登録日:2021/04/18 Sun 00:05:02
更新日:2025/07/12 Sat 13:40:36
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概要
海の奥深くの海底に建つ屋敷を拠点にする海の魔物達。
プリキュアシリーズの敵勢力では珍しく、構成員全員が最初から人外の姿をしているのが特徴。
やる気パワーを集め、やがてはその力でこの世の全てを主であるあとまわしの魔女の思うがままに変えてしまうことが目的。
本編開始前、
ローラの故郷であるグランオーシャンを侵略し、住民からやる気パワーを根こそぎ奪って壊滅状態に陥れると、次なる標的として人間界に狙いを定め、侵攻を開始する。
…と、ここまでならばプリキュアに限らず創作物全般でよく見受けられる悪の勢力ではあるのだが、特筆すべきこととしてこの集団、首領を含めて一名を除き、構成員が揃いも揃って大の面倒臭がり。
一応目的意識そのものは全員持っているものの、元から戦闘要員だった訳では無いらしく、現地に赴いて怪物を暴れさせることやプリキュアと関わらなければならないことにはあまり乗り気ではなく、全員出撃の際には必ず何かしらの文句を言うのが常。そもそも役職が料理人やら女医やら戦闘とは無関係なので当たり前ではある。
一応首領やその側近が催促する事こそあるものの、組織風土の改善は未だ見られない。
ただし、そういった雰囲気故にお互いに共感し合っているのかはたまた手柄という概念も無いのか、構成員同士の仲は割と良好であり、空き時間には談笑し合う場面も見受けられる。
また、怪我を負った人物を無理矢理戦場に駆り出すことはしない等、職場として見ると雰囲気も合わさって働きやすそうな所になっている。
近年の組織と違って勢力としての正式名がある訳ではなく、各メディアにおいても「あとまわしの魔女たち」と表記されている。
本作のシリーズ構成を務めた横谷昌宏氏はFebriのインタビューにて、「途中で敵のひとりが退場したり交代したりすると、やっぱり話が重くなる」として「他のプリキュアシリーズにある『敵退場回』というのはあまりやりたくない」と述べている。
それ故に当初から本編の途中で構成員が倒されたりそれに伴う新キャラが登場するような展開はしない方向で製作され、彼らの邪悪さを薄くしつつ今後のエピソードで見せ場を作る設計にされていた模様。
構成員
首領
あとまわしの魔女
勢力の元締め。この名前が本名なのか肩書や通称なのかは不明。
召使い達の数倍はあろうかという巨体の持ち主であり、肌は緑混じりの白。
頭は
赤いスリット状の覗き穴が4つ付いた青黒い仮面のような甲殻で覆われ、鼻先までを隠している。
普段は拠点の寝室に寝そべっており、そこから一切動かない。どうやら、余命いくばくもないらしい。
その名の通りありとあらゆることを後回しにしてしまう「怠惰」の二文字をそのまま擬人化させたような人物。
自分達の脅威になるプリキュアの対処についてバトラーから問われた際の返答や、逆に呼び出した彼に計画が中々進展しないことを叱責することすらも上記の台詞で先延ばしにしてしまう等兎に角腰が重く、決断力や行動力が著しく欠けている。
思わず共感してしまう視聴者は数多かったらしいが
そんな有様のため、組織の運営や作戦についてはほぼ完全に召使い達に一任しており、彼女自らが部下とコミュニケーションを取ろうとすることや作戦に口出しすることは皆無である。
完全にオー人事案件です
その秘めたる力はまだ不明瞭なものの、ヤラネーダ等のモンスターを生み出す元を生成できる他、本人曰く
人魚を人間にすることすらも可能らしい等、並大抵ならぬ力を持っているのは確かなようだ。
因みに彼女の全身像をよく見ると、
下半身が魚のようになっており、人魚とよく似た体形をしているが…?
また、彼女の前で「プリキュア」という言葉やそれについて言及するのは、禁句扱いされている。
加えて、話が進む中で顔も映らぬ謎の女性を追いかける悪夢にうなされるようにもなっていき…?
