多いのだが、
伝説は遺伝による個体値操作が出来ないためめざパを粘るのがとても大変で中には理想個体を入手するのにリアルタイムで年単位の時間を要した者もいたりする。

変化技としてはほぼ全てのポケモンが「でんじは」を使用でき、地面対策の「でんじふゆう」を使えるものも多い。
ちなみに「でんじは」は地面タイプには効かない。
これは一見当たり前に思えるかもしれないが変化技は普通タイプによって無効化できないので例外的な扱いである。


【でんきタイプの歴史】



第一世代(赤・緑)

でんきタイプの数自体が少ない上、シナリオ攻略上必ず通る場所に登場するでんきタイプは最序盤のトキワの森に出てくるピカチュウと自力ででんき技を全く覚えないビリリダマしかいなかった。
ピカチュウは出現率が低かったが、稀に出現するという情報が口コミで広がっていったため、頑張って捕まえたトレーナーも少なからずいたことだろう。
しかし頑張って捕まえてもジム戦ではあまり活躍が期待できなかった。
タケシの手持ちはじめん複合、カスミのスターミーは高い特殊と素早さで上からバブル光線を放ってくるためピカチュウは一撃死、マチスは同じでんきタイプ使い、エリカはくさタイプ使い…と相性の悪いジムリーダーが非常に多かったためである。
更にチャンピオンロードではじめん複合のゴローンが大量に出現するため、レベル上げすら苦労する始末だった。
しかしそれを差し引いても序盤から終盤までそれなりに登場するひこうタイプを蹴散らせる上、半減が少ない特殊アタッカーなのでパーティの相性補完として活躍する。
自力で覚える技は「でんきショック」と「かみなり」しかなく、1個しか手に入らない「10まんボルト」のわざマシンを誰に使うかが悩みどころ。
ピカチュウ版では中盤まででんきタイプはピカチュウ一択。「10まんボルト」も自力で覚えられるようになり、使い勝手は改善した。
ただ、進化させられないピカチュウを終盤まで使うのはなかなか辛かった。

一方対戦では速攻型の能力を持つポケモンが強く、かつ優秀な水タイプ(実際は水と言う名前の)のポケモンが多かったため、この世代ではかなりメジャー。
特に素早いサンダースは猛威を奮っていた。

しかしこの頃は「めざめるパワー」が無く、特別に「なみのり」を覚えたライチュウ以外は地面タイプに対して無抵抗という欠点も持っていた。

言うまでもないかもしれないが、ピカチュウがアニメの相棒ポケモンとして抜擢され、
ただの進化前ポケモンという枠を飛び越えポケモンという作品のそのものの象徴的存在となった。
上記の波乗りライチュウもその恩恵の賜物である。

●第二世代(金・銀)

キキョウジムのリーダーであるハヤトは「ひこうタイプなんてでんきタイプでイチコロという奴は許せない」と言っているが、肝心のでんきタイプはキキョウジムをクリアしないと捕まえられない。
一方ででんきタイプの主なポケモンはアサギシティより前で捕まえられるため、水道で大いに活躍する。
クリスタル版では一部の草むらに夜限定でみずタイプが出現するため、レベル上げにも苦労しない。

対戦では「めざめるパワー」の追加により全体的に攻撃範囲が広がり前回と同じくそこそこメジャー。
特に「ほえる」ライコウや地面無効のサンダー辺りが猛威を奮っていた。

この世代では一時的に「10まんボルト」のわざマシンが廃止された。
クリスタルで教え技が導入されるまで基本的にメインウェポンは命中不安定な「かみなり」に頼らないといけなかった。
前作からの転送組やタマゴ技で覚えるデンリュウはまだしも、ライコウは命中安定の一致技が「スパーク」という有様。

ただこの頃から「あまごい」中にかみなりが必中するようになり、使い勝手は向上している。

この世代からコイル系に鋼タイプが追加され、耐性が大幅に増えた一方で地面技の被ダメージが4倍になった。
またピカチュウに専用アイテムである「でんきだま」も追加された。

ちなみに「でんじほう」はこの世代の技マシンかXDの教え技でしか習得できないポケモンも多い。
VC版で覚えさせてから最新作に転送する価値があるかもしれない。

●第三世代(ルビー・サファイア)

