あとまわしの魔女たち

登録日:2021/04/18 Sun 00:05:02
更新日:2021/05/13 Thu 06:30:09
所要時間:約 5 分で読めます




「あとまわしの魔女たち」とは『トロピカル〜ジュ!プリキュア』の敵勢力である。

概要

海の奥深くに立つ城や洋館を思わせる建物を拠点にする海の魔物達。
やる気パワーを集め、やがてはその力でこの世の全てを主であるあとまわしの魔女の思うがままに変えてしまうことが目的。
本編開始前、ローラの故郷であるグランオーシャンを侵略し、住民からやる気パワーを根こそぎ奪って壊滅させると、次なる標的として人間界に狙いを定め、侵攻を開始する。

…と、ここまでならばプリキュアに限らず創作物全般でよく見受けられる悪の勢力ではあるのだが、特筆すべきこととしてこの集団、首領を含めて約一名を除き、構成員が揃いも揃って大の面倒臭がり。
一応目的意識そのものは全員持っているものの、元々から戦闘要員だった訳では無いのか、現地に赴いて怪物を暴れさせることやプリキュアと関わらなければならないことにはあまり乗り気ではなく、全員出撃の際には必ず何かしらの文句を言うのが常。そもそも役職が料理人やら女医やら戦闘とは無関係なので当たり前ではある。
一応首領やその側近が催促する事こそあるものの、組織風土の改善は未だ見られない。
ただし、そういった雰囲気故にお互いに共感し合っているのかはたまた手柄という概念も薄いのか、構成員同士の仲は割と良好であり、空き時間には談笑し合う場面も見受けられる。
また、怪我を負った人物を無理矢理戦場に駆り出すことはしない等、職場として見ると割かし雰囲気も合わさって働きやすくなっている。

近年の組織と違って勢力としての正式名がある訳ではなく、各メディアにおいても「あとまわしの魔女たち」と表記されている。

構成員

首領

  • あとまわしの魔女


ア゛ァ~…明日にするわ…


CV:五十嵐麗

勢力の元締め。この名前が本名なのか肩書や通称なのかは不明。
幹部達の数倍はあろうかという巨体の持ち主であり、肌は緑混じりの白。
頭には赤いスリット状の覗き穴が4つ付いた青黒い仮面を被り、鼻先までを隠している。
普段は拠点の寝室に寝そべっており、そこから一切動かない。
その名の通りありとあらゆることを後回しにしてしまう「怠惰」の二文字をそのまま擬人化させたような人物。
自分達の脅威になるプリキュアの対処についてバトラーから問われた際の返答や、逆に呼び出した彼に計画が中々進展しないことを叱責することすらも上記の台詞で先延ばしにしてしまう等兎に角腰が重く、決断力や行動力が著しく欠けている。
思わず共感してしまう視聴者は数多かったらしいが
そんな有様のため、組織の運営や作戦についてはほぼ完全に召使い達に一任しており、彼女自らが部下とコミュニケーションを取ろうとすることや作戦に口出しすることは皆無である。
因みに彼女の全身像をよく見て見ると、下半身が魚のようになっており、人魚とよく似た体形をしているが…?

召使い

本作の幹部格。ただし、上記の事情もあって戦闘要員と言うよりは、文字通りあとまわしの魔女の世話役なのが本職である模様。全員本来の役職が設けられている。
人間界に出向く際には、小舟のような空を浮く乗り物に乗っている。

  • バトラー


承知いたしました


CV:小松史法

役職は執事。
タキシードを纏ったタツノオトシゴのような姿をしている。
常に敬語で話しており、主は様付けし、他の召使いは役職と名前で呼ぶ。
あとまわしの魔女の側近を務めており、彼女への現状報告と他の召使いへの作戦の指示を担当する中間管理職である。
その役目故か勢力の中では唯一勤勉な性格をしており、細かな情報収集も欠かさない等主や同僚の誰よりも精力的に活動している。
そのため、フットワークのイマイチ重い同僚に対して「後回しが許されるのは魔女様だけ」と催促することもあるが、頭ごなしに命令するのではなく相手の人柄や考えを把握した上で交換条件を提示して動かすといった手段を取るので、同僚との仲はそこまで悪くない。
名前の由来は執事の英訳である「butler」から。

  • チョンギーレ


かったりぃな~…


CV:白熊寛嗣

役職は料理人。
青い甲殻に覆われたカニのような姿をしており、首元には赤いスカーフを巻いている。
本編で最初に人間界を訪れた召使いである。
一人称は「俺」。主に負けず劣らずの怠惰な性格で、作戦の最中は常に上記の台詞を吐いており、やる気パワーも取れるだけ取ったら早急に切り上げようとする等、向上心や意欲が微塵も感じられない様からは惰性で働いていることが見て取れる。
一応時には一般人にもヤラネーダで攻撃させるような荒っぽさはあるものの、まなつに話を遮られる等、悪役としての威厳はそこまで大きくない。
戦闘は乗り気でない一方で、本業にはそれなりに拘りがあるらしく、「食べるのをどれだけ後回しにしても麺が伸びない特性ラーメン」「寝かせる程美味しくなるカレー」なる料理を作って見せる等その腕前は確かな物。
ただし、そんな彼でもミスをしてしまうこともあるらしく、料理中に鋏を負傷して出撃出来なくなったこともある。
また、これだけ彼が魔女に配慮した料理を作っても未だ魔女本人には食べて貰えていない。魔女様餓死しないのだろうか…
名前の由来は「ちょん切る」の命令形「ちょん切れ」から。