彼女の正体は、自然の摂理の下に生まれた
世界を破壊する存在であり、嘗ては
「破壊の魔女」と呼ばれていた。
自身に課せられた存在意義の為に、遥か昔の人間界にも本能的に侵略の魔の手を伸ばすが、人間達の必死の抵抗によって負傷し、とある波打ち際の洞穴に逃げた。
そこへ、偶然通りかかった少女・アウネーテが現れ、自身の正体を知らない彼女に手当や施しを受ける。
少しずつ彼女と心を通わせていくあとまわしの魔女だったが、自身の生き方を簡単には変えられず、ある時彼女の前からを姿を消し、活動を再開した。
そして、遂にアウネーテの故郷の町にもヤラネーダ達を送り込んで暴れさせるが、彼女の変身するキュアオアシスに悉く阻まれ、遂に自ら重い腰を上げるが、そこで出会った際にお互いの正体を知り愕然とする。
自分の存在意義に固執する魔女と町を守りたいキュアオアシス…お互いに悲しみを抱えながら死闘を繰り広げるが、互角の戦いの末に勝負は膠着状態に。決着をあとまわしにし、魔女は撤退していった。
その後、自身の屋敷に戻った魔女は、どんなに催促されても一向に決着を付けようとせず、戦いをあとまわしにするようになる。あとまわしを繰り返し過ぎた結果、
数百年以上の歳月が流れ、いつしか自分が何を後回しにしていたのかすら忘れてしまい、後回しという手段が目的になってしまった。
その後、自身の下に乗り込んできたプリキュアと出会ったことで遂に自身の過去を思い出すと、自悔の念から半ば自暴自棄になり、真の力を解放してプリキュアに八つ当たりするかのように襲い掛かるが、サマーの必死の呼びかけであの日に決着を付けなかったのはアウネーテを大切に想っていたからこそで、自分の一番大事なことは「アウネーテと友達になること」だったと気付いた。
そして、サマーに重なったオアシスの魂と邂逅して漸く本心を曝け出し、和解できたことを涙を流して喜ぶ。これと同時に魔女の寿命が尽きてその体は泡と化し、オアシスの魂と共に昇天していった。
召使い
本作の幹部格。ただし、上記の事情もあって戦闘要員と言うよりは、文字通りあとまわしの魔女の世話役なのが本職である模様。全員本来の役職が設けられている。
人間界に出向く際には、小舟のような空を浮く乗り物に乗っている。
バトラー
CV:小松史法
役職は執事。
タキシードを纏ったタツノオトシゴのような姿をしている。
常に敬語で話しており、主は様付けし、他の召使いは役職と名前で呼ぶ。
あとまわしの魔女の側近を務めており、彼女への現状報告と他の召使いへの作戦の指示を担当する中間管理職である。
その為、基本的に戦場に駆り出されることは滅多に無いが、第17話では拠点から脱出し逃亡するローラを追撃しているため、戦えないわけではないようだ。
その役目故か、一味の中では唯一勤勉な性格をしており、細かな情報収集も欠かさない等主や同僚の誰よりも精力的に活動している。
そのため、フットワークのイマイチ重い同僚に対して「後回しが許されるのは魔女様だけ」と催促することもあるが、頭ごなしに命令するのではなく相手の人柄や考えを把握した上で交換条件を提示して動かすといった手段を取るので、同僚との仲はそこまで悪くない。
…だが、愚者の棺を発見して以降、何やら不審な言動を見せ始めており…!?
…と言っても、彼は決して魔女に翻意を持っていたのではない。
寧ろ、破壊の魔女と呼ばれていた魔女に対して妄信とすら言える程の忠誠心を抱いており、それまでの行動や考えは全て魔女を破壊の魔女に戻そうとしたいがための物だった。
愚者の棺の真の効能の発覚によって召使い達の離反を招いただけでなく、魔女も成仏してしまい、最早計画は潰えたも同然の状況に陥るが、魔女の意志を継ぐと自負して往生際悪く超ゼッタイヤラネーダに変身。
愚者の棺を起動させようとしてしまう。
その過程でプリキュアを一度は下し、マリンビートダイナミックスすらも耐え抜くが、決して諦めない彼女達の新たに発動した「スーパートロピカルパラダイス」を喰らって浄化され、元の姿に戻された。
かくなる上は最後の手段…!