新規技も新規ポケは全体的に空気気味。
しかし既存のポケモンの立場はあまり変わらず相変わらずそこそこ活躍している。

ただしこの世代から微妙に個体値の仕様が変わり「めざめるパワー」の厳選難易度が上がったのは少し痛い。

またそれに伴いライコウの厳選難易度が激増し使用者が激減したりしている。

ちなみにこの世代からピカチュウ一族に専用技である「ボルテッカー」が追加された。

また、プラスル・マイナンのようなピカチュウを意識したマスコット電気枠が初登場し、
以後全ての世代で必ず登場している。

●第四世代(ダイヤモンド・パール)

技の仕様変更により物理の電気技が使用可能になったためかレントラー等微妙に物理寄りの電気タイプが増え始める。

しかし高威力物理技の「ボルテッカー」はピカチュウ一族が独占しており、他の物理電気技は最大威力でも「かみなりパンチ」までしかなくやや火力不足だったり。

この世代からエレブーがエレキブルに進化し特性「でんきエンジン」習得、電気タイプでありながら電気タイプキラーでもあり、
電気タイプが天敵な筈のギャラドスの護衛に付くという裏切り者っぷりを見せつける。

サンダーが「はねやすめ」を習得し耐久型が流行ったりもした。

ちなみにこの世代から特性「ちくでん」が「でんじは」にも効くようになりサンダース等が麻痺にさせにくくなっている。

●第五世代(ブラック・ホワイト)

待望のそこそこの威力を持つ物理電気技「ワイルドボルト」の登場。物理寄りの電気タイプが地位を上げる。
また、サブウェポンとしてこれを持った炎タイプが出現した。
また、電気特殊版「とんぼがえり」の「ボルトチェンジ」が追加された。
特性ひらいしんに従来の効果+電気技を受けると特攻が一段階上昇効果が追加される。

新規ポケでは電気タイプの中で最強の攻撃を誇るドラゴンタイプを併せ持つ伝説のポケモン「ゼクロム」が登場した。
サンダーを更にアタッカー寄りにしたような能力を持つ伝説のボルトロスが注目されているが徘徊系なので厳選難易度が高く初期は使用者は少なかった。
しかし配信により厳選が楽になり以降使用率を伸ばしている。
見た目のインパクトからマッギョが一部で大人気になる。
また、「ふゆう」持ちで実質弱点無しのシビルドンも登場。
新規ポケではないが、フォルムチェンジロトムのタイプが電気+フォルムに対応したタイプに変更された。

●第六世代(X・Y)

新タイプの加入などで環境が大きく変化したが、でんきタイプは特別問題となる影響を被ることはなかったか。

プラスになった点はでんきタイプの固有耐性としてまひ無効が備わったこと。
これはへびにらみやしびれごななども無効にできるため、実質特性:じゅうなんが付随したものと同義。
故に麻痺撒き要員に対してでんきタイプ全員が役割を持てるようになった。
なお、どうでもいいがこの仕様によりニタニタしてるヤツのネタ化も加速した。

マイナス面は10まんボルトやかみなりの威力低下。
他タイプのメジャーな技も同様の調整をされたとはいえ、やはり並のアタッカーには十分痛手となった。

新ポケはノーマル複合のエレザードフェアリー複合のデデンネが登場。
どちらも新複合タイプということで期待されたが、ガチ環境で使うにはやや厳しい性能だった。
旧ポケではデンリュウライボルトメガシンカを手に入れた。

新技は特攻2段階ダウンの変化技「かいでんぱ」、
そのターンに出されたノーマルタイプの技が電気タイプに変わる「プラズマシャワー」、
電気技の威力を1.5倍に強化すると共に眠りの状態異常を防ぐ「エレキフィールド」などトリッキーなものが多数追加された。
中でもピカチュウらでんきマスコット枠に用意された新技「ほっぺすりすり」(威力20/命中100/物理+確定麻痺)は群を抜いて優秀であり、
これと「このゆびとまれ」で補助を、「いかりのまえば」で火力を、努力値と持ち物で耐久を補ったパチリスがWCS2014の準決勝、決勝でまさかの大活躍を果たした。

実際の対戦環境に於いては、当時環境トップメタだったファイアローに強い点から電気タイプ自体の需要が大きく増した。
羽休めサンダーやいかくを撒けるメガライボルトなどが主流。ロトム一族も相変わらず根強い人気を誇っている。
ORAS発売後は厳選難易度が大きく下がった伝説のポケモンが六世代内で全解禁となったので、
広い攻撃範囲やいたずらごころを駆使して安定した「でんじは」や「いばる」をバラ撒く、ボルトロス(化身)が終始環境のトップクラスに居座った。