  • ヌメリー


私ドクターなんだけど…まっ、仕方ないわね…フフッ



役職は女医。
ナマコのような下半身を持ち、海流に揺れる海藻のように逆立った髪と4本の角が特徴で、白衣を着て首に聴診器を引っかけている。
どこかアンニュイな雰囲気を醸し出してはいるが、出撃に関してはチョンギーレのように露骨に面倒臭がるような素振りは見せず、戦いにおいてもプリキュの新戦力が登場しても軽い笑いで流す等余裕を感じさせている。あすかのような血気盛んなタイプは苦手らしい。
その一方で、ヤラネーダの元を人間界に忘れてきてしまう等どこか抜けている部分もある。
エルダを溺愛しており、膝の上に乗せる等して可愛がっている。
名前の由来はそのまま「ぬめり」から。
中の人は前作・『ヒーリングっど・プリキュア』にてゲスト敵のケダリーを演じた前歴がある。
他にも『ハートキャッチプリキュア!』にて準レギュラーの上島さやかを、『ふたりはプリキュア』『ハピネスチャージプリキュア!』でもゲストキャラクターを演じており、都合シリーズ5作目のキャスティングにて初レギュラーとなった。

  • エルダ


エルダ子どもだから責任のあるお仕事とかしたくな~い!



役職はメイド。
下半身がエビの腹部のようになっている少女で、2つのお下げとエビの触覚が特徴。常にメイド服を着ている。
自分が子供であることを笠に着て仕事を拒否する等、他の面々とは違う意味で怠惰であり、無責任で居たがる生意気盛りな逆おませさん。
その為、大人扱いをとことん嫌い、ちゃん付けで呼ばれないと怒る。
実際、人形遊びに興じていたり、ヌメリーの愛撫をノリノリで受け入れる等その行動は本人の言う通り子供そのものであり、脅し方も自分が駄々をこねることをちらつかせる(そして本当にこねる)等感性が未発達でどこかズレている。その為、ローラと何とも低レベルな口喧嘩を繰り広げたこともある。
加えて、そのような精神性の為、お駄賃を条件に差し出されると今までの不機嫌が嘘のように無くなって仕事に向かう等根は単純。
他の面々に比べると勤務態度は宜しくないようだが、休憩時間にチョンギーレとヌメリーのジュースを用意する等気は利く模様。また、ヌメリーにあやされたり、チョンギーレからおやつを当てられる等他の幹部からも可愛がられている。
中の人は前々作『スター☆トゥインクルプリキュア』にて天宮えれな/キュアソレイユの母親役で出演していた。

ヤラネーダ



出てこい!
出てらっしゃい、
遊ぼう!


ヤラネーダ!


CV:三日尻望

今作の怪物枠。
幹部が持つ紫の球状の「ヤラネーダの元」を任意の無機物に投げ込むことでそれを媒体に誕生する。
基になった無機物に簡易な手足を生やした姿をしており、目は半開き。
「ヤラネーダ!」という鳴き声を発する。
やる気パワーの収集を主な任務としており、目を一度閉じた後赤く光らせながら大きく見開くことによって、周囲の人間からやる気パワーを吸い取って体の蓄積していく。
そうしてやる気パワーを奪われた者は無気力になってしまい、そこから逃げることすら叶わなくなってしまう。
やる気パワーを取り戻すには、戦闘中にある程度弱らせた所でローラの持つマーメイドアクアポッドの機能を使い、体の何処かから抽出する必要がある。
そうして抽出したやる気パワーは、プリキュアによってヤラネーダが倒されると、自動的に元の人間の下へ戻っていく。
因みに、ヤラネーダの元を幹部が投げ込まずとも、元が付近にある無機物に勝手に融合することによって誕生する経緯もある。

なお、「やる気パワーの収集が役目」とは書いたが、厳密にはあくまで幹部の命令を受けて行っているだけであり、上述の幹部不在で勝手に生まれた個体の場合、自発的にやる気パワーを奪うことはない。

名前の由来は「やらない」を東北弁訛り風にしたもの。

ゼンゼンヤラネーダ

度重なるプリキュア達の妨害に対して、あとまわしの魔女が新たに用意したヤラネーダの強化型モンスター。
生み出すのが、緑色の「ゼンゼンヤラネーダの元」に変わったことを省けば、生み出す容量や外見、鳴き声は変わらない。
但し、強化型だけあって戦闘能力はヤラネーダを遥かに上回り、初出撃の際にはそれまで負け知らずだったプリキュアを終始圧倒しておてんとうサマーストライクすらも無効化し、挙句の果てには変身解除したまなつからやる気パワーを奪ってしまった。
その強大さ故、プリキュアの合体技であるミックストロピカルでのみ対処可能になる。

余談

前作の敵勢力が終始シリアスな存在であり、最終的に和解することなく全滅するという絶対悪だった反動からか、本編中で憎めない悪役としての面が強い他にもOPでも陽気にダンスしているシーンがある等プリキュア達に負けず劣らずの明るめな雰囲気に描かれている。
そのため、視聴者の中には彼らとの和解を望む声も少なくないんだとか。


追記修正は後回し…にすることなくお願いします。

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最終更新:2021年05月13日 06:30