愚者の棺に捧げましょう…私のやる気パワーを……!!
はぁ~~面倒くさい…
世界の破壊とか、もうどうでもいいです……
やる気パワーを失ったことでヨボヨボの無気力状態になった上、サマーが返そうとしたやる気パワーも消滅してしまった為、何もできない状態になり、最後はチョンギーレに担がれて海に運ばれて行った。
最終回のエピローグでも未だに回復しておらず、エルダに介護介抱されている。
名前の由来は執事の英訳である「butler」から。
4人の中で彼だけ名前の由来がモチーフと一切関係していない。
チョンギーレ
CV:白熊寛嗣
役職は
料理人。
青い甲殻に覆われたカニのような姿をしており、首元には赤いスカーフを巻いている。
コックとして仕事をする時にはコック帽とコック服を着用する。
本編で最初に人間界を訪れた召使いである。
一人称は「俺」。主に負けず劣らずの怠惰な性格で、作戦の最中は常に上記の台詞を吐いており、やる気パワーも取れるだけ取ったら早急に切り上げようとする等、向上心や意欲が微塵も感じられない様からは惰性で働いていることが見て取れる。
一応時には一般人にもヤラネーダで攻撃させるような荒っぽさはあるものの、
まなつに話を遮られる等、悪役としての威厳はそこまで大きくない。
戦闘は乗り気でないものの、本気を出せば意外と強く、第17話にて初めてサマーと直接対決した際も終始彼女を圧倒し、変身解除にまで追い込んだほど。
どれだけ怠惰でも召使いとしての力量は本物であるようだ。武器は鋏から放つ岩石。
一方で、本業にはそれなりに拘りがあるらしく、「食べるのをどれだけ後回しにしても麺が伸びない特製
ラーメン(海鮮具が沢山盛られている)」「寝かせる程美味しくなるカレー」なる料理を作って見せたり、第28話でひょんなことからあお中の
文化祭のイカ焼きの屋台を手伝うことになってしまった際には大量のイカ焼きを手際よく作って見せる等、その腕前は確かな物。
ただし、そんな彼でもミスをしてしまうこともあるらしく、料理中に鋏を負傷して出撃出来なくなったこともある。
また、これだけ彼が魔女に配慮した料理を作っても
いつも魔女本人に食べるのをあとまわしにされ食べて貰えていない。チョンギーレさんは泣いて良い。
魔女様は飢えないのだろうか…。
名前の由来は「ちょん切る」の命令形「ちょん切れ」から。
ちなみに中の人は
3年後の
いろはパパ。奇しくも向こうも料理上手である。
ヌメリー
役職は医者(女医)。第4話から登場。
ナマコのような下半身を持ち、海流に揺れる海藻のように逆立った髪と4本の角が特徴で、白衣を着て首に聴診器を引っかけている。
どこかアンニュイな雰囲気を醸し出してはいるが、出撃に関してはチョンギーレのように露骨に面倒臭がるような素振りは見せず、戦いにおいてもプリキュアの新戦力が登場しても軽い笑いで流す等余裕を感じさせている。
あすかのような血気盛んなタイプは苦手らしい。
その一方で、ヤラネーダの素を人間界に忘れてきてしまう等、ちょっと抜けている部分も。
チョンギーレ同様、本業は真面目に取り組んでおり、魔女だけでなく仲間の治療や健康管理も担当している。
エルダを溺愛しており、膝の上に乗せる等して可愛がっている。
第36話では、魔女から授かった蜃気楼の術でグランオーシャンの女王に化けた。
エルダ
エルダ子どもだから責任のあるお仕事とかしたくな~い!