●第七世代(サン・ムーン)

新顔はクワガノン系、トゲデマルカプ・コケコデンジュモク
アローラの姿ではゴローニャが地面を捨てて岩/電となり、ライチュウにエスパーが追加される。
さらにオドリドリぱちぱちスタイルはおっさんやサンダーよろしく飛行複合となる。

この中でもカプ・コケコはS130から催眠無効にしつつの高威力電気技やサポートが注目されており、
シーズン1での全ルール総合使用率はあのガブリアスを抜いて使用率1位になるという快挙を遂げた。
さらにこのカプ・コケコに強い電気タイプということで、ボルトロス(霊獣)やヒートロトムが後に再評価されている。

技方面では電気タイプお馴染の「でんじは」が安定択として強いと判断されたからか命中率が90になってしまい、麻痺になった場合の素早さ低下が1/4から1/2になった。
…もっとも後者はむしろヤドランナットレイのような鈍足組がでんじは抜き調整できなくなり電気タイプと関係ないポケモンの方が弱体化しているのだが。
同時に「いたずらごころ」と「いばる」も弱体化されたせいで霊獣フォルムと入れ替わる形で化身ボルトロスは完全に衰退してしまった。

でんきタイプではないが、ポリゴンZZワザ化した「テクスチャー」で全能力を上げつつでんきタイプになるのが人気。
一致の10まんボルトと、相性補完に優れる「れいとうビーム」を覚えるのが理由と思われる。

そして迎えたUSUM。新たな幻のポケモンゼラオラが登場した。

●第八世代(ソード・シールド)

新顔はイヌヌワンことワンパチとその進化系パルスワン、初のどく複合で性格によって進化時の姿が異なるストリンダー系、超鈍足エレキメイカーバチンウニ、初のあく複合で毎ターン姿を変えるモルペコ化石から復活したパッチラゴンパッチルドン。DLCでは新レジ系のレジエレキが登場した。

シナリオでは最序盤から手に入る上、育ちが早く火力もそこそこにある速攻型のパルスワンが使いやすい。
エレズンも序盤で預かり屋から譲ってもらえるため、パーティに入れやすい。
既存ポケモンも序盤からそれなりに登場する。

対戦では初期に活躍していたのはロトム。ダイマックスわざの効果がエレキフィールド展開であったため浮遊のロトムとの相性は良くなかったものの、強豪が軒並み不参加だったこともありかなり見かけるポケモンであった。また、キョダイマックスを持つストリンダー、超高火力の電気物理技「でんげきくちばし」に「はりきり」を合わせられるパッチラゴンも活躍していた。禁止級ではゼクロムが「りゅうのまい」など便利な技を獲得している。
DLC第1弾では新技「ボディプレス」を獲得したジバコイルが復帰、上位ポケモンが禁止されたシリーズ6ではパッチラゴンが1位になるなど、ポテンシャルの高さを見せた。
そして伝説達が完全復帰したDLC第2弾。カプ・コケコは自慢のフィールドが下方修正+後述のライジングボルト習得不可により失速したが、「ねっとう」を習得したライコウ、「まけんき」の有用性が上昇したボルトロスなど全体的に強化点が目立つ。特にサンダーは「ぼうふう」を習得したこともあり使用率トップクラスの大活躍をしている。
新参のレジエレキは、サブウェポンこそ少ないものの、全ポケモン中1位の素早さ種族値200と特性で火力の高まった電気技で主にダブルバトルで活躍中。

専用技以外の新技は「ライジングボルト」。エレキフィールドのとき地面にいる相手に対しての威力が2倍になる。
一方でめざめるパワーが廃止されたため、全体的にサブウェポン不足が深刻になったポケモンが目立つことに。


【でんきタイプの主な使い手】



・一般トレーナー

でんきやのオヤジ
でんきグループ
ギタリスト
トライアスリート(自転車)
ポケモンごっこ(ピカチュウ)
ミュージシャン

・ジムリーダー


・キャプテン


金銀/HGSSを除きでんきタイプのエキスパートトレーナーはストーリー中盤付近で登場する傾向があり、四天王での使用者はいない。
強いて言うなればマーマネとはポケモンリーグでしか対戦できないことくらいか。



追記・修正はビリッとお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2021年04月29日 10:04