役職は
メイド。第6話から登場。
下半身がエビの腹部のようになっている少女で、2つのお下げとエビの触覚が特徴。常にメイド服を着ている。
自分が子供であることを笠に着て仕事を拒否する等、他の面々とは違う意味で怠惰であり、無責任で居たがる生意気盛りな逆おませさん。
その為、大人扱いをとことん嫌い、ちゃん付けで呼ばれないと怒る。
実際、
人形遊びに興じていたり、ヌメリーの愛撫をノリノリで受け入れる等その行動は本人の言う通り子供そのものであり、脅し方も自分が駄々をこねることをちらつかせる(そして本当にこねる)等感性が未発達でどこかズレている。その為、ローラと何とも低レベルな口喧嘩を繰り広げたこともある。
加えて、そのような精神性の為、お駄賃を条件に差し出されると今までの不機嫌が嘘のように無くなって仕事に向かう等根は単純。
他の面々に比べると勤務態度は宜しくないようだが、休憩時間にチョンギーレとヌメリーのジュースを用意する等気は利く模様。
また、ヌメリーにあやされたり、チョンギーレからおやつを与えられる等他の召使いからも可愛がられている。
ひょんなことから自分の正体を明かすことなくまなつと接触し、交流を深めて以降、心境の変化が訪れ始める。
名前の由来は恐らく英語で「先輩」「年長者」を表す「エルダー(elder)」。
モチーフであるエビ(海老)からかけたものと思われる。が、この由来のせいで「実は老け込んでないだけで、結構歳は行ってるのでは?」との疑惑も…?
オフィシャルコンプリートブックのキャストスペシャルメッセージで、本編では明かされなかったエルダの過去について触れられている。
第34話の収録の際に土田豊シリーズディレクターから、「エルダは子どもの期間がほかの生き物よりとても長い種族なので、一緒に遊んでいた子たちが自分より先に大人になっていくのを見送っていた」と説明を受けて、エルダ役の高垣彩陽氏はエルダのこれまでの言動にもハッとさせられたとのこと。
ヤラネーダ
CV:三日尻望
今作の怪物枠。
召使いが持つ紫の球状の宝玉「ヤラネーダの素」を任意の無機物に投げ込むことでそれを媒体に誕生する。
尚、この「ヤラネーダの素」は一回の出撃につき、1個までのようで落としたりすると新しいのを出さずに探しに行く必要がある。
出撃前に箱から取り出すようで、6個1セットだが、たまに落として中身をなくしているようだ。
基になった物体に簡易な手足を生やした姿をしており、目は半開き。
「ヤラネーダ!」という鳴き声を発する。
やる気パワーの収集を主な任務としており、目を一度閉じた後赤く光らせながら大きく見開くことによって、周囲の人間からやる気パワーを吸い取って体の中に蓄積していく。
そうしてやる気パワーを奪われた者は無気力になってしまい、そこから逃げることは愚か日常生活の動作すらも面倒臭がってしまう。
やる気パワーを取り戻すには、戦闘中にある程度弱らせた所でローラの持つマーメイドアクアポッドの機能を使い、体の何処かから抽出する必要がある。
そうして抽出したやる気パワーは、プリキュアによってヤラネーダが倒されると、自動的に元の人間の下へ戻っていく。
なお、やる気パワーを抽出する前にヤラネーダを倒してしまうと、やる気パワーが元の持ち主に戻らなくなることが第12話で語られている。
因みに、ヤラネーダの素を召使いが投げ込まずとも、付近にある物体と勝手に融合することによって誕生する場合もある。
なお、「やる気パワーの収集が役目」とは書いたが、基本的には召使いの命令を受けて行っていることが殆ど。
ただ、召使い不在で勝手に生まれた個体でも、自発的にやる気パワーを奪っている。
名前の由来は「やらない」を東北弁訛り風にしたもの。
ゼンゼンヤラネーダ
度重なるプリキュア達の妨害に対して、あとまわしの魔女が新たに用意したヤラネーダの強化型。第10話から登場。
生み出すのが、緑色の「ゼンゼンヤラネーダの素」に変わったこと、目が青くなり口がギザギザになったことを省けば、生み出す要領や鳴き声は変わらない。
但し、強化型だけあって戦闘能力はヤラネーダを遥かに上回り、初出撃の際にはそれまで負け知らずだったプリキュアを終始圧倒しておてんとサマーストライクすらも無効化し、挙句の果てには変身解除したまなつから一度はやる気パワーを奪ってしまった。
その強大さ故、プリキュアの
合体技であるミックストロピカル及び、キュアラメールの個人技・くるくるラメールストリームでのみ対処可能になる。
第20話を最後に登場しなくなったかと思いきや、第43話にて、魔女の屋敷に忍び込んだ
コーラル、
パパイア、フラミンゴと対峙したヌメリーが使役する形で久々に登場した。しかし、数々の激戦を通じて成長してきた彼女たちの敵ではなく、合流したサマーと共に繰り出されたミックストロピカルであっけなく浄化された。
ゼッタイヤラネーダ
戦力増強を続けるプリキュアへの怒りに燃える魔女が新たに生み出したゼンゼンヤラネーダの強化型。第22話から登場。
生み出すのが金色の「ゼッタイヤラネーダの素」に変わっている。
戦闘能力がさらに上がっているのは言わずもがな、二段階のパワーアップにより、ついにミックストロピカルすら耐え抜くという驚異のタフネスを誇る。
対策はラメールの個人技・プリキュア・オーシャンバブルシャワーのみ。
超ゼッタイヤラネーダ
謎の夢にうなされる魔女が更に生み出したゼッタイヤラネーダの強化型。第29話から登場。
生み出すのは赤黒い「超ゼッタイヤラネーダの素」。
戦闘能力の向上は最早今までと比較にならず、媒体によっては、単体で分裂を重ねて町全体を一気に襲撃しするの程の戦闘能力を発揮する。
しかも、プリキュア・オーシャンバブルシャワーさえも無力化しており、エクセレン・トロピカルスタイルの
必殺技プリキュア・ランドビートダイナミックでしか浄化できない。
そして第36話で海の生き物をベースにした超ゼッタイヤラネーダが誕生した。
生物を素体にしたものは非常に強力故、プリキュア・ランドビートダイナミックでは浄化出来ず、プリキュア・マリンビートダイナミックでしか浄化が出来ない。
コワスンダー
「破壊の魔女」だった頃に魔女が作った破壊のしもべ。自ら超ゼッタイヤラネーダ化したバトラーが青い宝玉から召喚した。
変身が解除されたまなつ達を追い詰めるが、バトラーから離反した3人が加勢したことで再変身を許してしまう。
そのまま足止めを買って出た3人と交戦し、全て倒された。
3人の被害はと言うと、チョンギーレが片目を負傷、ヌメリーが角を一本折られただけ。
このため、戦闘力事態は別段高いわけではないと思われる。
愚者の棺
あとまわしの魔女たちの目的。
召使いたちが人間から奪ったやる気パワーを(やる気パワー、カムバック!されることなく)魔女の館へと持ち帰ることに成功するとやる気パワーをあとまわしの魔女の部屋にある器へと送り込む。
このやる気パワーが器を満たした時に、愚者の棺の力が解放されてあとまわしの魔女が望む世界が完成するとのこと。
その理想の世界とは、不老不死による”永遠のあとまわし”。
食事も必要ない、病気もしない、働く必要もない。何もかも全て”あとまわし”にしてもいい、文字通りの理想を体現した世界の実現である。
チョンギーレ、ヌメリー、エルダは魔女のおこぼれで自分たちも不老不死になり安楽で怠惰な生活ができると夢見ていた。
…しかし(やはりというべきか)愚者の棺はそんな都合のいい理想郷を作る道具などでは無かった。
愚者の棺が解放されると地球を滅ぼすことにより、地球上のありとあらゆる生物の生命エネルギーを回収し、
その集めた生命エネルギーによって棺の解放者へと不老不死をもたらす。バトラーだけがその真実を知っていたのである。
余談
第1話ではチョンギーレと同種族のカニの海底人、第13話ではバトラーと同種族のタツノオトシゴの海底人が主に冒頭や
回想シーンにて確認されており、召使いたちは海の妖精あるいはグランオーシャンの元住民の成れの果てである可能性が浮上していたが、実際はそのどちらでもない所謂マーフォークであることが
最終回で明らかとなった。
前作の敵勢力が和解や改心の余地がない終始シリアスな存在であり、最終的に全滅するという絶対悪だった反動からか、本編中で憎めない悪役としての面が強い他にもOPでも陽気にダンスしているシーンがある等プリキュア達に負けず劣らずの明るめな雰囲気に描かれている。
そのため、視聴者の中には早くから彼らとの和解を望む声も少なくなかった。
だが、あとまわしの魔女たちの目的が
「不老不死」…はっきり言って、求めた悪役も手に入れてしまった悪役も大抵碌な目に合わない代物であると37話で判明したため、どうなってしまうのか心配されていた。
元々彼らは愚者の棺の真の機能を知らず、魔女やバトラーに半ば利用されていた上、彼ら自身は特段執着する野望等は持ち合わせていなかった為、魔女の成仏後は半ばなし崩し的とはいえプリキュアと和解し、そのままバトラーを相手に共闘した。
バトラーの最後の悪あがきで愚者の棺を開放されるが、キュアラメールが修理が終わったマーメイドアクアポットを使い愚者の棺に収められた全てのやる気パワーを回収し愚者の棺は崩壊した。
全てが終わった後、彼らは今までのことを謝罪しそれぞれの海に帰って行った。
その後は、チョンギーレは食事処の開業、ヌメリーは診療所を開き、エルダはヌメリーの手伝いをしてそれぞれ暮らすようになった。
加えて、それ以降はローラとも私的に交流を持つようになった模様。
追記修正は後回し…にすることなくお願いします。
- バトラー、忠臣さに騙されるけどコイツ自分の意思で魔女に仕えてて破壊も大好きな根っからの悪党なんだよな…。 -- 名無しさん (2022-01-16 16:38:12)
- 残り二回の”そもそも魔女が何故破壊をもくろんだか”の理由次第では、前々作のスタープリンセス見たく「やっぱりグランオーシャンクズじゃねぇか!」という感想もありうるわけか・・・ -- 名無しさん (2022-01-16 22:11:54)
- ↑多分『そもそも魔女が何故破壊をもくろんだか』については「そういう存在として生まれたから」以上の理由はないと思うが。次でバトラー何とかして最終回で後日談やって終わりじゃない? -- 名無しさん (2022-01-17 16:46:20)
- 次話でバトラーが魔女なんて要らねぇ!とか言わない限り 普通に俺らの擬人化悲恋話で終わりそうだな 歴代最怠組織なんじゃね? -- 名無しさん (2022-01-18 02:49:27)
- ログ化しました -- (名無しさん) 2022-01-20 15:07:39
- 奇しくもまなつとローラと部分的に重なる部分があったのか -- (名無しさん) 2022-01-23 20:24:40
- ↑3 そりゃ「今一番やりたいことをやる」がモットーのプリキュアたちに敵対する以上怠けものを敵とするのは道理と言えば道理 -- (名無しさん) 2022-01-23 21:00:10
- 一話から見たのはこのトロピカル〜ジュが初めてなんだけど、敵側が誰も退場しなかったのってもしかして初めて? -- (名無しさん) 2022-01-23 21:20:06
- ↑ 「一回消滅したけど生きてた」は「退場しなかった」に含まれる?含まれるならハピネスチャージの幻影帝国もレギュラーメンツは全員生き残ってたと思う -- (名無しさん) 2022-01-23 22:01:59
- 離脱者すら出てないのは珍しい -- (名無しさん) 2022-01-23 22:03:16
- ↑2そうなんだ、前例がないわけじゃないんだね -- (名無しさん) 2022-01-25 22:14:37
- 魔女以外は生存したけど魔女は今までの首領と比べたら救いある形で退場してバトラー以外の幹部も何だかんだ上手くやってたからまあいい形に落ち着いた幕引きかもしれない。 -- (名無しさん) 2022-01-30 11:32:32
- 結局グランオーシャンの記憶抽出装置は「だって人間と人魚じゃ寿命がちがいすぎるんですもん、死に別れの喪失感に苛まれても困るでしょ?」というそれなりに説得力のある理由だったな -- (名無しさん) 2022-01-31 17:58:16
- 魔女自身も救われて終わったし、序盤から自分の仕事には真面目にやる連中だったから妥当に穏当な終わりだったな。 -- (名無しさん) 2022-02-16 17:46:31
- バトラーの最期は、前作のダルイゼンと方向性は違うながらも同じくらい悲惨だと思う。言ってしまえば“自分の人生を生きて来なかった人”で、最後の最後に思いっきり悪事に走ってしまったせいで誰からも同情はされず、廃人みたいになったまま、おそらくもう二度と戻れない。 -- (名無しさん) 2022-02-16 20:45:28
- 全然関係無いけど、栄養剤の素材の一つに「タツノオトシゴの干物」が入ってるものもあるんだよね… -- (名無しさん) 2022-03-26 21:02:40
- 本来はセレブの世話をするために雇われたはずが彼女の部下の暴走でなし崩し的に悪事を手伝う羽目になったという、歴代でも類を見ない展開 -- (名無しさん) 2022-12-18 10:02:44
- 過去には頻繁にケンカしながら仲のいい奴らもいたけどチョンギーレヌメリーエルダちゃんの仲良し度はマジほっこりしていいよね。 -- (名無しさん) 2023-03-03 11:34:21
- エルダとくるるんもその後仲良く遊んでそう。 -- (名無しさん) 2023-03-09 04:59:10
- デスパライアが心変わりしたら完全に心が折れたカワリーノとと違ってなんでバトラーは暴れたんだろう(バトラーの方がメンタル強そうには見えないのに) -- (名無しさん) 2023-11-02 22:53:30
- ↑ バトラーは手段と目的が入れ替わってるようなタイプだと思うし、あと杓子定規的な考え方をするタイプでもあるだろうから、「愚者の棺を使える状態にまでしたんだったら、そのまま使って世界を破壊するのが当然」みたいな気持ちだったんだと思う。あと、今まであとまわしの魔女に仕えていたのも、彼女を慕っていたというよりかは「彼女だったら自分の理想とするような破壊を実行してくれるに違いない」という自分本位な考え方からだっただろうし、忠誠心みたいなものはあるようで無く、「魔女がアテに出来なくなった以上は自分がやってやる」と行動したんじゃないかな。 -- (名無しさん) 2024-02-11 01:28:55
- 所属する分には気楽だけど、間違いなく将来も未来も無い集団なんだよね。ナイトメアとかとはまた違うタイプのブラック職場 -- (名無しさん) 2024-10-02 20:41:25
- ↑と言うかプリキュアでホワイトな敵組織とかあるか?プリキュアにカギラズ悪の組織何てドブラックなのが普通だと思うけど -- (名無しさん) 2024-10-09 01:47:55
- もともとそこまでの悪人ではなかったため、プリキュアたちに感化されなかったのに光落ちした珍しい敵。他には常に主の思想を尊重していたヤモーと、武人肌のミノトンくらいである。 -- (名無しさん) 2024-10-17 23:49:13
- この一派の中で本当にやる気があったのはバトラー一人だけだったのは少し可哀想でもある…まあ全世界の生物を殺そうとしていたから同情すべきではないんだろうけど -- (名無しさん) 2024-10-25 07:53:37
- ていうか、実質的に雇用した他三人を目的を偽って働かせていたようなもんだしな。雇用契約が気になる組織 -- (名無しさん) 2025-03-24 08:13:12
- バトラーのごとく -- (名無しさん) 2025-04-08 08:33:52
- なつかしい -- (名無し) 2025-06-08 03:04:43
- エルダが可愛すぎる件について -- (名無し) 2025-06-08 03:05:44
- 高杉星史「母さん何してんの?」 -- (名無しさん) 2025-07-08 12:23:00
最終更新:2025年07月12日 13:40